コーヒー

登録日:2010/10/01 Fri 22:39:24
更新日:2025/05/06 Tue 07:27:29
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コーヒーとは、コーヒー豆を焙煎し挽いた粉末を湯や水で抽出した飲み物。
英語ではcoffee、漢字表記では珈琲。

コーヒー豆は石油に次ぐ貿易規模で展開されている一次産品で、文字通り世界的に愛され飲まれている嗜好飲料である。
また、カフェインを始めとする内容成分等から医学、薬学の研究対象でもある。

ここでは美味しいコーヒーの淹れ方・種類・魅力について紹介する。なお、歴史やコーヒーができる過程等は本家Wikipediaを参照していただきたい。

コーヒーは豆の焙煎具合や挽き具合、器具や淹れ方で風味がガラリと変わる為、自分にとって最高の一杯を見つけるのは二階から目薬と言わざるを得ない。
あなたの最高の一杯への道程の手助けとなれば幸いです。


【豆の種類】

大まかに分けて「アラビカ種」、「ロブスタ種」、「リベリカ種」の三種類。日本で流通しているのは、このうちアラビカとロブスタの二種。
レギュラーコーヒーの高級志向はアラビカ種、インスタントコーヒー、缶コーヒーなどの安い豆はロブスタ種が使われやすい。

その他、原産地によって風味が違い、産地名がそのままコーヒーのブランドになっている。
しかし、原産地が一緒でも作り手やその年のその季節によって風味も変わる。
粉はブレンドすることにより、豆と豆の良さを引き出す必須の技術とも言える。これも難しい為、お店で売ってる物を選ぶのも良いかも知れない。
ただし、大型チェーン店によっては酸化してしまった所謂「外れ」もあるのも注意したい。

またジャコウネコのから取れる豆(豆は消化されない)を使ったコピ・ルアク等、動物の糞を介した高級豆も有名。
これは野生動物が人間を上回るレベルで美味しい豆を選定、さらに腸内で最高の状態で熟成されることによるもの。
諸説あるが、製品用の豆を使用できなかった奴隷が動物の糞から集めた豆を使ってみたら美味しかった、などの理由から広まったとされている。
上述の経緯もあり、一杯1500円以上とかザラ。日本では一杯8000円以上なところもある。*1
味に関しては独特な風味やコク、飲みやすさを評価する声が多い。

【精製】

コーヒーを収穫した時には種皮やら果肉やらがくっついた状態なので、どうにかして果肉とかを取り除いて胚乳だけを乾燥させなければいけない。特に種子の周りにはミューシレージと呼ばれる粘着質のものが付着しており、これを取り除くのには相応の手間がかかる。その工程を精製という。通常はここまでやってから農園から出荷される。

精製方法によってフレーバーがそれなりに変わるので、同じ農園の違う精製方法の豆を飲み比べて楽しむこともできる。

  • ウォッシュド
パルパーと呼ばれる機械で果肉を除去したのち、水につけて放置すると、微生物によってミューシレージが分解されて取り除かれる。
水でミューシレージを完全に洗い落とし、乾燥ののちに脱穀することで生豆ができる。
大量に水を使うため環境負荷が高いが、他の方法と比べると安定して雑味の少ない生豆を生産しやすい。特に精製方法が書かれてない市販の豆はこれが多い。

  • ナチュラル
収穫した果実をそのまま乾燥させてから、脱穀して胚乳だけ取り出す方法。
果実付きのまま乾燥させるため、乾燥するのに時間も場所も手間もかかるが、果実がついている分フルーティーな風味が加わり独自の味わいが楽しめる。

  • セミウォッシュド
パルパーによって果肉を除去したのに、ミューシレージを残したまま乾燥させることでナチュラルのような風味を狙う。
高性能なパルパーによってミューシレージを除去できるようになったため可能になった方法。ミューシレージをほとんど除去したウォッシュドと似た風味のものから、ミューシレージを残しまくったものまで多彩。

  • スマトラ式
ミューシレージがついたまま乾燥させるまではセミウォッシュドと同じだが、半乾燥の状態で脱穀して種皮を取り除いたのち、再度完全に乾燥させる。

雨が多いスマトラ島で効率よく乾燥させるために、脱穀してから乾燥させる方法。半乾燥状態で脱穀するため豆の変形が起きやすかったり、傷みやすいなどの欠点があるものの、その独特の風味を好む人も多い。

