&font(#6495ED){登録日}:2021/10/08 Fri 08:56:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){#bold(){ &sizex(3){その形象は} &sizex(5){剣客!}}} #center(){#bold(){ &sizex(3){永世の継承の果て} &sizex(5){剣力を極めし!}}} #center(){#bold(){ &sizex(3){その本質は} &sizex(5){兵器}}} #center(){#bold(){ &sizex(3){永世の研鑽の果て 銃火を凌ぎし}}} #center(){#bold(){&sizex(7){我等}}} #center(){#bold(){&sizex(7){&ruby(けんかくへいき){劍客兵器}}}} 「&bold(){劍客兵器}」とは、[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]の正式な続編である「[[北海道編>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-]]」に登場する登場人物群及び組織を呼称する。 ●目次 #contents *概要 ----- [[北海道]]編から登場する本編の主な敵対勢力である謎の武装集団。 明治十六年の世に突如表舞台に現れ、[[北海道]]各地にある軍隊・警察の施設を襲撃した。 その勢力、規模共に&bold(){歴代でも最大}であり、史実をベースに描かれ&bold(){比較的}[[パワーインフレ>インフレーション]]が少なかった本作に於いて、その強さは今までとは一線を画す存在として描かれており、 彼らとの闘いが本編の主な流れとなっている。&font(l){剣心らが北海道に来た目的は、薫の父親・神谷越路郎を探すことのハズだったのに。} *来歴 ----- その正体は&bold(){かつて二度に渡る[[元寇>元寇(文永の役・弘安の役)]]を戦い外敵の侵略を阻止した鎌倉武士の末裔達}。 元寇以降は外来勢力に備え日本国内の戦争には一切関わらず、北上した果てに北海道内に潜伏し、護国の切り札として鍛錬を重ねていた。 もっとも時代が経ちすぎて今となっては自分たちが本当に鎌倉武士の末裔達である証拠も確証も無いため、斎藤からは「自称」と呼ばれており、凍座も「古すぎてもはや真偽の確かめようがない」と言及している。 明治を迎えた日本が近い内に大国(清か露西亜)と戦争することを予見し((明治二十七年に日清戦争、明治三十七年に日露戦争が開戦した))、来るべく世界戦争に備え一騎当千の「&bold(){猛者}」達の発掘及び自分たちに足りない「&bold(){実戦経験}」を積むため北海道各地にて&bold(){実検戦闘}なる破壊活動を開始した。 *組織 ----- 頂点である将君の下、七人の部隊将((部隊将には全員寒さや冷たさを連想させる苗字がつけられている))率いる七つの部隊で構成されており、各劍客兵器には「いろはにほへと」にちなんだ「&bold(){○號}」という異名を持ち、そのほとんどが銃火器をものともしない身体能力と未知の武器を操る圧倒的な戦闘能力を持つ。 技術力も並外れており、当時の日本ではまだ精錬されていなかったアルミニウムと鉄の43倍の強度を有する特殊な蜘蛛の糸を編み込んだ特殊金属を素材とした特殊武装も製造できる程。&font(l){[[たった数個で戦艦を沈める超兵器>炸裂弾(るろうに剣心)]]も作れるかは不明。} 加えて北海道産の砂金を大量に抱える資産力や、北海道に拠点を張りながらも日本各地の動乱を把握する諜報力を持ち、組織としては非常に強大。 だが劍客兵器の下に生まれた全員が強者になれるわけではなく、幼い頃から北海道各地に存在する修練場にて劍客兵器として修練を積まされ、その過酷な修練を耐え抜けた全体の五分だけが劍客兵器となり、劍客兵器になれずに諜報や工作に従事する構成員が一割、そして残りの八割五分は&bold(){何にもなれずにそのまま死んでしまう}。 そして全体の10人にも満たない部隊将以外は組織全体での自分達の目的も本陣の在処も把握しておらず、実働部隊は部隊将の命令に従って行動している。 またいくら強大な組織とはいえ本陣の人員だけで全てを回そうとすればどうしても滞りが悪くなるため、少ないながらも外部の者も取り入れており、[[緋村剣心]]といった名だたる「猛者」達に勧誘も行っている。実検戦闘を前にして新たに3人の猛者が劍客兵器に迎えられている。 #openclose(show=▷ 関連用語){ ・&bold(){&ruby(もさにんべつちょう){猛者人別帳}} 日本各地の猛者たちの履歴や技、組織についての情報がきめ細かく記載された書物。 これによって劍客兵器は日本中の実力者の存在を把握しており、[[志々雄>志々雄真実]]や剣心、[[縁>>雪代縁]]や[[斎藤>斎藤一(るろうに剣心)]]はもちろん左之助や[[十本刀]]や[[御庭番衆>四乃森蒼紫]]、闇乃武、果ては[[比古清十郎>比古清十郎(るろうに剣心)]]の存在も全て有している。&font(l){書いてあるかは不明だが、案の定、この猛者の話題に[[雷十太>石動雷十太]]は上がらない。} また御陵衛士に関しては新撰組のページの備考欄に記されるのみに留まっている。御陵衛士の中には新撰組の組長に匹敵するほどの実力者もいたものの、新撰組に敗れた程度の組織の者だとして劍客兵器からは軽んじられているらしい。 ・&bold(){&color(RED){&ruby(せきりき){赫力}}} 本陣生まれの劍客兵器が用いる戦闘技術。 要約すると「人体に流れる血流と筋肉を自在に操り、自身の技を一撃必殺に昇華する」技術らしい。((赫力を駆使する際には目が赤く染まる。)) ただし人間の身体機能を強引に捻じ曲げる技法であるため、人体にかなりの負荷がかかり、一定量出血すると出力が激減してしまう。 } **将君 劍客兵器の首領。本陣内の御簾でその姿を隠している。 女性のような口調で話すが性別は不明。 御簾の背後に巨大な機械を擁しており、冬が来て雪が深くなる前に自分たちの&bold(){宿願}の達成を目論んでいる模様。 **【イ】凍座部隊 先鋒部隊として函館山を占拠、討伐に向かった軍を虐殺する。 凍座が投降して以降は、函館山に残留し函館山を要塞化している。 ・&bold(){&ruby(イテクラ ビャクヤ){凍座白也}} &bold(){&ruby(イゴウ){異號}} 作中で最初に登場した劍客兵器の構成員。劍客兵器の中でも七人しかいない部隊将の一人。 剣心の倍の巨躯を持つ男性。一人称は「儂」で古風な口調で話す。 相手の力量や本質を動物などの姿で捉える特性を持ち、彼はこれを「&bold(){闘姿}」と呼称している。 ([[斎藤>斎藤一(るろうに剣心)]]の闘姿は「&bold(){刀を咥えた[[狼>オオカミ]]}」、栄次の闘姿は「&bold(){角を隠した小鬼}」など) 猛者と闘うことを好み、その闘姿を視ることを何より楽しみにしており、強い闘姿を持つ者には子供でも敬意を払い笑顔で接する反面、愚にも付かない獣畜生(豚や牛など)などの闘姿が見えた人間は惨殺することも厭わない。 かつての自分の経験から「&bold(){強靱な魂を持つ猛者とは地獄でしか生まれない}」ということを持論として掲げ、 [[北海道]]各地で地獄を意図的に生み出し猛者を育むべく活動する。 猛者との戦闘とその闘姿を見ることをなにより好む、筋金入りの[[戦闘狂>>戦闘狂(属性)]]であり、自らの愉悦を満たすために命令違反に走るほど自由気ままな性格に加えて、奇行奇言が組織内では有名であるため、大半の構成員から良く思われてはおらず、クソ野郎と嫌っている者までいる。((この点に関しては凍座本人も自覚しているが直す意思が希薄であり、他の部隊将らからの反応から命令違反の常習犯であることが窺える。))。 於野も凍座のことについて聞かれたとき言葉こそ選んではいたものの遠回しに変人であるという印象を持っている。 戦闘能力は極めて高く、手に軽傷を負いつつも銃弾を素手で受け止める、剣心に追従するほどの俊敏な動きを見せて水面すらも走る、九頭龍閃を真っ向から受けてもビクともせずに逆に剣心を押し返す等、規格外の身体能力と堅牢さを持つ。 それでも本人曰く若い頃は惨めで死にたくなる程弱かったらしく、せめて一人前になるために毎日毎日手あたり次第あらゆる相手と闘っていったそうで、その結果現在の「&bold(){闘姿}」が見える様になったと本人は述べている。 尤もその闘姿の存在は本人が思いこんでいるだけであり[[永倉>永倉新八(るろうに剣心)]]らは闘姿なんてあるわけないと一蹴しており、それは凍座の精神が喪失していることを意味している((そのためか、彼の視界は常にぼやけているエフェクトが入っている))。&font(l){剣気はハッキリと存在する世界なのに?というツッコミは無し}。 猛者を判別できるこの能力は将君からも実検戦闘の先鋒に選ばれるほどに評価されている。 函館山での斎藤との闘いでは、攻撃が[[ライフル>狙撃銃]]より速くなければ自分を倒すことは出来ないと嘯きつつも斎藤の宣言通り実際にライフルを凌ぐ速度で放たれた牙突を素手でことごとく受け止め、左腕と刀を折って戦闘不能に追い込む。 直後、実力差が開いているにもかかわらず勇気と覚悟を持って飛び出し、自身の死を覚悟の上で自身にライフルを向けた栄次の闘姿を気に入り、栄次に敬意を払い、味方と敵との伝令役を務めるべくあえて捕まる。 その後は五稜郭の露天牢に投獄され、栄次以外とは話すことは無く、彼に斎藤に匹敵する猛者を要求し、剣心と左之助が自身の元に訪れると、彼らが[[北海道]]へ来た事を歓迎して伝令役として剣心達に自分たち劍客兵器の存在理由と目的を話した。 しばらくして次の実験戦闘が決まったことと、自身の命令違反による身勝手な行動を咎めるために将君から呼び戻しの命令が掛かってからは、撤退の前に最後に猛者と闘うべく、戦闘中なら尋問を受け付けると言う条件で剣心と交戦する。 こちらでは先に凍座と戦った斎藤のおかげで多少の情報があった剣心は比較的優位に立ち回る。 そして交戦中、十本刀と相対したことで激昂して彼らへの復讐心を持つ栄次から「&bold(){角をむき出しにした[[鬼>鬼(妖怪)]]}」の闘姿を感じ取り凍座は歓喜するが、 これが復讐心を抱く栄次を案じる剣心の逆鱗に触れ、九頭龍閃の三連発(初撃と合わせて&bold(){計36発の打撃})を受ける。その際剣心の闘姿「&bold(){&font(#ff0000){制止する龍巻}}」を垣間見て、動物などではなく自然現象の闘姿を持つ剣心を賞賛すると共に倒れた。 気絶する間際に次の実検戦闘の場所が札幌と小樽の2箇所同時であることを伝え気絶する。 土居によると、[[敗北と再起を幾度となく繰り返しその都度強さを増していった>>サイヤ人]]結果、劍客兵器となり部隊将にまで登り詰めた経歴の持ち主であり、そのため土居は気絶してある今殺さなかったことが最大の失策だと言い切っている。 意識を取り戻すと土居に自身が気絶していた間の状況を聞いた。そして剣心らが長旅で疲れているだろうから、札幌の決着が着くまで待つ事を決めた。札幌での実験戦闘が終わった後に自身を尋問しに来た山形有朋の[[影武者]]の闘姿を見て失望。 直後に土居から本陣への帰還命令が出た事で、退却ついでに一騎当千の本当の意味を改めて教えるため、五稜郭へ来た糸魚を除いた部隊のメンバーと共に、その場に居合わせた兵士らを殲滅することを決めた。 #openclose(show=▷ 戦力の片鱗){ 剣心との闘いに敗れ気を失い続けた凍座であったが、再び目を覚ました時には以前以上に調子を整えていた。実は凍座は赫力は使えるが、人並外れて血液の量が多い特異体質なため、&bold(){大量に出血して血の量を調整しなくては赫力が扱えない状態}であった。 常人であれば致死量に至る出血しても死なないと言うメリットがあるが、劍客兵器としては大量に血を流して血液の量を調整しないと赫力が使えないデメリットでもある。剣心との戦いでは剣心の九頭龍閃を合計36回受けても生きていたのも、この体質による影響もある。土居からも「生来のものとは言え難儀な体質」だと言われているが、本人は赫力を使うために、血の量を調整するのに相手と戦う事で相手の力量を知りついでに闘姿を見ており、これが頗る楽しいと語っている。 そのため先の戦いで大量出血したことによりようやく赫力が使えるようになり、それは既に作中屈指の実力を見せていた凍座が今まで&color(RED){&bold(){本気も全力も出していなかった}}ことを意味する。 その後の函館での戦闘で初めて自らの赫力を使用しており、無数の弾丸を身体に受けても全く物ともしない異常過ぎる力を見せつける。 #openclose(show=▷ 数え切れぬ敗北と死線を経て完成した我が戦型! (※単行本未収録のネタバレあり!)){ #center(){&sizex(5){&font(#008cff){&bold(){&ruby(フドウトウド){不動凍奴}は最強に通ず!!}}}} ・&bold(){&ruby(せんけい){戦型}・&ruby(フドウトウド){&font(#008cff){不動凍奴}}} 本来筋肉に乗せて瞬間最大の筋力を生み出す赫力を動かすためでなく止めるために使用し、呼吸から脈拍、血流は勿論のこと、神経すら全ての動きを完全に止め、瞬時に氷の如く己の身体を堅牢と化し、あらゆる攻撃を通さぬ肉体で相手を圧殺する戦型。 赫力を発動させることで、全方向からの一斉射撃による無数の銃弾や、剣心の二十七頭龍閃、宗次郎の瞬天殺といった最強技すらも無傷で耐える「&bold(){&font(#008cff){破壊不能の肉体}}」へと変貌させる。 刻は江戸末期の越後--- 元々凍座は赫力を得択するまでには至ったが、猛者を育む地獄をみることが出来ず終に劍客兵器に選ばれていなかった。それでも武者修行としてあらゆる相手と闘うも、雑魚相手では地獄など見れぬこと、そしてそんな雑魚相手にすら一太刀を喰らってしまう自身の弱さに絶望していた。絶望に陥る中、越後の豪雪の中で雪ノ怪の怪異に遭遇し、自身を地獄へ導かんがために雪ノ怪相手に刀を振るう。 しかしその雪ノ怪は自分自身を映し出していた幻影に過ぎないと分かると、自分自身が虚ろで空虚な存在であると悟る。直後、全身が氷塊の様に固まり、&bold(){&font(#008cff){巨大な氷塊}}を視たところで意識を失う。 意識を取り戻すと&bold(){人を活かすことを目指す剣客}に命を救われていたが、同時に自身の傷は氷で固めており、地獄こそ見れなかったが、自身の闘姿である&bold(){&font(#008cff){「鎮座する氷塊」}}を視たことで、不動凍奴を会得するにまで至った。 劍客兵器は赫力により身体能力を向上させる戦型が殆どの中、赫力を肉体の静止のために使い、自身の肉体で相手を圧殺するという非常に&bold(){&font(#008cff){異}}質な戦型であると言える。 ・&bold(){衝圧(仮称)} 斎藤との戦闘で初使用。刀や自身の肉体を介して対象に得体の知れない衝撃を与え、その部位を破壊、あるいは殺傷する。 }} ・&bold(){&ruby(ドイ モグラ){土居潜具羅}} &bold(){&ruby(チゴウ){地號}} 岩のような肌と巨躯を持つ異形の人物であり、左之助からは「岩男」と呼ばれていた。 その名の通り[[地中を潜り進む技>>地中移動]]を持ち、この技で捕まっている凍座と連絡を行っていたり、ついでに酒や食料や日用品などを大量に差し入れている。 [[安慈>>悠久山安慈]]に対し&font(b){廃仏毀釈の地獄から猛者が生まれたとして死んだ子供も喜んでいる}と平気で言うなど非情な一面を持つ一方、戦闘力が皆無の天智の護衛を権宮に任せ天智の身を案ずるなど意外と世話焼きのお&ruby(か){母}ん気質も持ち合わせている。 凍座が倒れた際は捕虜を勤めており、捕虜になっても本人は部隊将ではないため他の実検戦闘の詳細も劍客兵器の目的も何も教えられておらず、常に「知らん!」の一言で通している。 その後、凍座が本陣から帰還命令が出され、その前に五稜郭で一騎当千の名の下の虐殺を見せつける中、安慈、左之助と対峙する。 地の利を完全に活かした戦型を用いて二人相手に互角に渡り合うも、左之助の猛者としての本質を見誤り、そこから二人による[[二重の極み]]同時撃ちが直撃。腹にも大穴が空き、これで完全に斃れたかに思われたが… #openclose(show=▷ 土居一族自慢の「潜具羅 具足」をカチ割るとは){ 腹に大穴が空いても尚動く土居潜具羅は&font(b){岩石で出来た鎧}であり、中に本体となる人物がいることが判明。 「こんな容姿の人間が在るとでも思っていたか?」&font(l){「思ってたよ!悪かったな!!」} その本体は&font(b){女性}であり、非情な一面も含め左之助は大いに驚くが本人にとっては女であることなどは些末なことであり、自身らの本質は兵器であると一蹴している。 潜具羅具足を操る剛力と女性特有の柔靭な筋肉からくる速さを備えた攻撃により、二人に襲い掛かる。 } #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい){戦型}・&ruby(グラボイズ){土遁暴威蟲}} 土の中をもぐり、砂、土、石、岩から精製した様々な武器を用いる戦型。刀による戦型を主とする劍客兵器において打撃武器や徒手空拳の技が多い。 名前の元ネタはモンスターパニック映画「[[トレマーズ>>トレマーズ(映画)]]」の「グラボイズ」からと思われる。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(ガンツイワン){岩槌腕}} トゲ付きの鉄球でぶん殴る徒手空拳技。左之助の二重の極みにぶつけ二重の極みの威力を強引に相殺させた。 ・&bold(){&ruby(スナトカゲ){砂蜥蜴}} 足から大量の砂をまき散らし、その上を滑走する回避行動。 ・&bold(){&ruby(イワアリヅカ){岩蟻塚}} 足で土を蹴り上げ、隆起した岩盤を突き出す技。 ・&bold(){&ruby(ハチツブテ){蜂飛礫}} 岩を両手で殴り、その破片を弾丸のように飛ばす技。似たような技で口から大量の岩を飛ばすことも可能で、本人曰く「銃の真似事」。 ・&bold(){&ruby(ガンパッショ){岩破杵}} 土の杵で相手をぶん殴る。だが尋常ではない打たれ強さを持つ左之助には効果は薄かった。} ・&bold(){&ruby(ゴングウゴウゴウ){権宮剛豪}} &bold(){&ruby(ギゴウ){偽號}} サングラスをかけ、巨大な篭手をはめた男性。 皮肉気な言動に軽薄な態度が特徴で、相手のことは「○○ちゃん」と呼ぶ((流石に明らかな年上である田所には軽口であるものの、「田所さん」と呼ぶ。))。部隊長である凍座が倒れた際は世のためにと言いつつも「このまま死なねぇかな」と漏らしており彼のことは気に入っていない様子。&footnote(本編で描かれているだけでも、本来捕虜役は権宮が務めるはずだったところを凍座が横取りしたようなものなので腹を立てるのは当然と言えば当然ではある。) 