&font(#6495ED){登録日}:2024/09/28 Sat 19:50:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){&sizex(50){ぼくは背後に気配を感じて振り向いた。}} &bold(){&sizex(50){血のついたストックを構えた真理が廊下に立っている。}} &bold(){&sizex(50){「真理……」}} #center(){&bold(){&sizex(5){「人殺し!」}}} *概要 小林真理とは、ゲームソフト「[[かまいたちの夜]]」シリーズの登場人物にして同作のヒロイン。 CV:冬馬由美(ドラマCD、ちょっとエッチなかまいたちの夜)、細野雅世(ちょっとエッチなかまいたちの夜2)、明坂聡美(輪廻彩声) 名前の真理はデフォルトネームで変更可能。&s(){[[透と百人の忍様と真理とヒグマ様ですね?>犬マユゲでいこう]]} 『×3』や『輪廻彩声』では真理固定。 透同様に当初は苗字が設定されておらず、ドラマCDで叔父と同じ「小林」と設定された。&s(){真理の母が小林さんの実の姉になるので苗字が同じなのはちょっと珍しいことなのだが、細かいツッコミである}。 初代時点では20歳大学生。『2』以降は家の都合で大学を辞めている。底蟲村篇では民俗学専攻で、日本神話や古代文化に詳しい。 身長165cmの黒髪ロング。ほとんどの作品で美女と形容されている。『1』では選択肢次第で女優に間違われるほど。 性格は活発かつ理知的。スポーツも万能と完璧超人に近い人物。 だが、陰惨な事件の前では不安を感じたり、合理性を無視して人情味のある行動に出ることも多い。また、『2』や『×3』によると水泳だけは苦手とのこと。 &s(){頭が回るシーンの多くは透が推理を間違えたりボケた際のツッコミ役として出番が多い。} 普段は平凡で有事の際には行動力が出て頭が回るが猜疑心も強くなっていく透とはいろんな意味で対になる存在と言える。 『1』の真理の探偵物語編や『2』のサイキック編では主役を務めている。 ペンション「シュプール」の主である小林さんは叔父。 祖父はシュプール周辺の山をいくつも持っていた大地主だったが、遺産の多くは小林さんに渡ったらしく、本人曰く普通のサラリーマンの家庭で、家も狭いらしい。 主人公の[[矢島透]]とは大学で知り合った仲であり、基本的には強く信頼しており行動を共にすることが多い。 実際透と小林さんで意見が割れているときは透の意見を優先することが多い。 だが、透からの性的なアタックに関してはかわすことが多く、透が強引な手段に出た場合は激怒することも。 周囲にカップル扱いされても適当に流すこともあれば否定してみたりとあまり安定しない。 好意自体は間違いなくあり、透が他の女性にデレたりしてるとヤキモチを焼くことも。『1』の初回プレイでいきなり両想いになることも可能である。 基本的には「元気かと思えばいざというときにしおらしい」ヒロインらしいヒロインなのだが、それ故に時折見せる黒い一面が異様に目立つ。 通称「&b(){ストック系彼女}」 また、冗談や信頼の証とはいえ透を軽く見ているような発言も目立ち「性格が悪いのでは」と言われることも少なくない。 *登場作 **[[かまいたちの夜]] 透からの猛烈アタックに根負けしたのか彼を誘ってスキー旅行へ行くことになる。 叔父のペンション「シュプール」で事件に遭遇してしまう。 #openclose(show=初代での特に印象的な活躍章(ネタバレ注意!)){ ・ミステリー編 今日子や春子と同様に、宿泊客を疑いたくないのか、外部犯の存在を主張している。 透が中途半端な推理を披露した場合には彼女が事件を解決してしまったり、合気道を使って犯人をぶん投げたりとおいしいところを持っていく。 ミステリー好きなのか、江戸川乱歩を読んでいるらしく、犯行予告は捜査を混乱させるためのものと推理している。他には美樹本が襲われたことから、犯人の利き腕を推察した程度。 本格的に目立つのは第2の殺人を解決できなかった以降のサバイバルゲームから。 