&font(#6495ED){登録日}:2025/04/22 Tue 04:15:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(24){&bold(){&color(#F54738){&ruby(ヤクソギ){約束}の!}}} &size(24){&bold(){&color(#F54738){大切さを!}}} &size(24){&bold(){&color(#F54738){叩き込む必要が!}}} &size(24){&bold(){&color(#F54738){あったからなァ!}}}} 捨て犬とは、『[[Library Of Ruina]]』に登場する組織、及びゲストのカデコリである。 *概要 一言で言えば半グレ、もしくはストリートギャングといった感じの組織。 全員が筋骨隆々で、目立つ入れ墨やシルバーアクセ等で飾った「それらしい」見た目をしている。 作中の舞台となる「都市」、その「裏路地」に幾多にも跋扈する「組織」達。 その「組織」の一つである彼らは、頂点に立つ5つの巨大組織「五本指」の一つである「親指」の影響を強く受けている。 ただし正確には親指傘下の「黒雲会」というヤクザの鉄砲玉といった感じ。 黒雲会は捨て犬以外にも「錆びた鎖」などのストリートギャングをいくつか従えており、先鋒として敵対組織に送り込むことが多い。 またこういった組織の例に漏れず、フィクサー事務所の汚れ部分を対応することもある。 捨て犬(というか後述するギョンミ)の場合は「ツヴァイ協会」のウォルターと個人的な繋がりを持っていた。 表をウォルター、裏を彼らという感じで対応していたようだ。 親指や黒雲会が「上下関係に&bold(){死ぬほど}厳しい」組織なのは周知の事実であるが、それは下部組織である捨て犬にも当てはまる。 捨て犬のメンバーはそのほとんどが裏路地最底辺の「ネズミ」出身者。 だが彼らは自分たちより弱いネズミから決して安くはないみかじめ料を巻き上げている。 ネズミである者達が「金を納めないと殺される」と怯えている様子から見ても、「約束」を守れなかった者がどうなるかは薄々察することができる。 この「都市」でネズミは大金を差し出し貧困の中で這いずるか、暴力組織の一員となり命がけの仕事を行うかの嫌な二択を迫られているのだ。 それでも後者のほうが「&bold(){何処かに属してる分いくらかはマシ}」と選ぶ人が多いのだとか。 そして上部組織である黒雲会もまた捨て犬から高額な上納金を徴収しており、金を稼ぐ為に彼らはシノギとしてせっせと働いている。 自分たちがネズミにそうしているように、黒雲会から彼らはそうされている。もちろん、支払えなければ親指関連組織特有の血みどろな制裁が待つ。 結局のところ、黒雲会からすれば彼らもまた組織名通りの「&bold(){いつでも捨てることが出来るような犬}」でしかないのだ。 ネームドで登場するのは恐らく幹部級かリーダー格である3名。そのほかにも何人か組織員がいる模様。 「図書館」が「都市伝説」となり「ツヴァイ協会6課」の接待を終えた後、ルートが二つに分かれることになる。 右側はかの[[Warp列車>Warp列車(Library Of Ruina)]]に関するストーリーの導入部ともなる「奥歯事務所」。左側がこの項目の「捨て犬」の接待となる。 こちら側は裏路地のルールと様々な組織の有り様、そして段々見え始める五本指の影響などについての導入部となる。 ゲーム進行の為にはどちらの接待も必要にはなるので、選択式にはなるが取捨選択ではなく「どちらに先に挑むか」という選択である。 この二つの接待を完了し、次の「都市疾病」へと上がればコアの帰属という重要なシステムが解禁されるのだが…… &bold(){この「捨て犬」の接待はそれに至るまでの序盤最後の壁と言える。} *接待:捨て犬 舞台の数は2。 前哨戦として1舞台目にモブ捨て犬組員×3との戦闘がある。 だがこのモブ組員からしてHP50/混乱抵抗値24と、明らかにツヴァイ協会6課のモブ達より強い。 使ってくるバトルページにも「乱入」という対処に困るようなページがあり、油断するとここで消耗してしまうことになる。 そして2舞台目にネームド3人との戦闘となる。 &bold(){・ギョンミ} #center(){&size(24){&bold(){&color(#F54738){このガキどもには!}}} &size(24){&bold(){&color(#F54738){約束ってのが!}}} &bold(){&color(#F54738){……どれだけ大事か思い知らせてやんねぇとなぁ。}}} 「捨て犬」をまとめているリーダーと思しき筋肉質の大柄な男。 常に薄ら笑いを浮かべているが、凶暴な激情家。 ストーリーはツヴァイ協会6課の生き残りの面々を彼が直々に殴り殺しているという物騒な場面から始まる。 記事冒頭のセリフも彼の発しているものであり、&bold(){一言ごとに打撃音がする。} 「約束」を大事にしているようで、事あるごとに「約束」の言葉を発する。 アートブックにて明かされた嫌いなものには「約束を破ること」というものがあるほど。 雰囲気や言動から「粗暴」「乱暴」の一言が似合う彼だが、 ・後述するディーノに身体強化の効果がある刺青を入れることを勧めている ・一見ただのアクセサリーのように見えるが、特殊な能力を有した製品を使用している ・そもそもツヴァイ6課の生き残りにただ八つ当たりしているだけのように見えて、ちゃんと次のアテ(「図書館」の招待状)を確保している と、ただの乱暴者では収まらない。 アンジェラの案内に対しても「うぜぇ」「黙れ」「時間がねぇ」とゴリ押しで無視し、即座に探索に移れるようにしている。 そして、&bold(){この接待が「序盤の壁」となっている大体の理由がこいつの存在。} デッキを確認したプレイヤーの目にまず飛び込んでくるのはこんなバトルページ |くどい!|コスト3|使用時|このページのすべてのダイス威力-2| |~|~|打撃|&font(red,b){5-10}| |~|~|斬撃|&font(red,b){5-10}| |~|~|打撃|&font(red,b){5-10}| ……うん、この時点のバトルページとしては数値がおかしい。 幸い使用時に威力が下がる効果があるので、&bold(){ただ使われただけなら}実質3-8のダイス3つにはなる。 それでもこの時点でまともにぶつかることは考えない方がいい。 そして太字に嫌な予感がしたそこの貴方。 もう一つこんなバトルページがある。 |乱闘|コスト3|使用時|このページは全ダイスを除去する。その後、手元から本来のコストが4以下のページ1つをランダムに選び、そのページのダイスを追加する。(反撃を除く)| |~|~|打撃|3-6 的中 光1回復| |~|~|斬撃|2-8| |~|~|斬撃|3-5| |~|~|斬撃|3-6| この時点では脅威の攻撃ダイス4つのバトルページである。 ただこちらは使用時の効果を見ると分かるように、そのままでは使えない。 「乱闘」そのものを使おうと思ったら手札に「乱闘」がもう一枚でもないとダメなので、コンボ用ページと言えるか。 しかし、ここで出てくるのが先述の「くどい!」である。 もし「乱闘」の効果で「くどい!」のページのダイスがコピーされた場合、&bold(){&color(#F54738){5-10のダイスがそのまま3つ飛んでくることになる。}} そしてギョンミのデッキであるが、&bold(){上記の2種それぞれ4枚だけである。} &bold(){&color(#F54738){上記の2種それぞれ4枚だけである。}} これが何を意味するかと言えば、弱いバトルページを出してくるというあからさまなCPUの「隙」が彼には存在しないということ。 光さえあれば強力なバトルページのどちらかが容赦なくぶっ飛んでくるのである。 一見するとどちらもコスト3なのですぐに光切れになりそうに見える。 しかしここで重要になるのが、この時点で3まで上がる感情レベルの存在。 マッチや敵味方の死亡で主に発生する感情レベルの上昇には、&bold(){光の最大値が1上がったうえで全回復する}という効果がある。 つまるところ重いコストを感情レベルの上昇で踏み倒すという、システムを味方にとった戦法を感情レベルが上がり切るまで徹底してくるのだ。 &s(){感情レベルの!大切さを!叩き込む必要が!あったからなァ!} ちなみにプレイヤー側のデッキは同一バトルページは最大でも3枚、初期デッキは9枚で固定。 9枚を下回る場合、強制的に最弱のバトルページがねじ込まれる仕様となっている。 