【推しの子】

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&font(#6495ED){登録日}:2021/01/14 Thu 00:12:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(6){&color(deeppink){この&ruby(せかい){芸能界}において嘘は武器だ}}}} 『&bold(){【推しの子】}』とは、『週刊ヤングジャンプ』で2020年21号より連載されていた[[漫画]]。既刊16巻(2024年12月時点)。 原作は『[[かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜]]』などの赤坂アカ、作画は『クズの本懐』の横槍メンゴ。 タイトルは&bold(){「自分がファンとして推している子」と「その推しが出産した実の子供」を指すダブルミーニング}になっている。 あと、【】まで含めてタイトルである。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}概要}}} 基本は芸能界で働く人々を描いたお仕事系マンガとしての側面が強い。 ……が、全体を通してのストーリーのメインテーマは「[[復讐]]」でありサスペンス的な展開を含み、また&bold(){芸能界の描写として要所要所でネットの炎上や誹謗中傷など昨今の諸問題を積極的に扱い、陰惨な描写も少なくない。} アイドルもの風のガワに釣られて『[[THE IDOLM@STER]]』シリーズや『[[アイカツフレンズ!]]』『[[キラッとプリ☆チャン]]』みたいなのを期待していると&bold(){確実に地獄を見る。} なお、1行目でも言っているように、「アイドルもの」ではなく「芸能もの」と言う方が実情に近い。 また、昨今の流行である&bold(){転生もの}の要素も取り込んでいる。前情報無しで第1話を読んだ人は結構驚いたのではないだろうか。 奇想天外な設定や謎が謎を呼ぶ展開が話題になったか、コミック発売直後から人気を博し、2巻の時点で40万部を突破。5巻にて累計200万部を記録。『次にくるマンガ大賞 2021』コミックス部門1位を受賞した。 なお連載開始当時、赤坂は同じ『ヤングジャンプ』にて『かぐや様は告らせたい』を連載中だったため、&bold(){なんと週刊連載を2作品抱えることに}((『かぐや様』連載終了後は漫画家引退を表明し、原作一本に絞っている。))。 2022年6月には[[アニメ化]]が発表された。 アニメーション制作は『[[NEW GAME!]]』や『[[ダンベル何キロ持てる?]]』の動画工房、監督は『[[私に天使が舞い降りた!]]』『SELECTION PROJECT』の平牧大輔、 シリーズ構成・脚本は『[[Go!プリンセスプリキュア]]』や『[[ゆるキャン△]]』『[[ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会>虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会]]』の田中仁が担当。 続く10月には放送時期が2023年に決定した事、&bold(){第1話が90分拡大版で放送される}事が伝えられた。 2023年3月17日に前述の第1話が『【推しの子】Mother and Children』のタイトルで劇場公開(配給:角川ANIMATION)された後、同年4月より放送開始。 オープニング主題歌はYOASOBIが担当。タイトルはズバリ&bold(){「アイドル」}。 動画サイトなどでは全世界で数千万再生を誇り、音楽チャートでもトップを記録し、YOASOBIは3年連続3回目の出場となる2023年の[[NHK紅白歌合戦]]において同曲を歌唱した。その他、&bold(){誰もが目を奪われてく思わぬ反響}を呼ぶ事に……(詳しくは余談で後述)。 エンディング主題歌は女王蜂が担当。タイトルは&bold(){「メフィスト」}。 テレビアニメは所謂UHFアニメ形態のネットであるが、異例となる地上波35局で放送された。 アニメは2024年7月から第2期が放送されたほか、3期の製作も決定している。 この[[アニメ化]]により大ブームを巻き起こし、数多くのコラボ製品が世に登場し本作の知名度は大きく上がった。 2023年の[[ネット流行語大賞]]で大賞を受賞、同年の[[新語・流行語大賞]]にもノミネートされた。 2024年には[[実写化]]も発表された。 東映とAmazon Prime Videoの共同製作で、ドラマ作品と映画版が製作される(後者については『【推しの子】-The Final Act-』のタイトルで2024年12月に劇場公開)。 &s(){&bold(){これまで『かぐや様』含め、漫画実写化に関してもかなり悪意の籠もった描写}をしてきたため、赤坂自ら「大丈夫ですか?」と心配する羽目になっている。} また、「東京ブレイド」編をベースとした舞台版『演劇【推しの子】2.5次元舞台編』の制作も発表され、2024年12月から東京と大阪で上演された。 上記のように内容は過激なものを含む(実際、劇場上映された第1話は&bold(){&color(#00b7eb){PG12指定}}を受けた)が、 アニメ版、及び主題歌のヒットや動画配信サービスの隆盛により本作が幅広く知られるようになった結果、本来視聴層として想定していない小学生などの低年齢層にまで波及している模様。 これを受け、作画担当の横槍はTwitterで「親御さんのチェックやケアの元読んでいただけると」と(自身の過去作を含め)&bold(){本来子供がターゲットの作品ではない}旨を改めてアナウンスしている。 &s(){ただしそれはそれとして低年齢層にも人気が出たのは事実なためか公式も若干開き直っている節はあり、小学生向けの児童誌で特集が組まれた事などもあった。} 2024年10月10日、原作の公式Twitterアカウントで連載終了を発表。 週刊ヤングジャンプ2024年50号(11月14日発売)をもって完結となった。 *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}あらすじ}}} 田舎で産婦人科医をしている雨宮吾郎(ゴロー)は、アイドルグループ「B小町」のメンバーである&bold(){星野アイ}の大ファン。 今日も今日とて患者の部屋で仕事をサボりながら推しの映像を見て応援するという、ダメ医者街道を突き進んでいた。 そんなある日、そのアイ本人がゴローの勤める産婦人科を受診しに現れた。 &bold(){アイはなんと16歳の現役アイドルでありながら、子供を身籠ってしまっていたのだ!} 衝撃を受けるゴローだったが、アイとの交流の中で、いちファンとして医者として、彼女の出産を無事に成功させようと決意する。 しかしアイの予定日直前、彼女に粘着する[[ストーカー]]の男に遭遇したゴローは、逃げた相手を追っていた最中に崖から突き落とされて死んでしまった。 ……と思いきや、次に意識を取り戻した時、&bold(){ゴローはアイが産んだばかりの双子の片割れとして転生していて}──!? *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}主な登場人物}}} ・&bold(){雨宮吾郎} CV:伊東健人 演:成田凌 産婦人科医をしているアイドルオタの男性。通称「ゴロー」。 享年は明言されていないがアラサーなのは確定しており、経歴から逆算すると最低でも28~29歳((いわゆる[[医学部]]は6年制なので、最短で研修医になっていたとしてもさりなと出会った4年前の時点で24歳になる。転生後のシーンで「前世はアラサー医師」との注釈が付いているシーンもある。))。 東京国立医大を卒業後、[[宮崎県]]の病院で研修医を経て同病院に勤務している。 さりなの死後、彼女と重ねる形で星野アイの大ファンになる。 しかしアイはゴローが知った時点で12歳、本編開始時で16歳だったため、看護師からは[[ロリコン>ロリータ・コンプレックス]]扱いされている。 アイのストーカーに殺害されたと思われるも、それから16年の月日が流れても死体は発見されていなかったが……? 黒髪眼鏡のいかにも地味な青年医師といった風貌ながら、顔立ちはそれなりに整っており、転生後の言動((女性の扱いが手慣れ過ぎていて、「今までもこういう感じで女を転がしてきたのか」と疑われた際、「してない」と否定しつつも心の中で(……ここ十数年は)と呟いている。))も踏まえると意外に女たらしの一面もあったようだ。 また、布教のために病室で堂々とライブDVDを上映して看護師に辛辣なツッコミを入れられるなど、&bold(){推しが絡むと一気にはっちゃける}悪癖も。 しかし、医師になる前の過去が描かれたエピソードでは、母が未婚で妊娠し出産時の出血多量で亡くなった結果、父親の素性が判らないまま祖父母に育てられ、&bold(){自分が母の命と引き換えに生まれた事に気まずい思いを抱えて育ってきた}ことが明かされるなど、実はかなりヘビーな過去の持ち主。 ・&bold(){天童寺さりな} CV:高柳知葉 演:稲垣来泉 ゴローが研修医時代に知り合った患者の少女。 「退形成性星細胞腫」という難病に冒されていたために幼い頃からずっと病院育ちで、まともに体を動かすことすらままならず、第一話序盤で12年というあまりに短い生涯を閉じた。 病状の重さのせいで実の両親からすら見捨てられたような扱いをされており、その分ずっと自分を励ましてくれたゴローに非常に懐き、たびたび結婚をせがむも軽くあしらわれていた。 そういった生い立ちや周囲の環境から、同い年なのに歌もダンスも素晴らしく顔も良い星野アイの大ファンになり、ライブ映像を見て歌詞や振り付けも完璧に覚えている。 ただ、アイのパフォーマンスを実際に真似てみる際には、病のせいで体の自由が利かないため転ばないように気を配りながらしなくてはならなかったが。 存命当時から余命幾ばくもないことを察していたとともに、&bold(){死後芸能人の子供に生まれ変わることを夢見ており、ゴローにもそんな胸の内を明かしていたが……?} **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}苺プロダクション}}} ・&bold(){星野&ruby(あくあまりん){愛久愛海}} CV:大塚剛央/内山夕実(幼少期) 演:櫻井海音/岩川晴(幼少期) W主人公の一人。アイの[[双子]]の息子でルビーの兄。右目に星マーク付き。陽東高校芸能科1年生で16歳。通称は&bold(){「アクア」}。 &bold(){その正体はゴローが死ぬタイミングで産まれ、アイの子供へと転生した姿。}最新話で実はアクアマリンとゴローの魂が同居していると語られた 赤子のころから生前の記憶や知識はそのまま保ち続けており、産まれた時から喋れて歩けもした。&s(){お釈迦様かな?