動物を用いた戦闘(魁!!男塾)

登録日:2018/09/30(日) 21:45:32
更新日:2020/05/02 Sat 16:11:27
所要時間:約 20 分で読めます



中国拳法には猛獣・昆虫・爬虫類などを飼育・教育して独特の技として完成させたものが多々あるが
この奥義もその一つである

日本曙蓬莱武術協会理事長 盛田慎之介談

読者「何個目だよ」



魁!!男塾』世界において、動物を利用し戦わせる戦術は非常に多い。
この項目ではそうした「動物を調教して行う拳法」や、「危険生物を利用したデスマッチ」といった闘法に(多少つっこみつつ)紹介していきたい。

おい誰だ、死亡フラグなどと言ったやつは。勝ってることもあるんだぞ。

こうした動物の利用は、作中では「武器」の一環とみなされており何万匹使おうが問題は無いらしい。
ただ公式ガイドブックでは富樫が「敵がやたら動物や虫を使ってくるけど、俺たちにもハンデくれよ」と突っ込んでいる。


※なお、本項目は最初「魁!!男塾に登場する動物」で立項するつもりであったが、
かませ犬的に殺される動物や、本編と無関係な野生動物があまりに多すぎるため、このような一覧に変更したものである。
立項者は『暁!!男塾』以降はほぼ未読のため「これがないぞ!!」という読者諸兄は追記いただければ幸いである。



哺乳類編

◆乖宙浮遊體

使用者:蝙翔鬼(男塾三号生・鎮守直廊三人衆

中国河南省山奥に生息する攣鵠蝙蝠の持つ、1匹あたり5kgもの揚力を利用し飛翔する技。
元朝中期「青布賊の乱」のおり、元軍の都尉・安史明は20匹の攣鵠蝙蝠を用いて万里の長城を飛び越え、
敵を攪乱することに成功したという(民明書房刊『世界の怪拳・奇拳』より)。
応用技として、ス●ミーのように全員で群がって巨大なコウモリの形を作り、それに飛び乗り飛行して飛び蹴りを放つ「驟蝙形象體」もある。


◆煌嗾蝙術

使用者:蝙翔鬼(男塾三号生・鎮守直廊三人衆

同じく攣鵠蝙蝠をけしかけ、全方位から敵を攻撃させる。その牙は5匹で人間1人の血を吸いつくすとされている。
最強奥義は一匹がおとりになって相手の眼をふさぎ、残る全員が敵影の中に潜み相手を闇討ちにする「遮蔽闇體」
勝利は目前かと思いきや、月が雲に隠れても影の位置が変わらなかったために搴兜稜萃にばれてガソリンを撒かれ放火され皆殺しにされる。

極!!男塾』ではスサノオの部下・ウラシマとの水中戦で水の中にもぐりソナーの代わりとなって散っていった。


◆ユニコーンの使用

使用者:搴兜稜萃(淤凛葡繻十六闘神・副神)

の生えた馬具を纏った白馬ユニコーンに乗り闘う。
首の周りにはナイフが入ったベルトが巻かれ、頭を振ることでナイフを放つことができる。これで上記の煌嗾蝙術の正体を暴かれた。
人体をたやすく貫く角槍に加え、尻尾による巻き込みも加え蝙翔鬼を殺害するも、月光には角を折られ逆に額に埋め込まれて脳味噌を貫通
搴兜稜萃は「5年ぶりの地だ」とジョークを飛ばし、しまいには彼の放った蹴球で首を刎ねられて死亡した。
その後も駄馬呼ばわりされて首を盾にされたりしたが、搴兜稜萃もその直後にあの世にフライアウェイした。


◆三猿耀操術

使用者:猿宝(厳娜亜羅三宝聖)・雷電男塾一号生・三面拳)

