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SCP-3007

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&font(#6495ED){登録日}:2019/09/04 Wed 10:48:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000){警告}}}} #center(){&color(#b22222){以下の文章はレベル6&font(b){情報災害}として分類されます。}} #center(){&color(#b22222){権限のないアクセスはミーム殺害エージェントによる終了をもたらします。}} #center(){&color(#b22222){自己責任で進行してください。}} #center(){&blankimg(3007MKA.jpg,width=800,height=600)} #center(){ミーム殺害エージェント起動} #center(){継続的な生命兆候を確認} #center(){ファイル検索中…} #center(){&bold(){あまりにも多くの人が見た、全く同じ恐れ。}} SCP-3007はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(red,b){Keter}。 [[SCP-001]]ばりの厳重なセキュリティが取られているが、それに見合う深刻なオブジェクトである。 この記事には絵画が複数枚添付されており、作中で重要な意味を持つ。よってそれを引用させていただきながら進めることとする。 *概要 SCP-3007-1は常に世界中の何十人かに影響を与えている幻覚である。誰が選ばれるかは全くのランダム、1日に4回で1回当たり50~80分の長さで、これを止める方法はあろうことか&font(b){対象の殺害以外に存在しない。}一日に3~5時間も強制的に幻覚を見せられていたら社会的には生きていけないし、それが死ぬまで止まらないときたもんだ。 予防手段がない上に影響を受けた人を探すのも大変だろうし、Keterなのも頷けるが、たかが数十人が死ぬまで幻覚を見せられる程度の代物ならここまで厳重なセキュリティにはならない。こいつのヤバさはもっと別のところにある。 この幻覚に誘われた人=SCP-3007-2達は各人でほとんど描写の一致するとある場所に移動した、と主張する。この場所をSCP-3007-3とする。そこはどうやら地球上ではないらしく、また幻覚は地球上で同時多発しているのでその場所で誰かと出会ってもいいはずだが、今までにそういうことはなかった。 そして、この幻覚の中にいる間、彼らは聴覚と触覚でしか現実と触れ合えない。「幻覚」とはいうものの、視覚だけではなく嗅覚と味覚をもジャックされるということになり、しかもそれは現実のものと区別がつかないほどリアルだと報告されている。聴覚は現実とやりとりできるため、-2は影響を受けていない他の人と話しながら-3を探索することができるし、どういうわけか-2の半径2m以内では-3内で発せられた音がはっきり聞こえるという。 加えて、幻覚の中で彼らが受けた身体的外傷及び精神的外傷は全て現実の彼らにフィードバックされる。今までに幻覚内でおそらく高いところから落ちた(触覚は現実のほうなので、身体の位置感覚を誤る可能性は十分あるだろう)ことにより、数十名の死者が出ている。これらのことから、「-3は幻覚内の空想ではなく、どこか実在する場所であり-1によってそこに一部感覚だけ飛ばされているのではないか?」という可能性が浮かび上がる。 幻覚、およびその性質については以上の通り。ここで特別収容プロトコルを見てみよう。 *特別収容プロトコル 以下の通り。 >SCP-3007-1の出現に備え、世界中の病院やメディアを監視する必要があります。 >&font(l){SCP-3007-2の実例は財団の保護施設に移送され、SCP-3007-2を利用したSCP-3007-3の探査はクリアランスレベル3職員1名の監督の元で行われます。}SCP-3007-2であることが確認された全ての個人は&font(red,b){即時に終了}する必要があります。 >SCP-3007-3の知識を習得した、影響を受けていない一般市民はクラスA記憶処理を受けなければいけません。 >SCP-3007の収容違反は&font(b){[[XK-クラス世界終焉シナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]を引き起こす可能性がある}ため、上記の手順制定において不本意、または非協力的な態度を示す職員は即座に記憶処理され、異動になるものとします。 SCP-3007-1と-3については妥当だろう。しかし-2については少し首をかしげる。 異常な現象の被害者とはいえ、一日何時間かの幻覚を見るだけなら打消し部分の通り保護施設やサイトに収容でいいだろう。しかし、&font(red,b){「見つけ次第殺せ」}とは財団ではなくGOCかと思うほど物騒だが…? そして、このオブジェクトはハッキリと「XK-クラス世界終焉シナリオを引き起こす可能性がある」とされている。セキュリティが厳重だったのも、-2への対応もこのせいなのだろうか。少し性質が奇妙とはいえ幻覚がXKを起こすものだろうか。 ここまでだと疑問が多いが、ひとまず次に進む。 *インタビューログ 最初に発見された-2であり、当時唯一精神状態がまともだった68歳の女性(SCP-3007-2C)へのインタビュー。まともとはいえ相当疲弊しており、身体的には問題ないものの不眠を訴えていた。 インタビューの目的は-3についての情報を聞き出すことであった。前半部分については彼女の発言を要約すると、以下のようなものだった。 ・幻覚が始まると、高く狭い吊り橋の上にいた。 ・環境は悪く、日光はスモッグで覆われたかのように弱く、空気はゴミと腐肉のような臭いだった。 ・見渡す限りが街の廃墟で、建物は大樹のような印象の尖ったとても高いものだったが、ほとんどが倒壊するか瓦礫と化していた。建物は暗闇に永遠に続くかのように思え、地面は見えなかった。 ・自分がいたものも含め何千もの橋があったが、多くが壊れていた。そこら中のものは金属でできているようだったが、光沢のない「骨みたいな白色」をしていた。 ・廃墟の中にどこにも生物は見当たらなかった。 ここからはインタビューを引用する。 >████博士: そうですか。他に注目すべき特徴はありましたか? > >被験者が僅かに移動し、 目に見えて不快感を示す。 > >SCP-3007-2C: &font(b){遠くに背の高い、黒い柱がありました。}それはもっと大きく、他のすべての建物から際立っていました。好奇心が膨らんで、私はそれに向かって歩き始めました。そこにたどり着けたかもしれませんが、物が私の道に現れて……。地面に横たわっていて……そこには……先生、私は続けなければいけませんか?思い出したくないんです。ここでやめてもいいですか? > >████博士: 動揺しているのはわかりますが、再開してください。 > >被験者は片手で口を覆い、泣き始める。 > >SCP-3007-2C: ごめんなさい。 それは私を驚かせただけです。死体。死体がどこにでも散らばっていました。乾燥して[[ミイラ]]みたいになっていたから、ずっと前に死んでいたに違いありません。 最初は別な動物だと思っていましたが、私は近づいてみました。それは人だったかもしれません、ですが、体は不自然でした。ねじれていたんです。 骨が部分的に膨らみ、余計な手足の様に皮膚から突き出している、思うに、男性がいました。子供が傍にいました……子供に違いありません。頭はワックスの様に溶けていましたが、背丈は私の孫と同じくらいで……ああ……神様……彼らのうちいくつかは一緒に……キューブ状に押し込まれていました。…ああ……神様…どうか……いや、いや、いや……。 > >数分の間漫然とした発現が続く。SCP-3007-2Cはヒステリー状態を示し、それ以上の説明を行うことを拒否する。説得は成功せず、被験者は継続的なインタビューの続行が不可能な状態だとみなされる。 > >████博士: ありがとうございます。今日はここまでにしましょう。 こんなのを一日何時間も見せられていれば、精神を病むのも当たり前だろう。 どうやら、-3の世界はかつて栄華を誇ったどこかの文明が壊滅した後のようだ。その文明レベルはとても高かったようだが、どうしようもないほどに破壊しつくされ、人は身体を弄ばれ捨てられていた。地球上ではないのに人間と思しき死体が転がっていることから、この時点では異世界かなにかで起きた惨事かと思える。 気になるのは、インタビュー終盤で言及された「黒い柱」の存在である。 どうやらこの柱、-2全員が幻覚が始まった時点で見えていたらしく、廃墟の建物群と構造が違うらしい。博士も重要性を感じ、この柱の探査計画を立てた。 まだ先述の疑問も解けていない。この世界に何があったのか、なぜこのオブジェクトはそれほどまでに危ないのかを見に行こう。 *探査ログ 今回被験者となるSCP-3007-2GVはこの探査に協力的な元イラストレーターで、高い記憶力を持っていた。-3の世界を視覚情報として直接知ることができるのは-2だけなので、彼が協力してくれて探査ののち絵に描いてくれれば-3の世界の理解が大きく進む。世界が世界なので協力者がなかなか出なかったらしく、渡りに船である。 彼によるSCP-3007-3の風景の描写がこちら。確かに廃墟の中、特徴的な黒い柱が立っているのが分かる。 #center(){&blankimg(3007-0.jpg,width=500,height=710)} 幻覚が始まり、彼は時折落ちそうになったり死体を踏んづけてその悪臭に「慣れたと思ったんだが」と悪態をついたりしながらも順調に柱へ向かった。15分後、他の誰もまだ辿り着いたことのない距離を歩いた彼は、あるものを発見する。 >SCP-3007-2GV: より近くに来たが、ここの周りにはもっと気味の悪いもんがあるぞ。六つ翼のあるジェット機が、オレの橋の下でぶっ壊れてる。 暫くの間引っかかってたんだな。[静止]コックピットのパイロットが見えるぞ。クソ… 体が真っ二つに割られてて、 それぞれが両側から乗り出してる。なんてことだ、ここはひどくメチャクチャだ。 > >████博士: 他に乗り物はありますか? > >SCP-3007-2GV: ああ、そこら中にあって、増えてる。こいつの話は聞いたことが無いぞ、先生。 さらに20分経ち、この船体の報告数が40に達した頃、彼は柱の麓に到着した。柱は直径40mほどの円柱状で、カラフルな飾りがついていて、外縁部を螺旋階段が頂上に向かって伸びていた。 そして、おびただしい量の死体が柱の根元周辺に文字通り固められていた。凄まじい悪臭に足を止めて進みたくないと言う彼だが、博士はどうにか説得して死体の山を踏み越えさせた。 依然死体の多い階段をのぼり始める彼だが、またあることに気付く。 >SCP-3007-2GV: (略)先生? この死体ども。この柱を上がる為に、互いを乗り越えて上ろうとしたみたいに一緒に押されてる。んで… 頭がある奴らは、オレをじっと見つめるように、全員が上を向いている。この上にある奴もみんなだ。クソ、気味が悪い。さっさと進もうと思う。 > >コツコツという音が再開する。 被験者は数分間沈黙する。次第に、微かなザーザーという音が生じるが、おそらく高度が上昇したためと思われる。 > >SCP-3007-2GV: 先生? この場所は不安になってくるな。 > >████博士: あなたが見た物を考えれば、それもわかります。 > >SCP-3007-2GV: いや、 先生、アンタはわかってねぇ。 これはただの廃墟と建物じゃねぇ。ここは正常じゃねぇ。ここで起こったことは普通じゃない。 オレは最初、ここでは地震や豪雨みてぇな何かの自然災害が起こったんだと思った。 災害がどうやってこの街を破壊したか考えたんだよ。けど、今高い所に来て、全部の場所が不自然な様に見えるんだ。 > >████博士: どうしてそう思うのですか? > >SCP-3007-2GV: ええと、ここから、建物のおかしな部分に気づいた。建物は瓦礫になるか、爆破されてるだけじゃないんだ。いくつかはカールしてたり、切断されてたり、粘土みてえに押し潰されてたりしてる。むしろ変形してるみてぇだ。子供が手にとって、ヘンな形に曲げたワイヤーみたいに。 > >被験者が登るにつれて、風が聞き取れるようになる。 > >SCP-3007-2GV: 船と死体さえも同じだと思う。以前人間だったように、殆どの死体は人の特徴を持ってた。地震はそんなことはしない。それは意味をなさない。何がここで起きても、それはただの破壊じゃなかった。ソイツはこの場所で遊んだんだ。 このすぐ後、彼は立ち止まった。 彼が見つけたのは、絵だった。 以下に添付する画像は、帰還した彼が再現して描いたものになる。 #center(){#openclose(show=1枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-1.jpg,width=630,height=3543) }} 絵は縦長で彼より高く、「この柱そのものがこの絵を見せるために設計されているみたいだ」という。また彼はこの絵に物語を感じるとも言い、それを記憶して上へ向かった。続く時間、彼は5分ごとに絵を発見していく。 #center(){#openclose(show=2枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-2.jpg,width=630,height=3543) }} #center(){#openclose(show=3枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-3.jpg,width=630,height=3543) }} #center(){#openclose(show=4枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-4.jpg,width=630,height=3543) この絵の前に来た時点で、彼はいったんは慣れたはずの悪臭を報告した。 }} #center(){#openclose(show=5枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-5.jpg,width=630,height=3543) >SCP-3007-2GV: これは、脳の中から線が出ている人々、そして柱につながっている人々を示してる。 アンタはそのうちの1つがオレかもしれないって思うか? > >████博士: それは興味深い観察ですね。 }} この5分後、彼は終点と思しき場所に辿り着いた。 悪臭はどんどん強烈になり、彼はもうこの先にあるものを知りたいと思わなくなっていたが、それでも先に進んだ。 風音が大きくなり、彼はそこまでとは違う場所に足を踏み入れた。 その途端、彼は叫びだした。 >SCP-3007-2GV: 嘘だろ…何だよこれ!何なんだよこれは! [吐こうとする。] > >泣き声が聞き取れる。 > >████博士: 何が見えていますか? > >SCP-3007-2GV: 知らねぇよ。 今まで見てきた奴全部みたいに干からびてる、けどこれは― これはデカい!顔は自分の10倍ぐらいに大きいし、体には、ああなんてこった、腕がいっぱいあって、ところどころ抜け落ちてて曲がってて― [叫ぶ。] > >████博士: R█████さん、パニックにならないでください。それは死んでいる、そうでしょう?それはあなたに少しも危害を及ぼしません。 > >SCP-3007-2GV: 違う、先生、死体だけじゃない、死体の下にある絵だ。 最後の一つだ。未完成だが、それでもわかる…… ああ神よ…どうしてここにあるんだ?このクソッタレは 言葉の途中だが、ここで切る。 この直後、彼の幻覚は終わった。動揺していたが、彼は世界と絵のイメージを明瞭に記憶して現実に帰ってきた。そして、その後目の当たりにした6枚の絵を複製することに成功した。 彼の言葉と、彼によってもたらされた絵によって、謎は全て解けた。 解いてはいけない謎も、解けてしまった。 *SCP-3007の世界 ここまでの5枚の絵に沿って解説する。 作者による解説を踏まえて見るとこの絵たちは、以下のようなことを伝えている。 ・1枚目 昔々、あるところに&color(deepskyblue){神様}がいました。&color(deepskyblue){神様}は芸術家でした。 &color(deepskyblue){神様}は子供として&color(hotpink){ある種族}を作り、また作った&color(blue){贈り物}を与えて幸せに暮らしていました。 ・2枚目 &color(hotpink){子供達}の文明は発達していき、6枚羽の飛行機で宇宙探検ができるようになりました。 しかし、&color(hotpink){子供達}は偶然、&color(#800000){知っているだけでついてくるとっても危険なモノ}を見つけてしまいました。逃げ帰ってきた勇敢な子がみんなに&color(#800000){それ}を話してしまい、みんなが知ってしまいました。 ・3枚目 &color(#800000){それ}がやってきて、&color(hotpink){子供達}とその世界に襲いかかりました。&color(#800000){それ}はとっても悪い芸術家で、建物やみんなを娯楽のために引き裂き、ねじ切り、壊し尽くし、ひどい形に変えてしまいました。どうしようもありませんでした。&color(hotpink){子供達}の代表は、&color(deepskyblue){神様}に助けを求めました。 ・4枚目 &color(deepskyblue){神様}は、&color(hotpink){子供達}と&color(blue){贈り物}を他の世界に逃がしてあげることにしました。そしてそれは成功し、&color(hotpink){子供達}は逃げることができましたが、&color(#800000){それ}と一緒に&color(deepskyblue){神様}のことも&color(blue){贈り物}の使い方も忘れてしまいました。&color(deepskyblue){神様}は逃げた&color(hotpink){子供達}を守るために残り、その命ともる限りは&color(#800000){それ}を止めることにしました。 ・5枚目 &color(deepskyblue){神様}は&color(#800000){それ}をずっと止めておくことはできないと知っていました。だから、&color(deepskyblue){神様}は最後の芸術作品として、ここであったことを警告する&color(b){柱}と何枚かの絵を作りました。しかし、最後の絵を描き終える前に&color(deepskyblue){神様}は力尽きてしまいました。&color(#800000){それ}は宇宙にメッセージを送り、&color(hotpink){子供達}を古い世界に来させて知ってはいけないことを知らせようとしました。そして、知ってしまいました。&color(#800000,b){知っているだけでついてくるとっても危険なモノ}のことを。 *つまりどういうこと? #center(){&font(red,b){もう手遅れだってことです。}}   改めて説明する。 絵に出てくる&color(hotpink){子供達}とは、どこか違う世界で古代文明を持っていた我ら人間の祖先で、その創造主が&color(deepskyblue){神様}。 &color(deepskyblue){神様}はみんなで幸せに暮らすため&color(blue){贈り物}を与えてくれていたが、1枚目の絵のそれらをよく見ると&font(b){どう見ても[[SCP-173]]にしか見えないものが混じっている。