ミルワカバ(ウマ娘 シンデレラグレイ)

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&font(#6495ED){登録日}:2025/08/23 Sat 23:31:43 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めちゃいますよぉ?♡ ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){本命ばかり見てたら、また足掬われちゃいますよ?}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){安田に辿り着くまでもなく、前哨戦でこのミルワカバが叩き潰してあげます}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){覚悟しておいて下さいね。セ・ン・パ・イ♡}}}} &bold(){ミルワカバ}とは、『[[ウマ娘 シンデレラグレイ]]』の登場キャラクター。 史実で活躍した「とある競走馬」をモチーフとした[[オリジナルウマ娘>オリジナルウマ娘の一覧]]。 #region(目次) #contents #endregion *◆概要 ---- 第四章『芦毛の怪物篇』から登場したウマ娘。 19巻の表紙担当。 オグリ達より一つ下の世代であり、クラシック級を終えたばかりの新たなるライバルとして[[オグリキャップ>オグリキャップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と対峙する。 褐色肌で×印の模様が入った紫色の瞳を持ち、もみあげと後ろ髪の一部が赤色の黒髪となっている。 また、モデルとなった競走馬と同じ『く』の字の流星が入っている。 いつも牛の角みたいなカチューシャを頭につけているが、これは後述する友人のもの。 勝負服は真紅の軍服に黒いペリースマントを羽織っている。マントの裏地やタイツには紫色が使われている。 一つ下の世代である芦毛ウマ娘ブライトロック((モデルとなったのは1990年クラシック世代の競走馬、ホワイトストーンと考えられる。))とは幼馴染であり、情報共有を行ったりと持ちつ持たれつの関係。 また『牛乳サイダー』といった変な飲み物を好んで飲んでいる 彼女の走りは良く言えば『&bold(){堅実}』であり、悪く言えば『&bold(){地味}』。 イギリスの名トレーナーである父の影響からか、セオリーに沿った走り方を得意としており、その素質は[[バンブーメモリー>バンブーメモリー(ウマ娘 プリティーダービー)]]のトレーナーである奈瀬英人や[[スーパークリーク>スーパークリーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]のトレーナーである奈瀬文乃からも高く評価される程。 一方で、オグリ達の規格外の走りと比べると派手さに欠けることも事実であり、当のミルワカバ自身もオグリ達の事を&bold(){外れ値共}と称し、&bold(){&color(white,black){『チマチマと策を凝らしている自分がバカみたい』}}と自嘲する場面も存在する。 *◆作中での活躍 ---- **安田記念 再び北原とコンビを組みことになったオグリキャップが、バンブーメモリーと安田記念にてリベンジマッチをすることを約束しているところに登場。 この時、永世三強を共に構成し、有マ記念にて敗北した[[イナリワン>イナリワン(ウマ娘 プリティーダービー)]]とスーパークリークが天皇賞・春に出走予定だったため『天皇賞・春ではなく安田記念を選択したのは、有マで負けた二人が出てくるから日和ったからだ』と挑発。しかし、そのような挑発には乗らないオグリキャップに『北原は何か考えがあって選択したんだろう』とあっさり流されてしまう。 理性的な返しに動揺しつつも、安田記念にはいくつか前哨戦があることに言及し、冒頭の台詞を言い放ってオグリキャップに宣戦布告をするミルワカバ。しかし… #center(){&bold(){&color(#3A7AD2,gainsboro){いや前哨戦には出ないぞ?}}} #center(){&bold(){&color(#3A7AD2,gainsboro){す…すまない!配慮に欠けていた!せっかくカッコ良く宣言してくれたのに…!とりあえず応じておくべきだったな!}}} オグリキャップは安田記念に直行する予定であり、更に配慮に欠けていたと謝罪されるハメに。 完全に出鼻を挫かれたミルワカバは赤面し、『バーカバーカ!!』と叫びながら退散するのだった。 その後、前哨戦である金杯・中京記念を連勝((モデルとなった馬は加えて産経大阪杯にも出走しており、スーパークリークに次ぐ2着となっている。))し、安田記念にてオグリキャップと対決。 有マ記念にてハイペースの先行でレースを進めた結果オグリキャップは5着に敗れたことから、先行ではなく差しで勝負すると考えるが、前回同様3番手を確保したオグリキャップに仰天。 この時積極的に飛ばす他のウマ娘に対して&bold(){『有マを見てないワケ?』}と心の中で思っていたのだが、その言葉がアオリ文で自分へのブーメランとして煽られることとなった。 これまで念入りに行ってきたシミュレーションがまるで通用しないオグリキャップの走りを間近で見せつけられ、オグリキャップのレコードの勝ちの裏で3着に敗れた。 その後、安田記念の取材に来た藤井達に対し「自分の事をバカにしに来たのか」と追い払ったり、宝塚記念での特番でも素っ気ない態度を見せたりした他、&bold(){取材に応じるオグリの姿をジッと見つめていた}。 以下ネタバレ注意 **谷間の世代 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){ボクがデビューしてから、常にこの世界の中心には"怪物"がいた}}}} 第162R『お前の所為だ』にてミルワカバの過去について語られた。 ミルワカバはデビュー戦にて&bold(){10バ身差}という大差で勝利を収める。 余りにも圧倒的な勝ちっぷりにはレースを見ていた周囲の評価も上々であり、一部では&bold(){"天翔"[[カツラギエース>カツラギエース(ウマ娘 プリティーダービー)]]の再来}とまで言われるほどのものであった。 