アクアマン(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2019/02/15 (金) 23:06:03 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(7){&bold(){&color(ghostwhite,#1dacd6){海中で、暴れろ。}}} &sizex(5){&bold(){&color(ghostwhite,#1dacd6){海底から見たこともない世界が攻めてくる!&br()海の生物すべてを操り戦え。}}} } 『アクアマン(AQUAMAN)』は2018年製作の米映画。 ●目次 #contents *概要 DCコミックス社のコミックヒーロー『アクアマン』の実写映画化作品。 DCフィルムズ・ユニバース/DC Extended Universeの一作で、2017年の『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』に登場したアクアマンの単独作品である。 しかし、『ジャスティス・リーグ』の続編感はほとんどなく、アクアマンのオリジンも兼ねているので今作から見始めても十分楽しめる。 監督は『[[SAW>SAW(映画)]]』、『死霊館』シリーズ等のホラーを中心に活躍し、『ワイルド・スピード SKY MISSION』でアクション映画に進出したジェームズ・ワン。 主演は『ジャスティス・リーグ』に引き続き、ジェイソン・モモアがアクアマン役を担当し、原作とは一味違った筋肉隆々のアクアマンを好演している。 その他、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマンといった名俳優の競演にも注目。 『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』や『ジャスティス・リーグ』の反省を活かし、今作からDC映画はシリーズの繋がりよりも単独作品としての完成度を高めることを重視した。 そのため、アクアマンの人となりや成長物語に注力した作りが好評を呼び、批評家からも高い評価を得る。 そして、興行成績も高い記録を打ち立て、世界興行収入ではDCコミックス映画で『[[ダークナイト ライジング>ダークナイト ライジング(映画)]]』を抜き歴代1位を記録した。 この結果を受け、続編『アクアマン/失われた王国』が制作され、2023年に公開された。 サブキャラクターの怪物トレンチを主役にした[[スピンオフ]]『ザ・トレンチ(原題)』も企画されていたが、こちらは制作中止となっている。 ストーリーはジェフ・ジョーンズが担当した『Aquaman Vol.7』をベースにコミックでは実現できなかったアイデアも盛り込んでいる。 *ストーリー 遥か古代に栄華を咲かせ、海中深くに沈んだ王国アトランティス。 その女王アトランナは政略結婚から逃れて地上に流れ着き、灯台守のトム・カリーと出会い恋に落ちた。 やがて一人の男の子を出産したアトランナは、居場所を王国に察知されたことを機に、二人を危険から避けるため子供をトムに預けて王国へと帰ってしまう。 …それから時は経ち、トムとアトランナの子供、アーサーは立派な青年へと成長。 アーサーは、海底人の血を受け継ぎ、海中でも活動が可能な人間「アクアマン」として海の人命救助活動を行っていた。 アーサーがジャスティスリーグの一員としてステッペンウルフとの戦いに勝利したのを知った王女メラは、 現国王のオームが企てている地上への侵攻計画を止めて欲しいとアーサーに頼む。 オームを止めるには、嫡子の一人であるアーサーが王国へと戻り、新しい王として即位するしかないのだ。 最初は嫌がったアーサーだが、第一波の攻撃として打ち出された津波の被害に愕然とし、メラに引き連れられてアトランティスへ向かう。 だが、彼を待ち受けていたのは「地上人の裏切り者」のレッテル。オームに完膚なきまでに打ち倒された彼は反逆者としてメラと共に追われる羽目になる。 真の海底王、オーシャン・マスターとして認められるには、初代国王の所有する伝説の三叉槍を手に入れるしかない。 海と陸の戦争を止めるため、三叉槍を探してアーサーとメラの冒険が始まった。 *登場人物 ・アクアマン/アーサー・カリー 演:ジェイソン・モモア/吹き替え:[[安元洋貴]] 灯台守の地上人トム・カリーとアトランティス女王アトランナとの間に生まれた、海底人と地上人とのハーフ。 