世界貴族(ONE PIECE)

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世界貴族(ONE PIECE) - (2025/06/10 (火) 09:03:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/11/15 Tue 21:06:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めるえ

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#center(){&sizex(5){&font(#808000,b){───天竜人はこの世界を創造した「神」}}

&sizex(5){&font(#808000,b){ここにいるのはいわば“下界の王達”}}

&sizex(6){&font(#808000,b){「神」が欲する物は全て差し出すのは必然}}


&sizex(6){&bold(){そうだえバカ者共!!}}}


#openclose(show=●目次){
#contents()
}


*【概要だえ】
[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]の本拠地である「聖地マリージョア」の住民にして『[[ONE PIECE]]』世界で最も誇り高く気高き血族として、世界の頂点に君臨する者たちのこと。
作中では&b(){“天竜人”}とも呼ばれている。これに関連して家紋も“天翔る竜の蹄”である。

約800年前に[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]を創設し、聖地マリージョアに移り住んだ20人の王達((正確には[[アラバスタ王国]]のネフェルタリ家のみ移住を拒否したので19人の王達))の末裔の一族。
男性は[[語尾]]に「え」、女性は「アマス」とつけることが多い。

一般人の事を&ruby(しもじみん){下々民}と呼び、聖地から出る際には同じ空気を吸わないようにシャボンディ諸島ではマングローブ樹脂製のシャボン玉、それ以外の所ではプラスチック製の立方体の透明なマスクをかぶり、宇宙服のような特殊な防護服を纏っていて闊歩している。
ただし全員がそのような服装に統一されているという訳でもなく、五老星、神の騎士団、後述する「先住民一掃大会」の&ruby(ハンター){“狩人”}はこれに該当しない。

普段からおよそ一般人とかけ離れた生活をしていることに加え、&ruby(レッドライン){赤い土の大陸}の頂という地形や政府関係者以外の立入が制限されているマリージョアの閉鎖性も相まって、[[魚人族>魚人族/人魚族(ONE PIECE)]]を「魚」と強く差別しているなどその認識は狭量。

ちなみにマリージョアには天竜人が管理する、存在自体が世界を揺るがす「国宝」があるという。

ONE PIECEの世界の闇の一つ。
モチーフはおそらく、&bold(){“現実世界”の人間の負の歴史}。
「奴隷制」「アボリジニ(先住民)狩り」など似たようなことが過去にはいくつもあった。
…元ネタより過激にされているところもあれば、“マイルド”に描写されているところもある。


*【世界最高峰の権力と財力アマス】

&sizex(4){&bold(){なんでアレがそんなに偉いんだ!?}}

&sizex(4){&bold(){創造主の血を引いている…}}

&sizex(4){&bold(){800年前に「世界政府」という一大組織を作り上げた王達}}
&sizex(4){&bold(){その末裔が「天竜人」}}


**◇特権階級
世界政府を創設した王の末裔である天竜人は、世界政府の上層部や各国の王達すら意に介さない程の絶大な権力を持っている。((とはいえチャルロス聖がしらほしを奴隷にしようとして刃向かったフカボシ達を殺すよう指示した際に「王族でも金を積めば許される」と発言している辺り、流石に天竜人でも王族相手に手を出すのはノーリスクでもない様子))
その為、&bold(){「気に食わない」「目障り」「横切ったから」等のふざけた理由で人を射殺しても一切罪には問われない。}
そして一般人や[[海賊>海賊(ONE PIECE)]]、魚人族や[[巨人族>巨人族(ONE PIECE)]]などの[[亜人種>ONE PIECEに登場する人種]]を[[奴隷>奴隷(ONE PIECE)]]にしても問題ない等の凶悪な特権が認められている((ヒューマンオークションの説明文を見るに、犯罪者及び[[世界政府非加盟国>世界政府加盟国/非加盟国(ONE PIECE)]]は例外なく人権無視の措置がある。また上納金未納でも同じ境遇にされる模様。))。
その為か一般人に対して人道もへったくれもない行為をしでかしており、一例を挙げると
・[[奴隷>ボア・ハンコック]]にその場のノリで[[悪魔の実]]を食わせて無理矢理能力者にさせ、晒し者にする
・海賊旗を掲げてたとはいえ[[目の前を横切った漁船>サボ(ONE PIECE)]]を何の宣告もなく砲撃する
・笑われた、会話がうるさい等の些細なことで射殺する
・前を横切った子供を弾丸16発を撃ち込んで殺害する
・[[恋人が買い取られる際、拒絶するような動作をした者>ギルド・テゾーロ]]を奴隷として連行する
・娘が奴隷として拐われ無惨な姿で帰って来た後、誰とも口を聞かず三日後に[[自害>自殺]]した下々民がいる((ソ連のNKVD議長、ラヴレンチー・ベリヤにほぼ同じ逸話がある。もちろんベリヤが加害者側))
・妻が生きたまま焼き殺された下々民がいる
・余興で奴隷の目を潰すなど残忍な事をする
・革命軍の女兵士を「妻」として攫い、病気になった途端に(恐らくは天竜人の血を引いているであろう)[[子供>ジュエリー・ボニー]]も一緒に捨て去る
・牛肉を希望したが食料庫が底をついていて出せずに代わりに魚を出したシェフを銃殺
・各国の王族の集まる&ruby(レヴェリー){世界会議}に乱入し、[[気に入った王女>しらほし姫]]を誘拐しようとし、後に止めに入った別の天竜人を後で焼き殺そうとする。
・[[全世界的なアイドル>ウタ(ONE PIECE)]]を堂々と舞台上で攫おうとし、失敗したらその部下を銃撃する
など、彼らの所業は凄惨を極めている。
かつて奴隷だった者はタイガーによって解放されたが、[[生涯に>ボア・ハンコック]][[残る傷>コアラ(ONE PIECE)]]として苦しめられているのは変わらない。
&font(#808000,b){「神が(理屈を)通す必要はない」}とルッチが語ったように彼らの無法には世界政府に所属する国王すら逆うことは許されず、&bold(){むしろ逆らうと反逆罪として逆らった国が滅ぼされる。}
よって『ONE PIECE』の世界では&bold(){&font(red){「天竜人に逆らうな(或いは関わるな)」という絶対の不文律}}が敷かれている。
まるで世界を創り上げたか神に等しい存在。

天竜人の周りには「政府の役人」「護衛騎士」「高い戦闘力を誇るCP-0」が控えており、彼らに逆らい傷一つでもつけようものなら[[海軍本部>海軍(ONE PIECE)]]から大将率いる軍が派遣され容赦ない報復を受ける。
作中では後述するロズワード聖の要請で[[ボルサリーノ>黄猿(ONE PIECE)]]海軍大将が派遣された。
そしてついでに言うならその傲慢さは後ろ盾となる海軍や自分達の盾となる護衛にも遺憾なく発揮され、自らの命令の遂行に手間取れば一切の警告なしに粛清するのは当たり前、自分達のために命懸けで戦っている最中でも謝意など一片も持たず、それどころか仕事の結果に僅かでも落ち度があれば容赦なく死刑を宣告する。
死刑宣告がなされるのは海軍の最高戦力であろうとも変わらず、その見境のなさと後先を考えない浅はかさぶりは、替えの効かない最強の手駒であれば粛清は思いとどまる[[この人>鬼舞辻無惨]]を上回っている。

しかし後述する理由で[[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]には弱みを握られており、脅迫を受けて[[CP-0>CP-0(ONE PIECE)]]を通して世界に「ドフラミンゴが七武海脱退とドレスローザ国の王位放棄をした」と誤報を流した。

**◇天上金
[[世界政府加盟国>世界政府加盟国/非加盟国(ONE PIECE)]]から納められる&bold(){天上金}があるため、その財力も桁外れ。
上記のように奴隷に余興として悪魔の実を食べさせたことから、世間では希少で相場が1個1億ベリーとされる悪魔の実を複数個入手できるだけの伝がある事が窺え、人間オークションでも愛玩用の人魚を競り落とすために&bold(){5億ベリーをいとも簡単に提示}している。

勿論その天上金は世界政府加盟国から搾り取った莫大な重税であり、作中判明している限りでも
・&bold(){国が財政破綻し、結果的に滅亡}(ドフラミンゴの回想)
・払えなくなったせいで&bold(){世界政府から除名}
・&bold(){払えない国民が殺される}((ルルシア王国のモーダの発言。福祉が止められるといった比喩か本当に死刑になるという劇中の事実かは不明))
と、彼らの与り知らぬ所で膨大な犠牲を[[強いている>イワーク・ブライア]]。
今もこの制度なのかどうかは不明であるが、[[バーソロミュー・くま]]の過去回想によれば、天上金は国民の数に比例して多くなるらしく、&bold(){払えなくなると知るや否や棄民政策を行う王(ベコリ)が出現}し、最終的には&bold(){貧困層を口減らしのために放火して虐殺する}という最悪の結果を招いている。&bold(){しかも天竜人の入れ知恵}
もっともベコリには罪悪感の欠片も無かったため、くまの怒りを買って打倒される結果に終わったが。
「人口に比例して多くなり払えなければ殺害される税制」といえば東の海の[[アーロン>ノコギリのアーロン]]もそうだが、&bold(){そんな残虐な海賊と全く違わない、むしろ更に悪質な最低の悪制}、それが天上金制度なのである。
%%ただでさえ魚人海賊団にとって天竜人はタブーなんだから、バレてたらアーロンはジンベエにどんな目に遭わされてただろうな%%

