スイカ(果実)

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&font(#6495ED){登録日}:2021/04/24 Sat 11:49:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(b){&color(green){ス}イ&color(green){カ}}とはウリ科に属する一年草のことである。 漢字では &bold(){「西瓜」}と書き、[[英語]]では &bold(){“watermelon”}という。 以下、基本的にはカタカナで表記するが、固有名詞の中に含まれる場合については原表記ママとする。 &blankimg(digidepo_1287185_noBundleName_c36323ab-7546-4ee3-a92c-ff2492e3a214.jpg,width=600,height=400) [[岩崎常正<岩崎潅園>//著『本草図譜』第10冊 巻71果部〔ウリ〕類,刊写入交. 国立国会図書館デジタルコレクション>https://dl.ndl.go.jp/pid/1287185]] #region(目次) #contents #endregion *【概要】 「&color(green){緑色}の丸い形に黒い稲妻状の模様」という他の植物とはまず見間違えない外見が特徴。 原産地は&bold(){長らく謎に包まれていた}様だが、ある探検家がアフリカを訪れたところ、南アフリカ地域で様々な野生種が発見されたことから現在は同地が起源とされている。 意外と歴史の長い果実で、&bold(){4000年前}にはすでに当時のエジプト人によって栽培されていたことが記されていた。 過去にはアフリカ南部のカラハリスイカ(シトロンメロン)が原種とされていたが、エジプトでの栽培の方が先だと判明したため、アフリカ西部のエグシメロンやアフリカ北東部のコロシントが有力とされている。 紀元初期にはギリシャに伝わり、そこからインドに伝わったのが始まりといわれる。 中国には11世紀頃にシルクロードからウイグルを渡って伝わっており、その後[[日本>日本国]]へ種が持ち込まれて栽培が始まった。 我が国においてスイカが栽培されるようになった年は諸説あるものの、平安時代頃の『鳥獣戯画』にスイカに似た野菜が描かれていることからこの頃と推測されている。もっとも、そのスイカに似た野菜がマクワウリ(東洋系[[メロン>メロン(植物)]])の一種ではないかという異論もあるが。 *【栽培】 スイカと言えば、日本で知られているような黒い稲妻状の模様に丸い形をしているもの……と思われがちだが、これは西洋の種類と日本で改良された種が交配した結果誕生したもの。 原種は黒みを帯びた緑色の果皮を持ち、どちらかというと&bold(){[[カボチャ]]に近い形状}(江戸時代後期の農業書「成形図説」には、扁平でカボチャと見紛うような形状で描かれている)で、水分は豊富だが味は全く無く、果肉は赤い部分が少なくて白い部分が大半であった。水筒代わりに食べられていたらしい。 その後品種改良されたことで充分甘くなったが、やはり果肉がほとんど無いままで、そのままでは食べにくい代物だったため、発酵させて[[ワイン]]などの酒に加工されることの方が多かったらしい。 事実、17世紀ごろに描かれた絵画には上記のような違った姿のスイカが見られ、よく知られる赤い果肉の多いそれとはまったく違う印象を与える。 ちなみに絵画のスイカの断面に奇妙な模様が見えるが、縞を横切る方向に切れば現代でも[[キュウリ]]と同じ葵の紋のような模様が確認できる。 現代ではそのようなスイカは淘汰されてしまい、消えてしまった……と思いきや、実は栽培している環境が原因で、時々改良前のスイカに&bold(){先祖返りしてしまう}ことがあり、昔のスイカがどのようなものだったのか窺い知れる。 これは、本来スイカの実る環境は水分の少ない乾燥地帯であるため、水分を過剰に取り込みすぎると果実の中に水分などを送る部分(維管束)が発達してしまうからである。 &bold(){そう、今日において我々が美味しくかぶりつけるスイカが食べられるようになったのは、当時の農家さん達がより食べやすいものにしようと試行錯誤を重ねた結果なのだ。}ありがたや、ありがたや。 自家栽培でスイカを育てると、夏の暑気のなかで咲く黄色い花が綺麗だし、すくすく育つし、そして外見&s(){だけ}は結構立派なものができる。 だが、苦労したけど育てた甲斐があった、という喜びをかみしめながらいざ切ってみると、&color(#F54738){赤い果肉の部分がとっても少なくてがっかりする}。&bold(){しかも丸々しているくせして全然美味しくないときている。}ウソぉ……。 ここでプロの農家さんの仕事のすごさに改めて気付いたり、スイカを普通のウリのように扱って甘辛く煮る調理法を試したりと、人々はスイカを通して新しい世界に触れることになるのだ。多分。 日本国内の主な産地は、[[熊本県]]、[[千葉県]]、[[山形県]]((出典:農林水産省ホームページ 2021/04/28閲覧。))。 *【[[花言葉>花言葉/花詞]]】 そんなスイカの花言葉は&bold(){「ずっしりしたもの」、「どっしりしたもの」}。 なんかスピリチュアルな感じはすれど、「なんでその花でこの言葉なの?」と言いたくなるものばっかりな花言葉にあって、ものすごくわかりやすいパターンである。 ところで、スイカといえば大きくてずっしり……今[[別の何か>巨乳]]を連想したな?そんなキミを[[おっぱい星人]]に認定してしんぜよう。 *【楽しみ方】 -&bold(){生} 包丁で三角に切ってそのままシャリシャリと食べよう。欲張って4分の1丸々行ってもよし。[[塩]]や砂糖、レモン汁を掛ける人もいる。また冷麺の具として使われる事も多い。 ちなみに、切り分ける際には横に2等分してから種が見える位置に印を付け、中心からそこに向かって切ると綺麗に種を避けて食べられる。 また近年では不精な人のために既にカットされたものがパック入りで販売されている。これなら切る手間も省けるし、スイカは好きでも一つ丸々だと持て余すなあ、という人も楽しめる。やったね。&s(){まあカットスイカ自体は江戸時代には普通に売られてたけどね。} -&bold(){ジュース} 皮から剥がした赤い果肉の部分をミキサーなどに掛ける。 種があるといろいろ大変なので種無しスイカが使われることが多いか。 -&bold(){シャーベット} 皮と種を取り除いた赤い果肉の部分に蜂蜜とレモン汁を混ぜてミキサーなどに掛け、冷凍庫で凍らせる。凍らせる途中で一旦取り出して混ぜるのがポイント。ゼラチンを入れると口当たりがなめらかになるぞ。 &bold(){だが面倒がって丸のまま凍らせてはいけない。そうしてしまったが最後、[[パイクリート>氷山空母]]と化してとても歯が立たなくなる[[(物理)]]。}[[スイカバー]]はスイカをそのまま凍らせたものではないのだ……。 -&bold(){[[漬け物]]} 固い表皮と果肉の赤い部分を取り除いた白い部分を使う。 塩のみ、めんつゆ、塩麹、酢漬け、中華風、ピクルスと漬け方はお好みで。昆布や鷹の爪を入れても。 栽培の際に摘果したスイカの活用法としても。ウリ科だから結構イケる。 -&bold(){煮物、汁物} スイカはウリ科なので白い部分は&ruby(とうがん){冬瓜}と同じ使い方ができる。汁物はコンソメでも[[味噌汁]]でもイケる。 トロトロのあんかけなんかも。 -&bold(){[[カレー>カレーライス]]} &s(){『パワプロクンポケット』にゲテモノ枠でそんな話ありましたね。} まじめな料理としてスイカをカレーに突っ込むというものがあるが、カレーってよほどのことがない限りカレーの味が強すぎてな……。 スイカの産地ではスイカのレトルトカレーを販売している所もあるので興味があるけど作る勇気が無い方はそちらで。 -&bold(){種} 栄養豊富。中国ではお馴染みのおやつらしい。 塩で炒って、歯で種の黒い種皮を剥いて中身の白い部分を食べる。おつまみにも良し。 -&bold(){サラダ} カットしたスイカとフェタチーズを混ぜて[[ミント]]を散らせば、イスラエルのサラダ「ヤズサラタス」のできあがり。 *【スイカ割り】 さて、スイカといえば忘れてはならないのが、読んで字の如くみんな大好き&b(){スイカ割り}。夏のレクリエーションはこれでしょう。 用意するものはスイカは勿論、目隠しに使うアイマスクとか、下に敷くタオルなどやスイカを叩き割るためのバットなどの長い棒状のもの。それだけ。 で、一人が目隠しをしてその場で10周くらい回転して方向感覚を一時的に鈍らせたら、ギャラリーはその周囲から「あっちだあっち!」「もうちょい右!」とか方向などを言って誘導する。交代するタイミングは、バットなどを持つ人が叩き割ろうと振り下ろし終えたあとだろうか。あるいはグダグダにならないよう、制限時間を設けてみるのもいいかも。 変なところに何回も棒やバットを振り下ろしたり、人に向かっていってしまい、周囲が騒ぎながら逃げ惑ったりする光景は正に夏の風物詩である。シメは当然、叩き割ったスイカをみんなで仲良くいただこう。 ところで。 「そういえば何となくでやってるけど、スイカ割りにルールってあるの?」「さあねー、楽しくスイカが割れればルールなんて要らなくない?」……そんな会話を交わした人もいるかもしれない。 実は「&color(#F54738){日本すいか割り推進協会}」なる団体(設立者はなんとJA!)が&bold(){公式ルール}を制定している。 その起源は不明。正しくはそれっぽいのは出てくるが、これをよく調べると&bold(){この日本すいか割り推進協会が、ジョークを込めてあることないこと書いている資料を一次情報源にしたもの}ばかりが出てきてまったくあてにならない。 たとえば「居合の訓練に使われた」などはこの日本すいか割り推進協会が書いたジョークらしい。&s(){推進したいのか混乱させたいのかどっちなんだろうね?} 日本では夏やビーチの風物詩として扱われ、これらを題材にした美少女アニメやゲームでは&bold(){必ずと言っていいほど}出てくる、和やかな文化である。 しかし日本特有の文化らしく、本家[[Wikipedia]]の英語版でも、直訳の“watermelon splitting”ではなく「&bold(){Suikawari}」という日本語そのままの名前で項目を作られている。 なお日本特有と書いたが、これは厳密に言えば&u(){スイカを使う点が}、ということであって、似たような発想のものに[[メキシコ]]発祥の「&bold(){ピニャータ}」というものがある。 これは張り子([[運動会>体育祭/運動会]]で使うくす玉みたいな感じ)にキャンディなどのお菓子を詰め、さらにごてごてと飾り立てたもの。 で、使う際には天井から紐でつるしたら、日本のスイカ割りの要領で叩いては誰かがそれを動かして、というのを繰り返し、割れたら中のお菓子が出てくるのでこれを拾って食べる[[というわけ]]。あちらのパーティーではよくある余興らしい。 **輪ゴムスイカ割り スイカを棒で叩いて割るのではなく、輪ゴムを大量に巻き、その収縮力によってスイカを破裂させる。 やたらと勢いよく破裂することがあり、動画配信で人気が出ている。 当然ながらあらぬ方向に飛んでいく危険を伴うのでやるなら自己責任で。 *【野菜か果物か?】 &bold(){スイカを果物と見るか野菜と見るか。}日本の定番の話題である。 小学生の頃に言い争いになったという人も多いのではないだろうか?なんなら進級・就職先でもこの話題になった人もいるかもしれない。 これについては結論を先に述べると「&font(b,#60EE3C){どっちでもいい}」。 「木に生るものが果物、茎に生るものが野菜」という理屈で野菜に分類されることがほとんどだろうが、これは反例がいくつも挙げられる。 たとえばこの理屈でスイカを野菜と分類した場合、[[メロン>メロン(果物)]]や[[イチゴ]]、[[パイナップル>パイナップル(果物)]]など意外なものが野菜に分類される。 しかし何の説明も無しにイチゴやパイナップルを野菜扱いしたら間違いなく変人と思われる。 逆にこの理屈だと、ナスや[[トマト>トマト(野菜)]]、[[ヘチマ]]が果物に分類されるが、さすがにナスを果物と扱う人はいないだろう。 この理屈でスイカを野菜と分類する人は、実は&bold(){この理屈をスイカにしか使っていない}のだ。 逆に、おかずとして食べるものか[[デザート]]にするものかで分類する者や時期もある。 例えば19世紀末の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]においては、[[トマト>トマト(野菜)]](木に生るものが果物、茎に生るものが野菜、とした場合果物になる)を野菜とする最高裁判決が出たが、この論拠は「トマトは[[デザート]]に出ないから」。この判決以降、トマトは野菜として扱われている。 この理屈で考えると、スイカは[[醤油]]や味噌で煮込まないだろうし、[[デザート]]やおやつに出るものだ。そしてスーパーマーケットではだいたい果物コーナーに置かれている、だからスイカは果物といえる。 ただしトマトの事例は「野菜にのみかかる関税」に関係しているから裁判沙汰になったという&bold(){政治的な事情が非常に大きく影響}しており、植物学者が果物だと主張したり、アフリカのガーナでは果物感覚でかじられていたり((『[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]』や『[[サザエさん]]』において子供が盗んだ[[柿]](または何らかの果物)を食べるシーンがあるが、ちょうどあんな感じの話がいくつかある。))