誠京麻雀(銀と金)

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誠京麻雀(銀と金) - (2025/06/14 (土) 20:26:08) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2015/05/14 Thu 06:29:30
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){

&bold(){そこにいるのは人というより物の怪だった……}

&bold(){金がツモりすぎ、彼の脳は既に常軌を逸している……}

}


誠京麻雀とは、福本伸行の漫画「[[銀と金>銀と金]]」で登場する特殊なルールが設けられた麻雀である。
テレビドラマ版では「蔵前麻雀」だが、本項目では原作に準じ「誠京麻雀」で統一する。

◆概要

日本一大のコンツェルン、誠京グループの会長・蔵前仁は自宅の地下に非合法の秘密カジノを持っており、
そこで若手の政治家達を招いたギャンブルパーティを催している。

そこでは主催者である会長とサシで勝負を行うことも可能であり、[[ポーカー]]から麻雀まで様々な
ギャンブルが用意されている。

蔵前はギャンブルが趣味であるが特に麻雀には目がなく、独自のルールが追加された麻雀が誠京麻雀と呼ばれるものである。

まず麻雀以外にも蔵前とサシで勝負を挑む際には蔵前から何十億という大金を借用書で借り受けなければならない。
その大金をサシ馬にして勝負が行われ、挑戦者か蔵前のどちらかの資金が尽きる、もしくは借りた額以上勝たなければいけない。

とは言っても、蔵前の資金はすなわち誠京グループの莫大な資産そのものなので基本的には挑戦者は後者の方法で勝つしかない。
当然、棄権は一切認められず何日かかろうと大勝か大敗しか道はないのだ。

#openclose(show=もしも負ければ……){

さて、この誠京麻雀に限らず誠京のギャンブルパーティで負けた場合、政治家は低金利の借用書で借金漬けにされて
請求の代わりに政策で見返りを寄越さなければならない。

……が、もしもギャンブルの負けの支払いができない場合、その生殺与奪は蔵前に握られることになってしまう。
特に蔵前とサシで行われる勝負で借り受ける大金は、挑戦者が一生かかっても返済することはできない金額、蔵前に言わせれば&bold(){「[[その人間の買い取り価格>奴隷]]」}をあらかじめ設定しているので余計である。

その後は蔵前に手駒としてこき使われるか、文字通りに死ぬまで &bold(){飼育}される運命にある。

……そう。&bold(){飼育}である。

蔵前邸の地下には庭園があり、さらにそこから地下へと降りる階段が存在する。

#center(){
&color(red){「その地下で、ワシは人を飼っておる……」}
}

庭園のさらに地下にはいくつもの部屋があり、それぞれに猛獣用の鉄檻が置かれている。

ギャンブルに負けた者は服を着ることも許されず檻に放り込まれ、そこで獣として飼い殺しにされることになるのだ。

与えられるのは日に三度の水と&bold(){エサ}だけであり、それ以外には何もない。

そして檻には一定の照明が当てられ、時計もないために飼われている人間には時間はおろか昼夜の区別もつけられない。

「出してくれ」と死に物狂いで懇願しても、蔵前は自らの口で「死ぬまで出さない」と無慈悲に拒否する

#center(){
&color(red){「一日がいつ始まり、いつ終わったのか……」}
}
#center(){
&color(red){「閉じ込められてから一週間か一ヶ月か……過ぎた時間が分からなくなる……」}
}
#center(){
&color(red){「不毛で無為な無限の時間……」}
}

たとえ飼育されている人間が病気になろうと檻の鍵は決して開けられることはない。
何が起きてもそのまま檻の中で苦しみぬいて死ぬしかないのだ。
#center(){
&color(red){「人間は周囲との関係で正気を保っている……」}
}
#center(){
&color(red){「その関係を全て断ってしまったら、狂わないではいられない……」}
}

檻に閉じ込められた人間はどんなにがんばっても三ヶ月しか正気を保っておられず、
やがては発狂し、廃人と化してしまうという。

蔵前は飼い殺しにしている人間のそのような様子を酒を飲みながら観察するのが趣味だという。

ある高名な大学教授は、ある日突然にポルノビデオを見せたところ、猛烈に心を奪われ、
今はただ何も映らないブラウン管のテレビを見つめて自慰をするだけの生き物となっており
もうまともに自分の名前すら言えない有様になっているという。

#center(){
&color(red){「人間崩壊のパターンはいろいろあって実に興味深い……」}
}
#center(){
&color(red){「人間が崩壊していく様は……楽しい……」}
}