**◇環境が生んだバケモノ
絶対的な権力を持ち、それを諌める存在が無い為、多くの天竜人は&bold(){非常に傲慢で自己中心的}な性格。
庶民を殺すことは、天竜人にとっては朝に顔を洗うのと同じように至極当たり前なことであり、人間を家畜や虫として見たり思う事は当然の事だと認識するようになってしまっている。

彼らは気の赴くままにやりたい放題の為人々は恐れ忌み嫌っており、元天竜人のドンキホーテ一家が世界政府非加盟国に来た際は過酷な迫害を受けたほど。
その一方でゴア王国を訪れた際は国民から歓迎されていたので、地域や階級によって認識に差がある模様。
%%歓迎しなければ命が無い?まあそれもあるかもしれんけど%%

ただし、世界貴族も、生まれながらの絶対悪では&bold(){決してない}。
これらの横暴は約800年前より、聖地マリージョアにて王達が築き上げた権力が暴走したものであり、外道でしかない彼らの振舞いも、ある意味では先代達から続いてきた「教育」により、天竜人以外への「優しさ・善意」が欠如してしまった結果。
実際、諸事情で下野したドフラミンゴや[[ドンキホーテ・ロシナンテ>コラソン(ONE PIECE)]]は色々と経験し、仲間・家族思いな人物にはなっている。

つまりある意味では、彼ら世界貴族も&bold(){「天竜人こそが絶対」という[[洗脳教育が生み出した犠牲者>ホーディ・ジョーンズ]]}と言える。
世界貴族同士では、普通に“人として”会話する場面も見られる(とはいえ、世界貴族の「ルール」を守る範囲内であればの話だが)。


**◇世間の嫌われ者
現時点では具体的な描写は無いが、彼らには&b(){証明チップ}という身分証があり、それを世界政府に渡す事で天竜人の地位を放棄して普通の人間として生活できるようになる。
尤も、ホーミング聖のような例外を除けば態々神のごとき地位を捨てる者などおらず、寧ろ一度放棄すれば&sizex(5){&font(red){&bold(){海軍という後ろ盾を失った一般人}}}に成り下がってしまい、天竜人に恨みを持つ民衆からの憎悪を一斉に受ける事となる。
民衆曰く

#center(){&sizex(5){&bold(){『元』天竜人だ 殺しても海軍は動かねェ!!}}}

とのことである。

また[[魚人島]]のように海軍の目が届かないような僻地では仮に天竜人を殺したとしても、現地住民がその事を黙っていれば&font(red){&b(){「ただの海難事故」として処理される可能性がある}}とのこと。

なお、世界政府や海軍は他の一般人と同様天竜人を忌み嫌っており、特に天竜人に直接命令される機会も少なくない大将格は&bold(){相手にもしたくない}というのが本音の模様。
現役大将の黄猿は愚痴を溢し、海軍本部元帥の[[赤犬>赤犬(ONE PIECE)]]は天竜人直属の[[CP-0>サイファーポール(ONE PIECE)]]を&bold(){&color(#F54738){「天竜人の傀儡」}}と吐き捨てている。
当のCP0の[[ロブ・ルッチ]]も完全に従順な訳でなく、天竜人同士のいざこざで傍観したシーンも。

世界徴兵で入った[[緑牛>緑牛(ONE PIECE)]]はマリージョアで革命軍との戦闘中にいちゃもんを入れて来た天竜人に内心で&font(b,#26896D){「邪魔だ」}と吐き捨てたことがある。
[[藤虎>藤虎(ONE PIECE)]]に至っては政府の手落ちでドレスローザの被害を野放しにしたことに対して民衆に[[土下座]]し、それに大激怒した赤犬に&font(b,#9370DB){「世界政府ってのは神かなにかですかい((この場面はあくまで政府のミスで世界貴族は関係ないと見えるが、そもそもの発端であるドフラミンゴが天竜人であり、しかもその関係で散々誤情報を流して国や海軍を混乱させている))」}と言い切っている。
さらにマリージョアでの革命軍との戦闘では隕石落としで革命軍諸共マリージョアに被害を齎そうとしたばかりか、戦闘終盤では&bold(){奴隷解放のために革命軍を援護}し、同僚の緑牛がそれを止めに入るなどもはや大将どころか一海軍兵士としても&bold(){大問題}になる行動を起こしている。
挙句の果てに[[ガープ>モンキー・D・ガープ]]は公衆の面前&bold(){(しかも世界政府の国王たちが多く集う場所)}で天竜人のことを&bold(){&font(b,#b8d6e6){「あんなゴミ屑」}}と言い切っている。((ステリー曰く、天竜人への暴言は死罪となる模様。))

更に、[[革命軍>革命軍(ONE PIECE)]]からも標的にされている。
一方でゴア王国に天竜人が訪問した際は住民から「一生に一度会えるかどうかの尊い存在」「俺も式典を見たかった」等と歓迎されており、田舎では彼らの悪行は知られていない模様((ストーリーの都合もあるのだろうが、ルフィもシャボンディ諸島を訪れるまで天竜人の実態を知らなかった))。
ステリーや[[ヨーク>ベガパンク(ONE PIECE)]]のように特権目当てで天竜人になりたがる者もいる。

だが、前述の「国宝」のことを踏まえると、世界政府が天竜人を野放しにする理由・その権力の根拠にもそれなりの理由があると思われる。

//「わざと放置」は、推測が過ぎる気もするので一旦コメントアウトさせてください
//**◆価値観とルールそれ以前に馬代わりにしている奴隷を急いでいるのに遅いから急かすというより遅い事への八つ当たりに痛めつける、特に逆らってもいない者を、意味もなくわざわざ殴ったり刺す事で『悲鳴もあげたりしない』事を誇示して喜ぶ、奴隷を持っていない同胞は変人と見なし、&bold(){下々民を庇う者は下々民以下と見做す}など、むしろ&bold(){&font(red){「奴隷を虐げなければならない」と捉えている}}節がある。神の騎士団の役割、そしてそこまで提示された情報を踏まえると、人々が天竜人に隷属しなければならないのと同じように、天竜人側にも&bold(){&font(red){「人々の上に君臨し、虐げなければならない」という基本概念が存在することが推測できる。}}そうだとすれば、天竜人は&bold(){「800年の長い年月の間に築き上げた権力が暴走した事で当初の理念を失い、漫然と腐敗していった」}結果生じた歪み&bold(){ではなく}、&bold(){「人々の上に君臨し、虐げる存在」との定義を800年の長い年月の中で常に与えられ続け、そうなる様にシステム的に作り上げられ統制された集団であり組織}であると考えられる。要するに、#center(){&sizex(6){&bold(){&color(red){人々を虐げ、傲慢に君臨する存在}こそ天竜人である}}}とする定義が先に在り、それに沿って現在の状況が作られている、という仮説が立てられる。これが正しいのならば、「人間の価値観」を持った天竜人は「集団システムとしての天竜人」にとっては、その運用を狂わせる&bold(){&font(red){害悪}}でしかないミョスガルド聖は自らを「人間にしてもらった」と語っていたが、&bold(){天竜人が「神」であり、彼らが住まうマリージョアが「神々の地」である以上、悪の組織の中に正義のヒーローの居場所は無いように、神々の地に「人間」が存在できる道理と居場所などこれっぽっちもない。}…つまり、彼らの世界においては&bold(){「傲慢に、強欲に、下々民を虐げ、搾取し、神のごとく振舞う」}以外の生き方は決して許されない。そういう意味では天竜人はまさに、&bold(){『生まれながらにこの世の全てを許された、この世で最も不自由な存在』}だと言える。あるいは、&bold(){一般人が持つ『世界政府への不満』を逸らさせる為の『スケープゴート』として設置されている}可能性も0ではないと考えられる。別の見方としては、「最初の20人」が&bold(){子孫世代をどうするかと考えた結果}が現状だとする説がある((少なくとも独裁体制ではなかったはずであり、「最初の20人」が健在の間は協議なり合議なりで政治を進めていた可能性は高い。))。「最初の20人」の存在は政府の権威の根拠であり、その子孫をあしざまに扱うことは政府としては自殺行為になる。かと言って、彼らを政治に関わらせれば、やがて意見の対立が生じて実権が行使しづらくなる為、それならば&bold(){「逆に好き放題暮らせるように計らい、何をしても許されるという仕組みを構築して飼い殺しにしてしまえ」}という話である。これに異を唱えるなど、余計な事を考える「反乱分子」が出てくれば、&bold(){神の騎士団に処分させて「現状維持」する}わけである。こうして飼い殺しにされた天竜人たちは世代を重ねるごとに堕落・腐敗して行き、&bold(){自分たち自身に権力があると錯覚した結果、マリージョアの外でも好き放題に振る舞い人々の怒りを買っている}……という現状に繋がってくる。事実として、一般の天竜人は彼ら自身に権力があるわけではなく、海軍大将を後ろ盾とした武力面での庇護、天上金を始めとする制度面での庇護、これらから生じた上記の絶対の不文律によって守られている状態であり、それを失えばどうなるかはホーミングの末路が示している。&bold(){「神々の地」に「人間」が存在できる理由はこれっぽっちもないが、逆に「人間の世界」で「神」が生きられる道理もまたこれっぽっちもないのである。}

