登録日:2025/07/07 Mon 17:38:13
更新日:2025/07/08 Tue 22:31:21
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『
ニューロマンスカー』とは1989年5月30日に発売された
プラレール製品である。
概要
1987年12月23日にデビューした
小田急ロマンスカー10000形HiSEの製品化。
注目の新型車両を早速製品化した形となる。
特徴的な展望席もしっかり再現されている。
仕様
車体は白色樹脂で形成、車体側面は無モールド(凹凸表現)のツルツルの車体で、塗装や窓は印刷での表現となっている。
先頭車と後尾車の先頭部分(顔)を見ると継ぎ目があり、先頭部分だけ別パーツとなっていることが分かる。基本無モールドの車体だが、この顔パーツの部分だけはモールドが多様され、特徴的な先頭部分を再現している。前側乗降扉はこの顔パーツ側にあり、そのため継ぎ目の部分で下部分が不自然に切れてしまっている。印刷表現の後部乗降扉と比較してみると一目瞭然。
中間車はパンタグラフ無しかつトイレや喫煙ルームを持たない編成の丁度真ん中に来る6号車がモデル。
しかし車体の屋根を見ると電車なのにパンタグラフが無く、屋根上のクーラーは実車と形状が異なってしまっている。再現性の観点からかはマイナスである。
動力は1スピード仕様で、1987年以降の製品なのでスイッチが屋根上にある所謂新動力。
無モールド車体や実車と異なる屋根上と気になる点はあれど発売時期を考えると比較的ハイグレードな製品と言えよう。
バリエーション
その後も非売品やリニューアル品といった仕様違い品が発売されている。
金ピカニューロマンスカー
1998年にジャスコ古淵店(現:イオンモール相模原店)の記念品として頒布されたとされるもの。
箱は当時の単品用と同じ形状ながら非売品らしく白無地。
車体が金メッキ仕様となり、窓のみ黒色印刷でラインカラー表現は無い。
無モールド車体に単色メッキではロマンスカーらしさが薄れてしまうためか、本来白色で形成されているシャーシ及び動力車カバーを受ける枠が赤色で形成されており、アクセントとなっている。設計者のセンスが光る逸品。
S-37 小田急ロマンスカー 10000形
プラレールの許諾化・リアル化に伴う大規模製品リニューアル品として旧製品に代わって2003年7月31日に発売。小田急限定で先行発売された他、ヒカリアンも同時発売。
ニューロマンスカー発売後新型ロマンスカーの20000形RSE、30000形EXEがデビューし、とっくにニューではなくなったので普通に10000形名義に。
床下や運転台窓、屋根上がグレーで塗装され、車輪もグレーとなりよりリアルな仕様となった。また無モールド車体で側面デザインの変更が容易なことを活かし中間車がロゴマーク(喫煙ルームがある)が特徴的な3・9号車に変更された。ただ金型はそのまま。
2005年5月に新型車両の50000形VSEに置き換わる形で廃盤。
小田急電鉄スペシャルセット
2005年6月発売。当時主力製品だったスペシャルセットシリーズの小田急版。
50000形、10000形、2600形を収録。10000形としては単品廃盤後現状最初で最後の製品化。
いずれも単品に存在する形式だがこのセット品限定の仕様で、50000形は中間車の向きが反転、10000形はロゴマークの代わりに横線が入った旧塗装かつブルーリボン賞記念ヘッドマーク付、2600形(恒常品ではなく本来は事業者限定品)はラッピング車両のフラワートレインという特別仕様。既存金型の寄せ集めと言ってはいけない。
また小田急限定品でこのセット限定品の単品販売も行われていたが知名度が低くかなりのレア物。
追記・修正は先頭部を外してみてからお願いします。
さて、これだけならわざわざ項目化の必要性も無いだろうと思うが、この製品の真価はその金型にある。