常人の10倍の敏捷さを持つ三匹の尾長猿を操り、相手を痛めつける。
猿宝はそれぞれ「不見猿」「不聞猿」「不言猿」(みざる/いわざる/きかざる)と名付け、尻尾に刃物を取り付けて巧みな攻撃を見せた。
名前の通り、それぞれ目・耳・喉を徹底して攻撃するよう調教したとのことであり、
猿は動物の中で最も高い知能を持つが故に、男塾わくわく動物ランドの中でも戦法の多彩さは群を抜いている。
雷電の頭脳戦により三猿は額を勝ち割られるも命はとりとめており、猿宝戦死後は雷電が引き取って活用した。

天挑五輪大武會準決勝・梁皇戦においては腹に血袋(実はただの赤染料)を詰めた雷電そっくりの着ぐるみを着せることで相手を攪乱するも、
火を怖がる習性を利用されて着ぐるみを掻っ捌かれ正体がばれてしまう。
その後、梁皇の枯渇噴血霰から雷電をかばい、身を挺してその正体を明かした。
その数分後にはすでに傷が塞がっていた(男塾ではよくあること)が、梁皇の鎖で三匹纏めてとらえられて川に投げ込まれ、
雷電が敗れ猿質としての価値がなくなるや否や約束を破った梁皇に川に投げ捨てられた。

しかし影慶により雷電共々網ですくわれており、決勝戦ではシャイカーンとの対戦で男塾チームに合流。
シャイカーンの実力を一目で見抜いた雷電は「足手まといだ」として戦力外通告を示すが、
雷電が窮地に追い込まれると揃いの拳法着まで着込んで乱入し、雷電の転落を防ぐ。
準決勝同様火に怯える仕草を見せるものの、それはサル芝居演技であり、拳法着を吊るしてダミー標的を作り出し、シャイカーンを誘い込む。
最後はシャイカーンが支柱に使っていた氷柱をノコギリで切り落として勝利に貢献。見事に雷電への恩返しを果たした。
しかし猿知恵に負けう●こを浴びせられて死ぬとは、シャイカーンの屈辱はいかほどであったことだろうか。

ちなみに雷電は元々猿と仲が良い性格で、後継者も猿を使っている。猿使いは元祖と比較にならないほど荒いが。

◆潜敞五方陣

使用者:朱鴻元(厳娜亜羅五十七代大僧正

哺乳類食肉目(おい)コウゲンシロネズミ(以下雪ネズミ)に刃を括り付け、雪の中にもぐらせ全方位からジョーズのように攻撃する戦法。
まず相手の足の肉を削ぎ、出血で力を失ったところに総攻撃をかける。
一撃で常人なら肉片に変えるほどの威力だそうで、よく折れるとはいえの刀をへし折っている。
圧倒的な地の利で桃を苦しめるも、血の結晶が割れる音を頼りに心眼剣で斬り殺され、最後はその死体をおとりに使用される始末であった。

雪ネズミは標高6000m以上の中央アジアの雪山に生息する動物で、小柄な体格に反し筋力が高く敏捷性に優れている。
一年中常に雪中での生活を余儀なくされ、前足はモグラのように雪を掘り進む強靭なものに進化している。
その肉は大変美味であり、作中でも朱鴻元が焼いて食っているほか(勧められた伊達は遠慮していたが)、
中国料理の極・満漢全席の主盆とされている(民明書房刊『動物生息類縦』より)。


◆操象戮狟闘法

使用者:ラジャ・マハール(冥凰島十六士

陸上最強の動物・象を操る戦い方。
古代インドにおいて象が戦争に利用されていたのは有名な話(史実)だが、
エレファン島においては象に訓練を行わせることで、鈍重な動きを改善し恐るべき敏捷性を会得させたという。
象を英語でエレファントと称するのはこの島の名前にちなむのは言うまでもない(民明書房刊『闘う動物大百科』より)。

