トリリオンゲーム

「トリリオンゲーム」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

トリリオンゲーム - (2025/02/18 (火) 09:23:10) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/01/10 Mon 20:00:13
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

#center(){&big()&color(#e6c300,#1a1600){&ruby(トリリオンダラー){1,000,000,000,000$}}稼いで、この世の全てを手に入れろ!}


『トリリオンゲーム』とは、ビッグコミックスペリオールで2021年1月より連載されている漫画である。
原作は『[[アイシールド21]]』『[[Dr.STONE]]』でおなじみの&bold(){稲垣理一郎}、作画は『男組』『クライング フリーマン』などで知られる&bold(){池上遼一}。

#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*【概要】
若くして長者番付に上り詰めた青年の闘いの足跡を回想形式で描いた作品。
脚本担当の稲垣は初の青年誌連載で、「清々しいぐらい金儲けに特化した作品を作りたい」と企画した。

第2巻の帯にはお笑いコンビの千鳥から、第3巻の帯には『[[【推しの子】]]』の作画担当として知られる横槍メンゴからそれぞれ推薦コメントが寄せられた。
『次にくるマンガ大賞2021』にノミネートされた。

テレビドラマが2023年7月期にTBSテレビ『金曜ドラマ』枠で放送され、2025年にはその続きとなる劇場版の公開も予定されている。
ドラマ版では苗字しかなかった登場人物に名前が追加されているほか、「ひるおび」や「報道1930」とTBSで実際に放送している番組も登場している。
また、投資監修を担当した市川雄一郎が本人役でゲスト出演している。

2024年秋からは同じくTBS系列でテレビアニメが深夜枠で放送中。

*【あらすじ】
世界長者番付にて、日本人として21世紀初のTOP10入りを果たした『&bold(){ハル}』と『&bold(){ガク}』。本編はガクの視点から、過去を振り返る形で語られる。

中学時代最後の春、貯金を崩して念願のノートPCを手に入れたガク。その帰路で運悪くカツアゲに遭遇してしまうが、偶然にもその近くにいたハルに助けられる。ガクがなぜ自分を助けたのかと問うと、ハルは「監視カメラの死角で、犯人をどれだけ殴っても自分だけは映らない位置だったから」と答えるも、殴ってる最中に停車していたトラックが動いたため丸見えになる誤算があった。
ガクが監視カメラに映ってしまったハルの映像をその場でハッキングして削除したところから、二人の壮大で無謀にも見える億万長者の道が始まったのであった。

#center(){目指すは&ruby(百兆円){&bold(){&color(#ffd700){1兆$}}}!俺らのワガママは世界一だ!}
#center(){&small(){ら?俺、ら?}}

**≪セクチャン編≫
時は流れ大学時代、就活にて全敗中のガクは本命のIT老舗企業『&bold(){ドラゴンバンク}』の最終面接まで進むも落選。一方ハルはドラゴンバンクの内定を得るも、「&bold(){自分だけ採用されても、本物の技術者であるガクを採用しないなら意味がない}」と内定式を蹴ってガクの前に現れる。
ハルは「俺&bold(){ら}のワガママは世界一だ」とガクをサラっと巻き込んで起業を宣言。
出資金を出してくれるスポンサーを探すため、優勝すれば世界から注目される『&bold(){セキュリティ・チャンピオンシップ}』へと挑む。

**≪ヨリヌキ編≫
セクチャンにて優勝&失格の実績を得たハルとガクは、投資家の&ruby(げとういん){&bold(){祁答院}}から3000万円の出資金を得て遂に「&bold(){株式会社トリリオンゲーム}」を立ち上げる。
代表取締役社長としてインターン生の&bold(){高橋}&ruby(りんりん){&bold(){凜々}}を迎え、市場調査の末に「&bold(){花事業向けAIセレクトショップ}」を制作。それを製品として契約してもらうための条件として「&bold(){月商2000万円}」を提示される。
厳しい条件をクリアするため、ハルとガクが向かった先は…[[歌舞伎町]]?!

**≪ソシャゲ&メディア編≫
自分たちが開発したAIセレクトショップ『&bold(){ヨリヌキ}』をドラゴンバンクに丸パクリされ、さらにドラゴンバンクの息がかかったメディアの宣伝効果によって『ヨリヌキ』の売上は大幅ダウン。
そこでハルは次なる一手として&bold(){自社メディアの立ち上げ}を発案。資金源として[[ソーシャルゲーム]]に目をつけ、自社メディアについては祁答院の力を借りて&bold(){芸能事務所ゴッドプロモーション(通称ゴップロ)の乗っ取り}を目論む。

**≪メディア帝国編≫
自社開発のソーシャルゲームの成功と芸能界の掌握に成功したハルたちは、ドラゴンバンクの社長との謁見の末に社長黒龍一真を激怒させてしまう。直接対決に魁てまずメディアの確立を目指し、ネットテレビ事業で『&bold(){トリリオンTV}』を開設する。
一方でドラゴンバンクはD-REXを買収し社長に就任した[[エリカ]]主導の元で視聴者の争奪戦に参加し、双方は苛烈な凌ぎ合いを繰り広げる。かつて手に入れた芸能プロダクションとの袂の別れや現場の力を最大限に使った競争の末、ある夜にハルは[[エリカ]]を人知れず一人で呼び出して……。

**≪株式上場編≫
桐姫の新なる野望に乗ったトリリオンゲーム社は&bold(){携帯キャリア事業}の開始を宣言。その開始資金として1兆円を得るために株式上場を目指すが、そのタッグとして選んだのは&bold(){全てがその場凌ぎ対応だった}パイレーツ証券の宝田だった。
僅か一年でプライム上場させると宣言するも、&bold(){審査に必要な書類が悉く不足}しているうえに&bold(){ハルですら辟易とさせる事務手続きの山}に大苦戦。見切りをつけるどころか十把一絡げにパイレーツ証券の面々からも「なんとしても上場させなければ!」と追い詰めさせ、ハッタリと正直さが見せた結果…。