  • アナエロビック
果実のまま水や(別のコーヒー豆から取ってきた)ミューシレージに漬け込んで、密閉されたタンクの中で嫌気性発酵させるやりすぎな方法。発酵が終わったら普通に精製する。
シンプルに手間が増えるのでもはや精製方法ですらないが、従来の方法では実電できなかった果実感を実現できる。


【焙煎】

実はコーヒーは生豆の状態では青臭いにおいがするくらいで、全然味がしない。
焙煎という工程を経て初めてコーヒーらしい香りや味が出てくる。
浅煎りは酸味や果実感のあるフレーバーが、深煎りは苦みや香ばしさが際立ってくる。
正直産地とかより焙煎度のほうが味に影響するので、産地で買うよりは焙煎度を指定して買うほうがわかりやすい。
焙煎すると味の劣化が始まるので、できれば焙煎から1か月以内には飲み切りたい。

浅煎りから深煎りまで、8段階に分けることが多い。呼び方については人によって異なることもあり、特に明確な基準があるわけでもないので、以下の焙煎度はあくまで参考程度。

  • ライトロースト
最も浅煎り。いわゆるコーヒーの香りはほぼしないし、普通に飲むのには向いていない
生豆の状態を確認するためのカッピングテストに使われる……というより、それ以外の用途がほぼない。
ある意味ではコーヒー豆そのものの個性が最も強く出るため、あえて飲むこともある。

  • シナモンロースト
ライトローストよりはコーヒーらしい香りがするが、まだまだ青臭いので扱っている店も少ない。
これもカッピングに使われるほか、コーヒー豆そのものの味や香りを楽しむという用途で飲まれることもある。
北欧ではライト~シナモンローストの浅煎りのコーヒーが飲まれることも多いらしい。

  • ミディアムロースト
ここからは一般に飲まれる程度の焙煎度。
酸味やフレーバーが際立ち、苦みはあまり感じられない。酸味が強いので、ミルクと合わせるよりはブラックで飲むのに向いている。

  • ハイロースト
酸味が抑えられ、コーヒーらしい苦味が出てくる。バランスが良く、ハイ~シティくらいが一般的にはよく使われている。

  • シティロースト
酸味と苦味のバランスもよく、焙煎によるロースト香も感じられ、これもよく使われる。苦味を活かして甘いものと合わせてもよいし、ミルクと合わせてもコーヒーの味が負けなくなってくる。

  • フルシティロースト
酸味というよりは苦味のほうが強くなってくる。コーヒー豆表面に油が浮いているのが見えるようになってくる。これ以上の焙煎度は、深い苦味を活かしてエスプレッソやアイスコーヒーにしたりするのに向いている。

  • フレンチロースト
酸味がかなり消え、ロースト香と苦みが前面に出てくる。名前の通り、深煎りは南欧でよく飲まれている。ウィンナーコーヒーのように生クリームと合わせると、生クリームの甘味とコーヒーの苦味とのコントラストが楽しめる。

  • イタリアンロースト
見た目からして炭みたいに真っ黒になる焙煎度。酸味などはなく、ロースト香と純粋な苦味がさらに際立つ。ここまでやると香ばしいを超えてスモーキーな感じまでしてくる。

【コーヒーミル】

焙煎してもそのままでは粒が大きすぎて抽出できないので、コーヒー豆を粉砕する必要がある。粉にするだけなので袋に入れてハンマーで叩くなり、すり鉢でギコギコなりしても良いのだが、そうすると粒の大きさ(粒度)がばらついて雑味の原因になるので、専用のコーヒーミルを使う方が良い。

挽いた瞬間から劣化が加速するので、できれば淹れる直前に挽きたいが、安いコーヒーミルだと粒度のばらつきが割と大きいので、ある程度以上良いコーヒーミルを持ってないならお店で挽いて貰う方がおいしく飲める。

■手動コーヒーミル

円筒状の容器にコーヒー豆を入れて、ハンドルを回すとコーヒー豆が粉砕される。大きく分けてセラミック刃のものとステンレス刃のものがあるが、ステンレス刃の方が粒度もそろいやすく、軽い力で挽けるので、ステンレス刃がおすすめ。

家でコーヒーを淹れるなら20~30g程度(2~3杯分)くらいを挽ければよいし、手動でもお湯を沸かしてる時間で挽ききることができるので、下手な電動ミルを買うよりは手動ミルを買った方がコスパが良い。場所も取らないし。

