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忍者と殺し屋のふたりぐらし - (2025/06/15 (日) 00:07:36) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2024/05/30 (木) 01:01:53
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
&font(b,#ff69b4,140%){「私と組んでお仕事しない?」}
&font(b,green,140%){「あの、もし断ったらどうなるんですか?」}
&font(b,#ff69b4,140%){「…………」}
&font(b,green,140%){「え〜〜〜なんか言って」}
}
&font(b){『忍者と殺し屋のふたりぐらし』}は[[コミック電撃だいおうじ]]で連載中の漫画である。
既刊5巻。
作者は&font(l){Twitter廃人で有名な}ハンバーガー氏。
#contents()
*概要
&font(b){[[忍者]]の女の子と殺し屋の女子高生が同棲生活を営む}タイトルそのまんまの漫画。
忍びの里から脱走してきた忍者とそれを拾った殺し屋の交流を描いた、テンポの良い会話劇と時折挟まれる[[百合展開>百合]]が持ち味の日常系コメディである。
本作の最大の特徴は登場人物達の&color(red){モラルの希薄さ}と&color(silver){命の儚さ}。
主人公2人を始めほとんどのキャラがまともな倫理観を持ち合わせておらず、殺人その他の犯罪に対して全く躊躇がない。
そんな世界観なので当然人命の扱いも軽く、&font(b){登場したばかりの新キャラが特に見せ場も無いまま淡々と殺害され証拠隠滅される。}
切れ味のいいギャグや&color(hotpink){あら^〜}な描写との温度差が著しく、ほんわかした絵柄とのギャップも相まってコメディなのに笑えたり笑えなかったりする不思議な読み心地の作品である。
公式での略称は&font(b){「にんころ」}。&font(l){可愛らしい響きが血生臭い本編に似合わないともっぱらの評判。}
&font(l){だからといって漢字で[[「忍殺」>ニンジャスレイヤー]]と書いてはいけない。いいね?}
2024年4月に&font(b){アニメ化}が発表された。
製作は[[シャフト>シャフト(アニメ会社)]]。
2025年4月10日(木)からAT-X 、TOKYOMXなどにて放送開始。
*あらすじ
#blockquote(){
忍びの里から抜け出したくノ一さとこは、街で行き倒れていたところを通りすがりの女子高生このはに救われる。
だがそれも束の間、さとこは里からの追手に見つかってしまう。
しかしそんな追手をあっさりと返り討ちにするこのは。
…なんと彼女の正体は殺し屋だったのだ!
世間知らずのくノ一と殺し屋女子高生の危ない共同生活がスタート!
}
(アニメ公式サイトより)
*登場人物
&font(b){・草隠 さとこ}
CV: [[三川華月]]
&font(b){主人公その1。忍者の女の子。}
忍びの里から脱走してきたいわゆる&font(b){抜け忍}で、常に追っ手の忍び達に命を狙われている。
&font(b){「無生物を&color(green){木の葉っぱ}に変える」}という唯一無二の忍術を持つ。
なおここでいう無生物には&font(red,black){死体も含まれる。}
脱走直後に野垂れ死にかけていた所をこのはに発見され&font(l){何故か蹴りを入れられつつ}助けられる。
その後葉っぱ化させる術の存在をこのはに知られ、証拠隠滅の技術を買われて仕事仲間に抜擢される。
以来このはと生活を共にしながら死体を葉っぱに変えて生計を立てる日々を送っている。
丁寧な口調の少女だがその実態は&bold(){天然ポンコツ忍者}。
忍なのに暗殺や諜報の技術はからっきしで、逆上がりも出来ない体たらく。
思考力や判断力も欠けており、里を抜けた理由さえも&bold(){「周囲の会話に[[なんとなく]]適当に相槌を打ってたらいつの間にか脱走計画に巻き込まれてた」}という気の抜ける様なもの。
そのポンコツっぷりから、&bold(){同じ里の忍者たちのことも殆ど記憶していなかった。}