後日、ミルワカバは上機嫌でブライトロックや角のカチューシャをつけた友人を連れて、自分のデビュー戦の記事を見るために雑誌売り場へ行く。 『デビュー戦のあと1時間も取材を受けた』『あれだけのレースだったのだから大々的に取り上げられてるはず』と期待するミルワカバだったが… #center(){&bold(){雑誌の一面を飾っていたのは、オグリキャップとタマモクロスだった}。} 奇しくもこの時、世間は[[オグリキャップ>オグリキャップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と[[タマモクロス>タマモクロス(ウマ娘 プリティーダービー)]]の天皇賞・秋で持ち切りの状態。 雑誌でも数ページに渡って天皇賞・秋の特集が綴られており、&bold(){自身のデビュー戦に関しては数ページ先に小さく記載されているだけ}というあんまりな扱いであった。 この状況に「誰だって初めはそんなものだから次はもっと取り上げられるように頑張ろう!」とフォローするブライトロック、それに対してミルワカバは動揺しつつもそのつもりだと応じるのだった。 &bold(){しかしその後もミルワカバが大々的に注目されることはなかった…}。 あずさ賞での勝利は、オグリキャップの春全休にかき消され、 中日スポーツ杯で自身初の重賞勝利を達成しても、オグリキャップの復帰が優先して報じられ、 クラシック戦のトライアルレース神戸新聞杯を制しても、オグリキャップのオールカマー勝利に話題を奪われる。 どれだけ走っても、どれだけ勝ってもオグリキャップの活躍に霞んでしまうのだった。 そしてクラシック戦終了後、あのカチューシャの友人がトレセン学園を辞めると言い出した。 「どれだけ頑張っても誰も見てくれない」と嘆く友人に『まだまだこれからだから頑張ろう』と励まそうとするが… #center(){&bold(){もう無理なの!!!}} #center(){&bold(){だってオグリキャップがいるんだよ!?あんなのがいる世界で戦い続けられるわけないでしょ!?}} #center(){&bold(){私たちがいる意味なんて…ないじゃない…}} オグリキャップの活躍の割を食っていたのはミルワカバだけではなかった。 &bold(){オグリキャップの輝かしい走りによって、自分達のクラシック世代そのものが注目されなくなっていたのである}。 加えて後の世代では、[[メジロ家>メジロ家(ウマ娘 プリティーダービー)]]を始めとする将来有望なウマ娘が既に注目されている状態。 そんな二つの強豪に挟まれた『&bold(){谷間の世代}』、どれだけ頑張っても誰も注目してくれない状況に、彼女の心は既に潰れてしまったのである。 そして一人となったミルワカバは&bold(){オグリキャップが表紙を飾る雑誌を握り潰し、彼女に対する憎悪を滲ませるのだった}。 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){全部…!!全部お前だ…!!}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){お前がボク達を陰に堕とした!!}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){全部お前の所為だ!!オグリキャップ!!!}}}} 以上のように彼女のオグリキャップに対する感情は極めて重く &bold(){自分達から話題も何もかも奪ったオグリキャップが憎いが、だからこそオグリキャップの強さを認めている} &bold(){そして全力を出した『怪物』であるオグリキャップをレースで倒したい} と愛憎に近いものを持っている だが一方で、実際に見かけたオグリキャップはそうした屈折した思いによって形作られたイメージとは異なるものであり、あまりのド天然さに毒気を抜かれてしまった。 そして、ミルワカバがつけているカチューシャはこの時の友人が捨てたものなのだが、『人から受け継いだカチューシャをつける』というのは&bold(){オグリキャップと全く同じである}。 **宝塚記念 そして宝塚記念にて再びオグリキャップと対峙する。 この時、永世三強の一角であるスーパークリークが足の故障によって回避。それでもイナリワンを始めとする強豪が集まったものの、周囲は「オグリキャップが勝利する」という空気となっていた。 レースでは荒れたバ場状態の中で二番手の好位を確保し、そのままレースを進めていく。 理屈上では、道中の直線では息を入れて第四コーナーの下り坂でスパートをかけるのが定着。しかし前との距離が広がることを嫌ったオグリキャップは第三コーナーで仕掛ける。 それにつられるように他のウマ娘も第三コーナーでスパートをかけ始め、レースは大きく動いていく… &bold(){しかし先頭に立ったのは、全てをセオリー通りにこなしていたミルワカバだった}。 オグリ達の規格外の走りに惑わされそうになるが、&bold(){そもそもセオリーというのは本来勝利への定石を表すもの}。 完璧な位置取りで完璧なペースでレースを進め、そして完璧なタイミングで仕掛ける、それは一見すると地味かもしれない。 &bold(){しかし同時に堅実で隙のないレース運びは確実な結果を齎すものなのだ}。 そしてミルワカバは誰よりもレースに対してひたむきに努力し続けた。 例え誰からも注目されなくとも、夜遅くまでトレーニングを行ったりと研鑽を重ねてきた。 &bold(){全ては自らの世代を闇に葬った怪物、オグリキャップを倒すために}。 そんなミルワカバに応えるかのように、オグリキャップも&font(u,silver,#000000){領域・灰の怪物}を発動。 どんな展開になっても最後には勝利を掴もんとするオグリキャップに愚痴りつつも、そんなオグリキャップだからこそ倒しがいがあると『怪物』を倒さんとミルワカバは躍起になる。 &bold(){しかし突如として、オグリキャップの領域が消失}。 &bold(){オグリキャップは差し切ることができず、あっさりとミルワカバは&color(red){勝利してしまった}}。 実はこの時、オグリキャップのピークは過ぎており、彼女の領域も消失しつつある状態であった。 &bold(){ミルワカバが求める『怪物』オグリキャップは、ようやく対峙した時には既にいなくなっていたのである}。 