モールドの無い印刷表現の車体や似ていないクーラーはただの手抜きやリサーチ不足ではなく、効率的に様々な形式を製品化するための工夫なのである。
1980年代後半は1987年の小田急電鉄10000形、1988年の近畿日本鉄道21000系『
アーバンライナー』、
名古屋鉄道1000系『パノラマsuper』と私鉄で多種多様で個性的な特急型車両が次々とデビュー。
メーカーとしては是非とも製品化したいところだが、
リデコ・リペイント製品に詳しいがそれぞれに金型を起こすのは手間とコストがかかる。
そのため金型を共通化することでコストを抑えることが可能となる。当然会社も車両コンセプトも違えば全く異なる外観なのでただの塗り替えでは無理が出てくる。
特に車両の個性を決める、文字通りの「顔」である先頭部についてはただの塗り替えでは限度がある。かつてプラレールは165系の塗り替えで185系や阪急6300系にする、非貫通顔のEF65の塗り替えでEF64にするという全く似ても似つかぬ車両の塗り替えバリエーションを出した前例があり、いずれも不評だったのか短命に終わっている。
そこでトミーは
同時期に開発された『ニューロマンスカー』『近鉄アーバンライナー』『名鉄パノラマスーパー』では車体部分を共通とし、形式毎に独自設計を行う先頭車・後尾車の顔部分だけを取り替え可能、先頭車・後尾車の顔より後ろの部分、中間車は屋根にクーラーがあるだけでモールドが一切無く、塗装や窓、ドアは塗装と印刷で表現するという手法をとったのである。実車では似ても似つかぬ車両でも塗装だけで意外となんとかなってしまうのもプラレールの特徴の一つ。
そのため多少実車との差異はあれど印刷デザインと先頭部の新規設計という最低限のコストだけでバリエーションを出せるようになった。流用は流用なのでクーラー形状の違いや共用部分にパンタグラフが一切無く、電車でありながらパンタグラフが無くなってしまう点は痛いが。
汎用性の高さから電車だけでなく外国の車両、
機関車、果ては
客車と多種多様なバリエーションを誇っている。ただクオリティは流用だけあってピンキリ。
更にシャーシのTOMYロゴのリニューアル以外目立った金型の改修も無く(というより弄りようがない)
約36年間ほぼ仕様を変えることなく今も発売を続けていることも特筆される。
ここではそんな製品達を紹介する。
ちなみに先頭部の金型は4種類しか存在しない。
製品一覧
ニューロマンスカーの同期
これらと10000形の共通点として「車体色が白」という点があり、金型だけでなく形成樹脂の共通化もメリットだったと思われる。
近鉄アーバンライナー
1998年6月20日から発売。近鉄21000系の製品化。
先頭部の金型は先頭形状は前後同じなものの実車は難波側先頭車は運転席上の先頭部にパンタグラフがある(前パン)のため、先頭車用の先頭部パーツにはパンタグラフがあり、後尾車用にはパンタグラフが無いものが用意されている。そのためこの製品は難波行を再現する形となっている。しかしこちらも10000形同様乗務員扉とその後ろの乗降扉の下部分が切れてしまっている他、実車では乗降扉後ろまである客室窓がプラレールでは本体と先頭部の継ぎ目の部分で切れてしまいその間に不自然な隙間が生まれている。
中間車は車販準備室が特徴的かつパンタグラフの無い難波行では2号車にあたるモ21200となっている。
またこのニューロマンスカー系統の金型を指して単に「汎用金型」だと後述の他の汎用金型と紛らわしく、「ニューロマンスカー金型」だと言いにくいためか「アーバンライナー金型」とファンの間で呼ばれることがある。
名鉄パノラマスーパー(恒常品)
1989年7月10日から1993年にかけて発売。名鉄1000系の製品化。
今は亡き全車特別車編成で、先頭部は特徴的な展望席窓をクリアパーツ化している。加えて許諾の関係か特徴的なヘッドマークも再現されておらず、ライト表現も甘い。
