&font(#6495ED){登録日}:2023/05/02 22:46:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&font(#808080,b){これを高めれば&br()視界に入らない敵の位置&br()その数…更には&br()次の瞬間に相手が何をしようとしているかを&br()読み取れる}}} &b(){&ruby(けんぶんしょく){見聞色}の&ruby(はき){覇気}}とは、漫画『[[ONE PIECE]]』に登場する、[[武装色の覇気>武装色の覇気(ONE PIECE)]]・[[覇王色の覇気>覇王色の覇気(ONE PIECE)]]に並ぶ「[[覇気>覇気(ONE PIECE)]]」の一種。 #openclose(show=●目次){ #contents } *【概要】 **◆効果 &bold(){相手の「気配」を強く読み取ることができる覇気。} これを修得すれば広範囲の相手の気配を感じたり、相手の動きの気配を読んで、直後の行動を予測したりすることができる。 また、人物によっては相手の感情を読み取ることが可能。 [[レイリー>シルバーズ・レイリー]]曰く、&font(#808080,b){「“気のせい”の延長上に『見聞色』はある…!!」}とのこと。 [[空島>空島(ONE PIECE)]]の[[スカイピア>スカイピア(ONE PIECE)]]で出てきた「&bold(){&ruby(マントラ){心綱}}」は同一の概念である。 **◆修得者 生まれつき持っていたり、なにかのショックで覚醒したりする者も多く、そうした者は ・“声”が聞こえる(消えていく) ・人々の悲しみの“声”が勝手に聞こえる 感覚を覚える為、非常に感受性が強く、戦いや動乱に対して敏感となる。 作中ではマリンフォード頂上戦争で[[コビーが>コビー(ONE PIECE)]]極限状態に追い詰められ、その時に見聞色に目覚めるシーンがある。 その際には自分の頭を抱えながら、&bold(){&font(#ff69b4,b){「わかんない………!!!悲しい………!!! 頭の中から…“声”が…一つ…一つ…消えていくんだ…!!!」}}と、犠牲者が次々に増えていくのを感じ取っていた。 「“声”が消える」という感覚は、[[エネル>神・エネル]]が「20も声が消えた」と言っている場面で少なくとも眼前のカマキリは生きている為「意識を失う」ことを指すと考えられるが、アイサやコビーがこの感覚を訴えた状況は本気の殺し合いだったことから「死」によるものであった可能性もある。 両者の感覚に違いがあるのかも不明。 劇場版やTVSPでは、発動すると目が赤く光る演出がされている。 **◆戦闘面 相手の意志・気配を読む技だが、それによって概ね ・相手の感情を読み取る力 ・相手の動きを先読みする力 ・相手が遠くにいてもその位置を察知できる力 の三種類の技術を使い分けられる。 894話での[[シルバーズ・レイリー]]曰く、ルフィは「生き物の感情を感じ取る力に長けている様だ」とのこと。 上級者は三種類全ての技術を扱えるとはいえ、どれを最も得意とするかは人それぞれだと言える。 相手の気配や動きを見抜くことで、攻撃を先読みして危機を回避することができる。 勿論敵の回避行動を先読みして敵の逃げた先へ的確に攻撃することも可能。 [[バーンディ・ワールド>バーンディ・ワールド(ONE PIECE)]]と戦ったテレビスペシャル『&s(){3D}2Y』によれば、更に鍛えれば[[光の速さによる攻撃>黄猿(ONE PIECE)]]にも対応することができるとのことで、実際シルバーズ・レイリーは黄猿を足止めしてみせた。 そしてレイリーによれば&font(#808080,b){「世界の強者には『少し未来が見える』という者もいる…!」}とルフィに語っており…。 また、意識を集中すれば一定の範囲にいる人数や気配の数を察知する事ができ、視界に映らない相手も認知することができる。 才能の強い者であれば、[[数百m先の人の位置を正確に感じ取ったりできる>ウソップ]]。 エネルは「ゴロゴロの実」による放電能力で、電波をスカイピア全土に飛ばすことができる上、攻撃範囲も広くスカイピア全土のどこにでもピンポイントで攻撃することができる。 彼は「覇気で位置を把握」「電波で会話を聞く」という合わせ技で、反乱分子がいないか常に監視し、自分に対する不平・不満を言う者を見つけては的確に雷を落として裁きを下していた。 **◆弱点 #center(){ &sizex(5){&font(#ff7800){&bold(){そうか!!“跳弾”っ!!