筋肉隆々で豪快かつワイルドな青年で、何事にも物怖じない快活さを持つ。&font(l){子供時代は美少年だったのに…} 幼い頃に母と生き別れた後、宰相のバルコから王族としての厳しい修行によって 母の形見の槍を武器にした戦闘術の数々を叩きこまれた。 また、あらゆる海の生物と念話で心を通わせ合うことができる。 基本マイペースを貫いているが、母を自分のせいで処刑されたことや海底人として半端な自分の在り方を責めるなど、ナイーブな一面も。 種違いの弟の暴走を止めるべく、真の王として認められるため、伝説の三叉槍を探す旅に出る。 ・メラ 演:アンバー・ハード/吹き替え:[[田中理恵>田中理恵(声優)]] アトランティスの同盟国、ゼベル王国の王女で、オームの婚約者。 アーサーとは顔馴染みで、彼に絶大な信頼を寄せている。反面、婚約者のオームには不信感を抱いている。 水を操る能力を持ち、海中に空気のある空間を作り出すことや、水を槍状に放つことが可能。 アーサーを国王に即位させ、オームの暴走を止めるために伝説の三叉槍を探す旅へとアーサーを連れ出し、互いに仲を深め合っていく。 ・オーム 演:パトリック・ウィルソン/吹き替え:[[中村悠一]] アトランティスの現国王。アトランナ女王の嫡子で、アーサーとは種違いの兄弟にあたる。 民からの信頼が厚いが、七つの海底国を支配するオーシャン・マスターとなる野心を抱いており、そのためには手段を選ばない冷酷な本性を抱いている。 海底を汚染する人類を海底にとっての脅威とみなし、地上への総攻撃を始めるために他国を強制的に従わせようとし、覇者の道を歩むことに。 母を敬愛していたが、彼女の形見であり死の原因にもなったアーサーに激しい憎悪を抱いている。 [[フクロウのような恰好をしたヴィジランテ>ナイトオウルⅡ世]]でもなければ、吹き替え的に[[超人兵士>スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(MCU)]]でもない。 ・バルコ 演:ウィレム・デフォー/吹き替え:[[多田野曜平>多田野曜平(声優)]] アトランティスの宰相。&s(){一部では片岡鶴太郎にそっくりなどと言われている} 一見、オームに忠実を誓っているが、本心ではアーサーを次期王として相応しいと考えており、 アトランナの遺志を継ぎ、幼い頃のアーサーに海での暮らし方や戦闘訓練などを施し、王として相応しい人物となるように育て上げてきた。 別世界では[[緑色の悪魔>スパイダーマン(映画)]]だった。 ・アトランナ 演:ニコール・キッドマン/吹き替え:[[沢城みゆき]] アトランティスの前女王で、アーサーの母。 政略結婚を嫌い王国を脱走し地上まで逃げたところで地上人のトムと出会って恋に落ち、ひと時の平穏な生活を過ごす。 やがてアーサーを出産したところで海底からの追手が来たため、二人を戦いに巻き込ませないために、再び地上に戻ることを誓ってアトランティスに帰国。 その後裁判にかけられた結果、凶暴なトレンチのいる海溝に沈められ、生存は絶望的と思われている。 #openclose(show=ネタバレ){ 実は海溝の奥深くにある地中のコアの世界で生き永らえていた。 } [[蝙蝠男と付き合っていた過去>バットマン フォーエバー(映画)]]がある。 ・トム・カリー 演:テムエラ・モリソン/吹き替え:丸山壮史 港町の灯台守で、アーサーの父。 偶然助けたアトランナを心から愛し、彼女の別れを涙ながらに見送って一人息子を男手一つで育て上げた。 ヒーローとして立派になっていく息子を誇らしくも変わらず愛し続けている。 今もなお、アトランナの帰りを岬にて待ち続けているが…。 遥か彼方の銀河系では賞金稼ぎだった。 ・ネレウス 演:ドルフ・ラングレン/吹き替え:広瀬彰勇 ゼベル王国の国王で、メラの父。 オームの提案する地上攻撃作戦に当初は懐疑的な見解を示していたが、突如攻撃してきた潜水艇を見て彼に賛同する。 娘を溺愛しており、彼女が指名手配犯となった事実に心を痛める。 [[ソ連の怪力ボクサー>ロッキー4 炎の友情]]ではない。 ・ブラックマンタ/デイビッド・ケイン 演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/吹き替え:濱野大輝 世界中の海でその名を轟かせている海賊。 ロシアの潜水艦を襲撃した際に、それを阻止しにやって来たアーサーと戦闘になり、その最中で父を見殺しにされてしまい、アーサーへの復讐を決意すると潜水艦の一室を分離させて脱出。 