ラジャ・マハールは「密林の悪魔」の二つ名を持つ巨大な戦象パンジャブにまたがり、過去には107人もの敵を始末してきた。
特筆すべきはその強靭な鼻の力であり、鼻だけでその巨体を支え跳躍する(!)のは愚か、鼻から放水し相手を押し流したり、
超人…もとい超象的な肺活量で旋風を巻き起こし煙幕を払ったりすることができる。どんな象だよ。
更には訓練の末に瞬間的に10倍の長さまで伸びる(!?)特性を生かし、
鼻先にハルバードのような刃物を装着し敵を切り裂く「晨襣張」月光を追い詰めるも、
最後は月光の調略にはまり崖底に転落、「ダンボのようには飛べなかったようだな」と痛烈な毒を吐かれた。


◆蒼狼拳

使用者:ゴバルスキー(冥凰島十六士

世界で最も凶暴で残忍な犬科猛獣・シベリア狼を嗾けて敵を殺す、毎度毎度ようやるサーカス的殺人拳。
ちなみに飛燕に斃された先述のラジャ・マハールの死骸はこいつらによって食い尽くされた。
ゴバルスキー曰く「ラジャ・マハールの象などこいつらに比べればのようなもの」らしい。
名前の由来はチンギス・ハーンが称した「蒼き狼」からだろう、たぶん。
狼は警戒心が強いため、これを会得する際には生後3か月の幼子を母狼に育てさせるという壮絶な育児放棄を行う必要がある。
近年でもオオカミ少年発見のニュースがあるが、これらは蒼狼拳育成によるものであることが多い(太公望書林刊『狼少年-拳-』より)。

ゴバルスキーは自ら兄弟と称する狼たちを自在に操り、その岩をも砕く牙でJを追い詰める。
狼にタワーを作らせ、虎バサミで身動きが取れなくなった敵を三方位からの一斉攻撃で仕留める「塔狼三柱聳」で全身を引き裂き失血死させようとするも、
勝利を確信してゴバルスキーが狼どもを引き上げさせたのが命取りとなり、Jのジェット・ソニック・マッハ・パンチで放たれた衝撃波で
砕かれた藤堂像の瓦礫に押し潰され3匹を除いて全員圧死
当初こそ「我が兄弟を…許さん!」と涙を流していたゴバルスキーであったが、手当を懇願する狼たちに対しては本性を現し
「このバカタレども!貴様らに要は無い!とっととくたばれ!」「奴らの代わりなどシベリアの大氷原に行けばいくらでもいる」と爆弾発言をかまし、
最後はJに首まで石畳にめり込まされた挙句、裏切られて憤慨した狼たちにションベンをかけられた*1

男塾入塾後は、七牙冥界闘第一の牙「魍魎塔」3F花園の間で使用。
ロムルスレムスというローマ建国に係った兄弟*2の名を冠したシベリア狼と共に、番人のギーガーに挑む。
無数に咲いた(誰が南極にある魍魎塔で管理しているんだろう)モルグケシ草により正気を失いゴバルスキーに襲い掛かるも、
彼の奇計(笑)により幻覚を破り、最後はギーガーの頭と金玉にかぶりついて勝利をもぎ取った。


◆騎馬戦車スコルピオン

使用者:スパルタカス(冥凰島十六士

古代ローマ時代に英雄ジュリウス・シーザー(作中ではカエサル名義)が考案したとされる二頭立てチャリオット。
ラピオーリの戦いで1万の軍勢をわずか10両20頭で撃ち破ったことから、一騎当千の異名を冠する。
その殺人的な武装は現在の戦車にも取り入れられている(民明書房刊『世界史に見る現代兵器の起源』より)。
車輪の両輪には刃が突き出す仕掛けが隠されており、更に特殊な構造の傘で御者への攻撃を弾き飛ばせる。
スパルタカスは馬の鼻の穴に含み針を隠し、邪鬼に牽制弾を放った。
しかし戦車の特性上、御者の真下は視界が防がれるため、それを利用した邪鬼に突撃を交されて軛の留め具を外され、
無策でスコルピオンから切り離され突撃してきた馬たちは一瞬にして邪鬼の真空旋風衝でバラバラにされた。


