動物を用いた戦闘(魁!!男塾)

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動物を用いた戦闘(魁!!男塾) - (2025/05/10 (土) 18:28:55) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2018/09/30 Sun 21:45:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます

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#center(){中国拳法には猛獣・昆虫・爬虫類などを飼育・教育して独特の技として完成させたものが多々あるが}
#center(){この奥義もその一つである}

#center(){日本曙蓬莱武術協会理事長 盛田慎之介談}

#right(){&bold(){読者「何個目だよ」}}

#center(){一対一が多い拳法家同士の戦いであるが}
#center(){不思議と動物が伴うことは不問とされることが多い}
#center(){そのため一部の拳法家は動物との信頼関係を築く事に}
#center(){鍛錬以上の心血を注ぐと言う}

#center(){民明書房刊[[『すっごーい!!サバンナで見つけた本当の愛!!』>けものフレンズ(アニメ)]]より引用}


*概要
『[[魁!!男塾]]』世界において、[[動物]]を利用し戦わせる戦術は非常に多い。
この項目ではそうした&bold(){「動物を調教して行う拳法」}や、&bold(){「危険生物を利用したデスマッチ」}といった闘法に(多少つっこみつつ)紹介していきたい。

おい誰だ、[[死亡フラグ]]などと言ったやつは。勝ってることもあるんだぞ。

こうした動物の利用は、作中では[[「武器」の一環と>油女シノ]][[みなされており>犬塚キバ]]、&bold(){何万匹使おうが問題は無い}らしい。
ただ公式ガイドブックでは[[富樫>富樫源次]]が「敵がやたら動物や虫を使ってくるけど、俺たちにもハンデくれよ」と突っ込んでいる。
そうしたツッコミを受けてか、[[スピンオフ]]作品『[[紅!!女塾]]』では先に引用した文章を回答としている。

※なお、本項目は最初「魁!!男塾に登場する動物」で立項するつもりであったが、
[[かませ犬]]的に殺される動物や、本編と無関係な野生動物があまりに多すぎるため、このような一覧に変更したものである。
立項者は『暁!!男塾』以降はほぼ未読のため「これがないぞ!!」という読者諸兄は追記いただければ幸いである。


#contents()

*哺乳類編
**◆&ruby(かいちゅうふゆうたい){乖宙浮遊體}
使用者:蝙翔鬼(男塾三号生・[[鎮守直廊三人衆>男塾鎮守直廊三人衆]])

中国河南省山奥に生息する&bold(){&ruby(れんこく){攣鵠}&ruby(こうもり){蝙蝠}}の持つ、1匹あたり5kgもの揚力を利用し飛翔する技。
元朝中期「青布賊の乱」のおり、元軍の都尉・安史明は20匹の攣鵠蝙蝠を用いて万里の長城を飛び越え、
敵を攪乱することに成功したという([[民明書房]]刊『世界の怪拳・奇拳』より)。
応用技として、ス●ミーのように全員で群がって巨大な[[コウモリ]]の形を作り、それに飛び乗り飛行して飛び蹴りを放つ&bold(){「&ruby(しゅうへんけいしょうたい){驟蝙形象體}」}もある。


**◆&ruby(こうそうへんじゅつ){煌嗾蝙術}
使用者:蝙翔鬼(男塾三号生・鎮守直廊三人衆)

同じく攣鵠蝙蝠をけしかけ、全方位から敵を攻撃させる。その牙は5匹で人間1人の血を吸いつくすとされている。
最強奥義は一匹がおとりになって相手の眼をふさぎ、残る全員が敵影の中に潜み相手を闇討ちにする&bold(){「&ruby(しゃへいあんたい){遮蔽闇體}」}。
勝利は目前かと思いきや、[[月>月(天体)]]が雲に隠れても影の位置が変わらなかったために搴兜稜萃にばれてガソリンを撒かれ放火され皆殺しにされる。

