塵芥芸者衆(忍者と極道)

登録日:2025/03/17 Mon 00:11:00
更新日:2025/09/23 Tue 23:03:17NEW!
所要時間:約 22 分で読めます







死ね

大衆(セカイ)よ てめえら

みんな死ね


()きましょう

忍者に 大衆(セカイ)に挑む聖戦へ



塵芥芸者衆(じんかいげいしゃしゅう)とは『忍者と極道』に登場する敵組織である。

●目次


【概要】

宿敵である忍者諸共日本を滅ぼさんとする極道陣営第五の刺客。
ゴミ山の柄の服を身に纏った芸能関係者で構成されるが、今までに登場した八極道傘下メンバーは大半が生業として違法行為を行っていた*1裏社会の住人だったのに対して、表向きは極道であることをひた隠し法に則って華々しく堅気の仕事をしている、という点で異様さが際立つ。

本拠地はMAYAが座す大量のゴミとガラクタで埋め尽くされた異様な邸宅の大広間。

劇中では東京復興の足掛かりと称して世界史上最大の音楽フェス『塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)』を開催。
MAYAの「聴いたら死ぬ声」を全世界に生配信する事で地球全人類の皆殺しを目論んでおり、惨蔵も出撃前のいつもの発破にて「人類の危機であるッッ!!」というあまりにもベタな台詞を言う羽目になっている*2
華虎の壊すところ残ってるかなぁ


【組織構造】

構成員は6名。*3
MAYAの掲げる「人類絶滅(ゼンゴロシ)の思想に生きる希望を見出し、MAYAの思想に全会一致で賛同している八極道配下の中でも随一の危険集団。
明確に「地球全人類の皆殺し」を目的としている集団は極道陣営の中でも現状この集団のみである。
極道(きわみ)は『救済なき医師団』のような優しさは無くただただ純粋な“大衆(セカイ)”への極大の“憎悪”しか持たない面々だと評しているが、より詳しく言うならば「誰よりも大衆を愛し愛され、誰よりも大衆を憎悪(にく)む“芸”の極道」だと語る。

今までの八極道傘下が「自分達の目的達成or主義主張を通す」という目的で、「悪事の結果」としてどれほどの犠牲が出ても意に介さないというタイプだったのに対して、塵芥芸者衆は「一人でも多く人を殺す」こと自体が目的
割れた子供達』と比較しても、あちらが「誰でもいいから殺さなければ生きられない」のに対して、こちらは「どいつもこいつも皆殺しにしなければ生きられない」という点でより過激 *4
今までの敵と比較してもその憎悪は桁外れで、惨蔵からも「何がそれほどの憎悪を生んだ。大衆(ヤツら)に何を略奪(うば)われた」と疑問視されていた。

一方で、自分達だけでは大衆の皆殺しなど到底叶わないことも自覚しており、「大衆共をブッ殺したくてもブッ殺せない」という深い絶望に染まりながら、それが出来るMAYAに希望を見出して今日まで生きて来れたと語る。
故に、もしMAYAが計画を中止すると言ったならば(そんなことは起こり得ないという確信込みだが)「仕方ない」として割り切り、MAYAの決断に全てを委ねる程の信頼を寄せるなど、これまでの極道同様身内への情は深い。

ここまで大衆を憎む理由としてだが、現状ファンの間ではリーダーのMAYAと同じく「大切な人を大衆の悪意で殺されたor破滅させられた」からだという予想が有力。



塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)


フェスの名は“ゴミの島”中央防波堤にあやかりまして

塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)

サステナブルにも配慮した善き名かと…♥


塵芥芸者衆が悪事の舞台として目論む音楽フェス。会場は中央防波堤。
正式名称は「Dust the world music festival」
表向きは孔富率いる「救済なき医師団」の麻薬水テロで大打撃を受けた都民の心や東京都を救うための復興フェスで、主役(ヘッドライナー)はMAYA本人。

「MAYAが出演()る」という謳い文句で出演を即快諾した世界の音楽界を牛耳(シメ)るスーパースター達が総結集する夢の祭典であり、目標観客動員数はギネス記録*5を100万人も上回る驚異の500万人。
それでもなお入場チケットは即秒完売すると予測されており、経済効果は配信のPPVや海外からの来場者の観光(インバウンド)収益諸々合わせて驚異の試算50兆円。またライブの模様はネット配信で全世界に同時中継される。

この超大規模イベントへの世界からの期待は大きく、このフェスの開催の噂が流れただけで世界中からお台場の物件の買いが殺到しているとのこと。
「こんなの全人類が行きたいよ!!」とはあまりに豪華な出演決定アーティストのラインナップを見た都議のメンバーの感想。


そしていざ開催となった際は試算通り本当にチケット500万枚は秒で即完売。
朝9時からの開場ながらお台場各地に設置された中継会場(パブリックビューイング)も合わせると中央防波堤とお台場だけで1000万人近い観客動員する前代未聞の大規模音楽フェス(死体という名の生ゴミに変えるための処分場)として華開いた。
また塵芥祭を利用して都内では花火大会や盆踊りイベントなど多数のイベント行事が開催されている。

単行本のおまけページによると村松組長が生前構想していた日本芸能界の最終目標としてこのイベントの存在が示唆されており、王塚刺花は「来年のイベントは村松組長の遺志を継ぎ、世界史に名を遺すものにしたい」と2019年の極道新聞のインタビューにて熱弁。
故・村松組長自身、生前のインタビューにて