■電動コーヒーミル

ある程度以上の量を一気に挽きたい場合や、飲食店などでいちいち手で挽いている余裕がない場合は電動ミルを使うことになる。手動ミルと比べると方式が多く、それぞれ特徴がある。

ローラー型

2本のローラー状の刃の間に豆を入れて粉砕する。粒度のばらつきも少なく、時間当たりに処理できる豆の量も非常に多いが、あまりにもでかすぎるので業務用というより工場用に近い。

ディクスカッター型

2枚の円盤状の刃の間に豆を入れて粉砕する。ローラー型ほどではないが粉砕速度も十分であり、飲食店などの業務用から高級な家庭用まで幅広い製品がある。

コニカルカッター型

円錐状の刃と、対応する円筒状の刃の間に豆を入れて粉砕する。ディスクカッター型ほどトルクがいらないので、先述した手動ミルや家庭用によく用いられている。

プロペラ型

フードプロセッサーみたいにプロペラ状のブレードで粉砕する。ほかの方法と比べて明らかに粒度のばらつきが大きく、そもそも粒度調整もかける時間を変えることでしかできないので、ぶっちゃけ微妙。その分安いが。

【淹れ方】

■ドリップ系

・ペーパードリップ

恐らく日本で最も普及しているであろう淹れ方。ドリッパに紙製のフィルタをセット、粉を入れ湯を注ぐとコーヒーが抽出される。
コーヒーを淹れる前にフィルタにお湯を通すことをリンスと言い、必須ではないものの、紙の匂いを取る・フィルタをドリッパーに貼り付けるなどの効果がある。湯が完全に切れる前にドリッパを外せば雑味がなくなる。また抽出したコーヒーに火をかけ、沸騰直前まで熱するとより風味が増すが加減が難しい。
ちゃんとした手順を踏めば水準以上のものが出来る反面、油分がかなり取り除かれる為全体的に尖った味になりがち。

ある程度きちんと淹れたい場合、お湯を注ぐタイミングと量はコントロールしなければいけないので、キッチンスケールとタイマーは用意しておくとよい。普通のやかんでもできなくはないが、できれば細口のドリップケトルも使いたいところ。

ドリッパーには円錐形のものと台形のものがあり、使う紙の形も全く違うので注意。一般には台形の方が淹れる人の腕前によらず安定した味が出せるとされているが、円錐形のドリッパーにもそのようなコンセプトのものがあるので一概には言えない。

生まれたきっかけは、金属製のフィルタを使っていた頃「フィルタを洗うのが面倒だから、使い捨てにしちゃおう」と思ったものぐさな主婦が思いついたからだとか。
使い終わった粉も消臭剤や肥料としても使える。

・ネルドリップ

フィルタを布にしている為、紙より油分を多く抽出する為にまろやかで丸みを帯びた味になる。
しかし布の後処理を怠ると使い物にならなくなる為に注意。

■エスプレッソ

加圧蒸気を圧縮したコーヒー粉に通すことで抽出したコーヒー。イタリアンにおける「コーヒー」とはこれのこと。
普通にお湯を通すよりも効率的に抽出できるため早く、少なく、濃厚なコーヒーになる。
しかしその分とても苦いため、余程好きでもなければ意地を張らずに砂糖を入れることをオススメする。
実際、本場イタリアでもエスプレッソは砂糖を多めに入れて飲むのが定番であり、中には「エスプレッソは砂糖を入れる事で完成する」という声まであるほど。
ちなみにエスプレッソをベースにした飲み物の場合、1回の抽出分をショットと数える。
フレンチローストなどの深煎りの豆が使われることが多いが、あえて浅煎りの豆を使うこともある。

他の淹れ方と比べるとかなり細かく挽くので、細挽き専用のコーヒーミルでないと挽くのは難しい。静電気によってダマができると抽出に悪影響があるので、静電気対策も必要と、手間がかかる。その分他では味わえない濃厚な味わいを楽しめる。

・直火式エスプレッソ

コーヒーの粉と水*2を入れて直火にかけ、沸騰の圧力でエスプレッソ抽出を行う。
器具が安価で比較的入手もしやすい(カルディコーヒーファームのようなコーヒーを扱う店でも入手できる場合もある)が、蒸気圧のみで抽出するので時間がかかり、また余計な熱もかかるので「焼けたような味」になりがち。

・エスプレッソマシン

蒸気圧ではなくポンプで圧力をかけて抽出する。
機械的な部品が多くなり直火式に比べて高価であり、また圧力がかかる部分があり通常のコーヒーメーカーと比べて故障する部分が増えるが、直火式と比べると味が良いとされる。
ミルクを泡立てる用のスチーム機能がついている機種もある。

