勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。

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&font(#6495ED){登録日}:2023/04/16 (日) 03:18:34 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){この日戦いは終結した} &bold(){それから幾許かの時が過ぎた} &bold(){勇者は王都へ帰還し魔王討伐は未来永劫語られる偉業となった} &bold(){fin} &size(16){ &bold(){&font(#ff0000){いやいや} fin &font(#ff0000){ではなぁいいいいいいいいいい!!!}}} } &bold(){『勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。』}とは日本の漫画作品。 作者はとうろう。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 ---- くらげバンチで連載中のWeb漫画。2023年11月時点で単行本は8巻まで発売中。 RPGっぽい雰囲気の世界を舞台に、勇者に倒された魔王の七転八倒の奮闘を描く[[ファンタジー]]作品といった内容。 以前月刊コミックバンチに掲載された同作者の読み切り&bold(){『魔王様は本日もお困り。』}が元になっており、一部のキャラクターは名前やデザインを引き継いでいる。 ただし『魔王様は本日もお困り。』は完全にギャグ系だったのに対し、本作はギャグはありつつも本筋はシリアス、王道バトル系の作風になっている。 *ストーリー ---- ――――アグニインの魔王。 彼の魔王はその強大な力で暴虐を尽くして君臨し、人間たちの脅威となっていた。 しかし、女神の使者たる勇者との戦いに敗れた魔王は消え去り、魔王軍も崩壊し、世界に平和がもたらされた ……と思われたが、勇者との決戦から数年後なんとか完全消滅を免れていたアグニインの魔王は復活を果たす。 ところが魔王は復活の代償に力のほとんどを失い、そこら辺の冒険者や低級魔物にすら敵わないというなんとも情けない有様となっていた。 落ちぶれてしまった元魔王は従者兼相棒にした[[スライム]]と共に、かつての力と魔王の地位を取り戻すべく旅を始める。 そして、旅の中で出会った魔物たちとの交流や人間たちとの戦いの中で、魔王は自身の目指すべき「魔王」の在り方を見つめ直していく。 一方、魔王を倒し英雄となった勇者は世界の歪さに気付き独り動き始めていた…… *用語 ---- ・魔物 作中に登場するモンスター種族の総称。 [[オーク]]や[[ゴブリン]]、[[ラミア>ラミア(ギリシャ神話)]]、ワーム、[[ハーピー>ハーピー/ハルピュイア(ギリシャ神話)]]など属する種族は多種多様。 ちなみに[[ダークエルフ>ダークエルフ(種族)]]は魔物扱いだが[[エルフ>エルフ(種族)]]は魔物には入れられていない。 アグニインの魔王敗北後は人間からの残党狩りに曝され、多くの者が虐殺されるか、棲み処を追われるなどしている。 ・魔王 魔物たちを統べる存在。 血統などではなく大抵は力で周囲に認めさせることでその座に着くようで、アグニインの魔王敗北後は空位のまま、各地で魔王候補などが名をあげている。 ・魔物ギルド 人間たちに対抗するためアグニインの魔王が提唱した魔物の統治制度。 ほぼ確実に勇者に倒されるであろう魔王による専制君主制に代わって、合議制による魔物の結束を図ることを旨とする。 ・人間 女神の加護を受けた種族。 勇者が魔王を倒したことで魔物の脅威から解放された……はずなのだが、魔物に対しては皆一様に不自然なほどの憎悪をむき出しにしている。 ・勇者 女神に選ばれた特別な力を持つ人間。 強大な力を持つだけでなく、何度殺されても復活出来るなど、魔王以上に不条理極まり無い力を持つ。 ・六聖 人間の国家「連合王国」の聖王直属となる六人の騎士。 それぞれが優れた力を持っており、本来は領地の守護騎士だが、現在は魔物の掃討に乗り出している。 *登場人物 ---- **メインキャラクター &bold(){◆アグニインの魔王} 本作の主人公。 かつてその強大な力を振るい魔物の支配者として君臨した魔物。 