救出を待つ中でアトランティスと接触し、遂にはオームの協力を得て一個師団と戦闘スーツを託され、スーツを目からハイドロ砲を放てるタイプに改造し、祖父の異名を受け継ぎ「ブラックマンタ」と名乗るようになる。 シチリアにて仇敵アーサーと激しい戦いを繰り広げるが…。 ・ジェシー・ケイン 演:マイケル・ビーチ/吹き替え:玉野井大樹 デイビッドの父で、海賊団のリーダー格。 潜水艦襲撃の際にアーサーとの戦いで返り討ちに遭い魚雷の下敷きになって動けなくなったが、「人殺しを助ける義理はない」とアーサーに見捨てられてしまう。 その後、息子に後を託して自ら[[手榴弾]]で自爆し、デイビッドにアーサーに対する根深い復讐心を植え付けた。 ・アトラン王 演:グレアム・マクダヴィッシュ/吹き替え:石田圭祐 アトランティスの初代国王。 地上に存在していた国々を一つにまとめ上げ、大王国アトランティスを作り上げた。 全ての海を支配できると言われる伝説の三叉槍を作り、今は自らの遺体と共に封印している。 ・リクー王 演:ジャイモン・フンスー/吹き替え:松山鷹志 魚人王国の王。争いを好まない理性的な性格。 オームの地上侵攻計画に反対したが、彼に殺されて王国を乗っ取られてしまう。 ・ブライン王 演:ジョン・リス=デイヴィス/吹き替え:斉藤志郎 甲殻王国の王。 武力制圧に来たアトランティス軍に真正面から立ち塞がる。 ・トレンチ 海溝王国の住人。 長きにわたり光の届かない場所で暮らしていたため知性が低下し食欲だけの凶暴な野生生物と化している。 ・カラゼン 声:ジュリー・アンドリュース/吹き替え:磯辺万沙子 伝説の三叉槍を守護する伝説の大怪獣。&font(l){ヒレバサミダコではない} 槍を奪いに来た者を容赦なく食い殺すが、アーサーはどう立ち向かうのか…? ・スティーブン・シン 演:ランドール・パーク/吹き替え:河本邦弘 海洋学者。 海底王国アトランティスの存在を学会で提唱していたが、大半の人間からは相手にされず、学会から追放された。 狂気的なまでにアトランティス発見に執着しており、アクアマンとも関係があると睨んでいる。 ・アナベル 同監督が製作したホラー映画『死霊館』シリーズの呪いの人形。 トレンチの巣食う海底深くにしれっといる。 *用語集 ・アトランティス かつて地上で栄華を極めていた巨大帝国。 水からエネルギーを作り出す技術を開発していたが、エネルギーの暴走で文明は崩壊し、海中深くへと沈んでしまった。 その後、発明した技術のおかげで海中で暮らせるように体を適応させ、地上以上の文明を海中で発達させた。 現在は七つの王国に分断されており、アトランティス本国やゼベル王国のような地上と遜色ない姿をする種族もあれば、魚人王国、甲殻王国のような独自の発展を遂げた種族、さらには海溝王国のように退化してしまった種族もある。 また、砂海王国は干ばつによって絶滅し、今はサハラ砂漠の地中に埋まっている。 ・アトランナの槍 かつてアトランナが愛用していた五又の槍。 バルコからアーサーに託され、彼が長年に渡り愛用していたが、オームとの決闘の末に折られてしまう。 ・伝説の三叉槍(トライデント) アトランティスの初代国王アトランが使っていた槍。 海の神[[ポセイドン]]の槍を鋳造して造られており、扱える者は七つの王国を制するオーシャン・マスターとして認められるという。 現在はアトランと共にどこかへ封印されている。 ・ブラックマンタスーツ デイビッド・ケインが、オームから託された海底人用戦闘服を改造した特殊戦闘スーツ。 腕部には元々愛用していた大型ブレードが備えられている他、水から爆発的エネルギーを放出するハイドロ砲を ヘルメットの巨大な目の部分に装備しており、いわゆる「目からビーム」を放てる。 「約束するわ。必ずこの港に帰って追記修正するって」 #right(){ &bold(){PREV:}[[&bold(){JUSTICE LEAGUE}>ジャスティス・リーグ(映画)]] &bold(){NEXT:}[[&bold(){SHAZAM!}>シャザム!(映画)]] &bold(){SERIES NEXT:AQUAMAN AND THE LOST KINGDOM}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昔は不人気ネタで大人気(?)というキャラだったようだが、今はどうなんだろうアクアマン -- 名無しさん (2019-02-15 23:10:06) - 原作だとかなり性格に問題ありっつーか、地上がどうなろうが知った事か!