僕のこれまでの芸能界での戦いは大衆という怪物との戦いでした。
才能達も会社も己の財産も命も失いかけ、奇跡としか言いようのない偶然の連鎖の末にようやく才能の刃が大衆に届く。その積み重ねで今があります。
そして今後、僕が夢見ているのはそんな大衆との戦いの総決算とも言える「祭り」です

とコメント。
MAYAと出逢ったことで漠然と思い描いていた祭りの光景と構想がガッチリと具現化したことを示唆。「恐らく人類史上でも例のない、世界最大の『芸の祭り』になります」という発言も残している。組長は純粋に人類史上最大の音楽祭をやりたかっただけで人類絶滅はMAYAが勝手に逆恨みして決めたことなんだよなぁ…


【関連用語】

  • 中央防波堤
塵芥祭の会場に選ばれたお台場沖のゴミ処理用埋立地。
総面積300万㎡にもなる広大な空間であり、極道(きわみ)曰く「都内最大の空き地」
塵芥祭本番では島内のフェス観客を確実に皆殺しにするべく、中央防波堤に繋がる橋や海底トンネルを時限爆弾で破壊して観客を島内に閉じ込める手筈であったが、これらは帝都八忍の活躍で阻止されている。

  • マディ・ゴゴ
私…MAYAの大ファンなの…!!
彼女に誘われて断れるはずないじゃない!?他の出演者もみなきっと同じ…!

塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)』の出演アーティスト。
奇抜(ファッショナブル)な私服でおなじみの女性シンガーで、本来の自らのツアーの予定を急遽変更して迄出演した。
今回の来日時は両肩に某誘惑格闘道(セクシーコマンドー)使い手のような輪っか(チャームポイント)を付けて日本に降り立っている。
テロの脅威に怯える日本の人々を勇気づけることを参加の動機の一つとするなど、本作の著名人(セレブ)らしい高潔なメンタルの持ち主。
元ネタは恐らくレディ・ガガ。

  • OISIS(オイシス)
けどよ────オレはMAYAの歌は(クソ)好きなんだ
てめえら今夜MAYAを聴かずに帰りやがったら(クソ)殺すぜ……!!

塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)』の出演アーティスト。
口が悪くて不仲で有名なリアモ・ギャラゴー、ノアル・ギャラゴー兄弟*6を中心とする(恐らく)イギリスのバンド。
解散していたが塵芥祭のために再集結した。とんでもない毒舌家で、(クソ)○○」といったFワードをレジー大統領と同じくらい強烈に多用する。
元ネタは恐らく「オアシス」のリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガー兄弟。食品メーカーではない

  • Morilin Mansion(モリリン・マンション)
……
MA●VELの新作かな?

塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)』の出演アーティスト。メタルステージのトリを担当する(恐らく)アメリカのロックバンド。
リードボーカル担当がコープスペイントをしている。
騒動を起こして観客を避難させるために右龍が破壊したステージ上部のオブジェの下敷きになりかけるが、右龍がオブジェを受け止めて事なきを得た。
元ネタは恐らくマリリン・マンソン。

  • MAD(エムエイディ)13(サーティーン)
『若草SIS』メンバーがかつて所属していた国民的人気アイドルグループ。
絶対的センター・蒼山シュンナを中心とし、現若草SISの3人も主力メンバーとして活躍していた。
恐らく歌・ダンスの実力やビジュアル面以外に、個別握手券の売り上げなどを加味して新曲におけるポジションが決定されるシステムのアイドルグループだと思われる。
代表曲は『ダディ・ローテンション』『SAYするファンキーモンキー』。
しかし蒼山シュンナの炎上騒動に加えてシュンナの死亡事故により発生した事務所内の権力闘争(ゴタゴタ)を受け解散した。
元ネタは恐らくAKB48
なお『MAD13』は若草SISの初期原案である13人組アイドルグループの名称で、「13人分のキャラや見せ場を用意するのはさすがに無理がある」と作者神が気付いたため3人組となったとの事だが、過去グループ扱いという形で結局名称は採用された様子。
また初期原案では一番手で登場する予定だった。

  • 極妻自身
単行本14巻のカバー裏で存在が判明した極道の女性向け週刊誌。代紋書院発行。
極道らしい世紀末な見出しもある一方で
●シノギがピンチ!「芸能界の闇営業離れ」を考える
●MAYA「ギネス記録3度更新」の偉業
●大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生
●極道御曹司故・村松組長が夢見た「祭」とは
●芸能界悪女伝説「寝取った女は500人!女殺しベテラン女優の「百合の園」」「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」
などといった、普通の週刊誌でもやっていそうな芸能関連の記事見出しも多く見られる。

  • GOKUDOS
単行本15巻のカバー裏で存在が判明した極道業界の情報誌。
キャッチフレーズは「DRINK(呑む) EAT(喰う) BE(賭博)()T() VIOLEN(暴行)(ボコ)CE() BLACKM(恐喝)(ガジ)AIL() SMUGG(密売)(トバ)ING()」。


【メンバー】

殺戮歌(ころしうた)MAYA(マヤ)蟲原(こはら) 真夜(まや)


だからね…明日みんなブッ殺すの
私の声で みんなブッ殺して村松さんの仇を討つの


塵芥芸者衆を束ねる『破壊の八極道』の紅一点。
表向きの顔は全世界にファンを抱え、数多のギネス記録を持つ若き世界級(ワールドクラス)歌姫(ディーバ)
一般人を「大衆共」と唾棄して芸者衆の中で誰よりも大衆を皆殺しにしたいという殺意を抱えており、同時に彼女の存在が大衆への憎悪に呑まれた構成員達の心の救いになったという。
詳細は個別項目を参照。


王塚(おうつか) 刺花(しげ)


忍者は 我らの”祭”の大切な来賓(ゲスト)
何人たりとも邪魔立ては許さない…!