*【登場人物】
ガクの回想の中で初登場したときの所属先に紐づく形で記載。

**≪株式会社トリリオンゲーム≫
ハルとガクが大学卒業後に起業。初めは何を売るかすら定まっていなかったが、ハルのアイディアとガクの腕によりIT企業として成長していく。

・ハル/天王寺 陽(てんのうじ はる)
#center(){&font(#ffd700){クハハ 悪り!}}
#center(){&font(#ffd700){でいいだろそんなもん}}
演:目黒蓮(Snow Man)
CV:大塚剛央
この物語の主人公の一人。「クハハ」という笑い声が特徴で、長髪を後ろで束ねたガタイのいいチャラい男。本名はだいぶ遅れて第22話で判明。&s(){物語の中では「ハル」としか呼ばれないので仕方ない。}
ガク曰く&bold(){「計算高いくせに、ワルいことにもブレーキが無い」}。破天荒な億万長者への道はだいたいこいつのせい。持ち前の天才的な発想力・行動力・コミュニケーション能力をフルに活かし、周りを振り回しながらも目的を確実に達成していく。また、信頼する人物に対してはとても義理堅い。一方で「その業界しかわからない肌感覚&footnote(「チェキって推しの子と1000円出して撮っても、価値のあるもの同士の両替感覚なんです」など。この際、やたら体幹がしっかりしているヲタ芸を披露した)」をどこからか仕入れてくる謎の一面も…。彼個人の心理描写もほぼ皆無であり、何故「100兆円を手に入れる事」に拘るのかも未だ分かっておらず、彼の過去も明かされていないため、&bold(){彼の素性自体がある意味トリリオンゲームにおける大きな謎になっている。}
これだけ見るとなんでも出来てしまうように思われるが、勝つためなら(法に抵触するようなものも含めて)手段を選ばず、簡単に諦めない根性も持ち合わせている。
自分が技術のことについて何も知らない分、ガクのことは出会った当初からその腕前を買っている。前述のとおりドラゴンバンクの内定を蹴ったのもガクを採用しなかったことが原因で、あらゆる無茶や万難を自らが引き受けて存分に腕前を奮って貰えるよう尽力している。

原作の稲垣理一郎いわく「Dr.STONEの龍水とゲンを合わせたキャラがハル」((https://x.com/reach_ina/status/1855462646025511205))

#openclose(show=各章ごとの活躍){
・セクチャン編
トリリオンゲーム設立のために出資を募る際、ガクは出資金を300万と見込んだところを投資家に対して&bold(){5000万を要求}。もちろん全敗。
最終的には&bold(){内定式当日に内定を蹴った企業}であるドラゴンバンクの社長令嬢である桐姫と面会し、「1億円出資、持ち株比率は桐姫が51%(&bold(){=会社の決定権は桐姫が握るため、実質桐姫のもの})」という条件を提示されるが、これを出資の言質を取って他の投資家への宣伝のためセクチャンへエントリー。チーム名は「&bold(){桐姫が1億円51%を提示!別の出資条件も急募!!お問い合わせはtrilliongame21@gmail.com&footnote(このメールアドレスは実在し、@を全角から半角にすると本当にメールが送れる。ハルとガクから返信が届くとか…?)}」。

とはいえ実働部隊はガク1人だったため、予選では街中で出会った人達と&bold(){ZOOMで100人チームを即席で作成}。その際、100人分の手土産を確保するための資金確保で&bold(){一生モノと思って買った腕時計を手放す}。これがさらにガクを奮起させ、予選を突破する鍵となった。ちなみに、「リアル無双ゲーマー」とは本人の口からこのタイミングで出た発言。

そして迎えた本戦では、&bold(){会場に神主の格好で現れる。}これが波乱の幕開けだった…。
本戦開始直後に&ruby(おおぬさ){&bold(){大幣}}((神主さんがお祓いの時に振る白い))を振り回して「&bold(){きええーーっ!!}」とお祓いを開始。実はこの大幣には&bold(){アルミホイルの粉末}が仕込んであり、振り回した先には会場で選手たちが使うルーターが…。
会場内に&bold(){電波妨害を故意に発生}させ、ガクがスタートダッシュする時間を稼ぐ。ちなみに事前に「ルーターへの接続は1分待ってから」とガクには指示を出しているため、この被害にガクは巻き込まれなかった。
本戦終盤、&bold(){「本選で使われるルーターの設定とほぼ同一のルーターを前日から会場内に仕込み、電波妨害を行っていた際にそれを起動させて他チームがそのルーターから接続するように仕込んでいた」}とガクに暴露((前述の「1分待て」という指示は本戦開始からそのルーターが起動するまでの時間だった))。ガクからすれば他のチームの接続情報が覗き放題となったため、一気に得点を稼いで優勝。しかし、開始直後の大幣が物理的な妨害とみなされて失格となり、&bold(){優勝と失格}の実績を同時に得た。


・ヨリヌキ編
&bold(){出資金3000万円+持ち株比率20%}という条件を持ち掛けてきた祁答院からの出資最終テストとして「&bold(){ラウンジの女性一人をお持ち帰り}」の条件を出されるも秒でクリアし、持ち株比率を15%に下げさせる。
株式会社トリリオンゲーム設立後、祁答院の事務所を勝手に使って開始した面接では質問を&bold(){ドラゴンバンク社長の著書から丸パクリ}。5人の面接者からの回答を得る中で、唯一正直に質問の内容を知っていると告白した凛々を評価したガクにより、彼女を&bold(){&color(#F54738){社長}}として採用する。&s(){これが彼女の悪夢の始まりだった。}

早速にして最大の命題である&bold(){事業内容}だが、凛々の助けを得て&bold(){AIセレクトショップ}を発案(&u(){その実態は裏で凛々がAIのフリをしてユーザーとやり取りを行うハッタリAI、AIとは「あたまいいぜ」の略})。&s(){ちなみに[[VTuber>バーチャルYouTuber]]のように2Dアバターが画面の前の人間の動きと連動として動く仕組みもガクによって実装されており、凛々はテスト中にしばらく寝る前に思い出して悶絶するような恥ずかしい動きをする羽目になった。}

そしてこのAIセレクトショップの『ヨリヌキ』を&bold(){売り払うために}蜜園フラワーから提示された月商2千万円のクリアーと市場調査のため、ガクを連れて&bold(){歌舞伎町のホストクラブで働き始める}が、&bold(){入店早々店の一位を取ってしまう。}ついでに元No.1ホストの緋勇人をボコボコにし、結果的に友誼を結ぶ事となった。
ヨリヌキの月商2千万円達成後は買い手の蜜園に対し、早々に人力AIであったことを暴露。この時点でやっと祁答院からの出資金を使って本物のAIを外注し、1億円でヨリヌキを売却した。
だが直後にドラゴンバンクによる&s(){丸パクリ}AIサイトが早々に公開され売上は著しく下落。この仕打ちにより、打倒ドラゴンバンクを決意したハルは、蜜園という協力者を得つつ野望の一歩を踏み出すのだった。

・ソシャゲ&メディア編
メディア業界への参画の第一歩としてソーシャルゲームに参入すべく、&bold(){「ちょっと買い出し行ってくるわ、ゲーム会社」}の一言でゲーム会社買収に動く。最初に凜々の用意したリストで規模の大きい順から[[任天堂]]、ソニー、そして商売敵のドラゴンバンクを回り&s(){当たり前だが}&bold(){全て拒絶されている。}
最終的にはクオリティーファーストを掲げる桜の会社を買収し、同時に家賃300万円のヒルズのオフィスを借りて本社をそこへ移転する。
更にゲーム開発資金募集のために打ち出した説明会で有名ソシャゲドラ娘製作者の「世界の堀本」という著名な開発者を自社ゲーム開発に引き入れる。&bold(){…が、実はそんな人物は端から存在せず、}それっぽいアカウントの発言や&bold(){一瞬だけ在籍した}ドラゴンバンク社内の写真などから幻影を作り出しただけの、それっぽい存在だった。