みたいな所あったからなー -- 名無しさん (2019-02-15 23:34:35) - ブラックマンタのスーツを作る過程は敵ながらワクワクした -- 名無しさん (2019-02-15 23:45:30) - オームって確かアーサーのあとに産まれたから弟じゃなかったけ? -- 名無しさん (2019-02-16 00:56:09) - ↑確か原作だと弟で、ヴィラン名が「オーシャンマスター」だったはずけど、映画じゃ設定変更したのかな -- 名無しさん (2019-02-16 01:58:41) - 史上最高に濡れる4DXじゃないだろうか? -- 名無しさん (2019-02-16 09:06:33) - 時系列だとどの辺にはいるのかな? -- 名無しさん (2019-02-16 18:09:00) - あのロンゲヒゲマッチョに幼子の面影を見たかーちゃんの愛は凄いと思った -- 名無しさん (2019-02-16 18:22:45) - ↑2 「ステッペンウルフを倒した」ってセリフがあるからJLの後なのは確定 -- 名無しさん (2019-02-16 18:26:58) - 怪獣カラゼンのツンデレっぷりに笑った。そして全貌がゴジラやパシフィックリムに出てもおかしくないほど怪獣だったわぁ。 -- 名無しさん (2019-02-16 18:40:15) - 上映時間クッソ長いけどシーン毎のジャンルが目まぐるしく変わるお陰で全然気にならなかったなぁ。アクションからホラー、ラブロマンスに怪獣モノまで網羅するとか娯楽の海鮮丼めいてるよ! -- 名無しさん (2019-02-16 19:23:29) - 展開が滞ったらとりあえず画面のどこかしらか爆発するシステムすき -- 名無しさん (2019-02-17 01:51:01) - 時系列がJL後なら面識あるはずのメラとは今作から初対面のように描いてるのは描写ミスか? -- 名無しさん (2019-02-17 05:45:41) - やり方は間違ってるけど、それなりに努力してるオームが否定されすぎてかわいそうになってきた。兄が小さい時から期待されまくって、それで母親死んだら、ああもなるだろ。国民も碌に故郷で暮らしてないやつが急に王になって方針180度変更したら困るだろ -- 名無しさん (2019-02-18 09:25:57) - ↑3 めっちゃ爆発してたよね -- 名無しさん (2019-02-18 10:30:52) - しれっとタグに混じる松浦果南w -- 名無しさん (2019-05-03 00:56:56) - 何故果南?海くらいしか関係ないような -- 名無しさん (2021-07-03 23:17:22) - まあ正直側近にも婚約者にも裏切られてるのは可愛そうだとは思うよ -- 名無しさん (2021-07-05 15:26:52) - 途中で聞いた話じゃカラゼンは封印されてさぞご立腹みたいだったのに、最後は普通に主人公に協力してて草生えたわw -- 名無しさん (2021-07-05 15:45:42) - ↑↑①グループ名がAqoursなのと、映画の公開も宣伝もほぼ同時期(パネル展示とかもしてた)なのに掛けたんじゃない?後は、怪力とか実は水棲で長時間陸にいたら死ぬとかネタで言われてたり -- 名無しさん (2021-07-10 00:06:56) - DCとワーナーが先にアクアマンで大成功しちゃったから、MCUでマーベルの海底人ヒーローであるサブマリナーを登場させる時、どういう差別化や演出をするのか楽しみ。でもどんなキャラ付けをしても『アクアマンの二番煎じ感』は拭いきれないだろうな~(* ̄∇ ̄*) -- 名無しさん (2021-07-25 18:36:47) - 次回作を初めて体験する4DXで見たけど4DXってこんなに濡れるもんなの…? -- 名無しさん (2024-01-26 16:23:56) - 次回作なんだけど……Gを食うのはないわ…… -- 名無しさん (2024-02-02 20:31:18) - 髭モジャマッチョとか日本じゃ絶対主役になれないビジュアルだよな -- 名無しさん (2024-06-21 09:30:37) - ブラックマンタはMARVELでいえばサム・ライミ版ハリー・オズボーンに近いキャラだと思う -- 名無しさん (2024-10-01 20:39:30) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/02/15 (金) 23:06:03 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(7){&bold(){&color(ghostwhite,#1dacd6){海中で、暴れろ。