表向きの顔は芸能プロダクション「ラコンタ」所属の売れっ子プロデューサー及び同社のメディア総合部長。「王塚P」とも呼ばれる。
プロデューサーながら楽曲の作曲も手掛けており、MAYAのデビュー曲『Inherit The Love』の作曲も担当している。
ビジュアルはラウンド型サングラスをかけた細身の中年男性。
MAYAと同じゴミ山柄のスーツやシャツを着ている他、デザインが異なる2つのペンダントや、左手の薬指につけた指輪も特徴的。

MAYAへの呼称は「姫」「貴女」「(リーダー)とかなりバラバラ。

外見はチャラいが言動は穏やかで、総理官邸を訪れた際は終始、ネガティブなMAYAのご機嫌取りと慰めに(苦笑いしながら)奔走していた。
表面上は笑顔や飄々とした態度こそ崩さないが、目は死んだように一切笑っていない冷酷なもの。
内戦の停止を願った●●●共和国からのMAYAへのオファーを塵芥祭による人類絶滅計画の予行演習目的で利用したり、自身の極道技巧の巻き添えで人が死んでも「…まっ良っか♥」と流す冷酷非道さを持つ。*7

地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)」をキメてアコースティックギターで奏でた音楽により、聴いた者の過去の記憶を想起させる幻術を操る。
聴覚を介する技なので荒ぶる華虎の動きさえもある程度抑えることもでき*8、一般人に用いれば過去の暗い記憶を想起させて自殺に追い込むこともできる。
またプロデューサーらしく交渉役も兼ねており、極道(きわみ)と強力して世界中のトップアーティストを招致し、巧みな話術で小池屋都知事の心を動かして自分達が目論む悪事の舞台『塵芥祭(ダスト・ザ・ワールド)』開催の手筈を整えるなど、交渉術にも長ける。
『塵芥祭』本番では人類絶滅(ゼンゴロシ)計画の要となる臨時放送センターに座し、総合プロデューサーとしてイベントの指揮を執りつつ、迫る忍者(しのは)を迎え撃つ。

名前・外見共に作者の友人のカフェ店主がモデルであるらしい。


虚珠(こだま) 健也(けんや)


てやんでぇ
殺陣(たて)”は 現実(リアル)じゃ足んねぇのさ…!!

表向きの顔は白黒映画時代*9から活躍する有名なベテラン殺陣師(たてし)
年齢は妻子と別れたのが半世紀以上前と述懐しているので、30代前半で離婚していたと仮定すれば80歳代半ばぐらいか。
舞台関係者からは「この方」「先生」と呼ばれて敬われ、普段は2.5次元ミュージカル等での殺陣の指導役をしている様子。昔は時代劇俳優で、過去には柳生十兵衛役で映画に出演したこともある。
ビジュアルは左耳だけに軽薄(チャラ)いデザインの十字架のイヤリング*10をつけた、細身で小柄な禿頭の老人で、戦装束はゴミの柄の浪人めいた着流し。
塵芥芸者衆の中では年長者なこともあってMAYA不在の会議ではまとめ役を務めることもある。
なお惨蔵からは糞ガキ呼ばわりされている。そりゃ384歳と比較すれば誰でもそうだが

MAYAへの呼称は「MAYAの嬢ちゃん」

一人称は「オイラ」
江戸っ子っぽいざっくばらんな言動を取るのが特徴で、時限爆弾のようなハイテク機器には深く信用は置かないタイプ。
現実(リアル)より強烈な“憧れ”込めるから客を魅せる殺陣(たて)になる」という持論から「憧れ」こそ殺陣にとって何より重要な要素と定義。
古の剣豪たちに並々ならぬ信頼と憧れを抱いており、自分以外のベテラン殺陣師への崇敬も忘れない。
昔柳生十兵衛を「魔界転生」で演じた千葉真一のことは否定するどころか千葉真一(チバちゃん)の十兵衛も惚れ惚れしたぜ…!!」と絶賛する辺り千葉真一のファンであることが窺え、特に千葉真一と若山富三郎の殺陣はお気に入り。

だが一方で、戦闘中に大衆の姿を目撃しただけで憎悪と殺意が噴き上がり、場合によっては眼前の忍者との戦闘や作戦遂行を放棄してでも観客の無差別殺戮を最優先し、観客を虐殺してもなお殺意が微塵も治まらない底無しの憎悪を内に抱える。
メンバーの中でも唯一「殺陣」という戦闘的技能を本職とする事もあってか特に好戦的な所も見られ、華虎らと睨み合う際には後述する極道技巧をすぐに繰り出せるように構えている描写がされていた。*11

過去の回想においては、妻子との離別や20年続いた時代劇シリーズの打ち切りなどの苦い経験があったことが明かされているが、それらについては、仕事にかまけて妻子のことをロクに相手にしなかった自分の非や時代の流れであり会社も稼げない作品は作れない事が理由だと納得しており、特に憎くは感じていない。
このことから彼が真に大衆を憎むようになった原因は別の所にあると予想されているが……