さらに次の手としてタレント出演による宣伝を行うべく、出資者の祁答院の過去を調査とその場のカマかけで暴露し、芸能事務所乗っ取りに協力させる。
さらにゴップロ乗っ取りの際、「&bold(){株主が株を売却しようとしたらインサイダー取引になる}」という状況を作り上げ、インサイダー取引を秘密にすることを条件として提示して株を買い取ろうとする。ちなみに買取額として、&bold(){ソシャゲへの出資金として集めた20億円を全部つぎ込んだ。}
そうして祁答院を代表に据えさせたうえでトリリオンゲーム社と業務提携を結ばせたが、資金を全て注ぎ込んだこの作戦に疑問を持つガクに&bold(){「ゲーム作りはダミー」「前回のAIショップはメディアの力で押しつぶされたため、捨て駒同然の桜達に適当なゲームを作らせてゴップロで得たメディアで金を稼ぐ」}ことを明かす。このことがきっかけになり、&bold(){初めてガクとハルは意見が明確に対立してしまう。}
だがガクが独自にゲーム開発を進めると反対せず、むしろドラ娘のクリエイターを見つけるとすぐさま祁答院と供にゴップロに引き抜かせ、自社に出向させてしまった。

そして自らは芸能界の半分を傘下に収めている皇興業の皇会長に取り入るために、BXテレビ50周年パーティー会場へ向かう。巧みな話術と金でウェイターにワインを連れてきた女性に引っかけさせて、自分はマウスウォッシュで拭き取り皇の関心を買う。
さらにパーティーで知り合った暴露系Youtuberを利用して皇興業のタレントを利用した偽物のスキャンダルを決行。自社のIT力をアピールしつつ恩を売るためにそれを取り消させ、皇会長に恩を売ることに成功した。&bold(){…が、}それらすべてを見破った皇会長がゴップロとの提携で盃を交わす際に、ハルと祁答院に&bold(){マウスウォッシュを飲ませて意趣返しを決行。}だが飲む際に顔色一つ変えなかったことが却って皇会長が気に入り、ITでゴップロと皇興業が提携することに成功した。
また、この間にトリリオンゲーム社はゲーム開発の際にお金を使い切ってたためゴップロの株を担保に資金を工面しており、それを知ったドラゴンバンクが情報操作と空売りファンドでゴップロの株を落とさせていたが皇興業との提携でV字回復に成功する。しかしドラゴンバンクに情報をリークしたのは&bold(){ハル自身}であり、理由は「&bold(){嚙み返さねぇ犬は、ボコられ続けっかんな}」という理由から。

決死の努力で作ったソシャゲで儲かったトリリオンゲーム社の社員全員の年俸を一律三千万へ一気に格上げ。
一方ソシャゲで負けたドラゴンバンクの社員をガボッと引き抜く。&bold(){その際、ガクがハッキングでうっかりドラゴンバンク社員の年俸を見ていたことも把握しており、その情報すら利用していた。}

}

・ガク/平 学(たいら まなぶ)
#center(){&font(#3cb371){でも、やっと分かったんだ。}}
#center(){&font(#3cb371){人と人は、怖くて、それでいいんだって―}}
演:佐野勇斗
CV:石毛翔弥
この物語の主人公の一人。短髪メガネのギーグで、コマ外の紹介では『&bold(){ガク●真面目}』が定例。本編は彼の回想という形で進む。パソコンを使った仕事で気合を入れる際は袖をバンドで留めるのがルーティン。
&bold(){「海辺の小さな家を買って、犬を飼って、好きな人とゆったり過ごせれば…」「IKEAの家具を組み立てる時間も好き」}といった人並みの感覚や憧れを億万長者になった後も持っているが、&bold(){現在の住まいは高級な家具に囲まれたお台場近くの超高層ビル。}&s(){いや海近とは言ったけれども!} ただ、創業時にハルから与えられて使い込み、ボロボロになった椅子だけは手放していない。
前述のとおりハルのことは「計算高いくせに、ワルいことにもブレーキが無い」とも思っているが、かけられた信頼には全身全霊で応えようとする。セクチャン編での奮起は必見。
だが、根こそまじめな性格だが、中学生の頃にハルを助けるために駐車場の監視カメラのデータを消す、人気ソーシャルゲーム『ドラ娘』の製作者をヘッドハンティングするためにドラゴンバンクへハッキングするなど、こちらも&bold(){本気になると別の意味で「ワルいことにブレーキが無くなる」}一面がある。

常日頃からハルの無茶苦茶に付き合わされているが、その腕前で頼まれたものを確実に仕上げる技術力を持つ。開発に夢中になったらひげを剃るのも忘れてのめりこむ。また、製品の改良にも余念がない。
同時に物語が進んでいくにつれて、&bold(){追い詰められるとハル顔負けのハッタリをかますようになり}、それが成功への道に繋がってくるようになる。そのため本人に自覚は無いがビジネスにおける対人関係においても隙が無くなりつつある。

#openclose(show=各章ごとの活躍){
・セクチャン編
老舗ITグループのドラゴンバンクに最終面接まで行くが、コミュ力偏重評価となっていた面接官により落選((ただし桐姫だけは「他の能力が魅力的だったんでしょう」と最大評価を下した))。その後ビル清掃のバイトで偶然にも内定式中のドラゴンバンク本社を担当するが、内定式当日に内定を蹴ったハルとビル外で遭遇し、壮大な人生プランをその場で提示されたうえで起業提案され、他に手の無いガクはそれを承諾。
双方で10万円の出資金を出し合ってスタートした起業だが、ハルが&bold(){初日に20万円の椅子を購入して残金0円}となった。なので出資金を捻出してくれる個人投資家へアプローチをかけるが、前山田を始めとする投資家からの信頼を得られず難航。果てはドラゴンバンク社長令嬢にしてビル窓越しに喧嘩を売りつけた桐姫に出資依頼をするも乗っ取り宣告を受け、ガクはビビるがハルはそれを逆手にセキュリティ・チャンピオンシップのチーム名にその実績を記載した。
セクチャンの予選では圧倒的な人数不利により決勝に行く事すら絶望視されたが、ハルが培った人脈によりZOOMで100人の有志を募って勝負に挑む。しかもその礼金替わりとして差し出した飲料代を、20歳の時に買った高級時計を売り払って用意したと気付き本腰を入れて挑み、見事に予選突破する。
決勝戦では桐姫直々に叩き潰すという宣戦布告から用意されたドラゴンバンク選抜チームの嫌がらせを受けるも、ハルの奇策の数々によって打破。最終的には全チームからポイントを奪い取る事で一気に点数差をつけて優勝するも、ハルがWi-Fi機器に物理的妨害を加えたとして失格した。
だが一連の流れを見ていた祁答院一輝に見初められ、彼から出された課題もハルがクリアーした事で無事出資金と株式会社化を果たした。

