塵芥芸者衆(忍者と極道)

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&font(#6495ED){登録日}:2025/03/17 (月曜日) 00:11:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000,#000000){死ね}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(セカイ){大衆}よ てめえら}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){みんな死ね}}} &sizex(5){&font(b,#276b80){&ruby(ゆ){征}きましょう}} &sizex(5){&font(b,#276b80){忍者に &ruby(セカイ){大衆}に挑む聖戦へ}}} &bold(){&ruby(じんかいげいしゃしゅう){塵芥芸者衆}}とは『[[忍者と極道]]』に登場する敵組織である。 ●目次 #contents *【概要】 宿敵である[[忍者>帝都八忍(忍者と極道)]]諸共日本を滅ぼさんとする[[極道>極道(忍者と極道)]]陣営第五の刺客。 ゴミ山の柄の服を身に纏った芸能関係者で構成されるが、今までに登場した八極道傘下メンバーは大半が生業として違法行為を行っていた((聖華天構成員を除く))裏社会の住人だったのに対して、&bold(){表向きは極道であることをひた隠し法に則って華々しく堅気の仕事をしている}、という点で異様さが際立つ。 本拠地は[[MAYA>MAYA(忍者と極道)]]が座す大量のゴミとガラクタで埋め尽くされた異様な邸宅の大広間。 劇中では東京復興の足掛かりと称して世界史上最大の音楽フェス『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』を開催。 MAYAの「聴いたら死ぬ声」を全世界に生配信する事で&bold(){&font(#ff0000,#000000){地球全人類の皆殺し}}を目論んでおり、惨蔵も出撃前のいつもの発破にて&font(#00ff00,#000000,b){「人類の危機であるッッ!!」}というあまりにもベタな台詞を言う羽目になっている。 &s(){[[華虎>砕涛華虎(忍者と極道)]]の壊すところ残ってるかなぁ} *【組織構造】 構成員は6名。((一方で第四章の当時詳細が判明していなかった格闘界、闇医者、芸能界の八極道(=華虎、孔富、MAYA)とその配下が総理官邸に出撃する際のシルエットでは、根城らしきゴミ屋敷の室内には芸能界を司る八極道=MAYAの他に刺花を含めて『4人』のシルエットが存在していたが……尚、華虎の配下であるジョーと救済なき医師団はしっかりと後の伏線として機能する様にシルエット図を巧妙に描写されていた))。 MAYAの掲げる&font(b,#276b80){「人類&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}」}の思想に生きる希望を見出し、MAYAの思想に全会一致で賛同している八極道配下の中でも随一の危険集団。 明確に&bold(){「地球全人類の皆殺し」}を目的としている集団は極道陣営の中でも現状この集団のみである。 &ruby(きわみ){[[極道>輝村極道(忍者と極道)]]}は『[[救済なき医師団>救済なき医師団(忍者と極道)]]』のような優しさは無く&bold(){&font(#ff0000,#000000){ただただ純粋な“&ruby(セカイ){大衆}”への極大の“憎悪”}}しか持たない面々だと評しているが、より詳しく言うならば&bold(){&color(purple){「誰よりも大衆を愛し愛され、誰よりも大衆を&ruby(にく){憎悪}む“芸”の極道」}}だと語る。 今までの八極道傘下が&bold(){「自分達の目的達成or主義主張を通す」}という目的で、&bold(){「悪事の結果」としてどれほどの犠牲が出ても意に介さない}というタイプだったのに対して、塵芥芸者衆は&bold(){&font(#ff0000,#000000){「一人でも多く人を殺す」こと自体が目的}}。 『[[割れた子供達>割れた子供達(忍者と極道)]]』と比較しても、あちらが&bold(){「誰でもいいから殺さなければ生きられない」}のに対して、こちらは&bold(){&font(#ff0000,#000000){「どいつもこいつも皆殺しにしなければ生きられない」}}という点でより過激 ((また、割れた子供達は「“自分の夢や人生”を壊された事への八つ当たり混じりの復讐」なのに対して、塵芥芸者衆は「“愛する者の命や尊厳”を壊された事への純度100%の復讐」という点でも異なると言える。)) 。 今までの敵と比較してもその憎悪は桁外れで、惨蔵からも&font(#00ff00,#000000,b){「何がそれほどの憎悪を生んだ。&ruby(ヤツら){大衆}に何を&ruby(うば){略奪}われた」}と疑問視されていた。 一方で、自分達だけでは大衆の皆殺しなど到底叶わないことも自覚しており、&bold(){&font(#ff0000,#000000){「大衆共をブッ殺したくてもブッ殺せない」}}という深い絶望に染まりながら、それが出来るMAYAに希望を見出して今日まで生きて来れたと語る。 故に、もし&bold(){MAYAが計画を中止すると言ったならば(そんなことは起こり得ないという確信込みだが)「仕方ない」として割り切り、MAYAの決断に全てを委ねる程の信頼}を寄せるなど、これまでの極道同様身内への情は深い。 ここまで大衆を憎む理由としてだが、現状ファンの間ではリーダーのMAYAと同じく&bold(){「大切な人を大衆の悪意で殺されたor破滅させられた」}からだという予想が有力。 **&bold(){&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}} #center(){&font(b,#000000,#BFA46F){フェスの名は“ゴミの島”中央防波堤にあやかりまして} &font(b,#000000,#BFA46F){『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』} &font(b,#000000,#BFA46F){サステナブルにも配慮した善き名かと…♥}} 塵芥芸者衆が悪事の舞台として目論む音楽フェス。会場は中央防波堤。 正式名称は&bold(){「Dust the world music festival」}。 表向きは[[孔富>繰田孔富(忍者と極道)]]率いる「救済なき医師団」の麻薬水テロで大打撃を受けた都民の心や東京都を救うための復興フェスで、&ruby(ヘッドライナー){主役}はMAYA本人。 &bold(){「MAYAが&ruby(で){出演}る」}という謳い文句で出演を即快諾した&bold(){世界の音楽界を&ruby(シメ){牛耳}るスーパースター達が総結集する夢の祭典}であり、目標観客動員数はギネス記録((現実ではロッド・スチュワートの1994年のニューイヤー・イブ・コンサートが該当。観客動員数は350万~420万人で「世界最大のフリーロックコンサート」とされる。))を100万人も上回る驚異の500万人。 それでもなお入場チケットは即秒完売すると予測されており、経済効果は配信のPPVや海外からの来場者の&ruby(インバウンド){観光}収益諸々合わせて驚異の&bold(){&font(#ff0000){試算50兆円。}}またライブの模様はネット配信で&u(){全世界に同時中継}される。 この超大規模イベントへの世界からの期待は大きく、このフェスの開催の噂が流れただけで世界中からお台場の物件の買いが殺到しているとのこと。 &bold(){「こんなの全人類が行きたいよ!!」}とはあまりに豪華な出演決定アーティストのラインナップを見た都議のメンバーの感想。 #openclose(show=※出演者ラインナップとタイムテーブル){ 下記のステージ群の他、来場者用の臨時駐車場や50万人を収容可能なフードコートが存在。また各ステージはステージ名に因んだ種類のゴミの山を象ったオブジェクトでド派手に飾られている。 そして21時のMAYAの出番になった時点でインダストリアルステージ以外のステージは全てMAYAのライブビューイング会場になる。 ※★印は日本の(と思われる)アーティスト ・&ruby((産業廃棄物)){インダストリアル}ステージ:収容人数200万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |YOADOBI ★|YOASOBI+Ado|10:30~| |&ruby(ジャストン・フィーバー){JUSTON FEVER}|ジャスティン・ビーバー|12:10~| |&ruby(マディ・ゴゴ){MADDY GOGO}|レディ・ガガ|14:00~| |&ruby(ブラ・ノヴァース){BLA NOVERS}|ブルーノ・マーズ|16:20~| |&ruby(オイシス){OISIS}|[[オアシス>オアシス(バンド)]]|18:40~| |MAYA ★|なし|21:00~| ※中央防波堤の南東端、最も海に近い位置にある最大ステージ。サイズはおよそ縦1000m×横600m(後方は埋め立てが終わっていない部分があるため400m)。 ・&ruby((粗大ゴミ)){バルキー}ステージ:収容人数100万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |BoYoNCE|ビヨンセ|10:15~| |Mariana Grace|マライア・キャリー+アリアナ・グランデ|12:05~| |&ruby(ビル・アイロッソ){BILL IROSSO}|ビリー・アイリッシュ|14:15~| |&ruby(テラー・スウィート){TEROR SWEET}|テイラー・スウィフト|16:30~| |若草SIS ★|なし|18:30~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※東京ゲートブリッジを渡ってすぐの位置にある二番手ステージ。サイズはおよそ縦700m×横400m。 ・&ruby((可燃ゴミ)){バーナブル}ステージ:収容人数50万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |ZETTGOD CHILL PAPERS|[[レッド・ホット・チリ・ペッパーズ>Red Hot Chili Peppers(バンド)]]|10:00~| |安多田アユ ★|安室奈美恵+宇多田ヒカル+浜崎あゆみ|12:00~| |Saboreya Carter|サブリナ・カーペンター|14:30~| |&ruby(デュオ・リサ){DUO LISA}|デュア・リパ|16:10~| |EDDIE SULAN|エド・シーラン|18:15~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※バルキーステージの南東に位置する三番手ステージ。サイズはおよそ縦700m×横250m。縦に細長いステージだからか、大型映像装置が観客エリアにも多数設置されている。 デュオ・リサのステージを見終わってリサイクラブルスクエアに移動する観客たち多数が虚珠健也に襲撃されて切り刻まれている。 なおこのステージに二番手で出演する「安多田アユ」はMAYAの事務所の先輩にあたるメガヒット歌手であることが15巻のおまけページで判明している。 ・&ruby((プラスチックゴミ)){プラスティック}ステージ:収容人数50万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |EMUNOM|エミネム|10:30~| |MAD BOP ★|BAD HOP|12:30~| |Nosoop Mac|スヌープ・ドッグ|14:00~| |Trobus Scat|トラヴィス・スコット|16:15~| |Drunk|ドレイク|18:00~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※バーナブルとインダストリアルの間に位置するステージ。サイズはおよそ縦700m×横200m。出演者はヒップホップ系アーティストで固められている。 ・&ruby((ガラスゴミ)){グラス}ステージ:収容人数30万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |KING 米男爵 ★|[[King Gnu]]+[[米津玄師>米津玄師/ハチ]]or米米CLUB+[[Official髭男dism]]|10:15~| |Le hanra|リアーナ|12:05~| |Modonna|マドンナ|14:05~| |The montherd|モーターヘッド|16:00~| |kakooh4|マルーン5|18:15~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤の最中央部南側にあるステージ。サイズはおよそ縦400m×横200m。 ・&ruby((金属ゴミ)){メタル}ステージ:収容人数20万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |A's ★|[[B'z]]|10:45~| |METALITA|[[メタリカ>METALLICA(バンド)]]|12:40~| |Lingin Balk|[[リンキン・パーク>リンキン・パーク(バンド)]]|14:30~| |MACA DEATH|[[メガデス>Megadeth]]|16:00~| |Morilin Mansion|マリリン・マンソン|18:00~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤の最中央部北側、グラスステージとフードコートに挟まれた位置にあるステージ。最小ステージだがこれでかつて[[GLAY]]が20万人を集めた幕張メッセ駐車場特設会場と同じくらいのサイズ。 トリのMorilin Mansionのライブ中にテロによってステージが破壊され、観客が避難している。 直後にグラスステージでも同様のテロが発生した。 ・&ruby((資源ゴミ)){リサイクラブル}スクエア(臨時放送センター) |名前|推定元ネタ|開始時間|h |Head wall|ハードウェル|10:50~| |Dorry Geter|デヴィッド・ゲッタ|11:45~| |The Tune Smilers|ザ・チェインスモーカーズ|12:50~| |Storm Akagi|スティーブ・アオキ|14:00~| |Alen Weaker|アラン・ウォーカー|16:05~| |&ruby(ゾッド){Zodd}|ゼッド|18:30~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤北東側、海の森公園全体を使用したエリア。放送センターからDJ・プロデューサーのプレイを公園各所に設置した映像装置で流すエリアと思われる。 なお海の森公園を使用するロックフェスやアイドルフェスは実際に行われており、2025年に開催されたメトロック2025では4つステージが設けられている。 } そしていざ開催となった際は試算通り本当にチケット500万枚は&bold(){秒で即完売。} 朝9時からの開場ながらお台場各地に設置された&ruby(パブリックビューイング){中継会場}も合わせると中央防波堤とお台場だけで&bold(){1000万人近い観客}を&ruby(死体という名の生ゴミに変えるための処分場){動員する前代未聞の大規模音楽フェス}として華開いた。 また塵芥祭を利用して都内では花火大会や盆踊りイベントなど多数のイベント行事が開催されている。 単行本のおまけページによると村松組長が生前構想していた日本芸能界の最終目標としてこのイベントの存在が示唆されており、王塚刺花は&font(b,#000000,#BFA46F){「来年のイベントは村松組長の遺志を継ぎ、世界史に名を遺すものにしたい」}と2019年の極道新聞のインタビューにて熱弁。 故・村松組長自身、生前のインタビューにて #center(){&bold(){僕のこれまでの芸能界での戦いは大衆という怪物との戦いでした。} &bold(){才能達も会社も己の財産も命も失いかけ、奇跡としか言いようのない偶然の連鎖の末にようやく才能の刃が大衆に届く。その積み重ねで今があります。} &bold(){そして今後、僕が夢見ているのはそんな大衆との戦いの総決算とも言える「祭り」です}} とコメント。 MAYAと出逢ったことで漠然と思い描いていた祭りの光景と構想がガッチリと具現化したことを示唆。&font(b,#ff0000,#000000){「恐らく人類史上でも例のない、世界最大の『芸の祭り』になります」}という発言も残している。 *【関連用語】 ・&bold(){中央防波堤} 塵芥祭の会場に選ばれたお台場沖のゴミ処理用埋立地。 総面積300万㎡にもなる広大な空間であり、&ruby(きわみ){極道}曰く&bold(){&color(purple){「都内最大の空き地」}}。 塵芥祭本番では島内のフェス観客を&bold(){確実に}皆殺しにするべく、中央防波堤に繋がる橋や海底トンネルを時限爆弾で破壊して観客を島内に閉じ込める手筈であったが、これらは帝都八忍の活躍で阻止されている。 ・&bold(){マディ・ゴゴ} #center(){&bold(){私…MAYAの大ファンなの…!!} &bold(){彼女に誘われて断れるはずないじゃない!?他の出演者もみなきっと同じ…!}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。 &ruby(ファッショナブル){奇抜}な私服でおなじみの女性シンガーで、本来の自らのツアーの予定を急遽変更して迄出演した。 今回の来日時は両肩に某&ruby(セクシーコマンドー){[[誘惑格闘道>セクシーコマンドー]]}の[[使い手>花中島マサル]]のような&ruby(チャームポイント){輪っか}を付けて日本に降り立っている。 