まさかのオグリキャップの敗戦に観客は騒然。オグリキャップや北原も何が起こったのか分からない状況だったが、&bold(){この結果に一番納得がいかなかったのは、勝利したミルワカバだった}。 #center(){&bold(){&color(white,black){フザけんな…フザけんなよ…おい…}} #center(){&bold(){&color(white,black){何やってんだよ!!?お前!!!}}} #center(){&bold(){&color(white,black){認められるワケないでしょう!!?こんな決着…あってたまるか!!!}}}} #center(){&bold(){&color(white,black){なに負けてんだよ!?あんたオグリキャップだろ!?}}} #center(){&bold(){&color(white,black){こんな…こんなの違うッ…!!}}} #center(){&size(20){&bold(){&color(white,black){こんなの芦毛の怪物じゃない!!!}}}} オグリキャップは誰よりも強くなければいけない、&bold(){[[誰よりも強い君以外は認めない>【推しの子】]]}((奇しくもこのセリフが出た170Rが掲載されたヤングジャンプ50号には【推しの子】の最終話も掲載されていた。))。 そんな感情を抱いていたミルワカバは、呆然とするオグリキャップの胸ぐらを掴んで激昂。 自身が勝ったにも関わらず勝利の無効を言い出し、それをブライトロックに止められる((なお、止める際には作中では羽交い締めだったが作者のXポストによるおまけ画像では[[アームロック>井之頭五郎]]をかけられた模様。それ以上いけない。))事となった。 &s(){あとどんな空気でウイニングライブは行われたのだろうか…} その後、宝塚記念を勝利したことで多少注目されるようにはなったものの、それ以上にオグリキャップの敗北、そして脚部故障が報じられることに。 &bold(){オグリキャップに勝っても尚、彼女が注目されることはなかったのである}。 ブライトロック「ほらもぉ~ワカバがまたふくらんだ!!宝塚勝った奴の顔かこれが!?」 オグリの敗因については&bold(){「&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・){本当にケガが原因なら納得はできますから}」}と割り切りつつあったが… **その後 そして夏を経て天皇賞・秋で三度目の対戦。 今後はスーパークリークのみならずイナリワンまでもが直前に回避する事態となり、全ての注目がオグリキャップに一極集中する中での対戦となった。 そしてレースでは序盤からペースを上げてオグリキャップを威嚇、常にオグリキャップを意識しながらレースを行う。 &bold(){しかし当のオグリキャップの領域が完全に消失し、そのままズルズルと下がっていく様を間近で見てしまう}。 結果として4着とオグリキャップに再び先着することができたが、自分の戦いたかったオグリキャップはもういない現実を突き付けられ&bold(){幻滅}。&bold(){&color(white,black){『もうどうだっていい』}}と投げやりになってしまう。 そしてそれが尾を引いたのか、続くジャパンカップではブライトロックが4着になる裏で、ペース配分もクソもない大逃げの果てに大失速し&bold(){低迷するオグリより2着下の13着}という大敗を喫してしまった。 倒すべき相手も何もかも失ってしまい、宙ぶらりんの状態となってしまったミルワカバ。 彼女が報われる日は果たして来るのだろうか? *余談 **モチーフ馬 モチーフとなったのはおそらく、1990年宝塚記念勝ち馬の『&bold(){オサイチジョージ}』。 ミルワカバという名前も、オサイチジョージ号の父(にして[[イナリワン号>イナリワン(競走馬)]]の父でもある)&bold(){ミル}ジョージと母サチノ&bold(){ワカバ}を合体させたもの。 クラシック期から1990年序盤に重賞4勝をあげ、その勢いで安田記念2着を経てアメリカ遠征を予定していた[[オグリキャップ>オグリキャップ(競走馬)]]に宝塚記念にて勝利し『怪物を撃った男』として名を残し、&bold(){1989年クラシック世代の中で唯一古馬GⅠを制した}。 しかしその後勝利することはできず、最終的にオグリキャップ引退の翌年、1991年有馬記念でオグリの同期(で1990年天皇賞(秋)と[[ダイタクヘリオス>ダイタクヘリオス(競走馬)]]が勝利した1991年マイルCSでオサイチとも対戦していた)ダイユウサクが勝利する影で8着となった後引退。 引退後種牡馬となるも、ミルリーフ系全般の日本での需要低迷や[[オサイチと同世代のアメリカからの輸入種牡馬>サンデーサイレンス]]の大活躍もあってか&s(){ダイユウサクより種付け数は多かったが}後継を残すこともできなかった。 そして最終的には1999年に用途変更がされた後に&bold(){行方不明}となってしまっている((なので史実馬主の他界等もあって権利関係が不明のため(一応最期が謎なサムソンビッグが実名登場した例はあるものの…)本名でのウマ娘化が不可能だと思われる。))。 ミルワカバの勝負服は&bold(){&color(red){赤}・&color(purple){紫}・黒}で構成されているが、オサイチジョージの勝負服は&bold(){&color(dodgerblue){水色}・&color(pink){桃色}}で構成されており全くの別物。 オサイチジョージの戦績に因み宝塚記念優勝レイの&bold(){&color(red){赤}}、宝塚記念ゼッケンの&bold(){&color(purple){紫}}、毛色の&bold(){黒}という考察があるものの真相は不明。 尚、作中での『カツラギエースの再来』という呼び声にも元ネタがあり ・&bold(){オサイチジョージの[[馬主]]と調教師は、カツラギエースと同じ野出長一氏と土門一美調教師} ・&bold(){オサイチジョージが金杯を制した時の鞍上は、カツラギエースの主戦騎手である西浦勝一ジョッキー} ・&bold(){ヤエノムテキに騎乗していた岡部幸雄騎手が宝塚記念でのオサイチジョージの走りについて『カツラギエースをやられてしまった』というコメントを残している} と共通点が存在している。 **谷間の世代 ミルワカバのクラシック世代は劇中で『谷間の世代』と呼ばれているが、現実の競馬でもオサイチジョージの89世代は牡馬クラシックの上位勢が故障・出来落ち((ダービー馬のウィナーズサークルと菊花賞馬のバンブービギンはクラシック終了後に骨折が発生し早期引退、皐月賞馬のドクタースパートは長い低迷期に入ってしまったが、ラストランとなったステイヤーズSにてレコード勝ちを収めて引退することができた。))で古馬戦線を満足に戦えなかったこと、そして上の世代も下の世代も歴史に名を遺す名馬が揃っていたことにより、一際影が薄い世代となってしまっている。 現時点において89世代から[[実名でのウマ娘の実装がされている競走馬>ウマ娘の一覧]]が皆無な事からも察することはできるだろう。 とはいえ、89世代の全てが注目されてなかった訳ではなく ・[[武豊]]に初めての牝馬クラシックをプレゼントし、『ユタカの恋人』と称された&bold(){シャダイカグラ} ・そしてそのシャダイカグラの不幸な事故により、[[日本競馬史に残る大波乱を起こした>G1で単勝万馬券を記録した競走馬]]&bold(){サンドピアリス} ・牝馬だてらに牡馬をも蹴散らして南関東三冠を成し遂げ、&s(){オグリに敗れた89オールカマーと[[JC>1989年第9回ジャパンカップ]]での出番はスルーされたものの}地方重賞時代の東京大賞典と川崎記念を制し有終の美を飾った不世出の女傑&bold(){ロジータ} ・ダートを主舞台とし、中央競馬の最高齢出走記録となる15歳(現表記:14歳)まで現役を続けた&bold(){ミスタートウジン} と記録を残す競走馬は確かに存在している &s(){だからこそ余計に牡馬クラシック勢の影が薄くなっている側面は確かにあるのだが…}((もっとも古馬時代の活躍こそ薄いものの、ハイセイコー以来となる“地方出身の”皐月賞馬ドクタースパート、史上初となる“芦毛”のダービー馬ウィナーズサークル、馬主・調教師・主戦騎手が父と同じ布陣で父子クラシック制覇を成し遂げたバンブービギンとその個性はむしろかなり強烈。時代が時代なら、もっと騒がれたハズだったのだが……)) 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 結末をわかっているからこそ、最後どうなるか。ある意味オグリと同じくらいに気にはなっている -- 名無しさん (2025-08-24 00:54:41) - 「谷間の世代」でぼんやりとは気付いたが「最弱世代」なんて心ない呼び方をされることも多いと聞く89世代だったとは……。本文でも触れられた通り「よりによって同期きっての強豪の早期引退が多かったため、古馬になってからも活躍し続けられた競走馬がとても少なく結果的に名高い強豪の現れた前後の世代に埋もれてしまった」とは聞くけれど……。海の向こうの同世代は文字通りにそれ以降の日本競馬界を変えたアイツがいたという皮肉よ…… -- 名無しさん (2025-08-24 01:13:23) - そもそも「負けてなお注目され続ける完璧で究極のアイドルウマ娘」に対して「レースで勝って鬱憤を清算したい」って発想自体もズレてるというか……勝ち続けてるから目立ってるんじゃないんだよねオグリの場合 -- 名無しさん (2025-08-24 01:15:37) - 走る事へのモチベ自体失ってるみたいだし史実の戦績を見るに恐らくこの後モチベが回復する事はないんだろうね…回復した上であの戦績なら尚更お労しい -- 名無しさん (2025-08-24 01:15:52) - 史実の馬の方は騎手やらを含めたタイミングの問題等もあっただろうから悲劇って感じになるけどなまじ人になってるせいでこいつらの才能が足りないのが悪いって印象なってしまうのがフォークイン(ホーリックス)と真逆というか… -- 名無しさん (2025-08-24 01:24:47) - 地方には川崎競馬場永遠のヒロインロジータや岩手黄金時代の牽引者スイフトセイダイとグレートホープがいたり、アメリカではサンデーとイージーゴアの決闘が繰り広げられ牝馬ではオープンマインドがトリプルティアラを達成したり、欧州ではナシュワンが英国二冠馬になってたりと他に目をやれば強い世代なんだけどね -- 名無しさん (2025-08-24 01:44:13) - ジャパンカップ13着は前回のジャパンカップを再現することでオグリを奮起させようとして失敗したんだろうな -- 名無しさん (2025-08-24 02:37:41) - こんな形相する娘も、後でダンス踊ったんだよな・・・ -- 名無しさん (2025-08-24 08:51:34) - クラシック組はウィナーズサークルは2025年時点でなお中央競馬唯一の芦毛のダービー馬だからまだ語り草になってるほうかと -- 名無しさん (2025-08-24 09:19:40) - 下の世代がウマ娘化してるのが多いから余計に差がわかる。アイネス、イクノ、ルビー、ヘリオス、パーマー、マックイーン、ライアンが全部90世代 -- 名無しさん (2025-08-24 09:29:36) - 次の有馬記念では4着とまずまずの結果だったしその時に何かしら報われると願いたい -- 名無しさん (2025-08-24 09:30:28) - 逃げ馬が出遅れて押し出されてスローペースを作り、ライアンやブライトロック(白石)の折り合いを妨げる一方で歴戦で折り合いに問題がなく追走力が衰えてハイペースを追えないオグリに有利な環境を作ってしまった結果の4着だから納得出来るんだろうか -- 名無しさん (2025-08-24 11:41:46) - サイゲ的にはサウンズオブアースやロイスアンドロイスやサムソンビッグより優先度が低い世代 -- 名無しさん (2025-08-25 19:33:50) - カチューシャのウマ娘って毛色的に芦毛か?だとしたら… -- 名無しさん (2025-08-28 00:46:22) - この世代の中だと実装最有力だけど現状だと来る気配が全く無いという -- 名無しさん (2025-08-28 04:42:52) - 谷間の世代見ると言い方はあれだが90世代はどの距離もゲームにでてないのも含んでもスター性持った馬とか強い馬が多かった世代なんだなって -- 名無しさん (2025-08-29 07:44:36) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2025/08/23 Sat 23:31:43 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めちゃいますよぉ?