など、反例がいくらでも出てくる。 フルーツトマト、なんて言葉もあるくらいだ。スイカだって皮を甘辛く煮付けたり、サラダに添えて食べたりと、いわば「果物らしくない」食べ方をすることもあり、反例はいくらでも出せる。 &font(l){[[???「し、しまった……○でも×でもない、永久に論争が続く問題を出してしまった!」>白ウォズ(仮面ライダージオウ)]]} そもそもある国においては野菜扱いだが別の国においては果物扱い、というものも珍しくなく、こういったものにはスイカのほかにもトマトや[[バナナ>バナナ(果物)]]などいくらでも例が挙げられる((もう少し掘り下げると、野菜か穀物かという分類が国によって違うものもある。例えばトウモロコシや[[ジャガイモ]]、コメなど。))。 つまり野菜も果物も&bold(){ほぼ同じようなもの}であり、どちらの定義を重んじるにしても結局もやもやした部分が残ってしまう。 では日本の公的な機関はどう判断しているのかというと、例えば農林水産省は「概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物で、果実を食用とするもの」を果樹と定義しているため、スイカは野菜である。一方で文部科学省は日本食品標準成分表においてスイカを野菜類ではなく果実類に分類しており、果物として扱っていることになる。 これらは言い換えると、スイカを作る生産者視点では野菜扱い、消費者視点では果物扱い、ということになる。 この辺のややこしさからか&color(#60EE3C){果実的野菜}や&color(#F54738){野菜的果実}という「果物っぽい野菜」「野菜っぽい果物」みたいな分類のしかたも存在する。 総合すると、スイカを野菜と呼んでも果物と呼んでも&bold(){どちらでも構わない}と言える。 もっと言ってしまうと答えは場所や立場による、つまり「&bold(){すっきりした答えが無いのが答え}」のため、閲覧数を稼ぎたいサイトなんかでは定番の話題である。 別に野菜だから値段が上がるわけでも、果物だからまずくなるわけでもないんだし、ぶっちゃけ上司が野菜だと言えば野菜、果物と言えば果物としたがっておく程度が波風立たなくていい。 逆にもし相手を言い負かしたいのであれば、上の理屈をうまいこと使ってやればいい。 &font(u,b){ただし、実行に移したことによりあなたの人間関係が叩き割られたスイカのようになろうとも、アニヲタwikiは何ら責任を負わない。} *【スイカが登場する作品や関連するあれこれ】 夏の風物詩として有名であり、大量に種が入った果実であることから、漫画などで種を[[機関銃]]のように連続で発射するアイテムとして登場することもたまにある。 **○アニメ、[[漫画]]、特撮作品、その他創作作品において -『[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]』など昭和を舞台にした作品 子供たちが喜ぶものとしてよく出てくる。子だくさん・親戚がいっぱいの時代、大きくて分けやすいスイカはデザートとして最適だったのだろう。 作品によっては井戸や清水で冷やす、縁側に家族で並んで食べるなど、より古き良き時代を味わえる。 -『すいかのたね』 絵本。一度は読んだことがあるのではないだろうか。 「ばばばあちゃん」という名前である主人公の老婆が大事に種を植えたが、[[動物]]たちが「何を埋めたのだろう、きっと大事なものに違いない」と掘り起こしては単なる種なのでつまらないと言い、しまいには種が怒り出すというお話。種が怒るシーンに感情をこめてやると子どもが喜ぶと評判だ。 -『駿河城御前試合』/『[[シグルイ]]』 かつて一世を風靡した同作には、虎眼流の門下生がスイカを&bold(){皮ごと}むさぼるシーンが出てくる。&s(){まずそう} 実は『シグルイ』の原作となる『駿河城御前試合 無明逆流れ』でも、スイカを切るところを見て藤木源之助が逆流れを破る技を思いつくなど重要な役割を果たしている。 この作品には「自分が幼少の頃は舶来の品物だったのでなかなか口にできなかった」という主旨のセリフがあり、往時のスイカの扱われ方を思わせる。 -『[[星のカービィ(アニメ)]]』 [[カービィ]]の好きな食べ物としてたびたび登場。 よくスイカ畑を食い荒らしているが、その前科を[[でっち上げに利用されたり>お昼のデデデワイドをつぶせ!(星のカービィ)]]、スイカ型[[爆弾]]を大量に食わされたりとなかなか酷いネタに使われることも。 -『[[ポケットモンスター]]シリーズ』 スイカをモチーフとした[[きのみ>きのみ(ポケモン)]]として『[[ルビー・サファイア>ポケットモンスター ルビー・サファイア]]』からカイスのみが登場。説明文によれば「甘くて大きい木の実」らしい。 特殊な効果が一切無いので、&bold(){本来は}ポケモンのお菓子や食べ物の材料が主な用途。 しかし、あまりにも技のバリエーションに乏しいポケモンの場合「しぜんのめぐみ((ポケモンがきのみ系の持ち物を持っていることで使える攻撃技で、種類によってタイプと威力が異なる。))」奇襲プランを取る際に使われるケースも。 カイスのみでは威力が高めの[[ほのおタイプ>ほのおタイプ(ポケモン)]]の技となるため、「まさかこいつから炎技は来ないだろ〜」と思っている相手に奇襲を仕掛けられるのだ。 単なる「意表を突ける!」ではなく、例えば[[ハッサム]]を誘いやすい物理草ポケモンがハッサム対策として使うことがあった、という合理的な戦術。 また、アニメにおいても[[キモリ>ジュカイン]]がタネマシンガンを練習する際に使った。&s(){カイスのみ?何のことですかね} -『[[スーパーマリオサンシャイン]]』 「[[マンマビーチ]]」というステージのstory8「スイカまつり おばけスイカコンテスト」にて巨大なスイカが登場。 [[マリオ]]やモンテ族が小さく見えるほど巨大なスイカだが意外と脆く、マリオがボディアタックをしたり、ポイハナに突き上げられたりしただけで簡単に割れてしまう。 また、ヒミツコースの一部には巨大な四角いスイカ(『スーパーマリオブラザーズ百科』では「スイカブロック」表記)がある。ヒップドロップで壊せるが、レンガブロックと異なり[[頭突き]]では壊せない。 -『[[スーパーマリオ ヨッシーアイランド]]』 アイテムとして登場し、[[ヨッシー>ヨッシー(マリオシリーズ)]]が食べるとタネをマシンガンの様に30発発射できる。ただし、食べかけのスイカだと10発に減る。 ヨッシーだけでなく、敵のおさるさんがタネ攻撃をしてくることも。 この他に、炎を吐ける赤いスイカと冷気を吐ける青いスイカも登場する(それぞれ3回)。 スペシャルアイテムとしても存在しており、こちらは回数が3倍になっている。 -『[[スーパーマリオギャラクシー]]』 「ダンジョンケイブギャラクシー」シナリオ3「ウォーターシューターで空中散歩」の最終ステップに登場。 ガラスでできた人工的な惑星の中心に大きなスイカが鎮座しており、その周りの内壁を黄色いボールが3つ転がっている。 表面から転がるボール目掛けてヒップドロップし、スイカに当てていくと……? -『[[スーパーマリオギャラクシー2]]』 スターピースを9999個集めると、ギャラクシーに出てくるココナッツが全てスイカに変わるという小ネタがある。 -『[[SD戦国伝>武者七人衆編]]』 闇軍団に属する[[殺駆三兄弟]]の趣味がスイカ割り。 趣味が高じた末、目隠しをして心の目で相手を捉える「スイカ割り殺法」を編み出すが……? また、ゲーム『機動武者大戦』ではセルフパロディとして&b(){メロン割り}が大好きな是駆三兄弟が登場する。&s(){割れずに潰れそう。} -『[[大戦隊ゴーグルファイブ]]』 第27話「人間ジャングル!」にて、スイカをモチーフとした合成怪獣「[[スイカモズー]]」が登場する。 -『[[仮面ライダー鎧武]]』 #bold(){&color(orange,navy){ソイヤッ!}} #bold(){[[&color(black,green){スイカアームズ!}>仮面ライダー鎧武(登場キャラクター)#id_a3fa77c9]]} #bold(){&color(black,green){大玉・ビッグバン!!}} スイカをモチーフにした[[ロックシード]]及び[[アームズ>アームズ(仮面ライダー鎧武)]]が2種類登場。 TV本編に登場したスイカアームズはもはや[[巨大人型ロボット>巨大人型ロボット(兵器)]]と言っても差し支えなく、大玉モード・ジャイロモード・ヨロイモードの3モードに変形できる。 劇中では主に[[仮面ライダー鎧武>仮面ライダー鎧武(登場キャラクター)]]が使用したが、他にも[[仮面ライダーバロン>駆紋戒斗/仮面ライダーバロン]]や[[仮面ライダーナックル>ザック/仮面ライダーナックル]]なども使用し、更に無人で動くスイカアームズも複数体登場した。 Vシネマ『[[鎧武外伝 仮面ライダー斬月]]』には、そのスイカアームズのプロトタイプに当たる「ウォーターメロンアームズ」が登場。 こちらは[[仮面ライダー斬月>呉島貴虎/仮面ライダー斬月]]が使用し、[[盾]]と[[ガトリング砲]]が融合したアームズウェポン「ウォーターメロンガトリング」を武器とする。 -『[[まちカドまぞく]]』 名前の由来に「スイカ」と「&ruby(すいか){誰何}」(人を呼び止めて「誰か」と問うこと)を掛けている[[魔法]]少女・那由多誰何が登場。 本作の[[魔法少女]]は桃・[[ミカン]]・紅玉と果物の名前を冠したキャラが多く、髪の色や変身後のパーソナルカラーも明確にその果物をモチーフにしている。が、何故か誰何だけは他の魔法少女と異なり、銀髪・黒服と外見に全くスイカ要素が見られない異質な存在となっている。昔は緑と黒のスイカカラーの魔法少女コスチュームを纏っていたのだろうか……? -『[[ビーロボカブタック]]』、『[[メダロット>メダロット(アニメ)]]』 [[カブトムシ]]型のビーロボ・カブタックやメダロット・[[メタビー]]はスイカが大好物。 だが、現実のカブトムシは……これに関しては余談の項で。 -『[[ドンキーコング64]]』 シリーズで唯一の箱庭式アクションゲームだが、コング達の体力がスイカで表記されている。実際に敵を倒すとスイカをドロップする他、中には壊すと大量にスイカを出す飛び跳ねる箱といったアイテムもある。 -『[[すいかが食べたい]]』 [[フリーゲーム]]の隠れた傑作。 &bold(){ご丁寧にスイカの帽子を被っている}主人公とその仲間達は、タイトル通りの願いを叶えるために7つの宝玉を探すべく旅立つ。 パロディ・不条理・ギャグ満載(の割には本格派RPG)の本作だが、そのEDは結構感動的。 -『仮面ライダーSDマイティライダーズ』 『[[コミックボンボン]]』において連載されていた漫画。[[アポロガイスト]]が[[キングダーク]]に乗り、スイカ割りの要領でガスタンクを破壊しようとしたことがある。 この漫画においてのアポロガイストは律儀で礼儀正しいため、マイティライダーズに犯行を予告し、''スイカ割り世界チャンピオンを手厚くもてなして教えを請い、スイカ割りのルールを守って[[キングダーク]]が目隠しをして回転する''カオス展開となった。 ちなみに目隠しをして七回と三分の二回転してから始めるのが国際ルールだとか……%%本当ですか?%% -『[[学校の怪談(1995)]]』 映画冒頭、下校中の噂として昔宿直の先生が[[メリーさん>メリーさんの電話(都市伝説)]]と遭遇し死亡したことがあると語られた。 一般的なものとは違い「人形を捨てた」という導入が無く、「今あなたの後ろにいるの」で振り返った先にいたのは、なぜかスイカ版ジャック・オ・ランタンだった。 これを聞いた篠田美夏は怖がったが、姉の篠田亜樹は「遭遇した先生が死んだのなら誰が話したというのか」と、しごくもっともすぎるコメントをした。 -『馬の卵』 インドの民話。日頃の感謝のために、和尚さんに[[馬]]をプレゼントしようとした坊主達だったが、馬は高くて困っていた。しかし、そんなところに現れたスイカ売りに「馬の[[卵>卵(たまご)]]」と騙されてスイカをつかまされてしまう。 「馬の卵」としてスイカをプレゼントされた和尚さんが&s(){[[「誰だ馬の卵なんて言ったのは、留年させるぞ」>動物のお医者さん]]とか言わず}、なんとか弟子たちを傷つけないように収集を付けようとしていると、弟子が坂道で転んでスイカを落とし、 転がり落ちたスイカが坂の下の木にぶつかって割れると同時に、そこに隠れていた[[ウサギ]]が逃げて行った。 「惜しい仔馬を逃がしてしまった」と詫びる弟子達に和尚さんは「きっとあんなに足の速い馬は私の手には負えないという仏様の思し召しだろう」と説いてまとめたのだった。 ちなみに、隣国バングラデシュではスイカではなく[[カボチャ]]が登場し、主役である怠け者の男が追いかけるうちに間違えて[[虎>トラ]]に乗ってしまった、というものがあるとか。 更に[[鹿児島県]]では、本当にスイカから孵化して一太郎と名付けられた馬が活躍する話がある。 -『大きなスイカ』 ロシアの昔話。ある日、貧しいが親切な男が畑を耕していると、怪我をしたコウノトリを見つけたので手当てをして空に放してやった。 後日、コウノトリが畑に飛んできて種を3粒落とした。親切な男が種を畑に蒔いて育てると大きなスイカが3玉実った。親切な男は友人たちを呼んでスイカを食べようとするがなかなか切れない。叩き割ってみるとスイカの中から金貨が沢山出てきたので親切な男は皆と金貨を分けあった。 