テロの脅威に怯える日本の人々を勇気づけることを参加の動機の一つとするなど、本作の&ruby(セレブ){著名人}らしい高潔なメンタルの持ち主。 元ネタは恐らくレディ・ガガ。 ・&bold(){&ruby(オイシス){OISIS}} #center(){&bold(){けどよ────オレはMAYAの歌は&ruby(クソ){糞}好きなんだ} &bold(){てめえら今夜MAYAを聴かずに帰りやがったら&ruby(クソ){糞}殺すぜ……!!}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。 口が悪くて不仲で有名なリアモ・ギャラゴー、ノアル・ギャラゴー兄弟((初登場時はギョロゴー兄弟と表記されていた))を中心とする(恐らく)イギリスのバンド。 解散していたが塵芥祭のために再集結した。とんでもない毒舌家で、&bold(){「&ruby(クソ){糞}○○」}といったFワードをレジー大統領と同じくらい強烈に多用する。 元ネタは恐らく「オアシス」のリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガー兄弟。&s(){食品メーカーではない} ・&bold(){&ruby(モリリン・マンション){Morilin Mansion}} #center(){&bold(){……} &bold(){MA●VELの新作かな?}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。メタルステージのトリを担当する(恐らく)アメリカのロックバンド。 リードボーカル担当がコープスペイントをしている。 騒動を起こして観客を避難させるために右龍が破壊したステージ上部のオブジェの下敷きになりかけるが、右龍がオブジェを受け止めて事なきを得た。 元ネタは恐らくマリリン・マンソン。 ・&bold(){極妻自身} 単行本14巻のカバー裏で存在が判明した極道の&bold(){女性向け週刊誌。}代紋書院発行。 極道らしい世紀末な見出しもある一方で >●シノギがピンチ!「芸能界の闇営業離れ」を考える >●MAYA「ギネス記録3度更新」の偉業 >●大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生 >●極道御曹司故・村松組長が夢見た「祭」とは >●芸能界悪女伝説「寝取った女は500人!女殺しベテラン女優の「百合の園」」「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」 などといった、普通の週刊誌でもやっていそうな芸能関連の記事見出しも多く見られる。 ・&bold(){GOKUDOS} 単行本15巻のカバー裏で存在が判明した極道業界の情報誌。 キャッチフレーズは「&ruby(呑む){DRINK} &ruby(喰う){EAT} &ruby(う){&ruby(賭博){BE}}&ruby(つ){T} &ruby(ボコ){&ruby(暴行){VIOLEN}}&ruby(る){CE} &ruby(ガジ){&ruby(恐喝){BLACKM}}&ruby(る){AIL} &ruby(トバ){&ruby(密売){SMUGG}}&ruby(す){ING}」。 *【メンバー】 **&font(b,#276b80){『&ruby(ころしうた){殺戮歌}』&ruby(マヤ){MAYA}/&ruby(こはら){蟲原} &ruby(まや){真夜}} #center(){&font(b,#276b80){だからね…明日みんなブッ殺すの} &font(b,#276b80){私の声で みんなブッ殺して村松さんの仇を討つの}} 塵芥芸者衆を束ねる『破壊の八極道』の紅一点。 表向きの顔は全世界にファンを抱え、数多のギネス記録を持つ若き&ruby(ワールドクラス){世界級}の&ruby(ディーバ){歌姫}。 一般人を&font(b,#276b80){「大衆共」}と唾棄して芸者衆の中で誰よりも大衆を皆殺しにしたいという殺意を抱えており、同時に彼女の存在が大衆への憎悪に呑まれた構成員達の心の救いになったという。 詳細は[[個別項目>MAYA(忍者と極道)]]を参照。 **&font(b,#000000,#BFA46F){&ruby(おうつか){王塚} &ruby(しげ){刺花}} #center(){&font(b,#000000,#BFA46F){忍者は 我らの”祭”の大切な&ruby(ゲスト){来賓}} &font(b,#000000,#BFA46F){何人たりとも邪魔立ては許さない…!}} 表向きの顔は芸能プロダクション「ラコンタ」所属の売れっ子プロデューサー及び同社のメディア総合部長。 プロデューサーながら楽曲の作曲も手掛けており、MAYAのデビュー曲『Inherit The Love』の作曲も担当している。 ビジュアルはラウンド型サングラスをかけた細身の中年男性。 MAYAと同じゴミ山柄のスーツやシャツを着ている他、デザインが異なる2つのペンダントや、&bold(){左手の薬指}につけた指輪も特徴的。 MAYAへの呼称は&font(b,#000000,#BFA46F){「姫」「貴女」「&ruby(リーダー){主}」}とかなりバラバラ。 外見はチャラいが言動は穏やかで、総理官邸を訪れた際は終始、ネガティブなMAYAのご機嫌取りと慰めに(苦笑いしながら)奔走していた。 表面上は笑顔や飄々とした態度こそ崩さないが、目は死んだように一切笑っていない冷酷なもの。 内戦の停止を願った●●●共和国からのMAYAへのオファーを塵芥祭による人類絶滅計画の予行演習目的で利用したり、自身の極道技巧の巻き添えで人が死んでも&font(b,#000000,#BFA46F){「…まっ良っか♥」}と流す冷酷非道さを持つ。((ただし刺花は関係者にこのフロアに立ち入らぬようあらかじめ伝えていた)) 「&ruby(ヘルズ・クーポン){地獄への回数券}」をキメてアコースティックギターで奏でた音楽により、聴いた者の過去の記憶を想起させる幻術を操る。 聴覚を介する技なので荒ぶる華虎の動きさえもある程度抑えることもでき((華虎に対して使用した時は、殺風景な控室?のような場所に居たことを想起させていた。そして「懐かしい靴の音」を響かせて歩いてきた何者かが部屋に入って来た…ところで幻術が解けている))、一般人に用いれば過去の暗い記憶を想起させて自殺に追い込むこともできる。 またプロデューサーらしく交渉役も兼ねており、&ruby(きわみ){極道}と強力して世界中のトップアーティストを招致し、巧みな話術で小池屋都知事の心を動かして自分達が目論む悪事の舞台『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』開催の手筈を整えるなど、交渉術にも長ける。 『塵芥祭』本番では人類&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}計画の要となる臨時放送センターに座し、総合プロデューサーとしてイベントの指揮を執りつつ、迫る&ruby(しのは){[[忍者>多仲忍者(忍者と極道)]]}を迎え撃つ。 名前・外見共に作者の友人のカフェ店主がモデルであるらしい。 **&bold(){&font(#9790a4,#f8f4e6){&ruby(こだま){虚珠} &ruby(けんや){健也}}} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){てやんでぇ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){“&ruby(たて){殺陣}”は &ruby(リアル){現実}じゃ足んねぇのさ…!!}} 表向きの顔は白黒映画時代((日本で白黒映画が主流だったのは1950年代半ばごろまで。))から活躍する有名なベテラン&ruby(たてし){殺陣師}。 年齢は妻子と別れたのが半世紀以上前と述懐しているので、30代前半で離婚していたと仮定すれば80歳代半ばぐらいか。 舞台関係者からは&bold(){「この方」「先生」}と呼ばれて敬われ、普段は2.5次元ミュージカル等での殺陣の指導役をしている様子。昔は時代劇俳優で、過去には柳生十兵衛役で映画に出演したこともある。 ビジュアルは&bold(){左耳}だけに何やら&bold(){笑えないエピソード}がありそうな&ruby(チャラ){軽薄}いデザインの十字架のイヤリング((度々このイヤリングを強調する演出がなされるため))をつけた、細身で小柄な禿頭の老人で、戦装束はゴミの柄の浪人めいた着流し。 塵芥芸者衆の中では年長者なこともあってMAYA不在の会議ではまとめ役を務めることもある。 &s(){なお惨蔵からは糞ガキ呼ばわりされている。そりゃ384歳と比較すれば誰でもそうだが} MAYAへの呼称は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「MAYAの嬢ちゃん」}。 一人称は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「オイラ」}。 江戸っ子っぽいざっくばらんな言動を取るのが特徴で、時限爆弾のようなハイテク機器には深く信用は置かないタイプ。 &font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(リアル){現実}より強烈な“憧れ”込めるから客を魅せる&ruby(たて){殺陣}になる」}という持論から「憧れ」こそ殺陣にとって何より重要な要素と定義。 古の剣豪たちに並々ならぬ信頼と憧れを抱いており、自分以外のベテラン殺陣師への崇敬も忘れない。 昔柳生十兵衛を「魔界転生」で演じた千葉真一のことは否定するどころか&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(チバちゃん){千葉真一}の十兵衛も惚れ惚れしたぜ…!!」}と絶賛する辺り千葉真一のファンであることが窺え、特に千葉真一と若山富三郎の殺陣はお気に入り。 だが一方で、戦闘中に大衆の姿を目撃しただけで憎悪と殺意が噴き上がり、場合によっては&bold(){&font(#ff0000,#000000){眼前の忍者との戦闘や作戦遂行を放棄してでも観客の無差別殺戮を最優先し、観客を虐殺してもなお殺意が微塵も治まらない底無しの憎悪}}を内に抱える。 メンバーの中でも唯一「殺陣」という戦闘的技能を本職とする事もあってか特に好戦的な所も見られ、華虎らと睨み合う際には後述する極道技巧をすぐに繰り出せるように構えている描写がされていた。((相手を見ながら「武蔵にしよか… 十兵衛にしよか…」と小声で「演じる剣豪」を選んでいる。)) 過去の回想においては、妻子との離別や20年続いた時代劇シリーズの打ち切りなどの苦い経験があったことが明かされているが、それらについては、仕事にかまけて妻子のことをロクに相手にしなかった自分の非や時代の流れであり会社も稼げない作品は作れない事が理由だと納得しており、特に憎くは感じていない。 このことから彼が真に大衆を憎むようになった原因は別の所にあると予想されているが…… #openclose(show=※過去){ 憎悪の発端は孫の皇野比呂幸がネット上での事実無根の誹謗中傷(後述)に晒され続けて自殺したこと。 元々は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「オイラの&ruby(たて){殺陣}で喜んでくれる&ruby(みんな){大衆}を見たい」}という観客への愛から理想の殺陣を追い求めていた求道者。((この頃は今のような常に誰かを睨むような目つきではなく、穏やかな表情である)) 人生を殺陣に捧げていた虚珠であったが、20年前の殺陣監修で参加していた舞台の&ruby(オーディション){審査}で孫の比呂幸と出逢ったことで&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「孫が自分の&ruby(たて){殺陣}を受け継いでくれる」}という幸せの絶頂が、大衆が引き起こした誹謗中傷事件により不幸のどん底に突き落とされる。 孫の助けを求める声にこたえるため奔走するが警察も弁護士も芸能関係者も頼りにならず、大衆の誹謗中傷の末に孫が自殺した慟哭により大衆への愛情は憎悪へ反転した。 #center(){&sizex(5){&bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い)}}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い憎い憎い憎い憎い憎い}&font(#9790a4,#f8f4e6){────なぜ憎い?)}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い憎い憎い憎い}&font(#9790a4,#f8f4e6){なぜってお前さんそいつぁよォ────)}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(愛した分だけ心底憎い……!!!)}} &font(b,#276b80){…憎いですか?} &font(b,#276b80){ブッ殺せます} &font(b,#276b80){私なら &ruby(そいつら){大衆}すべて}} 最愛の孫を失った嘆きと大衆への憎悪に打ちひしがれる中、MAYAの言葉が彼にとっての救いとなった。 } &ruby(ヤク){麻薬}で強化された能力は演技力。得物は一振りの日本刀。 自分の体に侍のイメージを重ねさせ、落下する照明用&ruby(トラス){金属柱}をただの木の杖で一瞬のうちにバラバラに切断・解体せしめるなど、“憧れ”を演じて現実を凌駕する剣技を体現するようになった老剣豪。 左虎に変じた惨蔵を&bold(){討ち取る一歩手前まで追い詰めており}、惨蔵ですら勝利のために一か八かのギャンブルに賭けるしかなかった恐るべき剣士である。 同じ剣使いでもパトカーを細断にする程度の極道技巧しか出せなかった[[聖華天のΣ>殺島飛露鬼(忍者と極道)]]と比べると作中時間で約3ヶ月しか経っていないのにどえらいパワー[[インフレ>インフレーション]]だが、数十年に及ぶ研鑽を詰んだ超一流の殺陣師の剣戟((しかも下記極道技巧の関係上コピーした実際の剣豪のそれと比較しても上回っているレベルである))と一介の暴走族が我流で鍛えた剣((しかも本編時点で20年のブランクあり。))とを技巧で比較するのは流石にあまりにも酷な話だろう。 #openclose(show=※極道技巧){ ・&b(){&ruby(はんもんえんぶ){斑紋演舞}} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){今のオイラはなんでもなれる!} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){&ruby(ガキ){子供}ン頃憧れた&ruby(・・){まま}のどの剣豪にもよォォ!!}} 姿が&ruby(マーブル){墨流し}のように変化し、大昔の剣豪の&ruby(イメージ){幻影}と己を同期。剣豪達の超人的剣技を使いこなす演技の極道技巧。 強化された身体能力と演技力で、子供の頃に憧れた剣豪たちを&bold(){子供の頃のイメージの&ruby(・・){まま}}演じて&bold(){オリジナルを上回る威力・精度}の強力無比な剣撃を放つことが可能となる。 「類稀な演技力により現実と見紛う幻影を纏う」という意味で言えば、幻影を他者ではなく自分に投影する自己バフ版『[[夢幻燦顕視>舞踏鳥(忍者と極道)]]』とも言える。 剣豪の姿を演じる際は&bold(){『演目「○○」』}と表記される。 〇&bold(){演目「[[伊東一刀斎>伊東一刀斎(剣豪)]]」} 戦国~江戸時代初期の剣豪・伊東一刀斎へと姿を変える演目。 「大瓶ごと中に隠れた盗賊をブッた斬った」という伝承を&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・){本当はもっと斬れたに違えねえンだ}」「だって──"剣豪"だぜ!?」}と拡大解釈。 一振りの日本刀で&bold(){東京ゲートブリッジを豆腐の如く一瞬でバラバラに切り刻んで崩落させる}ほどの斬撃を発揮せしめた。 〇&bold(){演目「沖田総司」} [[新選組]]でお馴染み、幕末の剣豪・沖田総司へと姿を変える演目。 惨蔵の放った炎と催眠ガスを容易く吹き飛ばしながら、惨蔵を大きく弾き飛ばすほどの強烈な突きの一撃を放つ。 幕末を生き、沖田総司本人と会ったことがある惨蔵によると、沖田の突きがこれ程の威力は有り得ないと驚愕する程で技の威力が別次元に高い。 しかも本来の沖田総司よりビジュアルはかなり美化されているとのこと。((「沖田はもっとヒラメ顔じゃ!」と言っている。なお本当に「ヒラメ顔」だったかは不明だが、創作で語られがちな「美少年」「美青年」という訳ではなかったのではないかという説自体は現実でもそれなりに有力。)) 〇&bold(){演目「[[宮本武蔵>宮本武蔵(剣豪)]]」} 二刀流で知られる剣豪の代表格・宮本武蔵へと姿を変える演目。 塵芥祭のライブ会場間を移動する為道路を歩く大衆たちの姿を見たことで、生まれて初めて感じるほどの強烈な憎悪に駆られて発動。 大衆を『一乗寺下り松』((巌流島の決闘に次いで有名な宮本武蔵の名勝負の一つ。慶長8年(1603年)10月に京の兵法道場・吉岡一門と決闘を行い70人を撫で斬りにした、とされるが後の創作によって誇張された面もあり、実際の決闘の経緯はよく分かっていない。))の吉岡一門に見立て、一瞬でその首を刎ねて大量虐殺を行っている。 〇&bold(){演目「[[柳生十兵衛>柳生十兵衛三厳(剣豪)]]」} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){なあ…アンタ 山場だぜ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){いい&ruby(たて){殺陣}しようや}} 武蔵と並ぶ剣豪の代表格・柳生十兵衛へと姿を変える演目。 