能登(夜行列車)

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&font(#6495ED){登録日}:2009/11/13(金) 00:17:39 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「能登」は上野と金沢を結ぶ夜行列車。区画は寝台特急「北陸」と同じでお互いを補完しあう関係にある。 定期券や乗車券、それから急行券があれば乗車できるので高速バスや「北陸」に乗らない人が主な乗客。 昔は上越新幹線や[[高崎線]]の高崎方面行き最終電車の後に発車したため、電車に乗り遅れた人にとってはありがたい存在だった。 車内放送を元にしたラップ曲を数多く制作する「SUPER BELL"Z」の「MOTER MAN」シリーズにも、 これを題材にした曲「MOTER MAN終電上野発23:54分」がある。 ずっと↓にネタバレ   歴史は古く、ルーツは1959年に生まれた上野と金沢を結ぶ臨時急行「黒部」から始まる。 愛称がついて「北陸」の補完列車となったのは1975年のこと。 区画は上野~金沢でスハ43系客車と10系寝台客車、グリーン車のスロ62に荷物車のスニ41を連結した。 この時は上越線経由で川端康成の『雪国』で有名な清水トンネルを越える時は、 流麗なボディを持つ機関車、EF58の前にデッキのついた武骨なボディのEF16がエスコートして山を越えた。 ちなみに『能登』の列車名は、かつて東京〜金沢を米原経由で運転されていた列車に使われていたが、新幹線の影響で廃止されており、ここで再び日の目を見ることとなった。 上越新幹線開業後は信越本線経由となり、客車も14系寝台客車と座席客車になりサービス向上。 機関車は碓井峠を越えるために専用の機関車、EF62が牽引し、横川~軽井沢は峠のシェルパ、EF63がエスコートした。   1993年のダイヤ改正で列車のスタイルが大きく変わり、489系特急電車の投入により寝台車がなくなり、福井駅まで延長された。 1997年の信越本線の横川~軽井沢の廃止後は再び上越線経由になり、2001年には運行区間が短縮されて上野~金沢と昔に戻る。 新潟県中越地震、新潟県中越冲地震時には運休した。 ほくほく線が先に全区間走行可能になると、一時的にほくほく線十日町経由・全区間同じ向きで運転、イザと言うときの為に設定されたほくほく線の急行料金が実際に使われる数少ない事例となった。 下り列車は高崎駅で先行する夜行快速『ムーンライトえちご』と接続・追い越しを行い、新宿副都心からの乗客の利便を図っていた。 いずれ予定されている北陸新幹線の延伸時は北陸と運命を共にするのでは…と言われている。 と思ったら2010年春の改正をもって&font(#ff0000){定期列車}を終了。やはり北陸新幹線の工事の影響があるとのこと。 臨時列車として残ったが、2012年2月の運転を最後に設定がなくなった。 尚、同じ区間を走っていた寝台特急北陸は廃止となる…残念。   定期列車時代に使用されていたのはJR西日本金沢車両センターの489系特急電車。9両編成3本が専用車両として用意されていた。今では見られないボンネットの先頭車と国鉄時代から伝統の赤とクリームの国鉄メークを纏う貴重な電車だった。というか、151系『こだま』から始まったボンネット型先頭車の最後の奉公であった。そんな車両が、2010年代まで毎日上野駅地上ホームに顔を出していたんだから驚きである。&bold(){&s(){JR西日本の物持ちが良いのはいつものことだけが}} 廃車された後、トップナンバーの先頭車が小松駅前と京都鉄道博物館に1両ずつ保存されている。 そして小松の方はアニメに出た。((ガーリー・エアフォース)) 上野寄り4両は指定席車両で1号車が&font(#ffc0cb){女性専用席}、4号車が&font(#008000){グリーン車}。長岡寄りの5号車~9号車が自由席で、6号車は改造が施されてラウンジが設置されていた。 途中で列車の向きが変わり、上野~長岡は9号車が先頭になるが、長岡~金沢は1号車が先頭になる。 長岡で折り返しているが、上越線と信越本線の分岐は宮内なので、宮内~長岡間は重複している(もちろん乗車券は長岡で降りないなら長岡まで行かない券で大丈夫)。 能登運用の何時間か前には間合いで上野18時の『ホームライナー鴻巣3号』、上野20時の『ホームライナー古河3号』にも使われ、一度都心を離れ、その後上野に戻り金沢を目指す。 尚、2010年3月15日以降は間合い運用のホームライナーを含め、ムーンライトえちごで使われていた新潟車両センター所属の485系6両で運転される。 (ムーンライトえちごは183系での運転となる。) しかし、臨時急行能登も2012年2月24日以降の設定が無くなり、そのまま廃止となってしまった。 東海道新幹線の影響で一度は列車名が消滅し、上越新幹線、長野新幹線が出来る度にルートを変更し、そして北陸新幹線工事の影響で廃止になるという、新幹線網の整備に振り回されつつも、細く長く走り続けた列車であった。   ◎運行経路と途中停車駅(2010年3月ダイヤ改正から廃止まで) 〇&font(#008000){JR東日本}区間 ◆[[東北本線]](上野-大宮) ◆[[高崎線]](大宮-高崎) ◆[[上越線]](高崎-宮内) ◆[[信越本線]](長岡-直江津)((宮内-長岡間は重複運転。)) 〇&font(#0000ff){JR西日本}区間 ◆&font(#ff0000){北陸本線}(直江津-金沢) 上野駅 大宮駅 熊谷駅 高崎駅 直江津駅 糸魚川駅 泊駅 入善駅 黒部駅 魚津駅 滑川駅 富山駅 小杉駅 高岡駅 石動駅 津幡駅 金沢駅 この他、長岡駅では方向転換のため、水上駅と越後湯沢駅では乗務員交代のため運転停車を行っていた。 NゲージではKATOとTOMIXから製品化されている。14系客車と489系のセットが発売。後者については「白山色」「国鉄特急色」双方が用意されているが、プロトタイプとなった車両が異なっているのでマニアの方々は要注意。EF62/63も製品化済み。 10系客車時代についてはKATOの独壇場。機関車についてはEF58の中の変わり種、EF58 35やEF1がも発売されており隙はない。 あるいは、グリーンマックスのキットで客車を作ってKATOの機関車と組み合わせてもよいかもしれない 以下「MOTER MAN終電上野発23:54分」のネタバレ チンピラの若者と一悶着おこした酔ったサラリーマンのおじさん。 このせいで若者は終電に乗れず、やり返すとばかりに若者もおじさんを終電に乗せずに二人は上野に残される。 しかし、能登の乗車案内を聞いたおじさんはこれに無事乗車。家に帰れるか、と思われたが… &font(#ff0000){寝過ごしたおじさんは富山まで行ってしまったとさ} 追記、修正よろしくお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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