同期の10000形、21000系の中では最もクーラー形状が実車と近く、恐らくクーラー形状はこれを参考にしたものと思われる。但し実車の1000系は中間車にパンタグラフがあるため外観は一致していない。
その後の製品
名鉄ブルーライナー
1994年11月18日発売。1994年の名鉄100周年記念登場した1000系のラッピング車両の製品化。
沿線観光施設である日本モンキーパークや南知多ビーチランドをイメージしたイラストが描かれている。複雑なデザインのラッピングは全面をシールとすることで対応。全面シール処理が容易なのも無モールド形成の利点。
但し両数の違いやショーティーの関係上絵柄の配置が若干アレンジされている。
デザイン上先頭車が新岐阜側。
7465 VIRGIN TRAIN
1990年代後半頃に発売。
イギリスの高速鉄道の製品化。
海外限定品で、モータートミカの海外向けブランド『TOMICA WORLD』での発売となっている。
形成色は黒で、そこに赤と黄色が映える凝った塗装。加えて長らく唯一無二の存在だった黒の車輪を装備している。但し金型は前パン含めまるっきりアーバンライナーそのもの。
アーバンライナー由来のシャープなフォルムからモデルはHST……と思いきや「82100」の車番から分かる通りモデルはマーク3機関車。実車はもっと角張った前面形状で、前パンも無い、機関車なので先頭車の乗降扉も不要と全く実車と似ておらず、塗装が凝っているだけに金型流用で台無しになっている点が惜しい。
冒険アスファル島 オーシャンアローセット
1999年12月発売。『
冒険アスファル島』に登場する
JR西日本283系の製品化。
先頭部の金型は21000系の後尾車用パンタ無し先頭部を先頭車・後尾車両方に取り付けている。
塗装のクオリティはいいのだが、
本来白浜側のみに連結されるイルカ顔先頭車が両方にあり、加えて実車には存在しない運転席後ろの乗降扉が存在している。と、リアリティの面ではイマイチだが283系の製品化は後にも先にもこれだけという点がこの製品の価値を高めている。その他作中独自要素としてボートを積載した貨車を連結している。
但し先頭形状自体はそこまで違和感を感じさせない。加えて……(詳細は後述)。
積みおろし貨物トレイン
2000年11月発売。
どういう訳かパノスパを塗り替えただけの動力車を機関車とした貨物列車。実車の塗り替えではあるが架空の車両となる。
一部情景を通過させると自動で積み荷を降ろすホッパ車、トミカ積載貨車(
トヨタ・セリカ付)を牽引している。
機関車には赤と黄色の車体に大きく『FTR』と書かれているが意味は不明。
赤地に黒のラインは後年の1200系新塗装を彷彿とさせる。
名鉄パノラマスーパー(限定品版)
2001年にプラレール博やプラレールショップの限定品として通常塗装版が復活。
旧製品とは異なり許諾品なのでライトとヘッドマークは実車のものを完全に再現している。車輪は旧製品同様黄色。
初期ロットだけは連結器が黒だったこととパッケージのリニューアルが行われたことがある点以外はほぼ当時の仕様そのままに現在も発売されている。黄色車輪や屋根上の塗装がされないなど、今となっては時代遅れな仕様だが、敢えてリニューアルしないのは復刻品としての意味合いもあるからだろうか。
またこの金型が使用される唯一の現行品となっている。
そして2005年には屋根上塗装、方向幕設置、グレー車輪の更なるディテールアップ版が『名古屋鉄道スペシャルセット』にて発売された。
ファーストトライセット きいろ
2001年発売。入門セット群『
ファーストトライセット』の一つで、近鉄23000系『伊勢志摩ライナー』の製品化。
実車は塗装が赤と黄色の二種類あるが製品名通り黄色の方を製品化。
先頭部の金型は283系同様。
23000系自体21000系のデザインを受け継いだ先頭形状なので先頭部の造形上の違和感は皆無だが、運転席後ろのドアがプラグドア化している点は金型の都合上再現されていない。
23000系の製品化は後にも先にもこれだけという点がこのセットの価値を高めている。