}しかし人体実験されることなどを恐れ、一部以外には黙っている。 推しの子供というファン歓喜の状態になったことを喜んではいるが、妹とは違い生前が良い歳の男だったのもあり、乳児の頃はアイの授乳を拒んで哺乳瓶からしか母乳を飲まず、入浴時は裸を見ないように目を閉じているなどアクアなりに気を遣っている。 アイの死後は、当時引っ越し直後だったこともあり、実行犯に情報を渡した黒幕がいると推理。 母の限定された交流関係から、それが芸能人である素性不明の父親だと考え、&bold(){復讐のために生きることを決意する。} 残された[[携帯電話]]の情報から父親の候補を見つけだし、それに近づくために&bold(){「星野アクア」}の芸名で俳優の道へ進んでいき、何年もかけて様々な手段で真相を探る。そして……。 「演技はたいして上手くはない。素人よりマシくらい」とは本人の認識。実際にアクア以上の演技力を持つ「天性の役者」も登場している。 しかし監督や演出家の意図を正しく汲み取り、小道具や照明などを利用して&bold(){その場で最適解の演技を掴む}ことを得手とする。 #openclose(show=だが理論と技巧を得意とする反面、感情を前面に押し出した演技が大の苦手。){ というのも、前世が医師だったのにアイの死に臨場しながら何もできなかった無力感や罪悪感、自責の念のせいで、&bold(){強い感情を示そうとするとフラッシュバックで何もできなくなってしまう}から。 &font(u,#0000ff){&font(#ffffff){当時のアクアは幼児なので物理的に力が足りなさすぎるし、そもそも道具無しであの容態の患者をなんとかできるドクターがどれだけいるか……。}} 前述したゴローとしての生い立ちも相まって、「母」という存在に対する二重の負い目を抱え込んでおり、 時折強い自責の念が幼い頃や前世の自分の姿となって罵倒や復讐心を煽る言葉を投げ掛ける幻を見るなど、半ば病んでいる節すらある。 } アクアマリンという凄い[[DQNネーム]](文字通りのキラキラネーム)を名付けられたため、正直嫌がっている。 もっとも前述の通り「アクア」で通っており&s(){(それでもキラキラネームだが)}、芸名でも「アクア」を正式表記にしたのもあって、作中「アクアマリン」をフルで呼ばれる場面はほとんどない。なんなら名付けたアイ自身も大抵アクアと呼んでいるくらいである。 しかし前世と合算すると、精神年齢は40歳を超えているだけに性格はかなり老成しており、幼稚園児の頃には遊具には目もくれずに[[京極夏彦]]を読んで周囲を驚かせ((双子の通った幼稚園の園長は当然事情を知らないため、当時のアクアの振る舞いを「ギフテッドというものかしら」と評している。))、あるシーンでは(意図的かどうかはともかく)大人の余裕に満ちた完璧な女たらしムーブを見せた。 ・&bold(){星野&ruby(るびい){瑠美衣}} CV:伊駒ゆりえ 演:齋藤なぎさ/斉藤柚奈(幼少期) W主人公の一人にして本作の[[メインヒロイン]]。 アイの双子の娘でアクアの妹。左目に星マーク付き。陽東高校芸能科1年生で16歳。通称はルビー。 その正体は&bold(){さりなが転生した姿}。ゴローと違い、死後から4年後に転生とタイムラグがある。 なお、双子はお互いが転生した人間であることは知っているが、詳しい話は避けたために前世での関係には気付いていない。 生前の精神年齢が12歳であることと、ずっと病室で過ごしてきたという事情もあり、幼稚園では外見相応に遊具でハシャいでいるなど微笑ましい様子も見せる。 一方(前世の年齢故に致し方ないが)さほど物知りとはいえず、また母に似たのか覚え間違えをする場面も多々(典型例が有馬かなの通称「重曹ちゃん」はルビーの言い間違い由来)。 今世でもアイの熱狂的大ファンであることは変わらず、&u(){産まれて間もない頃から}ツイッターで母のアンチとレスバトルを繰り広げるほど。 &bold(){そのため、ゴロー以上に推しの子供に転生したことを満喫しており、生前も今世でも女性であることを活かし&bold(){積極的に}授乳をされ、入浴中はアイの裸をガン見している。} 一方これほどのファンなので、自分の父親については「元から存在しない」ということにしていて、聞いてきたアクアに「アイは処女受胎した」と答えている。&del(){むしろ考えないようにしている((この発言が後の悲劇を生んでしまうことに……。))。} それでも思うところはあるようで兄に&s(){エッチ}疑惑がついた際は「(実際にやっていたら)心の底から軽蔑する」とこぼしている。 アイの死後はその死に囚われたままの兄とは違いちゃんと立ち直り、その後を継ぐために&bold(){「星野ルビー」}としてB小町を再結成し、アイドルとして母譲りの天性の輝きを武器に注目を集めていく。 また前世から引き続きゴローへの淡い恋心を抱き続けているが、前述のように彼が既に死んだ(そして転生した)ことは全く知らず、 失踪してしまったゴローがいつかアイドルとして有名になった自分に会いに来てくれることを期待していた。 #openclose(show=しかし……){ B小町のMV撮影ロケで宮崎県は高千穂を訪れた際、&bold(){そこで16年もの間発見されなかった雨宮吾郎の白骨化した死体を発見してしまう。} さらに、ある人物から「雨宮吾郎の失踪時に不審な2人組の男が目撃されていた」 「2人組の片方は星野アイ殺害犯となったストーカー」という情報を知らされ、2つの事件の繋がりや黒幕が今も生きていることを悟ったルビーは─── #center(){&bold(){ママは20歳っていう若さで未来を奪われて……} &bold(){せんせーは殺されて、あんな暗い場所で16年も一人で……} &bold(){私の大事な人を二人も奪って} &bold(){今でものうのうと生きている───} &sizex(7){&bold(){&color(red,black){許せない}}} &bold(){どんな手を使っても必ず見つけ出す} &sizex(5){&bold(){見つけ出して}} &sizex(6){&bold(){絶対に}} &sizex(7){&bold(){&color(red,black){絶対に殺してやる}}}} ルビーの瞳に&bold(){&color(red,black){殺意の炎}が灯った瞬間だった──} それ以降、かつての様な素直さ・天真爛漫さは鳴りを潜め、&bold(){嘘で塗り固められた純真さで他者の心を巧みに操り、人間関係に亀裂を入れることさえも辞さない程の非情な性格}へと変貌を遂げていくが……。} ・&bold(){星野アイ} CV:[[高橋李依]] 演:齋藤飛鳥 アイドルグループ「B小町」の第1章の時点におけるセンター。 本編開始時16歳、身長151センチ。双子の母親で両目に星マークがある(これは&bold(){自信の表れ}らしい)。 天真爛漫で自信家な性格。 しかし&bold(){幼少期に母親が窃盗で捕まり施設送りになり、しかも母親は釈放されても迎えに来なかったのでそのまま施設で育った}……という、ゴローとはまた違うベクトルのヘビーな生い立ち。 そんな生育環境に加え、若干発達障害の傾向があることも影響してか、愛情というものを理解できず、当たり前のように[[嘘]]を吐くようになっていた。 だが12歳の時に斎藤にスカウトされた時、&bold(){「アイドルは嘘をついてもいい」}と教えられ、嘘でも「愛している」と言っていいことに興味を持ち、その道へ分け入っていく。 ちなみに人の名前と顔を一致させることも苦手で、自分のプロダクションの社長や我が子の名前さえ呼び間違えている。 16歳の時に双子を妊娠するが、その父親は不明。ゴローはおろか社長にすら内緒にしており、彼に詰問されても「&bold(){ナイショ}」の一言で通す。アイ自身の決して広くはない交遊関係から、アクアは相手が芸能人だと想像しているが……。 なんやかんやで無事に出産し、活動を再開してからは周囲のサポートを受けて妊娠出産のことを隠しながら仕事に励む。母としての自覚も徐々に芽生え出し、子供たちの将来も自分なりに考えるようになる。 なお、自分の子供が転生者であることには一切気付いておらず、「なんか天才児が産まれた」ぐらいの感覚。 &bold(){しかしルビーから自分のオタと同じ匂いがするとは思っている。} アイドルとしては日々の努力と生来のカリスマ性もあり高い実力を持つ。 とはいえ、所属事務所が弱小というのもあって16歳の頃はあまり仕事も多くなく、月収は2×万円だった((原作では伏字で隠されていたが、アニメでは預金通帳の「208,000-」という額面が映っている。))。 それでも地道な活動が実を結び、五反田監督作品に出演し注目を浴びて仕事が増え知名度も上がっていく。そしてついに20歳の頃には、念願だったドームでの仕事が舞い込むほどになる。 &bold(){だがその直前、ゴローを殺したストーカーに襲撃されて致命傷を負ってしまう。&br()そして今際の際に愛児の未来に思いを馳せた後、最期の最期にやっと嘘ではない「愛してる」を言い遺し、息子の目の前で事切れたのだった……}。享年20歳。 以来、アイの死は関係者の心に影を落とし続けている。 #openclose(show=余談){ 2022年10月にアニメ情報が公開された際、同時に彼女のキャストも発表された[[(外部リンク:参照記事)>>https://natalie.mu/comic/news/497295]]。 だが、その際の記事の見出しが #center(){&sizex(5){&bold(){“TVアニメ「【推しの子】」2023年に放送決定、主人公・アイ役は高橋李依”}} &sizex(6){&bold(){主人公・アイ役は高橋李依}} &sizex(7){&bold(){主人公・アイ}}} (大事なことなのでry) &s(){当然ながら読者から総ツッコミをもらって}見出しと記事内容は即日訂正されたが、 一方で後に第1話が90分拡大版と発表されたことと合わせ&bold(){「[[原作未読勢を欺く為にわざとやった>がっこうぐらし!]]のでは」}との見方もなくはない((90分もあればアイの最期まで十分描ききれるだろうと原作読者から予想されており、実際そうなった。))。&s(){掲載誌がメジャーだったお陰で即バレしたが}} ・&bold(){[[有馬かな]]} CV:[[潘めぐみ]] 演:原菜乃華 かつては&bold(){「&font(l){重曹を舐める天才子役}10秒で泣ける天才子役」}として一世を風靡した天才[[子役]]。 しかし、キャッチコピー通りの特技と確かな演技力を持っていたが故に天狗になってしまい、キャストやスタッフに好かれなくなった。 そのため旬が過ぎれば仕事がなくなってしまう……その苦い経験を経て今では「役者に必要なのはコミュ力」「良い演技=いい作品作りではない」という事を学び、仕事では謙虚になっている。 とはいえ、生来の興奮すると口が悪くなる部分は残っている。 ルビーには毎回キャッチコピーを間違えられるわ、「ロリ先輩」と呼ばれるわで犬猿の仲。 