鳥類編

◆死穿鳥拳

使用者:男爵ディーノ(男塾三号生・鎮守直廊三人衆

中国雲南省に生息する死穿鳥と呼ばれるワシタカ科の猛禽を利用する格闘術。
死穿鳥は極めて獰猛であり、巨大なくちばしにより牛馬をも殺すとされており、
明朝末期に格闘家の総太源は嘴に即効性の劇毒を塗り込むことで己の拳法との同時攻撃を可能とした(民明書房刊『世界の怪拳・奇拳』より)。
その毒で死穿鳥が死なないのも不思議である。そういう体質なのだろうか。
ディーノはシルクハットの中に隠した死穿鳥に加え怒瑠鞭(どるべん)との挟撃で伊達を葬ろうとするも、
軌跡を見切られて怒瑠鞭で死穿鳥を刺され、逆に自身がで絡めとられ撃沈する。

その後、買い替えたのか王大人あたりが治療したのか何事もなかったかの如く再登場し天挑五輪大武會予選二回戦で使用されるも、
鎮童太子相手にはだけで薙ぎ倒された。

記念すべき、本作で最初に登場した動物利用闘法である。


◆謷葬鳥の使用

使用者:センクウ(男塾三号生死天王

正確には「とっさの思い付き」であるが、一応ここに。
海のハイエナと呼ばれるカモメに似た海鳥・謷葬鳥の群れを利用した奇策。
ごう葬鳥の首に鋼線を巻き付け、首を絞められて逃げ惑う力を利用して敵の首を絞める。これで顎翎洙を倒した(命は助かった模様)。


◆飛吊襲鎌槍

使用者:寇鷲使(宝竜黒蓮珠)

大鷲「翻飛(ファンフェイ)」に乗り人馬…人鳥一体となって敵を襲う殺人術。
鳥類最速の大鷲の飛翔力と寇鷲使の小柄な体躯(+沙悟浄みたいな武器)あってのハイスピードな一撃離脱戦法であるが、
銃弾をも見切る赤石には散々バカにされてしまい、ガソリンを撒いて火を放つという戦法に出たせいで、
最後は翻飛の羽根を全部払われて丸裸にされ、断崖絶壁にサヨウナラしていった。
直後に赤石先輩の発した「地獄の業火でヤキトリでも作って鬼どもに振舞うんだな」という毒舌は秀逸である。


◆黒烏魔操術

使用者:ホルス(王家の谷の守護者達・ツインスフィンクス右頭)

無数のカラス(雷電曰く普通のカラスとのこと)を操る術。当初はハングライダーのようにホルスを運ぶのに使われた。
使用される動物はその辺のゴミ置き場に行けばいくらでもいる凡庸さであるが、高い知能と何よりその圧倒的物量により伊達を苦しめた。
その嘴でつつき殺したりするのは行わず、相手を嘴に咥えた油を浸み込ませた堙愀麻の包帯で雁字搦めにする「シャンポリオンの嘆き」
目潰し煙玉と鈴の音を使い相手の視覚と聴覚を封じるなど専ら頭脳戦に特化している。
この手の戦闘ペットにしては珍しく、ホルスが伊達にやられたのを知ると総員で襲い掛かるほどの忠誠心の高さを見せ、
その忠誠心に免じ伊達をして殺さず気絶させるだけで済ませたほどの傑鳥たちである。


爬虫類編

◆蛇血誓闘(スネークブラッドコントラクト)

使用者:聖紆塵(淤凛葡繻十六闘神・主神)