・ヨリヌキ編
起業に際し事業決定をするため、ハルの提案で面接に合格した社員に決めてもらう事になった。
その面接で正直さと誠意で採用に至った凛々に&s(){社長と}事業内容を採択させ、オンラインショップ事業『ヨリヌキ』を開始させる。特に需要があった花の贈呈サービスをきっかけに蜜園フラワーに事業そのものを売買させに行くが、月商2000万円という破格の条件を前に市場調査を兼ねてホストクラブで働かされるハメになる。
当然コミュ障で陰キャなガクがマトモに働けるはずもなく足を引っ張るが、女性客からの僅かな需要や要望などから花束の3D調整機能などを製作。見事にそれがウケて月商2000万円を達成し、1億円の収益を得る。

・ソシャゲ&メディア編
当初はソーシャルゲーム事業の開始や更なる出資金の回収などから、桜やハルにフォーカスが当てられており地味な立場であった。
続く芸能編では更に地味な存在だったが、ゴップロ乗っ取りが成功した時にハルから告げられた「ソシャゲは疑似餌」「外面を良くするために用意しただけ」に納得がいかず、自ら桜達と最高のソシャゲを製作すべく奮闘し始める。
まず大ヒットソシャゲのドラ娘製作者を捜索すべく&bold(){ドラゴンバンクのサーバーにハッキングを仕掛け、}社員の給与情報や未公開のゲーム開発情報を手に入れ……かけたが、本人の良心により取得は断念。本命のドラ娘開発者の情報も手に入れられず徒労に終わりかけたが、&bold(){桐姫から遊園地デートの申し入れ}があり、そのデート中にハッキングの犯人は貴方だと指摘される。ついぞ数刻前までデートすら集中できないほど動揺していたガクだったが、全ての覚悟を踏み越えて指摘を否定。そのうえで桐姫にハッキングの目的はドラゴン娘開発者を知りたかったんじゃないかと半ば自供する形で推測すると、即座にドラゴン娘の開発者情報を提供された。
そのドラゴン娘の製作者-蛇島との会合の末、自社制作のソシャゲの基礎を桜と連立して立ち上げる事は成功したが、契約金を支払う事ができず正式採用には至らなかった。のだが、ハルの手により&bold(){ゴップロに入社したうえでトリリオンゲーム社に出向}という形で復活し、再度開発はスタートされた。
幾多のドラゴンバンクからの妨害を乗り越え、社員と一丸となり開発したソシャゲは見事に大ヒット。リリース翌月に課金額50億円を迎える特大収益を得るまでになったが、&bold(){ガク自身は家賃滞納のせいでホームレスと化し会社で段ボール生活が開始した。}一方で多額の収益を得たトリリオンゲーム社はドラゴンバンク社から&s(){ハッキングの時に見た給与情報を基に}多数の社員を引き抜く事に成功し、一気に急成長を得る。

}

・高橋 凜々(たかはし りんりん)
#center(){&font(#ff6347){その30億円、会社のお金ですよね!?}}
演:福本莉子
CV:田中有紀
株式会社トリリオン[[ゲーム]]の起業直後に内定した大学生。出身は秋田で、両親との会話では方言丸出し。
しばらくはインターンとして活動するが、ヨリヌキが成功を収めた時期に大学を卒業し正式採用となっている。
ハルの策により、&bold(){インターン採用当初から役職は代表取締役社長((ちなみに彼女は会社の株を持っていないため、俗にいう「雇われ社長」である))}。当初は会社の顔としての活動をしていたが、途中からは経費管理も担当することに。
よく言えば正直、悪く言えば不器用な性格で、面接先の企業を綿密に下調べしていくも内定を勝ち取ることはできていなかった。しかし、その人柄がガクの目に留まり採用。インターンとして働く当初から持ち前の「&bold(){コツコツ努力できる才能}」を生かし、市場調査に大きく貢献している。
ハルの思いつきと一歩間違えれば会社が即倒産する傍若無人な振る舞いに&bold(){凄まじい顔面崩壊&s(){とたまに出るタメ口}}をするのがお決まりで、会社の資金を勝手に使われた時にはたいてい絶望している。

#openclose(show=各章ごとの活躍){
・ヨリヌキ編
起業直後のトリリオンゲーム社に、当時就活活動中だったため面接を受けにいく。
その時に出された&s(){ドラゴンバンクから丸パクリの}質問に対し、事前に対策で読んで答えを知っていた事を理由にフェアじゃないと発言。それまで生真面目な性格が祟って不合格続きだったので絶望視していたが、ガクの意見により&bold(){社長}として入社する。
自社製品として立ち上げた通販サイト事業『ヨリヌキ』では、利用者のリクエストに沿った商品を抽出するために作ったAIの&bold(){中の人}として奮闘。&s(){ガラにも無いアイドルじみた言動に終始恥ずかしがっていたが}孤軍奮闘で何とか蜜園フラワーの条件を満たすまでに至り、本当のAIが完成するまでの期間を同社の助力を得られた。

・ソシャゲ&メディア編

}

・桜(さくら)
#center(){&font(#ff5900){ハートが足んねぇーーー!!!!}}
演:原嘉孝
ハルがドラゴンバンクの対抗策として買収した[[ソーシャルゲーム]]開発会社の社長。見た目はホストだが、ゲーム開発に対する情熱に溢れる人物。プレイしているゲームから情熱を感じられないときの「[[ハート]]が足んねぇ」が口癖。
[[ゲーム]]会社買収直前にはドラゴンバンクから社員を引き抜かれ、3人の社員を抱えてオフィス家賃・給与の未払いをやらかしていた。3人の社員と共にトリリオン[[ゲーム]]への移籍後は凜々が異性として気になる様子。
ドラマ版では心護(しんご)という下の名前が設定されている。
#openclose(show=各章ごとの活躍){
・ソシャゲ&メディア編