銃弾を難なく防げる[[盾]]と見紛う程の巨大な[[大剣]]が得物で、これを軽々と振り回すほどの怪力の持ち主。天智の能力による連携によって、自身へ放たられた弾丸を大剣で正確に相手に跳ね返せることも可能である。 凍倉、土居と同様に五稜郭で一騎当千の名の下の虐殺を見せつける中、[[十本刀]]の[[張>>沢下条張]]、[[鎌足>>本条鎌足]]と対峙する。 天智の能力を用いて、二人相手に互角以上に渡り合うもそれでも十本刀二人と相手するのは正直骨が折れるものがあり、本人も劍客兵器の実検戦闘に興味が無いのか自身を「&font(b){悪党}」と称し、他の劍客兵器にバレない内に引き分けという形で二人との戦闘を有耶無耶に終わらせるよう交渉する。しかし同じく「&font(b){悪党}」である二人は交渉に応じることはなく交渉決裂。そのまま自身の戦型を駆使して二人を追い詰める。 #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい){戦型}・&ruby(ギシンアンキ){偽身暗鬼}} [[新井赤空]]が設計図だけを残し結局作らずに終わった殺人奇剣の設計図を手に入れ、その設計図を元に独自に作り上げた銃と一体化した殺人奇剣「&font(b){業火乃大剣}」による狙撃を本命とする戦型。狙撃としての銃以外にも大剣の側面を展開することで[[大量の鉛玉を放出>>クレイモア]]することも可能。 狙撃の一撃を成功させるために、いかにも轟々とした大剣による戦闘も、それまでの慣れ慣れしい口調や親しげな振る舞いも全て偽計であり、本命の一撃のために常時の全てを偽っている。 そしてその戦型を行うために仲間である天智を見捨てて狙撃するなど、本人も非情な性格。 } 余談として雑誌で異名が最初に公開された際は「&ruby(ゴゴウ){轟號}」であり後に偽號と判明したが、紛らわしいためか単行本では偽號と統一された。&font(l){もしくは戦型の意図が理解できなかった校閲が勝手に編集してしまったか} ・&bold(){&ruby (アマチミコト){天智実命}} &bold(){&ruby(エゴウ){恵號}} 劍客兵器の中では一際小柄な体格で寡黙な子供で、喋る際も小声でボソボソと話す。特注の望遠鏡を用いての五稜郭の監視が主な仕事。友達がほしいらしい。 [[神通力>>超能力]]かのような直感を頼りに、攻撃する相手の距離や居場所がわかる能力を用いて権宮を的確に支援する。半面自身の戦闘能力は皆無。 #openclose(show=▷ 戦力){ ・&bold(){&ruby(せんけい){戦型}・&ruby(ジンツウカク){神通覚}} 劍客兵器の先祖が勘の鋭い者や占術に長けた者などを選りすぐり長きにわたって神通力の発現を試みた結果、大失敗に終わったであろう中で最後の最後に"&font(b){尋常ならざる直感}"を持って生まれた感覚。 能力と言えるほどの確証もなく、本人にしかわからない曖昧な感覚ではあるが、その直感は神通力の域にまで到達している。 だが常に連続で神通覚を使えるわけでなく、使用するには膨大な体力を使うためか、どんな局面でも常に菓子を食べて糖分を補給したりと不安定な面も多い。 } ・&bold(){&ruby(いさがわいとい){伊差川糸魚}} 右目に傷を負っている隻眼褐色の男で、嘗て斎藤一に殺された十本刀の一人であった&bold(){[[魚沼宇水>>魚沼宇水(るろうに剣心)]]の弟弟子}。 元々は劍客兵器とは部外の猛者であったが、今回の実検戦闘を始めるにあたり劍客兵器として取り入れた猛者の一人。現在は凍座部隊の一人として劍客兵器に属しており、権宮からは「新入りちゃん」と呼ばれていた。 雹辺による第四の実検戦闘を阻止した斎藤らが函館に戻る際に宇水の仇を討つために斎藤と対峙する。 武器が不全のため本調子ではなかったとはいえ斎藤を圧倒し、凍座との闘いによる傷が開いたこともあり斎藤を一時戦線から離脱させる重傷を負わせる。 不全の状態の斎藤を斃しても意味がないとして宇水の名誉の挽回のために万全の状態での斎藤との再戦を布告し撤退する。 あの魚沼宇水に弟弟子がいたとしてその正体が判明したことで読者を大いに驚かせた… と言いたいところだが、実は北海道編の連載初期にストーリー協力の黒碕氏が&bold(){SNSで正体をリークしてしまっており}、正体自体は連載初期から判明していた((ただリーク時は「宇水の弟子」として記述されていたが、正体が公になった際は弟弟子に改変された。))。 #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&color(gold){&bold(){&ruby(クガニゲンブゥ){黄金玄武}}} 宇水同様に琉球に伝わる王家秘伝武術「ティンベー」と「ローチン」を使用し、それらに黄金の加工が施されており宇水のものよりも一回り小さい。 代々眼力琉球武術最強の使い手に受け継がれる宝具であり、本来ならば宇水の手に収まるはずであったが現在は糸魚が所持している。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(ほうけんほうぎょく ひゃっかりょうらん){宝剣宝玉 百花繚乱}} 宇水が志々雄のアジトで斎藤に披露した技と同様の技で、ローチンの切っ先と柄頭の鉄球の部分を交互に高速で乱れ打つ。 } **【ロ】雹辺部隊 札幌を拠点に第四の実検戦闘として、明治政府に自分たちの実力を誇示するために札幌の役人を次々と斬奸する。 他の部隊とは違い雹辺単独で実検戦闘を行うが、外部の[[内通者>スパイ]]からの情報を通じて役人の行動を把握している。 ・&bold(){&ruby(ヒョウベフタツ){雹辺双}} &bold(){&ruby(ロゴウ){髏號}} 髑髏の面を被った[[二刀流>二刀流/双刀・双剣]]の使い手の男性。札幌にて政府役人のみを狙った斬奸を立て続けに引き起こす。 「&bold(){人の真価とは生き様ではなく 死に様にこそ顕現する}」という信条のもと、[[新選組]]幹部の生き残りである永倉、斎藤と言った猛者から、取るに足らない雑兵を含めあらゆる命を刈り取らんとする。 &font(l){明らかに途中から}常人の倍はあろうかという巨躯をほこり、二刀流の出で立ちから永倉、斎藤は嘗て幕末に刀を交えた御陵衛士の猛者「服部武雄」を思い出すが、猛者であると同時に高潔な精神を持っていた服部とは「似ても似つかない」と一蹴する。 