麻薬(ヤク)で強化された能力は演技力。得物は一振りの日本刀。
自分の体に侍のイメージを重ねさせ、落下する照明用金属柱(トラス)をただの木の杖で一瞬のうちにバラバラに切断・解体せしめるなど、“憧れ”を演じて現実を凌駕する剣技を体現するようになった老剣豪。
左虎に変じた惨蔵を討ち取る一歩手前まで追い詰めており、惨蔵ですら勝利のために一か八かのギャンブルに賭けるしかなかった恐るべき剣士である。
同じ剣使いでもパトカーを細断にする程度の極道技巧しか出せなかった聖華天のΣと比べると作中時間で約3ヶ月しか経っていないのにどえらいパワーインフレだが、数十年に及ぶ研鑽を詰んだ超一流の殺陣師の剣戟*13と一介の暴走族が我流で鍛えた剣*14とを技巧で比較するのは流石にあまりにも酷な話だろう。


塵芥祭では会場の観客を閉じ込めるための時限爆弾の警備及び本土と中央防波堤を繋ぐ陸路の破壊を担当。
MAYAのライブが始まる直前を狙った20時台での陸路爆破が阻止されたと見るや*19一般人を殺戮しつつ東京ゲートブリッジを崩落させ、そのまま現地で爆弾解体の任を任されていた神賽惨蔵と対決。
超常の剣技で惨蔵の繰り出す技を無効化し圧倒するが、斬撃には斬撃とばかりに覇世川左虎の姿に変じた惨蔵の凍剣執刀で左目を斬り取られ、切り札と言える演目「柳生十兵衛」を繰り出す。
剛剣の一撃を髪糸で止められ、刀をバラバラに折られたがなおも追撃。遂には体勢を崩した惨蔵の額に折れた刀を突き立てる。

最高だぜ…有難(アリガト)
人生で…最高の殺陣(たて)だった…!!

愛してるぜ 忍者…!!



若草SIS(わかくさシス)


私達はアイドル
最強無敵の“神像(アイドル)”…!!

塵芥芸者衆に属する三人組アイドルグループ。
全米トップダンサーを押しのけてアメリカで開催された世界最高峰のパフォーマンスステージ「ワールズ・ゲッツ・タレント決勝大会」の会場を沸かせ、圧倒的満場一致で日本一のアイドルグループから世界一のアイドルグループに上り詰めた忍極世界におけるアイドルの頂点。
が、塵芥芸者衆の一員らしく笑顔の仮面の裏にあるのは強烈な大衆への憎悪。大衆への憎悪に染まっている反面これまでの極道の例に漏れずチーム同士の絆は深い。
なお加入経緯的には芸者衆の中では最も新参。

地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)」を用いずステージを見た観客全員の体を勝手に動かしてオタ芸を踊らせ沸かせる統率力を持ち、麻薬(ヤク)で強化された能力はそんな超一流の統率力。
強化され過ぎた結果、狂気的な熱狂を強制的に齎し、観客達を自発的に死に向かうほどの狂信者へ変える一種の洗脳能力へと変貌。おまけに人体の限界突破すら強制的に行わせるなどドーピングに近い効果も付与できる。
斗女も似た技として現代版流言の術『美男操送(イケボタクト)』を有しているが、斗女はあくまで人の心理を誘導するだけなのに対し、こちらは群衆を隷属させて操作するという点で異なる。
なお、観客達は異常な興奮・熱狂状態にあるものの結構理性と自我は残っており、近くの有名オタが絶命したのを見て動揺する場面も。
若草SISが乗る頭部担当の観客は全員目を瞑ってスカートの中を見ないよう配慮し、自分の近くに推しが近づいてくれば赤面して興奮するほどに感情豊か。
とはいえ仲間の観客が横で死のうと動揺しようと一切躊躇わず自分の命を若草SISに捧げており、何より推しのメンバーが絶命すれば推しの死に号泣しつつ、若草SISの命令に献身的に従う。正しく信者と呼ぶに相応しい。


観客の大量殺戮に対してはメンバー3人ともかなり真摯。
殺戮し犠牲にした観客を嘲笑うこともせず、決意に満ちた真面目な顔で大量殺戮に望んでおり*22、その眼力を右龍は「何があったか知んねーが真剣(ガチ)な想いで大量殺人してんだな…!!」とその決意を認めている。
一方で(極道技巧が規模的に練習による研鑽が困難なこともあって)戦闘経験に関してはそれほど多くはない模様で、忍者の強者(チート)ぶりに消耗する場面も。
また若草SIS当人たち自身の戦闘能力は相当に低い。武術の心得もないようなので、一般人相手なら地獄への回数券による肉体強化を頼りに殴り勝てる程度と思われる。

劇中では「テロやられる前にテロかませ!」の理屈で迅速に観客を会場から避難させるべく活動していた右龍とバルキーステージで対峙。
「機動殲贄ファンダム」を駆使した質量攻撃で右龍と戦い、踏み潰すことに成功した…かに見えたが、足の裏の隙間から入り込み、巨人を構成する信者の海を無理矢理泳いで頂点まで辿り着いた右龍の前に押され続けてジュミと(かをり)が成すすべなく斬首される。
一人残ったあーやは怯える心を復讐心で奮い立たせて最後の切り札「地球の中央(センター・オブ・ジ・アース)」による相討ちと観客の大量殺戮を狙ったが、「地球の中央」の発動と同時に斬首されて絶命、若草SISは最後の最後まで人類絶滅を願いながら全員死亡(解散)した。

(死ね)
大衆(セカイ)よてめえら)
(みんな死ね)

その上右龍の暗刃・異型「電磁昊界(ブリッツクリーグ・バップ)」によって「地球の中央」も解除され、あーやの目論見も全て不発に終わっている。

名前の由来はおそらく『若草物語』から。
なお作中では大半の場面でむさ苦しい男性ファンしか描写されていないが、作者によると女性ファンもしっかりいるとのこと。



地球の中央(センター・オブ・ジ・アース)哭邑(なかむら) あーや


"若草SIS"の名にかけて!!
忍者(おまえ)も!信者(オタ)も!誰もかも!!
"大衆(セカイ)"のすべてをブッ殺さないといけないんだ!!!