#region(単行本4巻のネタバレ注意)
……が、後に里の上層部の指示で&bold(){認識をぼんやりさせる術}をかけられていたことが原因と判明する。
よりにもよって当の術者が抜け忍になってしまったので、現在では効果が切れている。
#endregion
里で一番の落ちこぼれだったために雑用ばかりやらされ続けた結果、無駄に家事スキルが高い。
非合法なコミュニティで生まれ育った上に任務で一般社会と触れる事も無かったせいなのか、倫理観はおろか一般常識がまるっと欠如している。時として同業者の忍者や殺し屋達でさえもドン引きさせる純粋培養された[[サイコパス]]。
里抜けの首謀者である黒を差し置いて執拗に追手が差し向けられていたり、過去に同系統の術を使えた忍者がいたことが示唆されていたりと、不可解な点も多い。
&font(b){・古賀 このは}&footnote(実はこの名前自体偽名。)
CV: [[花澤香菜]]
&font(b){主人公その2。殺し屋の女子高生。}
学生の身分を隠れ蓑にしながら依頼殺人を請け負う職業暗殺者。
さとことは道で倒れていた所を見かけ、定食屋でお代わり無料のご飯と[[漬け物]]を奢った事がきっかけで知り合う。
さとこの忍術の話を聞いて暗殺稼業に役立つと考え、さとこを追っ手の忍者達から守る代わりに仕事を手伝うよう持ちかける。
コンビを組んで以後は死体や凶器の後始末の手際が格段に良くなり、殺し屋ランキング&footnote(食べログみたいなノリの暗殺者レビューサイト)の順位が急上昇中。
未成年ながら殺し屋としての技量は高く、さとこを始末しようと襲いくる数々の忍者達を悉く返り討ちにする実力者。
暗殺者としてのスタイルは気配を消してのナイフによる不意打ちで、並の相手では存在を気取ることすら難しい。
それゆえに戦闘シーンが描かれる事は少なく、大抵は暗転したコマの間にサクッと仕留めている。
性格はクールでドライ、仕事は出来るが私生活がだらしない、とあらゆる面でさとこと対照的な人物。
暗殺の仕事で容赦や躊躇はしないが、吉田さんの身近な人々を始末した事に後ろめたさを感じたりと、普通の人間らしい感性が見え隠れする。
殺し屋になった経緯を含め謎が多い人物。
ダウナー系の仏頂面で感情があまり顔に出ないタイプだが、&font(b){食事の最中だけは無意識の内にニッコニコの笑顔になる。}
&font(b){・黒}
CV: [[喜多村英梨]]
さとこの先輩であるくの一。里抜けの首謀者。中性的な容姿の美人。
里の外に一般人の恋人がおり、一緒に暮らすために里抜けを画策。多くの仲間を焚き付けて&font(l){肉壁}犠牲にしながら脱出に成功した。
記憶を消去する術が使える。
さとこからは「リーダー」と呼ばれており、抜け忍の先輩としてさとこの相談に乗る事が多い。
里抜け後は恋人の家に居候している。
就活用として貰った金を軍資金にパチスロ(アニメでは競馬も)に足繁く通う悠々自適なヒモニート生活を送っていたが、流石に思うところがあったのか最近になってようやく就職した。
[[胸がデカい女が好み。>おっぱい星人]]
&font(b){・百合子}
CV: [[大久保瑠美]]
黒の恋人。普通の会社でOLとして働く一般人。おっとりして穏やかな性格で、本作における数少ない常識人枠。
だが黒は勿論、さとこやこのはの素性を知っても普通に接してきたり、目の前で人が殺された挙句葉っぱにされても大して動じないなど、本作の登場人物の例に漏れずまともとは言い難い面もある。
&font(l){百合CP}シェアハウスの先達としてさとこの相談に乗る事が多い。
同棲中の黒とは日夜[[蜜月>レズセックス]]を重ねている模様。
[[胸がデカい。>巨乳]]
&font(b){・イヅツミマリン}
CV: [[芹澤優]]
このはの同業者。[[自らの手で開発したロボットやメカを操作して戦う>博士/発明家キャラ]]殺し屋の女の子。
さとこと組み始めた事でランキングが急上昇したこのはを妬み、一方的に[[ライバル]]視している。
どうもこのはにライバル以上の感情を抱いている節があり、このはやさとこの生活を盗撮、盗聴したり、しれっと同居生活に加わったりしている。
