ビートルジュース ビートルジュース

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ビートルジュース ビートルジュース - (2025/09/20 (土) 08:32:24) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2024/10/05 Sat 00:03:08
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
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#center(){
&sizex(5){&big(){&bold(){&color(white,deeppink){死}&color(gold,deeppink){ぬほど}&color(white,deeppink){楽}&color(gold,deeppink){しませるぜ、}&color(white,deeppink){人間}&color(gold,deeppink){!}}}}


&sizex(5){&big(){&bold(){&font(#e6b422){ハロウィン史上最大のお騒がせ!}}}}



&sizex(7){&bold(){&color(black,lawngreen){BEETLEJUICE}}}

&sizex(7){&bold(){&color(black,lawngreen){BEETLEJUICE}}}

&sizex(3){&bold(){&color(black,lawngreen){2024 A.D.}}}
}



**概要
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&b(){『ビートルジュース ビートルジュース』(原題:Beetlejuice Beetlejuice)}は、2024年9月6日に[[アメリカ>アメリカ合衆国]]で公開されたホラーコメディ映画。
[[日本>日本国]]では2024年9月27日公開。
鬼才[[&bold(){&color(purple){ティム・バートン}}>ティム・バートン]]初期の代表作『[[ビートルジュース]]』の、&b(){36年ぶりの続編}である。

前作が大ヒットしてすぐに続編の企画が上がっていたが、バートンが『[[バットマン>バットマン(映画)]]』の企画に行ったこともあり、長い間まったく進まないままだった。
さらにその後、『[[ダンボ(実写版)]]』での経験がバートンにとってディズニーと絶縁するほどのトラウマとなり、&bold(){映画監督を引退する}ことすら真剣に考えるほどに追い詰められていた&footnote(ヴィラン役を演じたマイケル・キートンにとってもトラウマになった作品らしく、「ある映画では彼(バートン)を失望させたと思う」「それは僕の問題で、今でも悩まされています。『ダンボ』の時は何もわかっていなかった。『ダンボ』での僕は最悪でした」とまで語っている)。
そんな彼を墓から掘り起こして再起させたのが、製作総指揮と一部エピソードの監督を務めたNetflixのドラマ『[[ウェンズデー>ウェンズデー(ドラマ)]]』の大ヒット。
無事に復活したバートンは、『ビートルジュース』続編の企画に着手。本作の完成と相成った。

#blockquote(){&bold(){&color(purple){一作目の後で続編の話が出て以来、様々なアイデアが出ましたが、ピンとくるものがなかったんです。}}
&bold(){&color(purple){そして、35年も年月が流れ、私が本当に興味を持ち、ワクワクできたのは……人生でした。}}
&bold(){&color(purple){35年で、ディーツ家、そしてティーンエイジャーだったリディアに何が起こったのか?}}
&bold(){&color(purple){そこで自分の人生経験を当てはめてみたんです。}}
&bold(){&color(purple){大人になったらどうする?子供はいる?人間関係は?自分自身はどうなったか?}}
&bold(){&color(purple){歳をとり変わったことで、私たちみんなに起きる諸々。それが私がこの作品に再び興味を持つ核となりました。}}
&bold(){&color(purple){ディーツ家のキャラクターに再会するのはグッとくるものがありました。}}