♡ ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){本命ばかり見てたら、また足掬われちゃいますよ?}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){安田に辿り着くまでもなく、前哨戦でこのミルワカバが叩き潰してあげます}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){覚悟しておいて下さいね。セ・ン・パ・イ♡}}}} &bold(){ミルワカバ}とは、『[[ウマ娘 シンデレラグレイ]]』の登場キャラクター。 史実で活躍した「とある競走馬」をモチーフとした[[オリジナルウマ娘>オリジナルウマ娘の一覧]]。 #region(目次) #contents #endregion *◆概要 ---- 第四章『芦毛の怪物篇』から登場したウマ娘。 19巻の表紙担当。 オグリ達より一つ下の世代であり、クラシック級を終えたばかりの新たなるライバルとして[[オグリキャップ>オグリキャップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と対峙する。 褐色肌で×印の模様が入った紫色の瞳を持ち、もみあげと後ろ髪の一部が赤色の黒髪となっている。 また、モデルとなった競走馬と同じ『く』の字の流星が入っている。 いつも牛の角みたいなカチューシャを頭につけているが、これは後述する友人のもの。 勝負服は真紅の軍服に黒いペリースマントを羽織っている。マントの裏地やタイツには紫色が使われている。 一つ下の世代である芦毛ウマ娘ブライトロック((モデルとなったのは1990年クラシック世代の競走馬、ホワイトストーンと考えられる。))とは幼馴染であり、情報共有を行ったりと持ちつ持たれつの関係。 また『牛乳サイダー』といった変な飲み物を好んで飲んでいる 彼女の走りは良く言えば『&bold(){堅実}』であり、悪く言えば『&bold(){地味}』。 イギリスの名トレーナーである父の影響からか、セオリーに沿った走り方を得意としており、その素質は[[バンブーメモリー>バンブーメモリー(ウマ娘 プリティーダービー)]]のトレーナーである奈瀬英人や[[スーパークリーク>スーパークリーク(ウマ娘 プリティーダービー)]]のトレーナーである奈瀬文乃からも高く評価される程。 一方で、オグリ達の規格外の走りと比べると派手さに欠けることも事実であり、当のミルワカバ自身もオグリ達の事を&bold(){外れ値共}と称し、&bold(){&color(white,black){『チマチマと策を凝らしている自分がバカみたい』}}と自嘲する場面も存在する。 *◆作中での活躍 ---- **安田記念 再び北原とコンビを組みことになったオグリキャップが、バンブーメモリーと安田記念にてリベンジマッチをすることを約束しているところに登場。 この時、永世三強を共に構成し、有マ記念にて敗北した[[イナリワン>イナリワン(ウマ娘 プリティーダービー)]]とスーパークリークが天皇賞・春に出走予定だったため『天皇賞・春ではなく安田記念を選択したのは、有マで負けた二人が出てくるから日和ったからだ』と挑発。しかし、そのような挑発には乗らないオグリキャップに『北原は何か考えがあって選択したんだろう』とあっさり流されてしまう。 理性的な返しに動揺しつつも、安田記念にはいくつか前哨戦があることに言及し、冒頭の台詞を言い放ってオグリキャップに宣戦布告をするミルワカバ。しかし… #center(){&bold(){&color(#3A7AD2,gainsboro){いや前哨戦には出ないぞ?}}} #center(){&bold(){&color(#3A7AD2,gainsboro){す…すまない!配慮に欠けていた!せっかくカッコ良く宣言してくれたのに…!とりあえず応じておくべきだったな!}}} オグリキャップは安田記念に直行する予定であり、更に配慮に欠けていたと謝罪されるハメに。 完全に出鼻を挫かれたミルワカバは赤面し、『バーカバーカ!!』と叫びながら退散するのだった。 その後、前哨戦である金杯・中京記念を連勝((モデルとなった馬は加えて産経大阪杯にも出走しており、スーパークリークに次ぐ2着となっている。))し、安田記念にてオグリキャップと対決。 有マ記念にてハイペースの先行でレースを進めた結果オグリキャップは5着に敗れたことから、先行ではなく差しで勝負すると考えるが、前回同様3番手を確保したオグリキャップに仰天。 この時積極的に飛ばす他のウマ娘に対して&bold(){『有マを見てないワケ?』}と心の中で思っていたのだが、その言葉がアオリ文で自分へのブーメランとして煽られることとなった。 これまで念入りに行ってきたシミュレーションがまるで通用しないオグリキャップの走りを間近で見せつけられ、オグリキャップのレコードの勝ちの裏で3着に敗れた。 その後、安田記念の取材に来た藤井達に対し「自分の事をバカにしに来たのか」と追い払ったり、宝塚記念での特番でも素っ気ない態度を見せたりした他、&bold(){取材に応じるオグリの姿をジッと見つめていた}。 以下ネタバレ注意 **谷間の世代 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){ボクがデビューしてから、常にこの世界の中心には"怪物"がいた}}}} 第162R『お前の所為だ』にてミルワカバの過去について語られた。 ミルワカバはデビュー戦にて&bold(){10バ身差}という大差で勝利を収める。 余りにも圧倒的な勝ちっぷりにはレースを見ていた周囲の評価も上々であり、一部では&bold(){"天翔"[[カツラギエース>カツラギエース(ウマ娘 プリティーダービー)]]の再来}とまで言われるほどのものであった。 後日、ミルワカバは上機嫌でブライトロックや角のカチューシャをつけた友人を連れて、自分のデビュー戦の記事を見るために雑誌売り場へ行く。 