その話を聞いた金持ちで強欲な男は真似をしようと自分でコウノトリを襲って手当てをした。 後日、コウノトリが畑に飛んできて種を3粒落とした。強欲な男が種を蒔いて育てると大きなスイカが3玉実った。強欲な男が友人たちを呼んでスイカを割ると、中から大きな蜂が出てきて、強欲な男と友人たちに襲いかかったのだった。 日本の「今昔物語集」には大筋のよく似た「雀の報恩」という話が収録されていて、こちらはスイカではなくヒョウタン([[ユウガオ]])が登場し、登場人物も親切なお婆さんと強欲なお婆さんが登場する。更に、ヒョウタンの中から出てくるのは金貨ではなくてお米である。 -『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』 [[加持リョウジ]]が[[NERV>特務機関NERV(新世紀エヴァンゲリオン)]]本部基地の土地の一部を借りてスイカを栽培している。 仕事とは関係無く趣味のようだが、[[碇シンジ]]を説得する場面でも出てくるなどインパクトは強い。 『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』でも変わらずスイカ畑が登場。その甲斐あってコラボ商品には箱根町限定で「加持農園のスイカ饅頭」などがある。 -『[[スクライド>スクライド(アニメ)]]』 ホーリー隊員[[瓜核>瓜核(スクライド)]]は、普段からスイカを持ち歩き自前の畑も持っているほどのスイカ好き。食ってはよく種を吐き飛ばしている その[[アルター能力]]「瓜核」(漫画版では「ウォーターメロン」)は、スイカを[[サイコガン]]のごとく右腕に装着して発動する。 攻防・移動・情報収集など、スイカの有無を別にすれば割と高性能。 -『[[それいけ!アンパンマン]]』 キャラクター「スイカくん」がいる。 スイカに手足が生えた&font(l){だけの}姿。 みんなにスイカを持ってくる。&font(l){まんまやな} -『おそ松くん』 特別編『テンノースイカ ばんざいよ』では、種を食したものを&font(b){マインドコントロールする}スイカを利用したスイカ星人による地球侵略を描く。 1989年の「東映まんがまつり」で『スイカの星からこんにちはザンス!』のタイトルで映画化されている。『ひみつのアッコちゃん』や『[[聖闘士星矢]]』のパロディがありカオス。 -『[[ニンジャスレイヤー]]』 第一部の短編『ブラック・ストライプス』にて[[ソウカイニンジャ>ソウカイ・シンジケート]]「ブラックストライプス」が登場。 &font(b,#000000,#008000){深緑の装束には黒い縦縞模様テキスタイル。} [[シックスゲイツ級のニンジャ>ソウカイ・シックスゲイツ]]ではないとの内心描写があるが、ドトン・ジツによる[[地中移動]]、ヤマビコ・ジツによる攪乱に加え、 催涙ガスを仕込んだクナイの連撃によりチャドー呼吸をも妨害してフジキドの[[目潰し]]状態を維持するなど中々のワザマエ。 神経毒によりフジキドの気配感知能力までも奪うが、地中から顔を出したところをナラクが誘導したことにより&font(b,#f00000,#008000){スイカ割りめいて}脳天を砕かれる。 -『[[ギャグマンガ日和]]』 本作を代表するコンビ・[[聖徳太子(ギャグマンガ日和)]]と小野妹子の初登場回、第3幕『聖徳太子と小野妹子(前編)』におけるキーアイテム。 &font(l){アホの}太子が&font(l){アホな}思いやりでスイカを焚き火で温めた結果、大惨事を起こしてしまい周囲から見捨てられるが、&bold(){スイカに込められた温もりを感じ取った}妹子は太子の元に残り、二人ぼっちの遣隋使旅に向かうこととなる。 -『巨乳ハンター』 安永航一郎先生が小学館『[[週刊少年サンデー]]』で送り出したお色気……には程遠い下ネタとパロディ全開なギャグ漫画で、主人公の恭塚まさ子が使用。 普段は[[貧乳>貧乳(賓乳)]]だが、特定の[[巨乳]]キャラに怒りを爆発させる際に[[あんまん&肉まん>中華まん]]、あんぱんと[[メロンパン]]で疑似的に巨乳を作り出し巨乳ハンターに変身する。 そんなまさ子だが、真夏の水着回でこれらの代わりにわざわざスイカを二個買ってシャツを裾結びにして、巨乳ハンターに変身した。 -『[[スイカゲーム]]』 フルーツを落として合成していく落ち物パズル[[ゲーム]]。 タイトルにスイカとあるが、合成してできる最大のフルーツがスイカというだけであり、合成して得点を稼ぐのが主目的である。 発売が2021年12月なのだが、なぜか2023年9月に突如としてブームになり((ブームの火付け役も諸説ある状態))、人気というものはいつ出るか分からない、ということを示す事例となった。 -『サラダの国のトマト姫』 スイカがモチーフのГウォーメロン」という[[ロボット]]が登場。 **○現実において -『すいかの名産地』 アメリカの童謡“Old MacDonald Had a Farm”を、作詞家の高田三九三が[[日本語]]に訳した曲のタイトル。 原曲は「マクドナルドじいさんの牧場」のタイトルの通り、牧場に豚や馬、アヒルなど色々な動物がいる様子を歌ったもので、それらの鳴き声を織り込んだ歌詞や「イーアイイーアイオー」の掛け声が特徴的。 しかし&bold(){高田版はタイトルも訳詞も原語版の内容にかすりもしていない}ので、原曲とはメロディーが同じなだけの別物と思っていい。肝心の訳詞もストーリーは「トウモロコシと小麦の結婚式」であり、タイトルとの関連が今一つわからない((本曲は他の作詞者によるバージョンもあり、特に小林幹治による『ゆかいな牧場(まきば)』は比較的原語版に近い内容となっている。))。 ちなみに、日本における主な産地は前述の通りだが、本曲の作詞者である高田三九三は[[東京都]]出身。歌詞の内容に元ネタがあるのか高田のオリジナルなのかは不明。 -[[スイカバー]] スイカ味のアイスキャンディー。種もちゃんと再現しているがあれは[[チョコレート]]である。 また''Water melon lolly''などで検索してみると、海外にも似たようなお菓子があることがわかる。 -ビーチボール 海や[[プール]]でよく見かける、空気で膨らませるビニール製のボール。 形、大きさ、季節が合致するためかスイカ柄のビーチボールは定番。スイカ割りのイメージもあってか海辺によく似合う。 -『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』 [[出川哲朗]]の冠番組。出川氏をはじめ出演者は番組内でスイカ柄のハーフヘルメットを被っている。 -すいか・ながいも健康マラソン大会 [[鳥取県]]北栄町で行われているマラソン大会の名称。 同町は『[[名探偵コナン]]』の原作者[[青山剛昌]]の出身地でもあることから、主人公の江戸川コナンと[[擬人化]]されたスイカなどがマラソンをしている様子のイラストを町中で見ることができる。 なお、鳥取県のスイカの生産高は全国第4位。 -Suica [[JR東日本]]が展開する交通系ICカードの元祖。 「スイスイ行けるICカード」という意味とのことだが、マスコットキャラクターである「スイカのペンギン」が果物のスイカを抱えるイラストも発表されているあたり、やはり意識しているようだ。 -古瀬絵理 [[おっぱい星人]]の皆様、お待たせしました。[[山形県]]尾花沢出身の日本のフリーアナウンサー及びグラビアアイドル。 B95・W60・H89cm・[[Hカップ>カップサイズ(おっぱい)]]の巨乳と出身地の名産品であるスイカをもじって''スイカップ''というニックネームがスポーツ紙によって命名された。 現在では氏に限らず夏の巨乳の表現としても用いられる。 *余談 故・[[志村けん]]氏の持ちネタの一つにスイカを高速で食べる芸があるが、あれには実はトリックがある。 あらかじめスイカの内側(志村氏側の部分)をくり抜いておき、テレビに映る側には普通のスイカに見えるように細工するという、言わば薄っぺらいハリボテのような状態にしていたのだ。そのためにできた芸当である。ドリフの全盛時代に真似をした子ども達は多かったが、実際にやると&bold(){まず確実に怒られる}のでやめておいた方が吉。 また、この芸の影響でスイカの印象がよほど強かったためか、志村氏は別番組の『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』や『[[志村けんのバカ殿様>バカ殿(志村けん)]]』でも「&bold(){いつものようにスイカを高速で食べていた志村は口から種を吐き出すことを怠ったため、体内で発芽したスイカの種に身体を乗っ取られ、スイカの化け物のような姿に変貌して手近な人に襲いかかる}」という笑うべきなのか怖がるべきなのか、反応に困るようなコントを度々披露している。 メロンと&bold(){一緒に置いてはいけない}ものとしても知られている。 メロンからはエチレンガスが常に放たれており、これが果物を熟させてしまうが……スイカの場合、硬い表皮によってガスが抜け出ずに溜まり、やがて空気を限界まで入れられた風船のように&bold(){大爆発を起こす}危険性があるから。 同じことは[[リンゴ>リンゴ(果物)]]にも言えるため、八百屋さんなどのプロは絶対に一緒に置かないという。 子どもの頃、カブトムシやクワガタムシによくスイカをあげた人もいるため勘違いされがちだが、実は&bold(){あげてはいけない果物}でもある。 その理由としてよく下痢をするからと言われるがこれは間違い。そもそもカブトムシやクワガタムシの排泄物は元々液状である。 正しくはこの両種にとって得られる栄養がほとんど無く、&bold(){いくら食べても栄養が摂れないから}。 スイカをあげ続けていたら死んでしまった……という話をよく聞くが、あれは栄養失調による実質的な餓[[死]]なのだ。南無。 「&bold(){四角いスイカ}」というものもある。果実を金属やガラスの箱で覆って成長させると、立方体に近いスイカができあがる。スイカというのは本来丸いという先入観があると相当に度肝を抜かれる。 これらは主に贈答用や観賞用として買われ、スーパーマーケットや会社なんかだと夏の間に店先や入口に飾るところもある(非売品)。 善通寺産は味もなかなかのものらしいが、値段は1個1万円程度と相当なお値段。 空手家などの拳を鍛えている一部の豪の者は、バットや棒などを使わず、[[貫手>貫手(武道)]]や[[パンチ>パンチ(技)]]で割って食べることもあるとか。 これに子どもが憧れて試してみると手を痛めたり、スイカにひびが入って大人に怒られたりする。 ちなみに、スイカの硬度は人間の頭蓋骨と同等という噂も……。 北アフリカから中東にかけての砂漠地帯にはスイカとそっくりだが、とても苦いコロシントもしくはハンザルなる近縁種がある。 一説によればスイカの原種とも言われるが、こちらは利尿作用がスイカよりはるかに強く、下剤としても使われるが砂漠では命取りになるため野生動物すら手を出さないらしい。 種は食用。乾燥地帯では発芽しづらいため栄養繁殖が主。 スイカと[[天ぷら]]はあまりよろしくない[[食べ合わせ]]の一例として知られる。 **◆アメリカでは……? 実はアメリカではこのスイカという果物、&bold(){人種差別を連想させる大変不謹慎な食べ物}としてスラングめいた嫌われ方をされている。 起源ははっきりしないが、黒人奴隷がかつてスイカを売って生計を立てていたことが由来とする説が有力とされる。 黒人奴隷とスイカとはステレオタイプとして非常に強く結びついており、「スイカと休息があれば幸せになれる単純な黒人」という役回りがミンストレルショー((ざっくり言うと黒人を[[落語]]でいう与太郎ポジションに据えた演劇。アメリカの演劇の発展に多大に寄与したが、非常に人種差別的として現在ではその功績を顧みられることは一切無い。))を中心に盛んだった。 「黒人奴隷が待遇に不満を持つが、白人のご主人様がスイカをくれてすっかり機嫌を直す」だの、「たったひとつのスイカを求めて黒人奴隷がてんやわんやの大騒ぎ」のようなシナリオがあり、つまりスイカは「(かつて差別対象だった)黒人達が大好きだった食べ物」として、侮蔑的な表現でも度々用いられてしまっているのだ。 他の例ではスタンリー・キューブリック監督の戦争映画『フルメタル・ジャケット』にて、[[ハートマン軍曹]]が黒人の新兵に対し「うちの食堂では[[フライドチキン]]とスイカは出さん!」という趣旨の罵倒を原語版で行なっている。 フライドチキンは安く食える貧乏人向けの肉料理のイメージがあり、&bold(){二重の意味で黒人を故意に差別的な趣旨で叱咤するフレーズ}として選んでいる。 こういった歴史のせいで、アメリカにおいては黒人とスイカを絡めるのはとんでもない差別を意味するどころか、&bold(){黒人とスイカがわずかでも絡んでいると不祥事扱いされる}。 たとえばある白人の社員が一切の悪気無く会社にスイカを持っていったところ、黒人の社員に即座に不快感を示されて解雇されたという事例があるし、オバマ元大統領やライス元国務長官など、政府高官さえスイカ絡みの誹謗中傷に苦しめられたという。 こんな事情のせいでスイカも下手に贈答用にできない。というわけで値段も安く、貧乏人が食べるもののような印象があるとか。&s(){果物や野菜に関する差別の話題には事欠かない国である((他にもバナナ、ココナッツ、リンゴ、ジンジャー(生姜)など、様々な果物や野菜が差別的な意味を持つアイコンとされる。))。先祖が撒いた種のせいで何気ないものでさえ差別だなんだと騒がれるのだから因果な話である。} 最後に&bold(){これはあくまでアメリカの話}である。 