&font(#6495ED){登録日}:2022/10/30 Sun 14:07:26 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(6){&bold(){伝説の大海賊ウーナンが遺した&br()“伝説の秘宝”ついに発見?!}} } *◆概要 『[[ONE PIECE]]』とは、漫画『[[ONE PIECE]]』を原作とした劇場アニメ作品、その第一作である。 [[サブタイトル]]はおろか「劇場版」の冠詞すら無い『ONE PIECE』というタイトルである。 公開は2000年3月4日。上映時間は51分。短編作品を除くと最も短い。 その事や『ONE PIECE』という物語自体が初期の頃の作品である事もあり、そのストーリーは非常にシンプルで、後発作と比べて単純明快で爽やかな冒険活劇の感が強い。 監督は志水淳児、脚本は島田満。 「東映アニメフェア」の映画タイトルの一つとして上映されており、 同時上映は『[[デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!]]』。 なお、公開時点のTVアニメではまだルフィと[[クロ>クロ(ONE PIECE)]]の戦いが決着する前であるため、一味の仲間としてのウソップと[[メリー号>ゴーイングメリー号]]はTVアニメに先駆けて登場している。 OP・EDは当時のTVアニメと同じく「[[ウィーアー!]]」と「memories」。 実は本作から『[[RED>ONE PIECE FILM RED]]』に至るまでの劇場版シリーズ全作で「オープニング」が存在するのは本作のみだったりする。 OPはイントロのナレーション部分の映像・言い回しが異なっているのを除けば歌い出し以降はテレビ放送の流用((映画なので当然ながら映像は上下をカットされている))で、一部のシーンにSEが入っているのも全く同じだが、EDはコミックスの表紙絵が使われている。 本作の時系列はシロップ村出港からバラティエ到着までの間の出来事となっている。 ただし、原作ではシロップ村を出てメリー号に麦わらの海賊旗が描かれた直後に[[ヨサク・ジョニー>ヨサク&ジョニー(ONE PIECE)]]と出会っているのに対し、 本作では[[メリー号>ゴーイングメリー号]]が「麦わらの海賊船」となってからしばらく漂流状況であるため、原作とは異なる独自時系列という事になる。 アニメ版ではオレンジの町編の直後に位置する[[ガイモン>ガイモン(ONE PIECE)]]ら珍獣島のエピソードがシロップ村編の後に移動しており、メリー号の海賊旗完成直後に珍獣島に到達しているのを見るに、珍獣島とバラティエ編の中間のエピソードと推測される。 アニメはテレビシリーズ開始当初からデジタル制作だが、劇場版だけは本作から数年間従来のセル画制作になっていた。 *◆あらすじ かつて「黄金の大海賊」と謳われた伝説の海賊が居た。 その名を&b(){ウーナン}という。 ウーナンはあくどい者から黄金を略奪し、遂には全世界の黄金の1/3を手にしたと言われ、その輝きは夜であっても辺りを昼間の如く照らしたという。 だが数年前を境にウーナンの消息は突然途絶え、彼の隠した膨大な量の黄金は伝説となった。 一方現代。 [[麦わらの一味]]は一同餓死で壊滅の危機に瀕していた。 ルフィが船に積み込まれた1ヶ月分の食料を3日、もとい2日で食い尽くしてしまったためである。 そんな状況のメリー号に乗り込んで来たチンピラ3人組と小競り合いしていた所、 ウーナンの残した黄金を求める海賊&b(){エルドラゴ}とその船が通りがかり、突然メリー号に向けて放って来た攻撃で麦わらの一味はバラバラになってしまう。 三者三様、別個に同じウーナンとその黄金が隠れているとされる島に辿り着いた麦わらの一味とエルドラゴの一味。 ウーナンの黄金を巡る争奪戦が開幕した。 *◆登場人物 **◇[[麦わらの一味]] ・[[モンキー・D・ルフィ]] お馴染みゴム人間。