飯渕圭(龍が如く)

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飯渕圭(龍が如く) - (2025/09/03 (水) 23:25:22) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2025/08/10 Sun 12:52:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){{&bold(){金と暴力ちらつかせるだけでいい……}}} #center(){{&bold(){極道社会ってのは本当に下らないが ラクですねぇ}}} &bold(){&ruby(いいぶち){飯渕}}&bold(){&ruby(けい){圭}}とは、「[[龍が如く]]」シリーズの登場人物である。 CV:[[子安武人]] *【概要】 「龍が如く 極2」の追加シナリオ「[[真島>真島吾朗]]編」に登場。 肩書は[[東城会]]直系「飯渕組」組長。 *【人物・概要】 コンサルタント出身という異例の経歴の持ち主であり、経済の知見に精通しているインテリヤクザ。 その博識さと理性的な判断力をもって、異例のスピードで直系組長にのし上がっている。 敬語を使った一見丁寧な口調だが、時に論理を捨て横紙を破りて物事を誘導するなど極道らしい理不尽・強行性も見える。 この辺り「コンサル譲りの冷静で論理的な思考」と「極道譲りの荒々しく脅し、強引に思い通りに物事を進める思考」を都合よく使い分けている。 七三分けの髪型に正しく着こなしたスーツと一見エリートサラリーマンの外見だが、その顔つきは醜悪な内面を全く隠せていない。 同じ直系の植松組組長である植松彰信とは、互いに利用し合う「持ちつ持たれつ」の関係にある。 *【劇中での動向】 東城会五代目会長[[寺田>寺田行雄(龍が如く)]]が進める「血の入れ替え」政策。 それは上納金という「数字・結果」を是とするシンプルな成果主義、そして大胆な方針転換。 古参幹部が罵声を上げる一方、これに「順応」し異例のスピードで立身出世を成した金の亡者が飯渕と植松。 特に飯渕は寺田に随行する「イエスマン」として支え、寺田の信用を得ることで自分に有利な政策を進めさせた。 ある日、空席の東城会若頭を決める緊急幹部会が開催。 この政策に基づき上納金を一番多く収めた組の頭、つまり植松が次期若頭として最も適切となる。 飯渕と寺田がこれで結論付けようとしたところ、唐突に真島が乱入。 真島は突拍子もない話で植松組を遥かに上回るシノギを納めに参り、そして植松達の若頭出世を阻んだ (その際に山積みの札束を見せびらかすという[[「誰かさん」>西谷誉(龍が如く)]]と似たようなパフォーマンスをしている)。 八百長で進行していた所に予想外の出来事が起きたため、寺田の判断により話は保留となった。 &font(red){植松が射殺死体となって発見されたのは、そのすぐ後のことであった。} 緊急の幹部会議が開かれるが、飯渕は第一発見者の真島に「動機がある」の一点だけで証拠も無しに殺人犯呼ばわり。 暴論を通り越した中傷を受けたことで、真島は自らの手で真犯人を暴く羽目になる。 なおここで真島は[[柏木さん>柏木修(龍が如く)]]から[[「サイの花屋」>サイの花屋(龍が如く)]]を頼るよう助言を受け、これが真島と花屋が接点を持ったきっかけだと明かされている。 #openclose(show=以下、ネタバレ){ #center(){&bold(){この腐りきった極道社会を正すための礎になれるんだ……}} #center(){&bold(){悪い話じゃないでしょう?}} #center(){&bold(){どうせあんたは放っておいたらロクな死に方しねえんだ}} #center(){&bold(){今死んどいた方が……値打ちが出ますよ}} 登場人物の少なさ等から察した人もいるかもしれないが、&font(red){一連の事件の黒幕}。 彼は自身も属する極道社会を「この世で最も非合理的で時代遅れな業界」と唾棄し、義理人情を重んじる古臭い極道たちを軽蔑している。 その為に飯渕は、ある野望を打ち上げる。 それは&bold(){「東と西の極道組織をシステマティックに一本化し、合理的で近代的な組織に作り替えて支配する」}こと。 シンプルかつスケールの大きい野心である。 飯渕は野望実現のため、先ずは東城会を手中に収める下準備のために寺田の信用を得て他幹部を排除して地位を向上。 その裏で「近江連合のある幹部」とも内通して計画を進め、時期が来たら寺田を殺して東城会を乗っ取り近江連合に渡す用意もしていた。 