}}} &sizex(5){&bold(){&color(ghostwhite,#1dacd6){海底から見たこともない世界が攻めてくる!&br()海の生物すべてを操り戦え。}}} } 『アクアマン(AQUAMAN)』は2018年製作の米映画。 ●目次 #contents *概要 DCコミックス社のコミックヒーロー『アクアマン』の実写映画化作品。 DCフィルムズ・ユニバース/DC Extended Universeの一作で、2017年の『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』に登場したアクアマンの単独作品である。 しかし、『ジャスティス・リーグ』の続編感はほとんどなく、アクアマンのオリジンも兼ねているので今作から見始めても十分楽しめる。 監督は『[[SAW>SAW(映画)]]』、『死霊館』シリーズ等のホラーを中心に活躍し、『ワイルド・スピード SKY MISSION』でアクション映画に進出したジェームズ・ワン。 主演は『ジャスティス・リーグ』に引き続き、ジェイソン・モモアがアクアマン役を担当し、原作とは一味違った筋肉隆々のアクアマンを好演している。 その他、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマンといった名俳優の競演にも注目。 『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』や『ジャスティス・リーグ』の反省を活かし、今作からDC映画はシリーズの繋がりよりも単独作品としての完成度を高めることを重視した。 そのため、アクアマンの人となりや成長物語に注力した作りが好評を呼び、批評家からも高い評価を得る。 そして、興行成績も高い記録を打ち立て、世界興行収入ではDCコミックス映画で『[[ダークナイト ライジング>ダークナイト ライジング(映画)]]』を抜き歴代1位を記録した。 この結果を受けて続編の『アクアマン/失われた王国』が制作されたのだが、コロナ禍によるスケジュールの崩壊やメラ役のアンバー・ハードのトラブル、テスト試写の不評を受けての再撮影が何度も発生するといった制作上の紆余曲折が続き、更にはワーナー上層部の意向でDCの映像化企画全体が見直された結果、DCEUの最終作として2023年12月に公開された。 サブキャラクターの怪物トレンチを主役にした[[スピンオフ]]『ザ・トレンチ(原題)』も企画されていたが、こちらは制作中止となっている。 ストーリーはジェフ・ジョーンズが担当した『Aquaman Vol.7』をベースにコミックでは実現できなかったアイデアも盛り込んでいる。 *ストーリー 遥か古代に栄華を咲かせ、海中深くに沈んだ王国アトランティス。 その女王アトランナは政略結婚から逃れて地上に流れ着き、灯台守のトム・カリーと出会い恋に落ちた。 やがて一人の男の子を出産したアトランナは、居場所を王国に察知されたことを機に、二人を危険から避けるため子供をトムに預けて王国へと帰ってしまう。 …それから時は経ち、トムとアトランナの子供、アーサーは立派な青年へと成長。 アーサーは、海底人の血を受け継ぎ、海中でも活動が可能な人間「アクアマン」として海の人命救助活動を行っていた。 アーサーがジャスティスリーグの一員としてステッペンウルフとの戦いに勝利したのを知った王女メラは、 現国王のオームが企てている地上への侵攻計画を止めて欲しいとアーサーに頼む。 オームを止めるには、嫡子の一人であるアーサーが王国へと戻り、新しい王として即位するしかないのだ。 最初は嫌がったアーサーだが、第一波の攻撃として打ち出された津波の被害に愕然とし、メラに引き連れられてアトランティスへ向かう。 だが、彼を待ち受けていたのは「地上人の裏切り者」のレッテル。オームに完膚なきまでに打ち倒された彼は反逆者としてメラと共に追われる羽目になる。 真の海底王、オーシャン・マスターとして認められるには、初代国王の所有する伝説の三叉槍を手に入れるしかない。 海と陸の戦争を止めるため、三叉槍を探してアーサーとメラの冒険が始まった。 *登場人物 ・アクアマン/アーサー・カリー 演:ジェイソン・モモア/吹き替え:[[安元洋貴]] 灯台守の地上人トム・カリーとアトランティス女王アトランナとの間に生まれた、海底人と地上人とのハーフ。 