&b(){開幕餓死寸前}という酷い有様を見せつける。 お宝を奪う為にメリー号に乗り込んで来た3人組にも抵抗するどころか&b(){おにぎりで無力化される}が、 おかわりを要求したらいきなり銃撃して来たため((初期の劇場版では「ルフィが撃たれる→普通に起き上がり、銃が効かない身体である事に驚かれる」というやりとりが本作以外でも散見される。))、 反撃の為に3人組の小舟に乗り移った所でエルドラゴの攻撃に巻き込まれてしまう。 ゾロ・トビオと共にどうにか小舟の残骸にしがみついた後、[[おでん]]屋台の匂いに誘われ図らずもトビオを家に返す事になる。 ウーナン生存を信じるトビオを唯一笑わなかった者であり、「一人でも信じる者が居るなら可能性はある」として、 成り行きからトビオに協力するなど相変わらず挑戦心と冒険心には味方する性分。 ・[[ロロノア・ゾロ]] お馴染み3刀流剣士。 こちらも空腹のあまり当初はぐったりとしながら冷静に全員餓死までの残り日数を分析していた。 エルドラゴの攻撃に巻き込まれたルフィを助ける為に自ら[[海]]に飛び込み、 ルフィと共に[[おでん]]屋台でたらふく食べた後で無一文だった事に気付いた事から岩蔵に[[食い逃げ]]と見做され、ルフィと背中合わせで錨鎖で縛られる事になってしまう。 その後は出奔したトビオを縛られたまま追いかけるルフィに否応なく同行させられ、 縛られている間はルフィが急停止する度に慣性で勢いが付いたアンカーに&b(){何度も頭を殴られる}ハメになる。 上記の通り、中盤まで両手が不自由であるため今回はアクションシーンでの活躍は終盤までお預けである。 ・[[ウソップ]] お馴染み狙撃手。 こちらはルフィらと同様に空腹で餓死寸前でありながらもお調子者っぷりを発揮、 海に釣り糸を垂らしながら「大物がヒットしたと大騒ぎする→『なーんてね』」というつまらないギャグを何度も繰り返していた。 島に漂着した際には運悪くエルドラゴの一味に発見されてしまい、以降しばらくエルドラゴ一味と行動を共にする事を余儀なくされる。 ちなみに、樽に入った状態でエルドラゴの部下に取り囲まれた際の『勢い良く樽から飛び出し「あー!よく寝たー!」と叫ぶ』という下りは、 おそらく&b(){原作第2話(TVアニメ第1話)のルフィのセルフパロディ}である。 時期が時期であるため、残念ながら本作では戦闘シーンでの華々しい活躍は無し。 その一方でエルドラゴ一味を何度もハッタリで翻弄するなど、「噓つき」の面目躍如というべき場面も。 お調子者ながら比較的常識人である事からツッコミ役を務める機会も多い。 ・[[ナミ>ナミ(ONE PIECE)]] お馴染み航海士。 時系列はココヤシ村編より前、ルフィらとは正式な仲間ではなく「手を組んでいる」という関係であるため、 まだ一味のメンバーとは一歩引いた距離感の珍しい時期のナミで描かれている。 エルドラゴの攻撃で一味が離散した後はエルドラゴの船に忍び込んでおり、島に到着後もエルドラゴ一味とは付かず離れずを保ちながら情報収集をしていた。 こちらも登場初期であるため、&s(){胸はまだ常識的ボリューム}特にこれといった活躍は無し。 メリー号に忍び込みお宝を強奪しようとする三馬鹿を見咎めるも、 &b(){&color(red){「泥棒? それって悪ぃのか?」}&color(brown){「さぁな、あのお宝も泥棒して集めたモンだし」}&color(green){「違ぇねぇ」}}と一同&b(){全く立ち向かってくれず}、 挙句に空腹で困っている事を見抜かれ&b(){投げ込まれたおにぎりを文字通りエサに引っかかってしまった}事に業を煮やしたり、 宝の地図を&b(){うっかり燃やしてしまったり}などコメディリリーフ的立ち位置。 他方、&b(){最初期}くらいにしか見せていなかった詐欺師っぷりを披露する珍しい場面もあったりする。 **◇エルドラゴの一味 ・エルドラゴ CV:[[内海賢二]] 本作に於ける麦わら一味の宿敵。 巨体と赤毛、黄金の鎧と爪が特徴的。 黄金を溺愛……を通り越して偏執的なまでの執着心を持つ。 