フルコース(料理)

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フルコース(料理) - (2022/11/19 (土) 20:06:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/04(水) 13:04:10
更新日:2024/03/10 Sun 14:06:42
所要時間:約 5 分で読めます




フルコースとは、主に西洋料理に見られる食事のスタイルで、決まった順番で料理が運ばれると言うもの。

起源はやはりフランス料理だが、源流を辿るとイタリアに行き着く。
16世紀の半ば、フランス王・アンリ二世に嫁いだメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスに、イタリアでも指折りのコック達が従者として同伴し、イタリア文化とフランス文化が融合し、発展していったとされる。
更にこれを高めたのは太陽王・ルイ15世であり、彼の為に用意された贅を尽くした料理の数々は、フランス全土のみならずオーストリアの料理文化まで取り込みつつ、現在まで続くフルコース、及びにフランス料理文化の礎である。
やはり、フルコースの発展はそのままフランス料理の発展とは確かに言っても良いのだ。


■現代のフルコース

フランス料理発祥のフルコースの概念だが、今や、ドイツ料理スペイン料理、更にはどっかのメシマズ国等のヨーロッパ諸国の料理のみならず、中華料理にまでこのフルコースのスタイルは広まっていった。
日本に伝わったのは明治維新の西欧化の流れによるものであり、現在でも公式の会食が「洋食」である場合にはフランス式のフルコースが出され、食事作法もそれに準じたものとなる。


■フルコースの形態

前菜、スープ、魚料理、肉料理、サラダ、デザート、コーヒーと言う流れがデフォで、これよりいくつかを省略(前菜→メイン→デザートまで簡略化)したり、もしくは増やしたり(魚料理と肉料理の間にシャーベットを食べたり、サラダの前にご飯ものを食べたり等)するが、ここでは一般的なフランス式のフルコースの内容を記載する。
また、マナーも基本的にフランス式である。

まず、ナプキンを二つ折りにして膝に置こう。これは、口元を拭う時に使おう。


◆前菜(オードブル)

まずは、食欲を呼び覚ます為の料理。
酸味や塩味を巧みに使って柔らかく、唾液の分泌を促し胃腸を動かすように作られ、メイン料理をより美味しく食べられるように工夫されている。
ナイフ、フォークは両端の、装飾の少ないものを使おう。
パンが出てくる事もあるが、出来ればスープが出てくるまでとっておこう(食べちゃいけない訳じゃないけど)


スープが出たら、いよいよ本格的な食事のスタートである。
濃い味のポタージュとサラサラのコンソメの、大別して二種類が存在する。
右側の大きなスプーンを使おう。

スープは手前に掬うのがイギリス式で、奥に掬うのがフランス式だが、まあ音さえ立てなきゃどっちでも良い。
パンはこの時に食べる。バターは胸の前でなく皿の上で塗ろう。
スープを浸して食べるのも実はマナー違反ではない。

◆魚料理

肉より柔らかく消化が良いので肉料理より先に出るのが一般的。
ワインは普通白ワインが出る。
ナイフとフォークはちょっと形が違うものを使おう。
言い忘れたが、ナイフ・フォーク・スプーンは料理ごとに下げてもらえるので、外から使っていけば問題無い。

また、肉料理と魚料理の間にソベルネと呼ばれるシャーベットが出る事もある。肉までに舌直ししよう。

◆肉料理

ステーキやロースト等。フォークは刃がギザギザしたのを使おう。
焼き加減を事前に注文する事も出来るぞ。
ワインはだいたいが出る。

◆サラダ

肉の後の舌直し兼栄養補充。
フォークはセットで来るのが普通だが無ければ肉料理で使ったのを引き続き使おう。

◆デザート

チーズ、甘味、果物の三種が一般的。
チーズは肉と甘味を繋ぐ大事な存在。
スプーンは先が四角いのがついてくる筈。
また、このデザートが出るタイミングなら、トイレやタバコで席を外せるようになる。


コース料理ではデミタス(小さなカップ)で出る。少量のコーヒーは消化促進効果がある。
砂糖やミルクが共有だったら目上の人に奨めてから自分が使おう。

さて、おいしかっただろうか?
形式ばっていて固いイメージがあるフルコースだが、わからない事はお店の人に素直に聞こう。料理とは楽しむ為のものなのだから。

また、正式なフルコースでなくとも、自宅で惣菜や手作り料理を並べれば、気軽に自己流フルコースが出来るぞ。


  • 前菜

手作りカナッペ(手作り特製ベーコン載せ)

  • スープ

手作りコーンポタージュ

  • 魚料理

スーパーの刺身

  • 肉料理

焼き鳥

  • サラダ

冷やしトマト

  • デザート

スーパーカップバニラ

これでお酒飲んだら満足度高いぞ。
自分で工夫してやってみよう。




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