「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(映画)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2011/07/11 Mon 21:01:45
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
昔々、かなり大昔のこと。君たちが夢で見たような場所だ。
今からお話しするこの出来事は、ホリデーワールドで起こったこと。
ホリデーがどこから来たのか知ってるかな?知らない?
では今からその答えを解き明かそう……
}
//#center(){&bold(){&sizex(6){&b(){&color(purple){\This is Halloween♪/}}}}}
//凍結防止のため歌詞を隠させて頂きます。
**概要
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&b(){&color(lightgoldenrodyellow,black){『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(原題:The Nightmare Before Christmas)』}}は、1993年10月29日に公開されたディズニー映画。
[[日本>日本国]]では1994年10月15日に公開。
タイトルは、[[アメリカ>アメリカ合衆国]]でよく知られている詩&b(){『クリスマスのまえのばん』(The Night Before Christmas)}のパロディ。
さらにその根底には、ドクター・スースの絵本やクリスマス特番への愛情が込められている。
原案・原作・製作は『[[バットマン>バットマン(映画)]]』や『[[シザーハンズ]]』の[[&bold(){&color(purple){ティム・バートン}}>ティム・バートン]]。
監督はヘンリー・セリック。
なぜバートンが監督でないのかというと、当時彼は『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』の撮影で手が離せなかったため、代わりにディズニー時代からの友人セリックが担当することになったから。
そのため、本作はバートンの代表作でありながら監督作でないという、少々特殊なポジションになっている。
&font(l){そしてタイトルに『ティム・バートンの~』と入れられたせいで、未だにセリックは本作の監督として認識してもらえないことが多いという気の毒なことに……((セリック本人もこの誤解を気にしており、2022年11月に行われたインタビューで不満を漏らしていた。))}
本作は後の『[[コララインとボタンの魔女>コララインとボタンの魔女3D(映画)]]』と同じく、&bold(){ストップモーションアニメ}という技術と、当時の最新のデジタル映像技法の組み合わせで作られたアニメ。
本編の半分くらいが歌で構成されており、歌の中で話が進んでいくミュージカルのような構成となっている。
この企画は、バートンがアニメーターとしてディズニーに在籍していた時に作った詩から始まった。
しかし悲しいかな、当時はあまりにも独特すぎる感性や世界観ゆえに上層部から&b(){「いや……子供に観せるにはキモすぎるでしょこれ……」}と、一度却下されていた。
しかもその後バートンはクビにされた挙句、この企画もディズニーが所有することになったので手が出せない状態になってしまった。
転機が訪れたのは1990年。バートンは『バットマン』の歴史的大ヒットにより、ハリウッド一の売れっ子監督として大出世を遂げており、企画を買い戻そうとしていた。
&font(l){逃した魚の大きさにやっと気づいた}ディズニーも、これを長編映画として映像化しようと彼に提案。
この企画をずっと忘れられないでいた彼は&b(){&color(purple){「思い通りに作らせてくれること」}}を条件に出し、無事その約束を取り付けた。
&b(){ショット数10万以上。脚本が中々出来上がらないので曲から作り始めた。当初の脚本家(『[[ビートルジュース]]』のマイケル・マクダウェル)は給料をコカインに使いサボっていた((当然彼はクビになり、代わりに『シザーハンズ』のキャロライン・トンプソンが引き受けることになった。))。}
&b(){&color(mediumorchid,black){ラストシーンの改良を提案された途端発狂し、編集機に当たり散らすバートン}etc……}
様々な逸話を持つこの作品は、こうして数えきれないほどの艱難辛苦を乗り越えて完成した。
&b(){バートンの思いは、アニメーター時代から数えて10年以上の長い年月をかけてようやく実を結んだ。}
しかし、これだけの苦難を乗り越えて完成したにもかかわらず、子供向け試写の評判は&b(){最悪}だった。
もっとも、上層部に以前「不気味過ぎて子供向けじゃない」と批判された奇抜すぎるデザインや数々の[[グロテスク]]な演出(特に[[トラウマ]]物である悪役の最期)を考えれば子供が嫌がるのも無理はないだろうが……
そのため作品はPG指定かつ、大人向けレーベルの「タッチストーン・ピクチャーズ」名義で公開された。
結局公開当時の興行収入は、元こそ取れたとはいえかなり微妙なものに。
これには関係者一同大いに打ちひしがれたが……
世間はこの作品を完全に見捨ててはいなかった…
熱狂的なファンによる布教活動や、時代変遷の甲斐あり、この作品は再び世間から再評価されるようになった。その後本作は様々なグッズ展開がなされ、ビデオやDVDのレンタル数も次第に増加。
&b(){作り手達も知らないうちに、本作は長い年月をかけてじわじわと人気を得ていた。}
実際、公開から10年以上経った2005年、音楽担当のダニー・エルフマンはバートンと共に『[[チャーリーとチョコレート工場]]』の宣伝のために来日した際、おもちゃ屋で本作のグッズが人気を博しているのを見て驚いたのだとか。
そして現在では正式にディズニー作品として扱われ、不動の人気を手にしたのは皆さんご存じの通り。
&b(){&color(purple){&b(){彼の感性に、ようやく時代が追いついたのだ。}}}
**あらすじ
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どこかにある〈祝日の国〉の一つ、ハロウィンタウン。
[[ハロウィン]]当日、ハロウィンタウンの住人達は大盛り上がり。
だが、パンプキン・キングの&bold(){ジャック・スケリントン}は、毎年毎年同じことの繰り返しでしかないハロウィンにうんざりしていた。
そんな時、森の奥で不思議な扉の付いた木を見つけたジャック。
その扉の中に転がり落ちた彼が行き着いたのは、暗い雰囲気のハロウィンタウンとは全く違う、陽気で明るい&bold(){クリスマスタウン}だった。