このギョンミの例のように、敵側のデッキ枚数/ページ上限/初期デッキに何が投入されているかはプレイヤー側とだいぶ異なることが多い。 面倒臭いかもしれないが、初めて行う接待の時は相手のデッキはしっかり確認しておこう。 そして忘れてはならないのは、相手するのが彼一人ではないということ。 ・&bold(){ズールー} #center(){&bold(){残るは親指に粛清されるだけだな。}} 黒いマスクで口元を覆い隠した、こちらも筋肉質なスキンヘッドの男。 ギョンミを呼び捨てで呼んでいることから、立場としては対等に近いのだろう。 彼の特徴は「強烈な一打」(4-12)と「破壊の一撃」(打撃1-15)というダイス目結果が計算しにくい爆発力を持ったバトルページを複数持っていること。 幸いこれらのバトルページはダイスが1つだけなので、不安なら防御ダイスで凌ぐのが手っ取り早い。 しかし真っ向勝負を挑んでしまうと、ダイス目が爆発した際に大変なことになる運ゲーになる。 &bold(){・ディーノ} #center(){&bold(){そういうことか。アテがあったってわけか。}} 前述の二人に比べると細身な印象の男。 上半身は裸で、腕を中心に刺青が入っているのが分かる。 細身といってもやはり鍛えられているのか筋肉質。細マッチョというところか。 彼の所持するバトルページは先述の二人と比べると爆発力と言える物も一見して分かりやすい脅威に見える物も無い。 ただ、麻痺の付与がついている「これで終わりだ」(4-6/3-5)を筆頭に安定したダイス目のバトルページで勝負してくる。 というわけで 「分かりやすく強力なバトルページをとにかく連打するギョンミ」 「爆発力のある読みづらいバトルページを多用するズールー」 「隙あらば麻痺を叩き込んでくる終始安定しているディーノ」 と、中々に厄介なチームプレイを見せてくれる。 攻略としてはギョンミを集中砲火して早期に落とすか、それ以外の二人を早期に落とすか。 とにかく最初に挑む時には欲張ったら死亡フラグ。 ダイス目の暴力で一人ずつ約束の大切さを叩き込まれることになるだろう。 *ページ性能 そんな彼らのページについてだが、序盤の壁を乗り越えたご褒美なだけあってか中々に優秀。 速度は基本的に2以上、混乱耐性もそこそこ良い感じ。 特にギョンミのコアページにはパッシブとして常に速度ダイスが+1される「速度」が付いている。 それまでは相手の特権であった複数ダイスの判定がついにこちらにも解禁されるのだ。((この段階で手に入るコアページだと他にはウォルターやオルガくらい。彼らもギョンミと同じ強敵である。)) 加えてそのターンにページ消費をしない場合は光を1回複する「休息」というパッシブもある。 ディーノはマッチ勝利時に追加ダメージを与える「2段蹴り」、ズールーは幕開始時に25%の確率で光を回復する「深呼吸」のパッシブを持つ。 ギョンミやオルガなどの「速度」持ちの強いコアページにこれらを帰属で移植してやるのも悪くない。 特にズールーの「深呼吸」+ギョンミの「休息」の組み合わせは光の回復効率が良く、強いページを切りやすくなる。 総じて、脳筋一辺倒ではなくしっかり考えて動けるインテリ系半グレを体現していると言える。 爆発力に秀でる「奥歯事務所」の面々とは対照的な安定した強さを持つ為、「都市疾病」攻略に向けて集めておいて損はしない。 そして何よりも&ruby(人によってはデメリット){このコアページの強み}、それは…… #center(){&font(20,b){装着者の首から下がムキムキマッチョになる。}} もう一度言う。&bold(){装着者の首から下がムキムキマッチョになる。}冗談抜きで。 くたびれたおっさんな[[ローラン>ローラン(Library of RUina)]]だろうと、華奢な[[ホドちゃん>ホド(Lobotomy Corporation)]]や[[マルクトちゃん>マルクト(Lobotomy Corporation)]]だろうと、一般司書だろうと。 このコアページを着けると例外無く&bold(){ぱっつんぱっつんの黒シャツ姿のマッチョボディが約束される。} ディーノなら&bold(){上半身裸の細マッチョ}、ズールーなら&bold(){タンクトップのゴリマッチョ}になれる。 そんなクソコラめいたシュールな姿はプレイヤーの腹筋へ致命的なPALEダメージを生じさせた。 