勇者に倒されるが[[「分魂の術」で魂を分けておいたことで、著しい弱体化と引き換えになんとか完全消滅だけは免れ>ヴォルデモート卿]]、魔王に返り咲くために旅を始める。 以前はただ壊し奪うだけの暴虐な存在だったが、旅の中でそれまで見ようとしなかった魔物たちの日常の営みや失うことの悲しみに触れ、力の上下だけではない関係性を知り、やがて「魔王」の在り方を考えるようになる。 暴力で物事を片付けてきたため当初は粗暴さが前面に出ていたが、弱体化したせいもあってか復活後は落ち着いて理性的になっており、頭の回転は早い。 同時にギャグっぽい言動が増えているが、作中では基本常識人枠でツッコミ役になることも。 魔王時代の統治を延々ダメ出しされ続けマジ泣きしてしまうなどメンタルは若干打たれ弱いが、守るべきモノのためなら身の危険も厭わない心の強さも身に付けていく。 魔王時代は無数の角や野太い腕を持つ10mほどもある巨大な野獣といった恐ろしいヴィジュアルだったが、復活後は人間サイズに縮み獣の頭骨のような顔を持つ獣人モドキという貧相な身体になってしまった。 しかも魔力で構築した仮初の肉体であるため、消耗しやすく下手に力を使うと消滅してしまう。 だが同時に、外部からなんらかの方法で魔力を取り込めば回復や強化も可能で、膨大な魔力さえあれば一時的に魔王時代に近い力と姿を取り戻すことも出来る。 主な攻撃手段は混沌魔法と原初の火を操る古代魔法。 また、復活後には魔法の媒体として杖を所持しているが、この杖は魔王自身もいつから持っていたのか分からず、強力な封印も施されている謎の存在。 どうやら杖は千年冥帝所縁の物で魔王自身も覚えていない、自身の過去に関わる存在のようだが……? &bold(){◆スライム} 復活直後のアグニインの魔王が出会った魔物。 ファンタジー定番の動く水色の粘液の塊で、如何にも雑魚っぽい見た目だが、自由自在に変形し時には手足を作って高速で動き回る。 更に&font(#ff0000){生物の体内に入り込んで内側から操ったり破裂させたり}と、魔王もドン引きするグロくてエグイ攻撃手段まで備える。 口などは無いが自身の思念を伝達する能力を持っており、割と気軽にコミュニケーション可能。 かなり気安くノリのいい性格で、魔王を気に入り勝手に「マブダチ」「相棒」と称して旅に同行。 彼と共に魔物たちとの交流や人間との戦いに参加していく。 実はこのスライムも千年冥帝に関わる存在のようで……? **魔物たち &bold(){◆&ruby(ごうえん){業炎}} 旅を始めて間もない魔王たちが出会った魔物。 最上級の火の精”[[イフリート>イフリート(中東の伝承)]]”であり、マグマが人型に凝縮したような灼熱の巨体の持ち主。 見た目の恐ろしさに反して紳士的で礼儀正しい性格だが、熱が抜けると言葉がカタコトになって[[知能指数]]まで下がってしまう。 オークやダークエルフに筋トレや[[ダイエット]]の指導を行っており、彼らからは「大教官」と呼ばれ尊敬されている。 魔物の中でも強大な力を持つようだが、何らかの理由で人間との戦いの第一線に立とうとしない。 そして彼もまた魔王の失われた過去に関わっているらしく……? &bold(){◆ギムレット} ダークエルフの青年。某[[HOT LIMIT>HOT LIMIT(楽曲)]]っぽいインナーがトレードマーク。 様々な道具を製作出来る技術者で「クリエイティブマスター」という(魔王曰く「頭悪そうな」)通り名で呼ばれている。 一応恰好以外は常識人らしく、話も分かる人。 魔王たちと出会い、自身の祖母の葬儀にまつわる出来事から魔王たちに手を貸すようになる。 &bold(){◆アルデカリファ} 魔物たちが集う”隠匿の砦”を取り仕切る”女王”と呼ばれるラミアの女性。 別次元から膨大な魔力を得る”星屑の蒼眼”を宿しており、魔法全般に高い能力を有するが、その膨大な魔力の影響で失明しており、王冠に付いた義眼で視界を得ている。 明るく周囲にも気さくな態度で接しており、特に妹のアリシャのことを溺愛している。 砦を訪れた魔王たちと出会い、彼らと共に人間たちとの戦いに参加する。 &bold(){◆アリシャ} アルデカリファの妹である眼鏡を掛けたラミアの女性。 女王の副官を務める一見堅物っぽい性格だが、丸め込まれやすい一面も。 姉のことを深く慕っており、義眼付きの王冠を手作りし贈るなど彼女のためにはどんな苦労も苦にしない。 &bold(){◆タラク} 隠匿の砦に集うゴブリン一党の頭目。 小柄な老人だがその実力と統率力もあって砦の中でも一目置かれている。 性格は極道全開で、戦闘では先陣を切って戦いその剣技で敵を切り伏せる実力者。 &bold(){◆ヤタノエール} 棲み処を失った魔物たちが集う”廃城”の長を務める、三つの頭を持つ巨大な鳥の姿をした魔物。大鴉の一族「ヤタ」の出身。 長役を引き受けてはいるが、読書家で頭が良いという理由でやっているだけなので、気苦労が絶えない。 取り乱しやすいものの知識量はあるため、状況分析などは的確。 人間たちの攻勢が迫る中、廃城に身を寄せた魔王の強さを見込んで彼に泣きつき助力を乞うことに。 **人間たち &bold(){◆勇者} アグニインの魔王を倒し英雄となった青年。 「絆の力」を謳い、何度倒されても復活するという勇者の不条理とも思える能力で魔王を打倒した。 しかし、ある時から自分たち人間が魔物に対して異常なほどの憎悪を抱いていること、平和になったはずなのに未だ多くの人の命が不自然に消えていることなど、それまで見えていなかった”違和感”に気付き、独自に調査を開始。 やがてその中で「勇者」という自身の存在への疑念を膨らませていく。 &bold(){◆ヴァルゴスキー} 六聖の一員。”炎の獅子”の異名を持つ。 六聖の中でも魔物に対して苛烈で、残虐な拷問などを嬉々として行う獰猛な人物。 一方、高い統率力を以て部下を巧みに操る将でもある。 本人の実力も申し分なく、凄まじい剣技と強力な炎魔法を自在に操る強者。 各地で魔物の掃討活動をしており、その途中隠匿の砦を訪れていた魔王と対峙することになる。 &bold(){◆ウィンカリーナ} 六聖の一員。”水の乙女”の異名を持つ。 水を操る魔法の使い手で本来は女神の巫女であり平時は政を取り仕切る。その分戦闘経験は浅く将としては未熟。 ヴァルゴスキーに続く刺客として魔物掃討の任に就き、魔王と対峙する。 &bold(){◆ジーリア} 六聖の一員。”不動の大木”の異名を持つ。 人間と同盟関係にあるエルフ族の出身で、小柄で幼げな少女のようだが年齢不詳。 六聖の中でも最高の魔力の持ち主で、その魔力を以て戦場に踏み入ることなく敵を蹂躙することから不動の名を得た。 ウィンカリーナと共に魔物掃討の任に就く。 &bold(){◆エンフィート・フォン・トリトン} 六聖の一員。”賢者の右手”の異名を持つ。 見た目は眼鏡を掛けた青年で、六聖の集まりでは作戦の指示や聖王からの命令伝達などを行っている。 &bold(){◆アルテミリア} 六聖の一員。”残響”の異名を持つ。 フードや覆面で全身を隠した謎の人物。 &bold(){◆カ・ゾドイ} 六聖の一員。”激震”の異名を持つ。 痩せて髭を蓄えた老人だが、六聖最強と謳われる実力者。 他の六聖と余り足並みをそろえることもなく好き勝手に動いているようだが、世界の秘密を知っているようで……? **その他 &bold(){◆アレアス} かつて存在した初代勇者、その&ruby(おとうと){片割れ}。 兄と共に女神の名の下にその力を振るったが、やがて女神に背き魔物との共存を目指し、その後”叛逆の勇者””愚者”として葬られた。 本編では世界の秘密を探るため墓を訪れた勇者の前に[[アンデッド]]と化した状態で登場。 勇者の全力の前に敗北するも、世界の真実を探ることへの忠告と女神への呪いの言葉を遺し自ら消滅した。 &bold(){◆コールマン} かつて存在した初代勇者、その&ruby(あに){片割れ}。 弟と共にその力を振るい、現在でも歴史書などに必ず登場するほど有名な人物。 &bold(){◆&ruby(せんねんめいてい){千年冥帝}} はるか昔に存在したという初代魔王。 その力は強大無比、天地すべてに眼がつながっていて、すべてを知り死をも越えた帝。 真偽は不明だが、彼の創った帝国は千年に渡って数多の勇者を退け楽土を築いたとも伝えられ、魔王の始まりにして終着点であるとも評される。 その存在は謎に包まれているが、件の杖などアグニインの魔王に何らかの形で関わりを持っている模様。 追記・修正は魔王になってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - デザインすげぇ凝ってるけどその分作者自身が作画に苦しめられてるの好き。