そして賭博による借金で首が回らなくなった川村を「計画実行のための駒」に選択。 表向きは真島組の組員とさせ、その裏で植松と近江連合佐倉会の若頭一ノ瀬を射殺させる。&color(#cccccc){ひよっこ同然だろうによく殺せたな…。} こうして「東城会の人間が近江連合の幹部を殺した」という戦争の種を工面することに成功。 戦争という「切っ掛け」から東城会と近江連合をスムーズに合併させ、自分が支配者として極道社会を理想色に染め上げる予定であった。 真島が蒼天堀のキャバレー「グランド」にて川村を発見した時、既に川村は一ノ瀬を殺した後であった。 川村は飯渕からの最後の命令として真島に拳銃を向け、しかし真島に敵うはずもなく返り討ちにされる。 その様子を見て飯渕は用済みとなった川村を始末し((ちなみにこのシーン、真島の背後から飯渕は川村の額を撃ち抜いているわけだが、この三人が一直線上にいるので不自然な構図になっている))、真島に自身の壮大で崇高な計画を語るも真島からは全く相手されなかった。 飯渕は最後の仕上げとして、川村が殺せなかった真島に全ての罪を着せて殺すことを決意。 戦闘開始ムービーでは素早い身のこなしと拳銃捌きを披露。銃使いのボスは意外と貴重である。 &bold(){あの真島の背後を取ったり、銃をドスではじかれても即座に拾って発砲する}など、凄まじい身体能力を見せる。 …相手が真島の兄さんなので&bold(){背後からのヘッドショットを一瞥もせず即回避}などのトンデモ手段で躱されているが。 真島の殺害に失敗し、自分から真島に計画の全貌をベラベラ喋ったことで飯渕の計画は失敗に終わる。 「ブタ箱で臭い飯でも食ってイチから勉強してこいや」と真島からは放置されるが、直後に拳銃を拾い… #center(){&bold(){これから面白いことになる 最高のエンタテイメントだ}} #center(){&bold(){一足先に行って……特等席を確保しておかねえとな}} &font(red){その場で笑いながら自分の頭を撃ち抜き自殺した。} 彼の計画には近江連合も巻き込んでいるため、そちらからの報復も避けられないのは明白だったためだろう。 真島は事の顛末を寺田と近江連合にも報告し、戦争回避の「落とし前」として真島組の解散を余儀なくされた。 『2』にて真島が真島建設を興していたのはこのため。 『ONLINE』では、本編で語られなかった経歴と行間が描写されている。 まず彼が通じていた近江連合の幹部とは、&bold(){近江四天王の1人である高島}。 そもそも飯渕が極道の世界に入ったのも、コンサル会社で燻っていたところに高島の勧誘を受けたから。 飯渕はその際、高島から「組に囚われない駒を持て」という助言を受け、飯渕組とは別に金で私兵を増やしていた。 真島がキャバレーに来る前、飯渕は川村と一ノ瀬がドンパチを起こす様を遠目で確認していた。 そして一ノ瀬を射殺した後に川村が怖気づいて弱音を吐いたことから、「使えない駒」として内心見限り自分が真島を殺すと決意。 そして最後、真島に敗れた飯渕は一つの思考が頭をよぎる。 高島は真島の動きを監視しており、蒼天堀に乗り込んだことも高島から聞いた。&bold(){それなのに真島を仕留めるための応援が高島から差し向けられていない。} ここにきて飯渕は、&bold(){自分も高島にとって「使い捨ての駒」に過ぎなかった}と悟る。 自決の直前に、真島が後ろを向いて去ったことから「自分の死すら心底どうでもいい」と思われていると察し、地獄で真島が来るのを待つことを決め、彼の人生は終わりとなった。 『極2』劇中では真島から一蹴された「東と西の極道組織をシステマティックに一本化し、合理的で近代的な組織に作り替えて支配する」飯渕の野望だが、&bold(){実は[[後のシリーズ作品>龍が如く7 光と闇の行方]]にて「極道が年々暴対法によって弱体化し、警察や政治家に振り回される」ことを懸念した東城会および近江連合の上層部が合同で極道大解散という策を取っている}。 極道たちの受け皿として東城会と近江連合が合同で警備会社を設立する点といい、飯渕の考えていたことに通ずる部分も多い。 そう考えると、飯渕は確かに先見の明がある男だったのかもしれない。 (メタ的には開発時期的に飯渕のプランが『7』における極道大解散の構想の源流である可能性もある) 飯渕のプランの問題点は3つ 1.『極2』真島編は『7』より13年も前なので極道を取り巻く情勢もまた異なっていた点。 2.異例のスピードで直系組長にのし上がったとはいえ極道として歴が短く、飯渕個人に人望がなかった点。 3.後の極道大解散と異なり、飯渕の個人的なエゴが下敷きになっているので他者からの支持を得にくい点。 1.