いわゆるマッドサイエンティスト的なキャラだが、主人公2名がもともとアレなので前述の[[ストーカー]]行為を考慮しても相対的に常識的に見える人。
さとこやこのはとも何だかんだ仲良くやっている一方で後先考えず行動する2人に振り回される事も多く、
結果的に登場回数が2人に次いで多い苦労人。
幼げな見た目だが実年齢は18歳。
&font(b){・ロボ子}
CV: 三川華月
マリンの発明した[[ロボット]]。外見はさとこを模している。
一目でロボットと分かるメタリックな外見だが、このはは何故か本物のさとこと区別ができず、そちらを偽物だと思い込んでいた((マリンいわく「催眠機能は付けていない」。))。
証拠隠滅や家事全般を始めとした多彩な機能、自然と他人に心を開かせる優秀な会話用AIなどを併せ持った優秀なロボ。
色々あってさとこの代わりにこのはと暮らす事になり、最終的にこのはにとって掛け替えのないパートナーとなった。
アニメ版の中の人は人間の方のさとこと一緒。
&font(b){・イヅツミミナト}
マリンの姉。機械工学に秀でた妹に対し、こちらは薬学、医学に秀でた殺し屋。
マリンの事を溺愛している重度の[[シスコン>シスターコンプレックス]]。
数年前まではマリン、両親と4人で暮らしていたが、マリンを蔑ろにしていた両親を殺害した過去を持つ。
両親の死を機に妹とは離れ離れになっていたが、成人してからの勤務先の病院でマリンを見かけるや否や住所を突き止め、薬剤を盛り拉致監禁に及んだ作中屈指の危険人物。
インドア派のインテリみたいな外見だが武術の才能もあり、肉弾戦も普通にこなす。
&font(l){幼児化や部位欠損など、作者の特殊な性癖を満たす為の舞台装置として生み出された可能性がある。}
&font(b){・吉田碧子}
CV: [[小倉唯]]
このはのクラスメイト。
面倒見が良く、出席日数が極端に少ないこのはの事を心配している。
家族や友人など身近な人がこのはの仕事のターゲットになる事が多く、無害な一般人なのに殺しの渦中にいる不憫な人。
そのような経緯から進学を諦めて警察を目指すようになったが、本作の警察は&bold(){殺し屋組織とズブズブの関係}&footnote(殺し屋組織お抱えの闇医者に就職したミナトのために両親殺害の犯罪歴を揉み消している。)なので、想いが報われる可能性は限りなく低い。哀れ。
&font(b){・佐藤葵}
CV: [[井口裕香]]
吉田さんの幼馴染にして友人。全国模試一位の秀才で、将来の目標は医者となること。
進路志望調査を書けないでいたこのはを気に掛けた吉田さんの紹介でこのはと知り合う。
&font(b){・追手の忍者達}
さとこを抹殺しようとする里の忍び。今のところ全員女。
なぜか総じて忍者に似つかわしくない派手でドスケベな装束で登場する。&footnote(作中では服装のセンスが理由でさとこから追手である事を見抜かれたりした人もいるので、なんかもうそういう世界観なのかもしれない。)
大抵は登場から1、2ページ後には死ぬ事になる報われない人達。
しかしこのはの暗殺スキルが規格外すぎるだけで実力は決して低くはなく、正面から対峙できた忍者は割と善戦している。
*アニメ
2025年4月10日(木)から、毎週木曜日にAT-X 、TOKYOMXなどにて放送。
原作にはいなかったオリジナルの殺し屋も登場する&font(l){が、放送開始前から死相が出ている。
・スタッフ
原作: ハンバーガー
監督: 宮本幸裕
シリーズ構成: 東冨邪子
アニメーションキャラクターデザイン: 潮月一也
総作画監督: 潮月一也
美術監督: 飯島寿治
色彩設計: 渡辺康子
撮影監督: 藤田和意
編集: 松原理恵
音響監督: 亀山俊樹
音響制作: ビットグルーヴプロモーション
音楽: 葛西竜之介
音楽プロデューサー: 斎藤滋 / タノウエマモル
音楽制作: ハートカンパニー
制作: シャフト
・主題歌
オープニングテーマ
&font(b){「やれんの?エンドレス」}
作詞: ケンモチヒデフミ
作曲・編曲: TAKU INOUE
歌: 花澤香菜
エンディングテーマ
&font(b){「にんころダンス」}
作詞・作曲・編曲: HoneyWorks MARUMOCHI
歌: HoneyWorks feat.ハコニワリリィ
EDのアニメーションでは追っ手の忍者達も踊っているが、