}
#openclose(show=現代では){
どうやら結婚したようで、ガクの相談に対して先達なりのアドバイスを送っている。
}

・蛇島 透(へびじま とおる)
#center(){&font(#edbf68){&ruby(ガチャ){金}だよ。&ruby(ガチャ){金}の匂いがする。}}
演:鈴木浩介
とある一件でトリリオンゲーム開発のソシャゲに協力するゲームクリエイター。一人称は「おじちゃん」。
初対面の相手にも笑顔で応じ、[[LINE]]でもゴリッゴリのおじさん構文を使うなど一見して気さくそうな性格のおじさんに見えるが、その正体は桜とは正反対のゴリッゴリの拝金主義。なので名声よりも金を重視する傾向が強く、ソシャゲ制作に対してもとにかく『ガチャを回させるか=ユーザーに金を出させるか』に主眼を置いている。
そのためソシャゲ開発では桜と度々衝突…するかと思いきや、根っこの部分では似通っている上に歳の差もあってか、中々にいいコンビになっている。&s(){センスも似通っている為おっさんコンビと揶揄された。}
#openclose(show=各章ごとの活躍){
・メディア&ソシャゲ編
その正体は『ドラ娘』の真の製作者。
しかし、ドラゴンバンクの「クリエイターの名前は出さない」方針に不満を抱き、横領に手を伸ばしてしまう。その結果、自由にゲームを作ってもらえなくなり、実質飼い殺し状態であった。
だが、ガクがドラ娘の真の製作者を知るために『ワル』になってドラゴンバンクにハッキングを仕掛けた一件から桐姫の根回しもあってトリリオンゲームに移籍しよう…と思われたが、引き抜き交渉に&bold(){月給1500万円}という無茶苦茶な取引を要求する。
しかし、その後ハルと祁答院から「200万円+ゴップロのストックオプション」を提示され、ゴップロに入社し、トリリオンゲームに出向した。
ちなみにガクたちにソシャゲの構造を教えるために平然とドラ娘の売り上げデータを持ち込んでいる。

ソシャゲ事業が大成功し全社員の年俸が3000万円に増加すると、桜をおだてて高級車の購入を&bold(){異性にモテる}の一言で決断させる。
}
#openclose(show=現代では){
現在もゴッドプロモーションに所属しており、ガクの豪華客船にお忍びでやってきた際は「トリリオンゲームの株も買っておけばよかった」等金銭欲も衰えていない様子を見せた。
#endregion}

**≪ドラゴンバンク≫
ハル曰く、「&bold(){ITヤク…老舗企業的な何か}」。&s(){ヤクザって言おうとしたよね?!}
競合企業の製品を模倣し、自社の息がかかったメディアで自社製品を宣伝することで他社つぶしを行うあくどい面もある。ハルとガクが中学生までの時期に技術書の出版事業も行っていたらしいが、本編の時期には撤退しているらしい。
ソシャゲ&メディア編では「&bold(){ドラゴン娘(通称ドラ娘)}」というソーシャルゲームを手掛け、その課金市場は1兆円相当とも言われている。

・桐姫(きりひめ)/黒龍 桐姫(こくりゅう キリカ)
#center(){&font(#ff69cd){だってね、私貴方たちが、}}
#center(){&font(#ff69cd){欲しくてたまらないの!!}}
演:今田美桜
CV:[[M・A・O>市道真央(M・A・O)]]
ドラゴンバンクの社長令嬢で周囲からは「&bold(){桐姫}」と呼ばれる。ほとんど「桐姫」としか呼ばれないため、本項目でも「桐姫」と表記。ちなみに作中でも混同を避けるためかあるシーンを除いて「キリカ」表記。若干20歳で同社の取締役をしており、周囲からはコネと考えられているが実力は本物。
容姿はモデル並み、中国語とフランス語も操る才色兼備な面もあるが、その性格は傲岸不遜。自身やドラゴンバンクの利益にならないものは容赦なく切り捨てる残酷さも持つ。我儘な性格故に手に入らないものを徹底的に手中に収めようとする貪欲さの反面、手に入れた瞬間からそれに興味を示さなくなるという熱しやすく冷めやすい所もある。
ただし、一概にわがままで冷酷ではなく「デキる男は好き」と公言しているように、たとえガクのようなギーグでも才能があれば評価し、明確な知識をもって忖度なしに意見してくる社員を重用する等、トップに立つ資質は間違いなく持っている。

#openclose(show=各章ごとの活躍){
・セクチャン編
ドラゴンバンクの最終面接に参加し、緊張し過ぎたガクに対して他の面接官が×を付けたのに対し、会社の情報セキュリティの欠陥を指摘したのを評価して唯一◎をつけている。ハルに対しては&bold(){巧みな話術が全て仕組まれたものだと看破}しつつも、その評価を正当なものとして◎をつけている。
その後は株式会社トリリオンゲーム設立の資金調達候補としてハルやガクと出会い、1億円の出資金の代価として&bold(){持ち株比率を51%にする}という飼い殺しを提案。これで追い詰めたと思ったが、出資の言質をハルに利用されセキュリティ・チャンピオンシップのチーム名に利用されてしまう。

当然ながら怒り心頭となり、ドラゴンバンク選抜チームを本戦に出場させて彼らをつぶそうとするもハルの奇策によって実質的な敗北を喫してしまう。
それを受けてハルに自ら連絡するも、既に祁答院から資金提供を受けていたために用済みとばかりに連絡先を削除されてしまった。
ただしその際祁答院の出資額を遥かに上回り、最初の1億すら超える出資額でオファーをかけていたものの、&bold(){持ち株比率の51%を一切動かさなかった}((側近ですら「ハル(とガク)が断っている理由」として持ち株比率51%で実質的に他者の物になる事を挙げていた程だったのに))為にガン無視を食らっている。

・ソシャゲ&メディア編
ヨリヌキ編及び本章の芸能プロダクション乗っ取り関連では外様であり、時折ハルの行動に対し推察を述べる程度の登場しかなかった。
一方でソシャゲ編では登場し、ドラゴンバンクのサーバーにハッキングされた事に対し、その手法を&bold(){かつて最終面接で脆弱性を的確に指摘した}ガクの仕業だと勘付き、彼を遊園地デートに誘う。
&s(){憤慨する長瀬を後目に}一日を遊園地に過ごし、最後に乗った観覧車の中でガクに対しハッキングの犯人ではないかと問いただす。だが想定外にもガクが知らぬ存ぜぬを通し、逆にドラ娘の製作者は誰かと素直に聞いた事に関心し情報を送った。
}

**≪祁答院ベンチャーキャピタル≫
祁答院が立ち上げた投資ファンド。作中ではトリリオンゲーム最初の出資者となった。

・祁答院 一輝(けどういん かずき)
#center(){&font(#0000ff){ん゛の野郎。}}
#center(){&font(#0000ff){マジの人たらしだぜ……!!}}
演:吉川晃司
CV:[[東地宏樹]]
祁答院ベンチャーキャピタルの社長。「ん」の発音が時折「ん゛」になるのが特徴。ソフト帽に長髪、サングラスと怪しい見た目。また、靴の裏のピンとしてハートとクローバーの石を使っている。これは作画担当の池上遼一曰く、&bold(){「愛も幸運も信じないので踏みつけている」}から。
セクチャン編にて優勝と失格の実績を両方得たハルとガクに興味を持ち、最初の投資者(シードラウンド、株式比率20→15%で3000万円)となった。
以降も様々な場面で二人を評価し、力を貸したり巻き込まれたりしている。例えば、凜々の面接を行った会場は祁答院ベンチャーキャピタルのオフィスだった(面接官ではないが成り行きで面接質問のアドバイスと、面接への同席もしている)。
ケンカの腕もハルに負けず劣らずで、プロの警備員をハルと一緒にボコボコにしている。