貸本時代の幼少期から最も憧れていた虚珠の切り札であり、左虎に変化した惨蔵が繰り出した凍剣執刀の斬撃を斬り払い、髪糸による防御をもゴリ押しで打破する極めて強烈な剛剣の一刀を繰り出す剛柔備えた形態。 なお歴史的にも柳生十兵衛は&bold(){超人的な剣技を操って忍者を討伐してきた剣豪}だったらしく、かつて服部半蔵((家康配下の武将として活躍した二代目ではなく、恐らくその次男にあたる四代目服部半蔵正広。[[バジリスク>バジリスク~甲賀忍法帖~]]にも登場する。))から言い伝えられていた惨蔵も&font(#00ff00,#000000,b){「かつてこの世で最も多く忍者を屠った剣豪」}((山田風太郎の小説でも最強の剣豪として扱われている。また山田風太郎の遺作は「柳生十兵衛死す」である。))と評している。 } 塵芥祭では会場の観客を閉じ込めるための時限爆弾の警備及び本土と中央防波堤を繋ぐ陸路の破壊を担当。 MAYAのライブが始まる直前を狙った20時台での陸路爆破が阻止されたと見るや((この時ハイテクなどは信用ならないと言っているが、彼の過去を考えるとまた違った見方ができるだろう))一般人を殺戮しつつ東京ゲートブリッジを崩落させ、そのまま現地で爆弾解体の任を任されていた[[神賽惨蔵>神賽惨蔵(忍者と極道)]]と対決。 超常の剣技で惨蔵の繰り出す技を無効化し圧倒するが、斬撃には斬撃とばかりに[[覇世川左虎>覇世川左虎(忍者と極道)]]の姿に変じた惨蔵の凍剣執刀で左目を斬り取られ、切り札と言える演目「柳生十兵衛」を繰り出す。 剛剣の一撃を[[髪糸>髪(武器)]]で止められ、刀をバラバラに折られたがなおも追撃。遂には体勢を崩した惨蔵の額に折れた刀を突き立てる。 #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){最高だぜ…&ruby(アリガト){有難}よ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){人生で…最高の&ruby(たて){殺陣}だった…!!} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){愛してるぜ 忍者…!!}} #openclose(show=重傷を負いながらも惨蔵に感謝を伝えると、その右頭部を一閃した。){ 「人生で最高の殺陣」と思わず口走る程の死合いを制した虚珠。だがそれは人生最後の殺陣となった。 惨蔵の脳を半周抉り斬った次の瞬間── 虚珠の首は宙を舞っていた。 #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){(バカな…ッ)な ン でィ…!?}} 本来なら即死するはずの一撃を受けてもなお、惨蔵はまるで意に介さず身を翻し、髪糸で虚珠の首を斬り飛ばしていた。&bold(){右脳がない}惨蔵が空っぽの頭部右側を狙わせた奇策の前に敗れたのだ。 #center(){&font(#9790a4,#f8f4e6){へ…へへ……} &font(#9790a4,#f8f4e6){なん…で…あの下手糞の顔…なんか思い…出し…て…} &font(#9790a4,#f8f4e6){…そういやああの下手糞…&ruby(くろかわ){玄河}……とかいったかよ…} &font(#9790a4,#f8f4e6){どことなく比呂幸に…似て────}} 大衆への復讐を果たせず何も遺せなかった自分の情けなさを自嘲するも、ふと、自分がテロに参加する前に指導していた若手俳優の玄河を想起。 何故彼を思い浮かべたのか疑問に思いながらも、彼に孫の面影を感じながら安らかに事切れた。 一方、塵芥祭から離れた場所の舞台の練習スペースで、彼が下手糞と酷評した玄河は、虚珠の昔の殺陣に感化されて稽古に励んでいた。((原因は自分をボロカスに酷評した虚珠の殺陣を馬鹿にするため昔の主演映画を見た事。奇しくも比呂幸と同じきっかけであった。)) &bold(){「あんな&ruby(たて){殺陣}&ruby(や){演}ってみてえって……!!憧れちまったんだ…!!!」}と、虚珠の全く与り知らぬところで彼が人生の全てを捧げた殺陣が受け継がれることとなった。 } **&b(){&ruby(わかくさシス){若草SIS}} #center(){&font(b,#FFD700,#8AC75A){私達は}&font(b,#1955A6,#8AC75A){アイドル} &font(b,#F0566E,#8AC75A){最強無敵の“&ruby(アイドル){神像}”…!!}} 塵芥芸者衆に属する三人組アイドルグループ。 全米トップダンサーを押しのけてアメリカで開催された世界最高峰のパフォーマンスステージ「ワールズ・ゲッツ・タレント決勝大会」の会場を沸かせ、&bold(){圧倒的満場一致}で日本一のアイドルグループから世界一のアイドルグループに上り詰めた&bold(){&color(red){忍極世界におけるアイドルの頂点。}} が、塵芥芸者衆の一員らしく笑顔の仮面の裏にあるのは強烈な大衆への憎悪。大衆への憎悪に染まっている反面これまでの極道の例に漏れずチーム同士の絆は深い。 「&ruby(ヘルズ・クーポン){地獄への回数券}」を&bold(){用いず}ステージを見た観客全員の体を勝手に動かしてオタ芸を踊らせ沸かせる統率力を持ち、&ruby(ヤク){麻薬}で強化された能力はそんな超一流の統率力。 強化され過ぎた結果、&b(){狂気的な熱狂を強制的に齎し、観客達を自発的に死に向かうほどの狂信者へ変える一種の洗脳能力}へと変貌。おまけに人体の限界突破すら強制的に行わせるなどドーピングに近い効果も付与できる。 [[斗女>雄鷹斗女(忍者と極道)]]も似た技として現代版流言の術『&ruby(イケボタクト){美男操送}』を有しているが、斗女はあくまで人の心理を誘導するだけなのに対し、こちらは群衆を隷属させて操作するという点で異なる。 なお、観客達は異常な興奮・熱狂状態にあるものの結構理性と自我は残っており、近くの有名オタが絶命したのを見て動揺する場面も。 若草SISが乗る頭部担当の観客は全員目を瞑ってスカートの中を見ないよう配慮し、自分の近くに推しが近づいてくれば赤面して興奮するほどに感情豊か。 とはいえ仲間の観客が横で死のうと動揺しようと一切躊躇わず自分の命を若草SISに捧げており、何より推しのメンバーが絶命すれば推しの死に号泣しつつ、若草SISの命令に献身的に従う。正しく信者と呼ぶに相応しい。 #openclose(show=※極道技巧){ ・&b(){&ruby(きどうせんし){機動殲贄}ファンダム} #center(){&font(b,#F0566E,#8AC75A){私達はアイドル} &font(b,#F0566E,#8AC75A){"&ruby(オタ){信者}"を"&ruby(アゲ){熱狂}"て"&ruby(ノセ){操作}"る"&ruby(アイドル){神像}"…!!}} 専用の楽曲(新曲の模様)により100万人の&ruby(ドルオタ){観客}の脳を支配。強制的に動かしてブロック玩具の如く数万人の観客を組み上げ、&b(){推定百数十mサイズの不気味な巨人}を構築させる極道技巧。 なお、若草SIS本人達は巨人の頭頂部に乗ってパフォーマンスを行う形で操作している。 作中の絵で見る限り、巨人の頭に乗っている若草SISが豆粒にしか見えないほどの大きさで、動く超高層ビルと言えるほどの巨体に仕上がっている。遠目に見れば[[ゴーレム]]のような感じに見えるが、接近して見るとしっかり無数の若草SISのオタT姿のおっさん達(中には女性もいる模様)が組み合わさって出来ているのが分かる。 ざっくりと言えば『[[うしおととら]]』の[[火の兄]]の人間バージョン。あと『[[聖マッスル]]』に登場した人間城からもインスパイアを受けていると思われる。 &s(){そうはならんやろと言いたくなるが}「客に一糸乱れぬオタ芸を踊らせる」というアイドル要素の超拡大解釈という形。 そしてその外見は見掛け倒しではなく、遠隔操作でしっかり動いて敵を殴り飛ばしたり踏み潰したりといった事が可能で、&bold(){数万人分の質量が乗った巨人の拳打}は確実に忍者にダメージを与えられる威力がある。 案外応用も利き、若草SISの命令次第では忍者相手にも果敢に飛び掛かり若草SISのメンバーのサポートまで行う事までできてしまう。 構成人数・規模共に竹本組名物『男結塔』の超上位互換とも言える、最早&b(){下手な異能の粋を超えたとんでもない魔技}である。&s(){組体操Lv999} ただし男結塔との違いとして、巨人を構成する観客はただの常人なので、&bold(){&font(#ff0000,#000000){過剰な熱狂による肉体限界の突破により極短時間で悉く絶命。攻撃目標に直接当たった部分の観客も衝撃で圧死する。}} だが、巨人の周囲を取り囲む観客たちが逐次欠損箇所を補填していくため巨人は問題なく維持可能。忍者の攻略と観客の大量殺戮を纏めて行える一石二鳥の極道技巧でもある。 しかし流石に100万人もの観客を統制するには非常に体力を消耗する欠点があり、短時間の内に3人共疲労困憊していた。 その他の欠点としては、あくまで群衆が固まってできた巨人なので巨人の攻撃に耐えて内部に潜り込むことができたのならば、&bold(){巨人を構成する超過密状態の&ruby(オタ){信者}の海を泳ぐようにして移動できてしまう}点がある。 元ネタは恐らくアニメ『[[機動戦士ガンダム]]』だと思われる。&s(){[[富野監督>富野由悠季]]に謝れ} しかし、顕現する巨人はガンダムとは似ても似つかない、有機的なデザインとなっている。&s(){生ガンダム} なお「ファンダム」(fandom)とは熱狂的なファンにより構築される文化や世界を指すれっきとした用語である。 ・&b(){&ruby(ファナティックあげるよ){狂信人間砲弾}} 上記の『機動殲贄ファンダム』を構成する&ruby(ドルオタ){観客}の肉体を操り、足から多量の血が噴き出す程の筋力を強制的に発揮させ、ロケット弾のように射出させて[[人間弾幕]]を展開する。 射出された&ruby(オタ){弾}は高高度から落ちるので目標に命中しようがしなかろうが普通に全て死ぬと思われるが、巨人の周辺にいる観客が新たなパーツとなるため&ruby(オタ){弾}は自動的に補給され、弾切れを起こすことはまずない。 元ネタは恐らく橋本潮の楽曲『ロマンティックあげるよ』(([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]の初代ED。)) だと思われる。 漢字表記の方は恐らく[[アニメ版『北斗の拳』>北斗の拳(テレビアニメ)]]の&s(){曲芸}技『[[南斗人間砲弾]]』からか。 &s(){「[[だいたいてめえら『ファン』の意味知ってんのか?『fanatic(ファナティック)』!!『狂信者』だよ!!勝手に去るのは許されねえんだよ!!どうせ てめーら『楽しい』の『fun(ファン)』と混同してたんだろ!!ぬるいんだよ!!意気込みがよ!!>血まみれスケバンチェーンソー]]」} ・&b(){&ruby(センター・オブ・ジ・アース){地球の中央}} 巨人を構成する&ruby(ドルオタ){観客}のみならず、バルキーステージに残っていた全観客を操作。 人間で出来た巨大な球体を作り出し、あーやの握り潰すような動作に連動して全観客を中心部目がけて圧縮して中心部にいる自分諸共相手を圧殺する奥の手。&s(){モッシュLv999} 最後には血飛沫でできたハートマークが花火の如く空中に炸裂する。 } 観客の大量殺戮に対してはメンバー3人ともかなり真摯。 殺戮し犠牲にした観客を嘲笑うこともせず、決意に満ちた真面目な顔で大量殺戮に望んでおり((大衆の一人である観客を憎むべき怨敵であると同時に『全力全霊を賭けた上で命を賭して倒すべき相手』として本気で『自分達の最後の敵』として認めている、とも解釈できる))、その眼力を右龍は&bold(){&color(black,#FCF16E){「何があったか知んねーが&ruby(ガチ){真剣}な想いで大量殺人してんだな…!!」}}とその決意を認めている。 一方で(極道技巧が規模的に練習による研鑽が困難なこともあって)戦闘経験に関してはそれほど多くはない模様で、忍者の&ruby(チート){強者}ぶりに消耗する場面も。 劇中では「テロやられる前にテロかませ!」の理屈で迅速に観客を会場から避難させるべく活動していた[[右龍>邪樹右龍(忍者と極道)]]とバルキーステージで対峙している。 名前の由来はおそらく『若草物語』から。しかし若草物語に登場する姉妹は四人であり、若草SISには一人足りない事になるが…… 極妻自身には「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」とがあるが…? なお、初期原案では『MAD13』という13人組アイドルグループだったが、13人分のキャラや見せ場を用意するのはさすがに無理があることに作者神が気付いたため三人組となった。 なお作中ではむさ苦しい男性ファンしか描写されていないが、作者によると女性ファンもしっかりいるとのこと。 ***&font(b,#F0566E,#8AC75A){『&ruby(センター・オブ・ジ・アース){地球の中央}』&ruby(なかむら){哭邑} あーや} #center(){&font(b,#F0566E,#8AC75A){"若草SIS"の名にかけて!!} &font(b,#F0566E,#8AC75A){&ruby(おまえ){忍者}も!&ruby(オタ){信者}も!誰もかも!!} &font(b,#F0566E,#8AC75A){"&ruby(セカイ){大衆}"のすべてをブッ殺さないといけないんだ!!!}} 『若草SIS』の&ruby(センター){中央}。 ストレートの長髪と明るい表情が特徴の凛々しい顔立ちの美少女。巨乳。 ファンからの通称は「あーや!!!」。 MAYAへの呼称は&font(b,#F0566E,#8AC75A){「MAYA」}。 一人称は&font(b,#F0566E,#8AC75A){「ウチ」}もしくは&font(b,#F0566E,#8AC75A){「&ruby(わたし){私}」}。 明るい言動とアイドルながら華虎の威圧を前にしても臆さない胆力を持ち、揺れるMAYAの心を理解した上で&font(b,#F0566E,#8AC75A){「その憎しみは友情より何より重い…!!」}と大衆への殺意を誰よりも信じる信頼の深さを持つ。 また、罵倒語のボブキャラリーは少なく「バカ」を連呼しているだけであるなど、どこか育ちの良さが垣間見える。 ***&font(b,#1955A6,#8AC75A){『&ruby(バブミー・ベイベー){大いなる慈母神}』&ruby(たけざわ){嶽澤} &ruby(かをり){香}} #center(){&font(b,#1955A6,#8AC75A){本当はね ずっと推しだったの…! ───内緒だよ?}} グループ1の長身とつやつやロングヘアが目を引く、優しげな笑みを崩さない癒し系美女。爆乳。 ファンからの通称は「かをりんママ」。 MAYAへの呼称は&font(b,#1955A6,#8AC75A){「MAYAさん」}。 一人称は&font(b,#1955A6,#8AC75A){「&ruby(わたし){私}」}。 [[敬語口調>敬語キャラ(属性)]]で話し、自分達の事をMAYAの補助と認識し、MAYAに人類皆殺しを強要することには忌諱感を抱いている穏健寄りの言動だが、MAYAの目論む人類絶滅の悪事に賛同する殺意はまぎれもなく本物。 元々はジュミ共々あーや推しのファンだったらしく、大衆への憎悪に染まったあーやを支えるために2人揃って塵芥芸者衆に身をやつしたという。 作中ではジュミの死の間際の献身に報いて忍者をブッ殺すために単身巨人の体を構成する&ruby(オタ){信者}の海の中に突入。 ジュミ推しの信者に動きを縛られていた右龍を殴り殺すために単身果敢に挑んだが、巨人の中で敗れ絶命した。 #center(){&font(b,#1955A6,#8AC75A){(今なら殺れる!!あーやさんは私が…!)} &font(b,#1955A6,#8AC75A){(私の推しは私が守る!!!)}} とはいえ多少のダメージは与えられたようで、加えてあーやを守るという覚悟を決めた戦いっぷりは右龍も認めており、侮辱することもせず丁寧に生首を巨人の上に置いて&bold(){&color(black,#FCF16E){「&ruby(つえ){強}え&ruby(こ){娘}だった」}}と彼女の尊厳を尊重していた。 ***&font(b,#FFD700,#8AC75A){『&ruby(アンチェイン・プリティキューティー){束縛不能の萌々天使}』&ruby(かわい){渇畏} ジュミ} #center(){&font(b,#FFD700,#8AC75A){すっかり立派なセンターだな! まるで&ruby(・・・){アイツ}みたいな───}} ショートカットと大きな瞳が特徴のグループの中で最も背丈が低いロリっ娘。ド貧乳。 ファンからの通称は「じゅみ」「じゅみたん」「JUMI」など。 MAYAへの呼称は&font(b,#FFD700,#8AC75A){「MAYAちゃん」}。 やや軽い言動で、華虎を前にして&font(b,#FFD700,#8AC75A){「くそでけぇ」}と呟く度胸の持ち主。 またステージ上で右龍に対して&bold(){堂々両手指でファックサインを決めており}素行はかなり生意気。 作中では右龍を倒したと思い込んでいた3人の中で真っ先に右龍の存在に気づき、他の2人を庇う形で斬首され真っ先に絶命。 だが、最後の足掻きとばかりに自分のファンを操作して右龍を巨人の中に引き摺り込むことに成功。右龍の動きを阻害する足止め役の責を全うし、あーやに笑いかけながら息絶えた。 なお香によると元々はあーやのファンだったという。 #center(){&font(#FFD700,#8AC75A){あーや…そんな…顔すん…な} &font(#FFD700,#8AC75A){あーやは……戸惑う……よか} &font(#FFD700,#8AC75A){すました顔でキメた…ほう…が} &font(#FFD700,#8AC75A){推せ……る}} **関係者 ・&bold(){『芸能界の麒麟児』&ruby(むらまつみつひろ){村松 蜜祐}} #center(){&bold(){つまらないですよ、僕は気の利いた話術もない、身体能力も学力も大してない、音楽の才能も演技の才能もない。