#right(){&sizex(2){引用元:パンフレット}}
}

さらにビートルジュース役のマイケル・キートンを始め、[[ウィノナ・ライダー]]やキャサリン・オハラと前作キャストの多くが続投。
一方で、チャールズ役のジェフリー・ジョーンズは&bold(){2000年に14歳の少年に対する性犯罪で逮捕・有罪になり、現在は全国性犯罪者データベースに登録され、芸能活動が制限されている状態}のため降板。
そのため劇中では死んだ扱いとなったが、それでも出せないなりの工夫が色々と施されている。
また、幽霊夫婦ことメイトランド夫妻役のアレック・ボールドウィンとジーナ・デイヴィスも降板&footnote(一応ジーナ・デイヴィスはラストでカメオ出演している)しているが、これについてバートンは、
&bold(){&color(purple){「チェックボックスに印をつけていくだけの作品にはしたくなかった。一作目では、彼らは必要不可欠な役どころだったけれど、違うことにフォーカスしたかったんです」}}と語っている&footnote(https://people.com/tim-burton-alec-baldwin-geena-davis-not-beetlejuice-sequel-exclusive-8701936)。
こちらの2人は無事にあの世に行けたことになっている。&font(l){125年間家から出られないというのは何だったのか……ジューノに便宜を図ってもらったのだろうか?}

36年ぶりの続編だけあって、前作を見ていたら懐かしく感じられる要素もてんこ盛り。
まず、OPのジオラマ模型の街を俯瞰したシークエンス。前作そのまんまだが、&bold(){よく見るとメイトランド夫妻が自分たちが死んだ川にいる}。
その他にも、バナナ・ボート、サンドワーム、空中浮遊、赤いドレスなど……
しかも最新VFXを極力使わず、セットを実際に建てたりストップモーションアニメも用いるなど、前作と同じように手作り感にこだわっている。

霊界の死者たちも&bold(){(恐らく孤独死して)飼い猫に体を食われたおばさん、早食いコンテストでホットドッグを喉に詰まらせた人、[[焼死したサンタクロース>グレムリン(映画)]]}などよりどりみどり。
そして今回、自宅待機を終えた幽霊は面接を経てパスポートを手に入れ、ソウル・トレインで正式にあの世に旅立つことが明かされた。
もちろんあの作風なので、乗車する時はみんなで一斉にソウルフルミュージックを歌い踊る。

また、前作の吹き替え版は&bold(){色々な意味で伝説を残した事}で知られているが、本作では続投キャストの声優が変更されつつも超豪華声優陣がキャスティングされた。
制作にあたっては&bold(){「全身吹替版」}と銘打ち、主要キャストの吹き替え陣が特殊メイクで登場人物に扮し、宣伝面でもその面が強調された。
しかも声優陣が身に着けているアイテムのいくつかも、実際に本家キャストが使用した物と同じ物を海外から取り寄せる程の徹底ぶりである。
そして前作のビートルジュース役の西川のりお師匠も&bold(){「蘇り声優」}として、霊界のコールセンターに電話するクレーマー役でカメオ出演を果たしている。
それ以外では、お笑いタレントの友近とロバートの山本博も、各々のコントで演じた役柄にちなんだ&bold(){「芸歴吹替声優」}として参加した(役柄はそれぞれ友近が「死後の世界の受付係」、ロバート山本は「死後の世界のクリーニング屋」)。


**あらすじ
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メイトランド夫妻の家をめぐる騒動から35年。
リディアはオカルト番組の司会者として有名になり、継母のデリアは前衛芸術家として名を上げていた。
しかし娘のアストリッドとの関係はうまく行かず、しかも最近になって因縁の&b(){&color(whitesmoke,black){ビートルジュース}}の姿が再び見え出すようになっていた。

そんな中、父チャールズの訃報が届く。飛行機の墜落事故で海に投げ出された時に、&bold(){&font(red){サメに食べられた}}というのだ。
葬儀後、番組プロデューサーで婚約者のローリーはリディアにプロポーズ。押しの強さに負けてリディアは了承してしまう。
しかし[[ハロウィン]]の日、アストリッドが霊界にさらわれるという事件が発生。
やむを得ず、結婚するという条件と引き換えにビートルジュースに協力を求めるリディア。
そしてそこに、ビートルジュースの元嫁ドロレス、霊界の刑事ウルフも絡んで、ハロウィンは現世と霊界の両方を巻き込んだ大騒ぎとなるのだった!