当初こそ己の力量を示すために敢えて目標の周辺の役人を斬奸していたが、本陣の命により札幌の役人を大斬奸するために道庁に襲撃をかけようとする。 その道中で地元警察や対劍客兵器特務部隊である北征討伐隊を圧倒する中、ついに猛者である永倉と斎藤と対峙する。 自らを「&bold(){死神の化身}」と称し永倉と斎藤を圧倒し、途中で乱入した御陵衛士の生き残りである阿部十郎には当初こそ苦戦を強いられたものの直ぐ様形勢を逆転する。特に御陵衛士の生き残りである阿部に対しては「新選組に負けた雑魚連中」と愚弄するが、その態度が嘗て幕末で刀を交え御陵衛士の強さを誰よりも知っている永倉の琴線に触れ、遂に本気を出した永倉と対峙する。 自身も赫力を用いて勝負に出るものの、永倉の策に嵌りそのまま必殺剣を受け&bold(){縦一文字に一刀両断}された。 死神の化身は北の都で最期を迎える…&bold(){かに思われたが} #openclose(show=▷ 死神の正体){ 縦一文字に両断された雹辺の黒衣から現れたのは&bold(){二人の男}であった。片方は防御の型を得意とする冷戦沈着な兄・&bold(){&ruby(ヒョウベマタザ){雹辺又佐}}で、もう片方は猛攻の型を得意とする激情的な弟・&bold(){&ruby(ヒョウベマタスケ){雹辺又佑}}であり、二人で一人の劍客兵器「雹辺双」として振舞っていたのである。 永倉の必殺剣から弟をかばった影響で又佐は右手を切り落とされたため事実上戦闘不能に陥るが、又佑は一人で全員を相手すると豪語し尚も周囲を圧倒。そのまま阿部の命を刈り取ろうとするものの阿部の予想外の反撃と三島の認識の範囲外からの狙撃による負傷、更には士気を取り戻した地元警察と討伐対の一気呵成により徐々にジリ貧に陥る。 それでも斎藤の前では啖呵を切り勝負を決しようとするものの、&bold(){又佐の切り落とされた右手の鎌刃刀を用いた斎藤の牙突}が直撃。即死こそ免れた((当然斎藤が手を抜いていたわけではなく、牙突を放つ際に使用した鎌刃刀の切っ先や重心が牙突に適していなかったため悪・即・斬と成らなかった。))ものの、牙突を受け止めた際に自身の鎌刃刀も砕け散ったことで事実上敗北。最後は散々虫ケラと罵っていた地元警察と討伐対らにより打ち取られる。又佐は自身の口封じのために自ら命を断つものの、その死に様に免じて又佑の命だけは助けられる。 その後又佑は劍客兵器の情報を聞き出すための捕虜として函館に輸送される。 } #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい・にじんばおり){戦型・二刃羽織}} 髑髏をあしらった鍔が付いた、切っ先が鎌のように曲がっている鎌刃刀を用いる二刀流。切っ先が曲がっている以外は劍客兵器の武器にしては普通の刀。 二人一組の二人羽織で二刀流を振るうため実質四刀流となる。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(てっこんかたびらしかくもんつき){鉄紺帷子方形紋付}} 刀を縦横に超高速に振り下ろし格子状の斬撃を展開することにより相手の攻撃を防ぐ。 ・&bold(){&ruby(ひらしゃむじひまるもんつき){緋羅紗無慈悲球形紋付}} 刀を超高速で周囲に振り回し球状の斬撃を展開する攻防一体の型。 球状の斬撃に巻き込まれると撹拌機の如き身体を切り刻まれ、鮮血に染まった骨だけにされる。 赫力を用いることで更に巨大な&bold(){&ruby(ひらしゃむじひだいまるもんつき){緋羅紗無慈悲巨球形紋付}}を展開することも可能。 ・&bold(){&ruby(おんぎ・すかしちりめんしにしょうぞく){隠技・透明血裏面死装束}} 表に見えている二刀の死角に刀を隠す形で裏の二刀を瞬間的に繰り出す奇襲攻撃。雹辺の正体を知らない状態だと不可視の攻撃と錯覚する。 ・&bold(){&ruby(こじんばおり・くろとびはごろもうずまきもんつき){孤刃羽織・黒鳶刃殺喪渦巻紋付}} 雹辺双としての二刃羽織ではなくそれぞれが単独時でも使える戦形。二刃羽織に比べ破壊力は劣るものの速度と自由度は格段に跳ね上がり、渦を巻くように跳躍し周辺を切り刻む。 } **【ハ】寒郷部隊 次鋒部隊として樺戸に現れる。樺戸集治監を襲撃し、囚人達を世に放った。その際に樺戸集治監に居る猛者である永倉と[[安慈>悠久山安慈(るろうに剣心)]]の二人を劍客兵器に勧誘するつもりだった。 現在は放たれた囚人の動向と、樺戸集治監再建の監視をしている。その後増員する形で函館に集結。 ・&bold(){&ruby(カンザト ゴウト){寒郷豪人}} &bold(){&ruby(ハゴウ){覇號}} 八つ目の仮面を被っており、素顔は目元に模様のある男性。他の劍客兵器からは先生とも呼ばれている。 柏手一つで周囲を圧倒する覇気を持つ。将君に対し一人で敵を殲滅できると宣言するほど、自分の力には自信を持ってる。 かつての箱館戦争を見届けており、世界の貪欲なまでに進展する兵力と日本の絶望的な鈍重さを危惧している。 土方歳三のことは劍客兵器に成れる猛者として評価しており函館戦争時に直接勧誘していたが、断られている。 ・&bold(){ギザ歯の男性} 寒郷部隊の一人で本名は不明。 四肢に板バネのような刃を装着し、戦闘ではこれらを振り回し看守達を斬殺した。 ・&bold(){覆面の人物} &bold(){&ruby(ヒゴウ){飛號}} 寒郷部隊の一人で本名は不明。 巨大な棒火矢「&bold(){&ruby(つるぎぼし){劍星}}」を飛ばして、樺戸集治監を壊滅させた。 ・&bold(){田所} &bold(){&ruby(エゴウ){愛號}} 寒郷部隊の一人。 メガネをかけた冴えない初老の男性に見えるが、小刀で銃弾をそらす神業の持ち主。 反撃を試みた看守を制圧した後、自分たちが去るまで死んだふりをしておくよう忠告するなど、無益な殺生を好かないようにも見える。 「家族」を持っているようで、任務後は速やかに帰宅した。 なお、その「家族」の話題をすると他の劍客兵器は微妙な反応をするも、寒郷は実検外のことで口出しは無用と容認している。 函館の方に向かっていた時も函館の中に入る際も民間人の格好で「家族」を連れてきていた。 **【二】冬甲斐部隊 ・&bold(){&ruby(フユカイ){冬甲斐}} &bold(){&ruby(ニゴウ){仁號}} 甲冑を身につけた人物。 **【ホ】霜門寺部隊 小樽に拠点を張っている部隊。 