『[[極!!男塾]]』ではスサノオの部下・ウラシマとの[[水中戦]]で水の中にもぐりソナーの代わりとなって散っていった。


**◆ユニコーンの使用
使用者:搴兜稜萃([[淤凛葡繻十六闘神]]・副神)

[[槍]]の生えた馬具を纏った[[白馬>馬]]・[[ユニコーン>ユニコーン(伝承)]]に乗り闘う。
首の周りには[[ナイフ>ナイフ(武器)]]が入ったベルトが巻かれ、頭を振ることでナイフを放つことができる。これで上記の煌嗾蝙術の正体を暴かれた。
人体をたやすく貫く角槍に加え、[[尻尾>尾]]による巻き込みも加え蝙翔鬼を殺害するも、月光には角を折られ逆に額に埋め込まれて&bold(){脳味噌を貫通}。
搴兜稜萃は&bold(){「5年ぶりの地だ」}とジョークを飛ばし、しまいには彼の放った蹴球で首を刎ねられて死亡した。
その後も&bold(){駄馬呼ばわり}されて&bold(){首を盾にされたりした}が、搴兜稜萃もその直後にあの世にフライアウェイした。


**◆&ruby(さんえんようそうじゅつ){三猿耀操術}
使用者:猿宝([[厳娜亜羅三宝聖>厳娜亜羅十六僧]])・[[雷電>雷電(魁!!男塾)]]([[男塾一号生>男塾(学校)]]・三面拳)

常人の10倍の敏捷さを持つ三匹の尾長猿を操り、相手を痛めつける。
猿宝はそれぞれ&bold(){「不見猿」「不聞猿」「不言猿」(みざる/いわざる/きかざる)}と名付け、尻尾に刃物を取り付けて巧みな攻撃を見せた。
名前の通り、それぞれ目・耳・喉を徹底して攻撃するよう調教したとのことであり、
猿は動物の中で最も高い知能を持つが故に、男塾わくわく動物ランドの中でも戦法の多彩さは群を抜いている。
雷電の頭脳戦により三猿は額を勝ち割られるも命はとりとめており、猿宝戦死後は雷電が引き取って活用した。

[[天挑五輪大武會]]準決勝・[[梁皇戦>梁山泊十六傑]]においては腹に血袋(実はただの赤染料)を詰めた&bold(){雷電そっくりの着ぐるみ}を着せることで相手を攪乱するも、
火を怖がる習性を利用されて着ぐるみを掻っ捌かれ正体がばれてしまう。
その後、梁皇の枯渇噴血霰から雷電をかばい、身を挺してその正体を明かした。
その&bold(){数分後}にはすでに傷が塞がっていた(男塾ではよくあること)が、梁皇の鎖で三匹纏めてとらえられて川に投げ込まれ、
雷電が敗れ&font(l){人}猿質としての価値がなくなるや否や約束を破った梁皇に川に投げ捨てられた。

しかし[[影慶>男塾死天王]]により雷電共々網で救出されており、決勝戦では[[シャイカーン>冥凰島十六士]]との対戦で男塾チームに合流。
シャイカーンの実力を一目で見抜いた雷電は「足手まといだ」として戦力外通告を示すが、
雷電が窮地に追い込まれると揃いの拳法着まで着込んで乱入し、雷電の転落を防ぐ。
準決勝同様火に怯える仕草を見せるものの、それは&bold(){&font(l){サル芝居}演技であり}、拳法着を吊るしてダミー標的を作り出し、シャイカーンを誘い込む。
最後はシャイカーンが支柱に使っていた氷柱をノコギリで切り落として勝利に貢献。見事に雷電への恩返しを果たした。
しかし猿知恵に負け&bold(){う●こを浴びせられて死ぬ}とは、シャイカーンの屈辱はいかほどであったことだろうか。

ちなみに雷電は元々猿と仲が良い性格で、[[後継者>百五十三代目三面拳]]も猿を使っている。猿使いは元祖と比較にならないほど荒いが。
また、第百五十五代三面姫の雷電は猿だけではなくサーバルキャット、[[アライグマ]]、[[フェネック]]など多様な動物の群れ((朋友達(フレンズ)と呼称))を使役していた。


**◆&ruby(せんしょうごほうじん){潜敞五方陣}
使用者:朱鴻元([[厳娜亜羅五十七代大僧正>厳娜亜羅十六僧]])

哺乳類食肉目(おい)[[鼠>ネズミ]]科&bold(){コウゲンシロネズミ}(以下雪ネズミ)に刃を括り付け、雪の中にもぐらせ全方位から[[ジョーズ>ジョーズ(映画)]]のように攻撃する戦法。
まず相手の足の肉を削ぎ、出血で力を失ったところに総攻撃をかける。
一撃で常人なら肉片に変えるほどの威力だそうで、&font(l){よく折れるとはいえ}[[桃>剣桃太郎]]の[[刀]]をへし折っている。
圧倒的な地の利で桃を苦しめるも、血の結晶が割れる音を頼りに心眼剣で斬り殺され、最後はその死体をおとりに使用される始末であった。