他の国ではスイーツ、ヨーロッパ辺りではサラダの一品などとして普通に美味しく頂かれているのでご安心を。 そもそもこれで騒いでいる国はアメリカしかなく、他の国で黒人とスイカを結び付けた写真にアメリカの人権団体が大騒ぎ、だけど本国はもちろんアメリカですら「そりゃ外国の話だろうが」と呆れて相手にしなかったなんて話があったりなかったり。&s(){そもそもネットにおける世界の中心がアメリカで、かつ最近はフェイクニュースが多いから調べても出てこないんだよね……。} &color(black,green){追記・修正は童心に帰ってスイカを割ってからお願いします。} &b(){&color(red,green){※くれぐれも調子に乗って志村けんの真似をして怒られないように!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - あ、それスイカ割り!、あそれスイカ割り!よいしょスイカ割り! -- 名無しさん (2021-04-24 12:10:16) - 大玉ビッグバン -- 名無しさん (2021-04-24 12:34:08) - 次はメロンかな?イチゴかな? -- 名無しさん (2021-04-24 12:43:41) - ブドウやドリアン、レモンかもしれないぞ -- 名無しさん (2021-04-24 13:05:41) - うちの物置でスイカが爆発した原因がわかった -- 名無しさん (2021-04-24 13:17:36) - 漫画とかでよくカブトムシがスイカを好むような描写があったが、あれ間違いだったのか。多分夏つながりで短絡的に結び付けられていたんだな。 -- 名無しさん (2021-04-24 13:22:37) - Dr.STONEのスイカはお役に立ちすぎる -- 名無しさん (2021-04-24 14:12:26) - 色が色なのでスイカニャンの配色は結構奇抜 -- 名無しさん (2021-04-24 14:26:35) - ホンマでっか!では食べるバイアグラと呼ばれていた -- 名無しさん (2021-04-24 15:00:39) - 人種差別のアイコンとして用いられる事のある食い物だがそれは書いた方がいいんだろうか。バナナの項目にはその種の記述もあったが……避けられない歴史の一側面とは言え楽しくはないからね……。 -- 名無しさん (2021-04-24 16:00:28) - 実はスイカの種は食べられる(危険なのはサクランボの種) -- 名無しさん (2021-04-24 16:28:40) - マリオサンシャインには四角いスイカ(スイカブロック)もある。まぁ下から突き上げるだけで割れるただのブロックの一種だが -- 名無しさん (2021-04-24 16:53:28) - 塩をかけると甘く感じる理論、甘く感じる気もするけど結局塩がスイカの味を邪魔するからそのまま食べた方がいい思うのは自分だけか、きなこ餅の塩とか塩バニラは甘さ引き立つの感じるんだけどね -- 名無しさん (2021-04-24 17:01:14) - 細かいこと言うようだけど「木に成るものが果物、茎に成るものが野菜」「後述のトマトのほかにもナスやヘチマが果物扱いされる」っておかしくない?この言い方だと「(執筆者の人は)ナスやヘチマを(苗の見た目だけでいうと)果物に分類できる(見た目だと思ってる)」という意味になってしまうような… -- 名無しさん (2021-04-24 18:15:45) - スクライドの瓜核というスイカを武器にしてるアルター使いよ 極悪人だったはずが中の人が谷口監督に頼んで善人にして貰ったとか 種を吐くなー! -- 名無しさん (2021-04-24 18:24:20) - どうでもいい豆知識だけどスイカの果肉(胎座)は元々赤じゃなくて黄色。赤い色は突然変異によるもので日本だとクリームスイカのほうが登場が遅かったから黄色は珍しくてちょっと高級品扱いされているけど原産地のアフリカだと糖度の低い水分補給用の黄色スイカのシェアが今でも多い -- 名無しさん (2021-04-24 18:26:29) - キュウリ系アレルギーなので食えないヤツ。 皮を漬物にするのってどの辺の文化なんじゃろ? -- 名無しさん (2021-04-24 19:01:32) - 冷麺に入ってたりする -- 名無しさん (2021-04-24 21:08:18) - ↑8「ハクメイとミコチ」でスイカの種の塩煎りを食べていたのが印象に残っている。小人なんで、種の一粒がおにぎりくらいあるけど -- 名無しさん (2021-04-24 21:31:01) - ↑2 皮ではなく果肉の白い部分を漬物にする(その際に皮を付けっぱで漬けることもある)、ですな -- 名無しさん (2021-04-24 21:46:37) - 江戸時代にはすでにカットスイカがあったもよう -- 名無しさん (2021-04-24 22:44:09) - あれだろ?スイカの種食うと口からスイカが生えてくるんだろ? -- 名無しさん (2021-04-24 22:45:48) - ↑4実際にスイカの種の塩煎りは実際にある。栄養価は高いとか -- 名無しさん (2021-04-24 23:19:01) - ↑14 セリフを聞いてみるとわかるんだけどフルメタルジャケットでハートマンがスノーボールへの罵りに出てきた「黒んぼ定食」って西瓜とフライドチキンのことだもんなあ -- 名無しさん (2021-04-24 23:22:00) - アメリカだとそんなセンシティブな扱いの果物とは知らなかった。アイテムとして出てくるゲームとかの海外版で差し替えられてるみたいな話も特に聞いたことなかったし -- 名無しさん (2021-04-25 00:02:40) - 鎧武以外にもチアフルーツみたいにフルーツモチーフを使って各フルーツ担当のキャラを出していく作品が時々あるがスイカは大抵不在 -- 名無しさん (2021-04-25 01:40:14) - 女性の胸でスイカップというのもあったね。 -- 名無しさん (2021-04-25 12:58:04) - 「大きくてずっしり」はむしろ乳より尻のほうがイメージしやすいのだが -- 名無しさん (2021-04-25 20:52:39) - カブトムシにあげちゃ駄目の理由を初めて知った 栄養取れないんだね -- 名無しさん (2021-04-25 21:22:49) - アメリカでのスイカってそんな扱いなの…?? -- 名無しさん (2021-04-25 23:47:35) - ↑2 要はでかいキュウリだからね。糖分もあるっちゃあるけど樹液や飼育用のゼリーのようにベタベタするほどじゃない。 -- 名無しさん (2021-04-26 00:05:09) - アニオタwikiの記述を間に受けちゃダメだぞ スイカの分類は公には野菜になってる -- 名無しさん (2021-04-26 14:04:15) - スイカやメロン、イチゴなどは、栽培方法が定義上の果樹ではなく野菜に該当するため、分類上は「野菜」ということになっています。農林水産省の生産出荷統計上では、このように野菜とされるもののうち果実的な利用をするものを「果実的野菜」として、さらに分類しているのです。だってさ。つまりどんな定義するにしてもスイカ野菜扱いするならイチゴも野菜扱いするのが筋だけどそんなことするやついないよなぁ?ってところが論点なので、公の基準なんて持ち出すのは論点が見えてない証拠 -- 名無しさん (2021-04-26 16:41:59) - 赤い液体が出る丸い物だから生首と絡めて怪談話にされることもあったり -- 名無しさん (2021-04-26 18:37:18) - メロンはともかくイチゴを野菜扱いするパターンは結構なくない? -- 名無しさん (2021-04-26 19:31:58) - ↑6,11記事にも書いてあるけどあくまで「黒人とスイカを関連付ける」言動が差別表現とされてて、スイカ=即黒人差別というわけではない(例えば「ゲームの主人公が黒人で、回復アイテムがスイカのみ」とかならほぼ間違いなく叩かれる)。それと似たような理由でフライドチキンとクールエイド(安い粉ジュースの素)も黒人差別に関連付けられてたりする -- 名無しさん (2021-04-27 05:18:28) - ↑そういや日本のカーネルサンダースが夏に浴衣にスイカ持ってたら「差別だ!」と盛り上がったことが向こうでありましたねー。幸い盛り上がったのは「そういう人達」であり、一般の方々は「スイカは日本の風物詩なんだよ、アホか」で終わりましたが。 -- 名無しさん (2021-04-27 08:24:21) - 作品の欄にマイクラは無いんだな。動画見てるとだいたいスイカ食ってた印象 -- 名無しさん (2021-04-27 09:23:15) - チコちゃんでスイカが果物と野菜か出てきたときに農水省と文科省と園芸学者でそれぞれ回答違ったのは笑った -- 名無しさん (2021-04-27 10:16:37) - アニヲタ的に語ると、イチゴやオレンジやリンゴをトレードマークにしたキャラは様々な作品で多いのに対してスイカ属性のキャラはほぼ居ない。他のフルーツとは違う季節限定感とどうしても他フルーツほどの人気が無い事が原因かな? -- 名無しさん (2021-04-27 22:02:17) - アメリカのスイカが安いのに関係あったのかこれ。日本のが高いだけかと思った -- 名無しさん (2021-04-27 22:32:02) - ↑2果物という時点で男の子向けのキャラクターにはしにくいし、あまり女の子受けのいい果物でもないし、モモやリンゴなどのように神話・伝承での特徴もないし、立ち位置が微妙だからじゃないだろうか -- 名無しさん (2021-04-27 22:38:07) - ↑ぶっちゃけスイカ、ウォーターメロン、西瓜、という名前がどれも可愛くもかっこよくもないからな (翠華、睡堝などかっこいい当て字をしても肝心の響きがね…)あと緑と黒の島々というビジュも女児受けしないし、かといって中身の赤色はイチゴやリンゴやチェリーが既にいる -- 名無しさん (2021-04-28 23:44:38) - 加持さんが「花」と遺言したせいでミサトさんとシンジくんが困惑する4コマのネタがあったの思い出したw>『新世紀エヴァンゲリオン』 -- 名無しさん (2021-05-11 22:46:17) - 「学校の怪談」のメリーさんがスイカの化け物だったのは当時マジで怖かったけど、全然ピンと来なくて困惑したり笑ってしまったという人もいるかも。 -- 名無しさん (2021-05-11 23:45:11) - まちカドまぞくのは他の魔法少女が果物名ばかりの中果物なのか曖昧なスイカが異質なやべーやつの名前として使われてるの上手いなーと思った -- 名無しさん (2021-06-29 21:48:48) - この項目の【野菜か果物か?】ってなんで出鱈目なこと書いてんの?日本での野菜の定義は「一年草の果実」、果物の定義は「多年草か木の果実」で、ナスやトマト、ヘチマは日本では一年草(熱帯だと多年草になる)だから明らかに野菜だろ。なんで日本の定義の話をしている時に日本じゃない国で育てた場合の多年草としてるんだよ。 -- 名無しさん (2022-01-30 03:57:39) - スイカに塩はつきものだけど、直接かけるのは好きじゃないなあ。大量に食った後、塩を口直し程度に少しなめるぐらいでいいんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-04-16 18:31:40) - 叩き割ったらさぞ気持ちいいだろうな -- 名無しさん (2022-04-16 18:33:47) - 緑と黒、アフリカ原産ということでバトルケニアを彷彿とさせる -- 名無しさん (2023-04-30 13:50:05) - 小さいころ種を食うと腹の中でスイカが出来るから食うなって言われてたけどバカ殿由来だったのか -- 名無しさん (2023-08-01 16:32:13) - 食べるバイアグラ -- 名無しさん (2023-10-19 18:13:34) - 上のコメントにスイカと塩って合わないというのわかる。塩水に浸けたリンゴも色止めのためとはいえ美味しさは落ちていると思う。生ハムメロンやブルーチーズ×フルーツ、柿なますみたいに塩味と果物の相性が悪いわけではないのだが -- 名無しさん (2023-10-21 17:48:30) - スイカといえば高橋名人による16連打でのスイカ割り -- 名無しさん (2023-10-21 18:07:46) - アンパンマンとスイカくん(それいけ!アンパンマン) -- 名無しさん (2024-09-24 22:13:40) - 「スイカと天ぷらはあまりよろしくない食べ合わせの一例として知られる。」ワッハマンでもネタにされてたな。性格悪い女性がワッハマンを腹痛にさせようとこれを利用して企むが、相手が人間じゃなかったが故か効果無しという -- 名無しさん (2024-10-05 10:56:42) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/04/24 Sat 11:49:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(b){&color(green){ス}イ&color(green){カ}}とはウリ科に属する一年草のことである。 漢字では &bold(){「西瓜」}と書き、[[英語]]では &bold(){“watermelon”}という。 以下、基本的にはカタカナで表記するが、固有名詞の中に含まれる場合については原表記ママとする。 &blankimg(digidepo_1287185_noBundleName_c36323ab-7546-4ee3-a92c-ff2492e3a214.jpg,width=600,height=400) [[岩崎常正<岩崎潅園>//著『本草図譜』第10冊 巻71果部〔ウリ〕類,刊写入交. 国立国会図書館デジタルコレクション>https://dl.ndl.go.jp/pid/1287185]] #region(目次) #contents #endregion *【概要】 「&color(green){緑色}の丸い形に黒い稲妻状の模様」という他の植物とはまず見間違えない外見が特徴。 原産地は&bold(){長らく謎に包まれていた}様だが、ある探検家がアフリカを訪れたところ、南アフリカ地域で様々な野生種が発見されたことから現在は同地が起源とされている。 意外と歴史の長い果実で、&bold(){4000年前}にはすでに当時のエジプト人によって栽培されていたことが記されていた。 過去にはアフリカ南部のカラハリスイカ(シトロンメロン)が原種とされていたが、エジプトでの栽培の方が先だと判明したため、アフリカ西部のエグシメロンやアフリカ北東部のコロシントが有力とされている。 紀元初期にはギリシャに伝わり、そこからインドに伝わったのが始まりといわれる。 中国には11世紀頃にシルクロードからウイグルを渡って伝わっており、その後[[日本>日本国]]へ種が持ち込まれて栽培が始まった。 我が国においてスイカが栽培されるようになった年は諸説あるものの、平安時代頃の『鳥獣戯画』にスイカに似た野菜が描かれていることからこの頃と推測されている。もっとも、そのスイカに似た野菜がマクワウリ(東洋系[[メロン>メロン(植物)]])の一種ではないかという異論もあるが。 *【栽培】 スイカと言えば、日本で知られているような黒い稲妻状の模様に丸い形をしているもの……と思われがちだが、これは西洋の種類と日本で改良された種が交配した結果誕生したもの。 原種は黒みを帯びた緑色の果皮を持ち、どちらかというと&bold(){[[カボチャ]]に近い形状}(江戸時代後期の農業書「成形図説」には、扁平でカボチャと見紛うような形状で描かれている)で、水分は豊富だが味は全く無く、果肉は赤い部分が少なくて白い部分が大半であった。水筒代わりに食べられていたらしい。 その後品種改良されたことで充分甘くなったが、やはり果肉がほとんど無いままで、そのままでは食べにくい代物だったため、発酵させて[[ワイン]]などの酒に加工されることの方が多かったらしい。 事実、17世紀ごろに描かれた絵画には上記のような違った姿のスイカが見られ、よく知られる赤い果肉の多いそれとはまったく違う印象を与える。 ちなみに絵画のスイカの断面に奇妙な模様が見えるが、縞を横切る方向に切れば現代でも[[キュウリ]]と同じ葵の紋のような模様が確認できる。 現代ではそのようなスイカは淘汰されてしまい、消えてしまった……と思いきや、実は栽培している環境が原因で、時々改良前のスイカに&bold(){先祖返りしてしまう}ことがあり、昔のスイカがどのようなものだったのか窺い知れる。 これは、本来スイカの実る環境は水分の少ない乾燥地帯であるため、水分を過剰に取り込みすぎると果実の中に水分などを送る部分(維管束)が発達してしまうからである。 &bold(){そう、今日において我々が美味しくかぶりつけるスイカが食べられるようになったのは、当時の農家さん達がより食べやすいものにしようと試行錯誤を重ねた結果なのだ。}ありがたや、ありがたや。 自家栽培でスイカを育てると、夏の暑気のなかで咲く黄色い花が綺麗だし、すくすく育つし、そして外見&s(){だけ}は結構立派なものができる。 だが、苦労したけど育てた甲斐があった、という喜びをかみしめながらいざ切ってみると、&color(#F54738){赤い果肉の部分がとっても少なくてがっかりする}。&bold(){しかも丸々しているくせして全然美味しくないときている。}ウソぉ……。 ここでプロの農家さんの仕事のすごさに改めて気付いたり、スイカを普通のウリのように扱って甘辛く煮る調理法を試したりと、人々はスイカを通して新しい世界に触れることになるのだ。多分。 日本国内の主な産地は、[[熊本県]]、[[千葉県]]、[[山形県]]((出典:農林水産省ホームページ 2021/04/28閲覧。))。 *【[[花言葉>花言葉/花詞]]】 そんなスイカの花言葉は&bold(){「ずっしりしたもの」、「どっしりしたもの」}。 なんかスピリチュアルな感じはすれど、「なんでその花でこの言葉なの?」と言いたくなるものばっかりな花言葉にあって、ものすごくわかりやすいパターンである。 ところで、スイカといえば大きくてずっしり……今[[別の何か>巨乳]]を連想したな?そんなキミを[[おっぱい星人]]に認定してしんぜよう。 *【選び方】 -よく「果実を叩いて『ポンポン』という響く音がすればよく熟している、『カンカン』と高い音がすればまだ十分に甘味がのっていない、『ボテボテ』と鈍い音がすれば熟しすぎ」と言われるが、そもそも商品を叩くのはマナー違反なので、この判別方法はあまりお勧めできない。 -緑と黒の縞模様が明確なものがおいしいとされる。特に、縞模様の境目をさわると若干凹凸があるのが良いといわれる。「でんすけすいか」のように果皮が一面黒緑色っぽく見えるものも、よく見るとうっすらとだが縞模様があるので、この凹凸部分を見極める。 -蔕部分が緑色になっているものを選ぼう。蔕部分が茶色くなっているものは、収穫から大分時間がたっており、一部シャリ感が失われていることがある。 -蔕のツルの付け根周辺も要チェック。付け根の周りが少しへこんでいるものは完熟していて、甘味が強いといわれる。スーパーで売られているものは蔓部分が切られていることがほとんどだが、付け根部分は残るので、その部分で判別できる。 -「カットスイカ」は、果肉がきれいな赤色で種が黒いのがよい。この場合、果肉はほとんどしまっているのでシャリ感のある良い食感が期待できる。また、果肉の赤色と、果皮の白色の境目がはっきりしているものが新鮮で味が良いといわれる。 *【楽しみ方】 -&bold(){生} 包丁で三角に切ってそのままシャリシャリと食べよう。欲張って4分の1丸々行ってもよし。[[塩]]や砂糖、レモン汁を掛ける人もいる。また冷麺の具として使われる事も多い。 ちなみに、切り分ける際には横に2等分してから種が見える位置に印を付け、中心からそこに向かって切ると綺麗に種を避けて食べられる。 また近年では不精な人のために既にカットされたものがパック入りで販売されている。これなら切る手間も省けるし、スイカは好きでも一つ丸々だと持て余すなあ、という人も楽しめる。やったね。&s(){まあカットスイカ自体は江戸時代には普通に売られてたけどね。} -&bold(){ジュース} 皮から剥がした赤い果肉の部分をミキサーなどに掛ける。 種があるといろいろ大変なので種無しスイカが使われることが多いか。 -&bold(){シャーベット} 皮と種を取り除いた赤い果肉の部分に蜂蜜とレモン汁を混ぜてミキサーなどに掛け、冷凍庫で凍らせる。凍らせる途中で一旦取り出して混ぜるのがポイント。ゼラチンを入れると口当たりがなめらかになるぞ。 &bold(){だが面倒がって丸のまま凍らせてはいけない。そうしてしまったが最後、[[パイクリート>氷山空母]]と化してとても歯が立たなくなる[[(物理)]]。}[[スイカバー]]はスイカをそのまま凍らせたものではないのだ……。 -&bold(){[[漬け物]]} 固い表皮と果肉の赤い部分を取り除いた白い部分を使う。 塩のみ、めんつゆ、塩麹、酢漬け、中華風、ピクルスと漬け方はお好みで。昆布や鷹の爪を入れても。 栽培の際に摘果したスイカの活用法としても。ウリ科だから結構イケる。 -&bold(){煮物、汁物} スイカはウリ科なので白い部分は&ruby(とうがん){冬瓜}と同じ使い方ができる。汁物はコンソメでも[[味噌汁]]でもイケる。 トロトロのあんかけなんかも。 -&bold(){[[カレー>カレーライス]]} &s(){『パワプロクンポケット』にゲテモノ枠でそんな話ありましたね。} まじめな料理としてスイカをカレーに突っ込むというものがあるが、カレーってよほどのことがない限りカレーの味が強すぎてな……。 スイカの産地ではスイカのレトルトカレーを販売している所もあるので興味があるけど作る勇気が無い方はそちらで。 -&bold(){種} 栄養豊富。中国ではお馴染みのおやつらしい。 塩で炒って、歯で種の黒い種皮を剥いて中身の白い部分を食べる。おつまみにも良し。 -&bold(){サラダ} カットしたスイカとフェタチーズを混ぜて[[ミント]]を散らせば、イスラエルのサラダ「ヤズサラタス」のできあがり。 *【スイカ割り】 さて、スイカといえば忘れてはならないのが、読んで字の如くみんな大好き&b(){スイカ割り}。夏のレクリエーションはこれでしょう。 用意するものはスイカは勿論、目隠しに使うアイマスクとか、下に敷くタオルなどやスイカを叩き割るためのバットなどの長い棒状のもの。それだけ。 で、一人が目隠しをしてその場で10周くらい回転して方向感覚を一時的に鈍らせたら、ギャラリーはその周囲から「あっちだあっち!」「もうちょい右!」とか方向などを言って誘導する。交代するタイミングは、バットなどを持つ人が叩き割ろうと振り下ろし終えたあとだろうか。あるいはグダグダにならないよう、制限時間を設けてみるのもいいかも。 変なところに何回も棒やバットを振り下ろしたり、人に向かっていってしまい、周囲が騒ぎながら逃げ惑ったりする光景は正に夏の風物詩である。シメは当然、叩き割ったスイカをみんなで仲良くいただこう。 ところで。 「そういえば何となくでやってるけど、スイカ割りにルールってあるの?」「さあねー、楽しくスイカが割れればルールなんて要らなくない?」……そんな会話を交わした人もいるかもしれない。 実は「&color(#F54738){日本すいか割り推進協会}」なる団体(設立者はなんとJA!)が&bold(){公式ルール}を制定している。 その起源は不明。正しくはそれっぽいのは出てくるが、これをよく調べると&bold(){この日本すいか割り推進協会が、ジョークを込めてあることないこと書いている資料を一次情報源にしたもの}ばかりが出てきてまったくあてにならない。 たとえば「居合の訓練に使われた」などはこの日本すいか割り推進協会が書いたジョークらしい。&s(){推進したいのか混乱させたいのかどっちなんだろうね?} 日本では夏やビーチの風物詩として扱われ、これらを題材にした美少女アニメやゲームでは&bold(){必ずと言っていいほど}出てくる、和やかな文化である。 しかし日本特有の文化らしく、本家[[Wikipedia]]の英語版でも、直訳の“watermelon splitting”ではなく「&bold(){Suikawari}」という日本語そのままの名前で項目を作られている。 なお日本特有と書いたが、これは厳密に言えば&u(){スイカを使う点が}、ということであって、似たような発想のものに[[メキシコ]]発祥の「&bold(){ピニャータ}」というものがある。 これは張り子([[運動会>体育祭/運動会]]で使うくす玉みたいな感じ)にキャンディなどのお菓子を詰め、さらにごてごてと飾り立てたもの。 で、使う際には天井から紐でつるしたら、日本のスイカ割りの要領で叩いては誰かがそれを動かして、というのを繰り返し、割れたら中のお菓子が出てくるのでこれを拾って食べる[[というわけ]]。あちらのパーティーではよくある余興らしい。 **輪ゴムスイカ割り スイカを棒で叩いて割るのではなく、輪ゴムを大量に巻き、その収縮力によってスイカを破裂させる。 やたらと勢いよく破裂することがあり、動画配信で人気が出ている。 当然ながらあらぬ方向に飛んでいく危険を伴うのでやるなら自己責任で。 *【野菜か果物か?】 &bold(){スイカを果物と見るか野菜と見るか。}日本の定番の話題である。 小学生の頃に言い争いになったという人も多いのではないだろうか?なんなら進級・就職先でもこの話題になった人もいるかもしれない。 これについては結論を先に述べると「&font(b,#60EE3C){どっちでもいい}」。 「木に生るものが果物、茎に生るものが野菜」という理屈で野菜に分類されることがほとんどだろうが、これは反例がいくつも挙げられる。 たとえばこの理屈でスイカを野菜と分類した場合、[[メロン>メロン(果物)]]や[[イチゴ]]、[[パイナップル>パイナップル(果物)]]など意外なものが野菜に分類される。 しかし何の説明も無しにイチゴやパイナップルを野菜扱いしたら間違いなく変人と思われる。 逆にこの理屈だと、ナスや[[トマト>トマト(野菜)]]、[[ヘチマ]]が果物に分類されるが、さすがにナスを果物と扱う人はいないだろう。 この理屈でスイカを野菜と分類する人は、実は&bold(){この理屈をスイカにしか使っていない}のだ。 逆に、おかずとして食べるものか[[デザート]]にするものかで分類する者や時期もある。 例えば19世紀末の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]においては、[[トマト>トマト(野菜)]](木に生るものが果物、茎に生るものが野菜、とした場合果物になる)を野菜とする最高裁判決が出たが、この論拠は「トマトは[[デザート]]に出ないから」。この判決以降、トマトは野菜として扱われている。 この理屈で考えると、スイカは[[醤油]]や味噌で煮込まないだろうし、[[デザート]]やおやつに出るものだ。そしてスーパーマーケットではだいたい果物コーナーに置かれている、だからスイカは果物といえる。 