&font(#6495ED){登録日}:2018/05/17 Thu 00:20:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff69b4,b){「ぼくは!!! 海軍将校になる男です!!!」}} 『[[ONE PIECE]]』の登場人物。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *【プロフィール】 本名:コビー 通称:ロッキーボート事件の英雄 所属:アルビダ海賊団雑用兼航海士→[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]第153支部雑用→海軍本部雑用→海軍本部曹長→海軍本部大佐(兼機密特殊部隊「[[SWORD>SWORD(ONE PIECE)]]」隊員) 年齢:16歳→18歳 身長:167cm [[CROSSGUILD>クロスギルド(ONE PIECE)]]懸賞金:5星(5億ベリー相当) 能力:[[六式>六式(ONE PIECE)]] 覇気:[[武装色>武装色の覇気(ONE PIECE)]]、[[見聞色>見聞色の覇気(ONE PIECE)]] 出身:&ruby(イーストブルー){東の海} サーツルゾ王国 誕生日:5月13日(コ→5、ビー→B→13) 星座:牡牛座 [[血液型]]:F型(現実だとB型) 趣味:海釣り・トレーニング 初登場:単行本1巻・第2話・『その男"麦わらのルフィ"』 好きな食べ物:リカが作ったおにぎり、ジャガバター 嫌いな食べ物:ブラックコーヒー 好きな季節:春島の秋 イメージ職業:保育士 イメージ花:ムラサキツメクサ イメージ動物:イルカ 主な上司:[[モンキー・D・ガープ]]、[[X・ドレーク]] 主な部下:[[ヘルメッポ>ヘルメッポ(ONE PIECE)]] CV:[[土井美加]] 演:モーガン・デイヴィス(TVドラマ版) *【概要】 主人公[[モンキー・D・ルフィ]]が海に出て最初に出会った人物。 黒ぶち眼鏡と頭頂部の2本の[[アホ毛]]が特徴の小柄な少年((作中で度々チビ扱いされるルフィより低い))。 再登場以降は、額の十字傷を隠すように花柄のバンダナを巻き顔つきも精悍になっており、眼鏡も新聞などを読むとき以外は額にあげている。 ルフィと出会った時はアルビダ海賊団の航海士兼雑用係として無理矢理働かされていたが、船長の[[金棒のアルビダ]]がルフィに敗れ解放された。 元々海兵になりたいという夢を持っていたため、ルフィと別れた後は[[海軍>海軍(ONE PIECE)]]に入隊、紆余曲折を経て偉大なる航路の海軍本部所属となる。 *【人物】 初期は「夢だけは人一倍大きい泣き虫の弱虫でネガティブ」という&bold(){三重苦のヘタレ}であった。 だが、ルフィとの出会いで、それまでなかったガッツと男気に目覚め、“英雄”海軍本部中将[[ガープ>モンキー・D・ガープ]]の訓練もあって徐々に筋金の入った精神力が養われていくことになる。 また、優しく誠実な性格でもあり、目上の相手や民間人は勿論ルフィにも初対面時から[[丁寧な口調>敬語キャラ(属性)]]で接している。 海軍に入隊後もルフィはコビーを友達と思っており、またコビーにとってもルフィは憧れの人物。 同時にコビーにとってルフィは超えるべき壁であり、故に『海軍の大将になる』事と『海賊麦わらのルフィを捕まえる』事を目標に掲げている。 短期間ですさまじい成長を遂げているが、周囲にいるのがガープをはじめ歴戦の海兵であり、憧れがルフィであることもあってか自己評価は謙虚を通り越して若干低め。 市民を守ることとを第一とする海兵の鑑であり、部下や市民の命を守るためなら自分の命を差し出すことも厭わない。 それゆえに市民を装った海賊・犯罪者のだまし討ちに弱い一面や、自分の命を軽く見すぎるところもある。 しかし市民や仲間を守るためならば、文字通り十二分の力を発揮する。 *【戦闘能力】 初登場時は一般人以下の戦闘能力だったが、ガープに拾われて以降は厳しい訓練を行う。 