雪ネズミは標高6000m以上の中央アジアの雪山に生息する動物で、小柄な体格に反し筋力が高く敏捷性に優れている。
一年中常に雪中での生活を余儀なくされ、前足はモグラのように雪を掘り進む強靭なものに進化している。
その肉は大変美味であり、作中でも朱鴻元が焼いて食っているほか(勧められた伊達は遠慮していたが)、
中国料理の極・満漢全席の主盆とされている([[民明書房]]刊『動物生息類縦』より)。


**◆&ruby(そうぞうりくかんとうほう){操象戮狟闘法}
使用者:ラジャ・マハール([[冥凰島十六士]])

陸上最強の動物・[[象>ゾウ(動物)]]を操る戦い方。
古代インドにおいて象が[[戦争]]に利用されていたのは有名な話(史実)だが、
&bold(){エレファン島}においては象に訓練を行わせることで、鈍重な動きを改善し恐るべき敏捷性を会得させたという。
象を[[英語]]でエレファントと称するのはこの島の名前にちなむのは言うまでもない(民明書房刊『闘う動物大百科』より)。

ラジャ・マハールは&bold(){「密林の悪魔」}の二つ名を持つ巨大な戦象&bold(){パンジャブ}にまたがり、過去には&bold(){107人}もの敵を始末してきた。
特筆すべきはその強靭な鼻の力であり、鼻だけでその巨体を支え跳躍する(!)のは愚か、鼻から放水し相手を押し流したり、
超人…もとい超象的な肺活量で旋風を巻き起こし煙幕を払ったりすることができる。どんな象だよ。
更には訓練の末に瞬間的に&bold(){10倍}の長さまで伸びる(!?)特性を生かし、
鼻先にハルバードのような刃物を装着し敵を切り裂く&bold(){「&ruby(しんびちょう){晨襣張}」}で[[月光>月光(魁!!男塾)]]を追い詰めるも、
最後は月光の調略にはまり崖底に転落、&bold(){「さしもの化物象も[[ダンボ>ダンボ(実写版)]]のように空を飛ぶ事はできなかったようだな」}と痛烈な毒を吐かれた。


**◆&ruby(そうろうけん){蒼狼拳}
使用者:ゴバルスキー(冥凰島十六士)

世界で最も凶暴で残忍な犬科猛獣・[[シベリア狼>オオカミ]]を嗾けて敵を殺す、毎度毎度ようやるサーカス的殺人拳。
ちなみに飛燕に斃された先述のラジャ・マハールの死骸は&bold(){こいつらによって食い尽くされた。}
ゴバルスキー曰く「ラジャ・マハールの象などこいつらに比べれば[[猫]]のようなもの」らしい。
名前の由来はチンギス・ハーンが称した&color(blue){「蒼き狼」}からだろう、たぶん。
狼は警戒心が強いため、これを会得する際には生後3か月の幼子を母狼に育てさせるという壮絶な育児放棄を行う必要がある。
近年でも[[オオカミ少年>野生児]]発見のニュースがあるが、これらは蒼狼拳育成によるものであることが多い([[太公望]]書林刊『狼少年-拳-』より)。

ゴバルスキーは自ら兄弟と称する狼たちを自在に操り、その岩をも砕く牙で[[J>J(魁!!男塾)]]を追い詰める。
狼にタワーを作らせ、虎バサミで身動きが取れなくなった敵を三方位からの一斉攻撃で仕留める&bold(){「&ruby(とうぐんさんちゅうしょう){塔群三柱聳}」}で全身を引き裂き失血死させようとするも、
勝利を確信してゴバルスキーが狼どもを引き上げさせたのが命取りとなり、Jのジェット・ソニック・マッハ・パンチで放たれた衝撃波で
砕かれた藤堂像の瓦礫に押し潰され3匹を除いて&bold(){全員圧死}。
当初こそ「我が兄弟を…許さん!」と[[涙]]を流していたゴバルスキーであったが、手当を懇願する狼たちに対しては本性を現し
&bold(){「このバカタレども!貴様らに要は無い!とっととくたばれ!」「奴らの代わりなどシベリアの大氷原に行けばいくらでもいる」}と爆弾発言をかまし、
最後はJに首まで石畳にめり込まされた挙句、裏切られて憤慨した狼たちに&bold(){ションベンをかけられた}((既にJがアゴを砕いていたため食われずには済んだ。))。