美しい雪景色の中、色鮮やかな電飾で飾られた街全体が祝う[[クリスマス]]にジャックはすっかり心を奪われた。
そして[[サンタクロース]]の影を見た彼は、&bold(){自分達でサンタクロースの代わりにクリスマスを行おう}という計画を立てる。
そんな中、ジャックに密かに想いを寄せるサリーは、何か悪いことが起きるのではないかという予感にとらわれていた。
彼女の心配を他所に、クリスマスの準備は着々と進んでいく。
だがジャックも住人達も本当のクリスマスというものを勘違いしている為に、事態はどんどんおかしな方向へと転がって行き……。
**登場キャラクター
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(CVは原語版/吹き替え版)
&b(){○&color(ghostwhite,black){ジャック・スケリントン}}
(クリス・サランドン、歌:ダニー・エルフマン/市村正親)
主人公。お馴染み丸顔の[[骸骨>骸骨/髑髏]]。デザインや動きのモチーフは他にも案山子や[[クモ]]が入っている。
優しくて紳士的な性格だが怒ると恐い。
誰かを恐がらせることにかけてかなう者はなく、「怖い」ことに価値を置くハロウィンタウンの住人達にとって憧れの的。
しかし毎年同じことの繰り返しであるハロウィンにうんざりしている。
クリスマスタウンに迷い込んだ際に、サンタクロースを見てクリスマスをやってみたいと思い始める。
そして、ハロウィンタウンの住人たちを巻き込んで準備に取り掛かるが、サンタクロースの代わりにクリスマスを行おうと本物のサンタクロースを誘拐させたり、人間界のクリスマスを恐怖の渦に巻き込んだりと、&bold(){[[実は主人公でありながら全ての元凶>ダークヒーロー]]}。
思い込みがちょっと激しいことを除けばいい人、じゃなくて骸骨。
原語版では、バートン映画の音楽でおなじみダニー・エルフマンが自慢の歌声を披露してくれる。
彼は自身のバンド『オインゴ・ボインゴ』ではリードシンガーとして王のような存在であるが、それ故に抜け出せないという、ジャックと同じ立場だったために深く感情移入していたという。
しかし歌はともかくセリフは木訥で硬すぎるものだったそうで、セリフ部分はクリス・サランドンに変更された。
この変更の件についてバートンは直接伝えなかったため、エルフマンは相当根に持ったらしい……
&b(){○&color(orange,cadetblue){サリー}}
(キャサリン・オハラ/土居裕子)
本作のヒロイン。密かにジャックに想いを寄せている。
フィンケルスタイン博士によって作られたつぎはぎの人形で、高いところから落下するなどの衝撃を受けるとバラバラになってしまうが、そうなっても縫い合わせれば元通りになれる。
実際、パーツを&bold(){セルフ縫合}するシーンもある。
また、体は一部分だけ分離していても自由に動かせるようで、腕だけの状態で相手をポカポカやることもできる。
博士の束縛に嫌気が差しており、時折食事に一服盛り、彼を眠らせて外に逃げ出すこともしばしば。
住人達の中ではただ一人、ジャック達のクリスマス計画に不安を感じていた。サンタクロースにはハロウィンタウンでは唯一まともな人物だと評される。
映画のラストでジャックに想いを打ち明け、無事結ばれることができた。
&b(){○&color(floralwhite,#180614){フィンケルスタイン博士}}
(ウィリアム・ヒッキー/[[三ツ矢雄二]])
偏屈で体が不自由なマッドサイエンティスト。サリーの生みの親。
彼女のことは家政婦のように考えており、いつも自分の世話をするよう強制している。その為彼女との折り合いは良くなく、食事に毒を盛られて眠らされては脱走されている。
頭部を開閉でき、たまに自分の[[脳みそ>脳]]をいじっている。最後にサリーの代わりとなる新たな人形を作り、自分の脳の半分を移した。
&b(){○&color(peachpuff){ウギー・ブギー}}
(ケン・ペイジ/小林アトム)
町外れの賭博場に住む荒くれ者で、本作におけるヴィラン(悪役)。歌の場面ではかなりの歌唱力を発揮する。
大きな麻袋で出来た体の中には、蜘蛛や百足などの夥しい数の虫がぎっしりと詰まっている。かなりグロい。
「イカサマが得意なギャンブラー」を自称するだけあって自分の欲求を満たすためなら手段を選ばず、住人達から嫌われているのみならずジャックからさえ「&bold(){ろくでなし}」呼ばわりされている始末。
子分達が誘拐してきたサンタクロース、そしてそれを助けようとしたサリーを食べようとする。
意外と手先が器用なのか、彼の賭博場はカッターやら[[ロボット]]の兵隊やら危険なトラップが満載。
ジャックからサンタクロースとサリーを素直に開放するよう言われるが拒否し、予てから疎ましく思っていたジャックを殺そうとするが、最終的に&bold(){ヴィランの中でも最も凄惨で悍ましい最期を迎えることに}。
ちなみに没設定では&b(){フィンケルスタイン博士と同一人物}というものがあった。
が、根本的な部分が変わってしまうこの案を知ったバートンは&b(){&color(mediumorchid,black){スタジオの壁を蹴って穴を開けるほどブチギレたとか何とか……}}
そして翌日には壁に「&bold(){ティムがキックして開けた穴}」と書かれ、さらに&bold(){有名人が開けた穴ということで、その部分は切り取って額に入れられた}そうな。
&b(){○&color(firebrick){ロック}、&color(plum){ショック}、&color(forestgreen){バレル}}
ロック(ポール・ルーベンス/園岡新太郎)、ショック(キャサリン・オハラ/土居裕子)、バレル(ダニー・エルフマン/松澤重雄)
いつも一緒にいるブギーの子分の三人組。ジャック曰く「ハロウィンタウンきっての悪ガキトリオ」。
[[悪魔]]のマスクを被っているのがロック、[[魔女]]がショック、食屍鬼がバレル。ロックが三人組のリーダーだが実質主導権を握っているのはショック。
ジャックに命じられてサンタクロースを誘拐した。
ちなみにショック役はサリーと兼役。
原語版のロック役は、バートンの長編デビュー作『[[ピーウィーの大冒険]]』のピーウィー・ハーマンことポール・ルーベンスが担当している。
&b(){○ハロウィンタウンの住人達}
&b(){&color(lawngreen,dimgray){魔女}}や[[&b(){&color(#d20a13,#16160e){吸血鬼}}>吸血鬼]]等、個性あふれる面々。皆ジャックを慕っている。
&b(){○&color(mediumturquoise,gray){町長}}
(グレン・シャディックス/[[大平透]])
ハロウィンタウンの町長。顔が二つあり、オレンジの笑顔と白い困り顔を持つ。
彼の蝶ネクタイはクモで、彼が目を離す度にどこかに行くが、叩かれると大人しくなる。
しかし町長は自分では何も決められないとか……それでも町長なんだろうか?