廃棄された軍艦をサンドバッグ代わりに殴って鍛える軍艦バッグも、ガープの厳しい修行後に日々行い、ガープですらその根性に驚愕していた。 [[麦わらの一味]]vs[[CP9>サイファーポール(ONE PIECE)]]によるエニエスロビー壊滅事件後には[[六式>六式(ONE PIECE)]]の剃を修得し、海軍本部曹長に。 マリンフォード頂上戦争において、ルフィに殴られた後にはショックで「[[見聞色の覇気>見聞色の覇気(ONE PIECE)]]」を開花させている。 2年後の映画『[[ONE PIECE FILM Z]]』では、作者描き下ろしの設定画にて「見聞色が異常に発達」「[[六式>六式(ONE PIECE)]]をマスター」と記載。 実績を重ねて海軍本部大佐というスピード出世をしている。 世界会議編の頃になると、データカード『ビブルカード』によれば、「[[武装色の覇気>武装色の覇気(ONE PIECE)]]」を習得したらしい。 **技 ・&bold(){&ruby(オネスティインパクト){実直拳骨}} ハチノス脱出時に見せた技。 ガープの拳骨のように「[[武装色の覇気>武装色の覇気(ONE PIECE)]]」を纏わせるパンチ。 覇気が凄まじいためか黒稲妻をまとっている。 「[[火事場の馬鹿力]]」であり、自分がやらなければみんなが死ぬという極限状態がコビーの底力を引き出した。 「一瞬無防備になっていた」「技を放った後、手がボロボロ」などまだまだ粗削りな部分があるとはいえ、レベル6囚人にして四皇幹部のアバロ・ピサロの能力を併用して作った、軍艦すら握りつぶせる大きさとなっていた&bold(){巨石の右手を粉砕}したほどの威力を誇る。 *【来歴】 **◆東の海篇 ある日、釣りに行こうとしたら間違えて[[アルビダ>金棒のアルビダ]]の海賊船に乗ってしまい(2年後にはゾロがシャボンディ諸島集合時に同じことをやらかしている)、海の知識を人一倍持っていたことからギリギリのところで生かされることになったが、代わりに航海士兼雑用係として働くことを強制され、2年もこき使われていた。 しかし、フーシャ村を出てすぐ大渦に巻き込まれたルフィが入った樽をたまたま拾い、ルフィの海賊王への夢を聞いたことで、自分もこのまま雑用で一生を終えるくらいなら、アルビダに逆らってでも「海兵になる」という夢のために戦いたいと考える。 そしてルフィに「イカつい[[おばさん]]」呼ばわりされてキレたアルビダに対し、 #center(){ &font(#ff69b4,b){「ルフィさん!! 訂正してください!! この方はこの海で一番……一番……」} &sizex(6){&font(#ff69b4,b){「一番イカついクソばばあですっ!!!!」}} &font(#ff69b4,b){くいはない!! くいはない!!&br()僕は言ったんだ!! 戦った!!&br()夢のために!! 戦ったんだ!!} } 勇気を振り絞り、ついにアルビタに反抗。 その覚悟を汲んだルフィに助けられ、二人で近くの海軍基地の街、シェルズタウンに向かうことになった。 しかしその街では腐敗した海軍大佐[[斧手のモーガン]]が幅を利かせており、正しい海兵を夢見るコビーは、ルフィと共に捕らえられていた[[ロロノア・ゾロ]]の解放に協力。 モーガンはルフィとゾロによって倒され、コビーは街に残ることにしたが、海賊であるルフィと行動を共にしていたため、モーガンの後釜となったリッパー中佐に[[問い詰め]]られる事になった。 彼らは先のモーガンの一件による恩義もあってルフィとゾロに好意的ではあったが、立場上海賊とそれに与する者を見過ごす訳には行かないためである。 それに対してルフィは一芝居打ち、コビーがアルビダの元で雑用をしていたことをばらそうとし、コビーは思わずルフィを殴り、ルフィもコビーをボコボコにしたことで、コビーはルフィの仲間ではないと判断された。 コビーはルフィが自分のためにあえて悪者になったことに気が付き、冒頭の言葉を宣言。 