男塾入塾後は、[[七牙冥界闘]]第一の牙「[[魍魎塔]]」3F花園の間で使用。
&bold(){ロムルス}と&bold(){レムス}というローマ建国に係った兄弟((狼に育てられたという伝説がある。))の名を冠したシベリア狼と共に、番人のギーガーに挑む。
無数に咲いた(誰が南極にある魍魎塔で管理しているんだろう)モルグケシ草により正気を失いゴバルスキーに襲い掛かるも、
彼の奇計(笑)により幻覚を破り、最後はギーガーの頭と&bold(){金玉}にかぶりついて勝利をもぎ取った。


**◆騎馬戦車スコルピオン
使用者:スパルタカス(冥凰島十六士)

古代ローマ時代に英雄ジュリウス・シーザー(作中ではカエサル名義)が考案したとされる二頭立てチャリオット。
ラピオーリの戦いで1万の軍勢をわずか10両20頭で撃ち破ったことから、一騎当千の異名を冠する。
その殺人的な武装は現在の[[戦車]]にも取り入れられている(民明書房刊『世界史に見る現代兵器の起源』より)。
車輪の両輪には刃が突き出す仕掛けが隠されており、更に特殊な構造の傘で御者への攻撃を弾き飛ばせる。
スパルタカスは[[馬]]の鼻の穴に含み針を隠し、邪鬼に牽制弾を放った。
しかし戦車の特性上、御者の真下は視界が防がれるため、それを利用した邪鬼に突撃を交されて軛の留め具を外され、
無策でスコルピオンから切り離され突撃してきた馬たちは&bold(){一瞬にして邪鬼の真空旋風衝でバラバラにされた。}


*鳥類編
**◆&ruby(しせんちょうけん){死穿鳥拳}
使用者:男爵ディーノ(男塾三号生・鎮守直廊三人衆)

中国雲南省に生息する死穿鳥と呼ばれるワシタカ科の猛禽を利用する格闘術。
死穿鳥は極めて獰猛であり、巨大なくちばしにより牛馬をも殺すとされており、
明朝末期に格闘家の総太源は嘴に即効性の劇毒を塗り込むことで己の拳法との同時攻撃を可能とした(民明書房刊『世界の怪拳・奇拳』より)。
その毒で死穿鳥が死なないのも不思議である。そういう体質なのだろうか。
ディーノはシルクハットの中に隠した死穿鳥に加え怒瑠鞭(どるべん)との挟撃で伊達を葬ろうとするも、
軌跡を見切られて怒瑠鞭で死穿鳥を刺され、逆に自身が[[鞭]]で絡めとられ撃沈する。

その後、買い替えたのか&font(l){王大人あたりが}治療したのか何事もなかったかの如く再登場し[[天挑五輪大武會]]予選二回戦で使用されるも、
[[鎮童太子>狼髏館]]相手には[[髪>髪(武器)]]だけで薙ぎ倒された。

記念すべき、本作で最初に登場した動物利用闘法である。


**◆&ruby(ごうそうどり){謷葬鳥}の使用
使用者:センクウ(男塾三号生[[死天王>男塾死天王]])

正確には「とっさの思い付き」であるが、一応ここに。
&bold(){海のハイエナ}と呼ばれるカモメに似た海鳥・&bold(){謷葬鳥}の群れを利用した奇策。
ごう葬鳥の首に鋼線を巻き付け、首を絞められて逃げ惑う力を利用して敵の首を絞める。これで顎翎洙を倒した(命は助かった模様)。


**◆&ruby(ひちょうしゅうれんそう){飛吊襲鎌槍}
使用者:寇鷲使([[宝竜黒蓮珠]])

大鷲&bold(){「翻飛(ファンフェイ)」}に乗り人馬…ならぬ人鳥一体となって敵を襲う殺人術。
鳥類最速の大鷲の飛翔力と寇鷲使の小柄な体躯(+沙悟浄みたいな武器)あってのハイスピードな一撃離脱戦法であるが、
銃弾をも見切る[[赤石>赤石剛次]]には散々バカにされてしまい、[[ガソリンを撒いて火を放つという戦法>ジャギ(北斗の拳)]]に出たせいで、
最後は翻飛の羽根を全部払われて丸裸にされ、断崖絶壁にサヨウナラしていった。
直後に赤石先輩の発した&bold(){「地獄の業火でヤキトリでも作って鬼どもに振舞うんだな」}という毒舌は秀逸である。