**◇先住民一掃大会
原作の1095話で明かされた&bold(){「天竜人の狂気の象徴」}ともいえる行事。
だが実際は、世界政府が支配したい島の住民を天竜人を使って始末しているのが実態。
世界政府非加盟国に対して3年に一度行う大会であり、非加盟国に住む下々民と連れてきた罪人と問題のある奴隷を&ruby(ラビット){“脱兎”}と称して“人間狩り”を行い、[[先住民の排他をスポーツの試合感覚で行う>宇宙の無法者デスガリアン]]。
そして島民を狩り尽くした後は、島と保有していた資源もろとも世界政府が所有することになる。
海賊顔負けの略奪行為である。
こんな悪行を世界政府が黙認している事は流石に公開されておらず、所業そのものが歴史の闇に葬り去られる。

劇中で明かされたルール等
・天竜人と神の騎士団が&ruby(ハンター){狩人}という名で剣や銃などで、逃げる脱兎を抹殺し、最終的に得点が多い者が豪華賞品をもらえる
・開始前に住民を殺害するとお手付きとしてマイナス1万点からスタート
・脱兎の中に高得点のSR、Rというのがいる
・脱兎を即死させたらエクセレントボーナスとして高得点が入る
・狩人は移動手段として動物の使用が認められている
・脱兎は3週間逃げ切れば自由の身になるとの事だが、[[とある人物>エンポリオ・イワンコフ]]が語ったのは過去に行われたこの大会での生存者は0人で、最初から生き残れない現状を伝えれば逃げるのを諦めてしまってゲームとして成り立たないので、偽りの希望を与えている
・この殺戮ゲームの様子は映像[[電伝虫]]でマリージョアに住んでいる他の天竜人にも余興として放送している

*【傘下】
・&bold(){CP-0}
直属機関にCP-0と呼ばれる諜報機関がおり、主に五老星が彼らに特殊任務を与えている。

・&bold(){警護部隊}
マリージョアの巡回、外界へ出掛ける天竜人の警護している衛兵。
三角が特徴な兜と分厚い鎧を纏っており、主に槍を携えている。
そんな彼らだが、パンゲア城のとあるフロアでは衛兵が減るという事案が発生しており、「幻の部屋」という一室がこれに関わっているようだがそのワードを口に出しただけでも仲間から「冗談でもそんな事を言うな!」とタブー扱いされている。

・&bold(){神の騎士団}
マリージョアの治安維持部隊。
ワノ国終幕後の世界情勢でサカズキとテンセイの会話が初出。
知名度もそれなりにあるのか、元王国護衛戦団団長の[[ブルック>ブルック(ONE PIECE)]]や元海軍中将の[[サウロ>ハグワール・D・サウロ]]はこの部隊を知っている。

天竜人同士のもめごとや争いがどう対処されるのかは不明だったが、一般的な天竜人のより上に位置する存在であるため、世界貴族の権力にも関係なく天竜人に対しての捜査や尋問が出来る。
「え」等の語尾をつけない、任務時の格好はコートや豪奢な軍服を着用、下界においてはヘルメットなどの類はつけていないのが特徴で五老星以上に一般天竜人とは異なっている。
巨人族でエルバフの王子である[[ロキ>ロキ(ONE PIECE)]]を勧誘しており、生粋の天竜人の出自の者と騎士団に勧誘され入団を承諾して天竜人になった者から構成されている可能性がある。

治安維持以外にも下界において極秘裏の特殊任務にも従事するなど、&bold(){世界政府直属の特殊部隊}としての側面も持つが、後の描写を見ると&bold(){&color(red){五老星の支配者である&bold(){&ruby(●●●●){[[もっと上>イム(ONE PIECE)]]}}の私兵}}と言った方が正しいのかもしれない。とはいえ最高司令官であっても五老星相手でもタメ口は許されず、礼儀をもって接しなければならない。
実際その存在を団員は熟知しており、&bold(){&ruby(●●●●){もっと上}}のことを&bold(){「御大」}と呼んで敬っている。
力を与えられている影響か、彼等もまた五老星と同様に不死の再生能力を持っている。

かつてのゴッドバレー事件では、[[ロックス海賊団]]が迫り来る時も、一切臆せず、海軍を世界貴族護衛のために下がらせて最前線にでており、最強のロックス海賊団vs神の騎士団&海軍&[[ロジャー海賊団]]の構図になった模様。
後に革命軍のリーダードラゴンも&font(#38761d,b){「今回の聖地での戦いと8ヶ国の革命に神の騎士団は動く。本当の戦いはこれからだ!」}と言及。
理由は不明だがマリージョアでサボ達革命軍が暴れた際には出動しなかった。


*【奴隷だえ】
世界政府非加盟国、加盟しても上納金を支払わない国、海賊などの犯罪者は人攫い屋などに捕まり人身売買の店に奴隷として売り出される。
脱走したりすると爆破する首輪をつけられている。
作中では人間屋という人身売買の店で購入、権限で誘拐じみた事で強制的に入手しており天竜人は多数の奴隷を所持している&footnote(天竜人以外の貴族、金持ちも奴隷を労働力などで所持している)。
四つん這いになった奴隷の上に跨り移動手段として酷使、見世物目的で後ろに繋げて行進させている。
本来なら人身売買は世界的に禁止されているが世界政府、政府直属の海軍はこの手の店などは「職業安定所」と黙認している。
相場としては男性の巨人(単純な労働力)・若い女性の人魚(愛玩用)にはかなりの高額が設けられている(この2種族は長年迫害された経緯も含まれる)。
ちなみに'''能力者は時価である'''。


*【歴史アマス】
**◇創設
彼らの先祖である20人の王たちは世界政府創立の折にマリージョアへ家族と共に移住したため、彼らの治めていた国々(ドレスローザ王国など)はその代で王家の血筋が変わっている。
ただし20人の王のうち[[アラバスタ王国]]のネフェルタリ家だけは移住を拒否したため、唯一祖国に残っている。

**◇世界の秘密を知る者たち
世界政府の設立に深く関係している“空白の100年“、登場人物の“D“という名の意味を知っているようで元天竜人であったロシナンテは「“D“はまた必ず嵐を呼ぶ」「神の天敵」と大人たちから教えられていた。
原作1114話でベガパンクが世界規模の配信で空白の100年に関して語りだした時にマリージョアにいた天竜人が憤慨しており「死刑では済まさん!奴の死体を持って来い!!切り刻んでやる!!」と憎悪を募らせていた。
ただし、比較的若い年齢のシャルリア宮の反応を見る限りでは、天竜人の中でも知る者と知らない者の差異があるのかもしれない。


*【登場した天竜人だえ】
**◆&color(whitesmoke,black){五老星}

#center(){&bold(){&color(whitesmoke,black){“五老星” ここに!!!}}}

「天竜人」の存在が明かされる遥か前の原作25巻から登場していた&bold(){&color(red){「世界政府最高権力」}}と称される5人の老人の男性にして、&bold(){全天竜人の頂点に立つ5人。}
ただし[[サカズキ>赤犬(ONE PIECE)]]の言動によれば&bold(){[[さらに上=世界貴族の頂点>イム(ONE PIECE)]]}が存在している。

メンバーは以下の5人で構成されている。
・&bold(){&color(deepskyblue,black){トップマン・ウォーキュリー聖}}&br()&br()
・&bold(){&color(#c5c529,black){イーザンバロン・&ruby(ブイ){V}・ナス&ruby(じゅろう){寿郎}聖}}&br()&br()
・&bold(){&color(red,black){マーカス・マーズ聖}}&br()&br()
・&bold(){&color(#2bc32b,black){シェパード・&ruby(ジュウ){十}・ピーター聖}}&br()&br()
・&bold(){&color(peru,black){ジェイガルシア・サターン聖}}&br()&br()
その他詳細は[[該当項目>五老星(ONE PIECE)]]にて。