その徹底ぶりたるや、部下がメリー号から強奪して来た財宝を前に「金以外捨てちまえ!」と言い放ち、ウソップから宝石の山が眠る場所を聞かされても一切興味を示さず、 しかし黄金の山も眠っていると聞けば&b(){途端にニヤニヤしながらご機嫌になる}など、その姿勢はウソップもドン引きするほど極端。 その点を除けば性格はいかにも海賊的な乱暴者。 黄金に目が無く、部下が自分の攻撃に巻き込まれても「そんな所に居たお前らが悪い」と意に介さず、 自身の能力(後述)への自信から雑な手段を用いがちであり、自分に歯向かう者や意に沿わない者には嗜虐性と残虐性を示す。 年端も行かない少年であるトビオが立ち向かって来た際は初めは流石に「おいおい……」と呆れるだけに留めたが、攻撃の意志ありと見れば本気の反撃も厭わない。 一方で上記の様に黄金への異様な執着や、一般論で考えれば簡単な暗号を全く解けなかったりと、初期のワンピースの悪役に散見されたどこかユーモラスな様子もある。 [[超人系悪魔の実]]、&b(){ゴエゴエの実}の能力者。 強力な衝撃波(描写上ほぼ&b(){口から出るかめはめ波}である)を伴う凄まじい大声を出す事ができ、石造りの建物程度は容易く破壊して見せる。 ボイストレーニングと称して非戦闘時でも日々何もない所に向けて放っており、劇中で見せた破壊力は鍛錬の賜物である可能性もある。 また黄金の爪を駆使した徒手格闘でも当時のルフィと互角以上に立ち回る実力を持つなど、そういった意味では「能力にかまけた馬鹿」ではないと言える。 #openclose(show=以下、重要なネタバレ){ ウソップからデタラメな黄金の隠し場所を教えられ、しばらくそこで黄金を探していた様だが、当然ながら発見できなかった事に加え、 自力で正しい隠し場所に気付いたのか、麦わら一味らが本当の隠し場所に辿り着いた直後に彼も怒りを帯びて一味を引き連れて現れる。 その際、ウーナンのために鍋に入れて持って来ていた岩蔵のおでんを踏み付け、岩蔵とそのおでんを愚弄した事で完全にルフィの怒りを買い、彼と対決する事になる。 一進一退の攻防の末、ゴエゴエの実の大声の衝撃波はあくまで「声」であるため、 &b(){対象物を破壊できなかった場合、やまびこの如く衝撃波が跳ね返って来る}という[[弱点]]を衝かれ大ダメージを負う。 それでもまだ敗北を認める事も黄金の追求を止める事もなかったが、続けて「ゴムゴムのバズーカ」を叩き込まれ、海の彼方まで吹き飛ばされた。 その後の生死は不明&s(){だが、[[ハウリング・ガブ>赤髪海賊団]]もビームめいた大声を出す事を踏まえるとまさか……} } ・ゴラス エルドラゴに雇われている寡黙な大男。 ネイティブアメリカン風の風体をしている。 凄腕の剣士であり、エルドラゴから渡される金貨と引き換えに仕事を請け負う。 その実力は[[剣]]の一振りで大量の土砂を吹き飛ばし、崖崩れで通れなくなっている山道を無理矢理開啓するほど。 エルドラゴによれば、それすら「ゴラスならこれくらい造作もないこと」であるらしい。 #openclose(show=以下、重要なネタバレ){ 黄金の隠し場所前での決戦にてゾロと対決、当初はゾロも舌を巻く程の怪力で彼を圧倒するも、内心ではプライドを捨て、金貨欲しさに剣を振るう自分を恥じている事を見抜かれる。 そしてその為に技の切れが鈍っていると指摘され、そのまま倒される。 しかしその実力自体はゾロも認めてはおり、いつか自分の剣に誇りを取り戻した後に再戦に挑んで来る事を期待して急所は外されていた。 その後エルドラゴも敗北したことでルフィに恐れを成した一味により、意識を失ったまま担がれ逃げて行くも、 一味が&b(){崖に向かって逃げてしまい}、ルフィの静止も間に合わずそのまま落下して行ってしまった。 チンピラトリオが生きて劇場版第2作にも登場した事を鑑みれば、もしかしたら生きているかもしれない。 } ・ダニー、ドニー、デニー CV:笠井信輔(ダニー)、境鶴丸(ドニー)、伊藤利尋(デニー) エルドラゴ一味構成員のチンピラ3人組。 