**◆&ruby(こくうまそうじゅつ){黒烏魔操術}
使用者:ホルス([[王家の谷の守護者達]]・ツインスフィンクス右頭)

無数の[[カラス>カラス(野鳥)]](雷電曰く普通のカラスとのこと)を操る術。当初は[[ハングライダーのようにホルスを運ぶ>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]のに使われた。
使用される動物は&bold(){その辺のゴミ置き場に行けばいくらでもいる}凡庸さであるが、高い知能と何よりその圧倒的物量により伊達を苦しめた。
その嘴でつつき殺したりするのは行わず、相手を嘴に咥えた油を浸み込ませた&bold(){堙愀麻}の包帯で雁字搦めにする&bold(){「シャンポリオンの嘆き」}や
[[目潰し]]煙玉と鈴の音を使い相手の視覚と聴覚を封じるなど専ら頭脳戦に特化している。
この手の戦闘ペットにしては珍しく、ホルスが伊達にやられたのを知ると総員で襲い掛かるほどの忠誠心の高さを見せ、
その忠誠心に免じ伊達をして殺さず気絶させるだけで済ませたほどの傑鳥たちである。


*爬虫類編
**◆&ruby(スネークブラッドコントラクト){蛇血誓闘}
使用者:聖紆塵(淤凛葡繻十六闘神・主神)

古代ギリシャのコロシアムにおいて((そりゃローマだろ?))因縁のある相手と完全に決着をつけるために考案された決闘法。
互いに腕を巨大な毒蛇&bold(){グリーク・ティナコンダ}に咬ませ、即座に首を刎ねて血を取る。
グリーク・ティナコンダの[[毒]]は巨象をも倒す代物であり、おおよそ人間の致死時間である20分のうちに1匹分しかない毒の血清をめぐって争うというもの。
要するに男塾ではよくあるデスマッチ。
起源はヘドビウスとダビウスという勇士が、ギリシャ最強をめぐりミノス王の発案により行った試合とされる。
なお、あまりに有名なギリシャ原産のシラキューズ酒((架空の酒です。調べても注文できません。))にはこの血清…すなわち、グリーク・ティナコンダの生き血が入っており、
男たちが景気づけに回し飲みする風習はこの酒がモデルとなっている(民明書房刊『エーゲ海-古代格闘史の[[ロマン]]-』より)
作中では[[大豪院邪鬼]]との一騎打ちの際にこれが行われた。邪鬼が「お前だけ勝手にやってろ」と言い出したらどうするつもりだったのか…。


**◆&ruby(しょうけじゃごうけん){鐘家蛇彊拳}
使用者:鄧罦傑(宝竜黒蓮珠主頭)

&bold(){&ruby(こうもうへび){咬牻蛇}}と呼ばれる、一咬みで巨象をも殺す毒蛇を用いた[[暗殺]]術。
起源は中国秦代にまで遡り、その敏捷性と隠密性ゆえに如何なる警備をも擦り抜け標的を毒殺していたことから、
その実態を知り生きている者は数千年間現れなかったという(民明書房刊『暗殺秘話』より)。

黒蓮珠にとって蛇はシンボルと呼ぶべき動物であり、罦傑は調教により蛇を恐ろしい速さで繰り出し敵を仕留める。
彼ら(彼女ら?)は体も尋常ではないほど頑健で、寄り集まれば人間の体重程度なら難なく支える。
更には袖の中に咬牻蛇を隠し間合いの外を相手を噛ませる&bold(){「&ruby(きょくおうさつ){殛盎殺}」}や、縄のようにより集めて相手を打ち据え噛み殺す&bold(){「&ruby(じゃごうけっかいしゅう){蛇彊結徊歰}」}、
名前は特にないが全身に巻き付かせて近接攻撃に毒牙で[[カウンター>カウンター(技)]]を入れる技など、見ているだけで気がめいりそうな技を数多く取り揃えているが、
Jのフライング・クラッシュ・メガトン・パンチで台座ごと打ち砕かれ、全員まとめて谷底に投げ捨てられる。
この辺になってくると、仮に[[アニメ化]]したならばさぞアニメーターは大変だっただろうと思われる。

その後、罦傑が男塾に入ってからはまた大量の咬牻蛇を駆っており、東京コミックショーの真似をやったり、
七牙冥界闘第二の牙「[[王宮への道]]」では瞬間脱皮戦法でマハ・メータを破った。