その過去は、&bold(){ゴップロの元敏腕マネージャー}で非常に顔が広く、「&bold(){会社の実権は祁答院が握っている}」と言われるほどだった。タレントからの信頼も篤く、後述するヒムロをスカウトしたり、女性タレントの枕営業を阻止したりしている。
ところがある日、ドラゴンバンクのCMが決まっていたヒムロがひき逃げ事故を起こしてしまい、&bold(){祁答院が自ら身代わりとなって有罪判決を受ける。}その影響でスポーツ紙からのバッシングや自身の離婚、そしてゴップロの手回しによる他社からの採用拒否を経験した。彼に残ったのはマネージャーとして培った「人を見る目」のみ。こうして祁答院ベンチャーキャピタルを起業した。
#endregion

#openclose(show=各章ごとの活躍){
ハルによって前述の過去を暴かれる&footnote(もちろん罪の肩代わりまでは突き止められなかったが、ハルはどうにも胡散臭いところを感じていたためその場でカマをかけて認めさせた)。
ハルの口車に乗り、ゴップロの乗っ取りをハルと「&bold(){ワル2人}」で行うことになる。
}

・水樹(みずき)
#center(){&font(#00bfff){バイト代のぶんは働きます、}}
#center(){&font(#00bfff){それ以上は1秒たりとも働きませんけど。}}
演:あかせあかり
メガネをかけた女子高生。祁答院の秘書のアルバイトをしている。気を許した相手や友人に対してはかなりの毒舌家。
会社法や第三者割当増資の知識があり、出資が決まった際には絵を含めた説明をハルとガクへ行った。
テレビドラマ版では風華(ふうか)という名前が設定されている。

#openclose(show=現代では){
#center(){&font(#00bfff){&big(){大富豪が、こら!!}}}
第1話の冒頭から登場。ハルとガクが億万長者となった時期にはどうやら高校を卒業し、ガクの秘書となっている。
ガクからは友人のように接してほしいと要望されたらしく、やたら毒舌でガクの小市民的感覚を制するような言動がみられる。
「&bold(){出た~この要らんもったいない精神。経済回しやがれこの長者番付。ガクさんの汗と涙の結晶で、もはやその椅子背中のメッシュが潮干狩りですよ?}」
※創業当時に20万円で買ったゲーミングチェアを使い続けている事に対しての発言。
「&bold(){今日から我が社の社則で、社長が通販ポイント気にしたら死刑ってことになりました。}」
※新作ゲームの購入先をポイント倍率で渋っている姿を見ての発言。
「&bold(){うっわ~ガクさん節操ない。}」
※パパラッチに撮られた女性関係の偏向報道に対しての発言。&bold(){なお当人も現場にいてのこれである。}
}

**≪蜜園フラワー≫
トリリオンゲームが開発した「AIセレクトショップ ヨリヌキ」の買い手として登場。契約の条件としてトリリオンゲーム側に「&bold(){ヨリヌキによる月商2000万円達成}」を要求する。社内としてはAIの導入に否定的な意見が多かった。
少なくとも現社長の曽祖父の代からあった会社らしく、自社ビルも保有していたがとある事情で運転資金確保のために手放すことになる。

・蜜園(みつぞの)
演:余貴美子
現在の蜜園フラワーの女社長。子供のころから蜜園フラワーのビルに出入りしていたらしく、会社に深い思い入れを持つ。
「ヨリヌキ契約の条件として月商2000万円達成」を提示した張本人。その際、ヨリヌキのAIが人力であると半ば見通した上で堂々と道を踏み外して結果を出すハルとガクのことを「&bold(){華がある}」と評価している。
ドラマ版では雫(しずく)という名前が設定されている。

#openclose(show=各章ごとの活躍){
ヨリヌキがドラゴンバンクによって潰された後、当面の運転資金確保のために自社ビルを手放すことになる。その際、ハルから自社メディアの立ち上げ計画を聞かされて協力することを決意。
トリリオンゲームのソシャゲ開発パーティーの際には、世界の堀本を目にして「&bold(){私でも知っている有名人}」と評価した。
そのトリリオンゲームのソシャゲ開発が軌道に乗って大儲けした結果、レベニューシェアによる配分で毎月1億円の収入を得られる事となり自社ビルの買い戻しが可能となった。
その恩義からかトリリオンゲーム社の事業には肯定的で、携帯事業への参入では電波塔の設置を率先して自社ビルに建てる事を許可していた。
}

**≪ゴッドプロモーション≫
通称「ゴップロ」、大河俳優も所属する芸能事務所。とある事情からハルの自社メディアの立ち上げ計画に目をつけられてしまう。

・神(じん)
演:塚本高史
ゴップロの2代目社長。自社の女性タレントへのセクハラや、枕営業でクライアントや株主に売り込む様子も見られる。
作中では祁答院とハルに会った後、会社の株主に連絡を取る様子が確認できるが…?

その過去は祁答院が在籍している当時から社長を務めていたが、実権は祁答院が握っていた。また、祁答院は小心者の彼の事を「ジュニア」と呼んで見下している。本人はジュニアと呼ばれるのを嫌っているが、祁答院や桐姫にはその性格を見抜かれている。
ヒムロの事件の際に桐姫からの進言(というより脅しに近い)を受けて祁答院を解雇し、他社が祁答院を採用しないように手回しをしていた。

ソシャゲ&メディア編ではハルと祁答院がゴップロ買収のために乗り込んだ後、株主たちに「&bold(){ゴップロを買収しようとし、資金が2000億円あるなどとホラを吹く詐欺集団がいる}」と連絡をしてしまう。これが墓穴を掘ることに…。

ドラマ版では星夜(せいや)という名前が設定されている。

・ヒムロ
演:曽田陵介
ゴップロに所属する男性タレントで、大河ドラマへの出演も決まっているらしい。また、ドラゴンバンクのCMキャラクターをしていたこともあった。

はじめは祁答院にスカウトされて芸能界入りし、以降も祁答院の担当タレントとして世話になっていた。彼がヒットするきっかけの役をあてがったのも祁答院。
ある日&bold(){ひき逃げ事件を起こしてしまうも、祁答院が自ら肩代わりして罪を被ることになった}。芸能界入りのきっかけを作ってくれ、その上罪の肩代わりの件もあって祁答院には多大な恩を感じており、戻った暁にはまたゴップロに迎え入れようと神に進言するも聞き入れられることはなかった。

