モスク・ハン

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モスク・ハン - (2025/06/17 (火) 17:58:11) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2025/04/27 Sun 19:07:28
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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#center(){&font(b,#e62600){俺の理論を応用して、ガンダムの動きを速くしようっていうんだ。}}  


&bold(){モスク・ハン}とは『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物。
CV:徳丸完、菊池康弘([[機動戦士Gundam GQuuuuuuX]])


*【概要】
地球連邦軍の技師で電磁工学を専門としている技術者。オーガスタ研究所に勤務しているらしい。
彫りの深い顔に太い唇が特徴的で、言動も何処か高圧的。
部下に多数の技術者を連れておりその腕前はかなりのもの。
…であるが科学者気質であり、誤解を招くような事を言いがちな男である。
だが決して悪人ではなく、他人に対しては非常に不器用ながらも気遣いを見せることもある。


*【来歴】
主人公[[アムロ・レイ]]の急成長する操縦技術に[[RX-78-2ガンダム]]がついていけなくなった第40話にて登場。
アムロ達の前に急に現れ、&s(){ほぼ同じ顔の}部下たちを連れてガンダムに何かしらの細工を始める。
それは「マグネットコーティング」と呼ばれる新技術
疑問に思うアムロに対し[[ブライト・ノア]]が説明するも「ま、油を指すようなものだ」…と良く理解してない風であった。((実際は関節部分に磁気を帯びさせ、磁力反発の要領でパーツ同士を『浮かせて』摩擦を減らして駆動を滑らかにするので、あながち間違ってはいないのだが。))

その後アムロはモスクと話すが、根っからの技術者気質である彼はついつい
&font(b,#e62600){「今回のデータだけは何らかの方法で私の手元に届けてほしいものだな」}
と漏らしてしまう。
曰くこのマグネットコーティング、碌なテストもしない机上の空論なのである。
この言い分は要するにパイロットは死んで良いとも取れる言葉である。
……のだが、戦いの中で様々な人間と接しており、そして何よりこういう[[科学者気質な人間>テム・レイ]]の事をよく知るアムロは
&font(b,#007bbb){「だから人の本音というのは聞きたくありませんね…」}
と、怒ったり不機嫌になったりせずに呆れたような答えを返した。
モスク本人もそういう気質は自覚しているのか&font(b,#e62600){「全くだ」}と返す。

別れ際、アムロに対して&font(b,#e62600){「必ず生き延びてくれよ!」}と激励を込めるが、向こうからの返しは&font(b,#007bbb){「データを持ち返すためですね」}というもの。
「冷血人間」とからかわれたようなジョークを返されたモスクは&font(b,#e62600){「そう、そうだ」}とこれまた苦笑しながら消えていった。
このやり取りは印象深く、アムロ・レイという主人公の成長を感じさせると共に、モスクも技術者気質ながら他人を全く気遣えない存在じゃないというのがわかる。

だがモスクさん。人間的には多少問題はあれど、技術者としては本物である。
何故ならマグネットコーティングを施されたガンダムは従来から約&bold(){30%}という機体レスポンス向上の効果があり、その後アムロの操縦についていかないなんて事はなく、むしろエースパイロット+最新鋭機という組み合わせ相手でも圧倒するほど。
要するに[[ライバル>シャア・アズナブル]]が[[連れの女の子>ララァ・スン]]に「邪魔です!」とか言われながら[[テーマソング>シャアが来る(楽曲)]]をバックにボッコボコにされた戦いの裏の立役者である。

本編で出てきたのはたった一話、それも前半パートのほんの数分であるが、それでも深い印象を与えたモスク。
たった少しのやり取りで彼の本質がわかる書き方は富野監督の手腕と言えるだろうか。



*【外伝などでの活躍】
・小説版『[[機動戦士ガンダム>機動戦士ガンダム(小説版)]]』
[[ガンダム三号機>G-3ガンダム]]にマグネットコーティングを施すという点は変わりないが、こちらではかなり怒りっぽい人物として登場。
「油を差すようなもんでしょ」は今回アムロが直接博士に向かって発言したが、それで&font(b,#e62600){「いかんかっ、小僧!」}といきなり怒鳴られてしまった。
もっとも、アムロが口答えせずにいると急に上機嫌になったことから「見た目に似合わず、善良な人だ」と内心で付き合いやすい相手だと感じていた。
ちなみに、駆動系の摩擦をなくして、運動性は120から130%ほどはアップするだろうと説明した直後にアムロから「エンジンの強化はありませんよね」と確認された際には、
「俺はエンジン専門じゃないから無理だ」「だいたい、マグネットコーティングをした上でエンジンまで強化したら、Gがかかりすぎてパイロットが死んでしまう」と返している。