**◆通常の天竜人
・&bold(){ロズワード聖}
#center(){&sizex(5){&bold(){鈍器で叩こうが、刃物を刺しても悲鳴も言わない最上級の奴隷だえ!}}}

年齢:53歳→55歳
[[身長]]:215cm
出身地:聖地マリージョア
誕生日:6月28日
[[血液型]]:XF型
好物:猿の脳みそ
CV:掛川裕彦


本編で初登場した天竜人・ロズワード家の家長。
髪型と衣装を除けば見た目は普通の中年男性。
顔立ちは男性天竜人の中では比較的威厳ある部類…というか(息子含めて)他が酷過ぎると言うべきか。
海賊の船長を奴隷としてコレクションする趣味があり、その内の何名かは息子に貸している。
シャボンディ諸島の&ruby(ヒューマンオークション){人間屋}にて息子を殴り飛ばした[[ルフィ>モンキー・D・ルフィ]]に激怒し、海軍に大将を呼び寄せるように通報。
麦わらの一味と衛兵達が戦う中、「&bold(){&color(#F54738){女は剥製}}にして、&bold(){&color(#3B4EF0){男はエサ抜きガリガリ奴隷}}にする」と一味への残虐な処遇を口にするが、直後に偶然頭上から落ちてきた[[ウソップ]]の&bold(){尻に圧し潰され}、頭を地面にメリ込ませて気絶、重傷を負った。
ちなみにウソップはオークション会場に着いたばかりで直前の横暴含め天竜人のことは何も知らなかった為、自分の尻で圧し潰した男は&bold(){単なる不運な一般人}程度にしか思っておらず、&bold(){「げっ‼ごめん おっさん」}とフツーに謝っていた。
&s(){「おっさん」などという尊敬も憎悪も込もっていない気安い呼ばれ方したのは、彼にとっておそらく人生で初めてのことだったのではなかろうか。}

2年後の世界会議編では後述の件で顔に大怪我を負った息子を迎えに再登場。
その時に乗っていたのは[[無敵奴隷>バーソロミュー・くま]]だった。
上記の言葉を言っていて無敵奴隷の性能には非常に満足している。
チャルロスが再度[[しらほし姫]]を捕まえようと無敵奴隷と共に向かったが、ミョスガルド聖によってチャルロスが大怪我を革命軍によって無敵奴隷が奪われてしまった。

モデルは息子と共に世界屈指の大富豪一族と言われる「ロスチャイルド家」と思われる。


・&bold(){シャルリア宮}
#center(){&sizex(5){&bold(){さァ“魚”!! 死ぬアマス!! }}}

年齢:15歳→17歳
身長:178cm
出身地:聖地マリージョア
誕生日:3月29日
血液型:XF型
好物:キャビアの金箔のせ
CV:笠原留美


ロズワード聖の娘で、チャルロス聖の妹。
ペットで犬のサルウ(同じようにマスクを被っている)を飼っている。
外見は兄と似ても似つかぬ美少女だが、逃亡して首輪の爆破で倒れていた船長デビル・ディアスの顔を蹴った挙句「ただの人間のくせに」と吐き捨て平然と銃で撃つ((因みにディアスはこの後海軍に捕縛されたのでこの時はまだ死んでなかったらしい。つまりその時点でシャルリア宮は所有物であったディアスを捨てて海軍に引き渡しており、当のディアスがなし崩し的に奴隷の身分から解放されたと言える。))などの傲慢で非道な性格は兄と同じ。
父親曰く&b(){「奴隷のしつけがなっていない」ので奴隷に逃げられる}らしい。
シャボンディ諸島の人間屋で[[麦わらの一味]]に父と兄が重傷を負わされた事に激昂し、ルフィの友人のケイミーを撃ち殺そうとしたところを[[レイリー>シルバーズ・レイリー]]の「[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]」で気絶させられた。
その後、麦わらの一味を取り逃がした海軍に対して八つ当たりに近い態度で怒鳴り散らしていたが、流石に発砲するような事をせずに口頭注意だけに留めていた。
父、兄を大怪我に負わせたルフィ達に憎悪に満ちた顔で復讐を誓っていた((具体的な描写こそ無いものの、マリンフォード頂上戦争でのボルサリーノの発言から、麦わら一味に逃げられた後も引き続き報復を要請していた模様。))。
2年後では聖地で[[ベガパンク>ベガパンク(ONE PIECE)]]の配信を聞いていたが、他の天竜人は激怒していた中、彼女は&bold(){「『空白の100年』?何アマス?それは…」}と反応していた。

 
・&bold(){チャルロス聖}
#center(){&sizex(5){&bold(){お前ムカつくえ~!}}}

年齢:22歳→24歳
身長:230cm
出身地:聖地マリージョア
誕生日:6月1日
血液型:XF型
好物:高級ソフトクリーム
CV:[[茶風林]]

ロズワード聖の息子でシャルリア宮の兄。
いつも鼻水が垂れていて、父や妹とは似つかぬ醜悪な老け顔の青年。
天竜人という存在を体現するかの如く、権力を盾に暴虐の限りを尽くし、麦わらの一味(と読者)に「歯止めなく暴走した権力(byパッパグ談)」を見せつけた下衆。
作中に登場している天竜人の中でも特に常識がなく知能も低い節があり、天竜人とは言え同じ者同士であれば他人を思いやれる者が多い中、チャルロス聖に至ってはそれらの進言すらまともに聞こうとしないのでかなり質が悪い。実際、父親に無駄遣いの多さや「(魚人ではなく非力な)人間の奴隷を馬代わりにして移動するのか」と指摘され、呆れられているが本人は特に意に介してない他、くまに対してミョスガルトを焼き殺すよう指示したりしていた。
・奴隷の男を乗馬のごとく乗り物扱いして酷使、更には八つ当たりで蹴りを連発して虐待
・たまたま横切ろうとした重症な患者を担架していた医師らの頼みを無視し、楽にさせてやると息巻き患者を蹴飛ばす
・妻を12人も持っており、気に入った女性を見たらオークションに出品されてなかろうが関係なく容赦なくマリージョアに連れ去り、飽きたら捨てる。%%ぶっちゃけ下手な凌辱ゲーよりも酷い強姦魔%%
・その連れ去ろうとした女性の婚約者が出るも容赦なく撃つ(撃たれた彼氏は通りかかった[[ゾロ>ロロノア・ゾロ]]が病院に連れていった)
…などと鬼畜そのもの。
その後は人間屋で人魚のケイミーを5億ベリーで買った後、ハチを撃って奴隷にしようとした事で、
激怒したルフィから([[ベラミー>ハイエナのベラミー]]を仕留めた時以上に)強烈なパンチを食らい、顔に拳のあとが残る程の重傷を負う。この際、パンチ一発でダウンしたベラミーと違い、即座に起き上がっている。

2年後の世界会議編で再登場を果たし、自宅からしらほし姫を望遠鏡でその美貌と人魚という種族に興奮していた。
そして案の定、巨人族の奴隷3号を引き連れて王族たちのパーティに乱入。
しらほし姫を「人魚を拾ったえー!」と称して王族たちの目の前で攫おうと画策するが、同じ天竜人でありながら、とある一件で良識を持った後述の男に棍棒で思いっきり殴り飛ばされるという末路を迎えた。
なお、この少し後に起きた革命軍幹部によるバーソロミュー・くま奪還作戦に巻き込まれたらしく、何者かに殺されかけた模様。((世間ではこの犯人はサボだとされているが、信憑性は不明。))
後の描写では&bold(){1ミクロンも懲りる事なく奪還作戦の混乱のどさくさに紛れて再びしらほし姫を攫おうとした}結果、同じ後述の男の手引きを受けた[[サイ>サイ(ONE PIECE)]]と[[レオ>レオ(ONE PIECE)]]から&bold(){同時に「錐龍錐釘」と「しっぽハンマー」を脳天に全力で叩き付けられる}
制裁を喰らって&bold(){体高が半分ぐらいになる}程身体に頭がめり込んだ&s(){それで「殺人未遂事件」「殺されかけた」で済むって何で生きてんだろう……}((しらほしの兄であるフカボシ達も本気で殺しに行っていたが「国がある諸君より海賊である彼らが処した方が後の都合がいい」と止められてている))。


・&bold(){ジャルマック聖}
#center(){&sizex(5){&bold(){海賊旗を掲げたら何者だろうと海賊だえ}}}
#center(){&sizex(5){&bold(){何よりィ・・・ 下々民が私の艦の前を横切った!!!}}}

CV:[[増谷康紀]]

ルフィの過去編に登場。
12年前のゴア王国を訪問する時に、自分の船の前を横切ったという理由で[[サボ>サボ(ONE PIECE)]]の小舟を砲撃し、沈めた。&footnote(まあサボは盗んだ漁船に海賊旗を掲げていた行為は現実で言うと来日した海外の国王の車列に反社会マークを掲げた奴が通るという下手したらテロ行為に発展する可能性もある暴挙。) 
自を歓待する民を「下々民がたくさんいる」としか思わなかったり、横切っただけで沈めるなど傲慢な天竜人そのものではあるが、機嫌を損ねて公務を放棄せず訪問をこなすなどチャルロス聖に比べれば遥かに理性的な一面もあり、サボの船を射った際に「船には子供が!」と意見した役人に対しても激昂せず、上記のセリフを返しただけに留めている。
原作では鼻から上の顔は不明だったが、アニメでは一瞬だけだが鼻から上の顔が登場し、後に公式のキャラ紹介一覧にて姿の全貌が判明。
目付きが鋭い下膨れの人相をしており、男性天竜人の中では割とマシな顔立ち。