しかし何の因果か2人で新生B小町を結成する事になる。 アクアのことはしばらくは呼び捨てにしていたが、少し未来では「あーくん」と呼んでいるようだ。 ・&bold(){MEMちょ} CV:[[大久保瑠美]] 演:あの 人気ユーチューバーにしてインフルエンサー。高校3年生、18(?)歳。 &bold(){現役女子高生ユーチューバー}として人気を博しており、登録者37万人もいる人気者。 天然おバカ系を振る舞っているが、その中身は面倒見が良い性格のため結構な苦労人。 ただ、現在はユーチューバーとして活躍しているが、本来はアイドル志望だった。 『今からガチ恋始めます』という番組に出演した際、共演したアクアにその事を話したことで苺プロに誘われた。 正確には苺プロ所属ではなく、苺プロがアイドル業務をMEMちょに依頼するという形で新生B小町に加入した。 #region(ネタバレ) &big(){&bold(){&color(red){本当は25歳}}}。でもJKを名乗って番組に出演していた。アクア「メンタル化け物か?」 これには理由がある。 母子家庭で育ち、高校時代は母に後押しされてアイドルになるためにオーディションを受けまくっていた。この時は現在の派手な外見とは違い、黒髪黒目だった。 しかし母が過労で倒れてしまい、弟2人を大学に入れるために高校休学してアルバイトで働きに出る。 だが、母が回復し弟2人を大学に入れて夢を追える段階になった時、MEMちょは既に23歳になっていた。 この業界では20歳過ぎはババァ扱いされ、ほとんどの事務所の募集要項もその歳で締め切りである((最近こそ年齢制限のハードルは下がってきているが、実際の芸能界でも20歳程度までがデビューの事実上のデッドラインになっていることは多い。))。 夢を諦めるしかなくなってしまったが、MEMちょは行き場を失った情熱に突き動かされ配信業を始める。 そしてその時高校休学中だったためにノリで現役JKを名乗っていたら、これが思いの外ウケて登録者も増えていったために実年齢を言い出せなくなり、現在に至るのだった。&s(){休学できる年数には上限があるはずなのでそろそろそう名乗るのは危うくなっているのでは……?} 後に、自身の配信内でサバ読みをカミングアウト。リスナーたちも言動の端々から察していたらしい。 実年齢は公表しないままだが、JKの次はJDになってやる!と大学受験企画をスタートさせ、炎上・スキャンダル化は回避に成功している。 #endregion ・&bold(){斎藤壱護} CV:江川央生 演:吉田鋼太郎 アイが現役時代の苺プロの社長。 彼女をスカウトした本人で、その実力を誰よりも評価している。 そのため、アイが子供を身ごもったと発覚すれば弱小である苺プロでは揉み消せず倒産不可避なのに、現役復帰させるという無茶をしている。 アイのことは所属アイドルという以上に大事に思っていたようだが、その死後はショックのあまり&bold(){経営を放棄して失踪してしまう}。第一部アバンのインタビューでは[[釣り]]をしていた。 #openclose(show=釣りの一方で){ 妙に積極的になったルビーにアドバイスを送っていた。 一人で事務所から離れたのも、娘のように可愛がっていたアイの敵討ちを行うため(余人を巻き込まないために離れたが、復讐すると決めたルビーから接触を受けた)。 同じく復讐者であったアクアと再会した際は彼が気付かなかった、あまりにも単純な思考の陥穽を指摘したが、 アクアが精神的に擦り切れる寸前で気づいていなかったのではなく気付きたくなかったと知り、「これまでの話はあくまで推測だから」と手を引くよう諭している。 後にミヤコのキャパシティーが限界になったタイミングでアクアの仕込みにより芸能事務所に復帰。 盛大にシバかれたのち、下っ端のアルバイトという体裁で妻を支える。} ・&bold(){斎藤ミヤコ} CV:[[Lynn]] 演:倉科カナ 壱護の妻。B小町のマネージャーにして、双子が生まれてからはベビーシッターも務める。 ちなみに幼少期の双子がアイの現場に連れて行かれる際はミヤコの子供ということにしていた。 実は&bold(){美少年と仕事ができるという打算から芸能プロダクションの社長と結婚した}……が、何故かベビーシッターをさせられたことにブチ切れ。 アイが極秘裏に子を儲けたというスキャンダルをマスコミに売ろうとすらしていたが、&bold(){双子の作戦にハマって熱心にベビーシッターをすることに。} そのため双子と関わる時間がとても長く、アイの死後は2人を引き取るなど、名実ともに彼らの育ての母と言える。 夫の失踪後((法的に離婚が成立したかは不明。))には苺プロの社長となる。 アイの死に伴いアイドル部門を解散、ユーチューバーやTiktokerを抱えるネット系事務所への方針転換を図り、 打ち合わせなどに追われるシーンも少なくないがそれなりに成功しているあたり、打算で嫁いだ割に結構な辣腕。 更にルビーのデビューに伴いアイドル部門を再建する。過労が心配……。 ・&bold(){ぴえヨン} CV:村田太志 演:野田クリスタル([[マヂカルラブリー]]) 苺プロ所属の覆面筋トレ系ユーチューバー。 ぱっと見その姿は&bold(){「ぴえん」顔の覆面を被り、パンツ一丁の筋骨隆々マッシブ男}という不審者以外の何者でもない……が、小中学生に大人気で現在苺プロの稼ぎ頭、&bold(){年収1億}の大物である。 結成したての頃のB小町は、まずとにかく配信で顔を売り知名度を得るためにぴえヨンとのコラボ企画で筋トレを行っていたが、彼の指導はかなりハードで全員音を上げていた。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}陽東高校}}} 一般科と芸能科を擁する高校。後者に入学するには芸能事務所に入っていることが必須条件。なお偏差値は40とのこと。 グラドル、[[声優>声優(職業)]]、歌舞伎役者など、若くして既に芸能界で活躍している錚々たる面々が籍を置く。 ・&bold(){[[寿みなみ]]} CV:羊宮妃那 ルビーのクラスメイト。席が隣だったことで交流を持つように。 グラビアアイドルとして活動しているだけあってやはり[[立派なお胸の持ち主>巨乳]]。高1にしてGもある。 詳細は個別項目を参照。 ・&bold(){不知火フリル} CV:[[瀬戸麻沙美]] ルビーのクラスメイトで、彼女の最推しタレント。 月9のドラマで大ヒット。しかも歌って踊れるマルチタレントで、今「美少女」という単語を聞いて世間がまず思い浮かべるほどの人気を誇る。 テレビではクール系として通っているが、&bold(){実は素の性格は天然ボケ}((曰く「男性は自分より面白い女性に好感より先に対抗心を抱く為」に隠している。))。 ちなみに『かぐや様~』に登場した不知火ころもの妹らしい。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}その他の俳優・女優}}} ・&bold(){[[黒川あかね]]} CV:[[石見舞菜香]] 演:茅島みずき かな同様子役出身。また高校2年にして、一流の役者しかいない「劇団ララライ」の若きエース。 恋愛バラエティー番組『今からガチ恋始めます』に出演したことをきっかけにアクアらと知り合う。 賢く((偏差値70の私立中学出身とのこと。))大人びた美人だが、自己主張が少ない控えめな性格で、他人の意見に流されやすい。 そのためバラエティー映えせず空気になっていたところ、ネットでの酷評とマネージャーが社長に怒られている様子を目撃し、自責の念から番組で目立たなくてはと思い立つ。 そして「番組的にカップルの障害となる悪女が必要」というアドバイスを受け、カップルの間に割り込もうとするムーブの中、事故で「彼女」側に怪我をさせてしまう。 &bold(){その結果ネット上で大炎上してしまい、ついには[[自殺]]未遂までしてしまうが、そこをアクアに救われて……}。 女優としてはまさに天才的で、役作りのための徹底的な考察と洞察、そしてそれを演じられる天性のセンスを持つ。&bold(){更には星野アイを徹底的に調べ、その思考パターンとカリスマ性すら完璧に模倣した。} ・&bold(){姫川大輝} CV:[[内山昂輝]] 演:山下幸輝 俳優。初登場時19歳。その若さにして俳優賞を複数受賞し、有名ドラマでも主演を務める劇団ララライの大看板。 平時は低いテンションでぶっきらぼうなメガネの青年だが、演技力は「天才的」の一言。 一方で、「防人」を「ぼうじん」と誤読し、「動きがわかれば十分」と言い訳しつつコンタクトを入れるのが怖くて舞台上で裸眼だったり、納品したばかりの車を事故ですぐにスクラップにしてしまったりと、本性はなかなかの天然(というか変人)。 「ちょっと演技できるだけでただのアホ」とはフリルの弁。 #openclose(show=舞台東京ブレイドの稽古中、アクアは父たりえない彼も含めた関係者全員のDNAを鑑定していたが――){ 鑑定の結果は&b(){姫川大輝は星野兄妹の異母兄}。 問いただされた姫川は知っていることを語った。いわく、父が売れない役者・上原清十郎、母が有名女優・姫川愛梨で、両親は自身が5つのときに心中しており、自分は養護施設育ちだと。 &font(u,#0000ff){&font(#ffffff){ただし、これは当時5歳児だった彼の認識できた情報に過ぎない。&b(){事実はもっと闇が深い。}}} } ・&bold(){鳴嶋メルト} CV:前田誠二 演:簡秀吉 モデル出身の若手俳優。当初は甘いマスクにかまけて俳優としての努力をせず、演技力にも難があり出演したドラマは散々に酷評され、共演者達からも苦言を呈されていた。 しかし舞台でのアクアやルビー達との交流を経て次第に成長していく。 普段は軽薄な言動が目立つが、女好きの舞台俳優・鴨志田にナンパされたみなみを助けるなど意外にも男気ある性格。 中学時代に先輩に「食われた」経験を持つ非童貞。((先述のいい加減な態度は「この時の経験が成功体験になって世間を甘く見ている」様にも見えるが、描写としてはむしろ「この事件がトラウマになって、年長者への不信感からこの様な態度になっている」と言った方が正しい。アニメ版の演出ではその点が強調された。)) ちなみに中の人はガチで舞台出身。ドラマ版の中の人はかつて[[キツネのライダー>浮世英寿/仮面ライダーギーツ]]を演じた事で話題を呼んでいる。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}芸能関係者}}} ・&bold(){五反田泰志} CV:加瀬康之 演:金子ノブアキ 映画監督。独身。 それなりに実力のある監督で、監督賞に7年連続ノミネートされるほど&s(){(それ止まりともいう)}。 アイが自作に出演した際に現場に連れて来られていたアクアの才能を見抜き、以来何かと目にかけている。 アイ亡き後はアクアに演技のイロハを教えたり、映画製作を手伝わせたりしているなど、彼にとっては師匠のような、あるいは壱護に次ぐ育ての父のような存在になる。 