本編で命を落としたキャラは&font(b){落ち葉の塊}として描かれている。
*余談
・単行本の書き下ろしマンガには&font(b){本編で葉っぱにされた忍者達が登場する。}登場コマ数もセリフ数もキャラクターの掘り下げも&font(b){本編より圧倒的に多い。}&font(l){彼女達にもそれぞれの人生があり未来があるはずだった。}
・単行本のカバー裏には&font(b){過去の犠牲者達の遺影}が載っている。
追記・修正は編集履歴を葉っぱに変えてからお願いします。
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}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 人の命があまりにも軽すぎるのめっちゃ好き、吉田さん切ねえよぉ… -- 名無しさん (2024-05-30 08:16:21)
- あのハンバーガーちゃんがオリジナル百合漫画を描くとは…!しかもアニメ化!! -- 名無しさん (2024-06-01 09:48:39)
- シリアス路線に入りそうな予感 -- 名無しさん (2024-10-17 01:16:42)
- 独特の後味の悪さが癖になりそう。原作も買わなきゃ。 -- 名無しさん (2025-04-28 00:04:14)
- ニーとくノ一と合わせて、世はまさに大忍者時代 -- 名無しさん (2025-05-03 22:31:04)
- OPED含めて好き…原作買わないと葉っぱにされる…www -- 名無しさん (2025-05-04 20:17:56)
- 原作全部買っちゃった。葵ちゃん回が今から楽しみ -- 名無しさん (2025-05-05 19:22:00)
- 4話EDで早くも1シーン全て無生物になる。 -- 名無しさん (2025-05-05 19:35:18)
- 殺した忍者の葉っぱで焼き芋するの人の心が無さ過ぎて笑うしかない -- 名無しさん (2025-05-05 21:02:56)
- 素直とぽてまよが居るな -- 名無しさん (2025-05-07 23:11:27)
- 忍者と極道と勘違いしてた時期があるけど、命の軽さに関してはどっこいどっこいだな -- 名無しさん (2025-05-09 10:05:41)
- ロボ子回、アニメだと演出も相まって後味の悪さがマシマシになってるなあ。葵ちゃんとかどうなっちゃうんだろう。 -- 名無しさん (2025-05-12 22:53:25)
- 現在視聴中だが、今週のロボ回ギャグがキレッキレでおもろいwww -- 名無しさん (2025-05-12 22:57:31)
- 二号機造られるようだが、果たしてこのはは受け入れられるのだろうか?ロボ子とまおの組み合わせで完全にmоnо -- 名無しさん (2025-05-13 10:23:26)
- 案の定阿鼻叫喚 -- 名無しさん (2025-05-23 02:55:48)
- 殺し屋ランキングが下がっている&エンディングからは消えてないってことで可能性はあるのか…?それでも元の生活には戻れないだろうけど… -- 名無しさん (2025-05-24 06:59:36)
- 他の殺し屋にヤラれただけだよ。現実は非情である。 -- 名無しさん (2025-05-24 09:35:54)
- 単行本カバー裏でいつまでも知らない人たちに囲まれててかわいそう。 -- 名無しさん (2025-05-25 19:55:28)
- 原作屈指の鬱回、ニコニコでも阿鼻叫喚だった -- 名無しさん (2025-05-27 14:54:12)
- アニメだとこのはが手を下せなかったとも取れる描写になってるけど、死体の処理方法とか、若い女か殺す前に楽しむかぐへへ、みたいな殺し屋に当たった可能性を考えると、原作の方がまだマシだったってこともあり得るんだよな… -- 名無しさん (2025-05-27 18:26:52)
- このはという名前から末路が想像できてしまう -- 名無しさん (2025-05-28 19:43:24)
- アニメで黒ちゃんの出番とクズ度がマシマシになってるの嬉しい -- 名無しさん (2025-06-02 21:05:04)