} &bold(){僕のステータスは全てが並かそれ以下と言ったところです。} &bold(){他の兄弟は何かしら一芸に秀でた人間でしたから尚更、幼少期からそれを痛感してきました。} &bold(){強いて言うなら、僕はそんな自分のつまらなさを自覚する力が、他人より長けていたんだと思います。}} 故人。1975年生まれ。 以前から単行本で存在を示唆されていた&ruby(おとわかい){男羽會}傘下村松組組長。 125話にてMAYAの回想で遂に姿を現したが、ビジュアルは若干チー牛感がある眼鏡を掛けた温和な笑みの優男。 しかし穏やかな風貌に反して首から下の全身にびっしり刺青を彫っており、左肩に「&ruby(かぶき){傾}」の一字を入れている。その上&bold(){笑顔で極道の四肢と股間と首を鋸で切断・八つ裂きにする}ギャップのインパクトが強烈。 「極道らしからぬ温和で謙虚な性格」から「多くの芸能関係者に慕われた」&bold(){日本芸能界のドン。} 1995年に父の跡を継いで弱冠20歳でラコンタグループの社長に就任。音楽ではMAYA以前にも安多田アユ、お笑いではねるとんタウンなどの数々の人気芸能人を発掘・援助し、数多くのTV番組やイベントを成功させたことで知られる&ruby(マジ){本気}もんのド有能芸能社長。 ただし彼の才能を見抜く審美眼を以てしても百発百中の成功とまではいかなかったようで、本人によると発掘した芸能人の売れた打率は2割未満でしかない。 そして売れなかった芸能人達のことは&bold(){「彼らには間違いなく才能があった。そう信じています」}と述べている。 そして彼もまた&bold(){&color(red,black){「大衆=誰にも読めず誰にも制御できない怪物」}}という価値観を掲げており、度々民衆の間で囁かれる「大手広告代理店が大衆をコントロールしている」という陰謀論には苦言を呈している。 彼によると、芸能人が大衆の心を掴む際に最も重要なことは「運」だとしており、才能の有無は最低条件でしかないとか。 しかし本編の8年前にあたる2012年、「会社に損失を出した無能社員を八つ裂きにしただけ」で忍者の襲撃に遭いその命を落としたという。享年37歳。 刺花も最大限の敬意を払っており、&font(b,#000000,#BFA46F){「現代芸能界の礎を築いた偉大なる“極道御曹司”」}と彼に哀悼の意を贈っている。 死後は塵芥芸者衆のアジトであるMAYA邸の大広間には額入りの顔写真が飾られている。 MAYAが芸能界で最も世話になった恩人であり最愛の恋人だったようで、MAYAと塵芥芸者衆の今回の決起は&bold(){忍者に一度殺され、大衆に二度殺された}村松組長の無念を晴らすための悪事だという。 …だが、単行本15巻のカバー裏ページに掲載された、MAYAが新人としてラコンタに所属した頃(2009年頃)の極道情報誌「GOKUDOS」のインタビュー記事で、フルネームとその凶悪極まりない人となりが明らかになった。 #openclose(show=「チイ~ッス。村松組長の伝説は超聞いてるっスよォ~。実際に会ったらマージで組長かって思うくれ~優男っスねェ~。」){ 冒頭、まずGOKUDOS編集部員のチンピラがインタビュアーとして組長に馴れ馴れしく語りかける。 「初めて殺人をしたのも20歳を越えてから」という組長の言葉にインタビュアーが「クッソダセェ~!!」と言い放った瞬間、インタビュアーを迷わず&bold(){&color(#F54738){射殺。}} チンピラの死体を処理した後インタビューは再開されるが、ここで淡々と語られる生い立ちから、戦慄の事実がいくつも明らかになった。 ・村松組は「興行界の女帝」浅田のお貴率いる浅田組から分派して出来た ・蜜祐は五人兄弟の四番目 ・父親の死後長男・次男との跡目争いとなり、兄ら反対勢力を&bold(){&color(#F54738){皆殺し}}にして蜜祐が組長になった ・すぐ上の兄である三男と弟は蜜祐派閥に付いて生き残ったが、&bold(){&color(#F54738){芸能界で大した成果も出せず使えないので始末した}} 組長自身は成功の秘訣を&bold(){「誰より自分のつまらなさを自覚するからこそ、他人の優れた部分に気付くことができた」}と語っているが、その裏返しとして「劣っている」「邪魔」と判断した人間への冷酷非情ぶりが自身の兄弟を何ら躊躇なく殺害した点に現れている。 恐らく「会社に損失を出した」という理由で殺害した部下は数え切れず、スキャンダルなどでスポンサーに迷惑をかけたり、期待した成果を挙げられなかった所属タレントを消したのも一度や二度ではないだろう。 忍者に殺害されたのも前々から重要殺害対象としてマークされていて、たまたま隙を見せたために殺害されたに過ぎないと思われる。 「極道らしからぬ温和で謙虚な性格」「多くの芸能関係者に慕われた」というのも極道目線での評価が多分に含まれてる可能性が大。 インタビュアーからは&bold(){「まるであの竹本組のような素晴らしい姿勢」}と称賛された一方で堅気視点では恐怖支配そのものの会社運営が行われていたと思われ、現代まで生きていれば破壊の八極道に名を連ねていても全く不思議ではなかったレベルの凶暴組長である。 } 外伝「最狂悪童伝ガムテ」で”代紋密猟者”に狩られた極道の代紋バッジには「村松組」の物も入っていた。 なお「村松」の名字はコミックDAYSの編集者(当時)から取ったものである。 ・&bold(){&ruby(こうの){皇野}&ruby(ひろゆき){比呂幸}} #center(){&bold(){ホラ!爺ちゃんがすげー昔に&ruby(で){出演}た柳生十兵衛の…!!} &bold(){あんな&ruby(たて){殺陣}がしてえと思った!!} &bold(){憧れたんだ!!だからオレはこの舞台に────}} 故人。 2000年代初頭に活躍した当時新進気鋭の若手俳優で、虚珠に愛想を尽かせて出て行った元妻との一人娘を母に持つ彼の孫((顔を見てなんとなく感じていたらしいが、履歴書の母親の名前を見て確信した))。 見た目は左耳に十字架のイヤリングを付けている&ruby(チャラ){軽薄}いイケメンだが、何処か華のある殺陣を演じ、長年数々の名優を間近に見てきた虚珠さえ&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「まるで萬屋錦之介(((1932~1997)歌舞伎役者から映画界に転向し、破天荒なエピソードの数々で親しまれたかつての映画スター。代表作は映画では内田吐夢監督の「宮本武蔵」シリーズ、テレビ時代劇では「子連れ狼」「破れ傘刀舟悪人狩り」など。当代中村錦之助、中村獅童の叔父にあたる。))が蘇った」}と見惚れさせた才能溢れる少年だった。 若い頃の虚珠が演じた柳生十兵衛に憧れ17歳の時芸能界入り。 2000年に行われたオーディションで虚珠と偶然出会い、妻子に苦労を掛けた過去の過ちに苦悩し殺される覚悟で過去を打ち明けた虚珠を受け入れ、彼の殺陣を受け継ぐべく共に稽古に励んだ好青年。 特撮番組やドラマで活躍((絵を見る限り平成仮面ファイターシリーズや『ごくせん』風の学園ドラマ))し日本アカデミー賞受賞を有望視される((虚珠が読んでいた孫の記事が載っている雑誌の表紙にある『冬のソナタ』風のドラマ、プリンセスシリーズの内容などから、受賞時期は2004~2009年の間。))だけでなく、200X年には若くして大河ドラマ『柳生十兵衛』の主演に内定((忍極世界の大河ドラマが現実のNHK大河ドラマと同一のものだとすれば、通常は放送2年前の秋にタイトルと主演俳優が発表される))する輝かしい道を歩むも、同時期にネット上で&bold(){「皇野はS区中学生誤リンチ殺人事件((S区のチーマーが敵対チームのメンバーと間違えて無関係の中学生を拉致し集団リンチを加えて殺害した、という比呂幸が中学生だった時期に発生した架空の事件。匿名掲示板の書き込みによると発生したのは比呂幸の大河主演内定の「7~8年くらい前」。捕まったチーマーと同中の同級生に比呂幸がいて「リンチに加わっていたらしい」→比呂幸が中学生だったのは1996年度~1998年度→その7~8年後なので大河主演が内定した「200X年」は2003~2006年となる。現実世界で吉沢亮や[[横浜流星]]が特撮番組レギュラーから大河主演まで8~10年程度かかっているのと比較すると(比呂幸が仮面ファイターで主演したのは2001~2002年頃と想定される)相当なスピード出世であり、比呂幸の役者としての才能が窺える))の関係者である」}という根も葉もない誹謗中傷に晒され((無論彼は無実であり、確かに中学時代にそんなことをやった同級生はいたらしいが、友達どころか話したことすらない。そもそも彼は高校デビュー(←つまりヤンキー経験があることは確か)であり、中学では孤独(ボッチ)だったらしい))主演を強制降板。 事務所はネット炎上対応のノウハウが全くなかったためまともな対応もできず、週刊誌には追い回され、虚珠の奔走も空しく延々とネットの誹謗中傷に晒され続けて精神を病み鬱病を発症。 ネット黎明期故に事の重要さを警察も弁護士も理解しなかったため虚珠以外に理解者や支援者も得られず、最後には絶望の果てに自宅で独り寂しく割腹自殺する((誹謗中傷文には「皇野は時代劇の恥さらし」「切腹しろ」という文字が見える。))最悪の幕引きを迎えた。 この事件を契機に虚珠の大衆への極大の憎悪が産まれることになり、彼の遺品であるイヤリングを形見として身に着けるようになった。((虚珠はこのピアスを軽薄(チャラ)くて気にくわないと言っていたが、殺陣の稽古中の軽口の為真意は不明)) 元ネタは恐らく[[スマイリーキクチ誹謗中傷被害事件]]。ただしこちらとは異なり支援者や理解者の支えを受けており最悪の幕引きとはならなかった。 また単行本14巻の小ネタ「極妻自身」にて&bold(){「大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生」}という記事が組まれていた。 ・&bold(){&color(purple){&ruby(むらき){村樹}さん}} #center(){&bold(){&color(purple){大衆とは御し難きもの}} &bold(){&color(purple){如何なる個人や大企業が知恵を絞り大金を注いでも}} &bold(){&color(purple){&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・・・){思い通りに操ることなど決してできない}…!!}}} 王塚刺花の右腕……&bold(){に偽装した&ruby(きわみ){極道}本人。} ボリュームのある髪と眼鏡、顎髭口髭で変装しており、本人の話術もあってかすっかり芸能関係者として大手広告代理店の人間にも周知されている様子。 刺花と組んで『塵芥祭』開催のための企画を推し進めた開催の立役者とされている。 なお&ruby(きわみ){極道}の超人的話術を以てしても大衆のコントロールまでは出来ないらしく、玩具メーカー時代はかなり苦労し&bold(){&color(purple){「大衆とは御し難きもの。大衆とは恐ろしきもの」}}と評している。 *【塵芥芸者衆(+α)の愛憎と嘆きの語録抜粋】 ・&ruby(フェス){祭} ・&ruby(セカイ/ヤツら/みんな/そいつら){大衆} ・&font(b,#276b80){人類“&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}”} ・&ruby(おそろ){畏怖}しい ・&ruby(にく){憎悪}む ・&ruby(ファック){不機嫌/不可解} ・&ruby(ファッキンジャップ){日本人}の&ruby(プッシーキャッツ){小娘共} ・&bold(){WELCOME TO DUST THE WORLD} ・&font(b,#276b80){&ruby(いらっしゃ){来襲}い} ・&ruby(カテ){堅牢}え ・「Ah…?You died! HAHAHA!!」「Oh! Yeah!! You died too!!」 ・&ruby(おわ){終演}る ・&ruby(ヌリ){脆弱}ィ!!! ・&ruby(コーボー){高校生} ・&font(#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(ビックラ){驚愕}こいたぜ」} ・&ruby(アイドル){神像} ・&ruby(オタ){信者} ・&ruby(ドルオタ){観客} ・「推しの為に死すは&ruby(オタ){信者}の誉れよォォ!!」 ・&ruby(くたば){萌死}れ *【余談】 八極道傘下では珍しくリーダーの呼び方が各人で異なる。参考にこれまでの組織は ・竹本組:「[[夢澤の組長(アニキ)>夢澤恒星(忍者と極道)]]」 ・聖華天:「&ruby(ゾクガミ){[[暴走族神>殺島飛露鬼(忍者と極道)]]}」 ・[[割れた子供達>割れた子供達(忍者と極道)]]:「[[ガムテ>ガムテ(忍者と極道)]]」 ・[[救済なき医師団>救済なき医師団(忍者と極道)]]:「[[孔富先生>繰田孔富(忍者と極道)]]」 となっている。 塵芥祭のタイムテーブルが冒頭に掲載されている131話は&ruby(サクガミ){作者神}のXによるとネーム作成の大半の時間をタイムテーブル作成に費やしたそうな。 #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(か){追記}け}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(アニヲタ){大衆}よ てめえら}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){みんな&ruby(か){修正}け}}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 極道全員に言えるが、なんちゅう傍迷惑な集団だ。 -- 名無しさん (2025-03-17 00:36:45) - 今までの極道(ホモ・ゴクドゥス)に比べると、復讐に狂ったホモ・サピエンスって気がする。 -- 名無しさん (2025-03-17 00:44:59) - 極妻自身に載ってる記事がおそらくメンバーの極道堕ちの動機だよな… -- 名無しさん (2025-03-17 01:58:39) - 他人を救えなかった悲しみから人を死による救済で殺そうとする「救済なき医師団」とは何から何まで真逆 目的の為に殺す、目的の邪魔だから殺す、救う為に殺すのではなく、「殺したいから殺す、死んで欲しいから殺す、憎くて仕方ないから殺す」を徹底してるのが一番の恐怖 -- 名無しさん (2025-03-17 08:55:37) - ステージ名が内容と組み合わさってるにしても「産業廃棄物ゴミステージ」とかもう流石過ぎて -- 名無しさん (2025-03-17 09:12:41) - MAYA達が殺されることで忍者が大衆の敵になるんじゃないかな? -- 名無しさん (2025-03-17 15:07:57) - MAYAとネウロのアヤ・エイジアが名前・能力・立場で似てるから元ネタなのかなとか思いながら読んでたせいで他の技巧もXやHALに思えてきた -- 名無しさん (2025-03-18 23:41:09) - 流石に衆目がある中でMAYAと戦うとは思えないし場所を選んで戦うと思うんだけど、あの斑男がべしゃり烏を操作して殺害時の映像を全世界に流しそうな気もしないではない -- 名無しさん (2025-03-20 11:35:15) - 虚珠健也はアニメ化したらぜひCV千葉繁でやってほしい -- 名無しさん (2025-03-20 16:40:17) - ↑↑今回の件で人類滅ぶんだから、別にバレても全然OKなんじゃない? -- 名無しさん (2025-03-20 20:58:01) - 塵芥芸者衆の構成員達本人は「文字通りの全人類皆殺し」が最終目標で、もう実行を決断し現実に動いている時点でどのみちその後自分達がどうなろうと気にするつもりはないんだろうけれど、こんな凶行を起こすって塵芥祭への出演を快諾してくれたアーティストの皆への盛大な裏切りだよね……?大衆に裏切られた者達が大衆はおろか音楽による平和と復興の祈りに賛同してくれた者達をも裏切る皮肉……。 -- 名無しさん (2025-04-06 18:38:34) - MAYAの歌は平和をもたらすこともできたが選んだのは憎しみ -- 名無しさん (2025-04-06 18:41:12) - ↑↑虚珠のじいさんでも分かるように塵芥芸者衆の動機は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を地で行く「大衆への『逆恨み』」だからな。裏切りだろうがなんだろうが殺せりゃどうでもいい。 -- 名無しさん (2025-04-06 19:51:56) - 若草SISはたいそう酷い死に方をしそうな気がする… -- 名無しさん (2025-04-13 08:00:32) - 悪魔超人ばりの残虐さだ… -- 名無しさん (2025-04-14 18:18:35) - 若草SISのファン、自分たちが使いつぶされる事を承知してる気がする -- 名無しさん (2025-04-16 11:21:42) - 村松組長が8年前に死んだってことは多分若草sisとこだまのじっちゃんとは会ってないんだよな(話に聞いてるだけというかそんなの) -- 名無しさん (2025-05-20 22:12:58) - ↑若草SISはさておき、こだまのじっちゃんは会ってるかも。村松組長が亡くなったのは2012年、ヒロユキが自殺したのが2000年代(多分)だし。