ちなみに都心の実家で世話焼きな母と暮らしている。アクアや有馬からは&bold(){子供部屋おじさん}と揶揄されるが、 本人は「実家暮らしという環境が便利すぎてわざわざ出て行く必要がない」「クリエイターあるある」と言っている。 ・&bold(){鏑木勝也} CV:てらそままさき 演:要潤 フリーランスのプロデューサー((初登場時はインターネットテレビ局に所属していたが、『15年の嘘』準備段階ではフリーと表記。局から独立したのか、映画配給会社所属ではないという意味なのかは不祥。))。本編ではかな主演の『今日は甘口で』のプロデュースで初登場。 一言で言うと&bold(){良くも悪くも業界人な人物。}また極度の面食いでもあり、鏑木が気に入るのは男も女も美形ばかり。逆に言えば、彼に取り立てられたら美形認定されたという事だが。 『今日あま』は事務所の宣伝重視で演技素人のモデルばかり起用したため、視聴者からブーイングが来ていた。 その時出演したアクアにアイに関する情報を提供するが、代わりに『今からガチ恋始めます』に出演させる。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}その他}}} ・&bold(){「父」(仮称)} 星野兄妹の父で、星野アイ殺害事件の教唆犯と目される人物。 アイは頑なに相手が誰だったのかを明かさなかったが、彼女の交友関係があまり広くなかったことから芸能界関係者であると推定されている。 #openclose(show=候補者){ ・上原清十郎 姫川大輝の父。 顔はいいがあまり売れていない役者だった。 女性関係がだらしなかったらしく、心中事件で死去。 存在を知った時点で既に故人であったため、標的不在で復讐を放棄しようとしたアクアだが、 再会した壱護に「アイの引っ越しより先に心中事件で死んでいること」「DNA鑑定も托卵で説明がついてしまうこと(ついでに心中の動機も成立すること)」を指摘されており、「父」の可能性は低くなっている。 ・カミキヒカル CV:[[宮野真守]] 演:[[二宮和也>嵐(アイドルグループ)]] 劇団ララライOBで、あかねが授賞式で見かけたアクアに似た男性。 アイが黙っていた理由について、あかねはカミキが当時15歳であったためと考えている((同じく彼の子である姫川は初登場時に19歳なので、逆算するとさらに深い闇を窺わせる。))。 表向きは芸能事務所「神木プロダクション」の代表取締役だが、その裏では――? #region(本性) #center(){&font(b,#ffffff,#000000){「ああ……。価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に、重みを感じる。」}} #right(){&font(8){今際の際の片寄ゆらに「人殺し」と罵られての言葉}} 価値を認めたものが滅びる様に愉悦を覚える人格破綻者で、[[連続殺人鬼>殺人鬼]]という作中随一の危険人物。 最少でもゴロー、アイ、片寄ゆらの3人を死へと導いているが、描かれたのは他人を口車に乗せて凶行や事故へ誘導し、自身はほぼ手を下さず疑われないように立ち回る狡猾さと質の悪さを見せている。 #endregion } ・&bold(){謎の少女} CV:木野日菜 黒いドレスを身にまとった、4~5歳位の外見の少女。 アイの死の真相や星野兄妹が転生者であることなど、作中の多くの謎を把握している謎の人物。 多数のカラスを従え、不穏な言葉ばかりを告げることから、アクアには「疫病神」と呼ばれている。 *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}作中作}}} -&bold(){今日は甘口で} 通称&bold(){「今日あま」}。吉祥寺頼子作の少女マンガ。全14巻完結済み。 心を閉ざした少女の切ない恋模様を描いた恋愛ドラマで人気を博しているが、かなが出演することになったドラマ版は全14巻をわずか6話で描き切ろうとする上に、 芸能事務所の横槍で演技素人ばかりの俗に言う&bold(){「動くイケメンカタログ」}と化していた。 『かぐや様』にも同名のマンガ作品が登場しており、2つの世界がリンクしている事が示唆されている。 ちなみに『かぐや様』と本作(とそのアニメ版)では原作者は吉祥寺頼子だが、 アニメ版『かぐや様』のみ作者が&bold(){青坂アオ}になっており、&bold(){両作のアニメ同士は繋がらない世界になってしまった。} &s(){アニオリで[[ハーサカ>早坂愛]]のものらしきSNSアカウントが感想をコメントしてはいたが} -&bold(){今からガチ恋始めます} 恋愛リアリティショー。&s(){要するに『あい〇り』とか『バチ〇ラー』的な番組。} アクアが参加したシーズンは、バラエティ慣れしていないあかねが迷走の果てに共演者を傷つけてしまう事故が発生。 出演者達はその場で仲直りし、番組終了後も友誼が続く良好な関係だったが、和解シーンが放映されなかったこともあって「加害者」となったあかねが大炎上に見舞われてしまうことに……! -&bold(){東京ブレイド} 鮫島アビ子作のマンガ作品。 [[架空の東京を舞台に、いくつかのチームが抗争を繰り広げる中で友情を育む王道バトルもの。>東京卍リベンジャーズ]] 劇中で描かれたのは劇団ララライが手掛ける2.5次元舞台版。 関係各所が&bold(){各々まっとうに仕事をした結果}、[[脚本家>GOA(【推しの子】)]]と原作者の間で伝言ゲーム失敗じみた齟齬が生じて、鮫島と脚本家の間で激突が──! -&bold(){15年の噓} 第一部アバンで存在が仄めかされてきた映画。五反田泰志監督。 インタビューの中で、監督は「この映画をアイに捧ぐ」とコメントしているが── #co(){#openclose(){企画・立案は星野アクア。 現場にいた遺族本人による「アイの死」を以て「父」に叩きつける告発状である。 }} *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}余談}}} #region(ネットミーム化) -&bold(){&color(blue){【完璧で究極の}&color(red){ゲッター】}} アニメ化後にリリースされた主題歌「アイドル」は順調に人気を伸ばしていたが、しばらくして誰も想像していなかった事態が起こった。 始まりは、歌詞の中の「アイドル!」と叫ぶ部分と、OVA『[[真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ>真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ【再作成】]]』の主題歌「STORM」で「ゲッター!」と叫ぶ個所の音階がそっくりだとSNSで指摘されたことだった。 具体的にはそれぞれの曲のサビの2フレーズ目末尾、 A:&bold(){&color(blue){≪アイドル!≫}} G:&bold(){&color(red){≪ゲッター!≫}} と歌い上げている箇所である。 そこで&bold(){&color(blue){「アイドル!」}}が流れる【推しの子】のOP動画が、&bold(){&color(blue){≪アイドル!≫}}と歌い上げる部分で唐突に&bold(){&color(red){「ゲッター!」}}と歌い上げ、そのまま「STORM」が流れるゲッターのOP映像に切り替わるという&s(){雑な}MAD動画が公開されたところ、その奇妙なマッチングにより爆発的なブームを生んだ((切り替わる瞬間にアイが画面手前を指差しながら星の瞳がアップになるシーンからゲットマシン3機が画面手前に向かって飛んでくるシーンとなるため、画像的にもフィットしていた。なお、「STORM」側の方が少しテンポが遅いため、動画ではアップテンポになっている。))。 Twitterでは歌詞が切り替わる部分の&bold(){「完璧で究極のゲッター」}がトレンド入り。 その後、両作品のファンによって『【推しの子】』と『ゲッターロボ』に意外と共通点があることが&s(){こじつけ}考察され、ブームはさらに過熱((「MEMちょはツノがあるので百鬼帝国の生き残り」「不知火フリルの目がハチュウ人類っぽい」など。))。 5月2日には遂に該当動画の再生数がアニメ第1話を追い抜いてしまうという信じられない事態にまでなった((あくまでニコニコ動画の視聴数の話であるが。また、MAD動画が30秒程度で視聴しやすく見返しやすい一方で、『【推しの子】』第1話は3話分一括放送で1時間超と見返すのが大変という差もある。))。 &s(){あと案の定逆バージョンとして&bold(){「戦うために飛び出せアイドル」}も作られている。} さらにYouTubeとニコニコでこれらのブームが続いた結果、双方の公式にも知られることとなり、 YOASOBIの方は屋外イベントで「アイドル」がかけられた際に「完璧で究極のゲッター」の音声が流されるし、 故・[[水木一郎]]氏の公式アカウントでは&bold(){「最近なにかと話題のSTORMですが、購入する方法は…」}という紹介画像の中にちゃっかりアイが紛れ込んでいるといった風に乗っかり始めた。 さらにさらに、ニコ生では『【推しの子】』の第1話~第6話の振り返り上映会と『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の一挙放送が&bold(){同日}に行われた。 でもってリリースから20年余りの年月を経た「STORM」が、5月下旬には&bold(){オリコンシングルランキングで第1位をゲッター!した。} ネットニュースでもこれらの事象は紹介されており、&bold(){「完璧で究極のゲッター」}は完全にネットミームとして定着したと言えるだろう。 アイドルマンガとロボットアニメという、本来なら接点があるはずが無い両作品のまさかの非公式コラボであったが、これを機に互いの作品に触れ始めているというファンも見られている。 もっとも、あくまで全く関係のない別作品なので何も知らない人に「同じ世界線」などと吹き込むのは本当にやめましょう。&font(l){同じ世界線ならアイは刺されたくらいじゃ死なない} [[流竜馬]]「胸をドスで刺されたけどドスのほうが折れた」 [[巴武蔵]]「腹を串刺しにされて血だるまになったけどバッチリ生きてたぜ」 [[神隼人]]「全身ズタズタになった老体でも両手にマシンガン持って敵を蹴散らすくらいできる」 竜馬を襲った殺し屋「顔面を日本刀で刺されましたが、失神で済みました」 このネタを快く思わない【推しの子】・ゲッターロボのファンもいるため、しかるべき場所やファンアートなどで思いっきり[[ドワォ]]しましょう。 #endregion 追記・修正は推しの子供に転生してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,28) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/01/14 Thu 00:12:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(6){&color(deeppink){この&ruby(せかい){芸能界}において嘘は武器だ}}}} 『&bold(){【推しの子】}』とは、『週刊ヤングジャンプ』で2020年21号より連載されていた[[漫画]]。既刊16巻(2024年12月時点)。 原作は『[[かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜]]』などの赤坂アカ、作画は『クズの本懐』の横槍メンゴ。 タイトルは&bold(){「自分がファンとして推している子」と「その推しが出産した実の子供」を指すダブルミーニング}になっている。 あと、【】まで含めてタイトルである。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}概要}}} 基本は芸能界で働く人々を描いたお仕事系マンガとしての側面が強い。 ……が、全体を通してのストーリーのメインテーマは「[[復讐]]」でありサスペンス的な展開を含み、また&bold(){芸能界の描写として要所要所でネットの炎上や誹謗中傷など昨今の諸問題を積極的に扱い、陰惨な描写も少なくない。} アイドルもの風のガワに釣られて『[[THE IDOLM@STER]]』シリーズや『[[アイカツフレンズ!]]』『[[キラッとプリ☆チャン]]』みたいなのを期待していると&bold(){確実に地獄を見る。} なお、1行目でも言っているように、「アイドルもの」ではなく「芸能もの」と言う方が実情に近い。 また、昨今の流行である&bold(){転生もの}の要素も取り込んでいる。前情報無しで第1話を読んだ人は結構驚いたのではないだろうか。 奇想天外な設定や謎が謎を呼ぶ展開が話題になったか、コミック発売直後から人気を博し、2巻の時点で40万部を突破。5巻にて累計200万部を記録。『次にくるマンガ大賞 2021』コミックス部門1位を受賞した。 なお連載開始当時、赤坂は同じ『ヤングジャンプ』にて『かぐや様は告らせたい』を連載中だったため、&bold(){なんと週刊連載を2作品抱えることに}((『かぐや様』連載終了後は漫画家引退を表明し、原作一本に絞っている。))。 2022年6月には[[アニメ化]]が発表された。 アニメーション制作は『[[NEW GAME!]]』や『[[ダンベル何キロ持てる?]]』の動画工房、監督は『[[私に天使が舞い降りた!]]』『SELECTION PROJECT』の平牧大輔、 シリーズ構成・脚本は『[[Go!プリンセスプリキュア]]』や『[[ゆるキャン△]]』『[[ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会>虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会]]』の田中仁が担当。 続く10月には放送時期が2023年に決定した事、&bold(){第1話が90分拡大版で放送される}事が伝えられた。 2023年3月17日に前述の第1話が『【推しの子】Mother and Children』のタイトルで劇場公開(配給:角川ANIMATION)された後、同年4月より放送開始。 オープニング主題歌はYOASOBIが担当。タイトルはズバリ&bold(){「アイドル」}。 動画サイトなどでは全世界で数千万再生を誇り、音楽チャートでもトップを記録し、YOASOBIは3年連続3回目の出場となる2023年の[[NHK紅白歌合戦]]において同曲を歌唱した。その他、&bold(){誰もが目を奪われてく思わぬ反響}を呼ぶ事に……(詳しくは余談で後述)。 エンディング主題歌は女王蜂が担当。タイトルは&bold(){「メフィスト」}。 テレビアニメは所謂UHFアニメ形態のネットであるが、異例となる地上波35局で放送された。 アニメは2024年7月から第2期が放送されたほか、3期の製作も決定している。 この[[アニメ化]]により大ブームを巻き起こし、数多くのコラボ製品が世に登場し本作の知名度は大きく上がった。 2023年の[[ネット流行語大賞]]で大賞を受賞、同年の[[新語・流行語大賞]]にもノミネートされた。 2024年には[[実写化]]も発表された。 東映とAmazon Prime Videoの共同製作で、ドラマ作品と映画版が製作される(後者については『【推しの子】-The Final Act-』のタイトルで2024年12月に劇場公開)。 &s(){&bold(){これまで『かぐや様』含め、漫画実写化に関してもかなり悪意の籠もった描写}をしてきたため、赤坂自ら「大丈夫ですか?」と心配する羽目になっている。} また、「東京ブレイド」編をベースとした舞台版『演劇【推しの子】2.5次元舞台編』の制作も発表され、2024年12月から東京と大阪で上演された。 上記のように内容は過激なものを含む(実際、劇場上映された第1話は&bold(){&color(#00b7eb){PG12指定}}を受けた)が、 アニメ版、及び主題歌のヒットや動画配信サービスの隆盛により本作が幅広く知られるようになった結果、本来視聴層として想定していない小学生などの低年齢層にまで波及している模様。 これを受け、作画担当の横槍はTwitterで「親御さんのチェックやケアの元読んでいただけると」と(自身の過去作を含め)&bold(){本来子供がターゲットの作品ではない}旨を改めてアナウンスしている。 &s(){ただしそれはそれとして低年齢層にも人気が出たのは事実なためか公式も若干開き直っている節はあり、小学生向けの児童誌で特集が組まれた事などもあった。} 2024年10月10日、原作の公式Twitterアカウントで連載終了を発表。 週刊ヤングジャンプ2024年50号(11月14日発売)をもって完結となった。 *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}あらすじ}}} 田舎で産婦人科医をしている雨宮吾郎(ゴロー)は、アイドルグループ「B小町」のメンバーである&bold(){星野アイ}の大ファン。 今日も今日とて患者の部屋で仕事をサボりながら推しの映像を見て応援するという、ダメ医者街道を突き進んでいた。 そんなある日、そのアイ本人がゴローの勤める産婦人科を受診しに現れた。 &bold(){アイはなんと16歳の現役アイドルでありながら、子供を身籠ってしまっていたのだ!} 衝撃を受けるゴローだったが、アイとの交流の中で、いちファンとして医者として、彼女の出産を無事に成功させようと決意する。 しかしアイの予定日直前、彼女に粘着する[[ストーカー]]の男に遭遇したゴローは、逃げた相手を追っていた最中に崖から突き落とされて死んでしまった。 ……と思いきや、次に意識を取り戻した時、&bold(){ゴローはアイが産んだばかりの双子の片割れとして転生していて}──!? *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}主な登場人物}}} ・&bold(){雨宮吾郎} CV:伊東健人 演:成田凌 産婦人科医をしているアイドルオタの男性。通称「ゴロー」。 享年は明言されていないがアラサーなのは確定しており、経歴から逆算すると最低でも28~29歳((いわゆる[[医学部]]は6年制なので、最短で研修医になっていたとしてもさりなと出会った4年前の時点で24歳になる。転生後のシーンで「前世はアラサー医師」との注釈が付いているシーンもある。))。 東京国立医大を卒業後、[[宮崎県]]の病院で研修医を経て同病院に勤務している。 さりなの死後、彼女と重ねる形で星野アイの大ファンになる。 しかしアイはゴローが知った時点で12歳、本編開始時で16歳だったため、看護師からは[[ロリコン>ロリータ・コンプレックス]]扱いされている。 アイのストーカーに殺害されたと思われるも、それから16年の月日が流れても死体は発見されていなかったが……? 黒髪眼鏡のいかにも地味な青年医師といった風貌ながら、顔立ちはそれなりに整っており、転生後の言動((女性の扱いが手慣れ過ぎていて、「今までもこういう感じで女を転がしてきたのか」と疑われた際、「してない」と否定しつつも心の中で(……ここ十数年は)と呟いている。))も踏まえると意外に女たらしの一面もあったようだ。 また、布教のために病室で堂々とライブDVDを上映して看護師に辛辣なツッコミを入れられるなど、&bold(){推しが絡むと一気にはっちゃける}悪癖も。 しかし、医師になる前の過去が描かれたエピソードでは、母が未婚で妊娠し出産時の出血多量で亡くなった結果、父親の素性が判らないまま祖父母に育てられ、&bold(){自分が母の命と引き換えに生まれた事に気まずい思いを抱えて育ってきた}ことが明かされるなど、実はかなりヘビーな過去の持ち主。 ・&bold(){天童寺さりな} CV:高柳知葉 演:稲垣来泉 ゴローが研修医時代に知り合った患者の少女。 「退形成性星細胞腫」という難病に冒されていたために幼い頃からずっと病院育ちで、まともに体を動かすことすらままならず、第一話序盤で12年というあまりに短い生涯を閉じた。 病状の重さのせいで実の両親からすら見捨てられたような扱いをされており、その分ずっと自分を励ましてくれたゴローに非常に懐き、たびたび結婚をせがむも軽くあしらわれていた。 そういった生い立ちや周囲の環境から、同い年なのに歌もダンスも素晴らしく顔も良い星野アイの大ファンになり、ライブ映像を見て歌詞や振り付けも完璧に覚えている。 ただ、アイのパフォーマンスを実際に真似てみる際には、病のせいで体の自由が利かないため転ばないように気を配りながらしなくてはならなかったが。 存命当時から余命幾ばくもないことを察していたとともに、&bold(){死後芸能人の子供に生まれ変わることを夢見ており、ゴローにもそんな胸の内を明かしていたが……?} **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}苺プロダクション}}} ・&bold(){星野&ruby(あくあまりん){愛久愛海}} CV:大塚剛央/内山夕実(幼少期) 演:櫻井海音/岩川晴(幼少期) W主人公の一人。アイの[[双子]]の息子でルビーの兄。右目に星マーク付き。陽東高校芸能科1年生で16歳。通称は&bold(){「アクア」}。 &bold(){その正体はゴローが死ぬタイミングで産まれ、アイの子供へと転生した姿。}最新話で実はアクアマリンとゴローの魂が同居していると語られた 赤子のころから生前の記憶や知識はそのまま保ち続けており、産まれた時から喋れて歩けもした。&s(){お釈迦様かな?}しかし人体実験されることなどを恐れ、一部以外には黙っている。 