リッパーから海軍入隊を認められ、他の海兵達と共に敬礼でルフィ達を見送った。 %%その後、海賊に敬礼したということで海兵達は自主的に懲罰を受けた。%% ***◇コビメッポ奮闘日記 [[海軍>海軍(ONE PIECE)]]に入隊後はモーガンの息子の[[ヘルメッポ>ヘルメッポ(ONE PIECE)]]と共に海軍第153支部の雑用として働くことになり、色々あったヘルメッポとはなんだかんだ相棒とも言うべき間柄に。 そんなある時、モーガンの身柄が海軍本部へ移送されることになり、送検船の雑用を務めることとなったが、モーガンは護送のために派遣された[[ガープ>モンキー・D・ガープ]]を斬りつけ、ヘルメッポを人質に取って脱走。 容赦なく砲撃しようとするガープ部隊に対し、コビーはヘルメッポを守るために大砲の前に立ちはだかり、ヘルメッポは感激の涙を流す。 が、海軍剣士ボガードによって簡単にコビーの抵抗は阻止され、更に(立ったまま寝てたら斬られて)目を覚ましたガープがヘルメッポとモーガンを狙う大砲を粉砕。 モーガンは逃がしてしまったが、ヘルメッポは父に決別を宣言し、送検船に帰還した。 自分たちのせいでモーガンを逃がしてしまった二人は号泣し謝罪するが、大砲を叩き潰したガープはそんな二人を自分の下で預かると宣言。 コビメッポは支部を離れて海軍本部で雑用として働く傍ら、ガープによって鍛えられ、二人で特訓の日々を送ることになるのだった。 **◆偉大なる航路篇 ***◇[[ウォーターセブン]]篇 そしてウォーターセブンにて、ガープに率いられて、[[CP9>サイファーポール(ONE PIECE)]]を撃破した後のルフィやゾロと久々に再会。 成長期を迎えたらしく、身長が大きく伸び、贅肉ダルダルだった体も鍛え上げて&bold(){別人のようにたくましくなった}。 たくましくなりすぎてルフィ(及び多くの読者)は誰だか分らなかった。 更に階級も海軍本部曹長にまで出世。 経緯は不明だが、額に十字の傷跡があり、修羅場をくぐってきたことをうかがわせる。 [[六式>六式(ONE PIECE)]]の一つ、「剃」も使いこなしており、相当実力をつけている。 ヘルメッポとも無二の親友ともいえる仲になっている。 ガープの計らいでルフィ達と再会することとなり、今の実力を見せるためにヘルメッポと共にルフィ達に挑んだが、簡単に押さえられた。 久々にルフィと語り合うことになり、話が弾む中、コビーは新たな夢として&bold(){&font(#ff69b4,b){「海軍大将になってみせる」}}とルフィに宣言。 あまりの大言に言った自分がビビる中、ルフィは「俺と戦うんならそのくらいなれ」とその夢を信じ、コビーは必ずルフィ達に追いついて見せると気合を入れ直して帰っていった。 ***◇頂上戦争篇 戦力として実力を見込まれた為か、[[白ひげ海賊団]]と海軍のマリンフォード頂上戦争にヘルメッポ共々参戦。 だが、敵も味方も自分より遥かに強い者たちが次々と倒れていく過酷な戦場に怯え、一時は逃亡を図ろうとするが、同じく逃亡を図ろうとしていた将校が大将[[赤犬>赤犬(ONE PIECE)]]に粛清される光景を目にしてしまい逃げ場なんて無い事を悟る。 そのまま彷徨うように戦場へ戻ったところ、兄[[エース>ポートガス・D・エース]]の囚われている処刑台へひた走るルフィと遭遇。 今は敵同士なのだとコビーは己を奮い立たせ挑みかかるが、この異様な戦場への悲痛と混惑の極みにあった今の精神状態ではルフィに勝てるハズもなく一撃で沈められた((ルフィもコビーの事は認識しており、構っている暇の無い状況だったとはいえ殴り沈める時はつらそうな表情を浮かべている。))。 そして極限状態の中で「[[見聞色の覇気>覇気(ONE PIECE)]]」に目覚め、戦場で次々消えていく声を感じ取ってしまう。 目的を果たしてなお戦い続け、犠牲を増やし続けることに耐えられなくなったコビーは[[赤犬>赤犬(ONE PIECE)]]の前に立ちはだかり、悲痛な叫びを上げた。 #center(){ &sizex(6){&font(#ff69b4,b){そこまでだァア~~~!!!!}} &font(#ff69b4,b){「もうやめましょうよ!!! もうこれ以上戦うの!!! やめましょうよ!!!&br()&br()命がも゛ったいだいっ!!!!&br()&br()兵士1人1人に…!! 帰りを待つ家族がいるのに!!!&br()&br()目的はもう果たしてるのに……!!!&br()&br()戦意のない海賊を追いかけ……!! 止められる戦いに欲をかいて……!!&br()&br()今手当てすれば助かる兵士を見捨てて……!!! その上にまだ犠牲者を増やすなんて&br()&br()今から倒れていく兵士たちは……!!!! まるで!!!!&br()&br()バカじゃないですか!!?} } コビーの主張は人命重視という倫理的な側面は元より、海軍が世間に提示していたこの戦争の絶対目標はすでに達しており、海賊達に戦意が無い((この戦争における想定外の第三勢力である黒ひげ海賊団との戦いは、また別の話である。))以上、海軍の一存で止められる戦いに終止符を打ち、海兵のこれ以上の損耗拡大を抑えるというのは実にもっともな意見である。 しかし、敗走する白ひげ海賊団の残党やインペルダウンの脱獄囚が世間に解き放たれれば、将来の治安を脅かす危険な禍根となりかねないのもまた事実。 海賊達に戦意が無いのを好機と捉え、徹底的に追撃し討ち取ろうとする赤犬の判断も決しておかしいわけではない。 &bold(){&color(#3B4EF0){未来への希望となる事を信じ、1人でも多く生かそうとするコビー。}} &bold(){&color(#F54738){未来への脅威となる事を懸念し、1人でも多く殺そうとする赤犬。}} コビーにも赤犬にも遠い未来の人の因果を見通す力など無い以上、どちらが正しかったかなんて後年の事例をどれだけ並べ立てようと所詮は水掛けの結果論。 &bold(){まさに答えなんぞ出ねェ&color(#3B4EF0){正義}と&color(#F54738){正義}のぶつかり合いである。} だが、海賊という「悪」撃滅を旨とする赤犬は当然コビーの必死な訴えを一顧だにせず、&color(#F54738){「正しくない海兵などいらん」}と一蹴。 真っ向から対立するコビーの正義を文字通り力で粉砕し、己の正義を徹底的に遂行しようとする。 #center(){ &font(#ff69b4,b){ダメだ死ぬ!!&br()───だけど僕は!!言ったんだ!!言いたいことを!!} &sizex(6){&font(#ff69b4,b){くいはない!!!}} } 目の前に迫る赤犬の粛清の拳への恐怖で慄きながらも、コビーは自らの行いに後悔は一切抱かなかった。 ルフィと出会い、生まれて初めて勇気を振り絞りアルビダへ反抗したあの日と同じように… #center(){ &sizex(5){&font(b,#990000){よくやった、若い海兵}} &sizex(5){&font(b,#990000){お前が命を懸けて生み出した”勇気ある数秒”は…良くか悪くか}} &sizex(6){&font(b,#990000){たった今、"世界の運命"を大きく変えた!!}} } 直撃する寸前で赤犬の拳を受け止めコビーを救ったのは、&bold(){なんと"[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]"[[赤髪のシャンクス]]であった。} コビーは泡を吹いてその場で気絶してしまうも、戦場中の注目を浴びていたコビーを生み出した数秒間にシャンクスが現れ介入した事で戦場は激しく動揺。 そのままシャンクスが仲介に立った事で、頂上戦争は終結。 コビーも生き延びる事が出来た。 シャンクスの言う通り、コビーの勇気ある行動がこの先の"世界の運命"を大きく変えた瞬間であったと言えよう。 無論「良くか悪くか」の言葉通り、この結果が将来どのように転ぶのかなんて事はシャンクスにもわかりはしない。 