と2.については時間が解決した可能性も存在する。 高島に唆されたとはいえ飯渕は行動を起こすのが早すぎた。 3.については……&bold(){ちょっとどうしようもない}。 『ONLINE』で語られた飯渕がコンサル会社で燻っていた過去はこの辺りの性格の悪さも背景にあるのではないだろうか。 } *【余談】 本作で飯渕役を担当した子安武人氏は、「[[龍が如く8]]」にて山井豊を演じている。公式から早々に「飯渕ではありません」と明言されている。 シリーズファンからは「[[『3』のラスボス>峯義孝(龍が如く)]]が生きていれば『4』での資金難絡みのゴタゴタは起きずに済んだ」とよく話題に出される。 しかし後付けとはいえ、『極2』真島編のこの一件で東城会は稼ぎ頭の組を一気に二つも失っているため、既に予兆があったと言えよう。 またその件のラスボスは、確かに金儲けは得意であったもののむしろ義理人情を大事にする性格で飯渕とは正反対であった。 追記修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 飯渕といい3のラスボスさんといい(飯渕の方は後付けとはいえ)東城会は金を稼げる頭の回る人に限って悪だくみした先でいなくなっちゃうのがな… -- 名無しさん (2025-08-10 13:26:55) - 極道大解散より13年も前に似たようなことを考えてたのはある意味すごい 問題はまだそういう時代じゃなかった点だが -- 名無しさん (2025-08-10 15:18:20) - 飯渕植松除くと柏木真島しかまともに金稼いでないのが明確になった追加シーンのグラフ その後峯も風間組も消えるし、そりゃ東城会もああなるし大吾も1000億に飛びつくわ -- 名無しさん (2025-08-20 12:12:21) - 記事ですでに触れられているけど、こいつがコンサル会社で燻ってたってエゴの出しすぎや承認欲求の暴走で相手にされなかった(だから極道業界で自分が「支配者」になろうとエゴを出した)んだろうなとよく分かる。 -- 名無しさん (2025-08-23 18:18:41) - ↑ 自分も既に業界の一員なのに「この世で最も非合理的で時代遅れ」とか思ってる奴の言う事に本心から付いていく奴は居ないからなぁ… -- 名無しさん (2025-09-03 23:11:42) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2025/08/10 Sun 12:52:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){{&bold(){金と暴力ちらつかせるだけでいい……}}} #center(){{&bold(){極道社会ってのは本当に下らないが ラクですねぇ}}} &bold(){&ruby(いいぶち){飯渕}}&bold(){&ruby(けい){圭}}とは、「[[龍が如く]]」シリーズの登場人物である。 CV:[[子安武人]] *【概要】 「龍が如く 極2」の追加シナリオ「[[真島>真島吾朗]]編」に登場。 肩書は[[東城会]]直系「飯渕組」組長。 *【人物・概要】 コンサルタント出身という異例の経歴の持ち主であり、経済の知見に精通しているインテリヤクザ。 その博識さと理性的な判断力をもって、異例のスピードで直系組長にのし上がっている。 敬語を使った一見丁寧な口調だが、時に論理を捨て横紙を破りて物事を誘導するなど極道らしい理不尽・強行性も見える。 この辺り「コンサル譲りの冷静で論理的な思考」と「極道譲りの荒々しく脅し、強引に思い通りに物事を進める思考」を都合よく使い分けている。 七三分けの髪型に正しく着こなしたスーツと一見エリートサラリーマンの外見だが、その顔つきは醜悪な内面を全く隠せていない。 同じ直系の植松組組長である植松彰信とは、互いに利用し合う「持ちつ持たれつ」の関係にある。 *【劇中での動向】 東城会五代目会長[[寺田>寺田行雄(龍が如く)]]が進める「血の入れ替え」政策。 それは上納金という「数字・結果」を是とするシンプルな成果主義、そして大胆な方針転換。 古参幹部が罵声を上げる一方、これに「順応」し異例のスピードで立身出世を成した金の亡者が飯渕と植松。 特に飯渕は寺田に随行する「イエスマン」として支え、寺田の信用を得ることで自分に有利な政策を進めさせた。 ある日、空席の東城会若頭を決める緊急幹部会が開催。 この政策に基づき上納金を一番多く収めた組の頭、つまり植松が次期若頭として最も適切となる。 飯渕と寺田がこれで結論付けようとしたところ、唐突に真島が乱入。 