**登場人物
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・&b(){ビートルジュース(ベテルギウス)}
演:マイケル・キートン/吹き替え:[[山寺宏一]]

ご存じお騒がせバイオ・エクソシスト(人間怖がらせ屋)。年齢は推定600歳、自称ハーバードビジネススクール卒。
&s(){前述のように、今回は『[[ジャッキー・ブラウン]]』『バットマン』(日曜洋画劇場版)『ザ・フラッシュ』でマイケル・キートンの吹き替え担当だった人を採用したため、[[関西弁>関西弁(方言)]]では喋りません}
地上への移住を目論んでいるが、本作でオフィスを構えていることが明かされ、コールセンターで多くのシュリンカーズが働いている。
リディアに対しては強い未練を残しており、結婚と引き換えに協力を要請された時はノリノリで引き受けた。
セクハラも前作よりさらに手が込んでおり、リディアに対して魔法でビートルジュースそのまんまの赤ちゃんを産ませる&b(){出産プレイ}をかましたりする。

ちなみに、前作で[[黒死病>ペスト]]の時代を生き延びたことが語られていたり、メイトランド夫妻にイタリア料理を作ろうとした場面があったが、本作でイタリア出身であることが確定した。
&font(l){関西弁とイメージが真逆すぎる。過去に『[[龍虎の拳]]』という前例はあるけど。}
元嫁のドロレス役のモニカ・ベルッチはイタリア人であり、ぴったりのキャスティングと言える。

・&b(){リディア・ディーツ}
演:[[ウィノナ・ライダー]]/吹き替え:[[坂本真綾]]

かつてのゴスっ子で、現在は霊視能力を活かしてオカルト番組「ゴーストハウス」の司会者となっている。
継母との関係は良好になったが、環境保護活動に取り組んでいた夫リチャードはアマゾン川のボート事故で死亡しており、以降娘アストリッドと疎遠に。
それで心労が溜まっているのか、向精神薬に依存している。
おまけに因縁の相手であるビートルジュースの姿が再び見え出すようになり、[[トラウマ]]を蒸し返される。
が、アストリッドが霊界にさらわれたことにより、やむを得ずビートルジュースに協力を求めた。

・&b(){デリア・ディーツ}
演:キャサリン・オハラ/吹き替え:[[戸田恵子]]

リディアの継母。
かつては売れない芸術家だったが、現在は前衛芸術家として名を上げている。
また、一作目で登場した彫刻はアストリッドの学校に寄贈されたことが明かされた。
相変わらず自己陶酔しやすい性格で、夫の死をアートにしようとしていたが……

#openclose(show=ネタバレ){
アート用に取り寄せた毒蛇の牙が抜かれていなかったせいで、首を噛まれて霊界送りに。
チャールズを探すために、彼女もまたビートルジュースに協力を求めていた。
教会での騒動後はウルフに霊界に連れ戻され、ソウル・トレインにて&b(){&color(red,black){肩から上が欠損した腐乱死体}}となった夫と再会し、あの世へ旅立っていった。

デリアの死というアイデアは、演じたキャサリン・オハラが出したもの。&footnote(https://screenrant.com/beetlejuice-2-catherine-ohara-delia-death-original-idea-dark/)
&b(){「チャールズを愛しているからこそ、彼女は自殺で死ぬべきだと思う。彼女ができる究極のことは、死後の世界で彼と一緒になることです」}
しかし終盤でいきなり自殺してしまうのもおかしな話なので、もっと創造的な死に方を考えたところ、毒蛇に噛まれて事故死というアイデアにたどり着いたのだという。
}

・&b(){アストリッド・ディーツ}
演:ジェナ・オルテガ/吹き替え:[[伊瀬茉莉也]]

リディアの娘。
父リチャードはイタリアのホラー映画の巨匠マリオ・バーヴァのファンで、リディアはバーヴァ映画祭の『呪いの館』上映中に産気づいたのだという。
家族が有名人なだけあって学校で苦労しており、亡くなった父の姿が見えないことから、母の霊視能力についても信じていない。
ローリーの押しに負けた母に失望して家を抜け出した時、出会ったジェレミーと仲良くなる。
この自転車に乗るシークエンスで、前作のラストを思い出した人も多いはず。また、メイトランド夫妻の事故現場である橋を渡るシーンも登場する。
そしてハロウィンの日に誘われ、キュリー夫人のコスプレでジェレミーの家を訪れるのだが……