古代ギリシャのコロシアムにおいて*3因縁のある相手と完全に決着をつけるために考案された決闘法。
互いに腕を巨大な毒蛇グリーク・ティナコンダに咬ませ、即座に首を刎ねて血を取る。
グリーク・ティナコンダの毒は巨象をも倒す代物であり、おおよそ人間の致死時間である20分のうちに1匹分しかない毒の血清をめぐって争うというもの。
要するに男塾ではよくあるデスマッチ。
起源はヘドビウスとダビウスという勇士が、ギリシャ最強をめぐりミノス王の発案により行った試合とされる。
なお、あまりに有名なギリシャ原産のシラキューズ酒*4にはこの血清…すなわち、グリーク・ティナコンダの生き血が入っており、
男たちが景気づけに回し飲みする風習はこの酒がモデルとなっている(民明書房刊『エーゲ海-古代格闘史のロマン-』より)
作中では大豪院邪鬼との一騎打ちの際にこれが行われた。邪鬼が「お前だけ勝手にやってろ」と言い出したらどうするつもりだったのか…。


◆鐘家蛇彊拳

使用者:鄧罦傑(宝竜黒蓮珠主頭)

咬牻蛇と呼ばれる、一咬みで巨象をも殺す毒蛇を用いた暗殺術。
起源は中国秦代にまで遡り、その敏捷性と隠密性ゆえに如何なる警備をも擦り抜け標的を毒殺していたことから、
その実態を知り生きている者は数千年間現れなかったという(民明書房刊『暗殺秘話』より)。

黒蓮珠にとって蛇はシンボルと呼ぶべき動物であり、罦傑は調教により蛇を恐ろしい速さで繰り出し敵を仕留める。
彼ら(彼女ら?)は体も尋常ではないほど頑健で、寄り集まれば人間の体重程度なら難なく支える。
更には袖の中に咬牻蛇を隠し間合いの外を相手を噛ませる「殛盎殺」や、縄のようにより集めて相手を打ち据え噛み殺す「蛇彊結徊歰」
名前は特にないが全身に巻き付かせて近接攻撃に毒牙でカウンターを入れる技など、見ているだけで気がめいりそうな技を数多く取り揃えているが、
Jのフライング・クラッシュ・メガトン・パンチで台座ごと打ち砕かれ、全員まとめて谷底に投げ捨てられる。
この辺になってくると、仮にアニメ化したならばさぞアニメーターは大変だっただろうと思われる。

その後、罦傑が男塾に入ってからはまた大量の咬牻蛇を駆っており、東京コミックショーの真似をやったり、
七牙冥界闘第二の牙「王宮への道」では瞬間脱皮戦法でマハ・メータを破った。


◆蛇墨輒闘

使用者:雷電の解説のみ

中国拳法のうち、その苛烈さで名をはせる赤狼流総帥決定戦で使用されるデスマッチ。
墨液を膝まで流し込んだ四方二間の水槽の中に、猛毒を持つ「黒咬蛇」を1匹投げ込んで殴り合う。
ただでさえ水辺である不利に加え、真っ黒な墨の中を泳ぐ漆黒の蛇にいつ咬まれるかわからない心理的プレッシャーを負いながら極限状態で戦うため、
技体以上に心の強さが求められる。もちろん運もである。
なお、この戦いから必至で努力しても報われないことを「黒蛇に足元を噛まれている」というようになった(民明書房刊『世界死闘決闘百選』より)。


◆驚鞉操鰐術

使用者:クリンスマン(魍魎塔五人衆)

南アジアに生息する地上で最も凶暴な爬虫類・マーダークロコダイルを自在に操り敵を噛み殺させる。
その手法は18世紀初頭に熱帯雨林の集落で考案されたとされ、村一帯を堀で囲み、そこにマーダークロコダイルを放ち敵から身を守っていたという。
これによりそういった地域ではワニは守護獣であるとの認識があり、昨今でも南アジア某国で鰐皮ハンドバッグを持ち込んだ日本人女性が
終身刑を課せられたのは記憶に新しい(民明書房刊『クロコダイル・ダンディー 爬虫類よもやま話』より)。