『若草SIS』の中央(センター)
ストレートの長髪と明るい表情が特徴の凛々しい顔立ちの美少女。巨乳。
ファンからの通称は「あーや!!!」。

MAYAへの呼称は「MAYA」

一人称は「ウチ」もしくは(わたし)
明るい言動とアイドルながら華虎の威圧を前にしても臆さない胆力を持ち、揺れるMAYAの心を理解した上で「その憎しみは友情より何より重い…!!」と大衆への殺意を誰よりも信じる信頼の深さを持つ。
なお元々堅気かつ普通のアイドルだったためか罵倒語のボブキャラリーは少なく、ただ「バカ」を連呼しているだけと、育ちの良さが垣間見える。



大いなる慈母神(バブミー・ベイベー)嶽澤(たけざわ) (かをり)


本当はね ずっと推しだったの…! ───内緒だよ?

グループ1の長身とつやつやロングヘアが目を引く、優しげな笑みを崩さない癒し系美女。爆乳。
ファンからの通称は「かをりんママ」。

MAYAへの呼称は「MAYAさん」

一人称は(わたし)
外見通り物腰柔らかく、自分達の事をMAYAの補助と認識し、MAYAに人類皆殺しを強要することには忌諱感を抱いている穏健寄りの言動だが、MAYAの目論む人類絶滅の悪事に賛同する殺意はまぎれもなく本物。
元々MAD13時代から3人は仲が良く、またジュミ共々あーや推しだったらしく、大衆への憎悪に染まったあーやを支えるために2人揃ってあーやについて行き、結果として塵芥芸者衆に身をやつすことになった *23
作中ではジュミの死の間際の献身に報いて忍者をブッ殺すために単身巨人の体を構成する信者(オタ)の海の中に飛び込み、ジュミ信者に捕われ動きを封じられていた右龍を殴り殺すべく単身果敢に挑んだ。

(今なら殺れる!!あーやさんは私が…!)
(私の推しは私が守る!!!)

ジュミの死のショックから立ち直りきれないあーやは一人にされて更に混乱するが…


束縛不能の萌々天使(アンチェイン・プリティキューティー)渇畏(かわい) ジュミ


すっかり立派なセンターだな! まるでアイツ(・・・)みたいな───

ショートカットと大きな瞳が特徴のグループの中で最も背丈が低いロリっ娘。ド貧乳。
ファンからの通称は「じゅみ」「じゅみたん」「JUMI」など。

MAYAへの呼称は「MAYAちゃん」

やや軽い言動で、華虎を前にして「くそでけぇ」と呟く度胸の持ち主。
またステージ上で右龍に対して堂々両手指でファックサインを決めており素行はかなり生意気。
外見がロリっぽいだけではなく実際にあーや・(かをり)より年下と思われ、あーやを姉のように慕いひっつき虫のようにくっついている描写があった。
作中では右龍を踏み潰したと思い込んでいた3人の中で真っ先に巨人の中を泳いで迫り来る右龍の存在に気づき、他の2人を庇う形で斬首され真っ先に絶命。
だが、最後の足掻きとばかりに自分のファンを操作して右龍を巨人の中に引き摺り込むことに成功。右龍の動きを阻害する足止め役の責を全うし、あーやに笑いかけながら息絶えた。

あーや…そんな…顔すん…な
あーやは……戸惑う……よか
すました顔でキメた…ほう…が

推せ……る

なお、最後まで一人称は不明だった。


関係者

  • 『芸能界の麒麟児』村松 蜜祐(むらまつみつひろ)
つまらないですよ、僕は気の利いた話術もない、身体能力も学力も大してない、音楽の才能も演技の才能もない。
僕のステータスは全てが並かそれ以下と言ったところです。
他の兄弟は何かしら一芸に秀でた人間でしたから尚更、幼少期からそれを痛感してきました。
強いて言うなら、僕はそんな自分のつまらなさを自覚する力が、他人より長けていたんだと思います。

故人。1975年生まれ。
以前から単行本で存在を示唆されていた男羽會(おとわかい)傘下村松組組長。
「極道らしからぬ温和で謙虚な性格」から「多くの芸能関係者に慕われた」という日本芸能界のドン。
125話にてMAYAの回想で遂に姿を現したが、ビジュアルは眼鏡を掛けた温和な笑みの優男。
しかし穏やかな風貌に反して首から下の全身にびっしり刺青を彫っており、左肩に「(かぶき)」の一字を入れている。その上笑顔で極道の四肢と股間と首を鋸で切断・八つ裂きにするギャップのインパクトが強烈。

1995年に父の跡を継いで弱冠20歳で村松組組長及びラコンタグループの社長に就任。
音楽ではMAYA以前にも「安多田アユ」、お笑いでは「ねるとんタウン」、俳優業では女優「新北彩」などの数々の人気芸能人を発掘・起用し、数多くのTV番組やイベントを成功させたことで知られる本気(マジ)もんのド有能芸能社長。
GOKUDOSの紹介文では「90年代、隆盛を極めた芸能界。その立役者といえば村松蜜祐氏をおいて他にはいないだろう」とまで賞賛されている。