それでもシャンクスが「よくやった」と彼に言葉をかけたのは、&bold(){強大な力を前にしても命を懸けて己が信念を貫いてみせた若者への賞賛であった。} **◆新世界篇 2年後には、[[黒ひげ海賊団]]と元[[ロックス海賊団]]王直が激突したらしい、海賊島ハチノスでの「ロッキーポート事件」における活躍で、世間からは新世代の“英雄”として名前を知られている。 そして大佐にまで超スピード出世で昇格((コビー自身の功績もあるが、頂上戦争で死亡した海兵の枠を[[埋める]]ため、全体的に階級が引き上げられた。))。 かつての夢を叶えることとなり((一般的に将校とは少尉以上の階級を指すため最初の夢は叶ったことになる))、「[[見聞色の覇気>覇気(ONE PIECE)]]」を鍛え、[[六式>六式(ONE PIECE)]]をマスターし、更に強くなった。 見聞色の範囲もヘルメッポの比ではなく、遥か遠方の艦船の船員の気配を察知するほど。 強くなった後も驕ったりすることは一切なく、悪名をあげ続けて前を進んでいくルフィを今もなお変わらず尊敬している。 アニメでは、『[[ONE PIECE FILM Z]]』に合わせた特別編『[[ハンドアイランドの冒険>エピソードオブシリーズ(ONE PIECE)]]』で原作よりも先に登場。 後の原作での登場に比べると落ち着いており(海軍将校の不正を確認する任務もあったためだが)、獣厳らしきパンチで岩をブチ砕き、素手で瓦礫を切り裂き受け止めるといった高い実力を見せていた。 ちなみに、終盤にはハンドアイランドの蝋細工職人にお願いして大将"[[黄猿>黄猿(ONE PIECE)]]"の蠟人形を作ってもらい、海軍基地の混乱を収拾するという思い切った行動にも出ている。 駐留する海兵達を一声でまとめあげるには基地の最高責任者であるビリッチ准将より階級が高く知名度のある将校が必要な状況であり、黄猿も事後承諾してくれそうな理由あっての行為ではあったが、上官の命令どころか&bold(){上官そのものを捏造する}とは中々に肝が太い真似もできるようになったものである。 &s(){アニオリとはいえ、後に判明するコビーの海軍内における特殊な所属を示唆する伏線だったのかもしれない。} ***◇世界会議編 WCI編後の世界会議編で原作にも登場。 世界会議へ参加する王族を狙う潜水艦の海賊を「見聞色の覇気」で発見。 ドレスローザ国王&プロデンス国王の船に向けて発射された&bold(){魚雷に水中で組み付いて}軌道をとっさにずらし、ヘルメッポとの連携で海賊を拿捕した。 [[キュロス>片足の兵隊(ONE PIECE)]]にも英雄として知られているが、一切鼻にかけたり先ほど助けたことを恩にも着せない、そんな粗野な豪傑ではない好青年の姿にキュロスは好感を抱いた。 そして、たまたま[[レベッカ>レベッカ(ONE PIECE)]]が持っていたルフィの記事が載った新聞を見つけ、とっさに「ルフィさん」と言ってしまったり、それを熟読した上に感動して泣いていたりしたのでルフィのファンだと一発でレベッカたちにばれ、「ちょっと話そう♡」とレベッカとレオに連れていかれるのだった。 ***◇[[ワノ国]]編並びに終幕後 世界会議終了後、&bold(){海軍本部機密特殊部隊「SWORD」}の隊員になっていた事が判明((原作956話は、週刊少年ジャンプ掲載時は「少将」という超スピード出世だったが、95巻では元の「大佐」に訂正された。))。 世界会議にて議決された『七武海の撤廃』を受けて[[ボア・ハンコック]]を捕えるべく女ヶ島に向かっていた[[艦隊>艦隊(ONE PIECE)]]の一員。 向かう途中で、SWORD隊長である[[X・ドレーク]]より通信が入り、世界を揺るがす恐るべき事態が起こった事を聞く事になる。 …考えてみれば2年前に海軍に入ったばかりで、しかもそのときには表向き海賊やってるドレーク相手に海兵として信用されるという別ベクトルでの離れ業を成し遂げている。 その後は、ドレークの[[回想シーン]]で登場。 