・漫画『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』
オーガスタ研究所に在籍していたという設定で登場。
さて、オーガスタ研究所と言えば&bold(){強化人間を研究している}事で有名だが、モスクはそちらの方には関わっていない。
だがグリプス戦役後に閉鎖され職なしになっただけでなく「元オーガスタの研究者」という風評が邪魔をしてなかなか再就職できず、最終的にルオ商会に拾われたようだ。
この漫画での説明によると、本編で行ったマグネットコーティングは、本来なら[[ガンダムNT-1]]を届けるつもりが叶わずに仕方なく行った「付け焼き刃」であることは認識しており悔いていた。
理論を試し結果が出たというのに満足していない辺り、そういう意味でも彼は「本物の技術者」なのだろう。

また部下にはあの[[アストナージ・メドッソ]]がいる。どういう絡みをしていたのか気になるところである。

・『[[機動戦士Gundam GQuuuuuuX]]』
#center(){&font(b,#e62600){まだまだ性能向上は可能なんだ。頼むからデータだけでも持ち帰ってくれよ...}} 

まさかの再登場。&bold(){この項目が立ってから数日後の事であった。}
&s(){そのためコメント欄では「建て主はニュータイプでは」とどよめく事になった。偶然だぞ。}
[[民間の軍事警備会社>PMC(民間軍事会社)]]「ドミトリー」で働いているが、相変わらずの科学者っぷり。
であるが、元々いた連邦軍が負けていたり、理解者に恵まれてなかったりと何処か焦りのようなものが見られるが、同時に素直さも失っていない。
「ドミトリー」が密かに支援するクラン「CRS」のシイコ・スガイの乗る[[gMS-01 ゲルググ>ゲルググ(GQuuuuuuX)]]にマグネットコーティングを施しているが、恐らくマグネットコーティング技術をクランバトルで宣伝する事も兼ねているかもしれない。
…が、シイコは敗死し、乗っていたゲルググも爆散したため、持って帰ってくるべきデータも吹っ飛んでしまったと思われるなど踏んだり蹴ったりな結果で終わってしまった。
ちなみに制作会社であるカラーの遊び心か、心做しか[[冬月コウゾウ]]にそっくりなデザインとなっている。

・『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』
19巻ソロモン編・前に登場。
アニメ版とは大きく容姿が異なり、白衣を着用し、もじゃもじゃ頭と大きな鼻、眠そうな目が特徴のヒゲを生やした&bold(){巨漢}である。基本的には穏やかだが、自分の仕事に口を出してくる者には啖呵を切ることも。
アニメ版の面影はもはや無い。
原作と同様に、ガンダムを改修してマグネットコーティングを施す。その原理をアムロに説明するが、アムロはガンダムを弄られることに嫌気が差しており、喧嘩に発展。
その後駆動実験を乾ドックで行うが、ガンダムが勝手に動き出して制御不能になり事故を起こしてしまった。幸い重傷者は出なかったもののモスクも感電し怪我をする。
出港直前のアムロを見届けるときに必ず生き延びるように言うが、アムロにデータを届けてほしいという本心を見透かされ苦笑いを浮かべた。


モスク本人が出てこない作品でも「マグネットコーティング」が強化パーツで登場する作品もある。
が、一年戦争時の、更に「その場しのぎ」と言われたことから、基本的には運動性、機動性を上げるパーツだが性能は低め。
初期の[[スーパーロボット大戦シリーズ]]では限界反応(各機体に設定されているステータスでこれ以上の数値を持つパイロットの能力を制限してしまう)を大幅に上げる為、特に序盤では重宝する事もある。
また、一部のGジェネだと機体スペックがわずかではあるものの満遍なく上がるという効果になっていた事もある。
このように効果は少なめだがその分安価だったり手に入りやすかったりするため、終盤まで重宝するパーツと言えよう
少なくともデメリットのある事が多い「テム・レイのパーツ」よりかは使いやすい。ある意味では両者の性格の違いが現れている。

*【余談】
&bold(){劇場版では彼の出番が省かれている。}
なのでガンダムはいつの間にかマグネットコーティングされた事となっている。

ガンダムの初期案「トミノメモ」では42話において''帯電磁波の工学的応用''の権威として登場。ガンダムを追い詰めているのがシャアのキケロガである以外は同じ役割だが、
アムロとの対話でテムからジオンのソフィアという男の理論を流してもらったことと、テムがフラナガン機関に[[暗殺]]されたことを告げる役割を持っていた。
ソフィアという人物については後の46話にてソフィア博士が研究機関を通じて数人のエスパーを探し出したというシャアの台詞があるため、
ハン博士が流してもらった理論はマグネットコーティング自体というよりマグネットコーティングによって過敏になった機体に適応できるパイロットの存在に関するものと思われ、
マグネットコーティングがニュータイプと関わりが深い設定はこの頃からあったようだ。
&s(){なぜテムがおそらくフラナガン機関相手に[[スパイ]]みたいなことやってるのかは不明である}。