ただ、ヒロユキの自殺がいつか明記されてないしこだまのじっちゃんがヒロユキの死後すぐにMAYAと出会ったとも限らないし、何よりMAYAが塵芥芸者衆を結成するきっかけが村松組長の死だとしたら会ったことなくてもおかしくないんだよな -- 名無しさん (2025-05-21 14:53:29) #comment() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2025/03/17 (月曜日) 00:11:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000,#000000){死ね}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(セカイ){大衆}よ てめえら}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){みんな死ね}}} &sizex(5){&font(b,#276b80){&ruby(ゆ){征}きましょう}} &sizex(5){&font(b,#276b80){忍者に &ruby(セカイ){大衆}に挑む聖戦へ}}} &bold(){&ruby(じんかいげいしゃしゅう){塵芥芸者衆}}とは『[[忍者と極道]]』に登場する敵組織である。 ●目次 #contents *【概要】 宿敵である[[忍者>帝都八忍(忍者と極道)]]諸共日本を滅ぼさんとする[[極道>極道(忍者と極道)]]陣営第五の刺客。 ゴミ山の柄の服を身に纏った芸能関係者で構成されるが、今までに登場した八極道傘下メンバーは大半が生業として違法行為を行っていた((聖華天構成員を除く))裏社会の住人だったのに対して、&bold(){表向きは極道であることをひた隠し法に則って華々しく堅気の仕事をしている}、という点で異様さが際立つ。 本拠地は[[MAYA>MAYA(忍者と極道)]]が座す大量のゴミとガラクタで埋め尽くされた異様な邸宅の大広間。 劇中では東京復興の足掛かりと称して世界史上最大の音楽フェス『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』を開催。 MAYAの「聴いたら死ぬ声」を全世界に生配信する事で&bold(){&font(#ff0000,#000000){地球全人類の皆殺し}}を目論んでおり、惨蔵も出撃前のいつもの発破にて&font(#00ff00,#000000,b){「人類の危機であるッッ!!」}というあまりにもベタな台詞を言う羽目になっている。 &s(){[[華虎>砕涛華虎(忍者と極道)]]の壊すところ残ってるかなぁ} *【組織構造】 構成員は6名。((一方で第四章の当時詳細が判明していなかった格闘界、闇医者、芸能界の八極道(=華虎、孔富、MAYA)とその配下が総理官邸に出撃する際のシルエットでは、根城らしきゴミ屋敷の室内には芸能界を司る八極道=MAYAの他に刺花を含めて『4人』のシルエットが存在していたが……尚、華虎の配下であるジョーと救済なき医師団はしっかりと後の伏線として機能する様にシルエット図を巧妙に描写されていた))。 MAYAの掲げる&font(b,#276b80){「人類&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}」}の思想に生きる希望を見出し、MAYAの思想に全会一致で賛同している八極道配下の中でも随一の危険集団。 明確に&bold(){「地球全人類の皆殺し」}を目的としている集団は極道陣営の中でも現状この集団のみである。 &ruby(きわみ){[[極道>輝村極道(忍者と極道)]]}は『[[救済なき医師団>救済なき医師団(忍者と極道)]]』のような優しさは無く&bold(){&font(#ff0000,#000000){ただただ純粋な“&ruby(セカイ){大衆}”への極大の“憎悪”}}しか持たない面々だと評しているが、より詳しく言うならば&bold(){&color(purple){「誰よりも大衆を愛し愛され、誰よりも大衆を&ruby(にく){憎悪}む“芸”の極道」}}だと語る。 今までの八極道傘下が&bold(){「自分達の目的達成or主義主張を通す」}という目的で、&bold(){「悪事の結果」としてどれほどの犠牲が出ても意に介さない}というタイプだったのに対して、塵芥芸者衆は&bold(){&font(#ff0000,#000000){「一人でも多く人を殺す」こと自体が目的}}。 『[[割れた子供達>割れた子供達(忍者と極道)]]』と比較しても、あちらが&bold(){「誰でもいいから殺さなければ生きられない」}のに対して、こちらは&bold(){&font(#ff0000,#000000){「どいつもこいつも皆殺しにしなければ生きられない」}}という点でより過激 ((また、割れた子供達は「“自分の夢や人生”を壊された事への八つ当たり混じりの復讐」なのに対して、塵芥芸者衆は「“愛する者の命や尊厳”を壊された事への純度100%の復讐」という点でも異なると言える。)) 。 今までの敵と比較してもその憎悪は桁外れで、惨蔵からも&font(#00ff00,#000000,b){「何がそれほどの憎悪を生んだ。&ruby(ヤツら){大衆}に何を&ruby(うば){略奪}われた」}と疑問視されていた。 一方で、自分達だけでは大衆の皆殺しなど到底叶わないことも自覚しており、&bold(){&font(#ff0000,#000000){「大衆共をブッ殺したくてもブッ殺せない」}}という深い絶望に染まりながら、それが出来るMAYAに希望を見出して今日まで生きて来れたと語る。 故に、もし&bold(){MAYAが計画を中止すると言ったならば(そんなことは起こり得ないという確信込みだが)「仕方ない」として割り切り、MAYAの決断に全てを委ねる程の信頼}を寄せるなど、これまでの極道同様身内への情は深い。 ここまで大衆を憎む理由としてだが、現状ファンの間ではリーダーのMAYAと同じく&bold(){「大切な人を大衆の悪意で殺されたor破滅させられた」}からだという予想が有力。 **&bold(){&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}} #center(){&font(b,#000000,#BFA46F){フェスの名は“ゴミの島”中央防波堤にあやかりまして} &font(b,#000000,#BFA46F){『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』} &font(b,#000000,#BFA46F){サステナブルにも配慮した善き名かと…♥}} 塵芥芸者衆が悪事の舞台として目論む音楽フェス。会場は中央防波堤。 正式名称は&bold(){「Dust the world music festival」}。 表向きは[[孔富>繰田孔富(忍者と極道)]]率いる「救済なき医師団」の麻薬水テロで大打撃を受けた都民の心や東京都を救うための復興フェスで、&ruby(ヘッドライナー){主役}はMAYA本人。 &bold(){「MAYAが&ruby(で){出演}る」}という謳い文句で出演を即快諾した&bold(){世界の音楽界を&ruby(シメ){牛耳}るスーパースター達が総結集する夢の祭典}であり、目標観客動員数はギネス記録((現実ではロッド・スチュワートの1994年のニューイヤー・イブ・コンサートが該当。観客動員数は350万~420万人で「世界最大のフリーロックコンサート」とされる。))を100万人も上回る驚異の500万人。 それでもなお入場チケットは即秒完売すると予測されており、経済効果は配信のPPVや海外からの来場者の&ruby(インバウンド){観光}収益諸々合わせて驚異の&bold(){&font(#ff0000){試算50兆円。}}またライブの模様はネット配信で&u(){全世界に同時中継}される。 この超大規模イベントへの世界からの期待は大きく、このフェスの開催の噂が流れただけで世界中からお台場の物件の買いが殺到しているとのこと。 &bold(){「こんなの全人類が行きたいよ!!」}とはあまりに豪華な出演決定アーティストのラインナップを見た都議のメンバーの感想。 #openclose(show=※出演者ラインナップとタイムテーブル){ 下記のステージ群の他、来場者用の臨時駐車場や50万人を収容可能なフードコートが存在。また各ステージはステージ名に因んだ種類のゴミの山を象ったオブジェクトでド派手に飾られている。 そして21時のMAYAの出番になった時点でインダストリアルステージ以外のステージは全てMAYAのライブビューイング会場になる。 ※★印は日本の(と思われる)アーティスト ・&ruby((産業廃棄物)){インダストリアル}ステージ:収容人数200万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |YOADOBI ★|YOASOBI+Ado|10:30~| |&ruby(ジャストン・フィーバー){JUSTON FEVER}|ジャスティン・ビーバー|12:10~| |&ruby(マディ・ゴゴ){MADDY GOGO}|レディ・ガガ|14:00~| |&ruby(ブラ・ノヴァース){BLA NOVERS}|ブルーノ・マーズ|16:20~| |&ruby(オイシス){OISIS}|[[オアシス>オアシス(バンド)]]|18:40~| |MAYA ★|なし|21:00~| ※中央防波堤の南東端、最も海に近い位置にある最大ステージ。サイズはおよそ縦1000m×横600m(後方は埋め立てが終わっていない部分があるため400m)。 ・&ruby((粗大ゴミ)){バルキー}ステージ:収容人数100万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |BoYoNCE|ビヨンセ|10:15~| |Mariana Grace|マライア・キャリー+アリアナ・グランデ|12:05~| |&ruby(ビル・アイロッソ){BILL IROSSO}|ビリー・アイリッシュ|14:15~| |&ruby(テラー・スウィート){TEROR SWEET}|テイラー・スウィフト|16:30~| |若草SIS ★|なし|18:30~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※東京ゲートブリッジを渡ってすぐの位置にある二番手ステージ。サイズはおよそ縦700m×横400m。 ・&ruby((可燃ゴミ)){バーナブル}ステージ:収容人数50万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |ZETTGOD CHILL PAPERS|[[レッド・ホット・チリ・ペッパーズ>Red Hot Chili Peppers(バンド)]]|10:00~| |安多田アユ ★|安室奈美恵+宇多田ヒカル+浜崎あゆみ|12:00~| |Saboreya Carter|サブリナ・カーペンター|14:30~| |&ruby(デュオ・リサ){DUO LISA}|デュア・リパ|16:10~| |EDDIE SULAN|エド・シーラン|18:15~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※バルキーステージの南東に位置する三番手ステージ。サイズはおよそ縦700m×横250m。縦に細長いステージだからか、大型映像装置が観客エリアにも多数設置されている。 デュオ・リサのステージを見終わってリサイクラブルスクエアに移動する観客たち多数が虚珠健也に襲撃されて切り刻まれている。 なおこのステージに二番手で出演する「安多田アユ」はMAYAの事務所の先輩にあたるメガヒット歌手であることが15巻のおまけページで判明している。 ・&ruby((プラスチックゴミ)){プラスティック}ステージ:収容人数50万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |EMUNOM|エミネム|10:30~| |MAD BOP ★|BAD HOP|12:30~| |Nosoop Mac|スヌープ・ドッグ|14:00~| |Trobus Scat|トラヴィス・スコット|16:15~| |Drunk|ドレイク|18:00~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※バーナブルとインダストリアルの間に位置するステージ。サイズはおよそ縦700m×横200m。出演者はヒップホップ系アーティストで固められている。 ・&ruby((ガラスゴミ)){グラス}ステージ:収容人数30万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |KING 米男爵 ★|[[King Gnu]]+[[米津玄師>米津玄師/ハチ]]or米米CLUB+[[Official髭男dism]]|10:15~| |Le hanra|リアーナ|12:05~| |Modonna|マドンナ|14:05~| |The montherd|モーターヘッド|16:00~| |kakooh4|マルーン5|18:15~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤の最中央部南側にあるステージ。サイズはおよそ縦400m×横200m。 ・&ruby((金属ゴミ)){メタル}ステージ:収容人数20万人 |名前|推定元ネタ|開始時間|h |A's ★|[[B'z]]|10:45~| |METALITA|[[メタリカ>METALLICA(バンド)]]|12:40~| |Lingin Balk|[[リンキン・パーク>リンキン・パーク(バンド)]]|14:30~| |MACA DEATH|[[メガデス>Megadeth]]|16:00~| |Morilin Mansion|マリリン・マンソン|18:00~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤の最中央部北側、グラスステージとフードコートに挟まれた位置にあるステージ。最小ステージだがこれでかつて[[GLAY]]が20万人を集めた幕張メッセ駐車場特設会場と同じくらいのサイズ。 トリのMorilin Mansionのライブ中にテロによってステージが破壊され、観客が避難している。 直後にグラスステージでも同様のテロが発生した。 ・&ruby((資源ゴミ)){リサイクラブル}スクエア(臨時放送センター) |名前|推定元ネタ|開始時間|h |Head wall|ハードウェル|10:50~| |Dorry Geter|デヴィッド・ゲッタ|11:45~| |The Tune Smilers|ザ・チェインスモーカーズ|12:50~| |Storm Akagi|スティーブ・アオキ|14:00~| |Alen Weaker|アラン・ウォーカー|16:05~| |&ruby(ゾッド){Zodd}|ゼッド|18:30~| |>|MAYAのライブビューイング|21:00~| ※中央防波堤北東側、海の森公園全体を使用したエリア。放送センターからDJ・プロデューサーのプレイを公園各所に設置した映像装置で流すエリアと思われる。 なお海の森公園を使用するロックフェスやアイドルフェスは実際に行われており、2025年に開催されたメトロック2025では4つステージが設けられている。 } そしていざ開催となった際は試算通り本当にチケット500万枚は&bold(){秒で即完売。} 朝9時からの開場ながらお台場各地に設置された&ruby(パブリックビューイング){中継会場}も合わせると中央防波堤とお台場だけで&bold(){1000万人近い観客}を&ruby(死体という名の生ゴミに変えるための処分場){動員する前代未聞の大規模音楽フェス}として華開いた。 また塵芥祭を利用して都内では花火大会や盆踊りイベントなど多数のイベント行事が開催されている。 単行本のおまけページによると村松組長が生前構想していた日本芸能界の最終目標としてこのイベントの存在が示唆されており、王塚刺花は&font(b,#000000,#BFA46F){「来年のイベントは村松組長の遺志を継ぎ、世界史に名を遺すものにしたい」}と2019年の極道新聞のインタビューにて熱弁。 故・村松組長自身、生前のインタビューにて #center(){&bold(){僕のこれまでの芸能界での戦いは大衆という怪物との戦いでした。} &bold(){才能達も会社も己の財産も命も失いかけ、奇跡としか言いようのない偶然の連鎖の末にようやく才能の刃が大衆に届く。その積み重ねで今があります。} &bold(){そして今後、僕が夢見ているのはそんな大衆との戦いの総決算とも言える「祭り」です}} とコメント。 MAYAと出逢ったことで漠然と思い描いていた祭りの光景と構想がガッチリと具現化したことを示唆。&font(b,#ff0000,#000000){「恐らく人類史上でも例のない、世界最大の『芸の祭り』になります」}という発言も残している。 *【関連用語】 ・&bold(){中央防波堤} 塵芥祭の会場に選ばれたお台場沖のゴミ処理用埋立地。 総面積300万㎡にもなる広大な空間であり、&ruby(きわみ){極道}曰く&bold(){&color(purple){「都内最大の空き地」}}。 塵芥祭本番では島内のフェス観客を&bold(){確実に}皆殺しにするべく、中央防波堤に繋がる橋や海底トンネルを時限爆弾で破壊して観客を島内に閉じ込める手筈であったが、これらは帝都八忍の活躍で阻止されている。 ・&bold(){マディ・ゴゴ} #center(){&bold(){私…MAYAの大ファンなの…!!} &bold(){彼女に誘われて断れるはずないじゃない!?他の出演者もみなきっと同じ…!}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。 &ruby(ファッショナブル){奇抜}な私服でおなじみの女性シンガーで、本来の自らのツアーの予定を急遽変更して迄出演した。 今回の来日時は両肩に某&ruby(セクシーコマンドー){[[誘惑格闘道>セクシーコマンドー]]}の[[使い手>花中島マサル]]のような&ruby(チャームポイント){輪っか}を付けて日本に降り立っている。 テロの脅威に怯える日本の人々を勇気づけることを参加の動機の一つとするなど、本作の&ruby(セレブ){著名人}らしい高潔なメンタルの持ち主。 元ネタは恐らくレディ・ガガ。 ・&bold(){&ruby(オイシス){OISIS}} #center(){&bold(){けどよ────オレはMAYAの歌は&ruby(クソ){糞}好きなんだ} &bold(){てめえら今夜MAYAを聴かずに帰りやがったら&ruby(クソ){糞}殺すぜ……!!}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。 口が悪くて不仲で有名なリアモ・ギャラゴー、ノアル・ギャラゴー兄弟((初登場時はギョロゴー兄弟と表記されていた))を中心とする(恐らく)イギリスのバンド。 解散していたが塵芥祭のために再集結した。とんでもない毒舌家で、&bold(){「&ruby(クソ){糞}○○」}といったFワードをレジー大統領と同じくらい強烈に多用する。 元ネタは恐らく「オアシス」のリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガー兄弟。&s(){食品メーカーではない} ・&bold(){&ruby(モリリン・マンション){Morilin Mansion}} #center(){&bold(){……} &bold(){MA●VELの新作かな?}} 『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』の出演アーティスト。メタルステージのトリを担当する(恐らく)アメリカのロックバンド。 リードボーカル担当がコープスペイントをしている。 騒動を起こして観客を避難させるために右龍が破壊したステージ上部のオブジェの下敷きになりかけるが、右龍がオブジェを受け止めて事なきを得た。 元ネタは恐らくマリリン・マンソン。 ・&bold(){極妻自身} 単行本14巻のカバー裏で存在が判明した極道の&bold(){女性向け週刊誌。}代紋書院発行。 極道らしい世紀末な見出しもある一方で >●シノギがピンチ!「芸能界の闇営業離れ」を考える >●MAYA「ギネス記録3度更新」の偉業 >●大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生 >●極道御曹司故・村松組長が夢見た「祭」とは >●芸能界悪女伝説「寝取った女は500人!女殺しベテラン女優の「百合の園」」「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」 などといった、普通の週刊誌でもやっていそうな芸能関連の記事見出しも多く見られる。 ・&bold(){GOKUDOS} 単行本15巻のカバー裏で存在が判明した極道業界の情報誌。 キャッチフレーズは「&ruby(呑む){DRINK} &ruby(喰う){EAT} &ruby(う){&ruby(賭博){BE}}&ruby(つ){T} &ruby(ボコ){&ruby(暴行){VIOLEN}}&ruby(る){CE} &ruby(ガジ){&ruby(恐喝){BLACKM}}&ruby(る){AIL} &ruby(トバ){&ruby(密売){SMUGG}}&ruby(す){ING}」。 *【メンバー】 **&font(b,#276b80){『&ruby(ころしうた){殺戮歌}』&ruby(マヤ){MAYA}/&ruby(こはら){蟲原} &ruby(まや){真夜}} #center(){&font(b,#276b80){だからね…明日みんなブッ殺すの} &font(b,#276b80){私の声で みんなブッ殺して村松さんの仇を討つの}} 塵芥芸者衆を束ねる『破壊の八極道』の紅一点。 表向きの顔は全世界にファンを抱え、数多のギネス記録を持つ若き&ruby(ワールドクラス){世界級}の&ruby(ディーバ){歌姫}。 一般人を&font(b,#276b80){「大衆共」}と唾棄して芸者衆の中で誰よりも大衆を皆殺しにしたいという殺意を抱えており、同時に彼女の存在が大衆への憎悪に呑まれた構成員達の心の救いになったという。 詳細は[[個別項目>MAYA(忍者と極道)]]を参照。 **&font(b,#000000,#BFA46F){&ruby(おうつか){王塚} &ruby(しげ){刺花}} #center(){&font(b,#000000,#BFA46F){忍者は 我らの”祭”の大切な&ruby(ゲスト){来賓}} &font(b,#000000,#BFA46F){何人たりとも邪魔立ては許さない…!}} 表向きの顔は芸能プロダクション「ラコンタ」所属の売れっ子プロデューサー及び同社のメディア総合部長。 プロデューサーながら楽曲の作曲も手掛けており、MAYAのデビュー曲『Inherit The Love』の作曲も担当している。 ビジュアルはラウンド型サングラスをかけた細身の中年男性。 MAYAと同じゴミ山柄のスーツやシャツを着ている他、デザインが異なる2つのペンダントや、&bold(){左手の薬指}につけた指輪も特徴的。 MAYAへの呼称は&font(b,#000000,#BFA46F){「姫」「貴女」「&ruby(リーダー){主}」}とかなりバラバラ。 外見はチャラいが言動は穏やかで、総理官邸を訪れた際は終始、ネガティブなMAYAのご機嫌取りと慰めに(苦笑いしながら)奔走していた。 表面上は笑顔や飄々とした態度こそ崩さないが、目は死んだように一切笑っていない冷酷なもの。 内戦の停止を願った●●●共和国からのMAYAへのオファーを塵芥祭による人類絶滅計画の予行演習目的で利用したり、自身の極道技巧の巻き添えで人が死んでも&font(b,#000000,#BFA46F){「…まっ良っか♥」}と流す冷酷非道さを持つ。((ただし刺花は関係者にこのフロアに立ち入らぬようあらかじめ伝えていた)) 「&ruby(ヘルズ・クーポン){地獄への回数券}」をキメてアコースティックギターで奏でた音楽により、聴いた者の過去の記憶を想起させる幻術を操る。 聴覚を介する技なので荒ぶる華虎の動きさえもある程度抑えることもでき((華虎に対して使用した時は、殺風景な控室?のような場所に居たことを想起させていた。そして「懐かしい靴の音」を響かせて歩いてきた何者かが部屋に入って来た…ところで幻術が解けている))、一般人に用いれば過去の暗い記憶を想起させて自殺に追い込むこともできる。 またプロデューサーらしく交渉役も兼ねており、&ruby(きわみ){極道}と強力して世界中のトップアーティストを招致し、巧みな話術で小池屋都知事の心を動かして自分達が目論む悪事の舞台『&ruby(ダスト・ザ・ワールド){塵芥祭}』開催の手筈を整えるなど、交渉術にも長ける。 『塵芥祭』本番では人類&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}計画の要となる臨時放送センターに座し、総合プロデューサーとしてイベントの指揮を執りつつ、迫る&ruby(しのは){[[忍者>多仲忍者(忍者と極道)]]}を迎え撃つ。 名前・外見共に作者の友人のカフェ店主がモデルであるらしい。 **&bold(){&font(#9790a4,#f8f4e6){&ruby(こだま){虚珠} &ruby(けんや){健也}}} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){てやんでぇ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){“&ruby(たて){殺陣}”は &ruby(リアル){現実}じゃ足んねぇのさ…!!}} 表向きの顔は白黒映画時代((日本で白黒映画が主流だったのは1950年代半ばごろまで。))から活躍する有名なベテラン&ruby(たてし){殺陣師}。 年齢は妻子と別れたのが半世紀以上前と述懐しているので、30代前半で離婚していたと仮定すれば80歳代半ばぐらいか。 舞台関係者からは&bold(){「この方」「先生」}と呼ばれて敬われ、普段は2.5次元ミュージカル等での殺陣の指導役をしている様子。昔は時代劇俳優で、過去には柳生十兵衛役で映画に出演したこともある。 ビジュアルは&bold(){左耳}だけに何やら&bold(){笑えないエピソード}がありそうな&ruby(チャラ){軽薄}いデザインの十字架のイヤリング((度々このイヤリングを強調する演出がなされるため))をつけた、細身で小柄な禿頭の老人で、戦装束はゴミの柄の浪人めいた着流し。 塵芥芸者衆の中では年長者なこともあってMAYA不在の会議ではまとめ役を務めることもある。 &s(){なお惨蔵からは糞ガキ呼ばわりされている。そりゃ384歳と比較すれば誰でもそうだが} MAYAへの呼称は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「MAYAの嬢ちゃん」}。 一人称は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「オイラ」}。 江戸っ子っぽいざっくばらんな言動を取るのが特徴で、時限爆弾のようなハイテク機器には深く信用は置かないタイプ。 &font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(リアル){現実}より強烈な“憧れ”込めるから客を魅せる&ruby(たて){殺陣}になる」}という持論から「憧れ」こそ殺陣にとって何より重要な要素と定義。 古の剣豪たちに並々ならぬ信頼と憧れを抱いており、自分以外のベテラン殺陣師への崇敬も忘れない。 昔柳生十兵衛を「魔界転生」で演じた千葉真一のことは否定するどころか&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(チバちゃん){千葉真一}の十兵衛も惚れ惚れしたぜ…!!」}と絶賛する辺り千葉真一のファンであることが窺え、特に千葉真一と若山富三郎の殺陣はお気に入り。 だが一方で、戦闘中に大衆の姿を目撃しただけで憎悪と殺意が噴き上がり、場合によっては&bold(){&font(#ff0000,#000000){眼前の忍者との戦闘や作戦遂行を放棄してでも観客の無差別殺戮を最優先し、観客を虐殺してもなお殺意が微塵も治まらない底無しの憎悪}}を内に抱える。 メンバーの中でも唯一「殺陣」という戦闘的技能を本職とする事もあってか特に好戦的な所も見られ、華虎らと睨み合う際には後述する極道技巧をすぐに繰り出せるように構えている描写がされていた。((相手を見ながら「武蔵にしよか… 十兵衛にしよか…」と小声で「演じる剣豪」を選んでいる。)) 過去の回想においては、妻子との離別や20年続いた時代劇シリーズの打ち切りなどの苦い経験があったことが明かされているが、それらについては、仕事にかまけて妻子のことをロクに相手にしなかった自分の非や時代の流れであり会社も稼げない作品は作れない事が理由だと納得しており、特に憎くは感じていない。 このことから彼が真に大衆を憎むようになった原因は別の所にあると予想されているが…… #openclose(show=※過去){ 憎悪の発端は孫の皇野比呂幸がネット上での事実無根の誹謗中傷(後述)に晒され続けて自殺したこと。 元々は&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「オイラの&ruby(たて){殺陣}で喜んでくれる&ruby(みんな){大衆}を見たい」}という観客への愛から理想の殺陣を追い求めていた求道者。((この頃は今のような常に誰かを睨むような目つきではなく、穏やかな表情である)) 人生を殺陣に捧げていた虚珠であったが、20年前の殺陣監修で参加していた舞台の&ruby(オーディション){審査}で孫の比呂幸と出逢ったことで&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「孫が自分の&ruby(たて){殺陣}を受け継いでくれる」}という幸せの絶頂が、大衆が引き起こした誹謗中傷事件により不幸のどん底に突き落とされる。 孫の助けを求める声にこたえるため奔走するが警察も弁護士も芸能関係者も頼りにならず、大衆の誹謗中傷の末に孫が自殺した慟哭により大衆への愛情は憎悪へ反転した。 #center(){&sizex(5){&bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い)}}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い憎い憎い憎い憎い憎い}&font(#9790a4,#f8f4e6){────なぜ憎い?)}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(憎い憎い憎い憎い}&font(#9790a4,#f8f4e6){なぜってお前さんそいつぁよォ────)}} &bold(){&font(#ff0000,#000000){(愛した分だけ心底憎い……!!!)}} &font(b,#276b80){…憎いですか?} &font(b,#276b80){ブッ殺せます} &font(b,#276b80){私なら &ruby(そいつら){大衆}すべて}} 最愛の孫を失った嘆きと大衆への憎悪に打ちひしがれる中、MAYAの言葉が彼にとっての救いとなった。 } &ruby(ヤク){麻薬}で強化された能力は演技力。得物は一振りの日本刀。 自分の体に侍のイメージを重ねさせ、落下する照明用&ruby(トラス){金属柱}をただの木の杖で一瞬のうちにバラバラに切断・解体せしめるなど、“憧れ”を演じて現実を凌駕する剣技を体現するようになった老剣豪。 左虎に変じた惨蔵を&bold(){討ち取る一歩手前まで追い詰めており}、惨蔵ですら勝利のために一か八かのギャンブルに賭けるしかなかった恐るべき剣士である。 同じ剣使いでもパトカーを細断にする程度の極道技巧しか出せなかった[[聖華天のΣ>殺島飛露鬼(忍者と極道)]]と比べると作中時間で約3ヶ月しか経っていないのにどえらいパワー[[インフレ>インフレーション]]だが、数十年に及ぶ研鑽を詰んだ超一流の殺陣師の剣戟((しかも下記極道技巧の関係上コピーした実際の剣豪のそれと比較しても上回っているレベルである))と一介の暴走族が我流で鍛えた剣((しかも本編時点で20年のブランクあり。))とを技巧で比較するのは流石にあまりにも酷な話だろう。 #openclose(show=※極道技巧){ ・&b(){&ruby(はんもんえんぶ){斑紋演舞}} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){今のオイラはなんでもなれる!} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){&ruby(ガキ){子供}ン頃憧れた&ruby(・・){まま}のどの剣豪にもよォォ!!}} 姿が&ruby(マーブル){墨流し}のように変化し、大昔の剣豪の&ruby(イメージ){幻影}と己を同期。剣豪達の超人的剣技を使いこなす演技の極道技巧。 強化された身体能力と演技力で、子供の頃に憧れた剣豪たちを&bold(){子供の頃のイメージの&ruby(・・){まま}}演じて&bold(){オリジナルを上回る威力・精度}の強力無比な剣撃を放つことが可能となる。 「類稀な演技力により現実と見紛う幻影を纏う」という意味で言えば、幻影を他者ではなく自分に投影する自己バフ版『[[夢幻燦顕視>舞踏鳥(忍者と極道)]]』とも言える。 剣豪の姿を演じる際は&bold(){『演目「○○」』}と表記される。 〇&bold(){演目「[[伊東一刀斎>伊東一刀斎(剣豪)]]」} 戦国~江戸時代初期の剣豪・伊東一刀斎へと姿を変える演目。 「大瓶ごと中に隠れた盗賊をブッた斬った」という伝承を&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・){本当はもっと斬れたに違えねえンだ}」「だって──"剣豪"だぜ!?」}と拡大解釈。 一振りの日本刀で&bold(){東京ゲートブリッジを豆腐の如く一瞬でバラバラに切り刻んで崩落させる}ほどの斬撃を発揮せしめた。 〇&bold(){演目「沖田総司」} [[新選組]]でお馴染み、幕末の剣豪・沖田総司へと姿を変える演目。 惨蔵の放った炎と催眠ガスを容易く吹き飛ばしながら、惨蔵を大きく弾き飛ばすほどの強烈な突きの一撃を放つ。 幕末を生き、沖田総司本人と会ったことがある惨蔵によると、沖田の突きがこれ程の威力は有り得ないと驚愕する程で技の威力が別次元に高い。 しかも本来の沖田総司よりビジュアルはかなり美化されているとのこと。((「沖田はもっとヒラメ顔じゃ!」と言っている。なお本当に「ヒラメ顔」だったかは不明だが、創作で語られがちな「美少年」「美青年」という訳ではなかったのではないかという説自体は現実でもそれなりに有力。)) 〇&bold(){演目「[[宮本武蔵>宮本武蔵(剣豪)]]」} 二刀流で知られる剣豪の代表格・宮本武蔵へと姿を変える演目。 塵芥祭のライブ会場間を移動する為道路を歩く大衆たちの姿を見たことで、生まれて初めて感じるほどの強烈な憎悪に駆られて発動。 大衆を『一乗寺下り松』((巌流島の決闘に次いで有名な宮本武蔵の名勝負の一つ。慶長8年(1603年)10月に京の兵法道場・吉岡一門と決闘を行い70人を撫で斬りにした、とされるが後の創作によって誇張された面もあり、実際の決闘の経緯はよく分かっていない。))の吉岡一門に見立て、一瞬でその首を刎ねて大量虐殺を行っている。 〇&bold(){演目「[[柳生十兵衛>柳生十兵衛三厳(剣豪)]]」} #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){なあ…アンタ 山場だぜ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){いい&ruby(たて){殺陣}しようや}} 武蔵と並ぶ剣豪の代表格・柳生十兵衛へと姿を変える演目。 貸本時代の幼少期から最も憧れていた虚珠の切り札であり、左虎に変化した惨蔵が繰り出した凍剣執刀の斬撃を斬り払い、髪糸による防御をもゴリ押しで打破する極めて強烈な剛剣の一刀を繰り出す剛柔備えた形態。 なお歴史的にも柳生十兵衛は&bold(){超人的な剣技を操って忍者を討伐してきた剣豪}だったらしく、かつて服部半蔵((家康配下の武将として活躍した二代目ではなく、恐らくその次男にあたる四代目服部半蔵正広。