一人称は「僕」
荒っぽい言動が見受けられず、極道とは思えない位の穏やかな言動の人物だが、自身を「つまらない人間」と卑下し、他人が持つ才能に敬意と憧れを向ける自虐的な性格のインテリヤクザ。
しかしその自虐的な精神性故に他人の持つ才能や長所を目ざとく見抜くことができたらしく、それを利用して巧みに組内の人心を掌握。多くの支持者を抱え込んで村松組の跡目争いに勝利し、その後芸能界をのし上がった生粋の成り上がり。
ただし彼の才能を見抜く審美眼を以てしても百発百中の成功とまではいかなかったようで、本人によると発掘した芸能人の売れた打率は2割未満でしかない。そして売れなかった芸能人達のことは「彼らには間違いなく才能があった。そう信じています」と述べている。
そして彼もまた「大衆=誰にも読めず誰にも制御できない怪物」という価値観を掲げており、度々民衆の間で囁かれる「大手広告代理店が大衆をコントロールしている」という陰謀論には苦言を呈している。
彼によると、芸能人が大衆の心を掴む際に最も重要なことは「運」だとしており、才能の有無は最低条件でしかないとか。

しかし本編の8年前にあたる2012年、「会社に損失を出した無能社員を八つ裂きにしただけ」で忍者の襲撃に遭いその命を落としたという。享年37歳。
刺花も最大限の敬意を払っており、「現代芸能界の礎を築いた偉大なる“極道御曹司”」と彼に哀悼の意を贈っている。
死後は塵芥芸者衆のアジトであるMAYA邸の大広間には額入りの顔写真が飾られている。
MAYAが芸能界で最も世話になった恩人であり最愛の恋人だった*25ようで、MAYAと塵芥芸者衆の今回の決起は忍者に一度殺され、大衆に二度殺された村松組長の無念を晴らすための悪事だという。

…だが、単行本15巻のカバー裏ページに掲載された、MAYAが新人としてラコンタに所属した頃(2009年頃)の極道情報誌「GOKUDOS」のインタビュー記事で、フルネームとその凶悪極まりない人となりが明らかになった。


外伝「最狂悪童伝ガムテ」で”代紋密猟者”に狩られた極道の代紋バッジには「村松組」の物も入っていた。
なお「村松」の名字はコミックDAYSの編集者(当時)から取ったものである。


  • 皇野(こうの)比呂幸(ひろゆき)
ホラ!爺ちゃんがすげー昔に出演()た柳生十兵衛の…!!
あんな殺陣(たて)がしてえと思った!!
憧れたんだ!!だからオレはこの舞台に────

故人。
2000年代初頭に活躍した当時新進気鋭の若手俳優で、虚珠に愛想を尽かせて出て行った元妻との一人娘を母に持つ彼の孫*27
見た目は左耳に十字架のイヤリングを付けている軽薄(チャラ)いイケメンだが、何処か華のある殺陣を演じ、長年数々の名優を間近に見てきた虚珠さえ「まるで萬屋錦之介*28が蘇った」と見惚れさせた才能溢れる少年だった。

若い頃の虚珠が演じた柳生十兵衛に憧れ17歳の時芸能界入り。
2000年に行われたオーディションで虚珠と偶然出会い、妻子に苦労を掛けた過去の過ちに苦悩し殺される覚悟で過去を打ち明けた虚珠を受け入れ、彼の殺陣を受け継ぐべく共に稽古に励んだ好青年。
特撮番組やドラマで活躍*29し日本アカデミー賞受賞を有望視される*30だけでなく、200X年には若くして大河ドラマ『柳生十兵衛』の主演に内定*31する輝かしい道を歩むも、同時期にネット上で「皇野はS区中学生誤リンチ殺人事件*32の関係者である」という根も葉もない誹謗中傷に晒され*33主演を強制降板。
事務所はネット炎上対応のノウハウが全くなかったためまともな対応もできず、週刊誌には追い回され、虚珠の奔走も空しく延々とネットの誹謗中傷に晒され続けて精神を病み鬱病を発症。
ネット黎明期故に事の重要さを警察も弁護士も理解しなかったため虚珠以外に理解者や支援者も得られず、最後には絶望の果てに自宅で独り寂しく割腹自殺する*34最悪の幕引きを迎えた。
この事件を契機に虚珠の大衆への極大の憎悪が産まれることになり、彼の遺品であるイヤリングを形見として身に着けるようになった。

元ネタは恐らくスマイリーキクチ誹謗中傷被害事件。ただしこちらとは異なり支援者や理解者の支えを受けており最悪の幕引きとはならなかった。
また単行本14巻の小ネタ「極妻自身」にて「大河主演決定から転落「若手俳優」悲運の人生」という記事が組まれていた。


  • 『MAD13の絶対的センター』蒼山(あおやま)シュンナ
あーや 私ね────…
あーやに憧れてアイドルになったの
あーやは誰より眩しい私のスーパースターだった あーやと競いたかった…一緒に輝きたかった

だから一緒にアイドル頑張ろ!! あーや…!