&b(){○&color(whitesmoke,darkorange){ゼロ}}
ジャックが飼っている[[犬]]の[[幽霊>幽霊(萌え属性)]]。[[幽霊]]なのでふよふよ浮いている。人語は話さないが表情豊かで&bold(){可愛い}。
[[カボチャ]]の形をした鼻は明かりのようになっていて、ソリで飛ぶ際には赤鼻のトナカイよろしく照明の役割も果たしている。
&b(){○&color(snow,#d70035){サンタクロース}}
(エド・アイヴォリー/永江智明)
丸々と太ったおじいさん。サンタクロースその人。
ジャックにサンディ・クローズ(爪を持つ男)と間違えられ誘拐された挙句、危うくブギーに食われそうになったり、その間に人間界のクリスマスをメチャクチャにされたりとこの作品一番の被害者。
「人には領分というものがある」とジャックを諭す一方で、自分のしでかしたことを反省した彼を許し、最後にはハロウィンタウンに&bold(){素敵なクリスマスプレゼント}を贈るという懐の深さも併せもつ。
**<その他の展開について>
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キャラクターは知っているしジャックは好きだという人が多いが、映画を見たことがないという人もまた多いようだ。
グッズを買うのもいいが、一度は映画の方もご覧いただきたい。
DVDを買うなら、少し高めだがボーナスコンテンツが豊富な二枚組のプレミアムエディションがオススメ。さらにハマれるだろう。
講談社からは映画のコミカライズ版も出版されている。
また正式な続編であるゲームが発売されている。時系列順に並べると『パンプキン・キング』([[GBA>ゲームボーイアドバンス]])→映画本編→『[[ブギーの逆襲>ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲]]』([[PS2>PlayStation2]])となる。
ディズニーキャラクターが登場する『[[KINGDOM HEARTSシリーズ]]』にもステージや主要人物が登場した。
恐ろしい敵である[[ハートレス]]をサプライズの道具として活用しようとしたり、カボチャの[[爆弾]]をそこらにバラまいたりと色々しでかしてくれる。
ソーシャルゲーム『[[ディズニー ツイステッドワンダーランド]]』の2024年ハロウィンイベント『Lost in the book with Tim Burton's The Nightmare Before Christmas ~始まりのハロウィーン~』で、ハロウィンタウンと今作の人物達が登場した他、ジャックがモチーフのゲストキャラ、&b(){&color(orange,black){スカリー・J・グレイブス}}(CV:[[山口勝平]])も登場した。
&font(#ffa500,u){&font(#ffffff){そして、ナイトレイブンカレッジの生徒達が本作のメインテーマ『This Is Halloween』を合唱する場面(ちなみに歌っているのはリドル、トレイ、レオナ、ジェイド、ジャミル、イデア、セベクである)も登場している。}}
**<『ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー』について>
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[[東京ディズニーランド]]では、2004年から毎年((2020年および2021年は開催なし。))行われている期間限定仕様『ホリデーナイトメアー』で彼らに会える。
ハロウィンとクリスマスがぶつかりあって、一体何が起きたのか……?
かなり混雑するが、ファンなら一度は訪れてみよう。怪しくも愉快な一味違う[[ホーンテッドマンション]]が楽しめる。子供達や通常版が怖い人にもオススメ。
この時期は&b(){&color(blueviolet){紫}}のケープを身につけているキャストもおり、ムードを高めてくれる。
例年大体9月中旬から翌年の3が日まで開催されている。時期が近くなるとアナウンスがあるのでチェックしてみよう((なお、この関係で開催期間前後に改修工事が行われるため、この期間のみホーンテッドマンション自体が一時期クローズする。改修期間はおよそ1ヶ月ほどなので通常バージョンに乗りたい方は注意。))。
なお、本家ディズニーランドでもほぼ同時期に開催されている((但し名前は『ホーンテッドマンション・ホリデー』。))。
**<余談>
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ハロウィンタウンとクリスマスタウン以外の祝日の扉はハッキリ写っていないため判別が難しいが、設定では以下の通り。
・卵:イースター
・星条旗:インディペンデンス・デイ(独立記念日)
・ハート:[[バレンタイン>バレンタインデー]]
・七面鳥:サンクスギビング(感謝祭)
・四葉のクローバー:聖パトリックデー((3月17日に指定されたアイルランドの祝日。))
祝日の選出にだいぶ偏りがある気がするが、そこは仕方がない。
[[ゲーム]]にて明かされた設定では、それぞれの祝日の国にもジャックやサンタクロースのようなリーダーが居るとされる。残念ながら姿は映らなかったが。
またサンタクロースと間違えて誘拐されてきた[[ウサギ]]が登場するシーンがあるが、恐らくイースターの国の住民と思われる。
不気味でアンバランスなバートン独特のキャラデザを立体で表現することには、多くの困難が伴っている。
例えばジャックの手足は原画ではあまりにも細すぎて、2倍ぐらいの太さにしてようやくパペットで動かせる限界ギリギリのものだった。
また、サリーは女性らしい丸みを帯びた体つきだが、足首が細すぎて全身を支えられないため、セリックが靴下を履かせてバランスを取るという案を出している。
人気少年[[漫画]][[ONE PIECE]]の[[スリラーバーク]]編のキャラは本作が元ネタらしく、デザインや雰囲気が似通っている。
また、同作品の登場人物である[[道化のバギー]]は『初期案では「ブギー」という名前だったが、作者がある映画の観賞中に同名のキャラが登場したのを見て急遽「バギー」に変更した』という逸話が存在するが、「ある映画」とは本作の事だと思われる。そして彼の部下であるモージとカバジも初期案では名前すら決まっていなかったという。
バートンにとって最も重要な作品の一つである本作。
それだけに、続編・前日譚・リブートには断固反対しており、&b(){&color(mediumorchid,black){「発電所から自分の土地を守っている老人みたいなものだよ。俺の土地から出ていけ!ショットガン持って来い!みたいにね」}}とまで言い切っている((出典:https://variety.com/2023/film/news/tim-burton-shuts-down-nightmare-before-christmas-sequel-prequel-reboot-1235805330/))。
実際、2022年にディズニーへの決別宣言を出したバートンであるが、その原因の一つが、ディズニーからDisney+向けに本作の続編製作を打診されたことと見られている((出典:https://twitter.com/TimBurton_JP/status/1728072294520774683))。
しかしそんな中、本作公開から29年が経った2023年に「正式続編」と銘打たれた小説『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス パンプキン・クイーンに栄光あれ』が発売された。同作は映画の直後に起きた出来事を描き、ハロウィンタウンの“パンプキン・クイーン”となったサリーが主人公となっている。
バートンの次なる作品は[[「史上最低の映画監督」と呼ばれた、映画を愛する人>エド・ウッド(映画監督)]]の[[半生を描いたものだった>エド・ウッド(映画)]]。