千年冥帝(仮)とか気が遠くなりそうな鎧着ちゃって -- 名無しさん (2023-04-16 14:30:45) - シリアスな時の話は重いけど想いがこもってて好き -- 名無しさん (2023-04-16 20:49:01) - タイトルで敬遠してたが思ったより計算された作品なのかしら……?読んでみようかな -- 名無しさん (2023-04-17 17:10:16) - 最近は魔王ギルドはあまり関係ない気がする。というかギルド自体は完成して役職も魔王になっちゃたし。 -- 名無しさん (2023-04-17 19:59:43) - なろうっぽいタイトルだけど別に小説家になろう出身の作品じゃないからね。ちょっとタイトルで敬遠されて損してる感じがする -- 名無しさん (2023-04-18 22:06:02) - 現状は千年冥帝の話しに突入しているが、この後は千年冥帝に仕えた者たちとそれまでの仲間たちでどうバランスを取るのかなと思ってる。あまりに強大な存在が出過ぎて、過去編が終わったら嵐の諸王たちにヤタノエールらそれまでのキャラクターに出番がなくなっても変じゃないレベルだからね。 -- 名無しさん (2023-04-18 22:18:48) - 現在10巻まで読んだけど訳わかんなくなってる。1巻ではアグニインの魔王として勝手に戦争をおっぱじめたって言ってるけど最新刊では勇者に襲撃されてる側だし、1巻の時と最新刊付近(おそらく過去編)では性格違いすぎるし。頭こんがらがっちゃうよ -- ネタバレ含む (2025-01-14 00:25:43) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2023/04/16 (日) 03:18:34 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){この日戦いは終結した} &bold(){それから幾許かの時が過ぎた} &bold(){勇者は王都へ帰還し魔王討伐は未来永劫語られる偉業となった} &bold(){fin} &size(16){ &bold(){&font(#ff0000){いやいや} fin &font(#ff0000){ではなぁいいいいいいいいいい!!!}}} } &bold(){『勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。』}とは日本の漫画作品。 作者はとうろう。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *概要 ---- くらげバンチで連載中のWeb漫画。2023年11月時点で単行本は8巻まで発売中。 RPGっぽい雰囲気の世界を舞台に、勇者に倒された魔王の七転八倒の奮闘を描く[[ファンタジー]]作品といった内容。 以前月刊コミックバンチに掲載された同作者の読み切り&bold(){『魔王様は本日もお困り。』}が元になっており、一部のキャラクターは名前やデザインを引き継いでいる。 ただし『魔王様は本日もお困り。』は完全にギャグ系だったのに対し、本作はギャグはありつつも本筋はシリアス、王道バトル系の作風になっている。 *ストーリー ---- ――――アグニインの魔王。 彼の魔王はその強大な力で暴虐を尽くして君臨し、人間たちの脅威となっていた。 しかし、女神の使者たる勇者との戦いに敗れた魔王は消え去り、魔王軍も崩壊し、世界に平和がもたらされた ……と思われたが、勇者との決戦から数年後なんとか完全消滅を免れていたアグニインの魔王は復活を果たす。 ところが魔王は復活の代償に力のほとんどを失い、そこら辺の冒険者や低級魔物にすら敵わないというなんとも情けない有様となっていた。 落ちぶれてしまった元魔王は従者兼相棒にした[[スライム]]と共に、かつての力と魔王の地位を取り戻すべく旅を始める。 そして、旅の中で出会った魔物たちとの交流や人間たちとの戦いの中で、魔王は自身の目指すべき「魔王」の在り方を見つめ直していく。 一方、魔王を倒し英雄となった勇者は世界の歪さに気付き独り動き始めていた…… *用語 ---- ・魔物 作中に登場するモンスター種族の総称。 [[オーク]]や[[ゴブリン]]、[[ラミア>ラミア(ギリシャ神話)]]、ワーム、[[ハーピー>ハーピー/ハルピュイア(ギリシャ神話)]]など属する種族は多種多様。 