筋肉隆々で豪快かつワイルドな青年で、何事にも物怖じない快活さを持つ。&font(l){子供時代は美少年だったのに…} 幼い頃に母と生き別れた後、宰相のバルコから王族としての厳しい修行によって 母の形見の槍を武器にした戦闘術の数々を叩きこまれた。 また、あらゆる海の生物と念話で心を通わせ合うことができる。 基本マイペースを貫いているが、母を自分のせいで処刑されたことや海底人として半端な自分の在り方を責めるなど、ナイーブな一面も。 種違いの弟の暴走を止めるべく、真の王として認められるため、伝説の三叉槍を探す旅に出る。 ・メラ 演:アンバー・ハード/吹き替え:[[田中理恵>田中理恵(声優)]] アトランティスの同盟国、ゼベル王国の王女で、オームの婚約者。 アーサーとは顔馴染みで、彼に絶大な信頼を寄せている。反面、婚約者のオームには不信感を抱いている。 水を操る能力を持ち、海中に空気のある空間を作り出すことや、水を槍状に放つことが可能。 アーサーを国王に即位させ、オームの暴走を止めるために伝説の三叉槍を探す旅へとアーサーを連れ出し、互いに仲を深め合っていく。 ・オーム 演:パトリック・ウィルソン/吹き替え:[[中村悠一]] アトランティスの現国王。アトランナ女王の嫡子で、アーサーとは種違いの兄弟にあたる。 民からの信頼が厚いが、七つの海底国を支配するオーシャン・マスターとなる野心を抱いており、そのためには手段を選ばない冷酷な本性を抱いている。 海底を汚染する人類を海底にとっての脅威とみなし、地上への総攻撃を始めるために他国を強制的に従わせようとし、覇者の道を歩むことに。 母を敬愛していたが、彼女の形見であり死の原因にもなったアーサーに激しい憎悪を抱いている。 [[フクロウのような恰好をしたヴィジランテ>ナイトオウルⅡ世]]でもなければ、吹き替え的に[[超人兵士>スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(MCU)]]でもない。 ・バルコ 演:ウィレム・デフォー/吹き替え:[[多田野曜平>多田野曜平(声優)]] アトランティスの宰相。&s(){一部では片岡鶴太郎にそっくりなどと言われている} 一見、オームに忠実を誓っているが、本心ではアーサーを次期王として相応しいと考えており、 アトランナの遺志を継ぎ、幼い頃のアーサーに海での暮らし方や戦闘訓練などを施し、王として相応しい人物となるように育て上げてきた。 別世界では[[緑色の悪魔>スパイダーマン(映画)]]だった。 ・アトランナ 演:ニコール・キッドマン/吹き替え:[[沢城みゆき]] アトランティスの前女王で、アーサーの母。 政略結婚を嫌い王国を脱走し地上まで逃げたところで地上人のトムと出会って恋に落ち、ひと時の平穏な生活を過ごす。 やがてアーサーを出産したところで海底からの追手が来たため、二人を戦いに巻き込ませないために、再び地上に戻ることを誓ってアトランティスに帰国。 その後裁判にかけられた結果、凶暴なトレンチのいる海溝に沈められ、生存は絶望的と思われている。 #openclose(show=ネタバレ){ 実は海溝の奥深くにある地中のコアの世界で生き永らえていた。 } [[蝙蝠男と付き合っていた過去>バットマン フォーエバー(映画)]]がある。 ・トム・カリー 演:テムエラ・モリソン/吹き替え:丸山壮史 港町の灯台守で、アーサーの父。 偶然助けたアトランナを心から愛し、彼女の別れを涙ながらに見送って一人息子を男手一つで育て上げた。 ヒーローとして立派になっていく息子を誇らしくも変わらず愛し続けている。 今もなお、アトランナの帰りを岬にて待ち続けているが…。 遥か彼方の銀河系では賞金稼ぎだった。 ・ネレウス 演:ドルフ・ラングレン/吹き替え:広瀬彰勇 ゼベル王国の国王で、メラの父。 オームの提案する地上攻撃作戦に当初は懐疑的な見解を示していたが、突如攻撃してきた潜水艇を見て彼に賛同する。 娘を溺愛しており、彼女が指名手配犯となった事実に心を痛める。 [[ソ連の怪力ボクサー>ロッキー4 炎の友情]]ではない。 ・ブラックマンタ/デイビッド・ケイン 演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/吹き替え:濱野大輝 世界中の海でその名を轟かせている海賊。 ロシアの潜水艦を襲撃した際に、それを阻止しにやって来たアーサーと戦闘になり、その最中で父を見殺しにされてしまい、アーサーへの復讐を決意すると潜水艦の一室を分離させて脱出。 