**<バートンからのメッセージ>
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#center(){
&b(){&color(purple){誰でも自分のすることを、はっきりと意識しておかなくちゃいけないんだろうけど、この映画だけは違うんだ。}}
&b(){&color(purple){僕にとってこんなに特別なものはない。}}
&b(){&color(purple){キャラクターもまったく個人的なものばかりだ。}}
&b(){&color(purple){ときどき、座って絵を描いていても、ふと、何をしているのか分からなくなったりしてね、}}
&b(){&color(purple){それでも絵は描いているんで、これはもう、潜在意識から直接あふれ出てきたようなものだね。}}
&b(){&color(purple){この映画には僕の好きなものが全部つまってる。}}
&b(){&color(purple){ホリディもそうだし(僕はハロウィンもクリスマスも大好きだよ)、}}
&b(){&color(purple){可愛いけれども勘違いばかりしてるキャラクターたち、}}
&b(){&color(purple){ドラマにしても、哀しいことや元気なことも、この映画には全部入っているんだ。}}
&b(){&color(purple){もとを質せば、それはずいぶん長いこと僕のなかにあったものだけれど、}}
&b(){&color(purple){出来上がった映画を見て思うのは……}}
&sizex(6){&b(){&color(darkslateblue,#ff5b5b){みんな、愛してるよってこと!}}}
}
#right(){&sizex(1){引用元:ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック P165}}
//&b(){&color(purple){アニヲタWiki このWikiは}}
//&b(){&color(purple){追記・修正に大喝采♪}}
//凍結防止のため歌詞を隠させて頂きます。
追記・修正はゼロと一緒にお願いします。
参考資料
ボクらを作った映画たちシーズン3 第7話(Netflix)
ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック(河出書房新社)
#include(テンプレ2)
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#vote3(time=600,11)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- ブギーって一体どれが本体なんだろ? 頭陀袋に大量の蟲詰めれば復活するけど -- 名無しさん (2013-12-25 13:15:38)
- もともとブギーマン自体が形の無い怪物だから形成して意味を持たせたらブギーマンになるんじゃね -- 名無しさん (2014-01-20 16:00:59)
- ウギー・ブギーの歌は日本語版と英語版、どっちもイケボで惚れ惚れする -- 名無しさん (2014-06-13 22:11:20)
- ちっちゃい頃から100回(言い過ぎか)くらい見てたから劇中のやりとりとか歌を大体覚えてしまった。いまだに来客が来ると「玄関は会いとる -- 名無しさん (2014-06-21 23:50:57)
- ↑ミス 「玄関は開いとるよぉ!」って言っちゃう -- 名無しさん (2014-06-21 23:52:10)
- ブギーの親分に一目ぼれしたなぁ。虫まみれでグロいのに愛嬌がある -- 名無しさん (2015-01-21 22:29:41)
- 今は全然なのに、子供の頃は何故かゼロが怖かった。多分眼球の無い空っぽの目が受け付けなかったのかも知れない -- 名無しさん (2017-04-09 10:45:51)
- ジャックの吹き替えの人は篠原涼子の旦那さん -- 名無しさん (2017-12-25 21:49:38)
- 今見てもストップモーションだってことを忘れるくらい滑らかな動きだよなぁ -- 名無しさん (2019-01-24 19:08:38)
- 連投ごめん。あとジャックのキャラが本当に好きだなぁ。子供っぽいのに紳士的でちょっとダーティで、吹き替えの飄々とした感じもぴったり -- 名無しさん (2019-01-24 19:13:54)
- この映画の続編がゲームになってるけど、そっちも出来がいいんだよな。ファンなら是非プレイしてほしい。 -- 名無しさん (2019-06-13 14:04:41)
- ワンピースのバギーは初期設定では「ブギー」って名前だったんだけど、尾田っちがある時映画を見てそこに「ブギー」って名前のキャラがいたから変えたって話があったけど、たぶんこれ見たんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-09-04 07:24:22)
- KHだと2から原作の物語をなぞっていくというちょっと珍しい形となっている -- 名無しさん (2022-09-04 07:48:07)
- ジャックの吹替が市村正親ということに驚いた -- 名無しさん (2022-09-25 16:52:28)
- ブチギレティム・バートン壁に穴を空けるはわからないでもない、キャラの根底がちがいすぎる -- 名無しさん (2022-09-26 20:17:26)
- >子供向け試写の評判は最悪だった。 まあ幼児受けはしないビジュアルだろうなとは思う。正直子供の頃ゼロ怖かったし -- 名無しさん (2022-09-27 00:02:21)
- ↑ 劇場版家なき子の予告と、同時上映の実写版フランケンウィニーと併せてトリプルキルで、見事に幼少期のトラウマになりました -- 名無しさん (2022-09-27 09:28:13)
- ↑4 市村正親はじめとしてミュージカルシーンのあるキャラの声優は劇団四季の団員で固めてる -- 名無しさん (2022-09-29 00:18:21)
- ハマる人はメチャクチャにハマって何回も見る 毎年クリスマスに見るのがしきたりになる家庭さえある ソースは俺 -- 名無しさん (2022-09-30 17:12:33)
- 『サンタキラーズ』というホラー映画の原題も「The Nights Before Christmas」 -- 名無しさん (2022-12-24 10:10:42)
- なお、実験体の出番は…ありません。アイツはKH2のオリジナルキャラです。滅茶苦茶それっぽいデザインしてるけど。 -- 名無しさん (2023-06-30 11:58:47)
- ジャックはやっぱり、地獄行きも天国行きも断られた鍛冶屋のジャックその人なんだろうか -- 名無しさん (2023-06-30 15:19:43)
- ↑ジャック・オ・ランタンの象徴であって本人ではないのでは? -- 名無しさん (2023-06-30 15:25:22)
- 今日はハロウィン -- 名無しさん (2023-10-31 23:27:38)
- 去年ぐらいに正当続編って銘打たれた小説が出たよね -- 名無しさん (2024-05-25 15:38:25)
- インディペンデンスデイのリーダーはリンカーンなんだろうか -- 名無しさん (2024-06-30 02:02:05)
- 今日はハロウィン -- 名無しさん (2024-10-31 07:00:27)
#comment
#areaedit(end)
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&font(#6495ED){登録日}:2011/07/11 Mon 21:01:45
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昔々、かなり大昔のこと。君たちが夢で見たような場所だ。
今からお話しするこの出来事は、ホリデーワールドで起こったこと。
ホリデーがどこから来たのか知ってるかな?知らない?