半自動式エスプレッソマシン
「半自動」とあるが、実質手動式と言ってもいい。
コーヒー粉を金属製のフィルターにセットし、手動で抽出のON/OFFを行う。
比較的安価(機種によっては1万円くらいで購入できる)であり、メンテナンスも容易だが、コーヒー粉を押し固める「タンピング」が上手くできないと美味しくならない。練習するべし。
日本ではほぼデロンギ製一択。

全自動エスプレッソマシン
コーヒー豆の粉砕から抽出までフルオートでやってくれるタイプ。
豆と水を入れてボタンを押すだけで確実に抽出できるが、高い(安くても普通に5~6万はする)、メンテナンスが煩雑、何よりでかい。

カプセル式エスプレッソマシン
コーヒー粉が専用の小型カートリッジになっておりカートリッジを入れてボタンを押すだけで抽出できる。シティホテルの客室やオフィスに置いてあることも。
ネスレの「ネスプレッソ」、「ドルチェグスト」などが有名か。
マシンが比較的安価でメンテナンスも簡単だが、対応したカートリッジが必要になる。

・手動式エスプレッソマシン

てこの原理を使って、手で圧力をかけて抽出する。抽出圧力を完全に思い通りにできるのがメリットだが、機械式と比べても安くないどころか高いので、こだわりのある人向け。電源がいらないのでキャンプでも使える。
てこの原理を使う都合上、長いハンドルも付いてくるのでスペースも必要になる。

■サイフォン

フラスコとゴム栓のついた漏斗を使い、加熱*3して水が沸騰したフラスコにゴム栓付き漏斗を刺し、蒸気圧で漏斗にお湯を逆流させる。
コーヒー粉とお湯を混ぜた上で火を止めると、蒸気圧が下がりフラスコに漏斗のフィルタで濾されたコーヒーが戻る。フィルタは基本的に布製。
直火式エスプレッソと原理は似ているが、こちらはコーヒー粉と湯が一度完全に混ざることが特徴。
手間はかかるが、分量と火にかける時間さえ同じにすれば同じように抽出できるので、安定して同じ味を出しやすいことと、実験器具風の見た目がオシャレなためインテリアとしても人気がある。

■フレンチプレス

円筒状の容器にコーヒー粉とお湯を注ぎ、抽出が終わったら上からプランジャーと呼ばれる金属フィルターを押し込んで、コーヒーの粉と抽出液を分離する道具。ドリップと比べると油分が出やすく、コクのある味わいになる傾向がある。ドリップケトルなどもいらないので、ペーパードリップより初期費用はかからないが、洗い物は普通に増えるので一長一短。

■コールドブリュー

コーヒーを冷水で抽出して飲む飲み方。お湯で抽出するより時間がかかり、一杯作るのに7~8時間かかる

・浸漬式

冷水の入ったボトルにコーヒー粉を投入して放置する方法。水の入ったボトルに粉を直接入れ、フィルターで濾して飲む方法、ストレーナーという円筒状の網に粉を入れてから投入する方法、麦茶パックみたいな既製品のパックを使う方法などがある。

・ウォータードリップ

所謂ダッチワ……ダッチコーヒー。で点滴みたいに一滴一滴抽出する。
繊細な風味を引き出し、豆によっては苦味を和らげてくれる。最近は比較的安価な器具が販売されている。

・超音波抽出

実験室レベルだが、超音波を使ってコールドブリューする方法が開発されている。なんと3分で抽出が終わるのに、今までのコールドブリューと同じ味が出せるということで注目されている。

■トルココーヒー

トルコで飲まれている、粉を濾さないコーヒー。 ユネスコの無形文化遺産に指定されている淹れ方。
コーヒー粉をイブリックという小さな鍋で泡が立つように煮た後、コップに注いで粉が沈むまで待ち、上澄みのみを飲む。

■パーコレーター

火にかけることで蒸気圧で水が循環する器具。中にコーヒー粉を入れるバスケットがついていて、火にかけ続けることでコーヒー粉にお湯が通り続けて抽出される。好きな濃度になったら火からおろすと循環が止まって抽出が終わる。

原理的に温度調整が全くできず、抽出液が加熱され続けるので香りも飛びがちで味が安定しないが、水とコーヒーの粉を入れて火にかけるだけでコーヒーが飲めるという手軽さから、キャンプなどで使われることが多い。