・&bold(){ドンキホーテ・ミョスガルド聖}
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(green){私の事などお忘れだろうネプチューン}}}
&sizex(5){&bold(){&color(green){──しかし私にはリュウグウ王国への恩があり}}}
&sizex(5){&bold(){&color(green){この日を待っていた あなた方がここに来る日を}}}
&sizex(5){&bold(){&color(green){10年前リュウグウ王国に漂着した愚かな天竜人が私だ…}}}
&sizex(5){&bold(){&color(green){亡きオトヒメ王妃に諭され人間にして貰った!!!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(green){全力であなた方の力になりたい!!!}}}
}
年齢:35歳
身長:215cm
出身地:聖地マリージョア
誕生日:12月13日
血液型:X型
好物:フォアグラ→海藻マリネ
CV:後藤哲夫→菊池正美

ドフラミンゴ一家と同じくドンキホーテ姓を持つ天竜人。((魚人島編では姓は出てこず、世界会議編でドンキホーテ一族だと明かされた))
10年前にリュウグウ王国に現れた天竜人で、フィッシャー・タイガーが起こした反乱で逃げた奴隷の魚人を取り返そうと魚人島に向かうが、その途中で海洋生物に船を襲われ難破し、船員は全員死亡し重傷を負う。
満身創痍の姿で魚人島に漂着し、「マスクと薬を持って来い」と銃を乱射して暴れ回ったところを、元奴隷であった魚人達から殺されそうになった(余りの嫌われ様に通行人も全員一致で「見なかったことにしよう」((海底1万mに位置する魚人島には海軍も常駐しておらず、誰かがわざわざ申告しに行かない限りは殺傷・行方不明事件は全て海難事故として済ませられる。))と団結したほど)が、王妃オトヒメが庇い立て、更にしらほし姫の泣き声で襲来した海王類が出現したことで事なきを得る((アニメ版ではだいたいは原作通りであるが、海王類が出現する直前のシーンで自分を助けようとしたオトヒメに銃を突きつけて人質に取り、更には「魚類の王妃など下々民以下」と罵倒していた。))。
結局、アラディン(元奴隷。おそらくはミョズガルドと面識があり彼の奴隷だった様子)によって治療が施され、マリージョアに帰ることになった時も「覚えていろよ、魚類ども」と吐き捨てるなどの蛮行に出ていたが、この際に同行を希望するオトヒメを連れて行き、世界会議でも通用する「天竜人の書状」を書くキッカケを作った。
以上の事から分かるように性格は卑劣だが、人魚の説得に首を縦に振るあたり、作中で登場した天竜人ではまだマシな人物だった。
ちなみに父親も出ており、息子と同じような顔で不細工のくせに、美女(妻か奴隷かは不明)をはべらせていた。

世界会議編でチャルロス聖がしらほし姫を捕まえようとした上、止めに入った[[サイ>サイ(ONE PIECE)]]やネプチューン王らを配下の[[CP-0>サイファーポール(ONE PIECE)]]に殺させようとした暴挙を、棍棒らしきものでぶん殴って止める漢っぷりを見せつける形で再び登場。名字も「ドンキホーテ」だと判明した。
10年の間に何があったのかなんと&bold(){思慮深く常識的な感性を持ち合わせた(一般的視点から見て)真人間}と化していた。「&bold(){オトヒメ王妃の説得で『人間』にしてもらった}」と当人は語っており、天竜人の価値観(世界観)から、オトヒメ王妃に根気強く教え・諭されたことで市井の人々の価値観を知って世界観が一変した模様。
顔は過去の時は頬に変な出っ張りが出ており目つきも下劣な顔つきだったが、世界会議編で再登場時は、無精ひげを生やしているもの真面目な顔つきをしており、王族たちにチャルロスの暴走に深々と謝罪したりと性格も大きく改善していた。
天竜人でありながら奴隷を一人たりとも持たなくなったが、その事からロズワード聖をはじめとした同族から「奇人」呼ばわりされている((30年前に地位を棄てて一般人となったホーミングの前例があるため、ドンキホーテ一族は変わり者が多いとも言われている。))。

「全力であなた方の力になりたい」とリュウグウ王国のネプチューン王やしろほし姫達に語っており、「しらほし姫を狙う者は(身内であっても)阻止する」ことに全権と責任を取る覚悟を決めた。
ネプチューン王ら魚人島の王族達の来訪を長年待っていたようで彼らが来たときには嬉しそうに会話をしていた。
その後、リュウグウ王国の面々がガープの護衛で帰還しているため、役目を果たした模様。
さらに、革命軍の乱入に際して起きたチャルロス聖の殺人未遂事件においてその犯人が逃亡する手助けをしたらしく、天竜人に対する加害行為とそれを利する天竜人という複雑な状況が発生。結果マリージョアの治安維持部隊と思しき「神の騎士団」が捜査に出てくる事態になっている。

そして、原作1086話にて神の騎士団最高司令官フィガーランド・ガーリング聖によって、&bold(){磔にされ処刑されてしまった}。
しかし見方を変えればオトヒメの努力が無駄ではない証明であり、リュウグウ王国と世界政府との架け橋とならんとしたミョスガルド聖を処刑した事は当然リュウグウ王国側から大いに恨みを買いかねず、下手をすれば&bold(){世界を滅ぼしかねない古代兵器、その一つたる「ポセイドン」を敵に回すかも知れない危険性}を生んでしまったと言える。((そればかりか今後の視点で見ても「天竜人との和解ルートの完全消滅」「これで穏便な落とし所がなくなった」「族滅エンドルートに突入した」とする声も))
一方でこの後の革命軍による兵糧攻め、並びにこれから世界の海面上昇の「安全地帯」を求める反政府国の増加といった危機的な状況が起きているので後々に起こる世界規模の騒ぎに巻き込まれてしまう懸念も無くなったのも皮肉。
ファンからは「&bold(){ミョッさん}」の愛称で親しまれていた。


・&bold(){ドンキホーテ・シヴァーカレロ聖}
CV:岸野一彦
ミョスガルド聖の父親。
10年前のミョスガルド聖が魚人島に訪れたキッカケの回想シーンで登場。
息子に奴隷の魚人が魚人島に帰った理由に「ジンベエが七武海に加入した事による恩赦で奴らは不問となった((奴隷のマークにタイヨウのマークの焼印で上書きと奴隷じゃない者も同じのをつけてるので見分けは不可))」
元奴隷が魚人島に逃げたことにはムカつくと愚痴るも七武海の恩赦には受け入れていた。

・&bold(){カマエル聖}
CV:三村マサカズ

劇場版『[[ONE PIECE FILM GOLD]]』に登場。
夫人と共にテゾーロからの天上金を受け取るためグラン・テゾーロを訪れるが、[[ナミ>ナミ(ONE PIECE)]]がテゾーロを欺く目的で襲われ、服を奪われてしまう。
終盤ではルッチに救助の連絡をするも、サボとの交戦の為に途中で切られたが救助自体はされた模様。


・&bold(){カマエル聖の夫人}
劇場版『ONE PIECE FILM GOLD』に登場。
ツリ目の女性。
夫と共にグラン・テゾーロに訪れたがナミたちの襲撃にあい服を奪われてしまう。


・&bold(){プルミング聖}
CV:増谷康紀
マッシュルームカットとカイゼル髭が特徴な中年男性で出っ歯。
革命軍の聖地襲撃の際、海賊の奴隷を乗馬代わりにして逃走をしようとしたが高齢と酷使でズタボロでろくに動けない状態だったので廃棄処分として銃殺しようとしたが、直後にカラスによって銃は奪われてしまった。
殺されそうになった海賊はカラスによって奴隷用の鎖が外され、彼の言葉通りに町の東に逃げた。
アニメでは奴隷を殺処分しようとした際には「ゴミめ」と唾棄したが、その後のカラスの強さに目の当たりして彼から同じように「ゴミが」と返されて恐怖して逃亡。

 
・&bold(){マンマイヤー家}
1096話の「先住民一掃大会」に参加していた天竜人の一族。
セリフを言った女性は世界政府のマークをあしらったバッジが大量についた帽子を被っていた。


・&bold(){その他の&s(){モブ}天竜人}
1083話では数多の天竜人が登場。
聖地のシンボル破壊と街の破壊活動にパニックになり逃げ惑い、食糧庫の破壊に「貧乏人の嫉妬だえ!」と言う、今回の件で現護衛兵全員の処刑とわめく、海軍大将と革命軍隊長の戦いに「天竜人の誰かを怪我したら死刑だえ」((言われた緑牛は内心「だったらどけよ」と怒りを露にして愚痴っていた))と逃げずに命令したりと大将たちの戦いを妨害したりと横暴さをみせていた。

テレビスペシャルの『[[ONE PIECE“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い>エピソードオブシリーズ(ONE PIECE)]]』では
[[バーンディ・ワールド>バーンディ・ワールド(ONE PIECE)]]に襲撃された政府の船に天竜人が乗船しており、カイゼルひげの中年男性とメガネの茶髪と茶髭の老年男性が確認が出来る。
海軍と共に持っていた銃で応戦するも、船はバーンディの能力で沈没したので生死は不明。


**◆神の騎士団
・&bold(){フィガーランド・ガーリング聖}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#C864F0,black){ゴミをかばう奴は…それ以下だ!!!}}}((処刑したミョスガルド聖に対して唾棄したセリフ))}

CV:[[山路和弘]]/木下浩之(38年前)