では今からその答えを解き明かそう……
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&b(){&color(lightgoldenrodyellow,black){『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(原題:The Nightmare Before Christmas)』}}は、1993年10月29日に公開されたディズニー映画。
[[日本>日本国]]では1994年10月15日に公開。
タイトルは、[[アメリカ>アメリカ合衆国]]でよく知られている詩&b(){『クリスマスのまえのばん』(The Night Before Christmas)}のパロディ。
さらにその根底には、ドクター・スースの絵本やクリスマス特番への愛情が込められている。
原案・原作・製作は『[[バットマン>バットマン(映画)]]』や『[[シザーハンズ]]』の[[&bold(){&color(purple){ティム・バートン}}>ティム・バートン]]。
監督はヘンリー・セリック。
なぜバートンが監督でないのかというと、当時彼は『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』の撮影で手が離せなかったため、代わりにディズニー時代からの友人セリックが担当することになったから。
そのため、本作はバートンの代表作でありながら監督作でないという、少々特殊なポジションになっている。
&font(l){そしてタイトルに『ティム・バートンの~』と入れられたせいで、未だにセリックは本作の監督として認識してもらえないことが多いという気の毒なことに……((セリック本人もこの誤解を気にしており、2022年11月に行われたインタビューで不満を漏らしていた。))}
本作は後の『[[コララインとボタンの魔女>コララインとボタンの魔女3D(映画)]]』と同じく、&bold(){ストップモーションアニメ}という技術と、当時の最新のデジタル映像技法の組み合わせで作られたアニメ。
本編の半分くらいが歌で構成されており、歌の中で話が進んでいくミュージカルのような構成となっている。
この企画は、バートンがアニメーターとしてディズニーに在籍していた時に作った詩から始まった。
しかし悲しいかな、当時はあまりにも独特すぎる感性や世界観ゆえに上層部から&b(){「いや……子供に観せるにはキモすぎるでしょこれ……」}と、一度却下されていた。
しかもその後バートンはクビにされた挙句、この企画もディズニーが所有することになったので手が出せない状態になってしまった。
転機が訪れたのは1990年。バートンは『バットマン』の歴史的大ヒットにより、ハリウッド一の売れっ子監督として大出世を遂げており、企画を買い戻そうとしていた。
&font(l){逃した魚の大きさにやっと気づいた}ディズニーも、これを長編映画として映像化しようと彼に提案。
この企画をずっと忘れられないでいた彼は&b(){&color(purple){「思い通りに作らせてくれること」}}を条件に出し、無事その約束を取り付けた。
&b(){ショット数10万以上。脚本が中々出来上がらないので曲から作り始めた。当初の脚本家(『[[ビートルジュース]]』のマイケル・マクダウェル)は給料をコカインに使いサボっていた((当然彼はクビになり、代わりに『シザーハンズ』のキャロライン・トンプソンが引き受けることになった。))。}
&b(){&color(mediumorchid,black){ラストシーンの改良を提案された途端発狂し、編集機に当たり散らすバートン}etc……}
様々な逸話を持つこの作品は、こうして数えきれないほどの艱難辛苦を乗り越えて完成した。
&b(){バートンの思いは、アニメーター時代から数えて10年以上の長い年月をかけてようやく実を結んだ。}
しかし、これだけの苦難を乗り越えて完成したにもかかわらず、子供向け試写の評判は&b(){最悪}だった。
もっとも、上層部に以前「不気味過ぎて子供向けじゃない」と批判された奇抜すぎるデザインや数々の[[グロテスク]]な演出(特に[[トラウマ]]物である悪役の最期)を考えれば子供が嫌がるのも無理はないだろうが……
そのため作品はPG指定かつ、大人向けレーベルの「タッチストーン・ピクチャーズ」名義で公開された。
結局公開当時の興行収入は、元こそ取れたとはいえかなり微妙なものに。
これには関係者一同大いに打ちひしがれたが……
世間はこの作品を完全に見捨ててはいなかった…
熱狂的なファンによる布教活動や、時代変遷の甲斐あり、この作品は再び世間から再評価されるようになった。その後本作は様々なグッズ展開がなされ、ビデオやDVDのレンタル数も次第に増加。
&b(){作り手達も知らないうちに、本作は長い年月をかけてじわじわと人気を得ていた。}
実際、公開から10年以上経った2005年、音楽担当のダニー・エルフマンはバートンと共に『[[チャーリーとチョコレート工場]]』の宣伝のために来日した際、おもちゃ屋で本作のグッズが人気を博しているのを見て驚いたのだとか。
そして現在では正式にディズニー作品として扱われ、不動の人気を手にしたのは皆さんご存じの通り。
&b(){&color(purple){&b(){彼の感性に、ようやく時代が追いついたのだ。}}}
**あらすじ
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どこかにある〈祝日の国〉の一つ、ハロウィンタウン。
[[ハロウィン]]当日、ハロウィンタウンの住人達は大盛り上がり。
だが、パンプキン・キングの&bold(){ジャック・スケリントン}は、毎年毎年同じことの繰り返しでしかないハロウィンにうんざりしていた。
そんな時、森の奥で不思議な扉の付いた木を見つけたジャック。
その扉の中に転がり落ちた彼が行き着いたのは、暗い雰囲気のハロウィンタウンとは全く違う、陽気で明るい&bold(){クリスマスタウン}だった。
美しい雪景色の中、色鮮やかな電飾で飾られた街全体が祝う[[クリスマス]]にジャックはすっかり心を奪われた。
そして[[サンタクロース]]の影を見た彼は、&bold(){自分達でサンタクロースの代わりにクリスマスを行おう}という計画を立てる。
そんな中、ジャックに密かに想いを寄せるサリーは、何か悪いことが起きるのではないかという予感にとらわれていた。
彼女の心配を他所に、クリスマスの準備は着々と進んでいく。