- ↑リーダーもとい黒さんホント好きwww一件マトモそうな見た目なのに性格がド畜生なところもよき -- 名無しさん (2025-06-10 15:58:52)
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作者は&font(l){Twitter廃人で有名な}ハンバーガー氏。
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*概要
&font(b){[[忍者]]の女の子と殺し屋の女子高生が同棲生活を営む}タイトルそのまんまの漫画。
忍びの里から脱走してきた忍者とそれを拾った殺し屋の交流を描いた、テンポの良い会話劇と時折挟まれる[[百合展開>百合]]が持ち味の日常系コメディである。
本作の最大の特徴は登場人物達の&color(red){モラルの希薄さ}と&color(silver){命の儚さ}。
主人公2人を始めほとんどのキャラがまともな倫理観を持ち合わせておらず、殺人その他の犯罪に対して全く躊躇がない。
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切れ味のいいギャグや&color(hotpink){あら^〜}な描写との温度差が著しく、ほんわかした絵柄とのギャップも相まってコメディなのに笑えたり笑えなかったりする不思議な読み心地の作品である。
公式での略称は&font(b){「にんころ」}。&font(l){可愛らしい響きが血生臭い本編に似合わないともっぱらの評判。}
&font(l){だからといって漢字で[[「忍殺」>ニンジャスレイヤー]]と書いてはいけない。いいね?}
2024年4月に&font(b){アニメ化}が発表された。
製作は[[シャフト>シャフト(アニメ会社)]]。
2025年4月10日(木)からAT-X 、TOKYOMXなどにて放送開始。
*あらすじ
#blockquote(){
忍びの里から抜け出したくノ一さとこは、街で行き倒れていたところを通りすがりの女子高生このはに救われる。
だがそれも束の間、さとこは里からの追手に見つかってしまう。
しかしそんな追手をあっさりと返り討ちにするこのは。
…なんと彼女の正体は殺し屋だったのだ!
世間知らずのくノ一と殺し屋女子高生の危ない共同生活がスタート!
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(アニメ公式サイトより)
*登場人物
&font(b){・草隠 さとこ}
CV: [[三川華月]]
&font(b){主人公その1。忍者の女の子。}
忍びの里から脱走してきたいわゆる&font(b){抜け忍}で、常に追っ手の忍び達に命を狙われている。
&font(b){「無生物を&color(green){木の葉っぱ}に変える」}という唯一無二の忍術を持つ。
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脱走直後に野垂れ死にかけていた所をこのはに発見され&font(l){何故か蹴りを入れられつつ}助けられる。
その後葉っぱ化させる術の存在をこのはに知られ、証拠隠滅の技術を買われて仕事仲間に抜擢される。
以来このはと生活を共にしながら死体を葉っぱに変えて生計を立てる日々を送っている。
丁寧な口調の少女だがその実態は&bold(){天然ポンコツ忍者}。
忍なのに暗殺や諜報の技術はからっきしで、逆上がりも出来ない体たらく。
思考力や判断力も欠けており、里を抜けた理由さえも&bold(){「周囲の会話に[[なんとなく]]適当に相槌を打ってたらいつの間にか脱走計画に巻き込まれてた」}という気の抜ける様なもの。
そのポンコツっぷりから、&bold(){同じ里の忍者たちのことも殆ど記憶していなかった。}
#region(単行本4巻のネタバレ注意)
……が、後に里の上層部の指示で&bold(){認識をぼんやりさせる術}をかけられていたことが原因と判明する。
よりにもよって当の術者が抜け忍になってしまったので、現在では効果が切れている。
#endregion
里で一番の落ちこぼれだったために雑用ばかりやらされ続けた結果、無駄に家事スキルが高い。