&br()壁で跳ね返った&ruby(パンチ){拳}にはルフィの意志がない}}} &font(b,#7c0707){&sizex(5){見聞色は冷静でなきゃあ&br()発動しねェもんなァ…!!}} } 精神に依拠する能力であるため、心が揺れ動けば先読みを始めとする精度は鈍るし、あくまで自分の感覚の延長線上で感じ取る力なので、無意識化であろうと予測不可能な場所からの不意打ちにも弱い。 劇中では、大爆発に心を乱した[[森のサトリ>サトリ(ONE PIECE)]]やチョッパーとの戦いで動揺した[[空番長ゲダツ]]が周囲の探知や先読みに失敗している。 他者がこちらを狙ってきた銃弾・砲弾や改造人間[[パシフィスタ>パシフィスタ(ONE PIECE)]]の行動ぐらいは先読みできるものの、意思・感情を読む力なので、意志や気配が一切介在しない事象にも弱い。 『ゴムゴムの銃乱打』が通じないエネルに対し、ルフィはエネルに背を向けて壁に拳を叩き込むことで「跳弾」を発生させ、直接狙わないことで逆に回避をすり抜けて対処した。 意志が介在しなければ先読みできないため、相手が&bold(){本当に心の底から何も考えてなければ、&color(red){敵も自分も}完封される}。 ルフィは「ゴムゴムのボー」としてボーッとして何も考えず反射神経のみで敵の攻撃を避けることで、先読みして回避すら封じる心網対策を施したが、これについては「ボーッとしているから自分も攻撃できない」と即座にやめた。 劇中では[[カタクリ>シャーロット・カタクリ]]がホールケーキ城のふもとで大爆発した爆弾についても予知は出来なかった様子((カタクリの先読みを単なる未来予知として描写していたアニメ版では予知できていたこととなった。))。 また、予知に基づいて行動したことによって「何が引き起こされるか」までを予知することはできない。 例えば相手が攻撃を避けることを予知して、避けた先へ向かって予め攻撃を放ったしても、その攻撃を当たる瞬間更に避けられることを攻撃前に予知することはできない。 ある程度の集中が必須であるため常時張り巡らせられるものではなく、「発動」「解除」の形を取らなければならない。 集中すればするほど当然ながら気疲れを併発し、体力を削るなど代償も少なからずある。 使い手であっても未使用では大多数と変わらない状態となり周囲への探知も鈍いようで、[[モネ>モネ(ONE PIECE)]]や万国での[[ペドロ>ゾウ(ONE PIECE)]]などこの覇気の使い手に対しても戦闘態勢でなければ隠れて偵察に成功した者もかなりいる。 逆に、四皇クラスともなれば七武海の能力でも影響下に置けないほどの覇気を有しているように、例えば[[白ひげ>エドワード・ニューゲート]]などは既に治療用チューブを付けている闘病中にあって、鼻ちょうちんを膨らませるほど熟睡していても自然系の特性を併用した闇討ちをあっさり察知するほどの持続性と練度を誇る。 だが、その白ひげもマリンフォード頂上決戦では心を許した身内とはいえ正面からの不意打ちを受けてしまっていることから、使い手のコンディションに強く左右される技術であることもまた窺えよう。 身も蓋もないが、混沌とした状況の中では先を読んだところで正確な対処ができず、あるいは多数の状況にあって読みきれず、結果としてどうしようもないということもしばしば発生する。 決して魔法のようにあらゆる状況を思いのままに読み取るものではない。 別の方法でカバーすれば隙を生じることは少ないが、逆に言えばこの欠点をどうカバーできるかで使用者の実力が問われる「技術」なのである。 **◆[[未来予知(未来視)>予知能力]] #center(){ &font(b,#7c0707){&sizex(4){ああ おれは変形して効率よく避けてるだけ&br()&br()「覇気」で未来を見れば可能だ}} } 見聞色を極限まで鍛えると、気配の先読みから行動を予測できる特性が高じて、&bold(){「[[ほんの少し先(数秒先)の未来を見る>予知能力]]」}ことができ、予知のレベルで「感知」「無意識に予測」できる者がいる。 劇中では[[シャーロット・カタクリ]]がその力に目覚めており、彼は「モチモチの実」の能力と[[予知能力]]を併用して攻撃を的確に予知し、流動化を利用して効率よく変形する事で、「武装色の覇気」を用いた攻撃でも覇気の強さ関係なしに無力化してしまう。 ルフィもまた、カタクリとの戦いを経て、予知の見聞色を習得している。 [[赤髪のシャンクス]]は、[[キッド>ユースタス・キッド]]から放たれる攻撃で傘下の海賊達が壊滅する様を予知し、すかさず先手を取って、自ら全力の攻撃でキッドとキラーを一撃で仕留めてしまった。 