だがジャックも住人達も本当のクリスマスというものを勘違いしている為に、事態はどんどんおかしな方向へと転がって行き……。
**登場キャラクター
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(CVは原語版/吹き替え版)
&b(){○&color(ghostwhite,black){ジャック・スケリントン}}
(クリス・サランドン、歌:ダニー・エルフマン/市村正親)
主人公。お馴染み丸顔の[[骸骨>骸骨/髑髏]]。デザインや動きのモチーフは他にも案山子や[[クモ]]が入っている。
優しくて紳士的な性格だが怒ると恐い。
誰かを恐がらせることにかけてかなう者はなく、「怖い」ことに価値を置くハロウィンタウンの住人達にとって憧れの的。
しかし毎年同じことの繰り返しであるハロウィンにうんざりしている。
クリスマスタウンに迷い込んだ際に、サンタクロースを見てクリスマスをやってみたいと思い始める。
そして、ハロウィンタウンの住人たちを巻き込んで準備に取り掛かるが、サンタクロースの代わりにクリスマスを行おうと本物のサンタクロースを誘拐させたり、人間界のクリスマスを恐怖の渦に巻き込んだりと、&bold(){[[実は主人公でありながら全ての元凶>ダークヒーロー]]}。
思い込みがちょっと激しいことを除けばいい人、じゃなくて骸骨。
原語版では、バートン映画の音楽でおなじみダニー・エルフマンが自慢の歌声を披露してくれる。
彼は自身のバンド『オインゴ・ボインゴ』ではリードシンガーとして王のような存在であるが、それ故に抜け出せないという、ジャックと同じ立場だったために深く感情移入していたという。
しかし歌はともかくセリフは木訥で硬すぎるものだったそうで、セリフ部分はクリス・サランドンに変更された。
この変更の件についてバートンは直接伝えなかったため、エルフマンは相当根に持ったらしい……
&b(){○&color(orange,cadetblue){サリー}}
(キャサリン・オハラ/土居裕子)
本作のヒロイン。密かにジャックに想いを寄せている。
フィンケルスタイン博士によって作られたつぎはぎの人形で、高いところから落下するなどの衝撃を受けるとバラバラになってしまうが、そうなっても縫い合わせれば元通りになれる。
実際、パーツを&bold(){セルフ縫合}するシーンもある。
また、体は一部分だけ分離していても自由に動かせるようで、腕だけの状態で相手をポカポカやることもできる。
博士の束縛に嫌気が差しており、時折食事に一服盛り、彼を眠らせて外に逃げ出すこともしばしば。
住人達の中ではただ一人、ジャック達のクリスマス計画に不安を感じていた。サンタクロースにはハロウィンタウンでは唯一まともな人物だと評される。
映画のラストでジャックに想いを打ち明け、無事結ばれることができた。
&b(){○&color(floralwhite,#180614){フィンケルスタイン博士}}
(ウィリアム・ヒッキー/[[三ツ矢雄二]])
偏屈で体が不自由なマッドサイエンティスト。サリーの生みの親。
彼女のことは家政婦のように考えており、いつも自分の世話をするよう強制している。その為彼女との折り合いは良くなく、食事に毒を盛られて眠らされては脱走されている。
頭部を開閉でき、たまに自分の[[脳みそ>脳]]をいじっている。最後にサリーの代わりとなる新たな人形を作り、自分の脳の半分を移した。
&b(){○&color(peachpuff){ウギー・ブギー}}
(ケン・ペイジ/小林アトム)
町外れの賭博場に住む荒くれ者で、本作におけるヴィラン(悪役)。歌の場面ではかなりの歌唱力を発揮する。
大きな麻袋で出来た体の中には、蜘蛛や百足などの夥しい数の虫がぎっしりと詰まっている。かなりグロい。
「イカサマが得意なギャンブラー」を自称するだけあって自分の欲求を満たすためなら手段を選ばず、住人達から嫌われているのみならずジャックからさえ「&bold(){ろくでなし}」呼ばわりされている始末。
子分達が誘拐してきたサンタクロース、そしてそれを助けようとしたサリーを食べようとする。
意外と手先が器用なのか、彼の賭博場はカッターやら[[ロボット]]の兵隊やら危険なトラップが満載。
ジャックからサンタクロースとサリーを素直に開放するよう言われるが拒否し、予てから疎ましく思っていたジャックを殺そうとするが、最終的に&bold(){ヴィランの中でも最も凄惨で悍ましい最期を迎えることに}。
ちなみに没設定では&b(){フィンケルスタイン博士と同一人物}というものがあった。
が、根本的な部分が変わってしまうこの案を知ったバートンは&b(){&color(mediumorchid,black){スタジオの壁を蹴って穴を開けるほどブチギレたとか何とか……}}
そして翌日には壁に「&bold(){ティムがキックして開けた穴}」と書かれ、さらに&bold(){有名人が開けた穴ということで、その部分は切り取って額に入れられた}そうな。
&b(){○&color(firebrick){ロック}、&color(plum){ショック}、&color(forestgreen){バレル}}
ロック(ポール・ルーベンス/園岡新太郎)、ショック(キャサリン・オハラ/土居裕子)、バレル(ダニー・エルフマン/松澤重雄)
いつも一緒にいるブギーの子分の三人組。ジャック曰く「ハロウィンタウンきっての悪ガキトリオ」。
[[悪魔]]のマスクを被っているのがロック、[[魔女]]がショック、食屍鬼がバレル。ロックが三人組のリーダーだが実質主導権を握っているのはショック。
ジャックに命じられてサンタクロースを誘拐した。
ちなみにショック役はサリーと兼役。
原語版のロック役は、バートンの長編デビュー作『[[ピーウィーの大冒険]]』のピーウィー・ハーマンことポール・ルーベンスが担当している。
&b(){○ハロウィンタウンの住人達}
&b(){&color(lawngreen,dimgray){魔女}}や[[&b(){&color(#d20a13,#16160e){吸血鬼}}>吸血鬼]]等、個性あふれる面々。皆ジャックを慕っている。
&b(){○&color(mediumturquoise,gray){町長}}
(グレン・シャディックス/[[大平透]])
ハロウィンタウンの町長。顔が二つあり、オレンジの笑顔と白い困り顔を持つ。
彼の蝶ネクタイはクモで、彼が目を離す度にどこかに行くが、叩かれると大人しくなる。
しかし町長は自分では何も決められないとか……それでも町長なんだろうか?