#openclose(show=ネタバレ){
ジェレミーとキスした後、二人で空中浮遊していることから彼の正体が[[幽霊]]であることに気づく。
つまり母と同じくらいの歳に霊視能力に目覚めたわけだが、ジェレミーに騙されて「新人死者ハンドブック」に記された呪文を読んでしまい、現世での居場所を奪われる。
ソウル・トレイン送りになった彼女は駆けつけたリディアに助けられるが、逃げている最中にサンドワームの生息地である土星の衛星タイタンに迷い込んだ。
そんな二人を救ったのは、娘の危機を知って後を追っていた父のリチャードだった……
なお、リチャードはアマゾン川で死亡したため、&b(){&color(red){全身をピラニアに食いつかれた姿}}となっている。

ラストでは何と&b(){出産シーン}まで登場する。しかし……
}

・&b(){ローリー}
演:ジャスティン・セロー/吹き替え:[[森川智之]]

リディアの番組のプロデューサー兼マネージャーで婚約者。
リディアを気遣ってはいるが、薬物依存を止めようとしても押し負けたり、ビートルジュースの話を聞いた直後に3回名前を唱えたりとどうにも頼りない。
&b(){葬儀の最中にプロポーズする}という非常識さを見せつけるが、その押しの強さに負けたリディアはハロウィンに結婚式を挙げることを了承してしまう。

#openclose(show=ネタバレ){
クライマックスでは霊界から帰還したリディアと結婚式を挙げようとするが、そこにビートルジュースとデリアが乱入。
ビートルジュースによって自白剤を投与され、リディアの霊視を信じておらず、しかも彼女との結婚は金目当てで、これまでにも精神的に弱った女性を食い物にしてきたことを暴露。
当然リディアからぶん殴られ、さらに参列者だったSNSのインフルエンサーたちは、前作のキャラメル・パパばりにスマホの画面に引っ張られ、そのまま吸い込まれていった。
その後はデリアやアストリッド達と一緒に不思議な踊りをさせられた末、ドロレスの乱入後はアストリッドが召喚したサンドワームにドロレス共々丸呑みにされる最期を迎えた。
}

・&b(){ジェレミー・フレイジャー}
演:アーサー・コンティ/吹き替え:小林千晃

自転車で家を抜け出したアストリッドが事故に遭った時に出会った、ツリーハウスにいる少年。
両親は家に引きこもっており、なぜか「新人死者ハンドブック」を持っている。
アストリッドと文学や音楽の趣味を共有することで仲良くなり、ハロウィンの日に彼女を誘う。ちなみにハロウィンのコスプレはジェームス・ディーン。

#openclose(show=ネタバレ){
その正体は、&b(){23年前に両親を殺害した悪霊}。
彼自身は警察が逮捕しようとした時にツリーハウスから転落、首を折って死んでいた。
「新人死者ハンドブック」で感づいた方も多いと思うが、彼と両親が家や庭から出ない、両親は顔を見せない、家の内装が古いことでも正体が暗示されていた。
その後現世に戻るパスポートにスタンプを押してもらい、まんまと地上行きの目的は果たされた……
と思いきや、職員の正体はビートルジュースで、パスポートに押されたスタンプは偽物。
そしてあっさり地獄に落とされ、そのまま地獄の炎で跡形もなく焼き尽くされる末路を遂げた。
}

・&b(){ウルフ・ジャクソン}
演:ウィレム・デフォー/吹き替え:[[山路和弘]]

元アクションスターの幽霊。
生前、刑事役が得意だったことから霊界でも刑事になっており、ビートルジュースと復活したドロレスを捜査する。
頑固な性格で、何事もリアルにすることにこだわる。
脳が剥き出しになっている理由は、自分でスタントをやろうとした際、実弾入りだった手榴弾が爆発し死亡したから。
さらにアシスタントの女性の死亡理由は、彼の誤射事故が原因。
……前作のアダム役のアレック・ボールドウィンが2021年、映画の撮影中に&b(){[[スタッフによって誤って実弾が入れられた銃を発砲し死亡事故を起こした>クロウ/飛翔伝説(映画)]]}ことを考えると、かなりブラックである。

・&b(){ドロレス}
演:モニカ・ベルッチ/吹き替え:[[沢城みゆき]]

ビートルジュースの元嫁。黒死病の時代に彼と運命的な出会いを果たした。
実は彼女の正体はカルト集団のリーダーで、ビートルジュースは不死への願望のために毒殺されそうになったことからバラバラの状態で封印していた。
ある日、霊界の用務員&footnote(演じるのはバートン作品の常連ダニー・デヴィート)が清掃中に漏電事故を起こしたことがきっかけで復活。
復活するときの演出はまんま『[[ナイトメアー・ビフォア・クリスマス>ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(映画)]]』のサリーと『ウェンズデー』のハンドである。
復活後はビートルジュースの居場所を吐かせようと、霊界で幽霊たちの魂を吸い取って回るようになる。
これにより幽霊も「死ぬ」ことが明白になっており、魂を吸われた幽霊は[[塩]]をかけられたナメクジのように縮んでしまう。
物語の本筋に直接絡んでくるわけでないが、クライマックスの結婚式でついに因縁のビートルジュースと相まみえる。

演じたモニカ・ベルッチは、当時のバートンの恋人。&footnote(2025年9月に破局したことが公表された)
ビートルジュースとの馴れ初めのシーンはマリオ・バーヴァの『血ぬられた墓標』の[[オマージュ]]。
&s(){日本語吹き替え的には[[この人>田中理恵(声優)]]や[[この人>かないみか]]の方がよかったんじゃなかろうか。}

・&font(l){チョロP}&b(){シュリンカーズ}

前作でも登場したやたら頭の小さい幽霊。&footnote(前作のチラシによると、猛獣狩りの最中にまじないをかけられて頭が縮んでしまったという設定)
本作ではビートルジュースのオフィスでたくさんの個体が働いている。
コールセンターで顧客の苦情を聞いているようだが、彼らは一様に口を縫われているので返事のしようがないと思われる。
特に「ボブ」という名の個体は、ビートルジュースの身代わりにされるなど散々な目に遭う。一番マジメだったのに……
ビートルジュースが作った裏口からボブ以外のシュリンカーズは人間界に流れ込んでいったが、ハロウィンだったこともあって大きな騒ぎにはならなかった模様。


**余談
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〇本作の撮影は2023年5月10日から始まったが、撮影終了まであと1日半というタイミングで全米映画俳優組合のストライキに巻き込まれ中断されていた。
とはいえほぼ撮り終わっていたおかげか、無事に公開予定日に間に合っている。

〇長年に渡って検討されてきたこの続編企画だが、『ダンボ(実写版)』の失敗もあり、コストや配給に関する交渉が難航。
ワーナーの映像配信サービス「MAX」で配信する提案もあったという。
しかし「明確なビジョンを持ったアーティストの作品は、大スクリーンで上映されるべき」とのことで、この案は却下。
また、元々予算は1億4700万ドルで、その大部分が出演するスターやプロデューサーの報酬に充てられていた。
この計画はリスクが高すぎるとみなしたワーナーは、1億ドル以下で作ることを条件に出した。
このため、主要キャストは今回前払い金を大幅に減らすことに同意。
バートンや他のプロデューサーも同様で、他にも税制優遇措置や撮影面でも削減を図り、製作費は9900万ドルにまで抑えられた。
そして映画は、全世界興行収入4億5000万ドル以上の大ヒットを記録している。

〇前作のオーソ役のグレン・シャディックスは2010年に亡くなっているが、彼の葬儀に流されたのが作中最大の白眉だった「バナナ・ボート」。
チャールズの葬儀の場面でこの歌が歌われたのは、なかなか泣ける目くばせではないだろうか。

〇飛行機事故のシーンでストップモーションアニメになるが、&bold(){&color(purple){その乗客としてバートンの人形が作られていた}}。&footnote(https://x.com/UndeadUnusual/status/1843701044380869095)
実際は&bold(){モジャモジャ頭がわずかに映っているだけ}なのだが、わざわざこのためだけに本人の精巧な人形まで作ってしまうとは……
また、バートンは本作屈指のトラウマ(?)要素である&bold(){&color(purple){赤ちゃんビートルジュースの声も担当している}}。&footnote(https://x.com/TimBurton_JP/status/1843848949498818807)

〇前作でメイトランド夫妻の家をディーツ一家に売った不動産業者・ジェーン・バターフィールド。
本作では彼女の娘がそれを引き継いでおり、リディアがアストリッドの危機に気づくきっかけを与えるという、何気にファインプレーをやっている。
&font(l){そこにディズニーへの恨み節を忍ばせるバートンェ……}

〇ソウル・トレインの電光掲示板には「GREAT BEYOND(あの世)」「PEARLY GATES(天国の門)」「FIRE DAMNATION(火炎地獄)」「ERYSIUM FIERDS(エリュシオンの園)」と書いてある。

〇本作のメインテーマと言える楽曲は「マッカーサー・パーク」。
冒頭ではドナ・サマーによるディスコバージョンが流れるが、クライマックスの結婚式シーンではオリジナルバージョンが流れ、参列者たちは前作の「バナナ・ボート」のように踊らされる。
ちなみにオリジナルバージョンを歌っているのは、&b(){初代[[ダンブルドア校長>アルバス・ダンブルドア]]ことリチャード・ハリス}である。

〇ファンタとコラボしており、限定商品が各国で展開されている。
リディアはイチゴ味、アストリッドはオレンジ味、デリアはパイナップル味、ウルフはレモン味、ドロレスはグレープ味。
そしてビートルジュースはと言うと……&b(){&color(whitesmoke,black){ビートルジュース}}味&footnote(アメリカでは「Haunted Apple(幽霊のリンゴ味)」となっている)。
日本ではビートルジュース味のみ販売されているが、飲んだ人曰く「[[エナドリ>エナジードリンク]]やリアルゴールドっぽい味」とのこと。
そして&b(){栄養成分表示がすべてゼロ}になっている。


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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- リディアは頑なに結婚嫌がってるけどビートルジュース結構いい奴だと思うんだよな。品性が下品なだけで  -- 名無しさん  (2024-10-05 08:08:00)
- なんで2回言ったのよ  -- 名無しさん  (2024-10-12 20:03:36)
- モニカ・ベルッチの役は(監督の恋人とはいえ)あれでよかったんだろうか。登場はド派手だったのに最後はあっけなく退場していったんだが  -- 名無しさん  (2024-10-13 21:51:18)
- 夢オチ二段オチやんけ~!!!!!  -- 名無しさん  (2024-10-18 19:45:48)
- ビートルジュースいい奴だと思う。ジェレミーをボッシュートしたりやるべきことはやってるし。リディアからは袖にされるけど、その冷たく扱われることすらも彼が楽しんでいることを願いたい。  -- 名無しさん  (2024-10-18 20:23:18)
- 無粋なのは百も承知だけどメイトランド夫妻がいたらそれこそアストリッドはジェレミーの罠にかからず、母ともより平和的に和解できてたかも  -- 名無しさん  (2025-02-10 09:55:27)
- ウィレム・デフォーが大変ノリノリで楽しそうで良かった。  -- 名無しさん  (2025-03-29 04:37:28)
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#areaedit(end)
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