非合法なコミュニティで生まれ育った上に任務で一般社会と触れる事も無かったせいなのか、倫理観はおろか一般常識がまるっと欠如している。時として同業者の忍者や殺し屋達でさえもドン引きさせる純粋培養された[[サイコパス]]。
里抜けの首謀者である黒を差し置いて執拗に追手が差し向けられていたり、過去に同系統の術を使えた忍者がいたことが示唆されていたりと、不可解な点も多い。
&font(b){・古賀 このは}&footnote(実はこの名前自体偽名。)
CV: [[花澤香菜]]
&font(b){主人公その2。殺し屋の女子高生。}
学生の身分を隠れ蓑にしながら依頼殺人を請け負う職業暗殺者。
さとことは道で倒れていた所を見かけ、定食屋でお代わり無料のご飯と[[漬け物]]を奢った事がきっかけで知り合う。
さとこの忍術の話を聞いて暗殺稼業に役立つと考え、さとこを追っ手の忍者達から守る代わりに仕事を手伝うよう持ちかける。
コンビを組んで以後は死体や凶器の後始末の手際が格段に良くなり、殺し屋ランキング&footnote(食べログみたいなノリの暗殺者レビューサイト)の順位が急上昇中。
未成年ながら殺し屋としての技量は高く、さとこを始末しようと襲いくる数々の忍者達を悉く返り討ちにする実力者。
暗殺者としてのスタイルは気配を消してのナイフによる不意打ちで、並の相手では存在を気取ることすら難しい。
それゆえに戦闘シーンが描かれる事は少なく、大抵は暗転したコマの間にサクッと仕留めている。
性格はクールでドライ、仕事は出来るが私生活がだらしない、とあらゆる面でさとこと対照的な人物。
暗殺の仕事で容赦や躊躇はしないが、吉田さんの身近な人々を始末した事に後ろめたさを感じたりと、普通の人間らしい感性が見え隠れする。
殺し屋になった経緯を含め謎が多い人物。
ダウナー系の仏頂面で感情があまり顔に出ないタイプだが、&font(b){食事の最中だけは無意識の内にニッコニコの笑顔になる。}
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CV: [[喜多村英梨]]
さとこの先輩であるくの一。里抜けの首謀者。中性的な容姿の美人。
里の外に一般人の恋人がおり、一緒に暮らすために里抜けを画策。多くの仲間を焚き付けて&font(l){肉壁}犠牲にしながら脱出に成功した。
記憶を消去する術が使える。
さとこからは「リーダー」と呼ばれており、抜け忍の先輩としてさとこの相談に乗る事が多い。
里抜け後は恋人の家に居候している。
就活用として貰った金を軍資金にパチスロ(アニメでは競馬も)に足繁く通う悠々自適なヒモニート生活を送っていたが、流石に思うところがあったのか最近になってようやく就職した。
[[胸がデカい女が好み。>おっぱい星人]]
&font(b){・百合子}
CV: [[大久保瑠美]]
黒の恋人。普通の会社でOLとして働く一般人。おっとりして穏やかな性格で、本作における数少ない常識人枠。
だが黒は勿論、さとこやこのはの素性を知っても普通に接してきたり、目の前で人が殺された挙句葉っぱにされても大して動じないなど、本作の登場人物の例に漏れずまともとは言い難い面もある。
&font(l){百合CP}シェアハウスの先達としてさとこの相談に乗る事が多い。
同棲中の黒とは日夜[[蜜月>レズセックス]]を重ねている模様。
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&font(b){・イヅツミマリン}
CV: [[芹澤優]]
このはの同業者。[[自らの手で開発したロボットやメカを操作して戦う>博士/発明家キャラ]]殺し屋の女の子。
さとこと組み始めた事でランキングが急上昇したこのはを妬み、一方的に[[ライバル]]視している。
どうもこのはにライバル以上の感情を抱いている節があり、このはやさとこの生活を盗撮、盗聴したり、しれっと同居生活に加わったりしている。
いわゆるマッドサイエンティスト的なキャラだが、主人公2名がもともとアレなので前述の[[ストーカー]]行為を考慮しても相対的に常識的に見える人。
さとこやこのはとも何だかんだ仲良くやっている一方で後先考えず行動する2人に振り回される事も多く、
結果的に登場回数が2人に次いで多い苦労人。
幼げな見た目だが実年齢は18歳。
&font(b){・ロボ子}
CV: 三川華月