}他にもオブジェクトであると考えられるものが並んでいる。(剣・カメラ・猫・蝶…) それら&color(blue){贈り物}のおかげもあってか&color(hotpink){子供達}は宇宙に進出したが、そこで不幸にも&font(#800000,b){邪悪な情報災害的実体}に出くわしてしまった。&color(#800000){コイツ}は自分を知っている人間に寄ってきて、遊び半分に破壊し尽くす。-3の世界が人為的にズタズタなのは&color(#800000){コイツ}のせいだったのだ。こうして&color(hotpink){子供達}の世界は地獄と化し、もう&color(deepskyblue){神様}に助けを求めるしかなかった。 でも&color(deepskyblue){神様}でも&color(#800000){コイツ}に対しては自分を犠牲にしつつ&color(hotpink){子供達}にすべてを忘れさせて逃がすことしかできなかったのだ。&color(hotpink){子供達}は一切を忘れて逃げた先の地球で新しくも原始的な暮らしをはじめ、そのうちに使い方を理解できなくなった&color(blue){贈り物}を&font(blue,b){[[SCPオブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]}として集めるものもいただろう。 &color(deepskyblue){神様}がその後にできたことといえばここで起きた悲劇を警告するための柱と絵を用意するだけ。そしてついに&color(deepskyblue){神様}は力尽きた。柱の終点にあった巨大な死体はこの&color(deepskyblue){神様}だろう。 &color(deepskyblue){神様}を下した&color(#800000){実体}は、取り逃がした&color(hotpink){子供達}をも弄ぶために新しい世界の方へ向けて、受け取った者を古い世界へ再訪させる現象を起こさせるメッセージを送った。これを長い時間を経てようやく&color(hotpink){人類}が&font(b){受け取ってしまった}のがSCP-3007-1なのである。 そしてこの現象を調査した財団は、SCP-3007-2GVを通して、知ってしまった。&font(#800000,b){あの世界を滅ぼした元凶}を。 これでわかっただろう。なぜ冒頭のセキュリティがここまで厳重だったか。 この情報は知っただけで&color(#800000){それ}を呼び寄せてしまうからだ。 なぜSCP-3007-2を皆殺しするプロトコルが組まれていたか。 また誰かが柱を登ってしまえば、&color(#800000){それ}を知ってしまうからだ。 加えて言えば、なぜ特別収容プロトコルの最後の一文以外に-1でも-2でも-3でもない「&font(#800000,b){SCP-3007}」に言及する部分がなかったか。 &font(#800000,b){SCP-3007}とは&color(#800000){それ}のことであり、そんなこと書けないからだ。 [[言及できないアイツ>SCP-2521]]の報告書に文字を書かないのと同じことだ。 しかも悪いことに、&color(#800000){それ}はアイツのように連れ去ってしまうどころの話では済まない。明らかな悪意を持って、&color(hotpink){かつて仕留め損なった人間たち}を今度こそ滅ぼそうとしているのだ。 もうこれは、[[SCP-444-JP]]や[[SCP-444-KO]]のように、&font(red,b){知った時点で終わり}なのだ。 幸いあれらのように人から人へ積極的な感染はしないし幻覚自体に殺傷性はさほどないが、そもそも世界中に影響者が絶えず湧いているのだから危険性は言うまでもない。 SCP-3007-3は、&color(#800000){それ}に遭遇した者が帰って皆に話した結果、滅ぼされた。 たかが数人が知っただけでは、こちらの位置を完全に探知されない可能性もある。しかし、幻覚を起こすメッセージはすでに届いてしまっているのだ。財団の捕捉しきれないSCP-3007-2もいるかもしれない。「ビーコン」はもう十分明るくなっているかもしれないのだ。 もしかするともう&color(#800000){それ}は… #center(){&font(blue,b){最後の絵を見る}}  #center(){&blankimg(3007.jpg,width=630,height=3543)} #center(){&font(#800000){&bold(){&sizex(7){SCP-3007}}}} #center(){&font(#800000){&bold(){&sizex(7){二人の芸術}}}&color(deepskyblue){&bold(){&sizex(7){家の世界}}}} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(deepskyblue){Worl}&font(#800000){d of} &color(deepskyblue){Tw}&font(#800000){o} &color(deepskyblue){Arti}&font(#800000){sts}}}} *余談 この記事は「ホラー」をテーマとした[[SCP-3000]]コンテストの参加作品である。 この記事で語られるホラーは…&bold(){「知らない方がいいこともある」}ということだろう。 またこの絵画たち、すべて著者のZhange氏本人の作である。 もちろん、[[ミーム]]殺害エージェントも。 追記・修正お願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-3007 - World of Two Artists by Zhange http://www.scp-wiki.net/scp-3007 http://ja.scp-wiki.net/scp-3007 Memetic kill agent by Zhange http://scp-wiki.wdfiles.com/local--files/scp-3007/Memetic%20kill%20agent.jpg City by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/City 1 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/1.jpg 2 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/2.jpg 3 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/3.jpg 4 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/4.jpg 5 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/5.jpg Earth by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/Earth この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,115) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 某ピリ辛から揚げの完全体かな? -- 名無しさん (2019-09-04 12:16:50) - その芸術家のどっちか、COOLがどうとかって口癖あったりして -- 名無しさん (2019-09-04 12:33:55) - 悪い芸術家のやつにクソトカゲっぽいのと緋色の鳥の目ににたのがあるような気がするんですが... -- 名無しさん (2019-09-04 12:50:10) - 画像が縦長すぎて記事がちょっと読みにくいので、折りたたみ入れたほうがいいかも -- 名無しさん (2019-09-04 13:03:56) - Keterになろうはずもないってあるけど収容不可能対処不能ならそれその時点でKeterなんじゃ -- 名無しさん (2019-09-04 17:07:49) - これが記事になるの待ってた -- 名無しさん (2019-09-04 21:05:29) - ↑3 入れました。ただ最後のものだけは演出上このままとさせてください。 -- 名無しさん (2019-09-04 23:19:11) - でもscp世界だとコヤツが来る前に人類滅んでたりとんでもない変異起こして逆襲したりとか十分考えられるよな、正直詰め甘くね?この悪い方の奴 -- 名無しさん (2019-09-05 01:07:40) - 人類とSCP(全部ではないんだろうが)が善意で創造されたって背景は寧ろ希望的でさえある -- 名無しさん (2019-09-05 09:05:35) - つまり173が友達やペットみたいなものだった可能性があるのか…? -- 名無しさん (2019-09-05 10:20:32) - 173もSCP-3007受信して変質した可能性 -- 名無しさん (2019-09-05 11:33:17) - 「博士」と気が合いそうだなこの悪い芸術家は -- 名無しさん (2019-09-05 12:00:54) - 画像の名前は3007-nじゃなくて3007-1-nのほうがよくない? -- 名無しさん (2019-09-05 13:02:12) - 最後の絵の座標、エジプトあたりだと思うけど、その辺に絡むものって何かあったっけ… -- 名無しさん (2019-09-05 13:16:41) - 探査ログの廃墟の絵、横になってる棒のところに、オレンジ色の瓶みたいなのが乗ってない? これはなんだろ -- 名無しさん (2019-09-05 18:11:12) - 絵と解説が切ねぇ。 -- 名無しさん (2019-09-05 18:42:38) - ↑2多分、探索者を客観的に描画したんじゃない? -- 名無しさん (2019-09-05 22:17:46) - 知ってはならないものを親切丁寧に知らせる絵を残す神様無能過ぎでは? -- 名無しさん (2019-09-06 00:24:16) - ついにこのSCPが記事になったか、このSCPを最後まで知った際のあの絶望感は中々に堪らんものがある。 -- 名無しさん (2019-09-06 01:30:11) - 知ってはならないものなら、調査に協力してくれたイラストレーターさんは終了されてしまったんだろうか…正確な記憶能力と正確な再現描画能力があるなら記憶処理の上で財団職員にスカウトされたと思いたいが…… -- 名無しさん (2019-09-06 18:01:00) - まあ無理だろう、というか彼は(財団が把握してない他の-2が先に柱を登り切っていなければ)最初に3007本体を知ってしまった人間だから最優先で博士ともども終了されたはず -- 名無しさん (2019-09-07 00:32:46) - ↑4 知ってしまう危険と、知らずにいるままの危険を天秤にかけたんだろう。メタ的に言うと絵がないとこの記事自体が成立しないという事情が… -- 名無しさん (2019-09-07 21:47:10) - ↑15 向こうに先延ばsが転がってるのかもしれん -- 名無しさん (2019-09-10 22:26:51) - 自分にはちょっと陳腐に感じたけど、人気高いから何か見逃してるだけかもしれない。皆さんどこが好き? -- 名無しさん (2019-10-17 21:48:36) - ↑陳腐さを王道一直線って感じで突き抜けた事かなぁ、終わってみれば大したことないんだけど途中の絵は昔のオカルト雑誌読み進めるようなワクワク感があると言うか… まあ、読み手に理屈を求めないSCPもあるってことで -- 名無しさん (2019-11-10 09:18:37) - 最後の絵、変更されたんだね。当初はスエズ運河と紅海をクローズアップした絵だったけど、今は地球全体になってる。アレがたどり着いてる地点自体は変わってないぽいけど -- 名無しさん (2019-11-10 09:20:29) - 知っただけでヤバい奴の情報を残しておくとか意味分からないし、この絵って警告じゃなくて3007実体に操られて書かされた餌とかだったりしない? -- 名無しさん (2019-11-10 14:32:57) - 言葉にしてはダメな黒いやつに似た感じだな それとも緋色の鳥か -- 名無しさん (2019-11-14 09:34:51) - 緋色ってだけなら緋色の王も考えられるけど別物っぽいしなぁ -- 名無しさん (2019-12-20 18:23:12) - ひいろのとりにこれをしらせてむかんじごくにいかせる -- 名無しさん (2019-12-20 20:38:21) - これ反ミーム部門ハブのあいつに似てるね -- 名無しさん (2019-12-21 01:27:40) - これとは直接関係ないけど、確かに、知らないほうがいいことってあるよね。毒キノコのこと(ナラタケとコレラタケは酷似してる)とか、マヤ暦の予言は実は今年(もう過ぎたけど)だったとか……。(実体験より -- 名無しさん (2020-04-12 09:57:58) - 人類は別の世界(星)にルーツがあるってところでは敷居の男を思い出すけど、こっちの上位存在は善性なんだな -- 名無しさん (2020-04-27 23:03:31) - でも気が付いたんだが、この芸術家って財団世界から見た我々そのものだよな -- 名無しさん (2020-04-28 06:02:51) - 173の「使い方」はそれなのか… -- 名無しさん (2020-04-28 08:40:12) - 助けて反ミーム部門!案件 知った人間を即座に殺せない辺りSCP3125よりはマシなのが救いか… -- 名無しさん (2020-06-30 05:55:40) - 本当に財団世界は魔境だな…。一本の鎖で繋がれている巨人やらビッグフットやら宇宙の構造やらきらいきらい星やら…もっとやばいのはこいつらすら歯が立たなそうな第四の壁すら超える現実改変者がいる事。クソトカゲが可愛く見える様なやべぇ奴等が複数体居る財団世界はアメコミ並にパワーインフレ起きてるぜ。 -- 名無しさん (2020-07-26 15:37:10) - 『IT』––それを知ったら終わり–– -- 名無しさん (2020-11-25 13:10:11) - ↑2 そして上位存在も勝つことができない低評価削除 (詳しくはSCP-3309で) -- 名無しさん (2021-01-18 06:48:59) - 返り討ちにしたる💪😤 -- 名無しさん (2021-06-26 10:30:31) - 人間を目の敵にしてる時点でただの雑魚専ゴッド、重荷を背負って性交できなくなった俺の敵じゃない -- 名無しさん (2021-07-09 22:57:10) - 生まれて初めて「背筋が凍る」って言う意味を体験できたSCP。最後の絵を見た時はマジで怖かった -- 名無しさん (2021-08-10 19:18:15) - 正直ホラーとしては禁后の下位互換やね -- 名無しさん (2021-08-11 12:08:46) - 下位互換じゃないぞ。 -- 名無しさん (2021-09-27 03:49:37) - 知る事そのものがアウトなら、絵に残すのはマズかったんじゃないでしょうか神様 -- 名無しさん (2021-11-30 21:42:40) - 初期の記事に近い雰囲気がたまらないな。3000コンテストでアナンタの次に好きだわ。 -- 名無しさん (2022-01-09 23:30:50) - ↑↑子供たちが古き世界に戻って来た時点で限りなくアウトに近い状況(ましてや6枚目を見るに神様が生きてた時点ですらもう猶予はない)だから、せめて自分たちのようにミーム特性も何も知らず皆に知らせて滅ぼされるのを避けようとしたのでは? -- 名無しさん (2022-04-26 13:30:33) - ↑ミームじゃなくて情報災害だったわ -- 名無しさん (2022-04-26 13:31:50) - 二人の芸術家ってことはさ、人類の味方側の神様が「知ったらヤバいもん教えてどーする」という危険を冒してまで絵を残したのは、何も残さなかったら敵側の神様である情報災害が「ほーらほら知ってごらん♡」とばかりに都合の良い情報を残す恐れがあったのかもしれない。 -- 名無しさん (2023-11-10 22:44:25) - 理解力が無いせいで、「『それ(SCP-3007)』が何なのか」と「最後の絵が何を表すのか」が分からない。前者は「二人の芸術家のうちの片方、破壊神のような存在」みたいなぼんやりした存在ってことでいいのかな。後者は地球だろうけどそれが何を意味するのか分からない… -- 名無しさん (2024-05-07 05:56:24) - 二人の芸術家は神様と絵を残した探索者だと思ってたけど違うのか・・・ -- 名無しさん (2024-05-08 05:05:15) - ↑『芸術』において -- 名無しさん (2024-05-10 02:33:10) - ↑誤送信失礼 『芸術』において「破壊」と「創造」は表裏一体・・・それを考えれば2人の芸術家とは誰なのか分かるさ -- 名無しさん (2024-05-10 02:35:03) - 大抵この手の作品によくある下衆で人々が苦しむ様を見て愉悦に浸るクズじゃなくてただ単純に子供たちやその子孫を守るために命までかけてくれるしっかりとした神で泣いた -- 名無しさん (2024-05-12 13:14:34) - 破壊神側からすれば目をつけた複数世界にビーコンバラ撒いてるのかもね。今のところ他の世界を遊び場にしてるから財団世界は積みゲーリストのどっかにあるけどまだ手つかず、みたいな。 -- 名無しさん (2024-07-16 14:31:42) - ↑6もう「それ」が地球に到達したと言うこと。 -- 名無しさん (2024-11-20 23:22:49) - 時系列を考えれば「それ」はとっくに地球に来て暴れ回ってて然るべきだし、過去に来たけど何も知らないGOCに粉砕されてビーコンだけが残ってる可能性とかない? -- 名無しさん (2024-12-18 12:11:55) - ↑暴れまわってめちゃくちゃに遊ばれた後、興味のなくなった玩具を捨てて次のおもちゃを探しに行ったともとれる。次にくるのは新しいおもちゃが生まれたとき... -- 名無しさん (2025-08-06 18:14:14) - 「1日4回、50分~80分継続する幻覚」ってもしかして夢のことでは?レム睡眠は平均4回あって90~120分継続し、夢はレム睡眠が30分くらい続くと見始めるらしいから、持続時間が10分短いけど噛み合っている。あと、目を付けられた何かって「恐怖」とかの心理的概念な気がする。 -- 名無しさん (2025-08-07 04:12:58) - ↑2 実はもうめちゃくちゃになっているけど財団のアレコレで一般人は「これが正常」と思い込まされている説 -- 名無しさん (2025-08-28 13:24:13) - 「このscpに出てくる絵は全て作者の自作、しかも初めて作ったscp」らしい。化け物すぎる… -- 名無しさん (2025-10-03 13:36:18) - 知っちゃいけない系の連中全員を同時に知ろうとしたらどうなるんだろう?全員から同時に袋叩きにされるのか、そいつら同士が争うのか -- 名無しさん (2025-12-22 03:27:08) - ↑3 -- 名無しさん (2026-08-21 17:08:22) - 青い青い空パターンか。