&b(){○&color(whitesmoke,darkorange){ゼロ}}
ジャックが飼っている[[犬]]の[[幽霊>幽霊(萌え属性)]]。[[幽霊]]なのでふよふよ浮いている。人語は話さないが表情豊かで&bold(){可愛い}。
[[カボチャ]]の形をした鼻は明かりのようになっていて、ソリで飛ぶ際には赤鼻のトナカイよろしく照明の役割も果たしている。
&b(){○&color(snow,#d70035){サンタクロース}}
(エド・アイヴォリー/永江智明)
丸々と太ったおじいさん。サンタクロースその人。
ジャックにサンディ・クローズ(爪を持つ男)と間違えられ誘拐された挙句、危うくブギーに食われそうになったり、その間に人間界のクリスマスをメチャクチャにされたりとこの作品一番の被害者。
「人には領分というものがある」とジャックを諭す一方で、自分のしでかしたことを反省した彼を許し、最後にはハロウィンタウンに&bold(){素敵なクリスマスプレゼント}を贈るという懐の深さも併せもつ。
**<その他の展開について>
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キャラクターは知っているしジャックは好きだという人が多いが、映画を見たことがないという人もまた多いようだ。
グッズを買うのもいいが、一度は映画の方もご覧いただきたい。
DVDを買うなら、少し高めだがボーナスコンテンツが豊富な二枚組のプレミアムエディションがオススメ。さらにハマれるだろう。
講談社からは映画のコミカライズ版も出版されている。
また、正式な続編であるゲームが発売されている。時系列順に並べると『パンプキン・キング』([[GBA>ゲームボーイアドバンス]])→映画本編→『[[ブギーの逆襲>ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲]]』([[PS2>PlayStation2]])となる。
ディズニーキャラクターが登場する『[[KINGDOM HEARTSシリーズ]]』にもステージや主要人物が登場した。
恐ろしい敵である[[ハートレス]]をサプライズの道具として活用しようとしたり、カボチャの[[爆弾]]をそこらにバラまいたりと色々しでかしてくれる。
ソーシャルゲーム『[[ディズニー ツイステッドワンダーランド]]』の2024年ハロウィンイベント『Lost in the book with Tim Burton's The Nightmare Before Christmas ~始まりのハロウィーン~』で、ハロウィンタウンと今作の人物達が登場した他、ジャックがモチーフのゲストキャラ、&b(){&color(orange,black){スカリー・J・グレイブス}}(CV:[[山口勝平]])も登場した。
&font(#ffa500,u){&font(#ffffff){そして、NRC生達が本作のメインテーマ『This Is Halloween』を合唱する場面(ちなみに歌っているのはリドル、トレイ、レオナ、ジェイド、ジャミル、イデア、セベクである)も登場している。}}
**<『ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー』について>
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[[東京ディズニーランド]]では、2004年から毎年((2020年および2021年は開催なし。))行われている期間限定仕様『ホリデーナイトメアー』で彼らに会える。
ハロウィンとクリスマスがぶつかりあって、一体何が起きたのか……?
かなり混雑するが、ファンなら一度は訪れてみよう。怪しくも愉快な一味違う[[ホーンテッドマンション]]が楽しめる。子供達や通常版が怖い人にもオススメ。
この時期は&b(){&color(blueviolet){紫}}のケープを身につけているキャストもおり、ムードを高めてくれる。
例年大体9月中旬から翌年の3が日まで開催されている。時期が近くなるとアナウンスがあるのでチェックしてみよう((なお、この関係で開催期間前後に改修工事が行われるため、この期間のみホーンテッドマンション自体が一時期クローズする。改修期間はおよそ1ヶ月ほどなので通常バージョンに乗りたい方は注意。))。
なお、本家ディズニーランドでもほぼ同時期に開催されている((但し名前は『ホーンテッドマンション・ホリデー』。))。
**<余談>
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ハロウィンタウンとクリスマスタウン以外の祝日の扉はハッキリ写っていないため判別が難しいが、設定では以下の通り。
・卵:イースター
・星条旗:インディペンデンス・デイ(独立記念日)
・ハート:[[バレンタイン>バレンタインデー]]
・七面鳥:サンクスギビング(感謝祭)
・四葉のクローバー:聖パトリックデー((3月17日に指定されたアイルランドの祝日。))
祝日の選出にだいぶ偏りがある気がするが、そこは仕方がない。
[[ゲーム]]にて明かされた設定では、それぞれの祝日の国にもジャックやサンタクロースのようなリーダーが居るとされる。残念ながら姿は映らなかったが。
またサンタクロースと間違えて誘拐されてきた[[ウサギ]]が登場するシーンがあるが、恐らくイースターの国の住民と思われる。
不気味でアンバランスなバートン独特のキャラデザを立体で表現することには、多くの困難が伴っている。
例えばジャックの手足は原画ではあまりにも細すぎて、2倍ぐらいの太さにしてようやくパペットで動かせる限界ギリギリのものだった。
また、サリーは女性らしい丸みを帯びた体つきだが、足首が細すぎて全身を支えられないため、セリックが靴下を履かせてバランスを取るという案を出している。
人気少年[[漫画]][[ONE PIECE]]の[[スリラーバーク]]編のキャラは本作が元ネタらしく、デザインや雰囲気が似通っている。
また、同作品の登場人物である[[道化のバギー]]は『初期案では「ブギー」という名前だったが、作者がある映画の観賞中に同名のキャラが登場したのを見て急遽「バギー」に変更した』という逸話が存在するが、「ある映画」とは本作の事だと思われる。そして彼の部下であるモージとカバジも初期案では名前すら決まっていなかったという。
バートンにとって最も重要な作品の一つである本作。
それだけに、続編・前日譚・リブートには断固反対しており、&b(){&color(mediumorchid,black){「発電所から自分の土地を守っている老人みたいなものだよ。俺の土地から出ていけ!ショットガン持って来い!みたいにね」}}とまで言い切っている((出典:https://variety.com/2023/film/news/tim-burton-shuts-down-nightmare-before-christmas-sequel-prequel-reboot-1235805330/))。
実際、2022年にディズニーへの決別宣言を出したバートンであるが、その原因の一つが、ディズニーからDisney+向けに本作の続編製作を打診されたことと見られている((出典:https://twitter.com/TimBurton_JP/status/1728072294520774683))。
しかしそんな中、本作公開から29年が経った2023年に「正式続編」と銘打たれた小説『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス パンプキン・クイーンに栄光あれ』が発売された。同作は映画の直後に起きた出来事を描き、ハロウィンタウンの“パンプキン・クイーン”となったサリーが主人公となっている。