『デビュー戦のあと1時間も取材を受けた』『あれだけのレースだったのだから大々的に取り上げられてるはず』と期待するミルワカバだったが… #center(){&bold(){雑誌の一面を飾っていたのは、オグリキャップとタマモクロスだった}。} 奇しくもこの時、世間は[[オグリキャップ>オグリキャップ(ウマ娘 プリティーダービー)]]と[[タマモクロス>タマモクロス(ウマ娘 プリティーダービー)]]の天皇賞・秋で持ち切りの状態。 雑誌でも数ページに渡って天皇賞・秋の特集が綴られており、&bold(){自身のデビュー戦に関しては数ページ先に小さく記載されているだけ}というあんまりな扱いであった。 この状況に「誰だって初めはそんなものだから次はもっと取り上げられるように頑張ろう!」とフォローするブライトロック、それに対してミルワカバは動揺しつつもそのつもりだと応じるのだった。 &bold(){しかしその後もミルワカバが大々的に注目されることはなかった…}。 あずさ賞での勝利は、オグリキャップの春全休にかき消され、 中日スポーツ杯で自身初の重賞勝利を達成しても、オグリキャップの復帰が優先して報じられ、 クラシック戦のトライアルレース神戸新聞杯を制しても、オグリキャップのオールカマー勝利に話題を奪われる。 どれだけ走っても、どれだけ勝ってもオグリキャップの活躍に霞んでしまうのだった。 そしてクラシック戦終了後、あのカチューシャの友人がトレセン学園を辞めると言い出した。 「どれだけ頑張っても誰も見てくれない」と嘆く友人に『まだまだこれからだから頑張ろう』と励まそうとするが… #center(){&bold(){もう無理なの!!!}} #center(){&bold(){だってオグリキャップがいるんだよ!?あんなのがいる世界で戦い続けられるわけないでしょ!?}} #center(){&bold(){私たちがいる意味なんて…ないじゃない…}} オグリキャップの活躍の割を食っていたのはミルワカバだけではなかった。 &bold(){オグリキャップの輝かしい走りによって、自分達のクラシック世代そのものが注目されなくなっていたのである}。 加えて後の世代では、[[メジロ家>メジロ家(ウマ娘 プリティーダービー)]]を始めとする将来有望なウマ娘が既に注目されている状態。 そんな二つの強豪に挟まれた『&bold(){谷間の世代}』、どれだけ頑張っても誰も注目してくれない状況に、彼女の心は既に潰れてしまったのである。 そして一人となったミルワカバは&bold(){オグリキャップが表紙を飾る雑誌を握り潰し、彼女に対する憎悪を滲ませるのだった}。 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){全部…!!全部お前だ…!!}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){お前がボク達を陰に堕とした!!}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&color(white,black){全部お前の所為だ!!オグリキャップ!!!}}}} 以上のように彼女のオグリキャップに対する感情は極めて重く &bold(){自分達から話題も何もかも奪ったオグリキャップが憎いが、だからこそオグリキャップの強さを認めている} &bold(){そして全力を出した『怪物』であるオグリキャップをレースで倒したい} と愛憎に近いものを持っている だが一方で、実際に見かけたオグリキャップはそうした屈折した思いによって形作られたイメージとは異なるものであり、あまりのド天然さに毒気を抜かれてしまった。 そして、ミルワカバがつけているカチューシャはこの時の友人が捨てたものなのだが、『人から受け継いだカチューシャをつける』というのは&bold(){オグリキャップと全く同じである}。 **宝塚記念 そして宝塚記念にて再びオグリキャップと対峙する。 この時、永世三強の一角であるスーパークリークが足の故障によって回避。それでもイナリワンを始めとする強豪が集まったものの、周囲は「オグリキャップが勝利する」という空気となっていた。 レースでは荒れたバ場状態の中で二番手の好位を確保し、そのままレースを進めていく。 理屈上では、道中の直線では息を入れて第四コーナーの下り坂でスパートをかけるのが定着。しかし前との距離が広がることを嫌ったオグリキャップは第三コーナーで仕掛ける。 それにつられるように他のウマ娘も第三コーナーでスパートをかけ始め、レースは大きく動いていく… &bold(){しかし先頭に立ったのは、全てをセオリー通りにこなしていたミルワカバだった}。 オグリ達の規格外の走りに惑わされそうになるが、&bold(){そもそもセオリーというのは本来勝利への定石を表すもの}。 完璧な位置取りで完璧なペースでレースを進め、そして完璧なタイミングで仕掛ける、それは一見すると地味かもしれない。 &bold(){しかし同時に堅実で隙のないレース運びは確実な結果を齎すものなのだ}。 そしてミルワカバは誰よりもレースに対してひたむきに努力し続けた。 例え誰からも注目されなくとも、夜遅くまでトレーニングを行ったりと研鑽を重ねてきた。 &bold(){全ては自らの世代を闇に葬った怪物、オグリキャップを倒すために}。 そんなミルワカバに応えるかのように、オグリキャップも&font(u,silver,#000000){領域・灰の怪物}を発動。 どんな展開になっても最後には勝利を掴もんとするオグリキャップに愚痴りつつも、そんなオグリキャップだからこそ倒しがいがあると『怪物』を倒さんとミルワカバは躍起になる。 &bold(){しかし突如として、オグリキャップの領域が消失}。 &bold(){オグリキャップは差し切ることができず、あっさりとミルワカバは&color(red){勝利してしまった}}。 実はこの時、オグリキャップのピークは過ぎており、彼女の領域も消失しつつある状態であった。 &bold(){ミルワカバが求める『怪物』オグリキャップは、ようやく対峙した時には既にいなくなっていたのである}。 まさかのオグリキャップの敗戦に観客は騒然。オグリキャップや北原も何が起こったのか分からない状況だったが、&bold(){この結果に一番納得がいかなかったのは、勝利したミルワカバだった}。 #center(){&bold(){&color(white,black){フザけんな…フザけんなよ…おい…}} #center(){&bold(){&color(white,black){何やってんだよ!!?お前!!!}}} #center(){&bold(){&color(white,black){認められるワケないでしょう!!?こんな決着…あってたまるか!!!}}}} #center(){&bold(){&color(white,black){なに負けてんだよ!?あんたオグリキャップだろ!?}}} #center(){&bold(){&color(white,black){こんな…こんなの違うッ…!!}}} #center(){&size(20){&bold(){&color(white,black){こんなの芦毛の怪物じゃない!!!}}}} オグリキャップは誰よりも強くなければいけない、&bold(){[[誰よりも強い君以外は認めない>【推しの子】]]}((奇しくもこのセリフが出た170Rが掲載されたヤングジャンプ50号には【推しの子】の最終話も掲載されていた。))。 そんな感情を抱いていたミルワカバは、呆然とするオグリキャップの胸ぐらを掴んで激昂。 自身が勝ったにも関わらず勝利の無効を言い出し、それをブライトロックに止められる((なお、止める際には作中では羽交い締めだったが作者のXポストによるおまけ画像では[[アームロック>井之頭五郎]]をかけられた模様。それ以上いけない。))事となった。 &s(){あとどんな空気でウイニングライブは行われたのだろうか…} その後、宝塚記念を勝利したことで多少注目されるようにはなったものの、それ以上にオグリキャップの敗北、そして脚部故障が報じられることに。 &bold(){オグリキャップに勝っても尚、彼女が注目されることはなかったのである}。 ブライトロック「ほらもぉ~ワカバがまたふくらんだ!!宝塚勝った奴の顔かこれが!?」 オグリの敗因については&bold(){「&ruby(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・){本当にケガが原因なら納得はできますから}」}と割り切りつつあったが… **その後 そして夏を経て天皇賞・秋で三度目の対戦。 今後はスーパークリークのみならずイナリワンまでもが直前に回避する事態となり、全ての注目がオグリキャップに一極集中する中での対戦となった。 そしてレースでは序盤からペースを上げてオグリキャップを威嚇、常にオグリキャップを意識しながらレースを行う。 &bold(){しかし当のオグリキャップの領域が完全に消失し、そのままズルズルと下がっていく様を間近で見てしまう}。 結果として4着とオグリキャップに再び先着することができたが、自分の戦いたかったオグリキャップはもういない現実を突き付けられ&bold(){幻滅}。&bold(){&color(white,black){『もうどうだっていい』}}と投げやりになってしまう。 そしてそれが尾を引いたのか、続くジャパンカップではブライトロックが4着になる裏で、ペース配分もクソもない大逃げの果てに大失速し&bold(){低迷するオグリより2着下の13着}という大敗を喫してしまった。 倒すべき相手も何もかも失ってしまい、宙ぶらりんの状態となってしまったミルワカバ。 彼女が報われる日は果たして来るのだろうか? *余談 **モチーフ馬 モチーフとなったのはおそらく、1990年宝塚記念勝ち馬の『&bold(){オサイチジョージ}』。 ミルワカバという名前も、オサイチジョージ号の父(にして[[イナリワン号>イナリワン(競走馬)]]の父でもある)&bold(){ミル}ジョージと母サチノ&bold(){ワカバ}を合体させたもの。 クラシック期から1990年序盤に重賞4勝をあげ、その勢いで安田記念3着を経てアメリカ遠征を予定していた[[オグリキャップ>オグリキャップ(競走馬)]]に宝塚記念にて勝利し『怪物を撃った男』として名を残し、&bold(){1989年クラシック世代の中で唯一古馬GⅠを制した}。 しかしその後勝利することはできず、最終的にオグリキャップ引退の翌年、1991年有馬記念でオグリの同期(で1990年天皇賞(秋)と[[ダイタクヘリオス>ダイタクヘリオス(競走馬)]]が勝利した1991年マイルCSでオサイチとも対戦していた)ダイユウサクが勝利する影で8着となった後引退。 引退後種牡馬となるも、ミルリーフ系全般の日本での需要低迷や[[オサイチと同世代のアメリカからの輸入種牡馬>サンデーサイレンス]]の大活躍もあってか&s(){ダイユウサクより種付け数は多かったが}後継を残すこともできなかった。 そして最終的には1999年に用途変更がされた後に&bold(){行方不明}となってしまっている((なので史実馬主の他界等もあって権利関係が不明のため(一応最期が謎なサムソンビッグが実名登場した例はあるものの…)本名でのウマ娘化が不可能だと思われる。))。 ミルワカバの勝負服は&bold(){&color(red){赤}・&color(purple){紫}・黒}で構成されているが、オサイチジョージの勝負服は&bold(){&color(dodgerblue){水色}・&color(pink){桃色}}で構成されており全くの別物。 オサイチジョージの戦績に因み宝塚記念優勝レイの&bold(){&color(red){赤}}、宝塚記念ゼッケンの&bold(){&color(purple){紫}}、毛色の&bold(){黒}という考察があるものの真相は不明。 尚、作中での『カツラギエースの再来』という呼び声にも元ネタがあり ・&bold(){オサイチジョージの[[馬主]]と調教師は、カツラギエースと同じ野出長一氏と土門一美調教師} ・&bold(){オサイチジョージが金杯を制した時の鞍上は、カツラギエースの主戦騎手である西浦勝一ジョッキー} ・&bold(){ヤエノムテキに騎乗していた岡部幸雄騎手が宝塚記念でのオサイチジョージの走りについて『カツラギエースをやられてしまった』というコメントを残している} と共通点が存在している。 **谷間の世代 ミルワカバのクラシック世代は劇中で『谷間の世代』と呼ばれているが、現実の競馬でもオサイチジョージの89世代は牡馬クラシックの上位勢が故障・出来落ち((ダービー馬のウィナーズサークルと菊花賞馬のバンブービギンはクラシック終了後に骨折が発生し早期引退、皐月賞馬のドクタースパートは長い低迷期に入ってしまったが、ラストランとなったステイヤーズSにてレコード勝ちを収めて引退することができた。))で古馬戦線を満足に戦えなかったこと、そして上の世代も下の世代も歴史に名を遺す名馬が揃っていたことにより、一際影が薄い世代となってしまっている。 現時点において89世代から[[実名でのウマ娘の実装がされている競走馬>ウマ娘の一覧]]が皆無な事からも察することはできるだろう。 とはいえ、89世代の全てが注目されてなかった訳ではなく ・[[武豊]]に初めての牝馬クラシックをプレゼントし、『ユタカの恋人』と称された&bold(){シャダイカグラ} ・そしてそのシャダイカグラの不幸な事故により、[[日本競馬史に残る大波乱を起こした>G1で単勝万馬券を記録した競走馬]]&bold(){サンドピアリス} ・牝馬だてらに牡馬をも蹴散らして南関東三冠を成し遂げ、&s(){オグリに敗れた89オールカマーと[[JC>1989年第9回ジャパンカップ]]での出番はスルーされたものの}地方重賞時代の東京大賞典と川崎記念を制し有終の美を飾った不世出の女傑&bold(){ロジータ} ・ダートを主舞台とし、中央競馬の最高齢出走記録となる15歳(現表記:14歳)まで現役を続けた&bold(){ミスタートウジン} と記録を残す競走馬は確かに存在している &s(){だからこそ余計に牡馬クラシック勢の影が薄くなっている側面は確かにあるのだが…}((もっとも古馬時代の活躍こそ薄いものの、ハイセイコー以来となる“地方出身の”皐月賞馬ドクタースパート、史上初となる“芦毛”のダービー馬ウィナーズサークル、馬主・調教師・主戦騎手が父と同じ布陣で父子クラシック制覇を成し遂げたバンブービギンとその個性はむしろかなり強烈。時代が時代なら、もっと騒がれたハズだったのだが……)) 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 結末をわかっているからこそ、最後どうなるか。ある意味オグリと同じくらいに気にはなっている -- 名無しさん (2025-08-24 00:54:41) - 「谷間の世代」でぼんやりとは気付いたが「最弱世代」なんて心ない呼び方をされることも多いと聞く89世代だったとは……。本文でも触れられた通り「よりによって同期きっての強豪の早期引退が多かったため、古馬になってからも活躍し続けられた競走馬がとても少なく結果的に名高い強豪の現れた前後の世代に埋もれてしまった」とは聞くけれど……。海の向こうの同世代は文字通りにそれ以降の日本競馬界を変えたアイツがいたという皮肉よ…… -- 名無しさん (2025-08-24 01:13:23) - そもそも「負けてなお注目され続ける完璧で究極のアイドルウマ娘」に対して「レースで勝って鬱憤を清算したい」って発想自体もズレてるというか……勝ち続けてるから目立ってるんじゃないんだよねオグリの場合 -- 名無しさん (2025-08-24 01:15:37) - 走る事へのモチベ自体失ってるみたいだし史実の戦績を見るに恐らくこの後モチベが回復する事はないんだろうね…回復した上であの戦績なら尚更お労しい -- 名無しさん (2025-08-24 01:15:52) - 史実の馬の方は騎手やらを含めたタイミングの問題等もあっただろうから悲劇って感じになるけどなまじ人になってるせいでこいつらの才能が足りないのが悪いって印象なってしまうのがフォークイン(ホーリックス)と真逆というか… -- 名無しさん (2025-08-24 01:24:47) - 地方には川崎競馬場永遠のヒロインロジータや岩手黄金時代の牽引者スイフトセイダイとグレートホープがいたり、アメリカではサンデーとイージーゴアの決闘が繰り広げられ牝馬ではオープンマインドがトリプルティアラを達成したり、欧州ではナシュワンが英国二冠馬になってたりと他に目をやれば強い世代なんだけどね -- 名無しさん (2025-08-24 01:44:13) - ジャパンカップ13着は前回のジャパンカップを再現することでオグリを奮起させようとして失敗したんだろうな -- 名無しさん (2025-08-24 02:37:41) - こんな形相する娘も、後でダンス踊ったんだよな・・・ -- 名無しさん (2025-08-24 08:51:34) - クラシック組はウィナーズサークルは2025年時点でなお中央競馬唯一の芦毛のダービー馬だからまだ語り草になってるほうかと -- 名無しさん (2025-08-24 09:19:40) - 下の世代がウマ娘化してるのが多いから余計に差がわかる。アイネス、イクノ、ルビー、ヘリオス、パーマー、マックイーン、ライアンが全部90世代 -- 名無しさん (2025-08-24 09:29:36) - 次の有馬記念では4着とまずまずの結果だったしその時に何かしら報われると願いたい -- 名無しさん (2025-08-24 09:30:28) - 逃げ馬が出遅れて押し出されてスローペースを作り、ライアンやブライトロック(白石)の折り合いを妨げる一方で歴戦で折り合いに問題がなく追走力が衰えてハイペースを追えないオグリに有利な環境を作ってしまった結果の4着だから納得出来るんだろうか -- 名無しさん (2025-08-24 11:41:46) - サイゲ的にはサウンズオブアースやロイスアンドロイスやサムソンビッグより優先度が低い世代 -- 名無しさん (2025-08-25 19:33:50) - カチューシャのウマ娘って毛色的に芦毛か?だとしたら… -- 名無しさん (2025-08-28 00:46:22) - この世代の中だと実装最有力だけど現状だと来る気配が全く無いという -- 名無しさん (2025-08-28 04:42:52) - 谷間の世代見ると言い方はあれだが90世代はどの距離もゲームにでてないのも含んでもスター性持った馬とか強い馬が多かった世代なんだなって -- 名無しさん (2025-08-29 07:44:36) #comment(striction) #areaedit(end) }

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