推しの子供というファン歓喜の状態になったことを喜んではいるが、妹とは違い生前が良い歳の男だったのもあり、乳児の頃はアイの授乳を拒んで哺乳瓶からしか母乳を飲まず、入浴時は裸を見ないように目を閉じているなどアクアなりに気を遣っている。 アイの死後は、当時引っ越し直後だったこともあり、実行犯に情報を渡した黒幕がいると推理。 母の限定された交流関係から、それが芸能人である素性不明の父親だと考え、&bold(){復讐のために生きることを決意する。} 残された[[携帯電話]]の情報から父親の候補を見つけだし、それに近づくために&bold(){「星野アクア」}の芸名で俳優の道へ進んでいき、何年もかけて様々な手段で真相を探る。そして……。 「演技はたいして上手くはない。素人よりマシくらい」とは本人の認識。実際にアクア以上の演技力を持つ「天性の役者」も登場している。 しかし監督や演出家の意図を正しく汲み取り、小道具や照明などを利用して&bold(){その場で最適解の演技を掴む}ことを得手とする。 #openclose(show=だが理論と技巧を得意とする反面、感情を前面に押し出した演技が大の苦手。){ というのも、前世が医師だったのにアイの死に臨場しながら何もできなかった無力感や罪悪感、自責の念のせいで、&bold(){強い感情を示そうとするとフラッシュバックで何もできなくなってしまう}から。 &font(u,#0000ff){&font(#ffffff){当時のアクアは幼児なので物理的に力が足りなさすぎるし、そもそも道具無しであの容態の患者をなんとかできるドクターがどれだけいるか……。}} 前述したゴローとしての生い立ちも相まって、「母」という存在に対する二重の負い目を抱え込んでおり、 時折強い自責の念が幼い頃や前世の自分の姿となって罵倒や復讐心を煽る言葉を投げ掛ける幻を見るなど、半ば病んでいる節すらある。 } アクアマリンという凄い[[DQNネーム]](文字通りのキラキラネーム)を名付けられたため、正直嫌がっている。 もっとも前述の通り「アクア」で通っており&s(){(それでもキラキラネームだが)}、芸名でも「アクア」を正式表記にしたのもあって、作中「アクアマリン」をフルで呼ばれる場面はほとんどない。なんなら名付けたアイ自身も大抵アクアと呼んでいるくらいである。 しかし前世と合算すると、精神年齢は40歳を超えているだけに性格はかなり老成しており、幼稚園児の頃には遊具には目もくれずに[[京極夏彦]]を読んで周囲を驚かせ((双子の通った幼稚園の園長は当然事情を知らないため、当時のアクアの振る舞いを「ギフテッドというものかしら」と評している。))、あるシーンでは(意図的かどうかはともかく)大人の余裕に満ちた完璧な女たらしムーブを見せた。 ・&bold(){星野&ruby(るびい){瑠美衣}} CV:伊駒ゆりえ 演:齋藤なぎさ/斉藤柚奈(幼少期) W主人公の一人にして本作の[[メインヒロイン]]。 アイの双子の娘でアクアの妹。左目に星マーク付き。陽東高校芸能科1年生で16歳。通称はルビー。 その正体は&bold(){さりなが転生した姿}。ゴローと違い、死後から4年後に転生とタイムラグがある。 なお、双子はお互いが転生した人間であることは知っているが、詳しい話は避けたために前世での関係には気付いていない。 生前の精神年齢が12歳であることと、ずっと病室で過ごしてきたという事情もあり、幼稚園では外見相応に遊具でハシャいでいるなど微笑ましい様子も見せる。 一方(前世の年齢故に致し方ないが)さほど物知りとはいえず、また母に似たのか覚え間違えをする場面も多々(典型例が有馬かなの通称「重曹ちゃん」はルビーの言い間違い由来)。 今世でもアイの熱狂的大ファンであることは変わらず、&u(){産まれて間もない頃から}ツイッターで母のアンチとレスバトルを繰り広げるほど。 &bold(){そのため、ゴロー以上に推しの子供に転生したことを満喫しており、生前も今世でも女性であることを活かし&bold(){積極的に}授乳をされ、入浴中はアイの裸をガン見している。} 一方これほどのファンなので、自分の父親については「元から存在しない」ということにしていて、聞いてきたアクアに「アイは処女受胎した」と答えている。&del(){むしろ考えないようにしている((この発言が後の悲劇を生んでしまうことに……。))。} それでも思うところはあるようで兄に&s(){エッチ}疑惑がついた際は「(実際にやっていたら)心の底から軽蔑する」とこぼしている。 アイの死後はその死に囚われたままの兄とは違いちゃんと立ち直り、その後を継ぐために&bold(){「星野ルビー」}としてB小町を再結成し、アイドルとして母譲りの天性の輝きを武器に注目を集めていく。 また前世から引き続きゴローへの淡い恋心を抱き続けているが、前述のように彼が既に死んだ(そして転生した)ことは全く知らず、 失踪してしまったゴローがいつかアイドルとして有名になった自分に会いに来てくれることを期待していた。 #openclose(show=しかし……){ B小町のMV撮影ロケで宮崎県は高千穂を訪れた際、&bold(){そこで16年もの間発見されなかった雨宮吾郎の白骨化した死体を発見してしまう。} さらに、ある人物から「雨宮吾郎の失踪時に不審な2人組の男が目撃されていた」 「2人組の片方は星野アイ殺害犯となったストーカー」という情報を知らされ、2つの事件の繋がりや黒幕が今も生きていることを悟ったルビーは─── #center(){&bold(){ママは20歳っていう若さで未来を奪われて……} &bold(){せんせーは殺されて、あんな暗い場所で16年も一人で……} &bold(){私の大事な人を二人も奪って} &bold(){今でものうのうと生きている───} &sizex(7){&bold(){&color(red,black){許せない}}} &bold(){どんな手を使っても必ず見つけ出す} &sizex(5){&bold(){見つけ出して}} &sizex(6){&bold(){絶対に}} &sizex(7){&bold(){&color(red,black){絶対に殺してやる}}}} ルビーの瞳に&bold(){&color(red,black){殺意の炎}が灯った瞬間だった──} それ以降、かつての様な素直さ・天真爛漫さは鳴りを潜め、&bold(){嘘で塗り固められた純真さで他者の心を巧みに操り、人間関係に亀裂を入れることさえも辞さない程の非情な性格}へと変貌を遂げていくが……。} ・&bold(){星野アイ} CV:[[高橋李依]] 演:齋藤飛鳥 アイドルグループ「B小町」の第1章の時点におけるセンター。 本編開始時16歳、身長151センチ。双子の母親で両目に星マークがある(これは&bold(){自信の表れ}らしい)。 天真爛漫で自信家な性格。 しかし&bold(){幼少期に母親が窃盗で捕まり施設送りになり、しかも母親は釈放されても迎えに来なかったのでそのまま施設で育った}……という、ゴローとはまた違うベクトルのヘビーな生い立ち。 そんな生育環境に加え、若干発達障害の傾向があることも影響してか、愛情というものを理解できず、当たり前のように[[嘘]]を吐くようになっていた。 だが12歳の時に斎藤にスカウトされた時、&bold(){「アイドルは嘘をついてもいい」}と教えられ、嘘でも「愛している」と言っていいことに興味を持ち、その道へ分け入っていく。 ちなみに人の名前と顔を一致させることも苦手で、自分のプロダクションの社長や我が子の名前さえ呼び間違えている。 16歳の時に双子を妊娠するが、その父親は不明。ゴローはおろか社長にすら内緒にしており、彼に詰問されても「&bold(){ナイショ}」の一言で通す。アイ自身の決して広くはない交遊関係から、アクアは相手が芸能人だと想像しているが……。 なんやかんやで無事に出産し、活動を再開してからは周囲のサポートを受けて妊娠出産のことを隠しながら仕事に励む。母としての自覚も徐々に芽生え出し、子供たちの将来も自分なりに考えるようになる。 なお、自分の子供が転生者であることには一切気付いておらず、「なんか天才児が産まれた」ぐらいの感覚。 &bold(){しかしルビーから自分のオタと同じ匂いがするとは思っている。} アイドルとしては日々の努力と生来のカリスマ性もあり高い実力を持つ。 とはいえ、所属事務所が弱小というのもあって16歳の頃はあまり仕事も多くなく、月収は2×万円だった((原作では伏字で隠されていたが、アニメでは預金通帳の「208,000-」という額面が映っている。))。 それでも地道な活動が実を結び、五反田監督作品に出演し注目を浴びて仕事が増え知名度も上がっていく。そしてついに20歳の頃には、念願だったドームでの仕事が舞い込むほどになる。 &bold(){だがその直前、ゴローを殺したストーカーに襲撃されて致命傷を負ってしまう。&br()そして今際の際に愛児の未来に思いを馳せた後、最期の最期にやっと嘘ではない「愛してる」を言い遺し、息子の目の前で事切れたのだった……}。享年20歳。 以来、アイの死は関係者の心に影を落とし続けている。 #openclose(show=余談){ 2022年10月にアニメ情報が公開された際、同時に彼女のキャストも発表された[[(外部リンク:参照記事)>>https://natalie.mu/comic/news/497295]]。 だが、その際の記事の見出しが #center(){&sizex(5){&bold(){“TVアニメ「【推しの子】」2023年に放送決定、主人公・アイ役は高橋李依”}} &sizex(6){&bold(){主人公・アイ役は高橋李依}} &sizex(7){&bold(){主人公・アイ}}} (大事なことなのでry) &s(){当然ながら読者から総ツッコミをもらって}見出しと記事内容は即日訂正されたが、 一方で後に第1話が90分拡大版と発表されたことと合わせ&bold(){「[[原作未読勢を欺く為にわざとやった>がっこうぐらし!]]のでは」}との見方もなくはない((90分もあればアイの最期まで十分描ききれるだろうと原作読者から予想されており、実際そうなった。))。&s(){掲載誌がメジャーだったお陰で即バレしたが}} ・&bold(){[[有馬かな]]} CV:[[潘めぐみ]] 演:原菜乃華 かつては&bold(){「&font(l){重曹を舐める天才子役}10秒で泣ける天才子役」}として一世を風靡した天才[[子役]]。 しかし、キャッチコピー通りの特技と確かな演技力を持っていたが故に天狗になってしまい、キャストやスタッフに好かれなくなった。 そのため旬が過ぎれば仕事がなくなってしまう……その苦い経験を経て今では「役者に必要なのはコミュ力」「良い演技=いい作品作りではない」という事を学び、仕事では謙虚になっている。 とはいえ、生来の興奮すると口が悪くなる部分は残っている。 ルビーには毎回キャッチコピーを間違えられるわ、「ロリ先輩」と呼ばれるわで犬猿の仲。 しかし何の因果か2人で新生B小町を結成する事になる。 