2025年現在…いや、1980年頃からは主人公機の不調は[[新型機フラグ>主人公機乗り換え]]であるが、1stガンダム放映時は番組タイトルと違う機体の登場はタブーであった。
むしろ改造(というには心許ない戦時中の応急処置)のみでパワーアップするのは、1970年代のスーパーロボット的な展開と言える。
主人公機交代が初めて行われるのは3年後の「[[戦闘メカ ザブングル]]」まで待つ事となる。






今回の項目だけは何らかの方法で追記。修正してほしいものだな


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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 一年戦争末期のわずかなやりとりだけで、「アムロ君のことはよく覚えている、印象的な子供だった」と言っているあたり、マグネットコーティングのやり取りはグッドコミュニケーションだったんだろうな  -- 名無しさん  (2025-04-27 19:26:11)
- 自分も機械いじりでよく知られる若者になるくらいには機械工学の道が好きでペットロボットを独自に改造して製造元が特許を買い取りに来るくらいの出来にしたり軍用の学習型コンピュータの大まかな回路図を書いて通常のコンピュータとの構造と機能の違いを説明できたりとかなり機械工学の道については好きで話もわかる身だった。そりゃ「技術の話もよくわかってくれる腕利きパイロット」なんて技術者からすればありがたい身だよなあ  -- 名無しさん  (2025-04-27 20:04:51)
- 彼といいジオング整備士といい、技術職の人の歯がフルチンだと安心感がある。  -- 名無しさん  (2025-04-27 20:26:10)
- スパロボでは運動性強化パーツとしてはグレードが低い事が多いけど、反応性向上という設定を加味してパイロットの能力を引き出す限界反応の向上という意味では上位パーツ並みだったはず  -- 名無しさん  (2025-04-28 21:07:36)
- ↑上限ギリギリ収まる範囲内で運動性を上げつつ限界反応を高めに上げてくれるからね。機体性能とパイロット能力を無駄なく発揮させられるよう良い感じに調整できるから、フル改造が出来ないF完結編中盤頃とか本当に重宝したわ。  -- 名無しさん  (2025-04-29 13:37:41)
- ...まさか予想してたわけじゃあるまいな?  -- 名無しさん  (2025-04-30 00:55:46)
- 建て主はエスパーか何かか?  -- 名無しさん  (2025-04-30 00:58:02)
- 建て主も「キラキラ」を感じたのかね?  -- 名無しさん  (2025-04-30 01:00:24)
- タイムリーすぎて怖いよ…  -- 名無しさん  (2025-04-30 01:43:20)
- やっぱみんなここ来るよね 建て主何者だマジで  -- 名無しさん  (2025-04-30 01:47:18)
- NTが立てた項目  -- 名無しさん  (2025-04-30 02:31:39)
- ガンダムがなんか言ってたのかなぁ  -- 名無しさん  (2025-04-30 02:38:33)
- スレ立てのタイミングが良すぎる。立て主、まさかアニメの制作スタッフ?  -- 名無しさん  (2025-04-30 05:45:21)
- 建て主もニュータイプでしたか・・・  -- 名無しさん  (2025-04-30 07:11:49)
- メインキャラや名脇役とかでも割と凄いのに完全なサブキャラでこれはNTと言わざるを得ない  -- 名無しさん  (2025-04-30 08:16:25)
- 建て主としては「シャアが来る」の記事に合わせたつもりなんだろなあ、実質マグネットコーティングしたガンダムの処刑用BGMだし  -- 名無しさん  (2025-05-01 10:16:44)
- なんか前回出てくるフラグ立ってたっけ?って思うくらいにはぴったんこなタイミングだな!これにはフラナガン博士も注目ですよ  -- 名無しさん  (2025-05-08 20:48:06)
- ゲルググ壊れたし大損かねぇ …建主はキラキラでも見たんでしょう。ところでケーキ食べる?  -- 名無しさん  (2025-06-06 02:12:59)
- シャアの操縦がアムロと違って機体が追従できるレベルだからマグネットコーティングの必要性が発見されてないのかな?GQ世界でもいつか日の目を浴びると信じたい  -- 名無しさん  (2025-06-07 16:45:25)
- ↑2 負荷がきて壊れるくらいに使われてたシイコ機は爆散しちゃったし、比較的無事なボカタ機は(こちらにも施してたとして)あまり無茶なことしてないから大したデータは取れなさそうだしな  -- 名無しさん  (2025-06-17 17:49:17)
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