**◆&ruby(じゃぼくちょうとう){蛇墨輒闘}
使用者:雷電の解説のみ

中国拳法のうち、その苛烈さで名をはせる赤狼流総帥決定戦で使用されるデスマッチ。
墨液を膝まで流し込んだ四方二間の水槽の中に、猛毒を持つ&bold(){「&ruby(こくこうへび){黒咬蛇}」}を1匹投げ込んで殴り合う。
ただでさえ水辺である不利に加え、真っ黒な墨の中を泳ぐ漆黒の蛇にいつ咬まれるかわからない心理的プレッシャーを負いながら極限状態で戦うため、
技体以上に心の強さが求められる。もちろん運もである。
なお、この戦いから必至で努力しても報われないことを「黒蛇に足元を噛まれている」というようになった(民明書房刊『世界死闘決闘百選』より)。


**◆&ruby(きょうとうそうがくじゅつ){驚鞉操鰐術}
使用者:クリンスマン(魍魎塔五人衆)

南アジアに生息する地上で最も凶暴な爬虫類・&bold(){マーダークロコダイル}を自在に操り敵を噛み殺させる。
その手法は18世紀初頭に[[熱帯雨林>ジャングル/熱帯雨林]]の集落で考案されたとされ、村一帯を堀で囲み、そこにマーダークロコダイルを放ち敵から身を守っていたという。
これによりそういった地域では[[ワニ]]は守護獣であるとの認識があり、昨今でも南アジア某国で鰐皮ハンドバッグを持ち込んだ日本人女性が
終身刑を課せられたのは記憶に新しい(民明書房刊『クロコダイル・ダンディー 爬虫類よもやま話』より)。

クリンスマンは魍魎塔4F「黒水の間」でこのマーダークロコダイルを放し飼いにし、
[[因幡の白兎]]のように飛び移りながら、ワニに追われる敵をトライデントで突き刺す戦法を取っていた。%%南極で変温動物のワニなんか飼うなよ%%
しかし泊鳳に対し「このドチビ」「チビにチビと言って何が悪い」&bold(){「生まれ変わるなら[[閻魔]]様に少しでも高くしてもらえ」}と暴言を吐いたことで逆鱗に触れ、
マーダークロコダイルの胃袋の中に逃げ込んだ泊鳳により、別のマーダークロコダイルの口の中にぶち込まれた。
その後、泊鳳はワニの革を防寒着としてしばし着ていた(結構かわいい)。本人によれば後で加工業者に売り飛ばすつもりだったらしい。


*魚類編
**◆モングール・ピラニア
使用者:フビライカーン(冥凰島十六士・蒙古三凶頭)

水中デスマッチ「水籠ポー((革へんに「奉」))球」で追加されたギミック。
モングール・ピラニアは体長約18cmの[[ピラニア]]で、&bold(){「水中の悪魔」}と称されるほどの凶暴性を有し
100匹ほど集まれば十数秒で牛を食い尽くすとされる。
なお、その味は大変美味であり、燕の巣・熊の掌に並ぶ満漢全席三大珍味とされる(民明書房刊『食うか食われるか!!世界食通事情』より)。

勿論[[ピラニア]]を従える術などなく、フビライカーンは腹に巻いた岩塩を仕込んだ首輪が溶けたから塩分を嫌うピラニアが寄り付かなかっただけに過ぎず、
結局影慶に首輪を奪われて敗北。
一応影慶は情けをかけて首輪を水中に投げ入れたたが、フビライは救い出されたとたんにシャイカーンに丸焼きにされ、岩に叩きつけられ絶命した。

ちなみに元ネタは[[漫画]]『タイガーマスク』の世界覆面タイトルマッチ第1回戦でザ・ピラニアンが行ったプールデスマッチと思われる。
ザ・ピラニアンはピラニアが嫌う草の汁を擦り付けることで攻撃を回避していたが。


*節足動物編
**◆ハトシェプストの奇跡/カルトゥーシュの使徒
使用者:ジェセル(王家の谷の守護者達)

使用する動物は&bold(){甲冑軍隊蟻}と呼ばれる、体長2cmの大型蟻の一種。
&bold(){「砂漠のピラニア」}と呼ばれるほどの凶暴性を有しており、100匹も集まれば[[駱駝>ラクダ(動物)]]1頭を3分で骨にすると言われている。
知能も高く、調教すれば人間の言うことにも従うため、エジプトでは皮手袋に甲冑軍隊蟻を詰めて労働力の補助としていたらしく、
忙しいときに「蟻の手も借りたい」というのはこれが語源である(民明書房刊『実用動物事典』より)。