■アイスコーヒー

我らがアイコー。レイコーだろこの野郎!←お前らいつの時代の話してんだよ…
実は世界的に見るとコーヒーを冷やして飲むという習慣は非常に珍しい。*4現代でよく見るアイスコーヒーは、実は真夏の酷暑を乗り切るべく日本で明治時代頃に誕生したもの。
コーヒーは冷めるとタンニンが析出して濁ってしまうので、濁らせないためには急激に冷却する必要がある。氷を使えば簡単に急冷できるが、氷が溶けるとコーヒーが薄まってしまうので、それを嫌うプロの場合氷水で冷やしたボールに注ぐなどして一気に冷却する。
氷を使う場合は細挽きしたフレンチローストの豆を使い、薄まることを前提にかなり濃い目に抽出してバランスを取ると良い。氷の入ったピッチャーなどに直接抽出するのが手っ取り早いが、ガラス製の場合温度差で割れる可能性があるので注意しよう。

その他にもあるが、ここでは省略する。


【飲み方】

コーヒーは飲み方も様々。ブラック、砂糖やミルクを加えたり、アイスにしたり、果てはホイップクリームとウイスキーを加えたりと色々である。
「コーヒー通はブラックで」みたいな通説があるがそんなことはない。好きに飲めばいいのだ。生クリームを加えてウィンナーコーヒーにするのも良いソーセージは入れないこと)
また、スパイス等を入れる一風変わったものもある。シナモンなんかポピュラーだな。
変わり種としてエチオピアではバターとを入れて飲む。

【缶、インスタントコーヒー】

個別項目もどうぞ。
手軽に作れたり、飲めたりするもの。缶飲料の自販機には大抵あるはずで、日本の飲料メーカーもニーズに合わせて様々な味を販売している。これがなかなか馬鹿に出来ない。ビジネスパーソンのお供。
ただし味は一定している為、最高の一杯をここで見つけるのは難しい……というより無理かも知れない。でもマックスコーヒーは旨いぃいぁ!!
最近は『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』とコラボした缶で売上アップ。



喫茶店で出されるコーヒーももちろん美味い。
好みのコーヒーを見つけるのは難しいが、店主とコーヒー談義をして、コーヒーに関する知識を身につけるのも最高の一杯を見つける手助けになるかも知れない。
旨い店を見つけたなら弟子入りを志願してみたくなるかも。


【バリスタとコーヒーマイスター】

コーヒーの資格は2つある。

■ バリスタ

バール(Bar、バー)の給仕である“バリスタ”即ちバーテンダーとしてコーヒーのスペシャリスト。
これは各種ドリンクの制作も行う場合が多い。

■ コーヒーマイスター

コーヒーそのもののマイスター、コーヒーマイスター。
こちらは産地別、種類別の知識から生豆の選定・焙煎・抽出まで、コーヒーそのものの全ての知識を持つ場合が多い。

また、資格を取得した者にはマイスターバッヂというエムブレムが与えられ、コーヒーマイスターの名を名乗る権利と店内でこれを付ける権利が与えられる。


【その他】

アイスクリームやゼリーなどお菓子の風味づけに使われることも多い。またウィスキー・ベースのカクテルの一つであるアイリッシュ・コーヒーの材料の一つである。

本項目が立った日でもある10月1日は「国際コーヒーの日」。コーヒーの新年度がこの日から始まることにちなむ。


【注意点】

ここまで述べてきたが、もちろん注意点もある。

  • 飲みすぎ注意
くれぐれも「飲み過ぎ」には注意して欲しい。タバコや酒ほどではないが、依存性があり禁断症状もある(カフェイン依存症)。
また、濃縮されたコーヒーを大量に飲んで急性中毒を起こした例もあるため、短時間のうちに大量に飲まないようにしよう。

  • 胃が荒れる?
コーヒーは胃酸の分泌を促進するため、空腹時に飲むと胃を荒らしてしまう。特に深夜のコーヒーはほどほどに。
食後に飲むのが安全だが、そうでないときはミルクを入れたりクラッカーなどの軽いものを一緒に食べれば、胃への負担を和らげることができる。