“神の騎士団”の最高司令官を務めている老天竜人。
ロックス海賊団が壊滅したゴッドバレーで何やら活躍をしたと言われており、「王者」と呼ばれている。
三日月と十字架を重ね合わせた特徴的な金髪と顎髭でサングラスを着用している。
通常のひ弱な天竜人と違い、自前の剣を持つ武闘派。
ただし、明確な戦闘描写が無いため戦闘力は不明だが、作者によれば「強い」と明言しているが、その実力には理由があるらしい。

「チャルロス聖殺害未遂の犯人を逃した件」と、「魚人族を庇った」と言った罪を犯したミョスガルド聖を裁き、処刑。
その後エッグヘッドでの戦いが終結した後は、粛正されたサターン聖の後任として、新たに五老星の「科学防衛武神」を担う事となった。

38年前の容姿は三日月の髪型はそのままで[[誰かと似た>赤髪のシャンクス]]雰囲気を持った美形。
他の女性天竜人から黄色い歓声を浴びていた。
ゴッドバレーで行われた「先住民一掃大会」の参加者・&ruby(ハンター){“狩人”}で優勝候補と言われ、反発したゴッドバレー国王を斬り伏せ、お手付きとしてマイナス1万点からのペナルティを課せられても&bold(){&color(#C864F0,black){「それくらいのハンデがあった方がいい」}}と平然とした態度をとっていた。
他の面々からも「勝たせねえぞガーリング」とライバル視されていた。
また、先住民一掃大会が開幕する直前に&bold(){&color(#C864F0,black){「見ていろ子供達…」}}と呟いていた為、子供が2人以上はいると見られる。
ロックス海賊団が迫り来た際には、世界貴族を守るために、ほかの神の騎士団メンバーと共に最前線に出て戦った模様。

なお、“フィガーランド”という姓は映画『[[ONE PIECE FILM RED]]』の五老星の台詞が初出。
劇中で五老星が[[ウタ>ウタ(ONE PIECE)]]の始末を討論している際に、ナス寿郎聖が「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」と問い、ウタの始末に当初は何やら躊躇っていた為、天竜人の中でも特殊な家系なのかもしれない。
また、この台詞はウタがシャンクスの娘であるという事実が判明した後に発言した事、そして映画終盤にシャンクスとウタは血筋のある関係ではない事が判明し、これらの事を踏まえるとこの血筋に該当するのは…?

・&bold(){フィガーランド・シャムロック}

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(#990009,black){どいつもこいつも使えん奴らだ…&br()もっとスマートにいきたかったが……}}}}

「神の騎士団」現団長であり、ガーリング聖の息子。
出立は若い頃の父親に似ているが、その容姿は&bold(){シャンクスと瓜二つである}。
シャンクスとの関係は&bold(){実の[[双子]]の兄}。

髪型はセミロングで髪の一部を編んでいるハーフアップ。
一人称は「私」で、どこか冷たさを感じる言動が目立つ。
弟のシャンクスに対しては&bold(){&color(#990009,black){「聖地より薄汚れた下界のほうが好きらしい」}}と呆れる様子を見せつつも、同時に弟が選んだ生き方を容認している節もある。

父親同様に剣を携えているが、剣は[[ケルベロス]]に変身する事ができ、恐らく[[動物系悪魔の実]]を剣に宿らせている。
また、動物系能力者が覚醒した際に纏っている蒸気の羽衣を身につけているため、覚醒の段階に踏んでいる可能性もある。
剣としては口から吐き出すように出現する。
#openclose(show=※使用技){
・&bold(){&ruby(スクランブル){緊急発進}}
ケルベロスの首を飛ばして[[ミサイル]]の様に放つ技。ケルベロスの口からは刀身が出ており、それを相手に向けて急降下させる。
}

なお、初登場時の名前の紹介の欄には、男性天竜人に付けられる◯◯聖と呼ばれる敬称が付けられていないが、&bold(){世界貴族であることは確定している。}


・&bold(){&ruby(グンコ){軍子}}

#center(){&sizex(5){&bold(){下々民が…}}
&sizex(5){&bold(){“神”に昇格できるチャンスなど 切望しても叶わぬ夢…}}
&sizex(5){&bold(){私達はそれを今提示しているのだ…}}}

神の騎士団団員。
[[オッドアイ]]でミニスカ風の軍服を着て口元を包帯で覆っている長身美女。
[[超人系悪魔の実]]&bold(){『アロアロの実』}を食べた&bold(){[[矢印]]人間}。
矢印を文字通り物理的に具現化して操る能力で、矢印の向きに身体や攻撃を乗せることで超高速の移動や打撃を繰り出せる。
また四肢を無数の矢印で覆い武装色を纏わせて巨大な手甲・足甲・武具を形成したり、矢印を文字通りの「矢」として飛ばす遠距離攻撃、矢印を束ねて&bold(){巨大な鳥を模した形を作って空を飛ぶ}等々やたら応用力が高い。
矢印の指し示す方向へ相手の体を強制的に移動させることもでき、搦手としても優秀な能力。
#openclose(show=※使用技){
・&bold(){&ruby(アロエ){矢印緑}}
矢印で触れた対象2人を強制的に誘導し、同士討ちさせる技。
}

再生能力を持っており、ウソップの「ドクロ爆発草」で上半身が消し飛んでも瞬く間に再生する。

尊大な口調で話し、自身の命令を聞かないものは即座に排除に乗り出す冷酷な人物。
一方でソマーズ聖が下着姿で召喚された時は赤面したり、食事中に美味を感じて目を輝かせたりと無感情という訳でもない。
[[ソウルキング・ブルック>ブルック(ONE PIECE)]]の「NEW WORLD」を好み&ruby(トーンダイアル){音貝}で聴いており、ブルック本人と相対した時は&bold(){「生涯私の為に曲を作れ」}と奴隷になるよう脅迫。ルフィへの忠誠を誓っているブルックに断られた時は胸を抑えて苦しそうな表情を浮かべつつも何度も足蹴りを行っていた。
なおソマーズ聖から恐いものを尋ねられた際は「[[ニカ>ニカ(ONE PIECE)]]」と答えている。

#openclose(show=何だこの記憶は…!!){
息子のコロンを人質に取られ降参を宣言したギャバンの身体に矢印を突き刺して冥界へ落とし、コロンや子供たちが彼を叫ぶ中、彼女と思われる女性が「お父さま」と泣き叫ぶ、ブルックが「海賊になるのが夢」と幼い彼女に語る謎の過去の記憶がフラッシュバックする。
そして突如本来の記憶を取り戻したのかブルックの元へと駆け寄ろうとするが、聖地にいる[[イム>イム(ONE PIECE)]]に身体を乗っ取られてしまう…。
}

初登場の際、名前の紹介欄には女性天竜人に付けられる「宮」が名前の後ろに付けられていなかったため、天竜人なのかは現状不明。


・&bold(){キリンガム聖}

#center(){&sizex(5){&bold(){まずいぞまずいな}}
&sizex(5){&bold(){遅刻だ遅刻ゥ~~!!}}
&sizex(5){&bold(){だいぶ寝ボケてたどこ行けって言われたっけな!!}}}

リモシフ家出身。
急遽帰還命令を受けたシャムロックの交代要員その1。
巨大な槍を携え&bold(){頭が首の長い麒麟になっており}、最初から覚醒した「動物系悪魔の実」の人獣型のような姿をした細身の団員。
頭部は一般天竜人のようなカプセルで覆われているだけでなくガスマスクのようなものまで付けている。

動物系悪魔の実幻獣種&bold(){『リュウリュウの実 モデル"麒麟"』}を食べた&bold(){夢具現人間}。
能力は「対象を眠らせ、[[夢]]でみた生き物や物体を具現化させる」という凶悪なもの。
食べ物も取り出せるが、味や満腹感こそ味わえるもののカロリーの類は全くない。曰く&bold(){「夢だからな…ハハハ エネルギーも“0”だが」}とのこと。
戦闘に関しても手慣れた様子を見せており、[[巨人族>巨人族(ONE PIECE)]]を軽々と投げ飛ばし、硬い角に直撃させてダウンさせた。
#openclose(show=※使用技){
・&bold(){&ruby(ムーマ){MMA}}
他者が夢見る「こわいもの」を怪獣並のサイズのクリーチャーとして具現化したもの。
&bold(){「&ruby(ナイトメアホール){悪夢穴}」}と呼ぶ黒い穴から際限なく湧き出す死の概念がない夢の生物達であるため、倒してもキリンガム聖が合図をすれば全て蘇生が可能である。
}

かなりぐうたらなのかエルバフの出撃の日に&bold(){寝坊した}らしく、戦士の子供達の制圧のための作戦会議中に居眠りして軍子に睨まれておりかなりマイペース。
ソマーズ聖が軍子の音楽の趣味を茶化すような事を言った際は&bold(){「人の“好き”を笑うもんじゃねェ」}と注意するといった仲間想いの面もある。
ただしそういった面もあくまで身内限定であり、団員以外の下々民に対しては酷薄で冷淡。
恐喝の末に自らの手で図書館を燃やす羽目になったエルバブの巨人を見て嘲笑うように哄笑を上げるなどソマーズほどではないが下々民に対してはかなり悪趣味に接する。


・&bold(){ソマーズ聖}

#center(){&sizex(5){&bold(){親子でやると最高なんだぜ!?このゲーム!!}}
&sizex(5){&bold(){親は棘ごと子を抱きしめる!!子は最も見たくねェ親の死を見て目の前で泣き叫ぶのさ!!}}

&sizex(5){&bold(){殺しには感動があるっ!!!}}}

シェパード家出身。
急遽帰還命令を受けたシャムロックの交代要員その2。
見た目は眼鏡をかけた屈強な体躯の壮年の男性。
シャムロックからの連絡を受け、自宅でこれからゆっくり出撃準備と身支度をしようとしたら問答無用で&ruby(アビス){五芒星}でテレポートさせられ、&bold(){下着一丁でエルバフ入りさせられた挙句建物一つない野晒しの現地で着替える羽目になった}ちょっと悲しい団員。
どうやら休みの日はラフな格好で過ごしているらしいが、ちゃんとした服装の際は胸に薔薇をつけた軍服の格好であり、装備しているサーベルには刺々しい持ち手が備わって、眼鏡からサングラスに掛け直す。

超人系悪魔の実&bold(){『イバイバの実』}を食べた&bold(){茨人間}。
茨を作り出して自分の体や周囲から生やした上で、具現化した茨を自在に操ることが可能。
自身や他人にまとわりつかせて動きを縛ったり、茨を蛇のような姿にして移動することが可能。
そして茨には透明化能力を持ち合わせており、能力にかけられた者に触れようとするとその茨のトゲで深手を負ってしまう。
近接戦にも対応しており、手持ちのサーベルも実際は刀身が黒い茨でできた長い釘バットや棘棍棒のようなものとなっている。
#openclose(show=※使用技){
・&bold(){&ruby(イバリア){荊壁}}
無数の茨を地面から生やし、茨の壁を作る防御技。

・&bold(){&ruby(イバラッシュ){荊狩}}
自身の背後から出した茨を相手に向けて伸ばし敵を穿つ攻撃技。

・&bold(){&ruby(ぐれんじごく){紅蓮地獄}}
地面に大量の棘を生やして相手を行動を制限する技。
}

笑い声は&bold(){「ギハハハ〜」}。
ノリが軽くテンションも高めだが、&bold(){「愛とは傷つけ合うもの」「愛しい者には棘がある」}という独自の感性を持っており、自身の能力で人々が苦痛するさまをゲーム感覚で娯楽として楽しみ、今回の任務があっさりいきそうと分かると&bold(){「ぬるゲーじゃん!?」}と残念がっていたりと天竜人らしい悪辣さを持つ。
一方で、聖地の食糧問題についても電伝虫で話しており、聖地に関する問題に対しても解決策を考えようとしたり、四皇である麦わらの一味との全面対決を避ける一面もある。
貴族らしく私生活はグルメなようで、食材のチョイスはキリンガムも認めるところ。
非加盟国であるエルバフのハラルド王と関係があるらしく、シャムロックに対し「ハラルドの墓参りでも?」と彼を労わっていたような言葉を述べ、政府の傭兵として利用する巨人族が改革で平和主義に向かっていると知った際はハラルドに向けて怒りを顕にしていた。
また、ギャバンと対峙した際に驚きを隠さずにおり、ギャバン本人からも「久しぶりだな」と声をかけられたため、どうやら昔何かしらで対峙した機会があったらしい。

恐らく、五老星の1人“シェパード・十・ピーター聖”と同じ家柄。
因みに偶然か否か、ソマーズ聖の「ソ」を抜くと、&bold(){マーズ聖}になったりする。


**◆元天竜人
・&bold(){ドンキホーテ・ホーミング聖}
CV:村治学

天竜人の一人であるが、自分たちは神ではなく人間であると考えた結果、妻や二人の子供と一緒に人間の生き方を選ぶことを決めた。
しかし、天竜人に恨みを持つ民衆によって家が焼き討ちに遭い、妻も病気で失い、子供たち共々民衆にリンチにあってしまう。
その2年後、息子のドフラミンゴに殺害されてしまう末路をたどった。
天竜人の中では数少ない穏健派で、現時点で出てきた天竜人の中で最も良心的な人物で、暴行を受けて殺されそうになっても「子供たちは勘弁してくれ! 私だけを殺してくれよ!!」と叫ぶ。蒔いた種は本人たちであるがこの場面もちょっとした地獄絵図である。((アニメ版では磔にされた際に「子供達に罪は無い! 矢は全て私に向けろ! 頼む…子供達は助けてくれ!」と懇願していた。))
「親」としてはまっとうであるが、「天竜人が奴隷を虐げていても全く気にしない」といった、元支配階級の人間らしくズレた価値観が残っている部分もある。
その上、「子どもたちに現状をきちんと説明しない」など、詰めの甘い部分がある。

自身の理解者や支持基盤も作らずに天竜人の地位を捨てて、天竜人の横暴が特に酷かった世界政府非加盟国にうっかり移住するなど結果的に一家全員を不幸に巻き込んだあたり、考えが甘すぎた「お人よし」としか言いようがない。
皮肉なことに息子たちは良くも悪くも理解者を得ているため、その点が彼らとの大きな違いとなっている。
息子であるコラさんことロシナンテからは「父は優しかった」と言われ慕われており、
認識の甘さこそあったが、リンチに遭い続けてもなお恨み言一つ言わず、息子に殺される直前も[[命乞い]]せず子供達への詫びを言うなど底のない「善人」であり、その優しさはロシナンテへと受け継がれ、[[とある少年>トラファルガー・ロー]]を救うことになる。

ちなみにアニメ版では、あろうことか移住先の民衆の前で堂々と自分達の素性を語る場面が追加されている(原作では現状を理解していないドフラミンゴの振る舞いが原因でばれている)((ホーミング聖の素性を聞かされた民衆は当然怯えるような反応をしていた。))。


・&bold(){[[ドンキホーテ・ドフラミンゴ]]}
ホーミング聖の息子だったが天竜人の地位を捨てた父親に憤慨し、殺害した。
後に[[ドンキホーテ海賊団>ドンキホーテファミリー]]を立ち上げ、[[王下七武海]]の一人になる。
詳細は該当記事を参照。


・&bold(){[[ドンキホーテ・ロシナンテ>コラソン(ONE PIECE)]]}
ホーミング聖の息子で、ドフラミンゴの弟。
父親を殺されて彷徨っていた所を当時中将であったセンゴクに引き取られ、海軍として活動する。
詳細は該当記事を参照。


・&bold(){ホーミング聖の妻}
CV:浦和めぐみ

その名の通りホーミング聖の妻であり、ドフラミンゴとロシナンテの母。本名は不明。
シャルリア宮に続いて登場した2人目の女性であるが、彼女とは逆に心優しい人物であり、天竜人の地位を捨てた夫に賛同していた。
民衆から追われる身になった後は、劣悪の環境で過ごしたのが原因で病に冒され、最期は夫と子供に看取られながら息を引き取った。
残された家族がその後に直面する悲劇を考えると、民衆にリンチされる前に命を落とした彼女はある意味幸せな方だったのかもしれない。

余談だが、公式のファンブックの初期デザインでは女性の衣装は本編とは違って洋風のドレスだった。


**◆関連人物
・&bold(){ネフェルタリ家}
現在は世界政府加盟国アラバスタ王国の王族。
…なのだが、実は天竜人の前身となった「20人の王」の内1人の末裔。
「とある歴史的事件」の終結後、他の19人と同様に聖地マリージョアへの移住を提案されたが、本人は拒否しそのままアラバスタへ定住を決めたとのこと。
この発言はドフラミンゴの台詞によるものであり、天竜人全員が把握してるかどうかは不明だが、五老星からは「&bold(){いわば裏切者の一族}」と言われている。
現在でもアラバスタに古代兵器「プルトン」の在り処を示す[[歴史の本文>歴史の本文(ONE PIECE)]]があるという歴史的事情、更に後述の描写から末裔であることの重大性が示唆されている。

なお作中で''一度も天竜人であった時期はない''事は留意。

・&bold(){[[シャンクス>赤髪のシャンクス]]}
現在は[[赤髪海賊団]]大頭で[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]の一角。
…なのだが、実はフィガーランド・ガーリング聖の息子でシャムロックの双子の弟。
1歳の時ゴッドバレー事件の時に宝箱の中に隠れており、それを[[ゴールド・ロジャー>ゴールド・ロジャー]]が発見したことでロジャー海賊団の一員となった。
時期は不明だが一度は聖地へ戻っていたことがシャムロックの口から語られた。
…これはこれでフィガーランド家の(ある種の)優遇を受けている謎も出てきたが…((参考なまでに親が自ら放棄したとはいえ、仮にも元天竜人のドフラミンゴの聖地入りを拒否し、暗殺者すら仕向けている。また、恐らく天竜人の血を引いているであろうボニーも一般人と同じ扱いになっている。))((『FILMRED』でウタがシャンクスの娘という素性が明かされた際に五老星が、フィガーランド家の娘である可能性を指摘し、当初は血筋ゆえからなのか彼女の始末に躊躇いを見せていた点もある。))。