アクアのことはしばらくは呼び捨てにしていたが、少し未来では「あーくん」と呼んでいるようだ。 ・&bold(){MEMちょ} CV:[[大久保瑠美]] 演:あの 人気ユーチューバーにしてインフルエンサー。高校3年生、18(?)歳。 &bold(){現役女子高生ユーチューバー}として人気を博しており、登録者37万人もいる人気者。 天然おバカ系を振る舞っているが、その中身は面倒見が良い性格のため結構な苦労人。 ただ、現在はユーチューバーとして活躍しているが、本来はアイドル志望だった。 『今からガチ恋始めます』という番組に出演した際、共演したアクアにその事を話したことで苺プロに誘われた。 正確には苺プロ所属ではなく、苺プロがアイドル業務をMEMちょに依頼するという形で新生B小町に加入した。 #region(ネタバレ) &big(){&bold(){&color(red){本当は25歳}}}。でもJKを名乗って番組に出演していた。アクア「メンタル化け物か?」 これには理由がある。 母子家庭で育ち、高校時代は母に後押しされてアイドルになるためにオーディションを受けまくっていた。この時は現在の派手な外見とは違い、黒髪黒目だった。 しかし母が過労で倒れてしまい、弟2人を大学に入れるために高校休学してアルバイトで働きに出る。 だが、母が回復し弟2人を大学に入れて夢を追える段階になった時、MEMちょは既に23歳になっていた。 この業界では20歳過ぎはババァ扱いされ、ほとんどの事務所の募集要項もその歳で締め切りである((最近こそ年齢制限のハードルは下がってきているが、実際の芸能界でも20歳程度までがデビューの事実上のデッドラインになっていることは多い。))。 夢を諦めるしかなくなってしまったが、MEMちょは行き場を失った情熱に突き動かされ配信業を始める。 そしてその時高校休学中だったためにノリで現役JKを名乗っていたら、これが思いの外ウケて登録者も増えていったために実年齢を言い出せなくなり、現在に至るのだった。&s(){休学できる年数には上限があるはずなのでそろそろそう名乗るのは危うくなっているのでは……?} 後に、自身の配信内でサバ読みをカミングアウト。リスナーたちも言動の端々から察していたらしい。 実年齢は公表しないままだが、JKの次はJDになってやる!と大学受験企画をスタートさせ、炎上・スキャンダル化は回避に成功している。 #endregion ・&bold(){斎藤壱護} CV:江川央生 演:吉田鋼太郎 アイが現役時代の苺プロの社長。 彼女をスカウトした本人で、その実力を誰よりも評価している。 そのため、アイが子供を身ごもったと発覚すれば弱小である苺プロでは揉み消せず倒産不可避なのに、現役復帰させるという無茶をしている。 アイのことは所属アイドルという以上に大事に思っていたようだが、その死後はショックのあまり&bold(){経営を放棄して失踪してしまう}。第一部アバンのインタビューでは[[釣り]]をしていた。 #openclose(show=釣りの一方で){ 妙に積極的になったルビーにアドバイスを送っていた。 一人で事務所から離れたのも、娘のように可愛がっていたアイの敵討ちを行うため(余人を巻き込まないために離れたが、復讐すると決めたルビーから接触を受けた)。 同じく復讐者であったアクアと再会した際は彼が気付かなかった、あまりにも単純な思考の陥穽を指摘したが、 アクアが精神的に擦り切れる寸前で気づいていなかったのではなく気付きたくなかったと知り、「これまでの話はあくまで推測だから」と手を引くよう諭している。 後にミヤコのキャパシティーが限界になったタイミングでアクアの仕込みにより芸能事務所に復帰。 盛大にシバかれたのち、下っ端のアルバイトという体裁で妻を支える。} ・&bold(){斎藤ミヤコ} CV:[[Lynn]] 演:倉科カナ 壱護の妻。B小町のマネージャーにして、双子が生まれてからはベビーシッターも務める。 ちなみに幼少期の双子がアイの現場に連れて行かれる際はミヤコの子供ということにしていた。 実は&bold(){美少年と仕事ができるという打算から芸能プロダクションの社長と結婚した}……が、何故かベビーシッターをさせられたことにブチ切れ。 アイが極秘裏に子を儲けたというスキャンダルをマスコミに売ろうとすらしていたが、&bold(){双子の作戦にハマって熱心にベビーシッターをすることに。} そのため双子と関わる時間がとても長く、アイの死後は2人を引き取るなど、名実ともに彼らの育ての母と言える。 夫の失踪後((法的に離婚が成立したかは不明。))には苺プロの社長となる。 アイの死に伴いアイドル部門を解散、ユーチューバーやTiktokerを抱えるネット系事務所への方針転換を図り、 打ち合わせなどに追われるシーンも少なくないがそれなりに成功しているあたり、打算で嫁いだ割に結構な辣腕。 更にルビーのデビューに伴いアイドル部門を再建する。過労が心配……。 ・&bold(){ぴえヨン} CV:村田太志 演:野田クリスタル([[マヂカルラブリー]]) 苺プロ所属の覆面筋トレ系ユーチューバー。 ぱっと見その姿は&bold(){「ぴえん」顔の覆面を被り、パンツ一丁の筋骨隆々マッシブ男}という不審者以外の何者でもない……が、小中学生に大人気で現在苺プロの稼ぎ頭、&bold(){年収1億}の大物である。 結成したての頃のB小町は、まずとにかく配信で顔を売り知名度を得るためにぴえヨンとのコラボ企画で筋トレを行っていたが、彼の指導はかなりハードで全員音を上げていた。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}陽東高校}}} 一般科と芸能科を擁する高校。後者に入学するには芸能事務所に入っていることが必須条件。なお偏差値は40とのこと。 グラドル、[[声優>声優(職業)]]、歌舞伎役者など、若くして既に芸能界で活躍している錚々たる面々が籍を置く。 ・&bold(){[[寿みなみ]]} CV:羊宮妃那 ルビーのクラスメイト。席が隣だったことで交流を持つように。 グラビアアイドルとして活動しているだけあってやはり[[立派なお胸の持ち主>巨乳]]。高1にしてGもある。 詳細は個別項目を参照。 ・&bold(){不知火フリル} CV:[[瀬戸麻沙美]] ルビーのクラスメイトで、彼女の最推しタレント。 月9のドラマで大ヒット。しかも歌って踊れるマルチタレントで、今「美少女」という単語を聞いて世間がまず思い浮かべるほどの人気を誇る。 テレビではクール系として通っているが、&bold(){実は素の性格は天然ボケ}((曰く「男性は自分より面白い女性に好感より先に対抗心を抱く為」に隠している。))。 ちなみに『かぐや様~』に登場した不知火ころもの妹らしい。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}その他の俳優・女優}}} ・&bold(){[[黒川あかね]]} CV:[[石見舞菜香]] 演:茅島みずき かな同様子役出身。また高校2年にして、一流の役者しかいない「劇団ララライ」の若きエース。 恋愛バラエティー番組『今からガチ恋始めます』に出演したことをきっかけにアクアらと知り合う。 賢く((偏差値70の私立中学出身とのこと。))大人びた美人だが、自己主張が少ない控えめな性格で、他人の意見に流されやすい。 そのためバラエティー映えせず空気になっていたところ、ネットでの酷評とマネージャーが社長に怒られている様子を目撃し、自責の念から番組で目立たなくてはと思い立つ。 そして「番組的にカップルの障害となる悪女が必要」というアドバイスを受け、カップルの間に割り込もうとするムーブの中、事故で「彼女」側に怪我をさせてしまう。 &bold(){その結果ネット上で大炎上してしまい、ついには[[自殺]]未遂までしてしまうが、そこをアクアに救われて……}。 女優としてはまさに天才的で、役作りのための徹底的な考察と洞察、そしてそれを演じられる天性のセンスを持つ。&bold(){更には星野アイを徹底的に調べ、その思考パターンとカリスマ性すら完璧に模倣した。} ・&bold(){姫川大輝} CV:[[内山昂輝]] 演:山下幸輝 俳優。初登場時19歳。その若さにして俳優賞を複数受賞し、有名ドラマでも主演を務める劇団ララライの大看板。 平時は低いテンションでぶっきらぼうなメガネの青年だが、演技力は「天才的」の一言。 一方で、「防人」を「ぼうじん」と誤読し、「動きがわかれば十分」と言い訳しつつコンタクトを入れるのが怖くて舞台上で裸眼だったり、納品したばかりの車を事故ですぐにスクラップにしてしまったりと、本性はなかなかの天然(というか変人)。 「ちょっと演技できるだけでただのアホ」とはフリルの弁。 #openclose(show=舞台東京ブレイドの稽古中、アクアは父たりえない彼も含めた関係者全員のDNAを鑑定していたが――){ 鑑定の結果は&b(){姫川大輝は星野兄妹の異母兄}。 問いただされた姫川は知っていることを語った。いわく、父が売れない役者・上原清十郎、母が有名女優・姫川愛梨で、両親は自身が5つのときに心中しており、自分は養護施設育ちだと。 &font(u,#0000ff){&font(#ffffff){ただし、これは当時5歳児だった彼の認識できた情報に過ぎない。&b(){事実はもっと闇が深い。}}} } ・&bold(){鳴嶋メルト} CV:前田誠二 演:簡秀吉 モデル出身の若手俳優。当初は甘いマスクにかまけて俳優としての努力をせず、演技力にも難があり出演したドラマは散々に酷評され、共演者達からも苦言を呈されていた。 しかし舞台でのアクアやルビー達との交流を経て次第に成長していく。 普段は軽薄な言動が目立つが、女好きの舞台俳優・鴨志田にナンパされたみなみを助けるなど意外にも男気ある性格。 中学時代に先輩に「食われた」経験を持つ非童貞。((先述のいい加減な態度は「この時の経験が成功体験になって世間を甘く見ている」様にも見えるが、描写としてはむしろ「この事件がトラウマになって、年長者への不信感からこの様な態度になっている」と言った方が正しい。アニメ版の演出ではその点が強調された。)) ちなみに中の人はガチで舞台出身。ドラマ版の中の人はかつて[[キツネのライダー>浮世英寿/仮面ライダーギーツ]]を演じた事で話題を呼んでいる。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}芸能関係者}}} ・&bold(){五反田泰志} CV:加瀬康之 演:金子ノブアキ 映画監督。独身。 それなりに実力のある監督で、監督賞に7年連続ノミネートされるほど&s(){(それ止まりともいう)}。 アイが自作に出演した際に現場に連れて来られていたアクアの才能を見抜き、以来何かと目にかけている。 アイ亡き後はアクアに演技のイロハを教えたり、映画製作を手伝わせたりしているなど、彼にとっては師匠のような、あるいは壱護に次ぐ育ての父のような存在になる。 ちなみに都心の実家で世話焼きな母と暮らしている。