クリンスマンは魍魎塔4F「黒水の間」でこのマーダークロコダイルを放し飼いにし、
因幡の白兎のように飛び移りながら、ワニに追われる敵をトライデントで突き刺す戦法を取っていた。南極で変温動物のワニなんか飼うなよ
しかし泊鳳に対し「このドチビ」「チビにチビと言って何が悪い」「生まれ変わるなら閻魔様に少しでも高くしてもらえ」と暴言を吐いたことで逆鱗に触れ、
マーダークロコダイルの胃袋の中に逃げ込んだ泊鳳により、別のマーダークロコダイルの口の中にぶち込まれた。
その後、泊鳳はワニの革を防寒着としてしばし着ていた(結構かわいい)。本人によれば後で加工業者に売り飛ばすつもりだったらしい。


魚類編

◆モングール・ピラニア

使用者:フビライカーン(冥凰島十六士・蒙古三凶頭)

水中デスマッチ「水籠ポー*5球」で追加されたギミック。
モングール・ピラニアは体長約18cmのピラニアで、「水中の悪魔」と称されるほどの凶暴性を有し
100匹ほど集まれば十数秒で牛を食い尽くすとされる。
なお、その味は大変美味であり、燕の巣・熊の掌に並ぶ満漢全席三大珍味とされる(民明書房刊『食うか食われるか!!世界食通事情』より)。

勿論ピラニアを従える術などなく、フビライカーンは腹に巻いた岩塩を仕込んだ首輪が溶けたから塩分を嫌うピラニアが寄り付かなかっただけに過ぎず、
結局影慶に首輪を奪われて敗北。
一応影慶は情けをかけて首輪を水中に投げ入れたたが、フビライは救い出されたとたんにシャイカーンに丸焼きにされ、岩に叩きつけられ絶命した。

ちなみに元ネタは漫画『タイガーマスク』の世界覆面タイトルマッチ第1回戦でザ・ピラニアンが行ったプールデスマッチと思われる。
ザ・ピラニアンはピラニアが嫌う草の汁を擦り付けることで攻撃を回避していたが。


節足動物編

◆ハトシェプストの奇跡/カルトゥーシュの使徒

使用者:ジェセル(王家の谷の守護者達

使用する動物は甲冑軍隊蟻と呼ばれる、体長2cmの大型蟻の一種。
「砂漠のピラニア」と呼ばれるほどの凶暴性を有しており、100匹も集まれば駱駝1頭を3分で骨にすると言われている。
知能も高く、調教すれば人間の言うことにも従うため、エジプトでは皮手袋に甲冑軍隊蟻を詰めて労働力の補助としていたらしく、
忙しいときに「蟻の手も借りたい」というのはこれが語源である(民明書房刊『実用動物事典』より)。

ジェセルは逆立ちして作り物の首をのせ、更に義手の中にこの甲冑軍隊蟻を詰めることで、
腕や頭が切り落とされても死なず、胴体を切り裂かれても深手を負わない不死身のミイラと思わせていた。
…そんな面倒なことして、わざわざ蟻を詰めた義手に刃を持たせるくらいなら、直接その蟻を使って相手を噛み殺させたほうがよっぽど強い気がする。


◆ルクソールの憂鬱

使用者:アヌビス(王家の谷の守護者達

砂場の中に夜行性の砂蠍(ブラインド・スコルピオ)を大量に離し、そのうえで戦うエジプト版蛇墨輒闘。
砂蠍は2回までなら刺されれば痛いだけだが、3度刺されるとどんな大男でも即死する。
そんなアホな、と思うかもしれないが、免疫の過剰反応でアナフィラキシーショックを起こすことはありうるため間違った描写ではない。
(まあ、だとしたら2回目でも死ぬと思うが)
ファラオの発案によりアヌビスが桃に申し込んだが、桃により鉄馬(竹馬の鉄ver.)を切り裂かれ砂蠍の軍勢の中に突っ込んで死亡した。
いい加減こいつらは「デスマッチは提案した側が負ける」というジンクスに気づくべきであろう。