やたら表情豊かな本作の癒し要因。 3人を演じているのはそれぞれワンピースを放映している[[フジテレビ]]の(当時)アナウンサー。 **◇その他 ・トビオ CV:今井由香 ウーナンに憧れる少年。本作の裏主人公的存在。 おでん屋台を継がせようとする祖父、岩蔵に反発すると共にウーナンの生存を信じ、 海賊になる事、ひいてはウーナンの仲間になる事を夢見て海に飛び出しては、程なく岩蔵の許に戻って来るという事を繰り返しているらしい。 エルドラゴ一味に捕まって雑用をさせられた挙句そのエルドラゴによって死にかけるが、結果的にはルフィ・ゾロのお陰で帰還する。 しかし自分の意思を全く尊重しようとしないと感じた岩蔵に絶縁を叩き付け出奔、 その際ルフィの麦わら帽子を持ったままだったため、帽子を取り返そうと追いかけるルフィ(と一緒に縛られていたゾロ)としばらく行動を共にする事になる。 #openclose(show=以下、重要なネタバレ){ ルフィらとの交流やウーナンと岩蔵の関係を知った事を経て、岩蔵への必要以上の反発心を改めて行く。 結局海賊とおでん屋2代目のどちらを目指すかは決めなかったが、そのうち自分の真の理想を見定めて行くと決意、岩蔵と共に島を後にする一味を見送った。 } ・岩蔵 CV:[[青野武]]、[[松野太紀]](少年時) 本作のキーパーソンの一人。 海上おでん屋台の主人。トビオの祖父。 いかにも昔気質な頑固おやじといった風の人物。しかしおでんには強い情熱を注いでいる。 彼の作るおでんは絶品であり、空腹の極みに達していた事もあってルフィ・ゾロが感動で[[涙]]を流しながらガッ付く程。 しかも鍋の中身を食い尽くす程大量に食べてお値段&b(){11ベリー}と、良心価格を通り越してダンピングに近い破壊的価格設定。 そのお陰でかやはり全然儲けは出ていない様で、トビオは「貧乏暮らし」と言及している((トビオが岩蔵に反発し海賊になろうとしているのはこの面もある。))。 その正体は……。 #openclose(show=以下、重要なネタバレ){ 実はウーナンとは[[幼馴染>幼なじみ]]の関係。 少年期の折、ウーナンから共に海賊となり黄金を求める旅に誘われていたが、 彼は黄金には興味は無く、ウーナンの父に褒められたおでんの味を磨き世界一のおでんを作る事に命を掛けると決意していたため誘いを断る。 ウーナンは「男の命をおでんに捧げるなど下らない」と吐き捨てたが、岩蔵も「笑う事も歌う事もない黄金など石ころ同然だ」と反発、 そのまま喧嘩となった流れで二人揃って崖から転落する事態となる。 ウーナンが持っていた海賊旗が崖に生えていた木に引っかかった事で何とか下まで落下する事は避けるも、 海賊旗はウーナンと彼にしがみつく岩蔵の二人分の体重を支え切れず、徐々に破り裂けて行く。 岩蔵は共倒れにならない様、海賊旗が破れてしまった事への謝罪と、ウーナンに野望を大切にするよう言い残して自ら手を放し、崖下に落下して行ったのだった。 偶然通りかかった漁船に救助され一命を取り留めたものの、昏睡している間にウーナンは海賊として旅立っており、それ以来会っていないという。 ウーナンの事はよく知っていた事から「ウーナンは宝を島の一番高いところに隠す」という事も知っており、 麦わら一味・エルドラゴ一味に遅れて彼も島に上陸、「今なら、きっと食べてくれるだろう」と、 もし生きているなら今一度ウーナンに魂を込めたおでんを食べさせてやろうと思い黄金の隠し場所を目指していた所を麦わら一味と合流、 彼らがエルドラゴ一味を退けた後は共にウーナンも居るであろう隠し場所へ入って行く。 おでんはエルドラゴに踏み荒らされてしまったが、代わりにルフィが泥まみれになったおでんを全て拾って平らげ、「やっぱりおっさんのおでんは世界一だ」と言い放った。 黄金の隠し場所にあったメッセージと遺体がウーナンのものである事を確認すると、彼の真意を知ると共にトビオの扱いも改める事となった。 