ありそう -- 名無しさん (2026-08-21 17:09:18) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/09/04 Wed 10:48:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000){警告}}}} #center(){&color(#b22222){以下の文章はレベル6&font(b){情報災害}として分類されます。}} #center(){&color(#b22222){権限のないアクセスはミーム殺害エージェントによる終了をもたらします。}} #center(){&color(#b22222){自己責任で進行してください。}} #center(){&blankimg(3007MKA.jpg,width=800,height=600)} #center(){ミーム殺害エージェント起動} #center(){継続的な生命兆候を確認} #center(){ファイル検索中…} #center(){&bold(){あまりにも多くの人が見た、全く同じ恐れ。}} SCP-3007はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(red,b){Keter}。 [[SCP-001]]ばりの厳重なセキュリティが取られているが、それに見合う深刻なオブジェクトである。 この記事には絵画が複数枚添付されており、作中で重要な意味を持つ。よってそれを引用させていただきながら進めることとする。 *概要 SCP-3007-1は常に世界中の何十人かに影響を与えている幻覚である。誰が選ばれるかは全くのランダム、1日に4回で1回当たり50~80分の長さで、これを止める方法はあろうことか&font(b){対象の殺害以外に存在しない。}一日に3~5時間も強制的に幻覚を見せられていたら社会的には生きていけないし、それが死ぬまで止まらないときたもんだ。 予防手段がない上に影響を受けた人を探すのも大変だろうし、Keterなのも頷けるが、たかが数十人が死ぬまで幻覚を見せられる程度の代物ならここまで厳重なセキュリティにはならない。こいつのヤバさはもっと別のところにある。 この幻覚に誘われた人=SCP-3007-2達は各人でほとんど描写の一致するとある場所に移動した、と主張する。この場所をSCP-3007-3とする。そこはどうやら地球上ではないらしく、また幻覚は地球上で同時多発しているのでその場所で誰かと出会ってもいいはずだが、今までにそういうことはなかった。 そして、この幻覚の中にいる間、彼らは聴覚と触覚でしか現実と触れ合えない。「幻覚」とはいうものの、視覚だけではなく嗅覚と味覚をもジャックされるということになり、しかもそれは現実のものと区別がつかないほどリアルだと報告されている。聴覚は現実とやりとりできるため、-2は影響を受けていない他の人と話しながら-3を探索することができるし、どういうわけか-2の半径2m以内では-3内で発せられた音がはっきり聞こえるという。 加えて、幻覚の中で彼らが受けた身体的外傷及び精神的外傷は全て現実の彼らにフィードバックされる。今までに幻覚内でおそらく高いところから落ちた(触覚は現実のほうなので、身体の位置感覚を誤る可能性は十分あるだろう)ことにより、数十名の死者が出ている。これらのことから、「-3は幻覚内の空想ではなく、どこか実在する場所であり-1によってそこに一部感覚だけ飛ばされているのではないか?」という可能性が浮かび上がる。 幻覚、およびその性質については以上の通り。ここで特別収容プロトコルを見てみよう。 *特別収容プロトコル 以下の通り。 >SCP-3007-1の出現に備え、世界中の病院やメディアを監視する必要があります。 >&font(l){SCP-3007-2の実例は財団の保護施設に移送され、SCP-3007-2を利用したSCP-3007-3の探査はクリアランスレベル3職員1名の監督の元で行われます。}SCP-3007-2であることが確認された全ての個人は&font(red,b){即時に終了}する必要があります。 >SCP-3007-3の知識を習得した、影響を受けていない一般市民はクラスA記憶処理を受けなければいけません。 >SCP-3007の収容違反は&font(b){[[XK-クラス世界終焉シナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]を引き起こす可能性がある}ため、上記の手順制定において不本意、または非協力的な態度を示す職員は即座に記憶処理され、異動になるものとします。 SCP-3007-1と-3については妥当だろう。しかし-2については少し首をかしげる。 異常な現象の被害者とはいえ、一日何時間かの幻覚を見るだけなら打消し部分の通り保護施設やサイトに収容でいいだろう。しかし、&font(red,b){「見つけ次第殺せ」}とは財団ではなくGOCかと思うほど物騒だが…? そして、このオブジェクトはハッキリと「XK-クラス世界終焉シナリオを引き起こす可能性がある」とされている。セキュリティが厳重だったのも、-2への対応もこのせいなのだろうか。少し性質が奇妙とはいえ幻覚がXKを起こすものだろうか。 ここまでだと疑問が多いが、ひとまず次に進む。 *インタビューログ 最初に発見された-2であり、当時唯一精神状態がまともだった68歳の女性(SCP-3007-2C)へのインタビュー。まともとはいえ相当疲弊しており、身体的には問題ないものの不眠を訴えていた。 インタビューの目的は-3についての情報を聞き出すことであった。前半部分については彼女の発言を要約すると、以下のようなものだった。 ・幻覚が始まると、高く狭い吊り橋の上にいた。 ・環境は悪く、日光はスモッグで覆われたかのように弱く、空気はゴミと腐肉のような臭いだった。 ・見渡す限りが街の廃墟で、建物は大樹のような印象の尖ったとても高いものだったが、ほとんどが倒壊するか瓦礫と化していた。建物は暗闇に永遠に続くかのように思え、地面は見えなかった。 ・自分がいたものも含め何千もの橋があったが、多くが壊れていた。そこら中のものは金属でできているようだったが、光沢のない「骨みたいな白色」をしていた。 ・廃墟の中にどこにも生物は見当たらなかった。 ここからはインタビューを引用する。 >████博士: そうですか。他に注目すべき特徴はありましたか? > >被験者が僅かに移動し、 目に見えて不快感を示す。 > >SCP-3007-2C: &font(b){遠くに背の高い、黒い柱がありました。}それはもっと大きく、他のすべての建物から際立っていました。好奇心が膨らんで、私はそれに向かって歩き始めました。そこにたどり着けたかもしれませんが、物が私の道に現れて……。地面に横たわっていて……そこには……先生、私は続けなければいけませんか?思い出したくないんです。ここでやめてもいいですか? > >████博士: 動揺しているのはわかりますが、再開してください。 > >被験者は片手で口を覆い、泣き始める。 > >SCP-3007-2C: ごめんなさい。 それは私を驚かせただけです。死体。死体がどこにでも散らばっていました。乾燥して[[ミイラ]]みたいになっていたから、ずっと前に死んでいたに違いありません。 最初は別な動物だと思っていましたが、私は近づいてみました。それは人だったかもしれません、ですが、体は不自然でした。ねじれていたんです。 骨が部分的に膨らみ、余計な手足の様に皮膚から突き出している、思うに、男性がいました。子供が傍にいました……子供に違いありません。頭はワックスの様に溶けていましたが、背丈は私の孫と同じくらいで……ああ……神様……彼らのうちいくつかは一緒に……キューブ状に押し込まれていました。…ああ……神様…どうか……いや、いや、いや……。 > >数分の間漫然とした発現が続く。SCP-3007-2Cはヒステリー状態を示し、それ以上の説明を行うことを拒否する。説得は成功せず、被験者は継続的なインタビューの続行が不可能な状態だとみなされる。 > >████博士: ありがとうございます。今日はここまでにしましょう。 こんなのを一日何時間も見せられていれば、精神を病むのも当たり前だろう。 どうやら、-3の世界はかつて栄華を誇ったどこかの文明が壊滅した後のようだ。その文明レベルはとても高かったようだが、どうしようもないほどに破壊しつくされ、人は身体を弄ばれ捨てられていた。地球上ではないのに人間と思しき死体が転がっていることから、この時点では異世界かなにかで起きた惨事かと思える。 気になるのは、インタビュー終盤で言及された「黒い柱」の存在である。 どうやらこの柱、-2全員が幻覚が始まった時点で見えていたらしく、廃墟の建物群と構造が違うらしい。博士も重要性を感じ、この柱の探査計画を立てた。 まだ先述の疑問も解けていない。この世界に何があったのか、なぜこのオブジェクトはそれほどまでに危ないのかを見に行こう。 *探査ログ 今回被験者となるSCP-3007-2GVはこの探査に協力的な元イラストレーターで、高い記憶力を持っていた。-3の世界を視覚情報として直接知ることができるのは-2だけなので、彼が協力してくれて探査ののち絵に描いてくれれば-3の世界の理解が大きく進む。世界が世界なので協力者がなかなか出なかったらしく、渡りに船である。 彼によるSCP-3007-3の風景の描写がこちら。確かに廃墟の中、特徴的な黒い柱が立っているのが分かる。 #center(){&blankimg(3007-0.jpg,width=500,height=710)} 幻覚が始まり、彼は時折落ちそうになったり死体を踏んづけてその悪臭に「慣れたと思ったんだが」と悪態をついたりしながらも順調に柱へ向かった。15分後、他の誰もまだ辿り着いたことのない距離を歩いた彼は、あるものを発見する。 >SCP-3007-2GV: より近くに来たが、ここの周りにはもっと気味の悪いもんがあるぞ。