真島は突拍子もない話で植松組を遥かに上回るシノギを納めに参り、そして植松達の若頭出世を阻んだ (その際に山積みの札束を見せびらかすという[[「誰かさん」>西谷誉(龍が如く)]]と似たようなパフォーマンスをしている)。 八百長で進行していた所に予想外の出来事が起きたため、寺田の判断により話は保留となった。 &font(red){植松が射殺死体となって発見されたのは、そのすぐ後のことであった。} 緊急の幹部会議が開かれるが、飯渕は第一発見者の真島に「動機がある」の一点だけで証拠も無しに殺人犯呼ばわり。 暴論を通り越した中傷を受けたことで、真島は自らの手で真犯人を暴く羽目になる。 なおここで真島は[[柏木さん>柏木修(龍が如く)]]から[[「サイの花屋」>サイの花屋(龍が如く)]]を頼るよう助言を受け、これが真島と花屋が接点を持ったきっかけだと明かされている。 #openclose(show=以下、ネタバレ){ #center(){&bold(){この腐りきった極道社会を正すための礎になれるんだ……}} #center(){&bold(){悪い話じゃないでしょう?}} #center(){&bold(){どうせあんたは放っておいたらロクな死に方しねえんだ}} #center(){&bold(){今死んどいた方が……値打ちが出ますよ}} 登場人物の少なさ等から察した人もいるかもしれないが、&font(red){一連の事件の黒幕}。 彼は自身も属する極道社会を「この世で最も非合理的で時代遅れな業界」と唾棄し、義理人情を重んじる古臭い極道たちを軽蔑している。 その為に飯渕は、ある野望を打ち上げる。 それは&bold(){「東と西の極道組織をシステマティックに一本化し、合理的で近代的な組織に作り替えて支配する」}こと。 シンプルかつスケールの大きい野心である。 飯渕は野望実現のため、先ずは東城会を手中に収める下準備のために寺田の信用を得て他幹部を排除して地位を向上。 その裏で「近江連合のある幹部」とも内通して計画を進め、時期が来たら寺田を殺して東城会を乗っ取り近江連合に渡す用意もしていた。 そして賭博による借金で首が回らなくなった川村を「計画実行のための駒」に選択。 表向きは真島組の組員とさせ、その裏で植松と近江連合佐倉会の若頭一ノ瀬を射殺させる。&color(#cccccc){ひよっこ同然だろうによく殺せたな…。} こうして「東城会の人間が近江連合の幹部を殺した」という戦争の種を工面することに成功。 戦争という「切っ掛け」から東城会と近江連合をスムーズに合併させ、自分が支配者として極道社会を理想色に染め上げる予定であった。 真島が蒼天堀のキャバレー「グランド」にて川村を発見した時、既に川村は一ノ瀬を殺した後であった。 川村は飯渕からの最後の命令として真島に拳銃を向け、しかし真島に敵うはずもなく返り討ちにされる。 その様子を見て飯渕は用済みとなった川村を始末し((ちなみにこのシーン、真島の背後から飯渕は川村の額を撃ち抜いているわけだが、この三人が一直線上にいるので不自然な構図になっている))、真島に自身の壮大で崇高な計画を語るも真島からは全く相手されなかった。 飯渕は最後の仕上げとして、川村が殺せなかった真島に全ての罪を着せて殺すことを決意。 戦闘開始ムービーでは素早い身のこなしと拳銃捌きを披露。銃使いのボスは意外と貴重である。 &bold(){あの真島の背後を取ったり、銃をドスではじかれても即座に拾って発砲する}など、凄まじい身体能力を見せる。 …相手が真島の兄さんなので&bold(){背後からのヘッドショットを一瞥もせず即回避}などのトンデモ手段で躱されているが。 真島の殺害に失敗し、自分から真島に計画の全貌をベラベラ喋ったことで飯渕の計画は失敗に終わる。 「ブタ箱で臭い飯でも食ってイチから勉強してこいや」と真島からは放置されるが、直後に拳銃を拾い… #center(){&bold(){これから面白いことになる 最高のエンタテイメントだ}} #center(){&bold(){一足先に行って……特等席を確保しておかねえとな}} &font(red){その場で笑いながら自分の頭を撃ち抜き自殺した。} 彼の計画には近江連合も巻き込んでいるため、そちらからの報復も避けられないのは明白だったためだろう。 真島は事の顛末を寺田と近江連合にも報告し、戦争回避の「落とし前」として真島組の解散を余儀なくされた。 『2』にて真島が真島建設を興していたのはこのため。 『ONLINE』では、本編で語られなかった経歴と行間が描写されている。 まず彼が通じていた近江連合の幹部とは、&bold(){近江四天王の1人である高島}。 