また本件の感謝の気持ちとしてルフィ・ゾロが払えなかったおでん代をツケとし、再会の約束に代えるのだった。 EDでもおでん屋台船を&b(){何故か爆速で漕いでいる}様が描かれている。 } 演じている[[青野武]]氏は後のワンピース映画でも(『STRONGWORLD』まで)何らかのキャラでレギュラー出演していた。 ・ウーナン CV:[[野沢那智]] 本作のキーパーソンの一人。 かつて黄金を追い求め、膨大な黄金を手にしたとされる。 だが消息が途絶えた今は世間では死亡したと見られており、生存を信じる者は少数となっている。 トビオは黄金が隠されているとされる島でまだ生きていると信じており、彼の海賊団に加わる事を目指している。 #openclose(show=以下、重要なネタバレ){ 実は岩蔵とは幼馴染の関係。 金鉱山で働いていた父親が一生掛けて手に入れた金が掌に収まるサイズだった事の反発心から、 「男の命は大きな野望を叶える為にある」との信念を掲げ、大量の黄金を手にする事を夢見て海賊となる。 だが実際に手にした膨大な量の黄金を前にしてかつての岩蔵の「黄金は笑わねえ、石ころと同じだ」という言葉が蘇り、 自分が本当に求めていたのは黄金そのものではなく「黄金を追い求める冒険の日々だった」と気付く。 それを受け黄金は全て元の持ち主に返却、彼はただ一人「『自分以外の者にとっては価値のない宝』の隠し場所」に留まり、 黄金を求めてやって来た者へのメッセージを残して白骨遺体となっていた。 崖から落ちた時、岩蔵の自己犠牲で自分だけが助かってしまった事はずっと悔やんでおり、 それを受けて彼は心の中で、心の中の岩蔵と共に旅をし、その証として件の破れた海賊旗を最期まで持ち続けていたのだった。 「岩蔵は伝説の海賊が生涯で唯一認めた男だった」「海賊もおでん屋も、誇りの高さは同じ」と知った事で、 トビオは今まで岩蔵を馬鹿にしていた事を詫び、岩蔵もトビオにおでん屋の跡継ぎを押し付けず、自由に夢を選ばせてやる事にするのだった。 その後、遺体は岩蔵によって埋葬される事となった。 } *◆余談 ・成績 興行収入は21億円。 これは『STRONG WORLD』が大幅に更新するまで長らく映画シリーズ第2位の成績だった。 現在は総合7位、中間くらいである。 ・[[サンジ]]との関係 上記の通り、本作はバラティエ到着前の出来事であるためサンジは登場しない。正確には&b(){テレビシリーズの映像をほぼ使ったOPと、EDで数秒だけ映る}程度となっている。 公開当時はまだシロップ村編終盤だったため、1ヶ月ほどの先行登場である。 一方で、「食や海上の食事処に関わるエピソード」「食を司るメンバーが居なかった為に窮地に陥る」「再戦を期待してトドメは刺さないという決着を迎える剣士対決」といった、 バラティエ編を意識したかのような描写も散見される。 ・ウーナンの懸賞金と実力について 後に劇場版第9作で明らかになったウーナンの[[懸賞金>懸賞金(ONE PIECE)]]は&b(){6000万ベリー}との事。 平均懸賞金額300万ベリーとされる東の海出身の海賊としては間違いなく破格の数値と言えるが、 本当に世界の黄金の1/3を手にした伝説の海賊ならばその割に額が少な過ぎではないかと専らの評判。 また、同じく劇場版のキーパーソンにして黄金に関わりの深い者である[[デゾーロ>ギルド・テゾーロ]]と比較し、 「全世界の1/3の金」と「全世界の20%の現金」のどちらが凄いのか?と考察する者も。 ・結末について #openclose(show=ネタバレを含むため折り畳み){ 『ウーナンが本当に求めていたのは宝それ自体ではなく宝を求める過程だった』という、敢えて露悪的に言えばよくある寓話的・訓話的結末であるが、 これは尾田先生から直々に否定されている「ワンピースの正体はワンピースを探し求める冒険・その為に得た仲間」説そのものである。 これを受け、「(最初期の映画と結末が被るので)ワンピースの正体が『過程』ではない事はこの時点で示されていたのではないか」という考察もある。 } ・連動? 2001年に発売された[[PS>PlayStation]][[ゲーム]]『&b(){From TV Animation ONE PIECE とびだせ海賊団!}』が実質的に&color(red){劇場版第一作の後日談}と言える内容となっている。 //そしてゲームオリジナルキャラとしてウーナンの影武者「ローカイ」が登場している。 ・幻のグランドライン冒険記では ゲームボーイ&カラー共通ゲーム『&bold(){From TV Animation ONE PIECE 幻のグランドライン冒険記}』でこの物語を追体験出来るが、 ◆サンジ、[[ビビ>ネフェルタリ・ビビ]]が加入済み ◆時系列がウィスキーピーク編~リトルガーデン編の中間=&ruby(グランドライン){偉大なる航路}に突入済み といった相違点がある。 ・岩蔵のおでん [[PSP>PlayStation Portable]]ゲーム『&bold(){ワンピース ROMANCE DAWN 〜冒険の夜明け〜}』に回復アイテムとして、「岩蔵のおでん」が登場している。 効果は戦闘不能状態から復活させ、体力を完全回復させる。&s(){おでんスゲー} 追記・修正は魂を込めたおでんと共にお願いします。 #right(){Next:『[[ねじまき島の冒険>ONE PIECE ねじまき島の冒険]]』} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 岩蔵とおでんさん、共におでんを愛する者として無関係とは思えないけど関わりあったりしないかな? -- 名無しさん (2022-10-30 14:53:46) - なんかの予告でサンジが担当していて「俺が出てねえ!」って言ってたのが印象的 -- 名無しさん (2022-10-30 15:09:35) - ウーナンって意外と懸賞金低かったんですね。今だったら低くても億超え、ひょっとしたら10億超えてそう。 -- 名無しさん (2022-10-30 16:09:34) - 一応他の映画もあるから(2000年の映画)のほうがわかりやすいんじゃない? -- 名無しさん (2022-10-30 16:11:32) - 全世界(東の海)の黄金かもしれない。 -- 名無しさん (2022-10-30 20:06:29) - 余談①EDには短編「WANTED!」の「 ギル・バスター & ワイルド・ジョー 」のコンビ?がカメオ出演している...これホント。② 本作と9作目と供に不明だったエルドラゴの懸賞金は「 1000万 」だということが「 STAMPEDE 」で判明する。 -- 名無しさん (2022-10-30 20:11:43) - GBのグランドライン冒険記だと話の流れのせいかグランドラインにあるんだよな -- 名無しさん (2022-10-30 20:40:07) - 初期の映画故に今見ると設定的にツッコミどころ満載(全世界の黄金3分の1とかヤバすぎ、つーか絶対天竜人にも手出さないとそこまで行かないだろetc)だけど、シンプルな内容で面白かったな -- 名無しさん (2022-10-30 21:31:22) - 『とびだせ海賊団』は昔遊んだけど、オリジナルキャラのローカイがウーナンの影武者なんて設定あったっけ?自分の記憶違いだったらごめん -- 名無しさん (2022-10-30 21:44:30) - ナギナギの実『おっ出番か』 -- 名無しさん (2022-10-30 21:45:03) - 岩蔵って名前的にワノ国出身かその末裔かな? -- 名無しさん (2022-10-30 23:38:58) - 項目名は「ONE PIECE(劇場版第1作)」の方がわかりやすいかもなぁと -- 名無しさん (2022-10-31 02:25:14) - 「世界の黄金の1/3を手にした」というのは、「『東の海の』黄金の1/3を手にした」なら良い感じな気がするなあ。懸賞金6000万とも釣り合う気がする。 -- 名無しさん (2022-10-31 02:29:06) - 本当に全世界周っていただとロジャーやロックス、ガープらと鉢合わせしなかったのはマジ奇跡レベルだよなぁw -- 名無しさん (2022-10-31 14:04:40) - テレビシリーズは開始当初からデジタル作画だったのになんでこっちはセル画制作だったんだろう? -- 名無しさん (2022-10-31 18:04:08) - 東の海出身にしては懸賞金高いから噂に尾鰭がついたのと時の流れで大袈裟に語られるようになった…ってのがありそう -- 名無しさん (2022-10-31 18:53:50) - 世界の黄金の3分の1、RAVEの大破壊みたいに「世界の10分の1を破壊→未完成だった当時の世界地図の10分の1に相当する範囲を破壊」になったように嘘じゃないけど現在の基準にすると正しい数値ではない事実ってがあり得そう -- 名無しさん (2022-11-01 15:50:12) - 子供の頃この作品を観てたから、おでん=格好良い食べ物ってイメージが定着してた。だから光月おでんの名前が出た時「ONE PIECEでおでんなら、絶対格好良い奴だろ!?」ってワクワクしてました -- 名無しさん (2022-11-01 20:14:42) - 東の海の黄金をほぼ全部集めると世界の1/3にあたる量だった説 -- 名無しさん (2022-11-03 00:08:38) - ↑2 実際カッコいいからな。 -- 名無しさん (2022-11-03 00:23:22) - 時系列についてですが、TVアニメ版の時系列だと「 メリー号とウソップ仲間入り & 麦わら一味の海賊旗完成 → 掲げる 」以降に「 ( 後回しになっていた原作回の )ガイモン & 珍獣たちとの出会いの話 」になってたりする。 -- 名無しさん (2022-11-03 09:59:54) - 「その冒険という過程も立派な宝物」ってのはおだっちも同意すると思う、「それはそれとして黄金も頂く」ってのが本音 -- 名無しさん (2022-11-27 17:09:01) - いくら東の海とは言え能力者の割にエルドラゴが1000万円なのはちょっと低すぎる気もすけど、金以外の略奪はあまりせず民間人をあまり襲撃しなかったこととバカなことで海軍からはそこまで危険視されていなかったのかな。まぁ今の懸賞金がインフレしすぎなだけな気もするが。 -- 名無しさん (2022-12-18 14:53:10) - 光月おでんと何か縁あっても不思議ではないな -- 名無しさん (2023-03-04 19:56:44) - 目もくらむような黄金を手に入れたのは事実だけど、それが全世界の3分の1は尾鰭が付いただけってのが自然な気がする -- 名無しさん (2023-04-13 16:27:45) - 6000万は上がってる最中で最終的にその十倍以上になってた説を推す。それにしてもルフィが踏みつけられたおでんを食うシーンで似たようなことしたゾロがニヤリとしてるのがよかった。思えばあれが2人のファーストコンタクト… -- 名無しさん (2023-09-02 05:25:34) - エール・D・ラゴー -- 名無しさん (2024-04-13 08:23:14) - 老化によって弱体化したせいとも取れるけど、エルドラゴがうーなんの部下を皆殺しにしていると言ってるし、世界回って黄金の三分の一を手にした海賊団というのはやはりまちがいでは? -- 名無しさん (2024-07-27 03:21:38) - 今見ても面白い映画。初期の冒険活劇感が心地よいし作画もセル画特有の味がある。同時上映がぼくらのウォーゲームでさえなければもっと知名度があったと思う -- 名無しさん (2024-07-27 03:32:27) - ルフィの声忍たま乱太郎のきり丸と天空の城のラピュタのパズーとドラゴンボールのクリリンと幽☆遊☆白☆書のコエン等マ -- 名無しさん (2024-12-18 19:52:01) #comment(striction) #areaedit(end) }