ソシャゲ&メディア編ではハルを伴って神の元を訪れていた祁答院と再会。その際に祁答院と即席の芝居を打つことで、神が株主たちに上記の電話をするきっかけを作った。

**≪パイレーツ証券≫
・宝田(たからだ)
若手の営業マンで、トリリオンゲーム社がヨリヌキを事業として開始したあたりからアプローチはかけていた。
その場凌ぎの吹かしで案件を取ってくる癖で見え透いた凌ぎ発言を展開していった((その様子は外面を良くしていたハルですら真顔にさせたほど))。だが&bold(){目指すは一年で一発プライム上場}と宣言した事でハル達の心を掴み、見事主幹事の座を手に入れた。
#openclose(show=その道のりは険しく……){
上述の吹かしが原因とはいえ、トリリオンゲーム社の経営実態はかなり杜撰極まりなく&bold(){ロクな報告書の一つも無かったため}、裏技を多数駆使せざるを得ない状況だった。そうした裏技の数々は&s(){凛々の生真面目さと}遡及適用やAIサポートの数々、そして何よりハルとガクの胆力による功績が非常に高く、若い情熱に触れた宝田もまた覚悟を決めていくようになった。
その覚悟の証明として事業監査や会計監査などの審査に辟易として事務所から逃げるように外出したハルと大喧嘩……&bold(){に見せかけて}パイレーツ証券側を背水の陣に仕立て上げ、何が何でもプライム上場へ引っ張り上げる環境に追い込む。
だが引受審査の部長に全ての監査書類を渡した際、一対一の場で「&bold(){こんな見せかけだらけの書類なんて通らない}」と一蹴される。さらには宝田の日頃の勤務態度や、吹かしが原因でいつまで経っても上場できない企業を抱えている現状などから、正攻法をできるようになってから裏技を使えと&s(){割と真っ当な}説教をかまされる。
しかしトリリオンゲーム社の情熱に煽られた宝田はそれでも一歩も引かず、初めて情熱と希望を見出した企業への覚悟を口にして上司を押しかけ、ついに認めさせた。
}

**≪その他≫
・前山田(まえやまだ)
演:加治将樹
ハルとガクが起業前に回った投資家の一人で、ハルとは大学のサークルを通じて面会。当時は何の実績もないハルから5000万円の投資を求められて断った。
ソシャゲ&メディア編にて再登場し、自社製ゲームの開発説明会の場においてヨリヌキをヒットさせた実績を持ったハルとガクに対して投資を行った。その際の投資額は7億円ほどで、レベニューシェアによる配分では毎月9億円の収入を得られた((ただハルの破天荒な行動は読み切れていなかった節があり、偶然であるような見方もできる))。
一方で大成功したハルとガクに対し、社会のステージが変わった事で自他の環境が変わるぞと正鵠を射た忠告を送った。そしてその忠告はすぐにでもガクに、その身をもってして実感する事となる。

・桃瀬(ももせ)
ガクの高校生時代の同級生で、友人のいなかったガクにとって唯一記憶に残っていた初恋の女の子。
当時は吹奏楽のフルートを担当していたが、社会人になってから開かれた同窓会では保険会社で営業をしていた。高校時代は如何にもな素朴感のある女の子だったが、社会人になって垢抜けた姿で再登場し、ガクをおおいに驚かせた。
#openclose(show=そして){
#center(){&font(#da70d6){&bold(){フルートなんか、とっくにやめて、}}}
#center(){&font(#da70d6){&bold(){捨てちゃった。壊れたから。}}}
当初は高校時代と同じく萎縮していたガクが、実は同級生の中でも最大級の出世頭となっていたのを耳にして豹変。
自身に気がある事を逆手にとって、昔善意でやってもらったフルートのデジタル楽譜の調子を診てほしいと&bold(){二人で抜け出す事を提案。}
超高級ホテルのスウィートルームに連れ出した直後にガクをベッドへ押し倒し、フルートの下りは全て嘘だった事を告げ唇を奪う。だがかつて理想を描いていた片思いの子の豹変ぶりに絶望したガクが咄嗟に逃げ出してしまい、彼女の思い通りにはいかなかった。
}
***世界の堀本(せかいのほりもと)
ドラゴンバンクのソーシャルゲーム「ドラゴン娘」の開発者。作中におけるゲーム開発の世界では名の知れた人物らしい。
&bold(){「ドラ娘の開発者は名前を世間に出さない」}というドラゴンバンクの開発方針に反感を抱いており、トリリオンゲームが作るソーシャルゲームへの参画を表明。それがきっかけでトリリオンゲームは投資家たちから20億円の資金調達を受けることができた。

#openclose(show=その実態は){
ハルからの依頼で小劇団の役者が成りすましていた。というより、&bold(){作中世界には「世界の堀本」という人物はそもそも存在しない。}
&bold(){「ドラ娘の開発者は名前を世間に出さない」}というドラゴンバンクの方針をハルが逆手にとって捏造した存在である。また、蜜園は堀本について知っているような発言をしたがこれはハルから依頼された&bold(){サクラ(蜜園本人はハルから全容を聞かされていないが、「堀本という人物は存在しない」と自ら予想した上で敢えて乗っている)}。
ネットで「世界の堀本」で画像を検索すれば確かにヒットするが、すべて上記の役者の変装。
また、&bold(){「中の人がドラ娘開発者と思われるTwitterの暴露アカウント」から「世界の堀本が関わった」というツイートがされている}が、これは&bold(){「ハルが利用できそうな第三者のTwitterアカウントを買い取り、それっぽい写真とつぶやきを後から付け足した」}というもの(ドラゴンバンク社内の写真はハルの自前で、ドラゴンバンクの内定式~内定を蹴る直前に撮影したもの)。
バレればもちろんとんでもないことになるが、ハルは「&bold(){そのときは自分も騙されたことにする}」とガクにだけ暴露した。
}

*【主な用語】
会社名とその主要な動向については登場人物の項を参照。

**≪セキュリティ・チャンピオンシップ≫
通称&bold(){セクチャン(SECCHAM)}。ドラゴンバンクがメイン協賛のハッカー大会。世界トップレベルのハッカーが集まるため、ここで活躍すれば業界から一気に注目される。

#openclose(show=予選の内容){
オンラインで実施され、日本時間の13時から24時間で「&bold(){&ruby(キャプチャー・ザ・フラッグ){旗をぶんどれ}}」という形式の問題群を解いていくもの。
様々な問題に隠されたキーワードを探し出せばポイントゲットとなり、配点は問題ごとに異なる。作中では「動画ファイルを解析する」「サーバーに侵入する」「QRコードの脆弱性」といった問題が出題された。
&bold(){「複数人で挑戦し、得意ジャンルごとに分担」「高難易度問題は後回し、取れるものを落とさない」}が定石だが、ガクは実働部隊が一人であるため&bold(){「高難易度問題に絞って逆転を狙う」}という方式を取った。
ハルのアイディアにより、「即席のZOOM100人会議」でアイディアを募って問題を解く方式にシフトチェンジする。
一番配点の高い問題を解くヒントは「チーム名」にあった。
}