そもそも飯渕が極道の世界に入ったのも、コンサル会社で燻っていたところに高島の勧誘を受けたから。 飯渕はその際、高島から「組に囚われない駒を持て」という助言を受け、飯渕組とは別に金で私兵を増やしていた。 真島がキャバレーに来る前、飯渕は川村と一ノ瀬がドンパチを起こす様を遠目で確認していた。 そして一ノ瀬を射殺した後に川村が怖気づいて弱音を吐いたことから、「使えない駒」として内心見限り自分が真島を殺すと決意。 そして最後、真島に敗れた飯渕は一つの思考が頭をよぎる。 高島は真島の動きを監視しており、蒼天堀に乗り込んだことも高島から聞いた。&bold(){それなのに真島を仕留めるための応援が高島から差し向けられていない。} ここにきて飯渕は、&bold(){自分も高島にとって「使い捨ての駒」に過ぎなかった}と悟る。 自決の直前に、真島が後ろを向いて去ったことから「自分の死すら心底どうでもいい」と思われていると察し、地獄で真島が来るのを待つことを決め、彼の人生は終わりとなった。 『極2』劇中では真島から一蹴された「東と西の極道組織をシステマティックに一本化し、合理的で近代的な組織に作り替えて支配する」飯渕の野望だが、&bold(){実は[[後のシリーズ作品>龍が如く7 光と闇の行方]]にて「極道が年々暴対法によって弱体化し、警察や政治家に振り回される」ことを懸念した東城会および近江連合の上層部が合同で極道大解散という策を取っている}。 極道たちの受け皿として東城会と近江連合が合同で警備会社を設立する点といい、飯渕の考えていたことに通ずる部分も多い。 そう考えると、飯渕は確かに先見の明がある男だったのかもしれない。 (メタ的には開発時期的に飯渕のプランが『7』における極道大解散の構想の源流である可能性もある) 飯渕のプランの問題点は3つ 1.『極2』真島編は『7』より13年も前なので極道を取り巻く情勢もまた異なっていた点。 2.異例のスピードで直系組長にのし上がったとはいえ極道として歴が短く、飯渕個人に人望がなかった点。 3.後の極道大解散と異なり、飯渕の個人的なエゴが下敷きになっているので他者からの支持を得にくい点。 1.と2.については時間が解決した可能性も存在する。 高島に唆されたとはいえ飯渕は行動を起こすのが早すぎた。 3.については……&bold(){ちょっとどうしようもない}。 『ONLINE』で語られた飯渕がコンサル会社で燻っていた過去はこの辺りの性格の悪さも背景にあるのではないだろうか。 } *【余談】 本作で飯渕役を担当した子安武人氏は、「[[龍が如く8]]」にて山井豊を演じている。公式から早々に「飯渕ではありません」と明言されている。 シリーズファンからは「[[『3』のラスボス>峯義孝(龍が如く)]]が生きていれば『4』での資金難絡みのゴタゴタは起きずに済んだ」とよく話題に出される。 しかし後付けとはいえ、『極2』真島編のこの一件で東城会は稼ぎ頭の組を一気に二つも失っているため、既に予兆があったと言えよう。 またその件のラスボスは、確かに金儲けは得意であったもののむしろ義理人情を大事にする性格で飯渕とは正反対であった。 追記修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 飯渕といい3のラスボスさんといい(飯渕の方は後付けとはいえ)東城会は金を稼げる頭の回る人に限って悪だくみした先でいなくなっちゃうのがな… -- 名無しさん (2025-08-10 13:26:55) - 極道大解散より13年も前に似たようなことを考えてたのはある意味すごい 問題はまだそういう時代じゃなかった点だが -- 名無しさん (2025-08-10 15:18:20) - 飯渕植松除くと柏木真島しかまともに金稼いでないのが明確になった追加シーンのグラフ その後峯も風間組も消えるし、そりゃ東城会もああなるし大吾も1000億に飛びつくわ -- 名無しさん (2025-08-20 12:12:21) - 記事ですでに触れられているけど、こいつがコンサル会社で燻ってたってエゴの出しすぎや承認欲求の暴走で相手にされなかった(だから極道業界で自分が「支配者」になろうとエゴを出した)んだろうなとよく分かる。 -- 名無しさん (2025-08-23 18:18:41) - ↑ 自分も既に業界の一員なのに「この世で最も非合理的で時代遅れ」とか思ってる奴の言う事に本心から付いていく奴は居ないからなぁ… -- 名無しさん (2025-09-03 23:11:42) #comment #areaedit(end) }

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