更に時が流れ2025年、実車の方では三重県応援ポケモンであるミジュマルのラッピング車両の運行が開始。ミジュマルのイメージに合わせ車体色も水色となったのだが、
結果283系そっくりの外観となった。それに加えプラレールファンの間では283系と23000系は金型を共有している経緯も相まって話題となった。
ポケモントレイン2
2001年発売。その名の通り『
ポケットモンスター』のタイアップ品。
ポケモントレインとして第二弾で、カラーリングは違う他機関車は完全新規、2両目の客車が1と同じモンコレ(フィギュア)を乗せられるもの、そして3両目がアーバンライナー金型。この金型史上初の中間車のみを使用するパターンで、遂に客車となってしまった。
車両の他
ピカチュウと
ピチューのモンコレが付属。
セット版も発売され、車両の他持ち運び可能なバックタイプのレール一体型情景、ピカチュウとピチューの他チコリータとワニノコが付属する。
機関車も後に先頭部を変更の上プラレール博の景品に流用された。
ドラえもん海底列車
2002年発売。かつて
JR北海道が
海峡線で運行していた『
ドラえもん』とタイアップした観光列車『ドラえもん海底列車』の製品化。
機関車はEF65の塗り替えのED79、2両ある50系客車にこの金型の中間車を使用。窓と側面デザインは大きな一枚シール。
とはいえ50系自体凹凸が少ないため違和感は薄いが機関車の方は非貫通のEF65で貫通顔のED79と言い張るのは無理がある。
ちなみにJR北海道が発売した唯一の事業者限定品で、しかも海底列車に乗らないと行くことが出来ない展示施設『ドラえもん海底ワールド』内のショップでのみ購入可能という店頭販売のプラレールとしては歴代トップクラスの入手難易度の高さを誇っている。
S-38 近鉄アーバンライナー・プラス
2003年11月から2008年7月に発売。
2003年より実車の21000系がリニューアルされたことから、前述の通りプラレール側でも製品リニューアルが開始された時期にも重なったため勿論プラレール側でもリニューアルし、旧塗装に代わって発売。
実車のリニューアル点は塗装が一新された他、モ21200はドアのプラグドア化、車販準備室を撤去し客室を拡張することに伴う客室窓の延長、更に両先頭車も連結部側に喫煙ルームを追加したことに伴い窓の構造が変更されていると先頭形状こそ変わらなかったものの車体の構造を大きく変更する改造を受けている。
これらの変更に対応するにあたりもしもモールド造形であれば金型を作り直すことになっていたか再現性を犠牲にする形となっていたが、いずれも印刷の変更だけで対応可能という無モールド汎用金型の強みが最大限発揮されることとなった。
先頭車のドア構造は変更されなかったためこちらも金型はそのまま使用している。
細かいディテールについても屋根の塗装、方向幕の追加、先頭車の客室窓が継ぎ目で切れていた点の改善、後尾車(名古屋側先頭車)へのデラックスシートロゴ追加、尾灯の表現追加と旧世代の金型であることを感じさせない仕上がりとなっている。但し車輪は黄色。
ハイパーガーディアンのモブ車両
『鉄道警備隊ハイパーガーディアン』のDVDに民間車両として登場する架空の車両。
撮影専用モデルなので非売品で、正式名称も不明。
3扉車なので通勤・近郊型と思われ、カラーバリエーションが数種類存在する。
単なるエキストラ的な役割なのだが、何者にもなれる汎用金型にとってはある意味適任かもしれない。作中には実車車両も民間車両として登場するが、作品の性質上事故を想起させるシーンもあり、実在事業者に配慮して話の本筋に関わる車両を架空のものにしたと思われる。
ドラえもんピクニックセット
2009年発売。
従来発売されていたドラえもん号とそれが牽引する客車として中間車2両が使用されている。
車体色は黄色で屋根は赤、車輪も当時では珍しい赤。車体は全面シール。