一部では「筋肉もりもりくそつよホドちゃん」というミームまで生まれたほどである。 ゲームが進めば流石にスペック不足になるが、キャラクターには保有コアページの見た目だけを設定することも可能。 やろうと思えば&bold(){いつでもマッスルが約束されている。} 笑いが欲しいプレイヤーはお試しあれ。 逆に「性能はいいけどマッチョにしたくないなぁ」と思った人もこの機能でガワだけを変えられるので、性能だけ約束マッスルにする事も可能。 一方でバトルページについてだが、前述した「くどい!」や「乱闘」ももちろん使うことができる。 ということはギョンミがやってきた常時高火力ぶっぱ戦法も出来るのでは……?と思う人がいるかもしれないが、残念ながら完全再現は不可能。 というのも彼の火力を支えていた「くどい!」のレアリティが芸術クラスに設定されており、こちらが使う場合は1枚しか入れることができない。 さらに「乱闘」も相手とは違い入れれるのは3枚までが限界。 とはいえ「乱闘」3積み+「くどい!」+コスト3以下の攻撃ダイスに秀でたページ複数に絞った構築で擬似的に再現できないこともない。 この構成でもムラはあるが火力は出せる。 多少は精度が落ちるが、相手に約束の大切さをぶち込んでやろう。 *余談 実は開発者の中に「ギョンミ」さんという同名のデザイナーの方がおり、キャラのモチーフともなったことがアートブックにて語られている。 プレイヤーに印象深くなったせいか、ファンの間では「約束」や冒頭のセリフなどが半ば構文のように使われたりしている。 開発側がアップデートのことを「約束」と呼称したりするなどしていたりも。 なお開発側としてもギョンミにここまで関心が集まったのは予想以上だったとのこと。 Switch版での日本語ボイスについても、&bold(){韓国語がそのまま日本語に変わったレベルで元音声にそっくりな声}となっている。 こちらでは冒頭に挙げた発言のラストで「あったから……なぁ!!!」と、ちょっとタメてから一発かましている微妙な違いもある。 #center(){&size(24){&bold(){&color(#F54738){このアニヲタどもには!}}} &size(24){&bold(){&color(#F54738){追記修正ってのが!}}} &bold(){&color(#F54738){……どれだけ大事か思い知らせてやんねぇとなぁ。}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ストーリー的には道端の草みたいなもんのにキャラ付けだけで人気上位に食い込んでくるやべーやつ。ストーリー上で最初に遭遇する変態ってのもあるだろうが -- 名無しさん (2025-04-22 13:18:41) - ヤクソギ!! -- 名無しさん (2025-04-22 14:18:18) - 直近の強そうなコアページのウォルター使うと打撃弱点だからダメがデカくなりすぎて死ぬんだよな。自分はここで耐性の大切さを教えてもらいました。 -- 名無しさん (2025-04-22 19:46:38) - ↑ 耐性の!大切さを!叩き込む必要が!あったからなァ! -- 名無しさん (2025-04-22 20:28:45) - 右の奥歯事務所攻略してから来た方が基本的には楽という、攻略の順序の大切さも教えてくれる都市きっての紳士(嘘) -- 名無しさん (2025-04-24 00:42:05) - なんでこの記事ができたんだ…(困惑) -- 名無しさん (2025-04-24 01:34:28) - ↑3 耐性無視してウォルターの防御ダイスプラス1のパッシブで勝ってたわ。ダイスで負けなきゃ耐性キツくてもいけることを教えてくれる相手だったよ(違) -- 名無しさん (2025-04-24 06:34:03) - リンバスでテインがホンルの人格として出てきたときに序盤のやられ役とは思えないほど強く魔改造されてたし、そのうちギョンミも誰かの人格として魔改造性能されて出てくるんじゃないだろうか 今のところヴァルプルギスのルイナ由来ってそこそこ危険度ランクが低い?のがメインだし -- 名無しさん (2025-05-23 20:44:08) #comment() #areaedit(end) }