無差別殺人が起こり始めどんどん不安定になっていく真理と真理だけは守ると奮闘する透だが、 ・部屋から出るなと念押しされるのになにかと勝手に出てくる((もっとも、3回目の犯人当てで正しい犯人を推理できた場合は、この徘徊のおかげで透が助かっている)) ・「あの人たちは殺人をするような人じゃない」と感情論で行動する((彼女を擁護すると、この意見自体は正しかった。)) ・そのくせ透のことは平気で疑う((客観的に見れば透が犯人としか思えない状況ではあった。)) と嫌な印象を与える場面が存外多く、その果てに襲ってきた可奈子を反撃で透が殺してしまったのを見て犯人と勘違いし&b(){透をストックで刺殺する}エンディングの「彼女にストックで…」。 このエンディングのせいで彼女が真犯人と勘違いしたプレイヤーも少なくない。 透も展開によっては真理のことを疑ってしまったりうっかり殺してしまうこともあるとはいえ…。 //それ以外にも「雪国生まれの自分が得意なスポーツ旅行に透を誘う」「カップルなのに部屋が別々」とこの頃から性格が悪い疑惑があった。 //↑この行為は性格が悪いと言われるほどのものではないのでコメントアウトしました ・スパイ編 内閣調査室のエージェント。 伝説のスパイ「かまいたち」を探るためにシュプールに潜入していた。 この章では小林さんは上司で遠い親戚であり、叔父ではない。 一般人の透を誘ったのはカモフラージュの意味もあるが純粋に好意もあったようで、透を庇って自らも死んでしまうバッドエンドもある。 ・悪霊編 20年前のクリスマスに殺された実母「美雪」の悪霊に取りつかれ殺人を犯してしまう。 シルエットとはいえ血まみれで髪を鞭のように振り回す姿は結構怖い。 ・不思議のペンション編 免許は持ってないがゲーセンの究極レーサーはやりこんでいたり、透の「UFOだ!」にひっかかったり、胡乱な記憶が生えてきたり、妙に物欲が強かったりギャグ色の強いシナリオらしいノリの良い一面を見せる。 ・真理の探偵物語編 ミステリー編で真理が事件を解決した後の時系列。 探偵事務所を開くも事件を選り好みするので閑古鳥が鳴いている。 透のもっともなツッコミに暴力で応じるなど性格が特に悪い。((これは当時の創作におけるヒロイン観も関係しているのであまり責めるのも酷だが。)) しかし、プレイヤー次第とはいえ事件の概要を聞いただけで犯人を当てるなどその推理力は健在。 ・辺獄の真理編 透らしくない行動をとった「透」を周囲に処理するように命令する謎の女性。 上述されてきていた性格が悪い疑惑を逆手にとった章。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){物語のヒロインにして元凶。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){この章ではシュプールにいた面々は事故で透を除き死んでおり、この世への未練を断つためにあの世とこの世の間にとどまっていた。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){しかし、高嶺の花で恋愛経験に乏しかった真理は生前は素直になれず死別して初めて透の存在の大きさを実感し、未練を立てなかった彼女は悪魔との契約に身をゆだねてしまう…。}}} } **[[かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄]] 父の仕事の都合で実家が北海道に引っ越することになり、病弱の母の面倒を見るため大学をやめてしまった。 透とは連絡はとっていたものの直接会うことはなく、今回の旅行で久しぶりの再会になった。 『2』の黒い一面を受け、彼女も章によって扱いに差がある。 #openclose(show=『2』のでの特に印象的な活躍章(ネタバレ注意!)){ ・わらべ唄篇 「島が円環なら館も円環では」という最重要事実に気が付いており、透が事件を解く大きな助けとなった。 最後に自分にシュプールを託し島に残ろうとした小林夫妻から離れようとしなかったもの、透に手を引かれ生き残ることとなった。 バッドエンドではランボーみたいになってみたり、皆と笑いながら透を焼き殺したり、実は鎌鼬だったり、色々と扱いは変わる。 特に最後の犯人あてで真理を指名したエンディング「マニキュア」はかなり怖いので一見の価値あり。 