マリンの発明した[[ロボット]]。外見はさとこを模している。
一目でロボットと分かるメタリックな外見だが、このはは何故か本物のさとこと区別ができず、そちらを偽物だと思い込んでいた((マリンいわく「催眠機能は付けていない」。))。
証拠隠滅や家事全般を始めとした多彩な機能、自然と他人に心を開かせる優秀な会話用AIなどを併せ持った優秀なロボ。
色々あってさとこの代わりにこのはと暮らす事になり、最終的にこのはにとって掛け替えのないパートナーとなった。
アニメ版の中の人は人間の方のさとこと一緒。
&font(b){・イヅツミミナト}
マリンの姉。機械工学に秀でた妹に対し、こちらは薬学、医学に秀でた殺し屋。
マリンの事を溺愛している重度の[[シスコン>シスターコンプレックス]]。
数年前まではマリン、両親と4人で暮らしていたが、マリンを蔑ろにしていた両親を殺害した過去を持つ。
両親の死を機に妹とは離れ離れになっていたが、成人してからの勤務先の病院でマリンを見かけるや否や住所を突き止め、薬剤を盛り拉致監禁に及んだ作中屈指の危険人物。
インドア派のインテリみたいな外見だが武術の才能もあり、肉弾戦も普通にこなす。
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&font(b){・吉田碧子}
CV: [[小倉唯]]
このはのクラスメイト。
面倒見が良く、出席日数が極端に少ないこのはの事を心配している。
家族や友人など身近な人がこのはの仕事のターゲットになる事が多く、無害な一般人なのに殺しの渦中にいる不憫な人。
そのような経緯から進学を諦めて警察を目指すようになったが、本作の警察は&bold(){殺し屋組織とズブズブの関係}&footnote(殺し屋組織お抱えの闇医者に就職したミナトのために両親殺害の犯罪歴を揉み消している。)なので、想いが報われる可能性は限りなく低い。哀れ。
&font(b){・佐藤葵}
CV: [[井口裕香]]
吉田さんの幼馴染にして友人。全国模試一位の秀才で、将来の目標は医者となること。
進路志望調査を書けないでいたこのはを気に掛けた吉田さんの紹介でこのはと知り合う。
&font(b){・追手の忍者達}
さとこを抹殺しようとする里の忍び。今のところ全員女。
なぜか総じて忍者に似つかわしくない派手でドスケベな装束で登場する。&footnote(作中では服装のセンスが理由でさとこから追手である事を見抜かれたりした人もいるので、なんかもうそういう世界観なのかもしれない。)
大抵は登場から1、2ページ後には死ぬ事になる報われない人達。
しかしこのはの暗殺スキルが規格外すぎるだけで実力は決して低くはなく、正面から対峙できた忍者は割と善戦している。
*アニメ
2025年4月10日(木)から、毎週木曜日にAT-X 、TOKYOMXなどにて放送。
原作にはいなかったオリジナルの殺し屋も登場する&font(l){が、放送開始前から死相が出ている。
・スタッフ
原作: ハンバーガー
監督: 宮本幸裕
シリーズ構成: 東冨邪子
アニメーションキャラクターデザイン: 潮月一也
総作画監督: 潮月一也
美術監督: 飯島寿治
色彩設計: 渡辺康子
撮影監督: 藤田和意
編集: 松原理恵
音響監督: 亀山俊樹
音響制作: ビットグルーヴプロモーション
音楽: 葛西竜之介
音楽プロデューサー: 斎藤滋 / タノウエマモル
音楽制作: ハートカンパニー
制作: シャフト
・主題歌
オープニングテーマ
&font(b){「やれんの?エンドレス」}
作詞: ケンモチヒデフミ
作曲・編曲: TAKU INOUE
歌: 花澤香菜
エンディングテーマ
&font(b){「にんころダンス」}
作詞・作曲・編曲: HoneyWorks MARUMOCHI
歌: HoneyWorks feat.ハコニワリリィ
EDのアニメーションでは追っ手の忍者達も踊っているが、
本編で命を落としたキャラは&font(b){落ち葉の塊}として描かれている。
*余談
・単行本の書き下ろしマンガには&font(b){本編で葉っぱにされた忍者達が登場する。}登場コマ数もセリフ数もキャラクターの掘り下げも&font(b){本編より圧倒的に多い。}&font(l){彼女達にもそれぞれの人生があり未来があるはずだった。}