[[バジリスク>バジリスク~甲賀忍法帖~]]にも登場する。))から言い伝えられていた惨蔵も&font(#00ff00,#000000,b){「かつてこの世で最も多く忍者を屠った剣豪」}((山田風太郎の小説でも最強の剣豪として扱われている。また山田風太郎の遺作は「柳生十兵衛死す」である。))と評している。 } 塵芥祭では会場の観客を閉じ込めるための時限爆弾の警備及び本土と中央防波堤を繋ぐ陸路の破壊を担当。 MAYAのライブが始まる直前を狙った20時台での陸路爆破が阻止されたと見るや((この時ハイテクなどは信用ならないと言っているが、彼の過去を考えるとまた違った見方ができるだろう))一般人を殺戮しつつ東京ゲートブリッジを崩落させ、そのまま現地で爆弾解体の任を任されていた[[神賽惨蔵>神賽惨蔵(忍者と極道)]]と対決。 超常の剣技で惨蔵の繰り出す技を無効化し圧倒するが、斬撃には斬撃とばかりに[[覇世川左虎>覇世川左虎(忍者と極道)]]の姿に変じた惨蔵の凍剣執刀で左目を斬り取られ、切り札と言える演目「柳生十兵衛」を繰り出す。 剛剣の一撃を[[髪糸>髪(武器)]]で止められ、刀をバラバラに折られたがなおも追撃。遂には体勢を崩した惨蔵の額に折れた刀を突き立てる。 #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){最高だぜ…&ruby(アリガト){有難}よ} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){人生で…最高の&ruby(たて){殺陣}だった…!!} &font(b,#9790a4,#f8f4e6){愛してるぜ 忍者…!!}} #openclose(show=重傷を負いながらも惨蔵に感謝を伝えると、その右頭部を一閃した。){ 「人生で最高の殺陣」と思わず口走る程の死合いを制した虚珠。だがそれは人生最後の殺陣となった。 惨蔵の脳を半周抉り斬った次の瞬間── 虚珠の首は宙を舞っていた。 #center(){&font(b,#9790a4,#f8f4e6){(バカな…ッ)な ン でィ…!?}} 本来なら即死するはずの一撃を受けてもなお、惨蔵はまるで意に介さず身を翻し、髪糸で虚珠の首を斬り飛ばしていた。&bold(){右脳がない}惨蔵が空っぽの頭部右側を狙わせた奇策の前に敗れたのだ。 #center(){&font(#9790a4,#f8f4e6){へ…へへ……} &font(#9790a4,#f8f4e6){なん…で…あの下手糞の顔…なんか思い…出し…て…} &font(#9790a4,#f8f4e6){…そういやああの下手糞…&ruby(くろかわ){玄河}……とかいったかよ…} &font(#9790a4,#f8f4e6){どことなく比呂幸に…似て────}} 大衆への復讐を果たせず何も遺せなかった自分の情けなさを自嘲するも、ふと、自分がテロに参加する前に指導していた若手俳優の玄河を想起。 何故彼を思い浮かべたのか疑問に思いながらも、彼に孫の面影を感じながら安らかに事切れた。 一方、塵芥祭から離れた場所の舞台の練習スペースで、彼が下手糞と酷評した玄河は、虚珠の昔の殺陣に感化されて稽古に励んでいた。((原因は自分をボロカスに酷評した虚珠の殺陣を馬鹿にするため昔の主演映画を見た事。奇しくも比呂幸と同じきっかけであった。)) &bold(){「あんな&ruby(たて){殺陣}&ruby(や){演}ってみてえって……!!憧れちまったんだ…!!!」}と、虚珠の全く与り知らぬところで彼が人生の全てを捧げた殺陣が受け継がれることとなった。 } **&b(){&ruby(わかくさシス){若草SIS}} #center(){&font(b,#FFD700,#8AC75A){私達は}&font(b,#1955A6,#8AC75A){アイドル} &font(b,#F0566E,#8AC75A){最強無敵の“&ruby(アイドル){神像}”…!!}} 塵芥芸者衆に属する三人組アイドルグループ。 全米トップダンサーを押しのけてアメリカで開催された世界最高峰のパフォーマンスステージ「ワールズ・ゲッツ・タレント決勝大会」の会場を沸かせ、&bold(){圧倒的満場一致}で日本一のアイドルグループから世界一のアイドルグループに上り詰めた&bold(){&color(red){忍極世界におけるアイドルの頂点。}} が、塵芥芸者衆の一員らしく笑顔の仮面の裏にあるのは強烈な大衆への憎悪。大衆への憎悪に染まっている反面これまでの極道の例に漏れずチーム同士の絆は深い。 「&ruby(ヘルズ・クーポン){地獄への回数券}」を&bold(){用いず}ステージを見た観客全員の体を勝手に動かしてオタ芸を踊らせ沸かせる統率力を持ち、&ruby(ヤク){麻薬}で強化された能力はそんな超一流の統率力。 強化され過ぎた結果、&b(){狂気的な熱狂を強制的に齎し、観客達を自発的に死に向かうほどの狂信者へ変える一種の洗脳能力}へと変貌。おまけに人体の限界突破すら強制的に行わせるなどドーピングに近い効果も付与できる。 [[斗女>雄鷹斗女(忍者と極道)]]も似た技として現代版流言の術『&ruby(イケボタクト){美男操送}』を有しているが、斗女はあくまで人の心理を誘導するだけなのに対し、こちらは群衆を隷属させて操作するという点で異なる。 なお、観客達は異常な興奮・熱狂状態にあるものの結構理性と自我は残っており、近くの有名オタが絶命したのを見て動揺する場面も。 若草SISが乗る頭部担当の観客は全員目を瞑ってスカートの中を見ないよう配慮し、自分の近くに推しが近づいてくれば赤面して興奮するほどに感情豊か。 とはいえ仲間の観客が横で死のうと動揺しようと一切躊躇わず自分の命を若草SISに捧げており、何より推しのメンバーが絶命すれば推しの死に号泣しつつ、若草SISの命令に献身的に従う。正しく信者と呼ぶに相応しい。 #openclose(show=※極道技巧){ ・&b(){&ruby(きどうせんし){機動殲贄}ファンダム} #center(){&font(b,#F0566E,#8AC75A){私達はアイドル} &font(b,#F0566E,#8AC75A){"&ruby(オタ){信者}"を"&ruby(アゲ){熱狂}"て"&ruby(ノセ){操作}"る"&ruby(アイドル){神像}"…!!}} 専用の楽曲(新曲の模様)により100万人の&ruby(ドルオタ){観客}の脳を支配。強制的に動かしてブロック玩具の如く数万人の観客を組み上げ、&b(){推定百数十mサイズの不気味な巨人}を構築させる極道技巧。 なお、若草SIS本人達は巨人の頭頂部に乗ってパフォーマンスを行う形で操作している。 作中の絵で見る限り、巨人の頭に乗っている若草SISが豆粒にしか見えないほどの大きさで、動く超高層ビルと言えるほどの巨体に仕上がっている。遠目に見れば[[ゴーレム]]のような感じに見えるが、接近して見るとしっかり無数の若草SISのオタT姿のおっさん達(中には女性もいる模様)が組み合わさって出来ているのが分かる。 ざっくりと言えば『[[うしおととら]]』の[[火の兄]]の人間バージョン。あと『[[聖マッスル]]』に登場した人間城からもインスパイアを受けていると思われる。 &s(){そうはならんやろと言いたくなるが}「客に一糸乱れぬオタ芸を踊らせる」というアイドル要素の超拡大解釈という形。 そしてその外見は見掛け倒しではなく、遠隔操作でしっかり動いて敵を殴り飛ばしたり踏み潰したりといった事が可能で、&bold(){数万人分の質量が乗った巨人の拳打}は確実に忍者にダメージを与えられる威力がある。 案外応用も利き、若草SISの命令次第では忍者相手にも果敢に飛び掛かり若草SISのメンバーのサポートまで行う事までできてしまう。 構成人数・規模共に竹本組名物『男結塔』の超上位互換とも言える、最早&b(){下手な異能の粋を超えたとんでもない魔技}である。&s(){組体操Lv999} ただし男結塔との違いとして、巨人を構成する観客はただの常人なので、&bold(){&font(#ff0000,#000000){過剰な熱狂による肉体限界の突破により極短時間で悉く絶命。攻撃目標に直接当たった部分の観客も衝撃で圧死する。}} だが、巨人の周囲を取り囲む観客たちが逐次欠損箇所を補填していくため巨人は問題なく維持可能。忍者の攻略と観客の大量殺戮を纏めて行える一石二鳥の極道技巧でもある。 しかし流石に100万人もの観客を統制するには非常に体力を消耗する欠点があり、短時間の内に3人共疲労困憊していた。 その他の欠点としては、あくまで群衆が固まってできた巨人なので巨人の攻撃に耐えて内部に潜り込むことができたのならば、&bold(){巨人を構成する超過密状態の&ruby(オタ){信者}の海を泳ぐようにして移動できてしまう}点がある。 元ネタは恐らくアニメ『[[機動戦士ガンダム]]』だと思われる。&s(){[[富野監督>富野由悠季]]に謝れ} しかし、顕現する巨人はガンダムとは似ても似つかない、有機的なデザインとなっている。&s(){生ガンダム} なお「ファンダム」(fandom)とは熱狂的なファンにより構築される文化や世界を指すれっきとした用語である。 ・&b(){&ruby(ファナティックあげるよ){狂信人間砲弾}} 上記の『機動殲贄ファンダム』を構成する&ruby(ドルオタ){観客}の肉体を操り、足から多量の血が噴き出す程の筋力を強制的に発揮させ、ロケット弾のように射出させて[[人間弾幕]]を展開する。 射出された&ruby(オタ){弾}は高高度から落ちるので目標に命中しようがしなかろうが普通に全て死ぬと思われるが、巨人の周辺にいる観客が新たなパーツとなるため&ruby(オタ){弾}は自動的に補給され、弾切れを起こすことはまずない。 元ネタは恐らく橋本潮の楽曲『ロマンティックあげるよ』(([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]の初代ED。)) だと思われる。 漢字表記の方は恐らく[[アニメ版『北斗の拳』>北斗の拳(テレビアニメ)]]の&s(){曲芸}技『[[南斗人間砲弾]]』からか。 &s(){「[[だいたいてめえら『ファン』の意味知ってんのか?『fanatic(ファナティック)』!!『狂信者』だよ!!勝手に去るのは許されねえんだよ!!どうせ てめーら『楽しい』の『fun(ファン)』と混同してたんだろ!!ぬるいんだよ!!意気込みがよ!!>血まみれスケバンチェーンソー]]」} ・&b(){&ruby(センター・オブ・ジ・アース){地球の中央}} 巨人を構成する&ruby(ドルオタ){観客}のみならず、バルキーステージに残っていた全観客を操作。 人間で出来た巨大な球体を作り出し、あーやの握り潰すような動作に連動して全観客を中心部目がけて圧縮して中心部にいる自分諸共相手を圧殺する奥の手。&s(){モッシュLv999} 最後には血飛沫でできたハートマークが花火の如く空中に炸裂する。 } 観客の大量殺戮に対してはメンバー3人ともかなり真摯。 殺戮し犠牲にした観客を嘲笑うこともせず、決意に満ちた真面目な顔で大量殺戮に望んでおり((大衆の一人である観客を憎むべき怨敵であると同時に『全力全霊を賭けた上で命を賭して倒すべき相手』として本気で『自分達の最後の敵』として認めている、とも解釈できる))、その眼力を右龍は&bold(){&color(black,#FCF16E){「何があったか知んねーが&ruby(ガチ){真剣}な想いで大量殺人してんだな…!!」}}とその決意を認めている。 一方で(極道技巧が規模的に練習による研鑽が困難なこともあって)戦闘経験に関してはそれほど多くはない模様で、忍者の&ruby(チート){強者}ぶりに消耗する場面も。 劇中では「テロやられる前にテロかませ!」の理屈で迅速に観客を会場から避難させるべく活動していた[[右龍>邪樹右龍(忍者と極道)]]とバルキーステージで対峙している。 名前の由来はおそらく『若草物語』から。しかし若草物語に登場する姉妹は四人であり、若草SISには一人足りない事になるが…… 極妻自身には「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」とがあるが…? なお、初期原案では『MAD13』という13人組アイドルグループだったが、13人分のキャラや見せ場を用意するのはさすがに無理があることに作者神が気付いたため三人組となった。 なお作中ではむさ苦しい男性ファンしか描写されていないが、作者によると女性ファンもしっかりいるとのこと。 ***&font(b,#F0566E,#8AC75A){『&ruby(センター・オブ・ジ・アース){地球の中央}』&ruby(なかむら){哭邑} あーや} #center(){&font(b,#F0566E,#8AC75A){"若草SIS"の名にかけて!!} &font(b,#F0566E,#8AC75A){&ruby(おまえ){忍者}も!&ruby(オタ){信者}も!誰もかも!!} &font(b,#F0566E,#8AC75A){"&ruby(セカイ){大衆}"のすべてをブッ殺さないといけないんだ!!!}} 『若草SIS』の&ruby(センター){中央}。 ストレートの長髪と明るい表情が特徴の凛々しい顔立ちの美少女。巨乳。 ファンからの通称は「あーや!!!」。 MAYAへの呼称は&font(b,#F0566E,#8AC75A){「MAYA」}。 一人称は&font(b,#F0566E,#8AC75A){「ウチ」}もしくは&font(b,#F0566E,#8AC75A){「&ruby(わたし){私}」}。 明るい言動とアイドルながら華虎の威圧を前にしても臆さない胆力を持ち、揺れるMAYAの心を理解した上で&font(b,#F0566E,#8AC75A){「その憎しみは友情より何より重い…!!」}と大衆への殺意を誰よりも信じる信頼の深さを持つ。 また、罵倒語のボブキャラリーは少なく「バカ」を連呼しているだけであるなど、どこか育ちの良さが垣間見える。 ***&font(b,#1955A6,#8AC75A){『&ruby(バブミー・ベイベー){大いなる慈母神}』&ruby(たけざわ){嶽澤} &ruby(かをり){香}} #center(){&font(b,#1955A6,#8AC75A){本当はね ずっと推しだったの…! ───内緒だよ?}} グループ1の長身とつやつやロングヘアが目を引く、優しげな笑みを崩さない癒し系美女。爆乳。 ファンからの通称は「かをりんママ」。 MAYAへの呼称は&font(b,#1955A6,#8AC75A){「MAYAさん」}。 一人称は&font(b,#1955A6,#8AC75A){「&ruby(わたし){私}」}。 [[敬語口調>敬語キャラ(属性)]]で話し、自分達の事をMAYAの補助と認識し、MAYAに人類皆殺しを強要することには忌諱感を抱いている穏健寄りの言動だが、MAYAの目論む人類絶滅の悪事に賛同する殺意はまぎれもなく本物。 元々はジュミ共々あーや推しのファンだったらしく、大衆への憎悪に染まったあーやを支えるために2人揃って塵芥芸者衆に身をやつしたという。 作中ではジュミの死の間際の献身に報いて忍者をブッ殺すために単身巨人の体を構成する&ruby(オタ){信者}の海の中に突入。 ジュミ推しの信者に動きを縛られていた右龍を殴り殺すために単身果敢に挑んだが、巨人の中で敗れ絶命した。 #center(){&font(b,#1955A6,#8AC75A){(今なら殺れる!!あーやさんは私が…!)} &font(b,#1955A6,#8AC75A){(私の推しは私が守る!!!)}} とはいえ多少のダメージは与えられたようで、加えてあーやを守るという覚悟を決めた戦いっぷりは右龍も認めており、侮辱することもせず丁寧に生首を巨人の上に置いて&bold(){&color(black,#FCF16E){「&ruby(つえ){強}え&ruby(こ){娘}だった」}}と彼女の尊厳を尊重していた。 ***&font(b,#FFD700,#8AC75A){『&ruby(アンチェイン・プリティキューティー){束縛不能の萌々天使}』&ruby(かわい){渇畏} ジュミ} #center(){&font(b,#FFD700,#8AC75A){すっかり立派なセンターだな! まるで&ruby(・・・){アイツ}みたいな───}} ショートカットと大きな瞳が特徴のグループの中で最も背丈が低いロリっ娘。ド貧乳。 ファンからの通称は「じゅみ」「じゅみたん」「JUMI」など。 MAYAへの呼称は&font(b,#FFD700,#8AC75A){「MAYAちゃん」}。 やや軽い言動で、華虎を前にして&font(b,#FFD700,#8AC75A){「くそでけぇ」}と呟く度胸の持ち主。 またステージ上で右龍に対して&bold(){堂々両手指でファックサインを決めており}素行はかなり生意気。 作中では右龍を倒したと思い込んでいた3人の中で真っ先に右龍の存在に気づき、他の2人を庇う形で斬首され真っ先に絶命。 だが、最後の足掻きとばかりに自分のファンを操作して右龍を巨人の中に引き摺り込むことに成功。右龍の動きを阻害する足止め役の責を全うし、あーやに笑いかけながら息絶えた。 なお香によると元々はあーやのファンだったという。 #center(){&font(#FFD700,#8AC75A){あーや…そんな…顔すん…な} &font(#FFD700,#8AC75A){あーやは……戸惑う……よか} &font(#FFD700,#8AC75A){すました顔でキメた…ほう…が} &font(#FFD700,#8AC75A){推せ……る}} **関係者 ・&bold(){『芸能界の麒麟児』&ruby(むらまつみつひろ){村松 蜜祐}} #center(){&bold(){つまらないですよ、僕は気の利いた話術もない、身体能力も学力も大してない、音楽の才能も演技の才能もない。} &bold(){僕のステータスは全てが並かそれ以下と言ったところです。} &bold(){他の兄弟は何かしら一芸に秀でた人間でしたから尚更、幼少期からそれを痛感してきました。} &bold(){強いて言うなら、僕はそんな自分のつまらなさを自覚する力が、他人より長けていたんだと思います。}} 故人。