六つ翼のあるジェット機が、オレの橋の下でぶっ壊れてる。 暫くの間引っかかってたんだな。[静止]コックピットのパイロットが見えるぞ。クソ… 体が真っ二つに割られてて、 それぞれが両側から乗り出してる。なんてことだ、ここはひどくメチャクチャだ。 > >████博士: 他に乗り物はありますか? > >SCP-3007-2GV: ああ、そこら中にあって、増えてる。こいつの話は聞いたことが無いぞ、先生。 さらに20分経ち、この船体の報告数が40に達した頃、彼は柱の麓に到着した。柱は直径40mほどの円柱状で、カラフルな飾りがついていて、外縁部を螺旋階段が頂上に向かって伸びていた。 そして、おびただしい量の死体が柱の根元周辺に文字通り固められていた。凄まじい悪臭に足を止めて進みたくないと言う彼だが、博士はどうにか説得して死体の山を踏み越えさせた。 依然死体の多い階段をのぼり始める彼だが、またあることに気付く。 >SCP-3007-2GV: (略)先生? この死体ども。この柱を上がる為に、互いを乗り越えて上ろうとしたみたいに一緒に押されてる。んで… 頭がある奴らは、オレをじっと見つめるように、全員が上を向いている。この上にある奴もみんなだ。クソ、気味が悪い。さっさと進もうと思う。 > >コツコツという音が再開する。 被験者は数分間沈黙する。次第に、微かなザーザーという音が生じるが、おそらく高度が上昇したためと思われる。 > >SCP-3007-2GV: 先生? この場所は不安になってくるな。 > >████博士: あなたが見た物を考えれば、それもわかります。 > >SCP-3007-2GV: いや、 先生、アンタはわかってねぇ。 これはただの廃墟と建物じゃねぇ。ここは正常じゃねぇ。ここで起こったことは普通じゃない。 オレは最初、ここでは地震や豪雨みてぇな何かの自然災害が起こったんだと思った。 災害がどうやってこの街を破壊したか考えたんだよ。けど、今高い所に来て、全部の場所が不自然な様に見えるんだ。 > >████博士: どうしてそう思うのですか? > >SCP-3007-2GV: ええと、ここから、建物のおかしな部分に気づいた。建物は瓦礫になるか、爆破されてるだけじゃないんだ。いくつかはカールしてたり、切断されてたり、粘土みてえに押し潰されてたりしてる。むしろ変形してるみてぇだ。子供が手にとって、ヘンな形に曲げたワイヤーみたいに。 > >被験者が登るにつれて、風が聞き取れるようになる。 > >SCP-3007-2GV: 船と死体さえも同じだと思う。以前人間だったように、殆どの死体は人の特徴を持ってた。地震はそんなことはしない。それは意味をなさない。何がここで起きても、それはただの破壊じゃなかった。ソイツはこの場所で遊んだんだ。 このすぐ後、彼は立ち止まった。 彼が見つけたのは、絵だった。 以下に添付する画像は、帰還した彼が再現して描いたものになる。 #center(){#openclose(show=1枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-1.jpg,width=630,height=3543) }} 絵は縦長で彼より高く、「この柱そのものがこの絵を見せるために設計されているみたいだ」という。また彼はこの絵に物語を感じるとも言い、それを記憶して上へ向かった。続く時間、彼は5分ごとに絵を発見していく。 #center(){#openclose(show=2枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-2.jpg,width=630,height=3543) }} #center(){#openclose(show=3枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-3.jpg,width=630,height=3543) }} #center(){#openclose(show=4枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-4.jpg,width=630,height=3543) この絵の前に来た時点で、彼はいったんは慣れたはずの悪臭を報告した。 }} #center(){#openclose(show=5枚目の絵を見る){ &blankimg(3007-5.jpg,width=630,height=3543) >SCP-3007-2GV: これは、脳の中から線が出ている人々、そして柱につながっている人々を示してる。 アンタはそのうちの1つがオレかもしれないって思うか? > >████博士: それは興味深い観察ですね。 }} この5分後、彼は終点と思しき場所に辿り着いた。 悪臭はどんどん強烈になり、彼はもうこの先にあるものを知りたいと思わなくなっていたが、それでも先に進んだ。 風音が大きくなり、彼はそこまでとは違う場所に足を踏み入れた。 その途端、彼は叫びだした。 >SCP-3007-2GV: 嘘だろ…何だよこれ!何なんだよこれは! [吐こうとする。] > >泣き声が聞き取れる。 > >████博士: 何が見えていますか? > >SCP-3007-2GV: 知らねぇよ。 今まで見てきた奴全部みたいに干からびてる、けどこれは― これはデカい!顔は自分の10倍ぐらいに大きいし、体には、ああなんてこった、腕がいっぱいあって、ところどころ抜け落ちてて曲がってて― [叫ぶ。] > >████博士: R█████さん、パニックにならないでください。それは死んでいる、そうでしょう?それはあなたに少しも危害を及ぼしません。 > >SCP-3007-2GV: 違う、先生、死体だけじゃない、死体の下にある絵だ。 最後の一つだ。未完成だが、それでもわかる…… ああ神よ…どうしてここにあるんだ?このクソッタレは 言葉の途中だが、ここで切る。 この直後、彼の幻覚は終わった。動揺していたが、彼は世界と絵のイメージを明瞭に記憶して現実に帰ってきた。そして、その後目の当たりにした6枚の絵を複製することに成功した。 彼の言葉と、彼によってもたらされた絵によって、謎は全て解けた。 解いてはいけない謎も、解けてしまった。 *SCP-3007の世界 ここまでの5枚の絵に沿って解説する。 作者による解説を踏まえて見るとこの絵たちは、以下のようなことを伝えている。 ・1枚目 昔々、あるところに&color(deepskyblue){神様}がいました。&color(deepskyblue){神様}は芸術家でした。 &color(deepskyblue){神様}は子供として&color(hotpink){ある種族}を作り、また作った&color(blue){贈り物}を与えて幸せに暮らしていました。 ・2枚目 &color(hotpink){子供達}の文明は発達していき、6枚羽の飛行機で宇宙探検ができるようになりました。 しかし、&color(hotpink){子供達}は偶然、&color(#800000){知っているだけでついてくるとっても危険なモノ}を見つけてしまいました。逃げ帰ってきた勇敢な子がみんなに&color(#800000){それ}を話してしまい、みんなが知ってしまいました。 ・3枚目 &color(#800000){それ}がやってきて、&color(hotpink){子供達}とその世界に襲いかかりました。&color(#800000){それ}はとっても悪い芸術家で、建物やみんなを娯楽のために引き裂き、ねじ切り、壊し尽くし、ひどい形に変えてしまいました。どうしようもありませんでした。&color(hotpink){子供達}の代表は、&color(deepskyblue){神様}に助けを求めました。 ・4枚目 &color(deepskyblue){神様}は、&color(hotpink){子供達}と&color(blue){贈り物}を他の世界に逃がしてあげることにしました。そしてそれは成功し、&color(hotpink){子供達}は逃げることができましたが、&color(#800000){それ}と一緒に&color(deepskyblue){神様}のことも&color(blue){贈り物}の使い方も忘れてしまいました。&color(deepskyblue){神様}は逃げた&color(hotpink){子供達}を守るために残り、その命ともる限りは&color(#800000){それ}を止めることにしました。 ・5枚目 &color(deepskyblue){神様}は&color(#800000){それ}をずっと止めておくことはできないと知っていました。だから、&color(deepskyblue){神様}は最後の芸術作品として、ここであったことを警告する&color(b){柱}と何枚かの絵を作りました。しかし、最後の絵を描き終える前に&color(deepskyblue){神様}は力尽きてしまいました。&color(#800000){それ}は宇宙にメッセージを送り、&color(hotpink){子供達}を古い世界に来させて知ってはいけないことを知らせようとしました。そして、知ってしまいました。&color(#800000,b){知っているだけでついてくるとっても危険なモノ}のことを。 *つまりどういうこと? #center(){&font(red,b){もう手遅れだってことです。}}   改めて説明する。 絵に出てくる&color(hotpink){子供達}とは、どこか違う世界で古代文明を持っていた我ら人間の祖先で、その創造主が&color(deepskyblue){神様}。 &color(deepskyblue){神様}はみんなで幸せに暮らすため&color(blue){贈り物}を与えてくれていたが、1枚目の絵のそれらをよく見ると&font(b){どう見ても[[SCP-173]]にしか見えないものが混じっている。}他にもオブジェクトであると考えられるものが並んでいる。