モノ自体は何の変哲もないキャラクターものオールインワンセットで、パッケージも日本語で書かれているのにどういうわけかタイ限定品。翌年には韓国版も発売された模様。パッケージの注意書きでは商業目的での日本国内への逆輸入・販売を禁じる旨が書かれている。
現状これが最後のアーバンライナー金型が使用された完全新製品となっている。
その他プラレールの汎用金型
通勤電車/近郊電車
1985年発売。
205系の製品化。
特徴的な前照灯はシール処理。また旧動力時代は先行量産車仕様(窓が田の字)で、後に量産車仕様に改修された。改修後の全く同じ金型で後に『ドア開閉通勤電車』名義の201系に流用された。しかし鋼製車・単色車体である201系には全くもって不要な205系由来のビードや車体帯のモールドも据え置き。まるでキハ35 901である。『ドア開閉通勤電車』はその名の通り中間車のドアが開閉するようになっている。201系としてしか使われなかったものの統一感を出すためかこちらもビード付き。
更に1999年には色がそれっぽいだけで全く似ていない
京浜急行電鉄600形(のようなもの)も発売された。
1987年には先頭部を取り替えて『近郊電車(オレンジライン)』名義で湘南色の
211系、『近郊電車(ブルーライン)』名義で水色帯の415系が発売。205系の車体に合わせた都合上211系顔にしては裾が角張りすぎているのはご愛嬌。前面デザインはシール処理。
カタログの試作品では211系専用金型だったが製品は205系と共通になってしまった。後にダブルデッカーの中間車も製品化され、後のE217系、
E233系、E531系に流用されたがそれらには不要な211系の帯モールドも据え置き。
その他211系そのまま、もしくは先頭部をのみ取り替えて初期の
京王電鉄限定品、
JR四国6000系、
東武鉄道10030型なども発売された。
東武8000系のように逆に先頭部のみ流用したケースもある。
211系としては2015年に廃盤となるが2025年にディティールアップの上再登場し話題となった。
「通勤電車金型」だと後述の通勤電車と紛らわしいため「205系金型」「211系金型」「近郊電車金型」とでも呼ぶべきか。
後に富士急6000系(205系の譲渡車)が新メカで製品化されたがあちらはラッピング用に側面無モールドの新規金型。2025年版の211系は新動力のまま。
人形あそび通勤電車
1993年発売。
209系の製品化。
その名の通り人形を乗せるために屋根がくり抜かれており、人形を収めるスペースの都合上電池を2両目に載せる永久連結なのが特徴。カラーリングはオレンジで架空のデザイン。
2003年に金型を通常仕様とし、先頭部だけ取り替えてE217系が発売。その後もこの手法で
JR九州811系、813系、JR西日本
207系、223系、321系、
JR東海313系、JR東日本
E231系、E233系、E501系、E531系、本来の209系、西鉄3000形と計13形式分の様々な通勤・近郊型車両が製品化された。しかしパンタグラフが菱形で多くの車両とはマッチしていないのが難点。
ちなみにこの金型の非人形あそび仕様の209系も発売されているのだが、2000年に非人形あそびの209系が製品化された際にはまだこの改修を行なっていなかったためか顔だけ209系で車体は205系のものを使用していた。
2010年代に動力車が新メカ化したものの中間車の金型には全く手を加えらず今でもそのまま。
こちらは「209系金型」「人形あそび通勤電車金型」とでも呼ぶべきか。
私鉄金型
2002年発売。阪急8000系の製品化。阪急百貨店系列の店舗のみで購入することが出来た。車体が割れやすいと評判。
その後先頭部と塗装を変えて東武8000系、小田急2600形&8000形に流用された。後者は金型のせいでストレート車体(実写は拡幅車体)になっており、8000形はクーラーの形状が実車と異なっている。
なお、これ以降ロマンスカーを除いた小田急車の製品化は令和まで待つこととなる。