ちなみに[[ダークエルフ>ダークエルフ(種族)]]は魔物扱いだが[[エルフ>エルフ(種族)]]は魔物には入れられていない。 アグニインの魔王敗北後は人間からの残党狩りに曝され、多くの者が虐殺されるか、棲み処を追われるなどしている。 ・魔王 魔物たちを統べる存在。 血統などではなく大抵は力で周囲に認めさせることでその座に着くようで、アグニインの魔王敗北後は空位のまま、各地で魔王候補などが名をあげている。 ・魔物ギルド 人間たちに対抗するためアグニインの魔王が提唱した魔物の統治制度。 ほぼ確実に勇者に倒されるであろう魔王による専制君主制に代わって、合議制による魔物の結束を図ることを旨とする。 ・人間 女神の加護を受けた種族。 勇者が魔王を倒したことで魔物の脅威から解放された……はずなのだが、魔物に対しては皆一様に不自然なほどの憎悪をむき出しにしている。 ・勇者 女神に選ばれた特別な力を持つ人間。 強大な力を持つだけでなく、何度殺されても復活出来るなど、魔王以上に不条理極まり無い力を持つ。 ・六聖 人間の国家「連合王国」の聖王直属となる六人の騎士。 それぞれが優れた力を持っており、本来は領地の守護騎士だが、現在は魔物の掃討に乗り出している。 *登場人物 ---- **メインキャラクター &bold(){◆アグニインの魔王} 本作の主人公。 かつてその強大な力を振るい魔物の支配者として君臨した魔物。 勇者に倒されるが[[「分魂の術」で魂を分けておいたことで、著しい弱体化と引き換えになんとか完全消滅だけは免れ>ヴォルデモート卿]]、魔王に返り咲くために旅を始める。 以前はただ壊し奪うだけの暴虐な存在だったが、旅の中でそれまで見ようとしなかった魔物たちの日常の営みや失うことの悲しみに触れ、力の上下だけではない関係性を知り、やがて「魔王」の在り方を考えるようになる。 暴力で物事を片付けてきたため当初は粗暴さが前面に出ていたが、弱体化したせいもあってか復活後は落ち着いて理性的になっており、頭の回転は早い。 同時にギャグっぽい言動が増えているが、作中では基本常識人枠でツッコミ役になることも。 魔王時代の統治を延々ダメ出しされ続けマジ泣きしてしまうなどメンタルは若干打たれ弱いが、守るべきモノのためなら身の危険も厭わない心の強さも身に付けていく。 魔王時代は無数の角や野太い腕を持つ10mほどもある巨大な野獣といった恐ろしいヴィジュアルだったが、復活後は人間サイズに縮み獣の頭骨のような顔を持つ獣人モドキという貧相な身体になってしまった。 しかも魔力で構築した仮初の肉体であるため、消耗しやすく下手に力を使うと消滅してしまう。 だが同時に、外部からなんらかの方法で魔力を取り込めば回復や強化も可能で、膨大な魔力さえあれば一時的に魔王時代に近い力と姿を取り戻すことも出来る。 主な攻撃手段は混沌魔法と原初の火を操る古代魔法。 また、復活後には魔法の媒体として杖を所持しているが、この杖は魔王自身もいつから持っていたのか分からず、強力な封印も施されている謎の存在。 どうやら杖は千年冥帝所縁の物で魔王自身も覚えていない、自身の過去に関わる存在のようだが……? &bold(){◆スライム} 復活直後のアグニインの魔王が出会った魔物。 ファンタジー定番の動く水色の粘液の塊で、如何にも雑魚っぽい見た目だが、自由自在に変形し時には手足を作って高速で動き回る。 更に&font(#ff0000){生物の体内に入り込んで内側から操ったり破裂させたり}と、魔王もドン引きするグロくてエグイ攻撃手段まで備える。 口などは無いが自身の思念を伝達する能力を持っており、割と気軽にコミュニケーション可能。 かなり気安くノリのいい性格で、魔王を気に入り勝手に「マブダチ」「相棒」と称して旅に同行。 彼と共に魔物たちとの交流や人間との戦いに参加していく。 実はこのスライムも千年冥帝に関わる存在のようで……? **魔物たち &bold(){◆&ruby(ごうえん){業炎}} 旅を始めて間もない魔王たちが出会った魔物。 最上級の火の精”[[イフリート>イフリート(中東の伝承)]]”であり、マグマが人型に凝縮したような灼熱の巨体の持ち主。 見た目の恐ろしさに反して紳士的で礼儀正しい性格だが、熱が抜けると言葉がカタコトになって[[知能指数]]まで下がってしまう。 オークやダークエルフに筋トレや[[ダイエット]]の指導を行っており、彼らからは「大教官」と呼ばれ尊敬されている。 