#openclose(show=本戦の内容){
会場に集まり、&bold(){アタック&ディフェンス}という形式で行われる。
各チームごとにサーバーを持ち、「他のチームのサーバーをハッキングして得点を稼ぐこと」と「自分のチームのサーバーを守って得点を守ること」の両立が求められる。
ドラゴンバンク選抜チームの根回しによってガクは集中攻撃を受けてしまうも、ハルが事前に仕込んだ&bold(){「ハルが用意したルーターに接続しているチームから接続情報を抜き取り、相手の防御をすり抜けて点を得る」}という手段によって逆転優勝を飾る。
しかし、この策を実行するにあたって行った「&bold(){アルミホイルの粉末を会場内にバラ撒く}」という行為が物理的な妨害とみなされて失格となってしまった。
}

**≪AIセレクトショップ ヨリヌキ≫
トリリオンゲームが初めて手掛けた通販サイト。Amazonや楽天で買い物をする際にAIに相談できるイメージ。
特に花き事業などの&bold(){「モテ」}の分野に力を入れており、AIに相談して商品の検索や絞り込み、生花の注文の際には色や形等を細かく指定することができる。ガクの改良により、&bold(){「歌舞伎町のホスト/ホステス向けに誕生日の複数登録」}&bold(){「ARシステムを用いて商品をカメラ越しに配置できる」}といった仕様が追加されていった。

#openclose(show=AIって「あたまいいぜ」の略だろ?){
実態は裏で凜々がAIに成りすまして顧客とやり取りをしている「&bold(){人力AIサイト}」。
後に月商2000万円を達成し、蜜園フラワーへの事業売却の際には改めて本物のAIを外注することになった。
その際は蜜園フラワーの従業員の手も借りることで、当面のサイト運営とAIの教師データ確保を両立している。
}

最終的には蜜園フラワーへ1億円で売却するも、ドラゴンバンクの市場介入によってサイトの売上を大きく落とす事態となった。

**≪ドラゴン娘≫
ドラゴンバンクが開発元のソーシャルゲーム。作中世界では大流行しており、市場規模は1兆円。桜もその面白さを認めている。
ドラゴンバンクの方針で「&bold(){ドラ娘の開発者は名前を世間に出さない}」ということになっている。この方針をハルが逆手に取ることに…。



追記・修正は1兆ドル稼いでからお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,2)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 作画担当の年齢にびっくりする漫画。もっと若い人だと思ってたよ。ちなみに同じ作画担当の作品だと、「アダムとイヴ」がおすすめ。  -- 名無しさん  (2022-01-10 23:17:41)
- 77才ってまじか…  -- 名無しさん  (2022-01-11 06:47:18)
- 本当に手段がぶっ飛んでて面白いわ。予想の斜め上を行かれるってこういうことか~って感じになる。  -- 名無しさん  (2022-01-11 07:49:30)
- ちょっと弄っておいたけど、別の項目に移る部分とか折り畳み文を使う時は改行を挟んで間隔を空けた方が見やすいよ。隙間なくギチギチになると見辛いから。  -- 名無しさん  (2022-01-11 08:14:11)
- すげえとこから作画引っ張ってきたなとは思ってたが、まさか御年77とは……w  -- 名無しさん  (2022-01-11 08:48:08)
- ドクターストーンで、サイエンス全振りの千空がルール無用になったら、そりゃゼノやろ。その例えおかしいぞ  -- 名無しさん  (2022-01-11 22:34:02)
- 稲垣先生って本当に漫画上手いと思う。アイシールドもDr.STONEもトリリオンゲームも、初見のインパクト抜群の題材を選ぶセンスがすごい。それでいて流行りに乗っかっただけの上っ面な漫画じゃなくて、ストレートに心にグッとくる描写が多くてどれも面白い。普遍的な面白さがあるとでもいうか。  -- 名無しさん  (2022-01-12 16:23:48)
- 適当に本編斜め読みするくらいの理解度だけど、ソシャゲ編の「世界の堀本」周りはタネは簡単なのにすごい頭柔らかい発想だと思った。あれは確かに現代社会じゃ簡単に引っかかっちまうわ…  -- 名無しさん  (2022-01-13 23:08:23)
- 今のとこスポーツ(アイシールド)、科学(ドクターストーン)よりも原作者の持ち味が直截に発揮された最高傑作だと思ってる。このまま完結まで失速せず頑張って欲しい  -- 名無しさん  (2022-09-14 08:23:21)
- 実写化おめ。この作品のいいところは創る人たちの努力をハルのようなゲスゲーマーが無駄にさせないってところが好き。クリエイターなら同じ雑誌のらーめん再遊記と一緒に読んで欲しい  -- 名無しさん  (2023-03-26 15:55:18)
- ハル「科学も唆るが、一兆ドル稼ぐのも唆るだろ?」  -- 名無しさん  (2023-07-12 06:47:23)
- この作画の先生の作品なら「HEAT -灼熱-」もオススメ 去年の後半の朝ドラのせいで、ハルと祁答院観てると航空学校が脳裏をよぎる  -- 名無しさん  (2023-08-06 23:04:00)
- 新章入ってまたおもしれーキャラが出てきたな  -- 名無しさん  (2023-08-25 13:07:46)
- ドラマ版EDは先行最終回なのか、原作はちゃんと独自のEDになるのか 一応富豪編に繋がるような終わり方だったけど  -- 名無しさん  (2023-09-16 20:17:21)
- TVアニメ化決定おめ!!  -- 名無しさん  (2023-09-16 21:11:50)
- アニメ化が決まったと思ったら、今度はドラマ版の劇場版か。調子ええな  -- 名無しさん  (2024-02-17 14:27:58)
- 物語も佳境に入ってるが、ガクの回想シーンという形で進んでるから全然ストレスレスで読める  -- 名無しさん  (2024-06-30 10:55:53)
- ドラマ版の功刀さんツダケンがやってたが、アニメ版もツダケンがやるんだな  -- 名無しさん  (2024-12-23 20:36:33)
- 劇場版面白かったが、良くも悪くもあんな可愛げのあるムーヴは原作キリカ様じゃできないよなぁと思った  -- 名無しさん  (2025-02-17 21:56:41)
- ↑ハルに指摘されてのキョトン顔とか表情のグラデーションが上手いと思うわ今田美桜。原作だとちょっとかくばった表情の多い凛々もドラマは小柄で可愛い女優使ってるから一層魅力的だし近年の実写化の中ではちゃんといい案配に落とし込んでると思う  -- 名無し  (2025-02-18 09:23:10)
#comment(striction)
#areaedit(end)
}