ジェセルは&bold(){逆立ちして}作り物の首をのせ、更に[[義手>義手/義足]]の中にこの甲冑軍隊蟻を詰めることで、
腕や頭が切り落とされても死なず、胴体を切り裂かれても深手を負わない[[不死身>不死]]の[[ミイラ]]と思わせていた。
…そんな面倒なことして、わざわざ蟻を詰めた義手に刃を持たせるくらいなら、直接その蟻を使って相手を噛み殺させたほうがよっぽど強い気がする。


**◆ルクソールの憂鬱
使用者:アヌビス(王家の谷の守護者達)

砂場の中に夜行性の&bold(){砂蠍(ブラインド・スコルピオ)}を大量に離し、そのうえで戦うエジプト版蛇墨輒闘。
砂蠍は2回までなら刺されれば痛いだけだが、&bold(){3度刺されるとどんな大男でも即死する。}
そんなアホな、と思うかもしれないが、免疫の過剰反応でアナフィラキシーショックを起こすことはありうるため間違った描写ではない。
(まあ、だとしたら2回目でも死ぬと思うが)
ファラオの発案により[[アヌビス]]が桃に申し込んだが、桃により鉄馬(竹馬の鉄ver.)を切り裂かれ砂蠍の軍勢の中に突っ込んで死亡した。
いい加減こいつらは&bold(){「デスマッチは提案した側が負ける」}というジンクスに気づくべきであろう。


**◆&ruby(ホレンヘブ){永劫}の&ruby(りんねかくせい){輪廻核惺}
使用者:ファラオ(王家の谷の守護者達)

7世紀に絶滅したとされる&bold(){煇光蛍(エジプティアン・ネオム・ファイヤーフライ)}を用いて分身を作り、相手を幻惑する。
夜にしか使えないというか使いようのない技で、蛍には攻撃手段は無いため身を隠し蛍分身の影からナイフを投げることで攻撃する。
これにより、相手はいくら斬っても増え続ける蛍分身に惑わされる…のだが、分身が増えるごとに1体当たりの蛍の量が減るため、
桃にはその正体を見破られ、突風を起こされて散り散りにされた。

煇光蛍は世界の昆虫で最も強力な[[光]]を放つことから、エジプトでは瓶に詰めて照明にされていた((エジプトでは3,000年以上前に既にガラスが実用化されていた。これは本当。))他、軍事信号や商店の看板などに使われていた。
現代でもネオンサインと呼ばれる照明があるが、これは学名のネオムに由来する(民明書房刊『驚異の昆虫世界』)。


**◆&ruby(そうほうぐんけん){操蜂群拳}
使用者:蓬傑([[梁山泊十六傑]])

一般的に蜂の特異な集団戦は知られているが、この操蜂群拳においては3度刺せば牛をも仕留めるとされる
&bold(){&ruby(きんこばち){禽虎蜂}}と呼ばれるスズメバチを用いて敵を仕留める暗殺法として確立されている。
これによる[[暗殺]]を恐れた時の皇帝は、蜂の飼育を法で禁じたという(民明書房刊『浮虻流昆虫記』より)。

蓬傑は[[マント]]の中に1000匹の禽虎蜂を隠し(想像したら刺されるまでもなく精神的にやられそうである)、
[[矢印]]型に編隊を組み猛スピードで敵を襲わせる&bold(){「&ruby(ほんきょくしゅうせん){奔棘襲銛}」}として使用。カーブするたびに矢印を分裂させ、相手を攻撃させた。
正体を見破られた後は開き直って離散し全方位からの攻撃に切り替える。
翔霍は煙幕を焚くことで蜂の隊列を乱し、その中で一番手厚く守られている蜂_すなわち女王蜂を見つけ出すと、
それを生け捕りにして蜂の群れを攪乱、とどめを刺すべく突っ込んできた蓬傑の剣先に突き刺して殺害。
女王蜂を殺されて逆上した蜂たちは瞬く間に蓬傑に群がり、たちどころにその命を奪い去った。