怖いばかりでもなく、「全員生還」のように透がみどりさんの部屋にいたことより無事を喜ぶヒロインらしいエンディングも。 ・底蟲村篇 上記の通り民俗学専攻で、島に残る不死伝説や底蟲村の存在に強い学術的好奇心を持ち、そのために一行が底蟲村へと足を踏み入れるきっかけとなってしまう。 村で奇妙な果実を口にしてしまったことで、終盤食欲が抑えられなくなり、[[スクナヒコナ>ゾンビ]]に変わりかかるも、そのうちなぜか平気になる。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){トキジクノカクノコノミ(虫の実)に適応した人間…つまり新しい常世の蟲となる存在。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){実を食べないルートもあるもののその場合は「終」エンドという…。たんたんたんたんたんたんたん。}}} ・サイキック篇 &s(){アイダホポテト} 主人公となり彼女視点の物語となる。 ミネルヴァ社によって作られたエスパーの一人であり、サイコメトリー(人や物体の記憶を読み取る)能力を持ち、能力が極まると肉体支配や肉体改変に近い現象も引き起こしてしまう模様。 島で起こった不可能犯罪から自分と同じエスパーの影を感じていく。 紆余曲折を経て島での最後の生き残りとなってしまう。 最期の選択によって彼女のその後の人生は異なるがすべて「完」になるという珍しい章でもある。 ・ぼくの青春篇 透と共に三日月島を訪れるという流れ自体は普通なのだが、 ・「義男」という青年がもう一人同伴している。 ・透のモノローグに「もう時間がない」「この旅行がラストチャンス」などという不安な箇所がある。 等、おかしな部分が垣間見える...... ......それもそのはず、このシナリオの真理は&bold(){御年70}で、義男とは22歳になる彼女の孫。ちなみに透は茶道で知り合ったお友達。 最後には真理のシルエットが映るが...... &s(){最初の旦那=義男の祖父とは別れたのか、死別してしまったのかどちらだろう......} ・ぼくの恋愛篇 魔性の女。 透とこの章の主人公四ツ橋某太郎と二股をかけていたらしく、シュプール旅行はどっちともいったらしい。&s(){小林さんツッコめよ} 最期には某太郎を守るためとはいえ透を殺してしまい、「二股をかけてたわけじゃない」と涙ながらに訴えたのだった。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){三股だからね!}}} ・わらび歌篇 わらべ唄篇と同じく、透の奇行へのツッコミ役。 島を異様に警戒し真理の身を心配する透をほっぽり出して、他の皆と楽しく過ごすが…。 透(というかプレイヤー)が作中に登場する&s(){お世辞にもかっこいいとはいえない}我孫子武丸をハンサムだと思わないと、我孫子のモノになる。 ・妄想篇 透の体験の中で唯一信じられるもの。 同じ声で話す巨大なコガネムシがいる程度。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){1年半前のペンションで美樹本と肉体関係を持ち、透の「女神」像をめちゃくちゃにしたため透に殺された。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){作中出てくるのは透の妄想の中の女神としての真理で実際の真理はコガネムシに見えてたほう。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){性行為をみられた際の言い草からシリーズでも屈指の性格の悪さを持つ。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){もっとも、透も愛情が一方的かつ時代錯誤で真理のことをドライフラワーやはく製のように保存しておきたいと気味の悪い独占欲をもってたりと非がなかったわけでもないのだが…}}} ・惨殺篇 透たちと同様に寄生虫に感染してしまっている 完ルートを含めて多くのルートで殺人鬼化してしまう。 ・洞窟探検篇 持ち前の知識で洞窟内の探索で大きく活躍する。 