ただしトマトの事例は「野菜にのみかかる関税」に関係しているから裁判沙汰になったという&bold(){政治的な事情が非常に大きく影響}しており、植物学者が果物だと主張したり、アフリカのガーナでは果物感覚でかじられていたり((『[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]』や『[[サザエさん]]』において子供が盗んだ[[柿]](または何らかの果物)を食べるシーンがあるが、ちょうどあんな感じの話がいくつかある。))など、反例がいくらでも出てくる。 フルーツトマト、なんて言葉もあるくらいだ。スイカだって皮を甘辛く煮付けたり、サラダに添えて食べたりと、いわば「果物らしくない」食べ方をすることもあり、反例はいくらでも出せる。 &font(l){[[???「し、しまった……○でも×でもない、永久に論争が続く問題を出してしまった!」>白ウォズ(仮面ライダージオウ)]]} そもそもある国においては野菜扱いだが別の国においては果物扱い、というものも珍しくなく、こういったものにはスイカのほかにもトマトや[[バナナ>バナナ(果物)]]などいくらでも例が挙げられる((もう少し掘り下げると、野菜か穀物かという分類が国によって違うものもある。例えばトウモロコシや[[ジャガイモ]]、コメなど。))。 つまり野菜も果物も&bold(){ほぼ同じようなもの}であり、どちらの定義を重んじるにしても結局もやもやした部分が残ってしまう。 では日本の公的な機関はどう判断しているのかというと、例えば農林水産省は「概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物で、果実を食用とするもの」を果樹と定義しているため、スイカは野菜である。一方で文部科学省は日本食品標準成分表においてスイカを野菜類ではなく果実類に分類しており、果物として扱っていることになる。 これらは言い換えると、スイカを作る生産者視点では野菜扱い、消費者視点では果物扱い、ということになる。 この辺のややこしさからか&color(#60EE3C){果実的野菜}や&color(#F54738){野菜的果実}という「果物っぽい野菜」「野菜っぽい果物」みたいな分類のしかたも存在する。 総合すると、スイカを野菜と呼んでも果物と呼んでも&bold(){どちらでも構わない}と言える。 もっと言ってしまうと答えは場所や立場による、つまり「&bold(){すっきりした答えが無いのが答え}」のため、閲覧数を稼ぎたいサイトなんかでは定番の話題である。 別に野菜だから値段が上がるわけでも、果物だからまずくなるわけでもないんだし、ぶっちゃけ上司が野菜だと言えば野菜、果物と言えば果物としたがっておく程度が波風立たなくていい。 逆にもし相手を言い負かしたいのであれば、上の理屈をうまいこと使ってやればいい。 &font(u,b){ただし、実行に移したことによりあなたの人間関係が叩き割られたスイカのようになろうとも、アニヲタwikiは何ら責任を負わない。} *【スイカが登場する作品や関連するあれこれ】 夏の風物詩として有名であり、大量に種が入った果実であることから、漫画などで種を[[機関銃]]のように連続で発射するアイテムとして登場することもたまにある。 **○アニメ、[[漫画]]、特撮作品、その他創作作品において -『[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]』など昭和を舞台にした作品 子供たちが喜ぶものとしてよく出てくる。子だくさん・親戚がいっぱいの時代、大きくて分けやすいスイカはデザートとして最適だったのだろう。 作品によっては井戸や清水で冷やす、縁側に家族で並んで食べるなど、より古き良き時代を味わえる。 -『すいかのたね』 絵本。一度は読んだことがあるのではないだろうか。 「ばばばあちゃん」という名前である主人公の老婆が大事に種を植えたが、[[動物]]たちが「何を埋めたのだろう、きっと大事なものに違いない」と掘り起こしては単なる種なのでつまらないと言い、しまいには種が怒り出すというお話。種が怒るシーンに感情をこめてやると子どもが喜ぶと評判だ。 -『駿河城御前試合』/『[[シグルイ]]』 かつて一世を風靡した同作には、虎眼流の門下生がスイカを&bold(){皮ごと}むさぼるシーンが出てくる。&s(){まずそう} 実は『シグルイ』の原作となる『駿河城御前試合 無明逆流れ』でも、スイカを切るところを見て藤木源之助が逆流れを破る技を思いつくなど重要な役割を果たしている。 この作品には「自分が幼少の頃は舶来の品物だったのでなかなか口にできなかった」という主旨のセリフがあり、往時のスイカの扱われ方を思わせる。 -『[[星のカービィ(アニメ)]]』 [[カービィ]]の好きな食べ物としてたびたび登場。 よくスイカ畑を食い荒らしているが、その前科を[[でっち上げに利用されたり>お昼のデデデワイドをつぶせ!(星のカービィ)]]、スイカ型[[爆弾]]を大量に食わされたりとなかなか酷いネタに使われることも。 -『[[ポケットモンスター]]シリーズ』 スイカをモチーフとした[[きのみ>きのみ(ポケモン)]]として『[[ルビー・サファイア>ポケットモンスター ルビー・サファイア]]』からカイスのみが登場。説明文によれば「甘くて大きい木の実」らしい。 特殊な効果が一切無いので、&bold(){本来は}ポケモンのお菓子や食べ物の材料が主な用途。 しかし、あまりにも技のバリエーションに乏しいポケモンの場合「しぜんのめぐみ((ポケモンがきのみ系の持ち物を持っていることで使える攻撃技で、種類によってタイプと威力が異なる。))」奇襲プランを取る際に使われるケースも。 カイスのみでは威力が高めの[[ほのおタイプ>ほのおタイプ(ポケモン)]]の技となるため、「まさかこいつから炎技は来ないだろ〜」と思っている相手に奇襲を仕掛けられるのだ。 単なる「意表を突ける!」ではなく、例えば[[ハッサム]]を誘いやすい物理草ポケモンがハッサム対策として使うことがあった、という合理的な戦術。 また、アニメにおいても[[キモリ>ジュカイン]]がタネマシンガンを練習する際に使った。&s(){カイスのみ?何のことですかね} -『[[スーパーマリオサンシャイン]]』 「[[マンマビーチ]]」というステージのstory8「スイカまつり おばけスイカコンテスト」にて巨大なスイカが登場。 [[マリオ]]やモンテ族が小さく見えるほど巨大なスイカだが意外と脆く、マリオがボディアタックをしたり、ポイハナに突き上げられたりしただけで簡単に割れてしまう。 また、ヒミツコースの一部には巨大な四角いスイカ(『スーパーマリオブラザーズ百科』では「スイカブロック」表記)がある。ヒップドロップで壊せるが、レンガブロックと異なり[[頭突き]]では壊せない。 -『[[スーパーマリオ ヨッシーアイランド]]』 アイテムとして登場し、[[ヨッシー>ヨッシー(マリオシリーズ)]]が食べるとタネをマシンガンの様に30発発射できる。ただし、食べかけのスイカだと10発に減る。 ヨッシーだけでなく、敵のおさるさんがタネ攻撃をしてくることも。 この他に、炎を吐ける赤いスイカと冷気を吐ける青いスイカも登場する(それぞれ3回)。 スペシャルアイテムとしても存在しており、こちらは回数が3倍になっている。 -『[[スーパーマリオギャラクシー]]』 「ダンジョンケイブギャラクシー」シナリオ3「ウォーターシューターで空中散歩」の最終ステップに登場。 ガラスでできた人工的な惑星の中心に大きなスイカが鎮座しており、その周りの内壁を黄色いボールが3つ転がっている。 表面から転がるボール目掛けてヒップドロップし、スイカに当てていくと……? -『[[スーパーマリオギャラクシー2]]』 スターピースを9999個集めると、ギャラクシーに出てくるココナッツが全てスイカに変わるという小ネタがある。 -『[[SD戦国伝>武者七人衆編]]』 闇軍団に属する[[殺駆三兄弟]]の趣味がスイカ割り。 趣味が高じた末、目隠しをして心の目で相手を捉える「スイカ割り殺法」を編み出すが……? また、ゲーム『機動武者大戦』ではセルフパロディとして&b(){メロン割り}が大好きな是駆三兄弟が登場する。&s(){割れずに潰れそう。} -『[[大戦隊ゴーグルファイブ]]』 第27話「人間ジャングル!」にて、スイカをモチーフとした合成怪獣「[[スイカモズー]]」が登場する。 -『[[仮面ライダー鎧武]]』 #bold(){&color(orange,navy){ソイヤッ!}} #bold(){[[&color(black,green){スイカアームズ!}>仮面ライダー鎧武(登場キャラクター)#id_a3fa77c9]]} #bold(){&color(black,green){大玉・ビッグバン!!}} スイカをモチーフにした[[ロックシード]]及び[[アームズ>アームズ(仮面ライダー鎧武)]]が2種類登場。 TV本編に登場したスイカアームズはもはや[[巨大人型ロボット>巨大人型ロボット(兵器)]]と言っても差し支えなく、大玉モード・ジャイロモード・ヨロイモードの3モードに変形できる。 劇中では主に[[仮面ライダー鎧武>仮面ライダー鎧武(登場キャラクター)]]が使用したが、他にも[[仮面ライダーバロン>駆紋戒斗/仮面ライダーバロン]]や[[仮面ライダーナックル>ザック/仮面ライダーナックル]]なども使用し、更に無人で動くスイカアームズも複数体登場した。 Vシネマ『[[鎧武外伝 仮面ライダー斬月]]』には、そのスイカアームズのプロトタイプに当たる「ウォーターメロンアームズ」が登場。 こちらは[[仮面ライダー斬月>呉島貴虎/仮面ライダー斬月]]が使用し、[[盾]]と[[ガトリング砲]]が融合したアームズウェポン「ウォーターメロンガトリング」を武器とする。 -『[[まちカドまぞく]]』 名前の由来に「スイカ」と「&ruby(すいか){誰何}」(人を呼び止めて「誰か」と問うこと)を掛けている[[魔法]]少女・那由多誰何が登場。 本作の[[魔法少女]]は桃・[[ミカン]]・紅玉と果物の名前を冠したキャラが多く、髪の色や変身後のパーソナルカラーも明確にその果物をモチーフにしている。が、何故か誰何だけは他の魔法少女と異なり、銀髪・黒服と外見に全くスイカ要素が見られない異質な存在となっている。昔は緑と黒のスイカカラーの魔法少女コスチュームを纏っていたのだろうか……? -『[[ビーロボカブタック]]』、『[[メダロット>メダロット(アニメ)]]』 [[カブトムシ]]型のビーロボ・カブタックやメダロット・[[メタビー]]はスイカが大好物。 だが、現実のカブトムシは……これに関しては余談の項で。 -『[[ドンキーコング64]]』 シリーズで唯一の箱庭式アクションゲームだが、コング達の体力がスイカで表記されている。実際に敵を倒すとスイカをドロップする他、中には壊すと大量にスイカを出す飛び跳ねる箱といったアイテムもある。 -『[[すいかが食べたい]]』 [[フリーゲーム]]の隠れた傑作。 &bold(){ご丁寧にスイカの帽子を被っている}主人公とその仲間達は、タイトル通りの願いを叶えるために7つの宝玉を探すべく旅立つ。 パロディ・不条理・ギャグ満載(の割には本格派RPG)の本作だが、そのEDは結構感動的。 -『仮面ライダーSDマイティライダーズ』 『[[コミックボンボン]]』において連載されていた漫画。[[アポロガイスト]]が[[キングダーク]]に乗り、スイカ割りの要領でガスタンクを破壊しようとしたことがある。 この漫画においてのアポロガイストは律儀で礼儀正しいため、マイティライダーズに犯行を予告し、''スイカ割り世界チャンピオンを手厚くもてなして教えを請い、スイカ割りのルールを守って[[キングダーク]]が目隠しをして回転する''カオス展開となった。 ちなみに目隠しをして七回と三分の二回転してから始めるのが国際ルールだとか……%%本当ですか?%% -『[[学校の怪談(1995)]]』 映画冒頭、下校中の噂として昔宿直の先生が[[メリーさん>メリーさんの電話(都市伝説)]]と遭遇し死亡したことがあると語られた。 一般的なものとは違い「人形を捨てた」という導入が無く、「今あなたの後ろにいるの」で振り返った先にいたのは、なぜかスイカ版ジャック・オ・ランタンだった。 これを聞いた篠田美夏は怖がったが、姉の篠田亜樹は「遭遇した先生が死んだのなら誰が話したというのか」と、しごくもっともすぎるコメントをした。 -『馬の卵』 インドの民話。日頃の感謝のために、和尚さんに[[馬]]をプレゼントしようとした坊主達だったが、馬は高くて困っていた。しかし、そんなところに現れたスイカ売りに「馬の[[卵>卵(たまご)]]」と騙されてスイカをつかまされてしまう。 「馬の卵」としてスイカをプレゼントされた和尚さんが&s(){[[「誰だ馬の卵なんて言ったのは、留年させるぞ」>動物のお医者さん]]とか言わず}、なんとか弟子たちを傷つけないように収集を付けようとしていると、弟子が坂道で転んでスイカを落とし、 転がり落ちたスイカが坂の下の木にぶつかって割れると同時に、そこに隠れていた[[ウサギ]]が逃げて行った。 「惜しい仔馬を逃がしてしまった」と詫びる弟子達に和尚さんは「きっとあんなに足の速い馬は私の手には負えないという仏様の思し召しだろう」と説いてまとめたのだった。 ちなみに、隣国バングラデシュではスイカではなく[[カボチャ]]が登場し、主役である怠け者の男が追いかけるうちに間違えて[[虎>トラ]]に乗ってしまった、というものがあるとか。 更に[[鹿児島県]]では、本当にスイカから孵化して一太郎と名付けられた馬が活躍する話がある。 -『大きなスイカ』 ロシアの昔話。