**◆&ruby(てんりんちそう){天釐蜘巣}
使用者:義将([[神拳寺]])

中国山東省の菊露山にのみ生息する扁平な体を持つ巨大蜘蛛&bold(){「&ruby(きんぺい){禽瓶}&ruby(ぐも){蜘蛛}」}を飼育し、上下自在の機動力で相手を追い詰める。
禽瓶蜘蛛は飼い主にのみ忠実であり、ピアノ線を凌駕する強度と瞬間接着剤並みの粘着力を有する糸で敵を捕らえる。
術者はこの糸を利用することで高所からの落下を防ぐこともできる。
更に牙には猛毒が含まれており、相手の動きを奪いジワジワと仕留める。

義将は&bold(){「張義」}と名付けた禽瓶蜘蛛を背中にしがみつかせ、蜘蛛の入れ墨と偽装したうえで戦っていた。
泊鳳相手に巣を張り捕えるも、隠し持っていた老酒(アルコール度数70)に引火されて巣を丸焼きにされ脱出される(「され」何度書いてんねん)。
続いて周囲を回転しながら尻から出した糸で絡めとる&bold(){「&ruby(かいてんちばく){回釐蜘縛}」}で泊鳳の動きを封じたが、蜘蛛は糸を伝って真後ろに逃げる習性を利用され
&bold(){ケツに老酒入りの瓢箪をぶち込まれてしまい}、酔っ払って戦闘放棄したがために義将の怒りを買い、短剣で切り裂かれて転落。
しかしそれでも忠誠心の糸は切れることなく、泊鳳から義将をかばったため双方とどめは刺されなかった。

なお、英語で蜘蛛をスパイダーと称するのは、西洋の武道家たちがこの奥義を会得できず「失敗だ~」と言ったことが
時を経て変化した物&bold(){ではないことは言うまでもない}(日本曙蓬莱武術協会理事長 &font(l){宮下あきら}盛田慎之介談)。





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- 読ませる気がない漢字が多すぎる  -- 名無しさん  (2018-10-01 09:29:16)
- 巨象を殺すというのは一種のステータスかなにか?  -- 名無しさん  (2018-10-01 10:03:33)
- ↑身体がでかいほど毒の量が必要。象ほどでかいのをほんの僅かで殺せるってのはそれだけ毒性が強いアピールとマジレス  -- 名無しさん  (2018-10-01 13:34:55)
- アッハイ鼠は食肉目でコロッセオはギリシャにあります。凄いなあ男塾の圧倒的な設定のガバガバっぷり(褒め言葉)。  -- 名無しさん  (2018-10-01 16:27:56)
- 雪ネズミの丸焼きは地味に食ってみたいと昔漫画読んでて思った  -- 名無しさん  (2018-10-01 20:19:42)
- 結構サファリパークの動物のようにフレンドリーなやつが多いのがこの漫画の特徴だからこういった技ができるのかも  -- 名無しさん  (2018-10-02 09:39:01)
- 壮絶な育児放棄クソワロタwww  -- 名無しさん  (2019-03-13 01:30:44)
- 蟻は調教できるのに魚は調教できないらしい。でもまあ、塩分が溶けだしてるからピラニアが近寄らないってのは、男塾にしては割と納得のいく理由づけだったな。  -- 名無しさん  (2020-05-02 15:26:04)
- 露骨なけもフレパロ吹いたwww怒られねえかこれwww  -- 名無しさん  (2021-01-01 22:48:18)
- 永劫の輪廻核惺はネタ技扱いされてるけど、桃にかなりダメージ与えてる強い技なんだよな。つーかファラオの投擲技術がすごい  -- 名無しさん  (2023-04-25 05:34:03)
- 冷静に考えると、表向きには1000年以上も前に絶滅したとされているほど稀少な生き物を使う必要がある技なのにはるばる遠方の武闘大会まで連れてきて大丈夫なのか……?しかも氷が足場になるような物凄く寒い戦場や踏み外すと間違いなく即死するような灼熱の溶岩や硫酸の池がすぐ側にある戦場で戦わされたり長旅や本来の生育環境と大きく異なる条件で使役する動物だの虫だのが大きく体調を崩したりしかねないとんでもない危険な扱いなんじゃ……(本来の使命が「特定の場所を巡る秘密の番人」と、本来は本拠地以外の場所での戦いは想定されてないような面々も少なくないだろうし……)  -- 名無しさん  (2024-03-21 19:03:04)
- 朱鴻元が戦う時に都合よく雪が降ってくれて良かったな  -- 名無しさん  (2024-08-10 19:50:38)
- 「畜生の哀しさ、蜂はそうは思わん......!」  -- 名無しさん  (2025-05-10 18:28:55)
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