*【聖地マリージョア】
世界貴族の住む地であり、「赤い土の大陸」の上に位置する世界政府の中枢。
また、マリージョアは街のようになっており、よくマリージョアとして描写される城はパンゲア城という。
赤い土の大陸の天辺の環境は元々は草木も生えてない荒廃した土地だったようで聖地では人工樹林が植えられている。
その為か作物等は育てておらず、世界会議編の最中でサボら革命軍が聖地に備蓄していた食糧庫を破壊させて徐々にだが食糧危機を迎えている。

**レッドポート
海軍本部「ニューマリンフォード」とニューマリンフォードの反対側である旧海軍本部「マリンフォード」(現G1支部)の裏手にそれぞれあるマリージョアへの玄関口。
高地に存在するマリージョアへと上がる為、浮上用にシャボン玉で出来たリフト「ボンドラ」が整備されている。
&ruby(レヴェリー){世界会議}開催中は警備の為、海軍の精鋭が集うことになる。

また&ruby(グランドライン){偉大なる航路}を航海する人々が&ruby(レッドライン){赤い土の大陸}を越える為のルートとしても使用されるが、経由する際は高額の上納金が必要であり、ホイホイ通れるものではない。
そもそも世界政府の中枢に犯罪者の上陸が許されるはずもなく、海賊が「新世界」に進む方法は、魚人島ルート一択となる((魚人・人魚族が迫害の対象であったこともあり、入国するならず者たちによる人魚や魚人への差別・誘拐など、負の歴史の遠因ともなった))。

**トラベレーター
レッドポート発着港から長い階段を登った先にある、要は「動く歩道」。
なお、「トラベレーター」という単語自体は現実でも動く歩道のことを指す用語として存在している((その他「オートウォーク」「ムービングウォーク」等とも))。
マリージョアに広がる人工の森の中を縫ってパンゲア城に続く形で整備されており、その移動速度は速すぎず遅すぎず、利用者である天竜人や各国の王族の為に配慮されている。

…が、リュウグウ王国のフカボシ王子は「嫌な気配がする」とトラベレーターを利用せず自らの足で移動するようにリュウグウ王国の面々を促した。
それもそのはず。
その地下では&bold(){数百人もの奴隷たちが鞭を打たれながら必死で動かしていたのだから}。

**パンゲア城
マリージョアの中心部に聳え立つ巨大な城で、原作・アニメでのマリージョアのシーンにおいて毎回出てくる建物でもある。
天竜人の頂点である「五老星」がここの「権力の間」で政務を行い、また四年に一度の&ruby(レヴェリー){世界会議}が行われるのもこの城である。
また地下部分には、国宝の保管庫と思しき氷漬けになった極低温の区画があり、その一角に&bold(){巨大な麦わら帽子が安置されている。}
この帽子はルフィが被っているものとデザインは同じだが、巨人族サイズである。

なお「パンゲア」とは、現実でペルム紀~三畳紀にかけて存在した巨大大陸のこと。
この「パンゲア」が長い年月で徐々に分割・変形していき、現在の地球の各大陸が形作られた。

**&ruby(から){虚}の玉座
パンゲア城に存在する巨大な玉座。
「世界の中心」として崇められているが、「誰も座らない事が平和の証」として、その玉座に座る唯一の王は存在しない。
五老星が権力を分け合っているのも同じ由来である。
周囲には800年前「始まりの20人の王」が用いたとされる武器が突き刺さっており、マリージョアを訪れた各国の王は玉座に誓いを立てるのが慣例となっている。
なおネフェルタリ家が天竜人にならなかったことにより、実際に突き刺さっている武器は19本しかない。

**神々の地
パンゲア城正面の3つの門(左右の門はレッドポートへとつながっている)のうち、真正面の「天竜門」の先にある天竜人の居住区。
天竜人の出入りは自由だが、その性質上加盟国の王族ですら入ることは許されない。
居住区の全貌は明らかになってないが、街の中心部に天竜人のシンボルマークの旗があり、食糧庫がある。

***マリージョアに関する謎
世界観の謎の中心だけにここ自体も結構な謎の塊だが、ここで挙げるのはずばり施設のサイズ。
ここに挙げられた施設のうち、パンゲア城、神々の地の門、それらへ至る道やトラベレーターが&bold(){全体的にデカいのである。}
天竜人も各地の王族も(個々人の差はあれど)常識的な身長の持ち主にも拘らず(後述の[[「もっと上」>イム(ONE PIECE)]]はそれより小柄な可能性が高い)、マリージョアに存在する、それも恐らく「空白の100年」期のものと思しき施設はそれら「常識的な身長の持ち主」が使うにはあまりにも大きく設計されている。
少なくとも大多数の天竜人のために作られたとは考えづらい。

この事から、これらの施設は元々巨人族、あるいはそれに類する大きさの人間が使うことを前提に作られたのではないかという仮説が存在する。
国宝とされる麦わら帽子ですら巨大であることがこの推論を補強しているが、今のところ真相は不明。


*劇中の天竜人の動向
**過去
200年以上前、神々の地に巨人タイプの機械兵器の襲撃にあい壊滅的な被害を被るも兵器はエネルギー切れで機能停止した。
なお機械兵器は後々にベガパンクがそれを発見して、動力源の解析するために回収してエッグヘッド島の最奥に安置。

38年前、ゴッドバレーという世界政府非加盟国で先住民と連れてきた奴隷を対象に、先住民一掃大会と呼ばれる催しを開く。
そこにゴッドバレーの情報を手に入れたロックス海賊団が襲撃し、ガープとロックス海賊団と同じ情報を手にして居合わせたロジャーの共闘でロックス海賊団はトップがやられて壊滅。

33年前、ドンキホーテ・ホーミング聖が妻と子を連れて天竜人の地位を捨てて外界に降りていった。
同族は説得したが、ホーミングの言葉に「異端者、裏切り者」と見放した。

15年前、フィッシャー・タイガーが単身で聖地を襲撃し、多くの奴隷たちを解放し天竜人の居住地に甚大な被害を与えた。

12年前、ジャルマック聖がゴア王国を来訪。
その際に自身の船の前を横切ったサボが乗っていた船をバズーカ砲で沈めた。

10年前、ミョスガルド聖は奴隷解放で逃げられた魚人たちを取り戻そうと役人を連れて魚人島に向かうも海王類の襲撃でミョスガルド以外の船員は死亡、自身も重傷な上に元奴隷の魚人たちに殺されそうになったがオトヒメ王妃によって救われ、彼女の出会いをきっかけに価値観が大きく変化。

**前半の海編
ロズワード聖、シャルリア宮、チャルロス聖がシャボンディ諸島を来訪。
そこでチャルロスはルフィに殴られ、ロズワードは海軍大将を派遣させた。

**後半の海編
ドフラミンゴに脅迫され、彼が七武海とドレスローザ国王の地位を放棄したと誤報を流す。

世界会議では、しらほし姫を狙ってチャルロスが現れるが、思慮深い真人間になったミョスガルドが彼を制裁。更にチャルロスは再びしらほし姫を捕らえようとしたため八宝水軍のサイとトンタッタ海賊団のレオの攻撃を受け重傷を負う。
同じ頃にサボと軍隊長4人による聖地襲撃事件が発生し、聖地マリージョアは大きな被害を受けることに。
革命軍の行動により、神々の地が荒らされ天竜人の食糧庫が破壊されてしまい、「パンがない!」と狼狽していたりと食糧が枯渇状態となる。

世界会議後、神の騎士団に取り調べを受けていたミョスガルドが、神の騎士団最高司令官のガーリング聖によって処刑された。

ベガパンクが全世界に向けての配信を突如行い「空白の100年」について語り出そうとした際には、神々の地で配信を見ている天竜人達は怒り狂っていた。
一方で「空白の100年」について知らない人物も描写されている。

エッグヘッドによる大事件後では革命軍による食糧庫の破壊に伴う食糧不足が進行しており、不自由なく豪華絢爛な暮らしをしていた彼らには未曾有の状況となっていた。
僅かな食料で出したら所望していたものと違うからとお抱えのシェフを殺害、「飯一食とおやつを抜くとか囚人に等しい」と打開策とか見出だせずに「責任者を殺さねば」「下々の者の怠慢、失策である故に罰を与え戒めねば」と責任転嫁する暴君ぶりをみせていた。
物資の運搬だが革命軍がボンドラを事あるごとに破壊しているためマリージョアへ送ることが困難になっており、海軍も懸命に食糧の確保をしているがこのままでは聖地で餓死者が出るという事態が起きつつあるようで、この窮地に神の騎士団が動き出しエルバフ制圧任務で途中で帰還したシャムロック含めて4名が降り立つ。
神の騎士団はエルバフの巨人族を「戦闘奴隷」として支配下に置くべく、巨人族の子供たち10人を誘拐して聖地へ連れて行こうとし、更に「セイウチの学校とフクロウの図書館を燃やして世界政府に忠誠を誓い、従わなければ子供たちを1人ずつ消す」とエルバフ側に要求する。



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&bold(){[[「ムーから聞きたいことがあるぞアニヲタwikiよ」>イム(ONE PIECE)]]}



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