……悪趣味にもほどがある。
蔵前に飼われたくなければ、死に物狂いでギャンブルで勝たなければならないのだ。

最悪、飼い殺しにされるくらいなら負けたその場で自決する覚悟を決めよう。

} 

◆誠京麻雀のルール

基本的なルールは通常の麻雀と同じ。
ただし、頭ハネや喰いタン後付けありかといった[[ローカルルール]]の取り決めは不明。

イカサマは当然禁止であるが、現場を押さえられなければ意味はない。

通常の麻雀に対して以下のような特徴がある。

●場代ルール

誠京麻雀では場代というものが設定されており、この場代を供託金として払うことでその局の[[ゲーム]]に参加することが認められる。
半荘終了時にトップだったプレイヤーがそれまでに供託された金を総取りする。

ちなみに場代は1局ごとにリセットされ、初めは100万から始まる。この場代はその局の親が自分の番になる度に
100万・200万・400万と倍々で増やしていける権利があり、当然金を多く持っている者が有利となる。

なお、場代を払わなかった場合はその局を降りたと見なされ、上がり牌をツモっても上がれず以降はツモ切りをしなければならなくなる。
当然、ポン・チーの副露も不可能。ただし、親は場代をアップすること自体は可能。
このため、[[ゲーム]]から降りることは他家にロンされる危険が非常に高くなる。

よって、親が場代を吊り上げることで他のプレイヤーを[[ゲーム]]から降ろして自分だけが上がるということもできるのである。
要は[[ポーカー]]のルールを取り入れた麻雀。何をするにも大金が必要となるのだ。

場代は、原作では卓の下にある箱に札束をざっくばらんに投げ入れていき、箱が一杯になったら札束の代わりにチップを使う。
ドラマ版では、西条との勝負は黒服が押しているカート(?)に札束を入れていく方式だったが、銀二との勝負では「500億の札束を持ち込んだら部屋が金で埋もれる」という理由で箱を設けず、
手持ちの資金は&bold(){「血液モニター」}にリアルタイムで表示されるようになっている(更新は自動ではなく袋井が&bold(){タブレットで}打ち込んでいる)。
なんか違う作品が混ざっているが気にしてはいけない。

●二度ヅモルール

ツモをした牌が気に入らない場合は場代の3倍分を払うことで山にある次の牌をツモることができる。
ツモの回数が結果的に増えるので手を進める速度は早くなるし、和了もしやすくなる。

また、危険牌を掴んでしまったら二度ヅモで[[逃げる]]といった戦術も可能。
ただし、ツモり直したからといって欲しい牌がツモれる訳ではないので、場代がまるごと無駄になる可能性もあるのだ。
二度ヅモしたら危険牌をまた掴んでしまったらご愛嬌。
蔵前曰く二度ヅモは不正ではなく「投資」であるため、種銭を溶かしても文句は言えないのである。

なお、[[ゲーム]]から降りると二度ヅモはできなくなる。

ちなみにツモり直す前の牌は山の横に置いておき、次のプレイヤーは必ずその牌をツモしなければならない。
その牌からさらに二度ヅモすることも不可能。ただし、副露をすることでツモ順を変えることは可能となっている。

これを利用して自分のロン牌を他家に掴ませることで直撃をするという戦略もできる。

●金による不正合法化

お金を払うことで多少の不正は合法となる。ただし、既に捨ててある牌や見えている牌を拾ってくるような決定的なイカサマはできない。
上記の二度ヅモルールもこのシステムの範囲内となっている。
ただ明確にルールが決まっているのは二度ヅモルールくらいで、アドリブで行う不正は相手の同意がなければできないため交渉しなければならない。

●役満祝儀

役満を上がった場合、変動相場制の祝儀が発生し、相手側はその際に金をその場で払わなければならない。
ただし、相手陣営からのロンや自分でツモをしなければ駄目。味方同士の差し込みなどでは発生しない。

ちなみに払う額は1000万を1倍として現在の場代×それまでに供託されている金となっている。
例えば場代が&color(blue){400万}で供託金の合計額が&color(red){12億}なら……

0.4×12億 = &bold(){4億8000万}

これだけの金をその瞬間に相手に払わなければならないのだ。

勝負が長期化して親が場代を吊り上げまくると、何十億はおろか1兆単位にまで祝儀が増えてしまう。
親で金に余裕があるのに調子に乗って、自分が払えない額になるまで場代を吊り上げるのはやめておこう。