ナマクラだが量産性に優れた刀「&bold(){万鉄刀(雅桐刀)}」を小樽中にバラ撒き、市中を混乱に陥れる。 ・&bold(){&ruby(シモンジ){霜門寺}&ruby(ルリオ){瑠璃男}} &bold(){&ruby(ホゴウ){宝號}} ヘルメットのような仮面を被った男性((『[[武装錬金]]』に登場した『ルリヲ・ヘッド』に酷似しており、名前も含めてこれに由来していると思われる。))。 将君の謁見中でも平気で私語を話すような無礼な人物で、同胞のことを「(名前)の○○」と呼ぶのが特徴((「凍座のクソ」「寒郷のマジ」など。))。任務に失敗した劍客兵器を躊躇無く始末する冷酷な性格。 また、自分たちのことを「碌な者じゃない」と呼称するなど、劍客兵器としての活動を特別正義だとは思っていない模様。 万鉄刀を雅桐に売らせながら、その市井の影響を監視する。 なお、身体は小さいようで左之助や小樽の市民からチビ助や小っこいのと言われたりしている。 #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい・ササハガネ){戦型・細々刃金}} 霜門寺が用いる鋼線がまかれた特殊な金属筒。 鋼線は人体をも容易く裂ける硬度を持ち、先端部分には鋭利な刃も付いている。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(ちょうじゅつ){聴術}・&ruby(センリシミャク){千里絲脈}} 先端の刃を建物に貼り付け、糸電話の要領で建物内の会話を盗聴する。 } ・&bold(){&ruby(オノ){於野}&ruby(トミタカ){冨鷹}} &bold(){&ruby(フゴウ){斧號}} 霜門寺部隊の一員であるいかつい顔つきをした大柄で&ruby(ロートル){老頭児}な男性。 寒郷と共に函館戦争を見届けており、日本を取り巻く残酷な現実に危機感を募らせる。 用済みとなった雅桐を始末すべく剣心達を襲撃し、[[左之助>相楽左之助]]と交戦する。 左之助のことを当初喧嘩屋と軽視していたが、戦闘するうちにその実力を認め猛者として劍客兵器に取り入れようとするものの左之助は当然拒否。 その後戦いの中で成長した左之助の[[二重の極み]]の前に敗北。 短期間に赫力を何度も使用した負荷により身体は限界を迎えながらも日本の未来を憂い猶も左之助に劍客兵器になるよう迫るものの、世界各国を渡り歩き&bold(){本当の残酷な世界}を直に見てきた左之助((具体的な描写は無いが同作者の『GUN BRAZE WEST』世界=開拓期のアメリカ西部、『エンバーミング』世界=産業革命化の西欧にも行ってきた可能性が高い。))に諭されて戦意を喪失。 最後はお互いに握手で喧嘩を締めようとしたものの、霜門寺に用済みと見做され致命傷を負わされる。 瀕死の最中、自分が知り得る劍客兵器の情報を左之助に伝えて最期を迎える。 #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい・ハダンセンプ){戦型・破断戦斧}} 於野が使用する、刀の柄頭に刃の付いた特殊な[[斧]]。実は仕込み槍となっている。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(ごふのかまえ だん){護斧の構え“断”}} 身体を半身だけ向けることで攻撃可能な面積を減らす防御の構え。左之の拳の連打も容易く受け流す。 ・&bold(){&ruby(センプのかまえ は){戦斧の構え“破”}} 破断戦斧を構える攻撃の構え。 ・&bold(){&ruby(レップショウ){裂斧掌}} 於野の奥の手。自身の手首を直角に折り曲げ、斧に見立てた[[手刀>チョップ(プロレス技)]]を放つ、鋼をも断ち切る隠技。 } ・&bold(){&ruby(ホンダ){本多}&ruby(ウドク){雨読}} &bold(){&ruby(キゴウ){記號}} 霜門寺部隊の一員であるモノクルをかけた細身の長身男性。[[普段は丁寧な口調>>敬語キャラ(属性)]]だが、怒ると一転して乱暴な言葉遣いになる。 万鉄刀が粗方出回った後、今度は拳銃や小銃を市内にばら撒くことで、小樽を更なる混沌に陥れようとした。 自分の身の潔白と雅桐紋の奪還を目論む雅桐らと対峙する。 商人の雅桐と非戦闘要員の阿爛を圧倒((流石に剣心相手には勝てないことは自覚している。))し、雅桐を小樽で稼いだ金を全て差し出すように強請り土下座をさせひれ伏せさせていたが、雅桐の&bold(){両手を地面につけないという土下座のフリ}を見て、闘う覚悟、そして金を稼ぐ覚悟を決めた阿爛の機転により徐々に劣勢に陥る。 最終的に雅桐が見つけた&bold(){雅桐愛しの&ruby(ガトリングガン){[[回転式機関砲>ガトリング砲]]}}と阿爛の連携によりまさかの敗北を喫する。 剣心に拘束されるが拘束を解いて阿爛達に襲い掛かろうとするものの、明日郎の無限刃に偶然火薬樽が落ちてきて大爆発を起こし、そのどさくさに紛れて逃走。&font(l){爆発オチなんてサイテー!} 逃走後は市井の人に交じり霜門寺と合流するものの、&bold(){銃火器如きに敗れた「劍客兵器の恥晒し」}として廃棄された。 #openclose(show=▷ 戦力){ &bold(){武器} ・&bold(){&ruby(せんけい・ショ・リ・ケン){戦型・書・裏・剣}} 本多が用いる特殊な武器。 ただの本にしか見えないが、ページの一枚一枚が特殊な金属紙で出来ており、万年筆で弾き飛ばして攻撃する。 木製の搔盾をもバラバラに切り裂く破壊力と、小銃の弾丸をも防ぎきる防御力を有する攻防一体の兵装。 &bold(){技} ・&bold(){&ruby(ソクドク){速読}} 超高速で書・裏・剣を打ち出す。 ・&bold(){&ruby(ランドク){乱読}} 赫力を解放し、両手でペンを使って2冊の本から大量の書・裏・剣を打ち出す物量攻撃。 旧式の&bold(){回転式機関銃と正面から撃ち合える}ほどの密度を誇るが、弾倉交換からの継続的な乱射には押し切られてしまった。} **【ヘ】冷泉部隊 ・&bold(){&ruby(レイセン){冷泉}} &bold(){&ruby(ヘゴウ){変號}} 立烏帽子を被った人物。 将君との謁見中に私語を話す霜門寺を叱責する厳格な性格。 ***関連人物 ・&bold(){陣抜けの男} 於野が今わの際に左之助に伝えた存在。 