故人。
人気アイドルグループ「MAD13」のセンターを務めていた国民的アイドル。
見た目は黒髪をロングツインテールに纏めた猫顔のスレンダー系美少女。
体格は小柄な部類だったが、歌・ダンス・ファンサービスの技術など全てにおいて「別格」と評された逸材。
あーやの1年後輩であったが、グループ入りしてからあっという間に彼女を追いこしてセンターに上り詰める天性の才能と、その才に驕らず直向きな努力も惜しまないという傑物であった。
あーやはシュンナのアイドルとしての実力を「怪物」「誰もが勝つ気すら失せる圧倒的スター」と恐れたが、持ち前の負けん気で喰らいついていき、互いを高め合う良きライバル関係となっていた。
しかしある時舞台での些細なアクシデントやテレビ番組での振る舞いでの些細な誤解から「哭邑あーやに陰湿な虐めを仕掛けている」という根も葉もない悪評がSNSで立ち大炎上する。
皇野の一件より後の時代であったが事務所はまともに対応できていなかった。
その後路上で閲覧数稼ぎ目的の芸能系迷惑配信者「しゃあ☆ROCK」に絡まれ、揉み合いの末にお互い歩道橋の階段から転落死。
皇野比呂幸とは異なり本人は大衆達の理不尽な悪意の存在を受け入れた上で腐らず鬱にもならず前向きに生きていたが、話題稼ぎ+私刑目的の迷惑配信者と、そんな迷惑配信者の私刑行為をエンターテイメントとして消費していた身勝手な大衆の欲望によって、物理的にその命と仲間への想いを踏み躙られることとなった。
上記の台詞は迷惑配信者に絡まれる直前にあーやと電話で話していた時の最後のやり取りの言葉であり、あーやはシュンナが配信者に襲撃され階段を転げ落ちる様子を電話越しに聞くことになってしまった。
なお、皮肉にも彼女が命を落とした場所は青山通りであった*35

キャラのネーミングに関しては「TOKYO TRIBE2のスンミみたいな、聞いたこと無いけどなんかありそうな名前をやりたかった」とのこと。
単行本14巻の小ネタ「極妻自身」では「グループ内いじめが炎上、逃走の果てに自殺した人気アイドル」という記事が組まれているものの悪女扱いされていることから、死後の名誉回復は上手くいっていないことが伺える。
『若草物語』に登場する姉妹は四人姉妹である事から、四人目のメンバーが居たのでは?と早い段階から予想されていた。


  • 村樹(むらき)さん
大衆とは御し難きもの
如何なる個人や大企業が知恵を絞り大金を注いでも
思い通りに操ることなど決してできない(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)…!!

王塚刺花の右腕……に偽装した極道(きわみ)本人。
ボリュームのある髪と眼鏡、顎髭口髭で変装しており、本人の話術もあってかすっかり芸能関係者として大手広告代理店の人間にも周知されている様子。
刺花と組んで『塵芥祭』開催のための企画を推し進めた開催の立役者とされている。
なお極道(きわみ)の超人的話術を以てしても大衆のコントロールまでは出来ないらしく、玩具メーカー時代はかなり苦労し「大衆とは御し難きもの。大衆とは恐ろしきもの」と評している。


【塵芥芸者衆(+α)の愛憎と嘆きの語録抜粋】

  • (フェス)
  • 大衆(セカイ/ヤツら/みんな/そいつら/てめえら)
  • 人類“絶滅(ゼンゴロシ)
  • 畏怖(おそろ)しい
  • 憎悪(にく)
  • 不機嫌/不可解(ファック)
  • 日本人(ファッキンジャップ)小娘共(プッシーキャッツ)
  • WELCOME TO DUST THE WORLD
  • 来襲(いらっしゃ)
  • 堅牢(カテ)
  • 「Ah…?You died! HAHAHA!!」「Oh! Yeah!! You died too!!」
  • 終演(おわ)
  • 脆弱(ヌリ)ィ!!!
  • 驚愕(ビックラ)こいた
  • 「愛した分だけ心底憎い……!!!」
  • 神像(アイドル)
  • 信者(オタ)
  • 観客(ドルオタ)
  • 「推しの為に死すは信者(オタ)の誉れよォォ!!」
  • 萌死(くたば)
  • 歌唱(うた)舞踊(ダンス)魅了術(ファンサ)
  • 頂点(センター)
  • 「火のないトコに煙は立たない、そんなの大嘘(おおうそ)。大衆は、火のないトコにも平気で放火する」
  • 全殺(やら)せてよ」


【余談】

八極道傘下では珍しくリーダーの呼び方が各人で異なる。参考にこれまでの組織は
となっている。

塵芥祭のタイムテーブルが冒頭に掲載されている131話は作者神(サクガミ)のXによるとネーム作成の大半の時間をタイムテーブル作成に費やしたそうな。

芸者衆の能力に関しては
「個人的なリアリティラインはギリギリ保ちつつ、その中で限界一歩踏み越えるまで派手にはっちゃけよう!と思って各自の極道技巧考えたのだけどやはりドルオタ合体巨人辺りから100歩くらい限界踏み越えた気がしなくもない。絶対面白いから良いのだけど。」
とコメントしている。


追記()

大衆(アニヲタ)よ てめえら

みんな修正()


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最終更新:2025年09月23日 23:03

*1 聖華天構成員を除く

*2 本人も生まれて初めて使ったらしい

*3 一方で第四章の当時詳細が判明していなかった格闘界、闇医者、芸能界の八極道(=華虎、孔富、MAYA)とその配下が総理官邸に出撃する際のシルエットでは、根城らしきゴミ屋敷の室内には芸能界を司る八極道=MAYAの他に刺花を含めて『4人』のシルエットが存在していたが……尚、華虎の配下であるジョーと救済なき医師団はしっかりと後の伏線として機能する様にシルエット図を巧妙に描写されていた

*4 また、割れた子供達は「“自分の夢や人生”を壊された事への八つ当たり混じりの復讐」なのに対して、塵芥芸者衆は「“愛する者の命や尊厳”を壊された事への純度100%の復讐」という点でも異なると言える。