アクアや有馬からは&bold(){子供部屋おじさん}と揶揄されるが、 本人は「実家暮らしという環境が便利すぎてわざわざ出て行く必要がない」「クリエイターあるある」と言っている。 ・&bold(){鏑木勝也} CV:てらそままさき 演:要潤 フリーランスのプロデューサー((初登場時はインターネットテレビ局に所属していたが、『15年の嘘』準備段階ではフリーと表記。局から独立したのか、映画配給会社所属ではないという意味なのかは不祥。))。本編ではかな主演の『今日は甘口で』のプロデュースで初登場。 一言で言うと&bold(){良くも悪くも業界人な人物。}また極度の面食いでもあり、鏑木が気に入るのは男も女も美形ばかり。逆に言えば、彼に取り立てられたら美形認定されたという事だが。 『今日あま』は事務所の宣伝重視で演技素人のモデルばかり起用したため、視聴者からブーイングが来ていた。 その時出演したアクアにアイに関する情報を提供するが、代わりに『今からガチ恋始めます』に出演させる。 **&sizex(4){&bold(){&u(){&sizex(4){★}その他}}} ・&bold(){「父」(仮称)} 星野兄妹の父で、星野アイ殺害事件の教唆犯と目される人物。 アイは頑なに相手が誰だったのかを明かさなかったが、彼女の交友関係があまり広くなかったことから芸能界関係者であると推定されている。 #openclose(show=候補者){ ・上原清十郎 姫川大輝の父。 顔はいいがあまり売れていない役者だった。 女性関係がだらしなかったらしく、心中事件で死去。 存在を知った時点で既に故人であったため、標的不在で復讐を放棄しようとしたアクアだが、 再会した壱護に「アイの引っ越しより先に心中事件で死んでいること」「DNA鑑定も托卵で説明がついてしまうこと(ついでに心中の動機も成立すること)」を指摘されており、「父」の可能性は低くなっている。 ・カミキヒカル CV:[[宮野真守]] 演:[[二宮和也>嵐(アイドルグループ)]] 劇団ララライOBで、あかねが授賞式で見かけたアクアに似た男性。 アイが黙っていた理由について、あかねはカミキが当時15歳であったためと考えている((同じく彼の子である姫川は初登場時に19歳なので、逆算するとさらに深い闇を窺わせる。))。 表向きは芸能事務所「神木プロダクション」の代表取締役だが、その裏では――? #region(本性) #center(){&font(b,#ffffff,#000000){「ああ……。価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に、重みを感じる。」}} #right(){&font(8){今際の際の片寄ゆらに「人殺し」と罵られての言葉}} 価値を認めたものが滅びる様に愉悦を覚える人格破綻者で、[[連続殺人鬼>殺人鬼]]という作中随一の危険人物。 最少でもゴロー、アイ、片寄ゆらの3人を死へと導いているが、描かれたのは他人を口車に乗せて凶行や事故へ誘導し、自身はほぼ手を下さず疑われないように立ち回る狡猾さと質の悪さを見せている。 #endregion } ・&bold(){謎の少女} CV:木野日菜 黒いドレスを身にまとった、4~5歳位の外見の少女。 アイの死の真相や星野兄妹が転生者であることなど、作中の多くの謎を把握している謎の人物。 多数のカラスを従え、不穏な言葉ばかりを告げることから、アクアには「疫病神」と呼ばれている。 *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}作中作}}} -&bold(){今日は甘口で} 通称&bold(){「今日あま」}。吉祥寺頼子作の少女マンガ。全14巻完結済み。 心を閉ざした少女の切ない恋模様を描いた恋愛ドラマで人気を博しているが、かなが出演することになったドラマ版は全14巻をわずか6話で描き切ろうとする上に、 芸能事務所の横槍で演技素人ばかりの俗に言う&bold(){「動くイケメンカタログ」}と化していた。 『かぐや様』にも同名のマンガ作品が登場しており、2つの世界がリンクしている事が示唆されている。 ちなみに『かぐや様』と本作(とそのアニメ版)では原作者は吉祥寺頼子だが、 アニメ版『かぐや様』のみ作者が&bold(){青坂アオ}になっており、&bold(){両作のアニメ同士は繋がらない世界になってしまった。} &s(){アニオリで[[ハーサカ>早坂愛]]のものらしきSNSアカウントが感想をコメントしてはいたが} -&bold(){今からガチ恋始めます} 恋愛リアリティショー。&s(){要するに『あい〇り』とか『バチ〇ラー』的な番組。} アクアが参加したシーズンは、バラエティ慣れしていないあかねが迷走の果てに共演者を傷つけてしまう事故が発生。 出演者達はその場で仲直りし、番組終了後も友誼が続く良好な関係だったが、和解シーンが放映されなかったこともあって「加害者」となったあかねが大炎上に見舞われてしまうことに……! -&bold(){東京ブレイド} 鮫島アビ子作のマンガ作品。 [[架空の東京を舞台に、いくつかのチームが抗争を繰り広げる中で友情を育む王道バトルもの。>東京卍リベンジャーズ]] 劇中で描かれたのは劇団ララライが手掛ける2.5次元舞台版。 関係各所が&bold(){各々まっとうに仕事をした結果}、[[脚本家>GOA(【推しの子】)]]と原作者の間で伝言ゲーム失敗じみた齟齬が生じて、鮫島と脚本家の間で激突が──! -&bold(){15年の噓} 第一部アバンで存在が仄めかされてきた映画。五反田泰志監督。 インタビューの中で、監督は「この映画をアイに捧ぐ」とコメントしているが── #co(){#openclose(){企画・立案は星野アクア。 現場にいた遺族本人による「アイの死」を以て「父」に叩きつける告発状である。 }} *&sizex(5){&bold(){&u(){&sizex(6){■}余談}}} #region(ネットミーム化) -&bold(){&color(blue){【完璧で究極の}&color(red){ゲッター】}} アニメ化後にリリースされた主題歌「アイドル」は順調に人気を伸ばしていたが、しばらくして誰も想像していなかった事態が起こった。 始まりは、歌詞の中の「アイドル!」と叫ぶ部分と、OVA『[[真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ>真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ【再作成】]]』の主題歌「STORM」で「ゲッター!」と叫ぶ個所の音階がそっくりだとSNSで指摘されたことだった。 具体的にはそれぞれの曲のサビの2フレーズ目末尾、 A:&bold(){&color(blue){≪アイドル!≫}} G:&bold(){&color(red){≪ゲッター!≫}} と歌い上げている箇所である。 そこで&bold(){&color(blue){「アイドル!」}}が流れる【推しの子】のOP動画が、&bold(){&color(blue){≪アイドル!≫}}と歌い上げる部分で唐突に&bold(){&color(red){「ゲッター!」}}と歌い上げ、そのまま「STORM」が流れるゲッターのOP映像に切り替わるという&s(){雑な}MAD動画が公開されたところ、その奇妙なマッチングにより爆発的なブームを生んだ((切り替わる瞬間にアイが画面手前を指差しながら星の瞳がアップになるシーンからゲットマシン3機が画面手前に向かって飛んでくるシーンとなるため、画像的にもフィットしていた。なお、「STORM」側の方が少しテンポが遅いため、動画ではアップテンポになっている。))。 Twitterでは歌詞が切り替わる部分の&bold(){「完璧で究極のゲッター」}がトレンド入り。 その後、両作品のファンによって『【推しの子】』と『ゲッターロボ』に意外と共通点があることが&s(){こじつけ}考察され、ブームはさらに過熱((「MEMちょはツノがあるので百鬼帝国の生き残り」「不知火フリルの目がハチュウ人類っぽい」など。))。 5月2日には遂に該当動画の再生数がアニメ第1話を追い抜いてしまうという信じられない事態にまでなった((あくまでニコニコ動画の視聴数の話であるが。また、MAD動画が30秒程度で視聴しやすく見返しやすい一方で、『【推しの子】』第1話は3話分一括放送で1時間超と見返すのが大変という差もある。))。 &s(){あと案の定逆バージョンとして&bold(){「戦うために飛び出せアイドル」}も作られている。} さらにYouTubeとニコニコでこれらのブームが続いた結果、双方の公式にも知られることとなり、 YOASOBIの方は屋外イベントで「アイドル」がかけられた際に「完璧で究極のゲッター」の音声が流されるし、 故・[[水木一郎]]氏の公式アカウントでは&bold(){「最近なにかと話題のSTORMですが、購入する方法は…」}という紹介画像の中にちゃっかりアイが紛れ込んでいるといった風に乗っかり始めた。 さらにさらに、ニコ生では『【推しの子】』の第1話~第6話の振り返り上映会と『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の一挙放送が&bold(){同日}に行われた。 でもってリリースから20年余りの年月を経た「STORM」が、5月下旬には&bold(){オリコンシングルランキングで第1位をゲッター!した。} ネットニュースでもこれらの事象は紹介されており、&bold(){「完璧で究極のゲッター」}は完全にネットミームとして定着したと言えるだろう。 アイドルマンガとロボットアニメという、本来なら接点があるはずが無い両作品のまさかの非公式コラボであったが、これを機に互いの作品に触れ始めているというファンも見られている。 もっとも、あくまで全く関係のない別作品なので何も知らない人に「同じ世界線」などと吹き込むのは本当にやめましょう。&font(l){同じ世界線ならアイは刺されたくらいじゃ死なない} [[流竜馬]]「胸をドスで刺されたけどドスのほうが折れた」 [[巴武蔵]]「腹を串刺しにされて血だるまになったけどバッチリ生きてたぜ」 [[神隼人]]「全身ズタズタになった老体でも両手にマシンガン持って敵を蹴散らすくらいできる」 竜馬を襲った殺し屋「顔面を日本刀で刺されましたが、失神で済みました」 このネタを快く思わない【推しの子】・ゲッターロボのファンもいるため、しかるべき場所やファンアートなどで思いっきり[[ドワォ]]しましょう。 #endregion 追記・修正は推しの子供に転生してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,28) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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