飯渕圭(龍が如く)

登録日:2025/8/10(日) 12:52:00
更新日:2025/08/10 Sun 15:19:28NEW!
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金と暴力ちらつかせるだけでいい……
極道社会ってのは本当に下らないが ラクですねぇ

飯渕(いいぶち)(けい)とは、「龍が如く」シリーズの登場人物である。


【概要】

「龍が如く 極2」の追加シナリオ「真島編」に登場。
肩書は東城会直系「飯渕組」組長。


【人物・概要】

コンサルタント出身という異例の経歴の持ち主であり、経済の知見に精通しているインテリヤクザ。
その博識さと理性的な判断力をもって、異例のスピードで直系組長にのし上がっている。
敬語を使った一見丁寧な口調だが、時に論理を捨て横紙を破りて物事を誘導するなど極道らしい理不尽・強行性も見える。
この辺り「コンサル譲りの冷静で論理的な思考」と「極道譲りの荒々しく脅し、強引に思い通りに物事を進める思考」を都合よく使い分けている。

七三分けの髪型に正しく着こなしたスーツと一見エリートサラリーマンの外見だが、その顔つきは醜悪な内面を全く隠せていない。

同じ直系の植松組組長である植松彰信とは、互いに利用し合う「持ちつ持たれつ」の関係にある。

【劇中での動向】

東城会五代目会長寺田が進める「血の入れ替え」政策。
それは上納金という「数字・結果」を是とするシンプルな成果主義、そして大胆な方針転換。
古参幹部が罵声を上げる一方、これに「順応」し異例のスピードで立身出世を成した金の亡者が飯渕と植松。
特に飯渕は寺田に随行する「イエスマン」として支え、寺田の信用を得ることで自分に有利な政策を進めさせた。

ある日、空席の東城会若頭を決める緊急幹部会が開催。
この政策に基づき上納金を一番多く収めた組の頭、つまり植松が次期若頭として最も適切となる。
飯渕と寺田がこれで結論付けようとしたところ、唐突に真島が乱入。
真島は突拍子もない話で植松組を遥かに上回るシノギを納めに参り、そして植松達の若頭出世を阻んだ
(その際に山積みの札束を見せびらかすという「誰かさん」と似たようなパフォーマンスをしている)。
八百長で進行していた所に予想外の出来事が起きたため、寺田の判断により話は保留となった。


植松が射殺死体となって発見されたのは、そのすぐ後のことであった。
緊急の幹部会議が開かれるが、飯渕は第一発見者の真島に「動機がある」の一点だけで証拠も無しに殺人犯呼ばわり。
暴論を通り越した中傷を受けたことで、真島は自らの手で真犯人を暴く羽目になる。
なおここで真島は柏木さんから「サイの花屋」を頼るよう助言を受け、これが真島と花屋が接点を持ったきっかけだと明かされている。







【余談】

本作で飯渕役を担当した子安武人氏は、「龍が如く8」にて山井豊を演じている。公式から早々に「飯渕ではありません」と明言されている。

シリーズファンからは「『3』のラスボスが生きていれば『4』での資金難絡みのゴタゴタは起きずに済んだ」とよく話題に出される。
しかし後付けとはいえ、『極2』真島編のこの一件で東城会は稼ぎ頭の組を一気に二つも失っているため、既に予兆があったと言えよう。
またその件のラスボスは、確かに金儲けは得意であったもののむしろ義理人情を大事にする性格で飯渕とは正反対であった。

飯渕が語った野望だが、後のシリーズ作品にて東城会・近江連合の合同でよく似た策が取られている。
そう考えると、飯渕は確かに先見の明がある男だったのかもしれない。



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最終更新:2025年08月10日 15:19

*1 ちなみにこのシーン、真島の背後から飯渕は川村の額を撃ち抜いているわけだが、この三人が一直線上にいるので不自然な構図になっている