*5 現実ではロッド・スチュワートの1994年のニューイヤー・イブ・コンサートが該当。観客動員数は350万~420万人で「世界最大のフリーロックコンサート」とされる。

*6 初登場時はギョロゴー兄弟と表記されていた

*7 ただし刺花は関係者にこのフロアに立ち入らぬようあらかじめ伝えていた

*8 華虎に対して使用した時は、殺風景な控室?のような場所に居たことを想起させていた。そして「懐かしい靴の音」を響かせて歩いてきた何者かが部屋に入って来た…ところで幻術が解けている

*9 日本で白黒映画が主流だったのは1950年代半ばごろまで。

*10 度々このイヤリングを強調する演出がなされるため、何やら笑えないエピソードがあるんじゃないか、という考察は早くから存在していた

*11 相手を見ながら「武蔵にしよか… 十兵衛にしよか…」と小声で「演じる剣豪」を選んでいる。

*12 この頃は今のような常に誰かを睨むような目つきではなく、穏やかな表情である

*13 しかも下記極道技巧の関係上コピーした実際の剣豪のそれと比較しても上回っているレベルである

*14 しかも本編時点で20年のブランクあり。

*15 「沖田はもっとヒラメ顔じゃ!」と言っている。なお本当に「ヒラメ顔」だったかは不明だが、創作で語られがちな「美少年」「美青年」という訳ではなかったのではないかという説自体は現実でもそれなりに有力。

*16 巌流島の決闘に次いで有名な宮本武蔵の名勝負の一つ。慶長8年(1603年)10月に京の兵法道場・吉岡一門と決闘を行い70人を撫で斬りにした、とされるが後の創作によって誇張された面もあり、実際の決闘の経緯はよく分かっていない。

*17 家康配下の武将として活躍した二代目ではなく、恐らくその次男にあたる四代目服部半蔵正広。バジリスクにも登場する。

*18 山田風太郎の小説でも最強の剣豪として扱われており、「魔界転生」でも主役として活躍する。また山田風太郎の遺作は「柳生十兵衛死す」である。

*19 この時ハイテクなどは信用ならないと言っているが、彼の過去を考えるとまた違った見方ができるだろう

*20 原因は自分をボロカスに酷評した虚珠の殺陣を馬鹿にするため昔の主演映画を見た事。奇しくも比呂幸と同じきっかけであった。

*21 ドラゴンボールの初代ED。

*22 大衆の一人である観客を憎むべき怨敵であると同時に『全力全霊を賭けた上で命を賭して倒すべき相手』として本気で『自分達の最後の敵』として認めている、とも解釈できる

*23 彼女とジュミはあーやとシュンナの切磋琢磨をすぐ近くで見守っており、それに加え「あーやが憧れだった」というシュンナへの共感もあって2人も2人で絶対に大衆が許せなかったのだと思われる。

*24 浮かび上がった時点で地獄への回数券服用時に出る目の周りの血走りが消えており、よく見れば既に死んでいることは明白だった

*25 村松組長とMAYAは少なくとも15歳以上年齢が離れているが、どういう経緯で恋人になったかは現時点では不明

*26 恨みを含んだ部下、もしくは所属タレントに居場所をリークされて殺害された可能性も考えられる

*27 顔を見てなんとなく感じていたらしいが、履歴書の母親の名前を見て確信した

*28 (1932~1997)歌舞伎役者から映画界に転向し、破天荒なエピソードの数々で親しまれたかつての映画スター。代表作は映画では内田吐夢監督の「宮本武蔵」シリーズ、テレビ時代劇では「子連れ狼」「破れ傘刀舟悪人狩り」など。当代中村錦之助、中村獅童の叔父にあたる。

*29 絵を見る限り平成仮面ファイターシリーズや『ごくせん』風の学園ドラマ

*30 虚珠が読んでいた孫の記事が載っている雑誌の表紙にある『冬のソナタ』風のドラマ、プリンセスシリーズの内容などから、受賞時期は2004~2009年の間。

*31 忍極世界の大河ドラマが現実のNHK大河ドラマと同一のものだとすれば、通常は放送2年前の秋にタイトルと主演俳優が発表される

*32 S区のチーマーが敵対チームのメンバーと間違えて無関係の中学生を拉致し集団リンチを加えて殺害した、という比呂幸が中学生だった時期に発生した架空の事件。匿名掲示板の書き込みによると発生したのは比呂幸の大河主演内定の「7~8年くらい前」。捕まったチーマーと同中の同級生に比呂幸がいて「リンチに加わっていたらしい」→比呂幸が中学生だったのは1996年度~1998年度→その7~8年後なので大河主演が内定した「200X年」は2003~2006年となる。現実世界で吉沢亮や横浜流星が特撮番組レギュラーから大河主演まで8~10年程度かかっているのと比較すると(比呂幸が仮面ファイターで主演したのは2001~2002年頃と想定される)相当なスピード出世であり、比呂幸の役者としての人気・才能が窺える

*33 無論彼は無実であり、確かに中学時代にそんなことをやった同級生はいたらしいが、友達どころか話したことすらない。そもそも彼は高校デビュー(←つまりヤンキー経験があることは確か)であり、中学では孤独(ボッチ)だったらしい

*34 誹謗中傷文には「皇野は時代劇の恥さらし」「切腹しろ」という文字が見える。

*35 青山学院前交差点にある歩道橋(作中では歩道橋に「青春(あおはる)学院前」と書かれている)から転落したため