終盤では自分たちを助けてくれたキヨを見捨てず、透と共に自分たちの危険を承知で助けるなど、優しい一面を見せる。 } **[[かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相]] 前作のわらべ歌篇グッドエンドの1年後。 小林夫妻の遺言に従いシュプールを引き継いでおり、島での事件の話題性もあり、今のところは何とか経営していっている状態。&s(){お母さんの面倒はいいのだろうか} 小林さんに変わる新しいシェフとして&s(){権藤精作}姫宮麗子を雇い入れており、透は大学が休みの間のみの従業員。 ただし、まだ大学で自分なりの将来を探せる透を自分の我儘に突き合わせているようで、罪悪感があるようである。 #openclose(show=『×3』での活躍(ネタバレ注意!)){ 主人公が4人に分かれたことで相対的にはかなり目立たなくなった。 性格の悪い面もあまり見られなくなったが、聡明な面もほとんど見られない。なぜか啓子からは内心で、「男を弄んでは捨てる魔性の女」「腹の底では自分を軽蔑しているに決まっている」と決めつけられている。 やさぐれている俊夫を心配し「シュプールで働かないか」と持ち掛けており、「透のことはどうでもいい」とまで言ってしまう。 そのため透に俊夫に気があると誤解されてしまい、ルートによっては透に暴言を言われたり仲たがいしてしまう。 他にも泳げないのに大水に流されてしまうなど不憫な面が目立つ。 実は旅行の前にみどりにとあることを相談されており、俊夫に声をかけていたのも純粋に心配してのことである。 ベストエンドでは俊夫にそのことを伝え、透とも和解。 エピローグではペンションの経営も上々で透とも結婚したことが明かされる。 } *余談 名前の由来はおそらくそのまま「真理(しんり)」。 ミステリーゲームのヒロインの名前にふさわしいといえる。 透と同様に初代での犯人の名前入力の際に入力できないため専用の選択が用意されている。 名前が固定された『輪廻彩声』では入力できるようになり「まりさま」「かのじょ」「ひろいん」などでも可能になった。 「あは、透ったらwiki篭りみたい」 真理の笑い声が聞こえる。 ぼくは動画サイトで音楽を聴きながら、アニヲタwikiを開いた。 「どうせぼくの項目は追記・修正より削除審議中が似合ってますよ」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - お連れの方は「真理とヒグマ」様ですね? -- 名無しさん (2024-09-28 21:22:26) - 『2』の頃まではシナリオのパターンを増やすためとはいえNTRや衝撃の展開もあるのには悩んだものだが、重要度が減った×3まで行くとNTRとかは無くなった替わりに透ともどもに場違いなバカップルみたいな感じになっててそれはそれで幸せなんだろうがいいのか?と。 -- 名無しさん (2024-09-29 18:20:07) - ちゃんとヒロインしてるんだけど、それ以上にサバサバした性格が目について叩かれてる感。ミステリーもののヒロインとしてはこれ以上ないくらいキャラ立ちしてんだけどな -- 名無しさん (2024-10-05 06:58:59) - 色々意見はあると思うが自分は優柔不断でちょっと情けないところはあるけど決める時は決める主人公と美人で勝気だけど子供っぽいところのあるヒロインって多くのサウンドノベルが後追いした偉大なテンプレを作った偉大なキャラだと思う -- 名無しさん (2024-10-06 16:21:48) - 初代の夕食で、「私たちもう付き合ってるんじゃないの?」とからかってきたりして凄い可愛いなと思ったけど、こういうところが啓子に魔性の女呼ばわりされる原因なんだろうなあと思ったり -- 名無しさん (2024-10-16 06:04:31) - 一作のみだったら多彩な性格はサウンドノベルならアリなんだけど、シリーズ化しちゃったらキャラが固まるからそういう要素はマイナスにしかならんのよ。製作側も制限がかかってったのが透けて見えるよ。 -- 名無しさん (2024-10-16 07:00:34) #comment() #areaedit(end) }