・単行本のカバー裏には&font(b){過去の犠牲者達の遺影}が載っている。
追記・修正は編集履歴を葉っぱに変えてからお願いします。
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- 人の命があまりにも軽すぎるのめっちゃ好き、吉田さん切ねえよぉ… -- 名無しさん (2024-05-30 08:16:21)
- あのハンバーガーちゃんがオリジナル百合漫画を描くとは…!しかもアニメ化!! -- 名無しさん (2024-06-01 09:48:39)
- シリアス路線に入りそうな予感 -- 名無しさん (2024-10-17 01:16:42)
- 独特の後味の悪さが癖になりそう。原作も買わなきゃ。 -- 名無しさん (2025-04-28 00:04:14)
- ニーとくノ一と合わせて、世はまさに大忍者時代 -- 名無しさん (2025-05-03 22:31:04)
- OPED含めて好き…原作買わないと葉っぱにされる…www -- 名無しさん (2025-05-04 20:17:56)
- 原作全部買っちゃった。葵ちゃん回が今から楽しみ -- 名無しさん (2025-05-05 19:22:00)
- 4話EDで早くも1シーン全て無生物になる。 -- 名無しさん (2025-05-05 19:35:18)
- 殺した忍者の葉っぱで焼き芋するの人の心が無さ過ぎて笑うしかない -- 名無しさん (2025-05-05 21:02:56)
- 素直とぽてまよが居るな -- 名無しさん (2025-05-07 23:11:27)
- 忍者と極道と勘違いしてた時期があるけど、命の軽さに関してはどっこいどっこいだな -- 名無しさん (2025-05-09 10:05:41)
- ロボ子回、アニメだと演出も相まって後味の悪さがマシマシになってるなあ。葵ちゃんとかどうなっちゃうんだろう。 -- 名無しさん (2025-05-12 22:53:25)
- 現在視聴中だが、今週のロボ回ギャグがキレッキレでおもろいwww -- 名無しさん (2025-05-12 22:57:31)
- 二号機造られるようだが、果たしてこのはは受け入れられるのだろうか?ロボ子とまおの組み合わせで完全にmоnо -- 名無しさん (2025-05-13 10:23:26)
- 案の定阿鼻叫喚 -- 名無しさん (2025-05-23 02:55:48)
- 殺し屋ランキングが下がっている&エンディングからは消えてないってことで可能性はあるのか…?それでも元の生活には戻れないだろうけど… -- 名無しさん (2025-05-24 06:59:36)
- 他の殺し屋にヤラれただけだよ。現実は非情である。 -- 名無しさん (2025-05-24 09:35:54)
- 単行本カバー裏でいつまでも知らない人たちに囲まれててかわいそう。 -- 名無しさん (2025-05-25 19:55:28)
- 原作屈指の鬱回、ニコニコでも阿鼻叫喚だった -- 名無しさん (2025-05-27 14:54:12)
- アニメだとこのはが手を下せなかったとも取れる描写になってるけど、死体の処理方法とか、若い女か殺す前に楽しむかぐへへ、みたいな殺し屋に当たった可能性を考えると、原作の方がまだマシだったってこともあり得るんだよな… -- 名無しさん (2025-05-27 18:26:52)
- このはという名前から末路が想像できてしまう -- 名無しさん (2025-05-28 19:43:24)
- アニメで黒ちゃんの出番とクズ度がマシマシになってるの嬉しい -- 名無しさん (2025-06-02 21:05:04)
- ↑リーダーもとい黒さんホント好きwww一件マトモそうな見た目なのに性格がド畜生なところもよき -- 名無しさん (2025-06-10 15:58:52)
- 原作は路線変更して人死にで笑いを取らなくなって、二人の成長と百合(と部位欠損)がメインの真面目な漫画になっている(ちゃんと面白い)。 -- 名無しさん (2025-06-15 00:07:36)
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