魔物の中でも強大な力を持つようだが、何らかの理由で人間との戦いの第一線に立とうとしない。 そして彼もまた魔王の失われた過去に関わっているらしく……? &bold(){◆ギムレット} ダークエルフの青年。某[[HOT LIMIT>HOT LIMIT(楽曲)]]っぽいインナーがトレードマーク。 様々な道具を製作出来る技術者で「クリエイティブマスター」という(魔王曰く「頭悪そうな」)通り名で呼ばれている。 一応恰好以外は常識人らしく、話も分かる人。 魔王たちと出会い、自身の祖母の葬儀にまつわる出来事から魔王たちに手を貸すようになる。 &bold(){◆アルデカリファ} 魔物たちが集う”隠匿の砦”を取り仕切る”女王”と呼ばれるラミアの女性。 別次元から膨大な魔力を得る”星屑の蒼眼”を宿しており、魔法全般に高い能力を有するが、その膨大な魔力の影響で失明しており、王冠に付いた義眼で視界を得ている。 明るく周囲にも気さくな態度で接しており、特に妹のアリシャのことを溺愛している。 砦を訪れた魔王たちと出会い、彼らと共に人間たちとの戦いに参加する。 &bold(){◆アリシャ} アルデカリファの妹である眼鏡を掛けたラミアの女性。 女王の副官を務める一見堅物っぽい性格だが、丸め込まれやすい一面も。 姉のことを深く慕っており、義眼付きの王冠を手作りし贈るなど彼女のためにはどんな苦労も苦にしない。 &bold(){◆タラク} 隠匿の砦に集うゴブリン一党の頭目。 小柄な老人だがその実力と統率力もあって砦の中でも一目置かれている。 性格は極道全開で、戦闘では先陣を切って戦いその剣技で敵を切り伏せる実力者。 &bold(){◆ヤタノエール} 棲み処を失った魔物たちが集う”廃城”の長を務める、三つの頭を持つ巨大な鳥の姿をした魔物。大鴉の一族「ヤタ」の出身。 長役を引き受けてはいるが、読書家で頭が良いという理由でやっているだけなので、気苦労が絶えない。 取り乱しやすいものの知識量はあるため、状況分析などは的確。 人間たちの攻勢が迫る中、廃城に身を寄せた魔王の強さを見込んで彼に泣きつき助力を乞うことに。 **人間たち &bold(){◆勇者} アグニインの魔王を倒し英雄となった青年。 「絆の力」を謳い、何度倒されても復活するという勇者の不条理とも思える能力で魔王を打倒した。 しかし、ある時から自分たち人間が魔物に対して異常なほどの憎悪を抱いていること、平和になったはずなのに未だ多くの人の命が不自然に消えていることなど、それまで見えていなかった”違和感”に気付き、独自に調査を開始。 やがてその中で「勇者」という自身の存在への疑念を膨らませていく。 &bold(){◆ヴァルゴスキー} 六聖の一員。”炎の獅子”の異名を持つ。 六聖の中でも魔物に対して苛烈で、残虐な拷問などを嬉々として行う獰猛な人物。 一方、高い統率力を以て部下を巧みに操る将でもある。 本人の実力も申し分なく、凄まじい剣技と強力な炎魔法を自在に操る強者。 各地で魔物の掃討活動をしており、その途中隠匿の砦を訪れていた魔王と対峙することになる。 &bold(){◆ウィンカリーナ} 六聖の一員。”水の乙女”の異名を持つ。 水を操る魔法の使い手で本来は女神の巫女であり平時は政を取り仕切る。その分戦闘経験は浅く将としては未熟。 ヴァルゴスキーに続く刺客として魔物掃討の任に就き、魔王と対峙する。 &bold(){◆ジーリア} 六聖の一員。”不動の大木”の異名を持つ。 人間と同盟関係にあるエルフ族の出身で、小柄で幼げな少女のようだが年齢不詳。 六聖の中でも最高の魔力の持ち主で、その魔力を以て戦場に踏み入ることなく敵を蹂躙することから不動の名を得た。 ウィンカリーナと共に魔物掃討の任に就く。 &bold(){◆エンフィート・フォン・トリトン} 六聖の一員。”賢者の右手”の異名を持つ。 見た目は眼鏡を掛けた青年で、六聖の集まりでは作戦の指示や聖王からの命令伝達などを行っている。 &bold(){◆アルテミリア} 六聖の一員。”残響”の異名を持つ。 フードや覆面で全身を隠した謎の人物。 &bold(){◆カ・ゾドイ} 六聖の一員。”激震”の異名を持つ。 痩せて髭を蓄えた老人だが、六聖最強と謳われる実力者。 他の六聖と余り足並みをそろえることもなく好き勝手に動いているようだが、世界の秘密を知っているようで……? 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