◆余談
福本作品ではアカギの鷲巣麻雀がよく知られており、実際に専用の麻雀牌が作られて遊べるほど有名であるが
この誠京麻雀も道具やレートさえ変えれば実際にプレイが可能である。

金ではなく点棒を供託させることで二度ヅモをしたり、本来なら反則となるような他の行為でも合法化させた上で[[ゲーム]]を進行させたり、
運要素だけでは終わらない意外に面白い駆け引きが楽しめる。
(この場合、持ち点自体を倍以上に増やさなければならないが)

学生同士で楽しむことも当然できるが、間違っても友達を飼い殺しにするなんてことはやめましょう。
現金でやる場合も、そのままのルールだと1円スタートで全員が降りず誰も鳴かないで進行した場合、1*2^17となり親の最終ツモでの供託金が&bold(){13万1072円}になる。
遊びで済まない上に端数の清算も大変なため何らかの手入れは必須だろう。




誠京麻雀の項目は狂気の項目
一度追記・修正をするごとに大金を寄付する項目だ
正気の沙汰ではない 通常のwiki篭りで続けられる項目ではない

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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- アカギにやらせたらグループ潰すまでやるんだろうな…  -- 名無しさん  (2016-08-14 12:13:02)
- まだ地下帝国のほうがましだと思わせる恐ろしさ  -- 名無しさん  (2016-12-25 20:17:38)
- ↑帝愛グループはまだ漫画的というかディフォルメされている印象だけど、この敗者の末路はひたすら嫌悪感しかなかった。  -- 名無しさん  (2017-03-11 20:48:45)
- 最大で100万×2の17乗という時点で、もし1円スタートだとしても学生同士ではとても楽しめないルール  -- 名無しさん  (2018-03-16 12:29:23)
- ↑漫画における1兆5千億の役満祝儀を1円スタートに直すと150万円か。学生どころかサラリーマンでも遊べないよな。  -- 名無しさん  (2018-12-25 17:27:13)
- 一回戦目の森田はなぜ80億とはいえ降りたのかね。まだ金に余裕ある訳だしオーラス蔵前を好きにさせない方が大事だろ  -- 名無しさん  (2018-12-25 21:04:12)
- ルール上、全局降りていれば負けることはないんだよな。  -- 名無しさん  (2019-10-24 11:35:19)
- ↑途中送信。負けが込んだら東一局で好配牌が来るまで降り続けるしかない。さすがにゲームにならないから認められないだろうけど。  -- 名無しさん  (2019-10-24 11:39:34)
- ↑2つ、それやると相手は手を作り放題、アガリ放題になるけどな。しかもツモ切りオンリーだから高目直撃なんて惨事もあり得る。そんなこんなで気付いたら逆転不可能な点差、なんてオチになりかねんだろうな。  -- 名無しさん  (2020-08-31 12:00:42)
- ↑4 やっぱり前の局で蔵前に直撃された敗北感と金のプレッシャーが大きかったんだろうね。ポーカーでもせいぜい一億ずつしか出さなかったけど数十億単位の金のやり取りなんて初めてな訳だし。  -- 名無しさん  (2021-01-29 08:44:29)
- ついていったからといってツモれる保証はないからな。そしてポーカーとの違いは降りたからといって負けが確定するわけじゃない。テンパイはしてるのだから引き分けはあり得る……てまあ、つまり金の圧力に屈したわけだが。  -- 名無しさん  (2021-09-26 13:34:57)
- ↑5  まあそうなったら、ほぼトップ確定だから場代上げ放題からの邪魔が入らないから役満祝儀狙いだろうな。  -- 名無しさん  (2021-09-27 09:48:07)
- 鷲巣麻雀と比べて決着までの巻数が少ないことがよく指摘されるが、麻雀そのものよりも蔵前にプレッシャーをかけることが主軸だったのが功を奏した形  -- 名無しさん  (2022-07-13 14:17:51)
- ちなみに1回戦目のラスで森田が降りた14巡目の81億9200万は降りなくても、次の163億8400万までは続けられてた。それでも残りは140億3400万残る。やっぱり金のプレッシャーが強すぎて、パニックになってしまったか。  -- 名無しさん  (2023-06-29 22:33:41)
- 銀と金で一番好きな話。初見の時はこっちも胃がドキドキしてた。  -- 名無しさん  (2024-10-31 16:35:04)
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