なお、 ・動揺すると先読みができなくなる ・意思が全くこもってない事象は読めない という「見聞色の覇気」の弱点自体は変わっていない。 カタクリは常用することで、数手先を視て優位に立ち回る強みを持つが同時に通常の見聞色より深い集中を要するため、消耗も激しい。 地力がそもそも四皇最高幹部な彼がそこまで長時間戦いっぱなしになる相手はそういないので、ほぼ起こり得ないことではあるが、ルフィとの戦いではおよそ半日に及ぶ戦いで消耗させられていた。 加えて彼自身ストレスがたまりやすい生活をしているので、15時を挟んでしまうと彼独自のリラックス法を挟まなければフラストレーションが溜まり決着を焦る欠点も生んでいる。 変わったところではカタクリはルフィの「ギア4」の時間制限を迎えて元に戻った姿を視ている。 初めて見る能力にその応用戦闘法のデメリットまで読み取る洞察力は凄まじいの一言だが、&bold(){なぜその姿になるかまでは分からない}のでつい(脅しのつもりが)口にしてしまい、本人も把握していなかったタイムリミットをみすみす教えてしまう結果となった。 珍事といえば珍事だが、未来視ゆえの弊害の事例の一つと言えよう。 *【見聞色を得意とする人物】 [[エネル>神・エネル]]…探知範囲はスカイピア全域 アイサ(生まれつき) コビー [[サンジ]] オトヒメ(生まれつき) [[ウソップ]] [[レベッカ>レベッカ(ONE PIECE)]] [[シャーロット・カタクリ]](未来視) ルフィ(万国編以降、未来視) カイドウ(未来視) シャンクス(未来視) ヤソップ [[パトリック・レッドフィールド>パトリック・レッドフィールド(ONE PIECE)]]…ゲームオリジナルキャラ(独自設定として記憶すら読み取れる) *【余談】 **万物の声 海賊王[[ゴール・D・ロジャー]]は「万物の声が聴けた」と言われ(海王類の言葉が聞こえるなど)、ルフィや[[光月モモの助]]もその才覚の片鱗を見せているが、この覇気との関係性は不明。 また、モモの助が[[ゾウ>ゾウ(ONE PIECE)]]と下記の様な視界共有をしていたがこれについても関連性は不明。 更にモモの助のみがゾウへの意思伝達と命令を可能にしていた。 **映画『[[ONE PIECE FILM RED]]』 現実世界と別世界にそれぞれいる血縁のつながった者同士が、お互いの気配や感情の動きを波長を合わせながら感じ取り、「見聞色の覇気」を介しての視界共有による意思疎通を取ることができている。 現実世界ではカタクリとヤソップが、ウタワールドにいる[[ブリュレ>シャーロット・ブリュレ]]とウソップとの視界共有をした。 ウソップとヤソップの親子による連携により、両世界からの[[トットムジカ>Tot Musica]]への同時攻撃を行うことができた。 **ゲーム『ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド』 生まれつき見聞色の強すぎる[[パトリック・レッドフィールド>パトリック・レッドフィールド(ONE PIECE)]]が相手に触れて記憶を読み取る技を披露している。 これと筆が食べた幻獣種の[[悪魔の実]]『イヌイヌの実モデル“化狸”』を組み合わせることで、ルフィ達の記憶の中にある強敵を再現して出現させた。 なお、原作では見聞色の使い手が他人の強い感情を感じる場面はあるが、他人の記憶を読み取る明確な場面はない。 **[[六式>六式(ONE PIECE)]]「紙絵」 回避技の「紙絵」とポジションが被っているが、「紙絵」は ・肉体を変形させる「&ruby(スライム){軟泥}」 ・残像を残す「残心」 といった見聞色とはまた違った派生技もある他、おそらく「紙絵」と見聞色の併用も可能。 追記・修正は遠くの人物の気配を感じ取ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - とうとう3つ揃ったか。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:10:48) - 作成された直後に小言も恐縮ですが、元の項目から記述を切り取る形で作成する項目は分割項目に該当するので、前もって項目作成相談スレに提案しておいた方がよかったと思います。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:11:06) - ↑ 報告を忘れておりました。大変申し訳ありません。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:13:19) - なかったんだなこの項目。