東京メトロ金型
2007年発売。
東京メトロ05N系の製品化。
動力車に搭載されたライトで前照灯が点灯する凝った仕様となっており、先頭部と塗装を変えて東京メトロ9000系、03系、08系、10000系、15000系、16000系、東葉高速鉄道2000系が製品化された。
金型の関係で15000系の特徴的なワイドドアが再現できず、窓割りの変更で妥協となっている。
ちなみに東京メトロ01系&02系も先頭部も含めて共通金型だが、02系にデザインを合わせたせいで01系の窓割りが実車と異なっている。
1000系、2000系、13000系(及び共通設計である東武70000系&70090系)は新規金型となっている。やろうと思えば13000系の金型を流用して東京メトロ17000系&18000系も製品化できるはずだが、2025年現在両車とも製品化はされていない。
東京メトロの最近の車両自体が標準車体である日立A-Trainを採用しているのでそこまで違和感がない。やろうと思えばクーラーの形状は違うが神戸市営地下鉄6000形や京都市営地下鉄20系も製品化できるはずだが、2025年(ry
番外・流用に見えて実は違う金型
2017年に製品化された323系は実車が実車ということもあり既に製品化されていた225系金型の流用…ではない。
1番の違いは窓で、225系はモールドで再現されているが、323系はくり抜かれて再現されている。
後年315系が製品化された際には前面を除いて323系の金型が流用されており、発売時期が逆なら225系も323系と同じ金型になっていたと思われる。
やろうと思えば323系金型の流用で225系100番台や521系や227系も製品化できるはずだが(ry
トーマスシリーズの「ケンジ」も同じく、やろうと思えば0系大窓車の光前頭を差し替えるだけでできたはずだが基本設計を継承しただけの完全新規金型。
こちらも本家と違って窓が開いているほか床下の表現が省略されており、劇中の姿に忠実にしたため正しく16次車以降の側非常口を持ち21形なのにパンタがあるなど上屋根の見た目が全く異なる。
単品化にあたり作り起された中間車(劇中にも存在しない)も同様。0系の中間車が電車台車規格なのは元が中間動力だった名残であり別に必要なかったはずだがこっちも電車台車規格になっている。
26形700番台がプロトタイプとなっており、もし0系と完全に共通設計になっていれば編成を組むのに重宝しただろうが…
余談
この金型の初期メンバーである10000形、21000系、1000系も80年代後半デビューと35年以上経過しているが、10000形は一部が
長野電鉄へ譲渡、21000系は全車リニューアルの上で健在、1000系は全車特別車編成としては全廃なものの一部特別車編成化した1200系がリニューアルの上で健在と実車は現在でも何かしらの形で乗ることが可能。
追記・修正は顔を外して別の車両に取り付けてみたらお願いします。
- 最近プラレールの項目が増えてきて嬉しい。このニューロマンスカーとブルートレイン富士、それとライト付きドクターイエロー(鼻が光るやつ)の三つが、一番最初に買ってもらったプラレールだった…父が組んでくれた、いろいろ作ろうレールいっぱいセットの上を走らせて… -- 名無しさん (2025-07-08 08:13:48)
- プラレ本体の項目にざっくり書いたけどこういう単独項目がありなら0系系列は独立化もアリかな…? -- 名無しさん (2025-07-08 12:30:12)
- 通勤金型の平屋中間はもう破棄してしまったのだろうか? メトロ金型でも50000金型でもいいから東武60000の商品化を待ってる。 -- 名無しさん (2025-07-08 12:39:20)
- 金型流用というと、スーパー北斗、スーパーあずさ、スーパーひたちもかな? -- 名無しさん (2025-07-08 16:59:52)
最終更新:2025年07月08日 22:31