本来なら劍客兵器であっても本陣の在処は最大の秘匿事項であるため部隊将のみがその在処を知っているが、その"陣抜けの男"がその在処を知っている模様。 本多は小樽での任務の前にその男の追跡抹殺が任務であったが予想以上に難航したとのことで任務を終える前に小樽に転属になった。 現状、その"陣抜けの男"が誰なのかは不明。 ・&bold(){&ruby(がとう りんぐ){[[雅桐倫倶>>武田観柳]]}} 霜門寺と協力している謎の商人。 小樽に突如現れ、なまくらだが量産に特化した万鉄刀「&bold(){雅桐刀}」を市中のあちこちに販売しており、雅桐刀には雅一文字の紋が刻まれている。 当初こそは互いに利用し合う関係であったが、雅桐の紋が無断にあしらわれた拳銃や小銃が小樽にバラまかれたことで紋の奪還のために劍客兵器と離別する。 詳細は該当項目にて。 ・&bold(){[[闇乃武]]} かつて[[人斬り抜刀斎]]と闘って敗れた幕府直属の暗殺集団。剣心暗殺に失敗して以降組織は凋落の一途をたどっており、今は金で傭兵を派遣する傭兵稼業に成り下がっている。 現在は劍客兵器に買われ実検戦闘に協力している。 ・&bold(){内通者} 雹辺が札幌の役人の動向を把握するために通じていた外部の人間。役人の動向を教える見返りとして多額の報酬を受け取っていた。 自身も報酬のためだけでなく、北の都である札幌を鮮血に染めるべく劍客兵器に協力する。 雹辺による第四の実検戦闘が永倉、斎藤らに阻止されたものの内通者の特定にまでは至っていなかったが… #openclose(show=▷ 凶賊に役人の動向を流していた共犯者){ &bold(){「お前だろ 前野」} 内通者の正体は、元・新選組隊士であった&bold(){前野五郎}。 嘗て新選組の平隊士であった頃は剣客としての才能はからっきしであったが、自身の商才を活かして札幌で貸し座敷((女郎屋、遊女屋))を開き札幌有数の資産家にまで成り上がっていた。 しかしどれだけ富を得たとしても嘗ての新選組時代に感じていた劣等感を拭うことが出来ず、更には札幌の街並みが徐々に京都の碁盤目状に整えられるのが京都での惨めな自分を否が応でも思い起こすため、そんな札幌を崩壊させるために劍客兵器に協力していた。 雹辺を打ち倒した後に永倉に内通者であることを看破された((問い詰めたのは永倉であったが斎藤も内通者が前野であることには気づいていた。))ことで、自身の溜まっていた劣等感を全て掃き出したが、結局人斬りを用いても永倉と斎藤により阻止され、改めて新選組の凄さと己の矮小さを痛感するところとなる。そのまま今回の件で自首しようとしたが永倉に諭され((雹辺による斬奸は全て役人を対象にしており、役人の多くは元は士であり、士は常に覚悟を持って然るべきということで不問にされたが、市井に死人が出ていたらまた違っていた。更にメタな視点で言うと実在の人物であったため、史実に無い罪状を付けることができないからこのような結末になったと思われる。))今後は札幌の発展と繁栄のために尽力を尽くすと決意するのであった。 そして史実の通りその後の前野は明治25年に、択捉島で手にしていた小銃が暴発し死亡することとなる。 } *余談 ----- 劍客兵器の各員には何かしらの刀要素が含まれており、これは[[十本刀]]がその名前の割には刀をメインウェポンにするのが三人しかいなかったことの反省から来ているとのこと。 項目が良項目に成るに何よりも必要なのは何事にも屈せぬ強靭な追記・修正 そしてそれは[[Wiki篭り]]でのみ育まれる #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 北海道編自体好きではあるけどこいつらに関しては魅力一切ない -- 名無しさん (2021-10-08 09:09:50) - 色々ぶっ飛んでるようで割りと現実的に事を進めてる感じがある気がする。実検戦闘のやり方が軍事的侵略じゃなくて少数精鋭によるテロで国力を下げるやり方なのが何だかんだで数的不利を自覚してると見える。凍座すらつまらんと言いながら大砲使ってるし -- 名無しさん (2021-10-08 09:23:29) - 凍座白也は多分ヒューリーとジョン入ってるよね -- 名無しさん (2021-10-08 09:31:59) - 於野のおっさんはすごい好き。兵器としてはぶっちゃけ失格なくらいに状況判断が甘いんだけど、人としては現状の剣客兵器の中では一番まとも。このおっさんもたぶんエンバーミングのシェイド入っている気がする -- 名無しさん (2021-10-08 09:56:08) - ↑そのおっさん作者的には劍客兵器のプレーンみたいな物らしいから実のところ劍客兵器って基本的に環境でおかしくなったけど本質的にはまともな人物が多い疑惑。実検戦闘もそんな甘いところを無くすためだったりするのかな -- 名無しさん (2021-10-08 10:04:29) - 師匠の存在をちゃんと認知してる時点で情報収集力は志々雄一派より上だよね -- 名無しさん (2021-10-08 12:11:19) - ↑才槌は抜刀斎に師匠がいるなんて夢にも思ってなかったみたいだし、志々雄と方治も剣心さえ倒せば全てが終わると思ってたみたいだからな。師匠としては「飛天の者として志々雄のような輩は見過ごせないが、お前の過去の行いが発端なんだからまずはお前がケジメ付けろ」ってことで志々雄の方には剣心を向かわせただけで -- 名無しさん (2021-10-08 13:37:20) - 49人と明らかに今までと違って多すぎるから、男塾の敵チームみたいに以下略とかされるやつらが出てきそう -- 名無しさん (2021-10-08 19:31:35) - 愛號の田所さん、正直この人の「家族」ってそうとうヤバいものだと思う。なんだったら看守に無用な傷を負わせなかったのはそのまま生け捕りにして飼っており、そういう人間たちで自分だけの「家族」とか作ってそうだし。 -- 名無しさん (2021-10-09 12:28:44) - 凍座さんの闘姿ってのは共感覚みたいなもんだろうか -- 名無しさん (2021-10-09 15:02:22) - ↑2あるいは死体か生きた人間に近い人間を家族として扱っているとか?それだと家族ねぇって呟きに静止が入るのもよく分かるというか ↑幻覚みたいなものとはいえ将君が役に立つと判断してるしそんなところかな -- 名無しさん (2021-10-09 21:26:33) - 凍座が現時点でも前情報無しで戦えば作中五指に入りそうな強さなのに、まだ真の力を見せてないとかヤバすぎない?