ある日、貧しいが親切な男が畑を耕していると、怪我をしたコウノトリを見つけたので手当てをして空に放してやった。 後日、コウノトリが畑に飛んできて種を3粒落とした。親切な男が種を畑に蒔いて育てると大きなスイカが3玉実った。親切な男は友人たちを呼んでスイカを食べようとするがなかなか切れない。叩き割ってみるとスイカの中から金貨が沢山出てきたので親切な男は皆と金貨を分けあった。 その話を聞いた金持ちで強欲な男は真似をしようと自分でコウノトリを襲って手当てをした。 後日、コウノトリが畑に飛んできて種を3粒落とした。強欲な男が種を蒔いて育てると大きなスイカが3玉実った。強欲な男が友人たちを呼んでスイカを割ると、中から大きな蜂が出てきて、強欲な男と友人たちに襲いかかったのだった。 日本の「今昔物語集」には大筋のよく似た「雀の報恩」という話が収録されていて、こちらはスイカではなくヒョウタン([[ユウガオ]])が登場し、登場人物も親切なお婆さんと強欲なお婆さんが登場する。更に、ヒョウタンの中から出てくるのは金貨ではなくてお米である。 -『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』 [[加持リョウジ]]が[[NERV>特務機関NERV(新世紀エヴァンゲリオン)]]本部基地の土地の一部を借りてスイカを栽培している。 仕事とは関係無く趣味のようだが、[[碇シンジ]]を説得する場面でも出てくるなどインパクトは強い。 『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』でも変わらずスイカ畑が登場。その甲斐あってコラボ商品には箱根町限定で「加持農園のスイカ饅頭」などがある。 -『[[スクライド>スクライド(アニメ)]]』 ホーリー隊員[[瓜核>瓜核(スクライド)]]は、普段からスイカを持ち歩き自前の畑も持っているほどのスイカ好き。食ってはよく種を吐き飛ばしている その[[アルター能力]]「瓜核」(漫画版では「ウォーターメロン」)は、スイカを[[サイコガン]]のごとく右腕に装着して発動する。 攻防・移動・情報収集など、スイカの有無を別にすれば割と高性能。 -『[[それいけ!アンパンマン]]』 キャラクター「スイカくん」がいる。 スイカに手足が生えた&font(l){だけの}姿。 みんなにスイカを持ってくる。&font(l){まんまやな} -『おそ松くん』 特別編『テンノースイカ ばんざいよ』では、種を食したものを&font(b){マインドコントロールする}スイカを利用したスイカ星人による地球侵略を描く。 1989年の「東映まんがまつり」で『スイカの星からこんにちはザンス!』のタイトルで映画化されている。『ひみつのアッコちゃん』や『[[聖闘士星矢]]』のパロディがありカオス。 -『[[ニンジャスレイヤー]]』 第一部の短編『ブラック・ストライプス』にて[[ソウカイニンジャ>ソウカイ・シンジケート]]「ブラックストライプス」が登場。 &font(b,#000000,#008000){深緑の装束には黒い縦縞模様テキスタイル。} [[シックスゲイツ級のニンジャ>ソウカイ・シックスゲイツ]]ではないとの内心描写があるが、ドトン・ジツによる[[地中移動]]、ヤマビコ・ジツによる攪乱に加え、 催涙ガスを仕込んだクナイの連撃によりチャドー呼吸をも妨害してフジキドの[[目潰し]]状態を維持するなど中々のワザマエ。 神経毒によりフジキドの気配感知能力までも奪うが、地中から顔を出したところをナラクが誘導したことにより&font(b,#f00000,#008000){スイカ割りめいて}脳天を砕かれる。 -『[[ギャグマンガ日和]]』 本作を代表するコンビ・[[聖徳太子(ギャグマンガ日和)]]と小野妹子の初登場回、第3幕『聖徳太子と小野妹子(前編)』におけるキーアイテム。 &font(l){アホの}太子が&font(l){アホな}思いやりでスイカを焚き火で温めた結果、大惨事を起こしてしまい周囲から見捨てられるが、&bold(){スイカに込められた温もりを感じ取った}妹子は太子の元に残り、二人ぼっちの遣隋使旅に向かうこととなる。 -『巨乳ハンター』 安永航一郎先生が小学館『[[週刊少年サンデー]]』で送り出したお色気……には程遠い下ネタとパロディ全開なギャグ漫画で、主人公の恭塚まさ子が使用。 普段は[[貧乳>貧乳(賓乳)]]だが、特定の[[巨乳]]キャラに怒りを爆発させる際に[[あんまん&肉まん>中華まん]]、あんぱんと[[メロンパン]]で疑似的に巨乳を作り出し巨乳ハンターに変身する。 そんなまさ子だが、真夏の水着回でこれらの代わりにわざわざスイカを二個買ってシャツを裾結びにして、巨乳ハンターに変身した。 -『[[スイカゲーム]]』 フルーツを落として合成していく落ち物パズル[[ゲーム]]。 タイトルにスイカとあるが、合成してできる最大のフルーツがスイカというだけであり、合成して得点を稼ぐのが主目的である。 発売が2021年12月なのだが、なぜか2023年9月に突如としてブームになり((ブームの火付け役も諸説ある状態))、人気というものはいつ出るか分からない、ということを示す事例となった。 -『サラダの国のトマト姫』 スイカがモチーフのГウォーメロン」という[[ロボット]]が登場。 **○現実において -『すいかの名産地』 アメリカの童謡“Old MacDonald Had a Farm”を、作詞家の高田三九三が[[日本語]]に訳した曲のタイトル。 原曲は「マクドナルドじいさんの牧場」のタイトルの通り、牧場に豚や馬、アヒルなど色々な動物がいる様子を歌ったもので、それらの鳴き声を織り込んだ歌詞や「イーアイイーアイオー」の掛け声が特徴的。 しかし&bold(){高田版はタイトルも訳詞も原語版の内容にかすりもしていない}ので、原曲とはメロディーが同じなだけの別物と思っていい。肝心の訳詞もストーリーは「トウモロコシと小麦の結婚式」であり、タイトルとの関連が今一つわからない((本曲は他の作詞者によるバージョンもあり、特に小林幹治による『ゆかいな牧場(まきば)』は比較的原語版に近い内容となっている。))。 ちなみに、日本における主な産地は前述の通りだが、本曲の作詞者である高田三九三は[[東京都]]出身。歌詞の内容に元ネタがあるのか高田のオリジナルなのかは不明。 -[[スイカバー]] スイカ味のアイスキャンディー。種もちゃんと再現しているがあれは[[チョコレート]]である。 また''Water melon lolly''などで検索してみると、海外にも似たようなお菓子があることがわかる。 -ビーチボール 海や[[プール]]でよく見かける、空気で膨らませるビニール製のボール。 形、大きさ、季節が合致するためかスイカ柄のビーチボールは定番。スイカ割りのイメージもあってか海辺によく似合う。 -『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』 [[出川哲朗]]の冠番組。出川氏をはじめ出演者は番組内でスイカ柄のハーフヘルメットを被っている。 -すいか・ながいも健康マラソン大会 [[鳥取県]]北栄町で行われているマラソン大会の名称。 同町は『[[名探偵コナン]]』の原作者[[青山剛昌]]の出身地でもあることから、主人公の江戸川コナンと[[擬人化]]されたスイカなどがマラソンをしている様子のイラストを町中で見ることができる。 なお、鳥取県のスイカの生産高は全国第4位。 -Suica [[JR東日本]]が展開する交通系ICカードの元祖。 「スイスイ行けるICカード」という意味とのことだが、マスコットキャラクターである「スイカのペンギン」が果物のスイカを抱えるイラストも発表されているあたり、やはり意識しているようだ。 -古瀬絵理 [[おっぱい星人]]の皆様、お待たせしました。[[山形県]]尾花沢出身の日本のフリーアナウンサー及びグラビアアイドル。 B95・W60・H89cm・[[Hカップ>カップサイズ(おっぱい)]]の巨乳と出身地の名産品であるスイカをもじって''スイカップ''というニックネームがスポーツ紙によって命名された。 現在では氏に限らず夏の巨乳の表現としても用いられる。 *余談 故・[[志村けん]]氏の持ちネタの一つにスイカを高速で食べる芸があるが、あれには実はトリックがある。 あらかじめスイカの内側(志村氏側の部分)をくり抜いておき、テレビに映る側には普通のスイカに見えるように細工するという、言わば薄っぺらいハリボテのような状態にしていたのだ。そのためにできた芸当である。ドリフの全盛時代に真似をした子ども達は多かったが、実際にやると&bold(){まず確実に怒られる}のでやめておいた方が吉。 また、この芸の影響でスイカの印象がよほど強かったためか、志村氏は別番組の『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』や『[[志村けんのバカ殿様>バカ殿(志村けん)]]』でも「&bold(){いつものようにスイカを高速で食べていた志村は口から種を吐き出すことを怠ったため、体内で発芽したスイカの種に身体を乗っ取られ、スイカの化け物のような姿に変貌して手近な人に襲いかかる}」という笑うべきなのか怖がるべきなのか、反応に困るようなコントを度々披露している。 メロンと&bold(){一緒に置いてはいけない}ものとしても知られている。 メロンからはエチレンガスが常に放たれており、これが果物を熟させてしまうが……スイカの場合、硬い表皮によってガスが抜け出ずに溜まり、やがて空気を限界まで入れられた風船のように&bold(){大爆発を起こす}危険性があるから。 同じことは[[リンゴ>リンゴ(果物)]]にも言えるため、八百屋さんなどのプロは絶対に一緒に置かないという。 子どもの頃、カブトムシやクワガタムシによくスイカをあげた人もいるため勘違いされがちだが、実は&bold(){あげてはいけない果物}でもある。 その理由としてよく下痢をするからと言われるがこれは間違い。そもそもカブトムシやクワガタムシの排泄物は元々液状である。 正しくはこの両種にとって得られる栄養がほとんど無く、&bold(){いくら食べても栄養が摂れないから}。 スイカをあげ続けていたら死んでしまった……という話をよく聞くが、あれは栄養失調による実質的な餓[[死]]なのだ。南無。 「&bold(){四角いスイカ}」というものもある。果実を金属やガラスの箱で覆って成長させると、立方体に近いスイカができあがる。スイカというのは本来丸いという先入観があると相当に度肝を抜かれる。 これらは主に贈答用や観賞用として買われ、スーパーマーケットや会社なんかだと夏の間に店先や入口に飾るところもある(非売品)。 善通寺産は味もなかなかのものらしいが、値段は1個1万円程度と相当なお値段。 空手家などの拳を鍛えている一部の豪の者は、バットや棒などを使わず、[[貫手>貫手(武道)]]や[[パンチ>パンチ(技)]]で割って食べることもあるとか。 これに子どもが憧れて試してみると手を痛めたり、スイカにひびが入って大人に怒られたりする。 ちなみに、スイカの硬度は人間の頭蓋骨と同等という噂も……。 北アフリカから中東にかけての砂漠地帯にはスイカとそっくりだが、とても苦いコロシントもしくはハンザルなる近縁種がある。 一説によればスイカの原種とも言われるが、こちらは利尿作用がスイカよりはるかに強く、下剤としても使われるが砂漠では命取りになるため野生動物すら手を出さないらしい。 種は食用。乾燥地帯では発芽しづらいため栄養繁殖が主。 スイカと[[天ぷら]]はあまりよろしくない[[食べ合わせ]]の一例として知られる。 **◆アメリカでは……? 実はアメリカではこのスイカという果物、&bold(){人種差別を連想させる大変不謹慎な食べ物}としてスラングめいた嫌われ方をされている。 起源ははっきりしないが、黒人奴隷がかつてスイカを売って生計を立てていたことが由来とする説が有力とされる。 黒人奴隷とスイカとはステレオタイプとして非常に強く結びついており、「スイカと休息があれば幸せになれる単純な黒人」という役回りがミンストレルショー((ざっくり言うと黒人を[[落語]]でいう与太郎ポジションに据えた演劇。アメリカの演劇の発展に多大に寄与したが、非常に人種差別的として現在ではその功績を顧みられることは一切無い。))を中心に盛んだった。 「黒人奴隷が待遇に不満を持つが、白人のご主人様がスイカをくれてすっかり機嫌を直す」だの、「たったひとつのスイカを求めて黒人奴隷がてんやわんやの大騒ぎ」のようなシナリオがあり、つまりスイカは「(かつて差別対象だった)黒人達が大好きだった食べ物」として、侮蔑的な表現でも度々用いられてしまっているのだ。 他の例ではスタンリー・キューブリック監督の戦争映画『フルメタル・ジャケット』にて、[[ハートマン軍曹]]が黒人の新兵に対し「うちの食堂では[[フライドチキン]]とスイカは出さん!」という趣旨の罵倒を原語版で行なっている。 フライドチキンは安く食える貧乏人向けの肉料理のイメージがあり、&bold(){二重の意味で黒人を故意に差別的な趣旨で叱咤するフレーズ}として選んでいる。 こういった歴史のせいで、アメリカにおいては黒人とスイカを絡めるのはとんでもない差別を意味するどころか、&bold(){黒人とスイカがわずかでも絡んでいると不祥事扱いされる}。 たとえばある白人の社員が一切の悪気無く会社にスイカを持っていったところ、黒人の社員に即座に不快感を示されて解雇されたという事例があるし、オバマ元大統領やライス元国務長官など、政府高官さえスイカ絡みの誹謗中傷に苦しめられたという。 こんな事情のせいでスイカも下手に贈答用にできない。