(剣・カメラ・猫・蝶…) それら&color(blue){贈り物}のおかげもあってか&color(hotpink){子供達}は宇宙に進出したが、そこで不幸にも&font(#800000,b){邪悪な情報災害的実体}に出くわしてしまった。&color(#800000){コイツ}は自分を知っている人間に寄ってきて、遊び半分に破壊し尽くす。-3の世界が人為的にズタズタなのは&color(#800000){コイツ}のせいだったのだ。こうして&color(hotpink){子供達}の世界は地獄と化し、もう&color(deepskyblue){神様}に助けを求めるしかなかった。 でも&color(deepskyblue){神様}でも&color(#800000){コイツ}に対しては自分を犠牲にしつつ&color(hotpink){子供達}にすべてを忘れさせて逃がすことしかできなかったのだ。&color(hotpink){子供達}は一切を忘れて逃げた先の地球で新しくも原始的な暮らしをはじめ、そのうちに使い方を理解できなくなった&color(blue){贈り物}を&font(blue,b){[[SCPオブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]}として集めるものもいただろう。 &color(deepskyblue){神様}がその後にできたことといえばここで起きた悲劇を警告するための柱と絵を用意するだけ。そしてついに&color(deepskyblue){神様}は力尽きた。柱の終点にあった巨大な死体はこの&color(deepskyblue){神様}だろう。 &color(deepskyblue){神様}を下した&color(#800000){実体}は、取り逃がした&color(hotpink){子供達}をも弄ぶために新しい世界の方へ向けて、受け取った者を古い世界へ再訪させる現象を起こさせるメッセージを送った。これを長い時間を経てようやく&color(hotpink){人類}が&font(b){受け取ってしまった}のがSCP-3007-1なのである。 そしてこの現象を調査した財団は、SCP-3007-2GVを通して、知ってしまった。&font(#800000,b){あの世界を滅ぼした元凶}を。 これでわかっただろう。なぜ冒頭のセキュリティがここまで厳重だったか。 この情報は知っただけで&color(#800000){それ}を呼び寄せてしまうからだ。 なぜSCP-3007-2を皆殺しするプロトコルが組まれていたか。 また誰かが柱を登ってしまえば、&color(#800000){それ}を知ってしまうからだ。 加えて言えば、なぜ特別収容プロトコルの最後の一文以外に-1でも-2でも-3でもない「&font(#800000,b){SCP-3007}」に言及する部分がなかったか。 &font(#800000,b){SCP-3007}とは&color(#800000){それ}のことであり、そんなこと書けないからだ。 [[言及できないアイツ>SCP-2521]]の報告書に文字を書かないのと同じことだ。 しかも悪いことに、&color(#800000){それ}はアイツのように連れ去ってしまうどころの話では済まない。明らかな悪意を持って、&color(hotpink){かつて仕留め損なった人間たち}を今度こそ滅ぼそうとしているのだ。 もうこれは、[[SCP-444-JP]]や[[SCP-444-KO]]のように、&font(red,b){知った時点で終わり}なのだ。 幸いあれらのように人から人へ積極的な感染はしないし幻覚自体に殺傷性はさほどないが、そもそも世界中に影響者が絶えず湧いているのだから危険性は言うまでもない。 SCP-3007-3は、&color(#800000){それ}に遭遇した者が帰って皆に話した結果、滅ぼされた。 たかが数人が知っただけでは、こちらの位置を完全に探知されない可能性もある。しかし、幻覚を起こすメッセージはすでに届いてしまっているのだ。財団の捕捉しきれないSCP-3007-2もいるかもしれない。「ビーコン」はもう十分明るくなっているかもしれないのだ。 もしかするともう&color(#800000){それ}は… #center(){&font(blue,b){最後の絵を見る}}  #center(){&blankimg(3007.jpg,width=630,height=3543)} #center(){&font(#800000){&bold(){&sizex(7){SCP-3007}}}} #center(){&font(#800000){&bold(){&sizex(7){二人の芸術}}}&color(deepskyblue){&bold(){&sizex(7){家の世界}}}} #center(){&bold(){&sizex(5){&color(deepskyblue){Worl}&font(#800000){d of} &color(deepskyblue){Tw}&font(#800000){o} &color(deepskyblue){Arti}&font(#800000){sts}}}} *余談 この記事は「ホラー」をテーマとした[[SCP-3000]]コンテストの参加作品である。 この記事で語られるホラーは…&bold(){「知らない方がいいこともある」}ということだろう。 またこの絵画たち、すべて著者のZhange氏本人の作である。 もちろん、[[ミーム]]殺害エージェントも。 追記・修正お願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-3007 - World of Two Artists by Zhange http://www.scp-wiki.net/scp-3007 http://ja.scp-wiki.net/scp-3007 Memetic kill agent by Zhange http://scp-wiki.wdfiles.com/local--files/scp-3007/Memetic%20kill%20agent.jpg City by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/City 1 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/1.jpg 2 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/2.jpg 3 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/3.jpg 4 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/4.jpg 5 by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/5.jpg Earth by Zhange http://www.scp-wiki.net/local--files/scp-3007/Earth この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,116) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 某ピリ辛から揚げの完全体かな? -- 名無しさん (2019-09-04 12:16:50) - その芸術家のどっちか、COOLがどうとかって口癖あったりして -- 名無しさん (2019-09-04 12:33:55) - 悪い芸術家のやつにクソトカゲっぽいのと緋色の鳥の目ににたのがあるような気がするんですが... -- 名無しさん (2019-09-04 12:50:10) - 画像が縦長すぎて記事がちょっと読みにくいので、折りたたみ入れたほうがいいかも -- 名無しさん (2019-09-04 13:03:56) - Keterになろうはずもないってあるけど収容不可能対処不能ならそれその時点でKeterなんじゃ -- 名無しさん (2019-09-04 17:07:49) - これが記事になるの待ってた -- 名無しさん (2019-09-04 21:05:29) - ↑3 入れました。ただ最後のものだけは演出上このままとさせてください。 -- 名無しさん (2019-09-04 23:19:11) - でもscp世界だとコヤツが来る前に人類滅んでたりとんでもない変異起こして逆襲したりとか十分考えられるよな、正直詰め甘くね?この悪い方の奴 -- 名無しさん (2019-09-05 01:07:40) - 人類とSCP(全部ではないんだろうが)が善意で創造されたって背景は寧ろ希望的でさえある -- 名無しさん (2019-09-05 09:05:35) - つまり173が友達やペットみたいなものだった可能性があるのか…? -- 名無しさん (2019-09-05 10:20:32) - 173もSCP-3007受信して変質した可能性 -- 名無しさん (2019-09-05 11:33:17) - 「博士」と気が合いそうだなこの悪い芸術家は -- 名無しさん (2019-09-05 12:00:54) - 画像の名前は3007-nじゃなくて3007-1-nのほうがよくない? -- 名無しさん (2019-09-05 13:02:12) - 最後の絵の座標、エジプトあたりだと思うけど、その辺に絡むものって何かあったっけ… -- 名無しさん (2019-09-05 13:16:41) - 探査ログの廃墟の絵、横になってる棒のところに、オレンジ色の瓶みたいなのが乗ってない? これはなんだろ -- 名無しさん (2019-09-05 18:11:12) - 絵と解説が切ねぇ。 -- 名無しさん (2019-09-05 18:42:38) - ↑2多分、探索者を客観的に描画したんじゃない? -- 名無しさん (2019-09-05 22:17:46) - 知ってはならないものを親切丁寧に知らせる絵を残す神様無能過ぎでは? -- 名無しさん (2019-09-06 00:24:16) - ついにこのSCPが記事になったか、このSCPを最後まで知った際のあの絶望感は中々に堪らんものがある。 -- 名無しさん (2019-09-06 01:30:11) - 知ってはならないものなら、調査に協力してくれたイラストレーターさんは終了されてしまったんだろうか…正確な記憶能力と正確な再現描画能力があるなら記憶処理の上で財団職員にスカウトされたと思いたいが…… -- 名無しさん (2019-09-06 18:01:00) - まあ無理だろう、というか彼は(財団が把握してない他の-2が先に柱を登り切っていなければ)最初に3007本体を知ってしまった人間だから最優先で博士ともども終了されたはず -- 名無しさん (2019-09-07 00:32:46) - ↑4 知ってしまう危険と、知らずにいるままの危険を天秤にかけたんだろう。メタ的に言うと絵がないとこの記事自体が成立しないという事情が… -- 名無しさん (2019-09-07 21:47:10) - ↑15 向こうに先延ばsが転がってるのかもしれん -- 名無しさん (2019-09-10 22:26:51) - 自分にはちょっと陳腐に感じたけど、人気高いから何か見逃してるだけかもしれない。皆さんどこが好き? -- 名無しさん (2019-10-17 21:48:36) - ↑陳腐さを王道一直線って感じで突き抜けた事かなぁ、終わってみれば大したことないんだけど途中の絵は昔のオカルト雑誌読み進めるようなワクワク感があると言うか… まあ、読み手に理屈を求めないSCPもあるってことで -- 名無しさん (2019-11-10 09:18:37) - 最後の絵、変更されたんだね。当初はスエズ運河と紅海をクローズアップした絵だったけど、今は地球全体になってる。アレがたどり着いてる地点自体は変わってないぽいけど -- 名無しさん (2019-11-10 09:20:29) - 知っただけでヤバい奴の情報を残しておくとか意味分からないし、この絵って警告じゃなくて3007実体に操られて書かされた餌とかだったりしない? -- 名無しさん (2019-11-10 14:32:57) - 言葉にしてはダメな黒いやつに似た感じだな それとも緋色の鳥か -- 名無しさん (2019-11-14 09:34:51) - 緋色ってだけなら緋色の王も考えられるけど別物っぽいしなぁ -- 名無しさん (2019-12-20 18:23:12) - ひいろのとりにこれをしらせてむかんじごくにいかせる -- 名無しさん (2019-12-20 20:38:21) - これ反ミーム部門ハブのあいつに似てるね -- 名無しさん (2019-12-21 01:27:40) - これとは直接関係ないけど、確かに、知らないほうがいいことってあるよね。毒キノコのこと(ナラタケとコレラタケは酷似してる)とか、マヤ暦の予言は実は今年(もう過ぎたけど)だったとか……。(実体験より -- 名無しさん (2020-04-12 09:57:58) - 人類は別の世界(星)にルーツがあるってところでは敷居の男を思い出すけど、こっちの上位存在は善性なんだな -- 名無しさん (2020-04-27 23:03:31) - でも気が付いたんだが、この芸術家って財団世界から見た我々そのものだよな -- 名無しさん (2020-04-28 06:02:51) - 173の「使い方」はそれなのか… -- 名無しさん (2020-04-28 08:40:12) - 助けて反ミーム部門!案件 知った人間を即座に殺せない辺りSCP3125よりはマシなのが救いか… -- 名無しさん (2020-06-30 05:55:40) - 本当に財団世界は魔境だな…。一本の鎖で繋がれている巨人やらビッグフットやら宇宙の構造やらきらいきらい星やら…もっとやばいのはこいつらすら歯が立たなそうな第四の壁すら超える現実改変者がいる事。クソトカゲが可愛く見える様なやべぇ奴等が複数体居る財団世界はアメコミ並にパワーインフレ起きてるぜ。 -- 名無しさん (2020-07-26 15:37:10) - 『IT』––それを知ったら終わり–– -- 名無しさん (2020-11-25 13:10:11) - ↑2 そして上位存在も勝つことができない低評価削除 (詳しくはSCP-3309で) -- 名無しさん (2021-01-18 06:48:59) - 返り討ちにしたる💪😤 -- 名無しさん (2021-06-26 10:30:31) - 人間を目の敵にしてる時点でただの雑魚専ゴッド、重荷を背負って性交できなくなった俺の敵じゃない -- 名無しさん (2021-07-09 22:57:10) - 生まれて初めて「背筋が凍る」って言う意味を体験できたSCP。最後の絵を見た時はマジで怖かった -- 名無しさん (2021-08-10 19:18:15) - 正直ホラーとしては禁后の下位互換やね -- 名無しさん (2021-08-11 12:08:46) - 下位互換じゃないぞ。 -- 名無しさん (2021-09-27 03:49:37) - 知る事そのものがアウトなら、絵に残すのはマズかったんじゃないでしょうか神様 -- 名無しさん (2021-11-30 21:42:40) - 初期の記事に近い雰囲気がたまらないな。3000コンテストでアナンタの次に好きだわ。 -- 名無しさん (2022-01-09 23:30:50) - ↑↑子供たちが古き世界に戻って来た時点で限りなくアウトに近い状況(ましてや6枚目を見るに神様が生きてた時点ですらもう猶予はない)だから、せめて自分たちのようにミーム特性も何も知らず皆に知らせて滅ぼされるのを避けようとしたのでは? -- 名無しさん (2022-04-26 13:30:33) - ↑ミームじゃなくて情報災害だったわ -- 名無しさん (2022-04-26 13:31:50) - 二人の芸術家ってことはさ、人類の味方側の神様が「知ったらヤバいもん教えてどーする」という危険を冒してまで絵を残したのは、何も残さなかったら敵側の神様である情報災害が「ほーらほら知ってごらん♡」とばかりに都合の良い情報を残す恐れがあったのかもしれない。 -- 名無しさん (2023-11-10 22:44:25) - 理解力が無いせいで、「『それ(SCP-3007)』が何なのか」と「最後の絵が何を表すのか」が分からない。前者は「二人の芸術家のうちの片方、破壊神のような存在」みたいなぼんやりした存在ってことでいいのかな。後者は地球だろうけどそれが何を意味するのか分からない… -- 名無しさん (2024-05-07 05:56:24) - 二人の芸術家は神様と絵を残した探索者だと思ってたけど違うのか・・・ -- 名無しさん (2024-05-08 05:05:15) - ↑『芸術』において -- 名無しさん (2024-05-10 02:33:10) - ↑誤送信失礼 『芸術』において「破壊」と「創造」は表裏一体・・・それを考えれば2人の芸術家とは誰なのか分かるさ -- 名無しさん (2024-05-10 02:35:03) - 大抵この手の作品によくある下衆で人々が苦しむ様を見て愉悦に浸るクズじゃなくてただ単純に子供たちやその子孫を守るために命までかけてくれるしっかりとした神で泣いた -- 名無しさん (2024-05-12 13:14:34) - 破壊神側からすれば目をつけた複数世界にビーコンバラ撒いてるのかもね。今のところ他の世界を遊び場にしてるから財団世界は積みゲーリストのどっかにあるけどまだ手つかず、みたいな。 -- 名無しさん (2024-07-16 14:31:42) - ↑6もう「それ」が地球に到達したと言うこと。 -- 名無しさん (2024-11-20 23:22:49) - 時系列を考えれば「それ」はとっくに地球に来て暴れ回ってて然るべきだし、過去に来たけど何も知らないGOCに粉砕されてビーコンだけが残ってる可能性とかない? -- 名無しさん (2024-12-18 12:11:55) - ↑暴れまわってめちゃくちゃに遊ばれた後、興味のなくなった玩具を捨てて次のおもちゃを探しに行ったともとれる。次にくるのは新しいおもちゃが生まれたとき... -- 名無しさん (2025-08-06 18:14:14) - 「1日4回、50分~80分継続する幻覚」ってもしかして夢のことでは?レム睡眠は平均4回あって90~120分継続し、夢はレム睡眠が30分くらい続くと見始めるらしいから、持続時間が10分短いけど噛み合っている。あと、目を付けられた何かって「恐怖」とかの心理的概念な気がする。 -- 名無しさん (2025-08-07 04:12:58) - ↑2 実はもうめちゃくちゃになっているけど財団のアレコレで一般人は「これが正常」と思い込まされている説 -- 名無しさん (2025-08-28 13:24:13) - 「このscpに出てくる絵は全て作者の自作、しかも初めて作ったscp」らしい。化け物すぎる… -- 名無しさん (2025-10-03 13:36:18) - 知っちゃいけない系の連中全員を同時に知ろうとしたらどうなるんだろう?全員から同時に袋叩きにされるのか、そいつら同士が争うのか -- 名無しさん (2025-12-22 03:27:08) - ↑3 -- 名無しさん (2026-08-21 17:08:22) - 青い青い空パターンか。ありそう -- 名無しさん (2026-08-21 17:09:18) #comment #areaedit(end) }

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