◆永劫(ホレンヘブ)の輪廻核惺

使用者:ファラオ(王家の谷の守護者達

7世紀に絶滅したとされる煇光蛍(エジプティアン・ネオム・ファイヤーフライ)を用いて分身を作り、相手を幻惑する。
夜にしか使えないというか使いようのない技で、蛍には攻撃手段は無いため身を隠し蛍分身の影からナイフを投げることで攻撃する。
これにより、相手はいくら斬っても増え続ける蛍分身に惑わされる…のだが、分身が増えるごとに1体当たりの蛍の量が減るため、
桃にはその正体を見破られ、突風を起こされて散り散りにされた。

煇光蛍は世界の昆虫で最も強力な光を放つことから、エジプトでは瓶に詰めて照明にされていた*6他、軍事信号や商店の看板などに使われていた。
現代でもネオンサインと呼ばれる照明があるが、これは学名のネオムに由来する(民明書房刊『驚異の昆虫世界』)。


◆操蜂群拳

使用者:蓬傑(梁山泊十六傑

一般的に蜂の特異な集団戦は知られているが、この操蜂群拳においては3度刺せば牛をも仕留めるとされる
禽虎蜂と呼ばれるスズメバチを用いて敵を仕留める暗殺法として確立されている。
これによる暗殺を恐れた時の皇帝は、蜂の飼育を法で禁じたという(民明書房刊『浮虻流昆虫記』より)。

蓬傑はマントの中に1000匹の禽虎蜂を隠し(想像したら刺されるまでもなく精神的にやられそうである)、
矢印型に編隊を組み猛スピードで敵を襲わせる「奔棘襲銛」として使用。カーブするたびに矢印を分裂させ、相手を攻撃させた。
正体を見破られた後は開き直って離散し全方位からの攻撃に切り替える。
翔霍は煙幕を焚くことで蜂の隊列を乱し、その中で一番手厚く守られている蜂_すなわち女王バチを見つけ出すと、
それを生け捕りにして蜂の群れを攪乱、とどめを刺すべく突っ込んできた蓬傑の剣先に突き刺して殺害。
逆上した蜂たちは瞬く間に蓬傑に群がり、たちどころにその命を奪い去った。


◆天釐蜘巣

使用者:義将(神拳寺

中国山東省の菊露山にのみ生息する扁平な体を持つ巨大蜘蛛「禽瓶蜘蛛」を飼育し、上下自在の機動力で相手を追い詰める。
禽瓶蜘蛛は飼い主にのみ忠実であり、ピアノ線を凌駕する強度と瞬間接着剤並みの粘着力を有する糸で敵を捕らえる。
術者はこの糸を利用することで高所からの落下を防ぐこともできる。
更に牙には猛毒が含まれており、相手の動きを奪いジワジワと仕留める。

義将は「張義」と名付けた禽瓶蜘蛛を背中にしがみつかせ、蜘蛛の入れ墨と偽装したうえで戦っていた。
泊鳳相手に巣を張り捕えるも、隠し持っていた老酒(アルコール度数70)に引火されて巣を丸焼きにされ脱出される(「され」何度書いてんねん)。
続いて周囲を回転しながら尻から出した糸で絡めとる「回釐蜘縛」で泊鳳の動きを封じたが、蜘蛛は糸を伝って真後ろに逃げる習性を利用され
ケツに老酒入りの瓢箪をぶち込まれてしまい、酔っ払って戦闘放棄したがために義将の怒りを買い、短剣で切り裂かれて転落。
しかしそれでも忠誠心の糸は切れることなく、泊鳳から義将をかばったため双方とどめは刺されなかった。

なお、英語で蜘蛛をスパイダーと称するのは、西洋の武道家たちがこの奥義を会得できず「失敗だ~」と言ったことが
時を経て変化した物ではないことは言うまでもない(日本曙蓬莱武術協会理事長 宮下あきら盛田慎之介談)。





「ふう、蛇ィな記事だったぜ」
「がはは!追記修正よろしく頼むわい!」

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