コビーにとってもドレークは信頼に足る人物だったようで、&bold(){なんと自身とルフィとの関係を包み隠さず話していた}。 ルフィの持つ「人を引き寄せる力」について熱弁を振るっていた。 女ヶ島での戦いはセラフィムの力もありハンコックの居城前まで到達。 しかし「メロメロの実」の能力を狙う[[四皇>四皇(ONE PIECE)]]黒ひげ[[マーシャル・D・ティーチ]]が乱入し、ハンコックに中将を含む仲間の大半(と黒ひげ海賊団幹部達)を石化させられる。 現四皇と元[[王下七武海]]相手には流石にレベルが違いすぎるため両者の膠着状態を傍観するだけだった。 このときにロッキーポート事件で黒ひげと因縁があることが判明。 これまた乱入した[[シルバーズ・レイリー]]のとりなしで仲間を石化から解除してもらい、ハンコックに手を出さないことを条件に海軍の艦隊は島から撤退することに。 が、戦果を挙げられなかった黒ひげは、海軍の軍艦一隻と海兵800名を拉致しようとする。 四皇との交戦には海軍本部の許可が必要であり、その上中将ヤマカジ率いる戦力では仮に四皇黒ひげに挑んだとしても全滅は必至で海軍側は抵抗ができなかった。 そこでコビーは黒ひげに対して「軍艦一隻と海兵800名」の身代わりとして自分の身を差し出すことを提案。 “英雄コビー”の名なら世論も動くと踏んだ黒ひげはその申し出を承諾した。 ***◇未来島エッグヘッド編 その後はハチノスにて枷をつけられた状態で登場。 ハチノスに囚われている[[モリア>ゲッコー・モリア]]を助けに来た[[ペローナ>ペローナ(ONE PIECE)]]の手助けにより脱走に成功し、他の捕虜・奴隷を逃すための囮になって[[クロスギルド>クロスギルド(ONE PIECE)]]の懸賞金を狙う海賊たちに追われていた。 クロスギルドにかけられた懸賞金は相場1億ベリーである大佐としては破格の約5億ベリーとの事。 黒ひげは[[ワノ国]]天上決戦後で[[ワノ国]]から出航した[[最悪の世代>トラファルガー・ロー]]を狙うべくウィナー島に向かったためか不在だった。 ハチノスの圧倒的な戦力に徐々に追い詰められる中、[[モンキー・D・ガープ]]率いる機密特殊部隊SWORD中心の部隊がハチノスへ来襲。 ガープはかつての愛弟子[[クザン>青キジ(ONE PIECE)]]と交戦し、黒ひげ海賊団最高幹部達を圧倒。 その隙にSWORD同僚たちの援護もあってその隙に奴隷たちの救助に成功するも、奴隷のふりをした海賊を気にかけたコビーをかばい、ガープは[[透明人間]][[シリュウ>シリュウ(ONE PIECE)]]の一撃を喰らってしまったことで徐々に追い詰められていく。 ついにガープが倒れ絶体絶命と思われた矢先、ガープから&bold(){「島と一体化したアバロ・ピサロの腕の破壊」}を命じられる。敵は愚か味方ですら無謀だと叫ぶ中、 #center(){&font(#ff69b4,b){破壊する!!できなきゃみんな死ぬ!!&br()僕のせいで人が死ぬ!!!}} 新技「実直拳骨」でピサロの腕の破壊に成功。 ガープはハチノスにて消息を絶ったものの、それでもコビー・ヘルメッポ・グルス少将はガープに海軍の未来を託されその場を離脱。 ガープの犠牲とコビーの火事場の底力もあって軍艦は「シマシマの実」アバロ・ピサロの攻撃を退け、ハチノスからの脱出に成功した。 ***◆劇場版 『ONEPIECE FILM Z』にて初出演。 ガープやセンゴクから[[ゼファー>ゼファー(ONE PIECE)]]の過去について語られた。 『[[ONE PIECE STAMPEDE]]』にも出演。 ヘルメッポと共に万博会場の海賊たちの鎮圧にあたる。 バスターコールが迫る中[[たしぎ>たしぎ(ONE PIECE)]]とともに[[スモーカー>白猟のスモーカー]]に付き従い島内に残ろうとするが、 スモーカーの意図を察したヒナによって撤退させられる。 『[[ONE PIECE FILM RED]]』にも登場。 [[ウタ>ウタ(ONE PIECE)]]の計画を阻止する為、ヘルメッポと共にウタのライブに潜入。 