救出を待つ中でアトランティスと接触し、遂にはオームの協力を得て一個師団と戦闘スーツを託され、スーツを目からハイドロ砲を放てるタイプに改造し、祖父の異名を受け継ぎ「ブラックマンタ」と名乗るようになる。 シチリアにて仇敵アーサーと激しい戦いを繰り広げるが…。 ・ジェシー・ケイン 演:マイケル・ビーチ/吹き替え:玉野井大樹 デイビッドの父で、海賊団のリーダー格。 潜水艦襲撃の際にアーサーとの戦いで返り討ちに遭い魚雷の下敷きになって動けなくなったが、「人殺しを助ける義理はない」とアーサーに見捨てられてしまう。 その後、息子に後を託して自ら[[手榴弾]]で自爆し、デイビッドにアーサーに対する根深い復讐心を植え付けた。 ・アトラン王 演:グレアム・マクダヴィッシュ/吹き替え:石田圭祐 アトランティスの初代国王。 地上に存在していた国々を一つにまとめ上げ、大王国アトランティスを作り上げた。 全ての海を支配できると言われる伝説の三叉槍を作り、今は自らの遺体と共に封印している。 ・リクー王 演:ジャイモン・フンスー/吹き替え:松山鷹志 魚人王国の王。争いを好まない理性的な性格。 オームの地上侵攻計画に反対したが、彼に殺されて王国を乗っ取られてしまう。 ・ブライン王 演:ジョン・リス=デイヴィス/吹き替え:斉藤志郎 甲殻王国の王。 武力制圧に来たアトランティス軍に真正面から立ち塞がる。 ・トレンチ 海溝王国の住人。 長きにわたり光の届かない場所で暮らしていたため知性が低下し食欲だけの凶暴な野生生物と化している。 ・カラゼン 声:ジュリー・アンドリュース/吹き替え:磯辺万沙子 伝説の三叉槍を守護する伝説の大怪獣。&font(l){ヒレバサミダコではない} 槍を奪いに来た者を容赦なく食い殺すが、アーサーはどう立ち向かうのか…? ・スティーブン・シン 演:ランドール・パーク/吹き替え:河本邦弘 海洋学者。 海底王国アトランティスの存在を学会で提唱していたが、大半の人間からは相手にされず、学会から追放された。 狂気的なまでにアトランティス発見に執着しており、アクアマンとも関係があると睨んでいる。 ・アナベル 同監督が製作したホラー映画『死霊館』シリーズの呪いの人形。 トレンチの巣食う海底深くにしれっといる。 *用語集 ・アトランティス かつて地上で栄華を極めていた巨大帝国。 水からエネルギーを作り出す技術を開発していたが、エネルギーの暴走で文明は崩壊し、海中深くへと沈んでしまった。 その後、発明した技術のおかげで海中で暮らせるように体を適応させ、地上以上の文明を海中で発達させた。 現在は七つの王国に分断されており、アトランティス本国やゼベル王国のような地上と遜色ない姿をする種族もあれば、魚人王国、甲殻王国のような独自の発展を遂げた種族、さらには海溝王国のように退化してしまった種族もある。 また、砂海王国は干ばつによって絶滅し、今はサハラ砂漠の地中に埋まっている。 ・アトランナの槍 かつてアトランナが愛用していた五又の槍。 バルコからアーサーに託され、彼が長年に渡り愛用していたが、オームとの決闘の末に折られてしまう。 ・伝説の三叉槍(トライデント) アトランティスの初代国王アトランが使っていた槍。 海の神[[ポセイドン]]の槍を鋳造して造られており、扱える者は七つの王国を制するオーシャン・マスターとして認められるという。 現在はアトランと共にどこかへ封印されている。 ・ブラックマンタスーツ デイビッド・ケインが、オームから託された海底人用戦闘服を改造した特殊戦闘スーツ。 腕部には元々愛用していた大型ブレードが備えられている他、水から爆発的エネルギーを放出するハイドロ砲を ヘルメットの巨大な目の部分に装備しており、いわゆる「目からビーム」を放てる。 「約束するわ。必ずこの港に帰って追記修正するって」 #right(){ &bold(){PREV:}[[&bold(){JUSTICE LEAGUE}>ジャスティス・リーグ(映画)]] &bold(){NEXT:}[[&bold(){SHAZAM!}>シャザム!(映画)]] &bold(){SERIES NEXT:AQUAMAN AND THE LOST KINGDOM}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 昔は不人気ネタで大人気(?)というキャラだったようだが、今はどうなんだろうアクアマン -- 名無しさん (2019-02-15 23:10:06) - 原作だとかなり性格に問題ありっつーか、地上がどうなろうが知った事か!