これの存在のせいで、元から影の薄かった紙絵がより一層立場がなくなってしまうくらいの代物になってしまった。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:35:32) - マムやティーチみたいに耐久力に特化したキャラは攻撃避ける必要が無いからか苦手としてるイメージ -- 名無しさん (2023-05-03 00:14:30) - ↑というか使えるのに使わないキャラが多い印象 -- 名無しさん (2023-05-03 00:58:24) - 鉄塊が武装色の覇気とほぼ同種的な事ジンベエが言ってたし神絵も見聞色の亜種だったりして -- 名無しさん (2023-05-03 01:02:54) - ↑3 冷静でないと機能しない点もマムには相性悪いね -- 名無しさん (2023-05-03 02:34:17) - ↑リンリンは悪い意味で精神面に子供じみたところが多いし、ティーチは白ひげに周到さの反面慢心する悪癖も指摘されるわと言われてみると互いに精神的に見聞色の覇気と相性悪そうなところ多いなあ……逆にリンリンがカタクリ並の精度の見聞色の覇気持ってたらソルソルの実の恐怖で魂を奪い取る能力と極悪コンボになってしまいそうな気がするけど、「相手が最も恐れること」を高い精度で読み取れるならより的確に恐怖を与えられるだろうし -- 名無しさん (2023-05-03 05:36:16) - 言うて見聞色も武装色も目覚めさせるの大変だから、紙絵は習得難易度では勝っていると思う。 -- 名無しさん (2023-05-03 07:30:24) - オマツリ男爵に出てきた子供もこれを使えたんじゃないかと言われているな。 -- 名無しさん (2023-05-03 08:05:51) - ほとんど無機質に近いパシフィスタの攻撃もルフィは「おせぇ」で読み取っていたが、操る人間がいない機械の攻撃とかも読み取れるんだろうか -- 名無しさん (2023-05-03 13:24:43) - シャンクスとカタクリが同じくらいでコビーウソップ辺りが次点かね。いつかウソップは相手が避けたその先に狙撃とかするんだろうか -- 名無し (2023-05-03 18:37:16) - ボルサリーノの動きに対応していたゼファーも見聞色の覇気を使ってる可能性がある -- 名無しさん (2023-05-03 19:26:11) - よく自動的に発動する能力と勘違いされてる節があるな(それは天性で備わってるアイサやモモみたいな奴だけ) -- 名無しさん (2023-05-03 19:27:47) - 映画の目が赤くなる演出、地味に好きなんだよね。 -- 名無しさん (2023-05-03 22:10:56) - モモの助もゾウと視界共有してたな -- 名無しさん (2023-05-03 22:20:54) - 自分の考察でしかないけど、マリンフォードでのコビーはどんどん消えていく人の気配もそうだけど未来視込みで赤犬を止めた可能性がありそう。 -- 名無しさん (2023-05-04 17:12:50) - いわゆる無我の境地みたいに、意識せずに本能だけで攻撃する場合たぶん察知できないんだろうな。 -- 名無しさん (2023-05-06 02:15:40) - 逆に覇気で無我状態になるとかもあるのかね -- 名無しさん (2023-05-07 22:07:44) - 生まれつき持っていたらストレスが半端なさそう -- 名無しさん (2023-05-10 19:50:27) - ホーキンスやシャーリーの占いも見聞色がかかわっているのか気になる。全くの無関係なのか、見聞色の一要素が何かを媒体として発現させているのか -- 名無しさん (2023-07-12 08:45:11) - 尾田っちがガンダムのニュータイプ能力を自分なりに解釈・体系化したのかなと思ってる。 -- 名無しさん (2024-05-28 10:13:10) - 相手の心を覗くことができるのが見聞色。相手との繋がりを拒絶するのが武装色。ということか? -- 名無しさん (2024-06-22 20:56:22) - サンジの『レディレーダー』は果たして見聞色の覇気なのか、それとも彼特有の能力なのか・・・ベガパンクが非科学的と言ってるので後者の可能性大(笑)。アニメでは、覇気というよりマジでレーダーみたいな演出されてた。 -- 名無しさん (2025-05-13 09:29:36) #comment(striction) #areaedit(end) }