ウタの能力によりウタワールドに取り込まれてしまうが、「CP-0のブルーノ」「麦わらの一味」「ビッグ・マム海賊団」「ロッキーポート事件で関わりのあったロー」と共に共同戦線を結んだ。 [[トットムジカ>Tot Musica]]との最終決戦では、共同戦線に入った総員の指揮にあたった。 勢力もバラバラでほぼ即興に近い集まりに対し、人員・能力・適性をその場で把握し、トットムジカとの戦闘陣形と一般人の安全確保のために&bold(){全員に無駄なく的確な指示を与えて動かす}という大活躍を見せた。 *【余談】 **◆ロッキーポート事件 上記の通り、コビーが世間で英雄としての名声を得る切っ掛けとなった事件であるが、実は未だに謎の多い事件である。 わかっているのは[[トラファルガー・ロー]]が事件の首謀者であり、コビーは巻き込まれた市民を護ったということのみ。 さらに黒ひげが元[[ロックス海賊団]]船員の王直を倒しハチノスの元締めになったことが判明している。 また、バスコ・ショットがハチノスの町を火の海にしようとした際に、自身の能力でハチノスと同化しているアバロ・ピサロ曰く「ようやく修復が完了した」とのことから、ハチノスにある設備、施設である可能性が高い。 世界的な大事件であることは間違い無さそうなのだが、事件そのものについて作中で語られたことが無く、その全貌はまったくの不明だった。 2024年11月4日発売の週刊少年ジャンプ47号での尾田先生の一問一答で大まかな内容が明かされ、 >ローは元々、ハチノスにある[[ロード歴史の本文>歴史の本文(ONE PIECE)]]を求めて密輸船に侵入。 >↓ >実はローが侵入した船は密輸船と全く別の同じ国旗を掲げた巨大客船「ロッキーポート号」で、とある国王と要人が乗船。 >↓ >客船及びハチノスはローとハチノスの海賊との戦闘で大パニック。 >↓ >それぞれ別の目的でやって来ていたコビーと黒ひげが現れ、紆余曲折を経て一時的に共闘、海賊たちを撃破した。 なお尾田先生は「描くと長いので今後も描かないような気がする」とのこと。 事件の名称の元ネタは現実世界で1976年に起きた「ロッキード事件」の可能性が高いと思われる。 複数の国の政財界を巻き込んだ大規模汚職事件であり、確かに世界的な大事件ではあったのだが、人々が傷つき護られる類の事件では無い。 **◆ヘルメッポとの関係 ヘルメッポとは初対面では敵として対峙、その後成り行きで一緒に海兵となって行動、ガープの弟子として鍛えられた間柄だが、世界徴兵を行ったように海軍の人員不足 という点を考慮しても僅か2年の間に雑用から12階級も昇進するというスピード出世、更には英雄として名を上げ、特殊部隊隊員としての顔も持っている。 ヘルメッポも若干劣るとはいえ10階級昇進するなどお互いとんでもないスピードで出世を遂げている。 当初ヘルメッポは父親の庇護がなくなり不貞腐れ、コビーも泣き虫から脱却できていないなど決して仲は良くなかったが、その後苦楽を共にしたことで信頼関係を構築。 ヘルメッポはコビーが先に昇進しても多少嫉妬することはあっても決して卑屈になることはなく、彼を支える相棒としてサポートに徹している。 対するコビーも地位や名誉に驕ることなく、ヘルメッポに対して強い信頼を寄せており変わらず気さくに接するなど良好な関係は続いている。 **◆スピンオフ 『少年ジャンプ+』ではコビー…ではなく、顔がそっくり((イケメンモードではなく初期の姿。))な日本の少年小日山くんを主人公としたギャグマンガ&bold(){『コビー似の小日山~ウリふたつなぎの財宝~』}が連載された。 &s(){連載中盤からは小日山くんあんまり出番無くなったけども。} 追記・修正は海軍本部最高戦力になってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,34) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }