&font(#6495ED){登録日}:2025/02/10 Mon 00:21:03 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めるニャン ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『ポコニャン』は、[[藤子・F・不二雄]]先生の漫画作品。 本項では派生作品についても解説する。 #contents() *概要だニャン 不思議な力を持つ生物ポコニャンが、一緒に暮らす太郎少年を助ける物語。 [[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]とかぶる部分が多く、当時編集を務めた浮田信行氏は(藤子が)ドラえもんに手ごたえを感じていたためポストドラえもん作品として描かれたのではないかと述懐している。 原作は1970年から1974年まで『ようじえほん』にて『ぽこにゃん』というタイトルの短編(毎回1ページ)漫画が連載された後、雑誌を『希望の友』に移動し『ポコニャン』としてページ数も数倍に増え1975年から1978年まで連載された。 何気に藤子・F・不二雄の単独作品では休載期間を除いてカウントすると『ドラえもん』に次ぐ長期連載((連載期間そのものは『T・Pぼん』の8年間が第2位だが、この作品は後半の『月刊コミックトム』掲載時はとびとび連載で、月刊誌なのに6年間で21話(平均して1年間に3.5回)しかないので、連載した時だけ数えると3年分しかない。次に長い『エスパー魔美』も似たようなもので隔週刊誌で全61話なので2年と3か月分。(『ポコニャン』は雑誌移行期間の1年3か月以外休載なし)))であり、 『ドラえもん』も幼稚園児以下向け雑誌では1970年から開始後1973年で撤退しているので、幼年向けニッチに限れば『ドラえもん』に勝っていると言えなくもないすごい作品である。 ちなみに「受験生に協力!」の回では、のび太としずかちゃんがカメオ出演している他、「ぼくたちだけの家」ではQ太郎の絵が飾ってある場面がある。 *登場人物だニャン(原作版) 原作とアニメ版で登場人物がまるっきり異なるため、こちらの項では原作の登場人物について解説する(アニメ版については後述)。 ・&bold(){ポコニャン} 作中時点から5年ほど前にハイキングに行った太郎に拾われた。 名前からも分かる様にタヌキのようなネコのような不思議な生物…なのだが体色はそのどちらにも似つかわしくない&font(#ff84cb,b){ピンク色}だったりする。&s(){どっかに[[似たような境遇の青狸>ドラえもん(キャラクター)]]がいたような。} あと、アイマスクのような目の隈や尻尾の縞模様はタヌキではなくアライグマの特徴である((ちなみに本作の連載開始(1970年7月号)から間もない『新オバケのQ太郎』(1971年11月号)の「化け方ならいたいでヤス」出てきた本物の狸はこういったミスがなく、1年ちょっとの間に調べ直したかタヌキに詳しいアシスタントが担当したかのどちらかと思われる。))。 本人によるとどこで生まれたのか覚えていないようで、太郎からは他の星から来たのかもと思われたこともあった((「魔の手がせまる!」))が、結局作中で出自が明らかになることはなかった。 物を小さくする、人の夢を覗くなど多種多様な超能力を使うことができ、抜けたところのある太郎をサポートしたり一緒に遊んだりしている。超能力を利用した工作も大得意で、ポコニャンが作った不思議なアイテムを軸に話が進む回も多い。 #region(ポコニャンの作ったアイテムの一例,close) ・カメラ…空き箱、トイレットペーパーなどを材料に作った8ミリ風のカメラで、同時録音もできるほか映写機にもなるという優れもの。後の回では映した物を逆戻しにできる「実物時間逆転機」に改造されたり、時間の流れの外に出ることができる腕時計の説明に使われたりとなぜか登場回数に恵まれている。 ・お年玉箱…スイッチを入れると電波が出て周りの人からお年玉を貰うことができる。強度を調整できるつまみも付いており、ケチな人を相手にする場合は電波を強くしないと効果が出ない。 ・タイムマシン…目覚まし時計を材料に作られたタイムマシン。本体から出ているロープの範囲内にある物を12時間以内の未来に送ることができる。ポコニャンによると未来にしか送れないようだが、作中で30分後の未来にやって来た太郎が送り返されるシーンがあるのである程度の融通は利く模様。 なお、作中に登場するアイテムの中には製作中の描写どころか&bold(){何の説明もなく}ポコニャンが唐突に持ってくるものもいくつかあるが、それらも恐らくはポコニャンが自作したものだと思われる。 #endregion 基本的には「ポコニャン」としか喋らない…と言いたいところだが、実はダメニャン、ボロニャンなど任意の2文字+ニャンで会話するシーンも多い((設定が固まっていなかったと思われる『ようじえほん』版の1話では「おるすばんなんてつまらない」と普通の日本語を喋っていた。))。他作品の例を出すと『新オバQ』のO次郎に近いと言える。また、日本語でそこそこの長さの手紙を書いている((しかも字が結構上手く、普通に読みやすいレベルである。))シーンがあることから、喋れないだけで日本語は理解している模様、ちなみにそこで分かった一人称は「ぼく」。 ・&bold(){太郎} ポコニャンの家族にして親友。「タロ」と呼ばれる場面もある。 朝寝坊したりドジだったりと身も蓋もない言い方をすれば『ドラえもん』におけるのび太枠である。 特徴らしい特徴と言えば、ポコニャンの「ポコニャン」という言葉だけでポコニャンの真意を完全に理解している、ということだろうか。 ただ、ポコニャンと太郎以外が会話するシーンがほとんどないので周囲の人間に「ポコニャン」がどう聞こえているのかはよく分からなかったりする。 なお、「&b(){5年前}にポコニャンと初めて会った時」の回想場面ですでに太郎は赤ちゃんではない(親に連れられハイキングに行けるぐらいの年齢)ので、 太郎は少なくともアニメ版の木の葉ミキ(小学1年生)よりは年齢が高いようである。 ・&bold(){みきちゃん} しずか枠。名前(略称)は「他人の夢をみる」が初出。 後述するアニメ版の主人公とは名前が被っているが、見た目が全くもって一致しないので名前だけ流用した別人と見るのが自然だろう。 具体的にはこちらはもみあげが前に突き出た形状のかなり短いおかっぱ+カチューシャという出で立ち((他藤子作品でいうと『ウメ星デンカ』のみよちゃん、『バケルくん』のユミ子、『T・Pぼん』の白木陽子のような髪型。))である。 あとそもそもこちらの本名は「みき子」である((「パニックがおきた!」の回で祖父が「みき子」と呼んでいる。))。 なお、「ようじえほん」時代の頃はヒヒ山・ラッキョともに未登場で、名前不詳((というより『ようじえほん』時代はポコニャンと太郎含め全員本編で名前が出る場面は一切ない。))の『パーマン』のみっちゃんや『キテレツ大百科』のみよちゃんのような髪型の少女が準レギュラーで登場していた。 ・&bold(){ラッキョ} スネ夫枠。名前(あだ名?)は「他人の夢をみる」が初出。 8ミリカメラやら鉄道模型やらを自慢するなどやっていることはスネ夫と一緒であるが、口元にしわがあるため妙に老け顔である。 ・&bold(){ヒヒ山} ジャイアン枠。名前は「黒べえをすくえ!」が初出。 太郎の持っているものを強奪したり、自身の意に沿わないラッキョをぶん殴ったり、たまには気前が良かったり((良い釣り場を教えてくれた太郎へのお礼にマンガやプラモを渡すなど。))と典型的なガキ大将ムーヴを見せる。 なお、変な名前だがあだ名ではなく本名(の姓)であり、本人の家の&bold(){表札に「ヒヒ山」と書いてあった}((「黒べえをすくえ!」))。 ・&bold(){三郎} レギュラーとモブの境界線付近の時々いる眼鏡少年(サンバイザーのないキテレツのような容姿)。名前は「雲になって・・・?」が初出。 比較的目立つ「ぼくたちだけの家」では、皆でマンションを作る際に参加((冒頭に出てくる「離れに個室があるのび太似の少年」と紛らわしいのだが、それだと自分の部屋を求めてここに入居しようとする理由がおかしいのと、眼鏡の形状が異なる(のび太似の少年が丸・三郎は上部が平らな半円)ので別人。))して間取りを設計し、入居後は引っ越し届を友達あてに書いていたなど几帳面なキャラ。 他にもおねしょをしたことを律義に日記に書いていたこともある((「雲になって・・・?」))。 *テレビアニメだニャン 1993年から1996年の間にNHKにて『ポコニャン!』のタイトルで10分枠のアニメで放送された。 1994年まではNHK総合テレビで平日17:50から放送されたが、以降は再放送も含め放送枠をNHK教育テレビに移して放送されている((1994年度は8:50枠と17:25枠の1日2回放送されていたが、1995年度は夕方枠のみの放送となった。))((その時期に総合テレビにて長らく放送されていた平日夕方の子供向けのアニメなどの番組や『おかあさんといっしょ』が大相撲本場所や高校野球の中継および国会中継による休止の頻発を避ける目的で教育テレビに相次いで移行。現在のEテレに至るまで続く子供番組のゾーンが確立された。))。 エピソードは全170話だが、30分アニメに換算すると57話ほどになる。 藤子・F・不二雄先生が亡くなる直前の時期だった当時は[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]や[[キテレツ大百科]]、[[モジャ公]]等といった藤子アニメが放送されていたため、本作はそれらと差別化を図るために全面的な改変が成されているのが特徴。 ほとんどが[[アニメオリジナルエピソード]]((ただし第14話「水ぞくかんをつくるニャン」は原作連載最終回「水ぞくかんをつくれ!」、第105話「ポコニャンがあぶないニャン」はぴっかぴかコミックス版の最終回「魔の手がせまる!」、第107話「おさわがせカメラだニャン」は『希望の友』の初回「美人にとれる!」など発端やオチが若干違うものの原作の回をなぞった物もある。))でキャラクターもポコニャン以外全員再設定、特に[[主人公が男の子ではなく、女の子に変更されており>メディアミックスに伴う別人化]]、[[チンプイ]]や[[エスパー魔美]]と同じ女の子が主役となる藤子作品では珍しい構成となっている。 このアニメのイメージのためか、原作主人公の太郎のことを知らないという人も多い。 内容は全体的に幼児向けではあるものの、そこは藤子作品であり、中にはブラックジョークに溢れたエピソードも散見される。 また、大事MANブラザーズバンドが手掛けた主題歌「賽は投げられた」は歌詞も曲調もやたら大人向け。 ED曲も、ターゲットである子供より父親に刺さりそうな「おやじと話す」、人間に化けたポコニャンにユウがひたすら結婚を迫る「けっこんしようよ」、ミキが全裸で踊るという今では放送できなさそうな「湯あがりハッスル」、歌詞の半分以上が謎の言葉という「ポコニャラ音頭」((作詞は藤子・F・不二雄先生ご本人))と際物揃い。普通にかわいらしい歌の「幸福(しあわせ)のプレゼント」がむしろ異彩を放っている。 なお、OPとEDのテロップは従来のようなフィルム焼き付けではなく、VTRテロップが用いられている((「ポコニャラ音頭」を除き、カラオケのように歌に合わせてオレンジ色に着色されていくものだった。))。これは2年後にアニメ化された[[モジャ公]]も同様。 基本的には一話完結だが『鏡の国編』や『魔人編』など、数話に渡って展開される中編ストーリーも数少ないながらも作られた。 1997年には第54話「恐竜がうごいたニャン」が、アニメ映画「天才えりちゃん金魚を食べた」と同時上映された。 ソフト化はビデオではフル収録版が発売されるも、DVDでは2010年の『藤子・F・不二雄アニメキャラクター大集合』(3巻)と『藤子・F・不二雄TVアニメアーカイブス』、2018年の『藤子・F・不二雄 TVシリーズ 8キャラクターズ 名作コレクションDVD』に一部話数が収録されたのみ。 NHKの番組公開ライブラリーでも『[[おばけのホーリー]]』等と共に初期回が公開されており、2025年現在Prime Videoでは全話視聴可能である。 後年、藤子・F・不二雄ミュージアムの上映アニメでは原作版ベースでアニメ化されており、ミュージアム限定で藤子・F・不二雄大全集の別カバー版も発売された。 *登場人物だニャン(テレビアニメ版) ・&bold(){ポコニャン} 声:三田ゆう子 主人公。タヌキのようなネコのような不思議な生き物。&s(){ある意味、ドラえもんに喧嘩を売っているとも。} ハイキングで出会った木の葉ミキと友達になり、一緒に暮らすようになる。一応、ペットとして扱われている様子。 アニメでは[[語尾]]に「~ニャン」と付けて話す。 『へんぽこりんパワー』という魔法を使い、変身から巨大化、[[無機物に命を与えたり>無生物さいみんメガフォン]]、別の異世界に移動までしたりと文字通りの変幻自在な万能の能力を発揮できる。 尻尾が汚れてたりするとパワーは上手く使えない。 時折、パワーの影響を受けた物が暴走して手が付けられなくなることも。 ポコニャンがパワーを使えることや喋れることはミキしか知らず、周囲の人間は基本的にその秘密は知らない。 知能は良くも悪くも幼稚園児並みで空気を読まなかったり、悪人に騙されたりすることも多い。 珍しい生き物だということが知れ渡っているのか、時々悪人にさらわれそうになることもある。 (大抵はポコニャンのパワーで脱出してくる。) 原作での喋る方は前掲の通りだが、アニメではミキとのみ会話が成立する。 また体の色も原作は&font(#ff84cb,b){ピンク}だが、アニメでは&font(#ff7800,b){オレンジ}。他に原作だとパンツ着用だったのが、アニメでは肩掛けズボンになっているというのが相違点。 ・&bold(){木の葉ミキ} 声:平松晶子 もう一人の主人公。水色のポニーテールが特徴な小学一年生の女の子。 活発な性格でクラスのアイドルのような存在。秀作や菊の助ら男子達とも仲良し。 ドラえもんで言うしずかちゃん的なポジションであるが、主人公ということもあり、のび太のようなドジでポンコツな面もある。 友達になったポコニャンは弟分のような関係で、パワーを使えることは周りには秘密にしている。 一度、山に帰ってきたポコニャンと一緒に一時的にへんぽこりんパワーを使ったことがある。 最終話では親の都合でアメリカに転校することになり、ポコニャンとも別れることになった((ただし2、3年で戻ってくるらしい。))。 ・&bold(){花田菊の助} 声:桜井敏治 ミキの同級生の大柄な体系の男の子。 藤子作品でお馴染みのガキ大将枠のキャラだが、性格は全く逆で温厚な人柄。 エスパー魔美で言えば高畑に近いが別に頭は良くない。 「菊の助、○○~」というのが口癖(○の中には「感激」などの感情が入る)。 実家は花屋で、ジャイアンと違って店番もちゃんとする点はキテレツ大百科のブタゴリラに相当する。 ・&bold(){檜秀作} 声:柏倉つとむ ミキの同級生の男の子。 眼鏡をかけており、家は金持ちでマンション暮らし。 ドラえもんのスネ夫に相当するが、多少嫌味な所はあれどスネ夫のような意地悪はせずミキ達とも普通に仲が良い。 小学一年生ながら発明が趣味で、パソコン((「コン太」と名付けている。))も所持していたりとインテリな一面もある。 妹にユウがおり、かなり気苦労をしている。 ・&bold(){檜ユウ} 声:小林優子 秀作の妹。幼稚園児で金髪が特徴。いつも赤い園児服を着ている。 腕白で我が儘な性格をしており、ポコニャンのことを「ニャンポコ」と呼びよくいじめているが、どちらかと言えば遊び相手として見ている様子。 ポコニャンのパワーの秘密を知る数少ない人物で、作中では秘密を探ろうとビデオ撮影を試みたこともある。 まだ幼稚園児であることを差し引いても、ドラえもんのジャイアンに[[パーマン]]のガン子、さらには初期の[[ジャイ子]]とそれぞれの悪い部分が全て集まってしまったようなキャラになっており、作中では屈指のトラブルメーカーの一人。 仮にも年上であるミキ達にも全く遠慮をしないのはもちろん、ペットのオウムに飴玉を食べさせて窒息させかけたり、マラソン大会で平気でズルをしたりと問題行動がかなり多い。 自分が原因で起こしたトラブルも逃げてポコニャン達に押し付けることも多々ある。 さらにはポコニャンのパワーの産物でなければ、大事故に繋がる事態までも引き起こしたほど。 また、番組の終わりにある「ポコニャンスロット」ではハズレ時に登場するキャラクターになっており、アニメスタッフの目線でも悪役のような位置付けだったことが伺える。 一方で、冒険要素のある中編では精神的に幼く泣いてしまうポコニャンを叱咤したり、巨大な敵に踏みつぶされそうになるポコニャンに危険も顧みず駆け寄る男気(女の子だけど)を見せるなど、別ベクトルでのジャイアンらしさを発揮することもあった。 ・&bold(){桜アタリ} 声:白石文子 ミキの同級生で、三つ編みのおさげ髪の女の子。 おっとりとした性格で、占いが趣味。何故か占いはよく当たる。 ポコニャンのパワーで、積み木で出来た「理想のアタリちゃん」というのが出てきたこともある。 ・&bold(){楠木ノボル} 声:[[三木眞一郎]] ミキの同級生の男の子。 青い髪をしたイケメンでミキとも仲が良いが、登場回数はアタリよりも少なくかなり空気。 家が空き巣に狙われたこともある。 ・&bold(){木の葉ミドリ} 声:向井真理子 ミキの母親。 専業主婦で夫のことは名前で呼ぶ。 趣味はテニスで、作中ではよくテニスコートでプレイをしている姿が見られる。 ・&bold(){木の葉シゲル} 声:[[江原正士]] ミキの父親。職業は会社員。 愛妻家でミドリとの夫婦仲も良好。 愛車を持っており、休日は家族を連れてドライブやハイキング、キャンプにも出かけたりと家族サービスは良い。 スポーツから料理、さらには歌まで下手と様々な面で音痴な所がある。 ・&bold(){いっぽんぎ幹の介} 声:[[肝付兼太]] ミキの母型の祖父。夫人とは既に死別している。 頑固で捻くれた性格をしており、嬉しい時でも素直になれず[[逆のことを口にする>ツンデレ]]ことが多い。 元警察官で、ポコニャンがパワーを使う秘密を知る数少ない人物((ポコニャンが警官に変装した時は手帳を見せないことから偽物と見破った。))。 ポコニャンのことは化け狸として認識している様子。最終話ではミキ以外に会話ができるようになった。 登場初期は頑固というよりは頑迷でミキ達にも煙たがれるなど難のある人物だった((原作の太郎の祖父も頑固な人間で「夏は暑くて当然なのでクーラーはつけないのが正しい」とするような人間だった(「やせがまん」)のでそれをなぞった模様。なお、この回はアニメの第59話「夏は寒い?ニャン」のベースになっている。))が、 中期以降は厳格な面はありつつも道理を弁えるようになり、ミキ達と一緒に遊んだり、時には童心に戻ったりと真っ当なおじいちゃんらしいキャラに改善される。 演者の肝付氏は、大山ドラのスネ夫役を始めとして、日テレ版のジャイアン役やパーマンのパーやん役やキテレツ大百科の勉三役も勤めており、藤子作品の常連でもある。 ・&bold(){若葉モモコ} 声:[[島本須美]] ミキのクラスの担任の先生。 ミンキーモモやハマーン様みたいな特徴的なピンク髪をしている。 ・&bold(){チンプク} 声:江原正士 中期から登場したピンクの太った野良猫。血統種付きの猫らしく、色違いの猫が作中に登場している。 普通の猫のはずだが「チンプクメゲレンコ」という珍妙な鳴き声(?)を発したり、当たり前のように二足歩行をしたりと生態は謎に包まれる。 基本的に動物達とは自然に意志相通が図れるポコニャンだが、何故かチンプクとのみ相通ができない。 首輪はしているがどうやら捨て猫のようで、ミキ達の街を徘徊している様子で住民からはそれなりに有名なようである。 ユウに並ぶ作中屈指のトラブルメーカーで、ポコニャンのおやつを横取りしたり意地悪をするだけでなく、人間の食事の盗み食いや器物損壊までしたりと作中で起こしたトラブルは数知れない。 余談だが、声優の江原氏は同じNHKで近い時期に放送されていたアニメ「おばけのホーリー」でも、普通の猫のはずなのに妙に人間じみていて主人公に意地悪するキャラクター「ニャンギラス」を演じていた。 ・&bold(){魔人} 魔人の国編に登場した敵キャラクター。 黒いピエロのような巨漢で、巨大化もできる。 電気を操る能力を持ち、触角から放ったり雷を落としたりと変幻自在。 電気をエネルギーにしているので、電池を食べて補給しないとパワーダウンしてしまう。 魔法の国の王子に仕えており、魔法の国の子供達からオモチャを取り上げて大暴れしていた。 放っておけばミキ達の世界にも干渉しようとしていたとされる。 *アニメ版最終話について 本作は全170話あるが、10分番組を月から金の週5回放送なので本当は3クール分ぐらいしかない所を再放送を繰り返し3年近くも放送していた。 しかし、同じように再放送がしつこかった藤子アニメの『キテレツ大百科』と違い、放送順番が極めて不安定だったため 物語の締め(ミキとポコニャンの別れ)である「さよならはスタートニャン」が第148話、最後(170番目)に初回放送されたエピソードは「おじいちゃんの交通安全だニャン」となっている。 原因はNHK総合テレビの初回放送時は臨時ニュースやスポーツ中継などで度々放送が休止となる憂き目になっており、いくつかのエピソードが未放送となってしまっていた。 NHK教育テレビに移行した後に再放送や未放送を含めた全エピソードが話数をシャッフルして放送された結果、このような事態になっている。 また結果的に再放送が何度も行われたこともあって、ポコニャンの正式な最終話がどういう物なのかがよく分からないという人も多い様子。 *余談 原作の『ようじえほん』版が『&bold(){ぽこにゃん}』、『希望の友』版が『&bold(){ポコニャン}』、アニメ版が『&bold(){ポコニャン!}』と、実は全ての媒体によって微妙にタイトルが異なっていたりする。 #CENTER{#bold(){ぽんぽこぽんの、へんぽこりんの、ニャーン! 追記・修正ポコリン!} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポコニャン!/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - これまた懐かしい項目を 爺さんがクーラーつけずにダウンする話とお母さんの着た服が雨にぬれるとやばいというような話を覚えている -- 名無しさん (2025-02-10 00:39:25) - ユウは専用エンディングがあるから、厄者と扱われてるけど、別に嫌われてはいないと思う -- 名無しさん (2025-02-10 08:21:19) - 小学生のノボル役が、どちらかと言えば大人っぽい役のイメージが強い三木氏と言うのは以外なキャスティング!後、ポコニャンは魔法が使えるのだからユウに対抗、出来るのでは・・・! -- 名無しさん (2025-02-10 09:15:17) - 大事MANブラザーズバンドのOPが、明らかにキッズアニメ向きじゃない。 -- 名無しさん (2025-02-10 12:17:04) - ゲームが異常なくらいプレ値がついてるやつ -- 名無しさん (2025-02-10 12:28:10) - エンディングのアニメがポコニャンとミキがお風呂に入っているもので、なんか見ていると気恥ずかしくなってきた覚えが…… -- 名無しさん (2025-02-10 12:32:49) - アニメの印象が強いが、どら焼き屋さん物語に登場するのは残念ながら(?)原作の方だ。 -- 名無しさん (2025-02-10 12:45:23) - 湯上がりハッスル、最終的に大事なとこは湯気で隠れてるからセー…なわけねーだろ!まだおおらかな時代だったのですなあ -- 名無しさん (2025-02-10 16:47:48) - ( 真相は辛かったけど)「大きな古時計の思い出 」のエピソードも印象深かったな....。 -- 名無しさん (2025-02-10 18:56:20) - ↑2 冒頭のミキちゃん上半身裸だったわ -- 名無しさん (2025-02-10 23:27:06) - 原作読んだらポコニャンの可愛さに死ねる -- 名無しさん (2025-02-11 13:39:53) - アニメ版に於けるインスタントカメラの話だけ見た事がある。ポコニャンがイケメン化してたのかなり笑ったわ -- 名無しさん (2025-02-11 14:01:34) - ↑その回は『希望の友』の第1回がベースだったと大全集で知った。意外に原作なぞった回あるのね・・・ -- 名無しさん (2025-02-11 15:59:37) - 原作のポコニャンだいたい笑ってるから非常に癒される -- 名無しさん (2025-02-11 21:45:47) - ごきげんようで小川菜摘が挙げた話の中に、幼い息子が「ポコニャン見たい」と喚いて、番組を知らない旦那の浜田雅功が「そんなにポコチン見たいなら見てもらえ」と息子のズボンを下げたっていうのがあったのを思い出してしまった -- 名無しさん (2025-02-11 22:41:56) - 原作成分が少なかったので追記してみた…がポコニャン以外の説明が薄いのでもっと上手い書き方が思いつく人がいれば何卒… -- 名無しさん (2025-02-12 19:16:46) - 最終回の記憶がない -- 名無しさん (2025-02-12 19:24:00) - ポコニャンの模様ミスのように書いてるけどポコニャン -- 名無しさん (2025-06-07 21:25:05) - ポコニャンの模様ミスのように書いてるけどポコニャン は猫要素も入った架空動物だからワザとそういうデザインでしょ -- 名無しさん (2025-06-07 21:27:53) #comment() #areaedit(end) }