1975年生まれ。 以前から単行本で存在を示唆されていた&ruby(おとわかい){男羽會}傘下村松組組長。 「極道らしからぬ温和で謙虚な性格」から「多くの芸能関係者に慕われた」という&bold(){日本芸能界のドン。} 125話にてMAYAの回想で遂に姿を現したが、ビジュアルは若干チー牛感がある眼鏡を掛けた温和な笑みの優男。 しかし穏やかな風貌に反して首から下の全身にびっしり刺青を彫っており、左肩に「&ruby(かぶき){傾}」の一字を入れている。その上&bold(){笑顔で極道の四肢と股間と首を鋸で切断・八つ裂きにする}ギャップのインパクトが強烈。 1995年に父の跡を継いで弱冠20歳で村松組組長及びラコンタグループの社長に就任。 音楽ではMAYA以前にも「安多田アユ」、お笑いでは「ねるとんタウン」、俳優業では女優「新北彩」などの数々の人気芸能人を発掘・起用し、数多くのTV番組やイベントを成功させたことで知られる&ruby(マジ){本気}もんのド有能芸能社長。 GOKUDOSの紹介文では&bold(){&color(red){「90年代、隆盛を極めた芸能界。その立役者といえば村松蜜祐氏をおいて他にはいないだろう」}}とまで賞賛されている。 一人称は&bold(){「僕」}。 荒っぽい言動が見受けられず、極道とは思えない位の穏やかな言動の人物だが、自身を「つまらない人間」と卑下し、他人が持つ才能に敬意と憧れを向ける自虐的な性格のインテリヤクザ。 しかしその自虐的な精神性故に他人の持つ才能や長所を目ざとく見抜くことができたらしく、それを利用して巧みに組内の人心を掌握。多くの支持者を抱え込んで村松組の跡目争いに勝利し、その後芸能界をのし上がった生粋の成り上がり。 ただし彼の才能を見抜く審美眼を以てしても百発百中の成功とまではいかなかったようで、本人によると発掘した芸能人の売れた打率は2割未満でしかない。そして売れなかった芸能人達のことは&bold(){「彼らには間違いなく才能があった。そう信じています」}と述べている。 そして彼もまた&bold(){&color(red,black){「大衆=誰にも読めず誰にも制御できない怪物」}}という価値観を掲げており、度々民衆の間で囁かれる「大手広告代理店が大衆をコントロールしている」という陰謀論には苦言を呈している。 彼によると、芸能人が大衆の心を掴む際に最も重要なことは「運」だとしており、才能の有無は最低条件でしかないとか。 しかし本編の8年前にあたる2012年、「会社に損失を出した無能社員を八つ裂きにしただけ」で忍者の襲撃に遭いその命を落としたという。享年37歳。 刺花も最大限の敬意を払っており、&font(b,#000000,#BFA46F){「現代芸能界の礎を築いた偉大なる“極道御曹司”」}と彼に哀悼の意を贈っている。 死後は塵芥芸者衆のアジトであるMAYA邸の大広間には額入りの顔写真が飾られている。 MAYAが芸能界で最も世話になった恩人であり最愛の恋人だったようで、MAYAと塵芥芸者衆の今回の決起は&bold(){忍者に一度殺され、大衆に二度殺された}村松組長の無念を晴らすための悪事だという。 …だが、単行本15巻のカバー裏ページに掲載された、MAYAが新人としてラコンタに所属した頃(2009年頃)の極道情報誌「GOKUDOS」のインタビュー記事で、フルネームとその凶悪極まりない人となりが明らかになった。 #openclose(show=「チイ~ッス。村松組長の伝説は超聞いてるっスよォ~。実際に会ったらマージで組長かって思うくれ~優男っスねェ~。」){ 冒頭、まずGOKUDOS編集部員のチンピラがインタビュアーとして組長に馴れ馴れしく語りかける。 「初めて殺人をしたのも20歳を越えてから」という組長の言葉にインタビュアーが「クッソダセェ~!!」と言い放った瞬間、インタビュアーを迷わず&bold(){&color(#F54738){射殺。}} チンピラの死体を処理した後インタビューは再開されるが、ここで淡々と語られる生い立ちから、戦慄の事実がいくつも明らかになった。 ・村松組は「興行界の女帝」浅田のお貴率いる浅田組から分派して出来た ・蜜祐は五人兄弟の四番目 ・父親の死後長男・次男との跡目争いとなり、兄ら反対勢力を&bold(){&color(#F54738){皆殺し}}にして蜜祐が組長になった ・すぐ上の兄である三男と弟は蜜祐派閥に付いて生き残ったが、&bold(){&color(#F54738){芸能界で大した成果も出せず使えないので始末した}} 組長自身は成功の秘訣を&bold(){「誰より自分のつまらなさを自覚するからこそ、他人の優れた部分に気付くことができた」}と語っているが、その裏返しとして「使えない」「邪魔」と判断した人間への冷酷非情ぶりが自身の兄弟を何ら躊躇なく殺害した点に現れている。 恐らく「会社に損失を出した」という理由で殺害した部下は数え切れず、スキャンダルなどでスポンサーに迷惑をかけたり、期待した成果を挙げられなかった所属タレントを消したのも一度や二度ではないだろう。 忍者に殺害されたのも前々から重要殺害対象としてマークされていて、たまたま隙を見せたために殺害されたに過ぎないと思われる。 「極道らしからぬ温和で謙虚な性格」「多くの芸能関係者に慕われた」というのも極道目線での評価が多分に含まれてる可能性が大。 インタビュアーからは&bold(){「まるであの竹本組のような素晴らしい姿勢」}と称賛された一方で堅気視点では恐怖支配そのものの会社運営が行われていたのかもしれない。 } 外伝「最狂悪童伝ガムテ」で”代紋密猟者”に狩られた極道の代紋バッジには「村松組」の物も入っていた。 なお「村松」の名字はコミックDAYSの編集者(当時)から取ったものである。 ・&bold(){&ruby(こうの){皇野}&ruby(ひろゆき){比呂幸}} #center(){&bold(){ホラ!爺ちゃんがすげー昔に&ruby(で){出演}た柳生十兵衛の…!!} &bold(){あんな&ruby(たて){殺陣}がしてえと思った!!} &bold(){憧れたんだ!!だからオレはこの舞台に────}} 故人。 2000年代初頭に活躍した当時新進気鋭の若手俳優で、虚珠に愛想を尽かせて出て行った元妻との一人娘を母に持つ彼の孫((顔を見てなんとなく感じていたらしいが、履歴書の母親の名前を見て確信した))。 見た目は左耳に十字架のイヤリングを付けている&ruby(チャラ){軽薄}いイケメンだが、何処か華のある殺陣を演じ、長年数々の名優を間近に見てきた虚珠さえ&font(b,#9790a4,#f8f4e6){「まるで萬屋錦之介(((1932~1997)歌舞伎役者から映画界に転向し、破天荒なエピソードの数々で親しまれたかつての映画スター。代表作は映画では内田吐夢監督の「宮本武蔵」シリーズ、テレビ時代劇では「子連れ狼」「破れ傘刀舟悪人狩り」など。当代中村錦之助、中村獅童の叔父にあたる。))が蘇った」}と見惚れさせた才能溢れる少年だった。 若い頃の虚珠が演じた柳生十兵衛に憧れ17歳の時芸能界入り。 2000年に行われたオーディションで虚珠と偶然出会い、妻子に苦労を掛けた過去の過ちに苦悩し殺される覚悟で過去を打ち明けた虚珠を受け入れ、彼の殺陣を受け継ぐべく共に稽古に励んだ好青年。 特撮番組やドラマで活躍((絵を見る限り平成仮面ファイターシリーズや『ごくせん』風の学園ドラマ))し日本アカデミー賞受賞を有望視される((虚珠が読んでいた孫の記事が載っている雑誌の表紙にある『冬のソナタ』風のドラマ、プリンセスシリーズの内容などから、受賞時期は2004~2009年の間。))だけでなく、200X年には若くして大河ドラマ『柳生十兵衛』の主演に内定((忍極世界の大河ドラマが現実のNHK大河ドラマと同一のものだとすれば、通常は放送2年前の秋にタイトルと主演俳優が発表される))する輝かしい道を歩むも、同時期にネット上で&bold(){「皇野はS区中学生誤リンチ殺人事件((S区のチーマーが敵対チームのメンバーと間違えて無関係の中学生を拉致し集団リンチを加えて殺害した、という比呂幸が中学生だった時期に発生した架空の事件。匿名掲示板の書き込みによると発生したのは比呂幸の大河主演内定の「7~8年くらい前」。捕まったチーマーと同中の同級生に比呂幸がいて「リンチに加わっていたらしい」→比呂幸が中学生だったのは1996年度~1998年度→その7~8年後なので大河主演が内定した「200X年」は2003~2006年となる。現実世界で吉沢亮や[[横浜流星]]が特撮番組レギュラーから大河主演まで8~10年程度かかっているのと比較すると(比呂幸が仮面ファイターで主演したのは2001~2002年頃と想定される)相当なスピード出世であり、比呂幸の役者としての才能が窺える))の関係者である」}という根も葉もない誹謗中傷に晒され((無論彼は無実であり、確かに中学時代にそんなことをやった同級生はいたらしいが、友達どころか話したことすらない。そもそも彼は高校デビュー(←つまりヤンキー経験があることは確か)であり、中学では孤独(ボッチ)だったらしい))主演を強制降板。 事務所はネット炎上対応のノウハウが全くなかったためまともな対応もできず、週刊誌には追い回され、虚珠の奔走も空しく延々とネットの誹謗中傷に晒され続けて精神を病み鬱病を発症。 ネット黎明期故に事の重要さを警察も弁護士も理解しなかったため虚珠以外に理解者や支援者も得られず、最後には絶望の果てに自宅で独り寂しく割腹自殺する((誹謗中傷文には「皇野は時代劇の恥さらし」「切腹しろ」という文字が見える。))最悪の幕引きを迎えた。 この事件を契機に虚珠の大衆への極大の憎悪が産まれることになり、彼の遺品であるイヤリングを形見として身に着けるようになった。((虚珠はこのピアスを軽薄(チャラ)くて気にくわないと言っていたが、殺陣の稽古中の軽口の為真意は不明)) 元ネタは恐らく[[スマイリーキクチ誹謗中傷被害事件]]。ただしこちらとは異なり支援者や理解者の支えを受けており最悪の幕引きとはならなかった。 また単行本14巻の小ネタ「極妻自身」にて&bold(){「大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生」}という記事が組まれていた。 ・&bold(){&color(purple){&ruby(むらき){村樹}さん}} #center(){&bold(){&color(purple){大衆とは御し難きもの}} &bold(){&color(purple){如何なる個人や大企業が知恵を絞り大金を注いでも}} &bold(){&color(purple){&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・・・){思い通りに操ることなど決してできない}…!!}}} 王塚刺花の右腕……&bold(){に偽装した&ruby(きわみ){極道}本人。} ボリュームのある髪と眼鏡、顎髭口髭で変装しており、本人の話術もあってかすっかり芸能関係者として大手広告代理店の人間にも周知されている様子。 刺花と組んで『塵芥祭』開催のための企画を推し進めた開催の立役者とされている。 なお&ruby(きわみ){極道}の超人的話術を以てしても大衆のコントロールまでは出来ないらしく、玩具メーカー時代はかなり苦労し&bold(){&color(purple){「大衆とは御し難きもの。大衆とは恐ろしきもの」}}と評している。 *【塵芥芸者衆(+α)の愛憎と嘆きの語録抜粋】 ・&ruby(フェス){祭} ・&ruby(セカイ/ヤツら/みんな/そいつら){大衆} ・&font(b,#276b80){人類“&ruby(ゼンゴロシ){絶滅}”} ・&ruby(おそろ){畏怖}しい ・&ruby(にく){憎悪}む ・&ruby(ファック){不機嫌/不可解} ・&ruby(ファッキンジャップ){日本人}の&ruby(プッシーキャッツ){小娘共} ・&bold(){WELCOME TO DUST THE WORLD} ・&font(b,#276b80){&ruby(いらっしゃ){来襲}い} ・&ruby(カテ){堅牢}え ・「Ah…?You died! HAHAHA!!」「Oh! Yeah!! You died too!!」 ・&ruby(おわ){終演}る ・&ruby(ヌリ){脆弱}ィ!!! ・&ruby(コーボー){高校生} ・&font(#9790a4,#f8f4e6){「&ruby(ビックラ){驚愕}こいたぜ」} ・&ruby(アイドル){神像} ・&ruby(オタ){信者} ・&ruby(ドルオタ){観客} ・「推しの為に死すは&ruby(オタ){信者}の誉れよォォ!!」 ・&ruby(くたば){萌死}れ *【余談】 八極道傘下では珍しくリーダーの呼び方が各人で異なる。参考にこれまでの組織は ・竹本組:「[[夢澤の組長(アニキ)>夢澤恒星(忍者と極道)]]」 ・聖華天:「&ruby(ゾクガミ){[[暴走族神>殺島飛露鬼(忍者と極道)]]}」 ・[[割れた子供達>割れた子供達(忍者と極道)]]:「[[ガムテ>ガムテ(忍者と極道)]]」 ・[[救済なき医師団>救済なき医師団(忍者と極道)]]:「[[孔富先生>繰田孔富(忍者と極道)]]」 となっている。 塵芥祭のタイムテーブルが冒頭に掲載されている131話は&ruby(サクガミ){作者神}のXによるとネーム作成の大半の時間をタイムテーブル作成に費やしたそうな。 #center(){&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(か){追記}け}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){&ruby(アニヲタ){大衆}よ てめえら}}} &sizex(6){&bold(){&font(#ff0000,#000000){みんな&ruby(か){修正}け}}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 極道全員に言えるが、なんちゅう傍迷惑な集団だ。 -- 名無しさん (2025-03-17 00:36:45) - 今までの極道(ホモ・ゴクドゥス)に比べると、復讐に狂ったホモ・サピエンスって気がする。 -- 名無しさん (2025-03-17 00:44:59) - 極妻自身に載ってる記事がおそらくメンバーの極道堕ちの動機だよな… -- 名無しさん (2025-03-17 01:58:39) - 他人を救えなかった悲しみから人を死による救済で殺そうとする「救済なき医師団」とは何から何まで真逆 目的の為に殺す、目的の邪魔だから殺す、救う為に殺すのではなく、「殺したいから殺す、死んで欲しいから殺す、憎くて仕方ないから殺す」を徹底してるのが一番の恐怖 -- 名無しさん (2025-03-17 08:55:37) - ステージ名が内容と組み合わさってるにしても「産業廃棄物ゴミステージ」とかもう流石過ぎて -- 名無しさん (2025-03-17 09:12:41) - MAYA達が殺されることで忍者が大衆の敵になるんじゃないかな? -- 名無しさん (2025-03-17 15:07:57) - MAYAとネウロのアヤ・エイジアが名前・能力・立場で似てるから元ネタなのかなとか思いながら読んでたせいで他の技巧もXやHALに思えてきた -- 名無しさん (2025-03-18 23:41:09) - 流石に衆目がある中でMAYAと戦うとは思えないし場所を選んで戦うと思うんだけど、あの斑男がべしゃり烏を操作して殺害時の映像を全世界に流しそうな気もしないではない -- 名無しさん (2025-03-20 11:35:15) - 虚珠健也はアニメ化したらぜひCV千葉繁でやってほしい -- 名無しさん (2025-03-20 16:40:17) - ↑↑今回の件で人類滅ぶんだから、別にバレても全然OKなんじゃない? -- 名無しさん (2025-03-20 20:58:01) - 塵芥芸者衆の構成員達本人は「文字通りの全人類皆殺し」が最終目標で、もう実行を決断し現実に動いている時点でどのみちその後自分達がどうなろうと気にするつもりはないんだろうけれど、こんな凶行を起こすって塵芥祭への出演を快諾してくれたアーティストの皆への盛大な裏切りだよね……?大衆に裏切られた者達が大衆はおろか音楽による平和と復興の祈りに賛同してくれた者達をも裏切る皮肉……。 -- 名無しさん (2025-04-06 18:38:34) - MAYAの歌は平和をもたらすこともできたが選んだのは憎しみ -- 名無しさん (2025-04-06 18:41:12) - ↑↑虚珠のじいさんでも分かるように塵芥芸者衆の動機は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を地で行く「大衆への『逆恨み』」だからな。裏切りだろうがなんだろうが殺せりゃどうでもいい。 -- 名無しさん (2025-04-06 19:51:56) - 若草SISはたいそう酷い死に方をしそうな気がする… -- 名無しさん (2025-04-13 08:00:32) - 悪魔超人ばりの残虐さだ… -- 名無しさん (2025-04-14 18:18:35) - 若草SISのファン、自分たちが使いつぶされる事を承知してる気がする -- 名無しさん (2025-04-16 11:21:42) - 村松組長が8年前に死んだってことは多分若草sisとこだまのじっちゃんとは会ってないんだよな(話に聞いてるだけというかそんなの) -- 名無しさん (2025-05-20 22:12:58) - ↑若草SISはさておき、こだまのじっちゃんは会ってるかも。村松組長が亡くなったのは2012年、ヒロユキが自殺したのが2000年代(多分)だし。ただ、ヒロユキの自殺がいつか明記されてないしこだまのじっちゃんがヒロユキの死後すぐにMAYAと出会ったとも限らないし、何よりMAYAが塵芥芸者衆を結成するきっかけが村松組長の死だとしたら会ったことなくてもおかしくないんだよな -- 名無しさん (2025-05-21 14:53:29) #comment() #areaedit(end) }

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