流石に凍座が剣客兵器の中では最強なんだろうけど -- 名無しさん (2021-10-13 19:24:24) - ↑剣心が衰えまくったとはいえあそこまでタフなのはいかれてる。ただ、あんな精神の持ち主だから部下にも死んだ方が世のためとか言われるけど。それとは関係ないが凍座のあの精神は劍客兵器の異端児のようで実のところ劍客兵器の歪みをこれ以上なく的確に形にした存在にも見えてくる。 -- 名無しさん (2021-10-23 21:52:58) - ↑斎藤が負けたのもそうだけど、志々雄と戦った時すら冷静さを保ってたのに斎藤があんな表情浮かべてたのはインパクト凄かったな。(アニメじゃ改変されてたけど、道場でいきなり動きが変わった剣心に「うわああああ!」とか言ってたのは黒歴史) -- 名無しさん (2021-10-23 22:02:55) - 面白くなってきた。今までの話よりも北海道編のが面白くなるな。 -- 名無し (2021-11-03 01:41:41) - 小樽編から一気に面白くなってきた! -- 名無し (2022-01-04 18:16:16) - 最後は、だれだ?雪か? -- 名無しさん (2022-01-12 19:12:22) - 赫力の所の全集中の呼吸へのリンクの記述消していいかな…。どっちも身体のリミッター制御(単なる解除ではない)って程度で、色んなバトル漫画では最早お約束になっているもんだからわざわざリンク貼るほどのもんではない -- 名無しさん (2022-05-09 14:54:53) - 雹辺も中々いい敵だったな… -- 名無しさん (2022-06-07 20:45:51) - 現時点での剣客兵器の動向を見ると、猛者の発掘と自分達の力量を測る実験戦闘という目的は表向きで、真の目的は自分達の力量を政府に示すことで政府と交渉し嘗ての戊辰戦争における旧幕府の幕臣であった榎本武揚が建国しようとした蝦夷共和国のように将君を頂点にした剣客兵器を中心にした猛者たちによる独立国家を建立するのが目的では。それによって外国との戦争に備えるとして。同時に剣客兵器としての自分達の武芸や技を存続させるというのもあるかも。戦争の主流が銃や大砲になっていき兵器は急速に進化していき剣は廃れていってるから。 -- 名無し (2022-11-04 20:34:43) - 剣客兵器という組織は情報網は強大だが武力の面では少数精鋭であって志々雄の組織とあまり変わらない規模ではないか?雹辺の単独で札幌での実験戦闘を見ると幹部一人だけというのは変だし。最低小樽のように二人は隊兵いないと。雹辺は弟は列車で口封じで殺されそうだし剣客兵器側も計画を若干変更しようという感じ。 -- 名無し (2022-11-10 22:22:27) - ↑志々雄一派は一応雑兵の類を確保していたが剣客兵器にそれらしき連中はおらず、闇乃武や観柳を雇って雑用仕事させているあたり、マジで○號付き連中しか戦力いなさそう。つまり総合兵数は50人前後(以下諜報工作要員が100人足らず程度)くらいだったりするかも。雹辺もルリヲも本多も弱者を異様に軽蔑しているし、育成人員のうち85%を死なせるとか頭おかしすぎる組織運営しているしここらへん剣客兵器の致命的な歪みだな -- 名無しさん (2023-01-18 19:00:33) - 動き出すのが20年遅かったな。例えどれほどの達人だったとしても近代兵器を装備した軍の方が戦力としては上。実際、ガトリング砲を装備した武田観柳に剣客兵器の一角が敗れているし、剣客兵器レベルの達人を一人育成するよりも同じ労力でガトリング砲を一個作る方が安上がり -- 名無しさん (2023-02-17 00:56:06) - 北海道編から登場するキャラで一番強いの、こいつ等じゃなくて服部先生なんだよな… -- 名無しさん (2023-02-17 02:26:48) - 於野だけでなく土居も二重の極みへの対策を使ってきたことから、今後の展開で龍鳴閃のように狂経脈を封殺する技を持つ劍客兵器が出てきてもおかしくない気がしてきた。 ただ縁が再登場して劍客兵器と戦うことになった場合、縁の心の傷を徹底的に突いてくる奴が出てきてもおかしくないかも。その方が効率的だし。 -- 名無しさん (2023-02-19 08:02:23) - ↑北海道編のバトルって「一対一の決闘ではなく一対多数の戦争」ってテーマがある気がするので(実際剣客兵器はものの数にもならないと侮った弱者に毎度一杯食わされて敗北している)、あのヤンデレシスコン縁と共闘するキャラが出てきて狂経脈の弱点突かれたところをサポートするって展開になるかもしれない。というかなってほしい -- 名無しさん (2023-02-19 13:22:30) - ↑4 つってもガトリング銃って地形によって真価を発揮できない弱点があるからな。ガトリング銃が使われなくなったのはより持ち運びやすい銃が現れたからだし。その点、劍客兵器のような猛者は育てることさえ出来ればだがどのような状況下でも割と実力を発揮しやすいし現代でもゲリラ戦とかでは通用するって言われているそうだな。つか、何度も言われているかもだが実検戦闘自体がゲリラ戦の練習にしか見えんし -- 名無しさん (2023-02-19 16:59:41) - なんていうかこいつらが新政府の事を批判すると虚しいというか響かないのなんでだ -- 名無しさん (2023-06-03 16:25:48) - ↑そりゃ君の問題かもしれん。そも劍客兵器も政府もそこまで本質は変わらんがやり方が違うくらいだと思う。劍客兵器は精鋭で、政府は多勢で強くなろう的なことだと。まぁ、劍客兵器の将君は下の連中とは別の視点を持ってそうだが -- 名無しさん (2023-11-06 01:01:54) - 現在の連載の進み具合を見ると打ち切りにならないか心配になってきた。剣客兵器の全てが明らかになってなくて今の進み具合。 -- 名無し (2024-05-26 00:16:29) - 現状の順位で打ち切りはないと思うけど、作者の体調と掲載ペースで完結が先か寿命が先か、という恐怖はある。 -- 名無しさん (2024-05-27 00:33:27) - 鎌倉武士という事だが、足利尊氏は中世装備でこいつらの先達たちを壊滅させたのか…なんなのアの征夷大将軍 -- 名無しさん (2024-10-24 20:34:03) #comment #areaedit(end) }