というわけで値段も安く、貧乏人が食べるもののような印象があるとか。&s(){果物や野菜に関する差別の話題には事欠かない国である((他にもバナナ、ココナッツ、リンゴ、ジンジャー(生姜)など、様々な果物や野菜が差別的な意味を持つアイコンとされる。))。先祖が撒いた種のせいで何気ないものでさえ差別だなんだと騒がれるのだから因果な話である。} 最後に&bold(){これはあくまでアメリカの話}である。 他の国ではスイーツ、ヨーロッパ辺りではサラダの一品などとして普通に美味しく頂かれているのでご安心を。 そもそもこれで騒いでいる国はアメリカしかなく、他の国で黒人とスイカを結び付けた写真にアメリカの人権団体が大騒ぎ、だけど本国はもちろんアメリカですら「そりゃ外国の話だろうが」と呆れて相手にしなかったなんて話があったりなかったり。&s(){そもそもネットにおける世界の中心がアメリカで、かつ最近はフェイクニュースが多いから調べても出てこないんだよね……。} &color(black,green){追記・修正は童心に帰ってスイカを割ってからお願いします。} &b(){&color(red,green){※くれぐれも調子に乗って志村けんの真似をして怒られないように!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - あ、それスイカ割り!、あそれスイカ割り!よいしょスイカ割り! -- 名無しさん (2021-04-24 12:10:16) - 大玉ビッグバン -- 名無しさん (2021-04-24 12:34:08) - 次はメロンかな?イチゴかな? -- 名無しさん (2021-04-24 12:43:41) - ブドウやドリアン、レモンかもしれないぞ -- 名無しさん (2021-04-24 13:05:41) - うちの物置でスイカが爆発した原因がわかった -- 名無しさん (2021-04-24 13:17:36) - 漫画とかでよくカブトムシがスイカを好むような描写があったが、あれ間違いだったのか。多分夏つながりで短絡的に結び付けられていたんだな。 -- 名無しさん (2021-04-24 13:22:37) - Dr.STONEのスイカはお役に立ちすぎる -- 名無しさん (2021-04-24 14:12:26) - 色が色なのでスイカニャンの配色は結構奇抜 -- 名無しさん (2021-04-24 14:26:35) - ホンマでっか!では食べるバイアグラと呼ばれていた -- 名無しさん (2021-04-24 15:00:39) - 人種差別のアイコンとして用いられる事のある食い物だがそれは書いた方がいいんだろうか。バナナの項目にはその種の記述もあったが……避けられない歴史の一側面とは言え楽しくはないからね……。 -- 名無しさん (2021-04-24 16:00:28) - 実はスイカの種は食べられる(危険なのはサクランボの種) -- 名無しさん (2021-04-24 16:28:40) - マリオサンシャインには四角いスイカ(スイカブロック)もある。まぁ下から突き上げるだけで割れるただのブロックの一種だが -- 名無しさん (2021-04-24 16:53:28) - 塩をかけると甘く感じる理論、甘く感じる気もするけど結局塩がスイカの味を邪魔するからそのまま食べた方がいい思うのは自分だけか、きなこ餅の塩とか塩バニラは甘さ引き立つの感じるんだけどね -- 名無しさん (2021-04-24 17:01:14) - 細かいこと言うようだけど「木に成るものが果物、茎に成るものが野菜」「後述のトマトのほかにもナスやヘチマが果物扱いされる」っておかしくない?この言い方だと「(執筆者の人は)ナスやヘチマを(苗の見た目だけでいうと)果物に分類できる(見た目だと思ってる)」という意味になってしまうような… -- 名無しさん (2021-04-24 18:15:45) - スクライドの瓜核というスイカを武器にしてるアルター使いよ 極悪人だったはずが中の人が谷口監督に頼んで善人にして貰ったとか 種を吐くなー! -- 名無しさん (2021-04-24 18:24:20) - どうでもいい豆知識だけどスイカの果肉(胎座)は元々赤じゃなくて黄色。赤い色は突然変異によるもので日本だとクリームスイカのほうが登場が遅かったから黄色は珍しくてちょっと高級品扱いされているけど原産地のアフリカだと糖度の低い水分補給用の黄色スイカのシェアが今でも多い -- 名無しさん (2021-04-24 18:26:29) - キュウリ系アレルギーなので食えないヤツ。 皮を漬物にするのってどの辺の文化なんじゃろ? -- 名無しさん (2021-04-24 19:01:32) - 冷麺に入ってたりする -- 名無しさん (2021-04-24 21:08:18) - ↑8「ハクメイとミコチ」でスイカの種の塩煎りを食べていたのが印象に残っている。小人なんで、種の一粒がおにぎりくらいあるけど -- 名無しさん (2021-04-24 21:31:01) - ↑2 皮ではなく果肉の白い部分を漬物にする(その際に皮を付けっぱで漬けることもある)、ですな -- 名無しさん (2021-04-24 21:46:37) - 江戸時代にはすでにカットスイカがあったもよう -- 名無しさん (2021-04-24 22:44:09) - あれだろ?スイカの種食うと口からスイカが生えてくるんだろ? -- 名無しさん (2021-04-24 22:45:48) - ↑4実際にスイカの種の塩煎りは実際にある。栄養価は高いとか -- 名無しさん (2021-04-24 23:19:01) - ↑14 セリフを聞いてみるとわかるんだけどフルメタルジャケットでハートマンがスノーボールへの罵りに出てきた「黒んぼ定食」って西瓜とフライドチキンのことだもんなあ -- 名無しさん (2021-04-24 23:22:00) - アメリカだとそんなセンシティブな扱いの果物とは知らなかった。アイテムとして出てくるゲームとかの海外版で差し替えられてるみたいな話も特に聞いたことなかったし -- 名無しさん (2021-04-25 00:02:40) - 鎧武以外にもチアフルーツみたいにフルーツモチーフを使って各フルーツ担当のキャラを出していく作品が時々あるがスイカは大抵不在 -- 名無しさん (2021-04-25 01:40:14) - 女性の胸でスイカップというのもあったね。 -- 名無しさん (2021-04-25 12:58:04) - 「大きくてずっしり」はむしろ乳より尻のほうがイメージしやすいのだが -- 名無しさん (2021-04-25 20:52:39) - カブトムシにあげちゃ駄目の理由を初めて知った 栄養取れないんだね -- 名無しさん (2021-04-25 21:22:49) - アメリカでのスイカってそんな扱いなの…?? -- 名無しさん (2021-04-25 23:47:35) - ↑2 要はでかいキュウリだからね。糖分もあるっちゃあるけど樹液や飼育用のゼリーのようにベタベタするほどじゃない。 -- 名無しさん (2021-04-26 00:05:09) - アニオタwikiの記述を間に受けちゃダメだぞ スイカの分類は公には野菜になってる -- 名無しさん (2021-04-26 14:04:15) - スイカやメロン、イチゴなどは、栽培方法が定義上の果樹ではなく野菜に該当するため、分類上は「野菜」ということになっています。農林水産省の生産出荷統計上では、このように野菜とされるもののうち果実的な利用をするものを「果実的野菜」として、さらに分類しているのです。だってさ。つまりどんな定義するにしてもスイカ野菜扱いするならイチゴも野菜扱いするのが筋だけどそんなことするやついないよなぁ?ってところが論点なので、公の基準なんて持ち出すのは論点が見えてない証拠 -- 名無しさん (2021-04-26 16:41:59) - 赤い液体が出る丸い物だから生首と絡めて怪談話にされることもあったり -- 名無しさん (2021-04-26 18:37:18) - メロンはともかくイチゴを野菜扱いするパターンは結構なくない? -- 名無しさん (2021-04-26 19:31:58) - ↑6,11記事にも書いてあるけどあくまで「黒人とスイカを関連付ける」言動が差別表現とされてて、スイカ=即黒人差別というわけではない(例えば「ゲームの主人公が黒人で、回復アイテムがスイカのみ」とかならほぼ間違いなく叩かれる)。それと似たような理由でフライドチキンとクールエイド(安い粉ジュースの素)も黒人差別に関連付けられてたりする -- 名無しさん (2021-04-27 05:18:28) - ↑そういや日本のカーネルサンダースが夏に浴衣にスイカ持ってたら「差別だ!」と盛り上がったことが向こうでありましたねー。幸い盛り上がったのは「そういう人達」であり、一般の方々は「スイカは日本の風物詩なんだよ、アホか」で終わりましたが。 -- 名無しさん (2021-04-27 08:24:21) - 作品の欄にマイクラは無いんだな。動画見てるとだいたいスイカ食ってた印象 -- 名無しさん (2021-04-27 09:23:15) - チコちゃんでスイカが果物と野菜か出てきたときに農水省と文科省と園芸学者でそれぞれ回答違ったのは笑った -- 名無しさん (2021-04-27 10:16:37) - アニヲタ的に語ると、イチゴやオレンジやリンゴをトレードマークにしたキャラは様々な作品で多いのに対してスイカ属性のキャラはほぼ居ない。他のフルーツとは違う季節限定感とどうしても他フルーツほどの人気が無い事が原因かな? -- 名無しさん (2021-04-27 22:02:17) - アメリカのスイカが安いのに関係あったのかこれ。日本のが高いだけかと思った -- 名無しさん (2021-04-27 22:32:02) - ↑2果物という時点で男の子向けのキャラクターにはしにくいし、あまり女の子受けのいい果物でもないし、モモやリンゴなどのように神話・伝承での特徴もないし、立ち位置が微妙だからじゃないだろうか -- 名無しさん (2021-04-27 22:38:07) - ↑ぶっちゃけスイカ、ウォーターメロン、西瓜、という名前がどれも可愛くもかっこよくもないからな (翠華、睡堝などかっこいい当て字をしても肝心の響きがね…)あと緑と黒の島々というビジュも女児受けしないし、かといって中身の赤色はイチゴやリンゴやチェリーが既にいる -- 名無しさん (2021-04-28 23:44:38) - 加持さんが「花」と遺言したせいでミサトさんとシンジくんが困惑する4コマのネタがあったの思い出したw>『新世紀エヴァンゲリオン』 -- 名無しさん (2021-05-11 22:46:17) - 「学校の怪談」のメリーさんがスイカの化け物だったのは当時マジで怖かったけど、全然ピンと来なくて困惑したり笑ってしまったという人もいるかも。 -- 名無しさん (2021-05-11 23:45:11) - まちカドまぞくのは他の魔法少女が果物名ばかりの中果物なのか曖昧なスイカが異質なやべーやつの名前として使われてるの上手いなーと思った -- 名無しさん (2021-06-29 21:48:48) - この項目の【野菜か果物か?】ってなんで出鱈目なこと書いてんの?日本での野菜の定義は「一年草の果実」、果物の定義は「多年草か木の果実」で、ナスやトマト、ヘチマは日本では一年草(熱帯だと多年草になる)だから明らかに野菜だろ。なんで日本の定義の話をしている時に日本じゃない国で育てた場合の多年草としてるんだよ。 -- 名無しさん (2022-01-30 03:57:39) - スイカに塩はつきものだけど、直接かけるのは好きじゃないなあ。大量に食った後、塩を口直し程度に少しなめるぐらいでいいんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-04-16 18:31:40) - 叩き割ったらさぞ気持ちいいだろうな -- 名無しさん (2022-04-16 18:33:47) - 緑と黒、アフリカ原産ということでバトルケニアを彷彿とさせる -- 名無しさん (2023-04-30 13:50:05) - 小さいころ種を食うと腹の中でスイカが出来るから食うなって言われてたけどバカ殿由来だったのか -- 名無しさん (2023-08-01 16:32:13) - 食べるバイアグラ -- 名無しさん (2023-10-19 18:13:34) - 上のコメントにスイカと塩って合わないというのわかる。塩水に浸けたリンゴも色止めのためとはいえ美味しさは落ちていると思う。生ハムメロンやブルーチーズ×フルーツ、柿なますみたいに塩味と果物の相性が悪いわけではないのだが -- 名無しさん (2023-10-21 17:48:30) - スイカといえば高橋名人による16連打でのスイカ割り -- 名無しさん (2023-10-21 18:07:46) - アンパンマンとスイカくん(それいけ!アンパンマン) -- 名無しさん (2024-09-24 22:13:40) - 「スイカと天ぷらはあまりよろしくない食べ合わせの一例として知られる。」ワッハマンでもネタにされてたな。性格悪い女性がワッハマンを腹痛にさせようとこれを利用して企むが、相手が人間じゃなかったが故か効果無しという -- 名無しさん (2024-10-05 10:56:42) #comment(striction) #areaedit(end) }

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