みたいな所あったからなー -- 名無しさん (2019-02-15 23:34:35) - ブラックマンタのスーツを作る過程は敵ながらワクワクした -- 名無しさん (2019-02-15 23:45:30) - オームって確かアーサーのあとに産まれたから弟じゃなかったけ? -- 名無しさん (2019-02-16 00:56:09) - ↑確か原作だと弟で、ヴィラン名が「オーシャンマスター」だったはずけど、映画じゃ設定変更したのかな -- 名無しさん (2019-02-16 01:58:41) - 史上最高に濡れる4DXじゃないだろうか? -- 名無しさん (2019-02-16 09:06:33) - 時系列だとどの辺にはいるのかな? -- 名無しさん (2019-02-16 18:09:00) - あのロンゲヒゲマッチョに幼子の面影を見たかーちゃんの愛は凄いと思った -- 名無しさん (2019-02-16 18:22:45) - ↑2 「ステッペンウルフを倒した」ってセリフがあるからJLの後なのは確定 -- 名無しさん (2019-02-16 18:26:58) - 怪獣カラゼンのツンデレっぷりに笑った。そして全貌がゴジラやパシフィックリムに出てもおかしくないほど怪獣だったわぁ。 -- 名無しさん (2019-02-16 18:40:15) - 上映時間クッソ長いけどシーン毎のジャンルが目まぐるしく変わるお陰で全然気にならなかったなぁ。アクションからホラー、ラブロマンスに怪獣モノまで網羅するとか娯楽の海鮮丼めいてるよ! -- 名無しさん (2019-02-16 19:23:29) - 展開が滞ったらとりあえず画面のどこかしらか爆発するシステムすき -- 名無しさん (2019-02-17 01:51:01) - 時系列がJL後なら面識あるはずのメラとは今作から初対面のように描いてるのは描写ミスか? -- 名無しさん (2019-02-17 05:45:41) - やり方は間違ってるけど、それなりに努力してるオームが否定されすぎてかわいそうになってきた。兄が小さい時から期待されまくって、それで母親死んだら、ああもなるだろ。国民も碌に故郷で暮らしてないやつが急に王になって方針180度変更したら困るだろ -- 名無しさん (2019-02-18 09:25:57) - ↑3 めっちゃ爆発してたよね -- 名無しさん (2019-02-18 10:30:52) - しれっとタグに混じる松浦果南w -- 名無しさん (2019-05-03 00:56:56) - 何故果南?海くらいしか関係ないような -- 名無しさん (2021-07-03 23:17:22) - まあ正直側近にも婚約者にも裏切られてるのは可愛そうだとは思うよ -- 名無しさん (2021-07-05 15:26:52) - 途中で聞いた話じゃカラゼンは封印されてさぞご立腹みたいだったのに、最後は普通に主人公に協力してて草生えたわw -- 名無しさん (2021-07-05 15:45:42) - ↑↑①グループ名がAqoursなのと、映画の公開も宣伝もほぼ同時期(パネル展示とかもしてた)なのに掛けたんじゃない?後は、怪力とか実は水棲で長時間陸にいたら死ぬとかネタで言われてたり -- 名無しさん (2021-07-10 00:06:56) - DCとワーナーが先にアクアマンで大成功しちゃったから、MCUでマーベルの海底人ヒーローであるサブマリナーを登場させる時、どういう差別化や演出をするのか楽しみ。でもどんなキャラ付けをしても『アクアマンの二番煎じ感』は拭いきれないだろうな~(* ̄∇ ̄*) -- 名無しさん (2021-07-25 18:36:47) - 次回作を初めて体験する4DXで見たけど4DXってこんなに濡れるもんなの…? -- 名無しさん (2024-01-26 16:23:56) - 次回作なんだけど……Gを食うのはないわ…… -- 名無しさん (2024-02-02 20:31:18) - 髭モジャマッチョとか日本じゃ絶対主役になれないビジュアルだよな -- 名無しさん (2024-06-21 09:30:37) - ブラックマンタはMARVELでいえばサム・ライミ版ハリー・オズボーンに近いキャラだと思う -- 名無しさん (2024-10-01 20:39:30) #comment #areaedit(end) }

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