バートンの次なる作品は[[「史上最低の映画監督」と呼ばれた、映画を愛する人>エド・ウッド(映画監督)]]の[[半生を描いたものだった>エド・ウッド(映画)]]。
**<バートンからのメッセージ>
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#center(){
&b(){&color(purple){誰でも自分のすることを、はっきりと意識しておかなくちゃいけないんだろうけど、この映画だけは違うんだ。}}
&b(){&color(purple){僕にとってこんなに特別なものはない。}}
&b(){&color(purple){キャラクターもまったく個人的なものばかりだ。}}
&b(){&color(purple){ときどき、座って絵を描いていても、ふと、何をしているのか分からなくなったりしてね、}}
&b(){&color(purple){それでも絵は描いているんで、これはもう、潜在意識から直接あふれ出てきたようなものだね。}}
&b(){&color(purple){この映画には僕の好きなものが全部つまってる。}}
&b(){&color(purple){ホリディもそうだし(僕はハロウィンもクリスマスも大好きだよ)、}}
&b(){&color(purple){可愛いけれども勘違いばかりしてるキャラクターたち、}}
&b(){&color(purple){ドラマにしても、哀しいことや元気なことも、この映画には全部入っているんだ。}}
&b(){&color(purple){もとを質せば、それはずいぶん長いこと僕のなかにあったものだけれど、}}
&b(){&color(purple){出来上がった映画を見て思うのは……}}
&sizex(6){&b(){&color(darkslateblue,#ff5b5b){みんな、愛してるよってこと!}}}
}
#right(){&sizex(1){引用元:ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック P165}}
//&b(){&color(purple){アニヲタWiki このWikiは}}
//&b(){&color(purple){追記・修正に大喝采♪}}
//凍結防止のため歌詞を隠させて頂きます。
追記・修正はゼロと一緒にお願いします。
参考資料
ボクらを作った映画たちシーズン3 第7話(Netflix)
ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック(河出書房新社)
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- ブギーって一体どれが本体なんだろ? 頭陀袋に大量の蟲詰めれば復活するけど -- 名無しさん (2013-12-25 13:15:38)
- もともとブギーマン自体が形の無い怪物だから形成して意味を持たせたらブギーマンになるんじゃね -- 名無しさん (2014-01-20 16:00:59)
- ウギー・ブギーの歌は日本語版と英語版、どっちもイケボで惚れ惚れする -- 名無しさん (2014-06-13 22:11:20)
- ちっちゃい頃から100回(言い過ぎか)くらい見てたから劇中のやりとりとか歌を大体覚えてしまった。いまだに来客が来ると「玄関は会いとる -- 名無しさん (2014-06-21 23:50:57)
- ↑ミス 「玄関は開いとるよぉ!」って言っちゃう -- 名無しさん (2014-06-21 23:52:10)
- ブギーの親分に一目ぼれしたなぁ。虫まみれでグロいのに愛嬌がある -- 名無しさん (2015-01-21 22:29:41)
- 今は全然なのに、子供の頃は何故かゼロが怖かった。多分眼球の無い空っぽの目が受け付けなかったのかも知れない -- 名無しさん (2017-04-09 10:45:51)
- ジャックの吹き替えの人は篠原涼子の旦那さん -- 名無しさん (2017-12-25 21:49:38)
- 今見てもストップモーションだってことを忘れるくらい滑らかな動きだよなぁ -- 名無しさん (2019-01-24 19:08:38)
- 連投ごめん。あとジャックのキャラが本当に好きだなぁ。子供っぽいのに紳士的でちょっとダーティで、吹き替えの飄々とした感じもぴったり -- 名無しさん (2019-01-24 19:13:54)
- この映画の続編がゲームになってるけど、そっちも出来がいいんだよな。ファンなら是非プレイしてほしい。 -- 名無しさん (2019-06-13 14:04:41)
- ワンピースのバギーは初期設定では「ブギー」って名前だったんだけど、尾田っちがある時映画を見てそこに「ブギー」って名前のキャラがいたから変えたって話があったけど、たぶんこれ見たんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-09-04 07:24:22)
- KHだと2から原作の物語をなぞっていくというちょっと珍しい形となっている -- 名無しさん (2022-09-04 07:48:07)
- ジャックの吹替が市村正親ということに驚いた -- 名無しさん (2022-09-25 16:52:28)
- ブチギレティム・バートン壁に穴を空けるはわからないでもない、キャラの根底がちがいすぎる -- 名無しさん (2022-09-26 20:17:26)
- >子供向け試写の評判は最悪だった。 まあ幼児受けはしないビジュアルだろうなとは思う。正直子供の頃ゼロ怖かったし -- 名無しさん (2022-09-27 00:02:21)
- ↑ 劇場版家なき子の予告と、同時上映の実写版フランケンウィニーと併せてトリプルキルで、見事に幼少期のトラウマになりました -- 名無しさん (2022-09-27 09:28:13)
- ↑4 市村正親はじめとしてミュージカルシーンのあるキャラの声優は劇団四季の団員で固めてる -- 名無しさん (2022-09-29 00:18:21)
- ハマる人はメチャクチャにハマって何回も見る 毎年クリスマスに見るのがしきたりになる家庭さえある ソースは俺 -- 名無しさん (2022-09-30 17:12:33)
- 『サンタキラーズ』というホラー映画の原題も「The Nights Before Christmas」 -- 名無しさん (2022-12-24 10:10:42)
- なお、実験体の出番は…ありません。アイツはKH2のオリジナルキャラです。滅茶苦茶それっぽいデザインしてるけど。 -- 名無しさん (2023-06-30 11:58:47)
- ジャックはやっぱり、地獄行きも天国行きも断られた鍛冶屋のジャックその人なんだろうか -- 名無しさん (2023-06-30 15:19:43)
- ↑ジャック・オ・ランタンの象徴であって本人ではないのでは? -- 名無しさん (2023-06-30 15:25:22)
- 今日はハロウィン -- 名無しさん (2023-10-31 23:27:38)
- 去年ぐらいに正当続編って銘打たれた小説が出たよね -- 名無しさん (2024-05-25 15:38:25)
- インディペンデンスデイのリーダーはリンカーンなんだろうか -- 名無しさん (2024-06-30 02:02:05)
- 今日はハロウィン -- 名無しさん (2024-10-31 07:00:27)
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