  • 口臭のもと?
コーヒー豆の成分が舌に付着し「舌苔(ぜったい)」という汚れになるほか、コーヒー自体が酸性のため飲んだ後は虫歯菌が増えやすくなり、結果として口臭の原因になることがある
さらに糖分やミルクは菌の餌になるので缶や自販機のコーヒーには特に注意が必要。ブラックは比較的マシという程度。
予防のために歯磨きと舌磨きは忘れないようにしよう。
飲んだ直後が気になるなら、コーヒーのあと水を飲んだり、ガムを噛んだりするとある程度緩和できる。

  • 眠れなくなる?
カフェインの作用による。裏を返せば、適量は眠気覚ましになるということでもあるが。ちなみにカフェインは摂取してから効果が出始めるまで概ね30分程度かかり、その後8時間ほどで完全に代謝される。そのため休憩時に仮眠を取る場合、逆に眠る前に飲むことで仮眠後スッキリと目覚められ、その後仕事の間中眠気を抑えることができる。


【創作でのコーヒー】

コーヒー及びそれに類する飲み物が好きなキャラ

紅茶好きなキャラと比べると少ないような……。
キャラ名 作品名 備考
たしぎ ONE PIECE ホットが好みらしい。
鳴滝 快傑蒸気探偵団 水にまで拘る徹底ぶり。
テクス・ファーゼンバーグ 機動新世紀ガンダムX 最終回の「大概の問題は、コーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決する物だ。後は、それを実行できるかどうかだ」は明言。
アンドリュー・バルトフェルド 機動戦士ガンダムSEED 自分で豆をブレンドして味を探究する程のコーヒー好き。
亀山薫 相棒 特命係にコーヒーメーカーを持ち込んでよく飲んでいた。
角田六郎 コーヒーの味の違いは分からない様子、薄めが好み。
冠城亘 コーヒーミルで豆を挽いて淹れている。自分でブレンドすることもある。
一方通行(アクセラレータ) とある魔術の禁書目録 缶コーヒーを好んでよく飲む。
マキアス・レーグニッツ 英雄伝説 閃の軌跡 料理は上手くないがコーヒーを淹れるのは得意。
サンダルフォン グランブルーファンタジー アビリティにまでコーヒーが関係している。
マンハッタンカフェ ウマ娘 プリティーダービー コーヒーへの造詣が深い。
なお一度に飲むと腹痛を起こすため、少しずつ飲んでいる。
ヒューベルト=フォン=ベストラ ファイアーエムブレム 風花雪月 厳密には、作中世界ではコーヒーと思しき飲み物やその原料は「テフ(豆)」と呼ばれている。
好むと明言されているのはヒューベルトだけだが、他にはシャミアハピもテフ豆を贈られると喜ぶ。
スティッチ リロ・アンド・スティッチ ココナッツケーキとセットで飲みたいこだわりがある。
ガルル/次狼 仮面ライダーキバ 「不味いコーヒーには一銭も払わない」と称するほどのコーヒー通。カフェ・マル・ダムールのマスターが淹れたコーヒーはかなり気に入ったようで、その香りと味を堪能した後は一万円を出している(本人曰く「釣りはいらねえ」とのこと)。
ザンギル ウルトラマンブレーザー 行きつけの喫茶店にて、ホイップクリーム付きコーヒーゼリーとセットでたしなむ場面を見せている。
石堂シュウ ウルトラマンアーク ブラックコーヒー以外認めない主義で、豆・淹れ方・お湯の温度にもこだわる方。それがないと取り乱してしまう。ザンギル客演回では彼と意気投合し、感激のあまりヘンな口調で笑ってしまったことも。
田口公平 チーム・バチスタシリーズ サイフォン式のコーヒーが好物で、機械を外来に置いている。原作・ドラマで人物像がかなり変わっているが、ドラマ版でも好物。専ら患者がいない時に同室の藤原さんと楽しんでいるが、場合によっては接待でコーヒーを出すケースもある。
湯川学 ガリレオ インスタントコーヒーを研究室で愛飲。「湯川ブレンド」として実際に発売されたこともあり、原作者の東野圭吾氏が自ら豆をセレクトした。
ゴドー 逆転裁判シリーズ 「ゴドーブレンド」という独自にブレンドしたコーヒーを持ち歩き、裁判中に17杯も飲むほどのコーヒー好き。検事席をカウンターに見立ててどこからともなくコーヒーが滑ってくる。
リボーン 家庭教師ヒットマンREBORN! エスプレッソが好き。身体が赤ん坊でも中身はダンディー。
両津勘吉 こちら葛飾区亀有公園前派出所 大酒飲みの印象が強いが、コーヒー(主に缶コーヒー)を飲む描写も多い。コーヒー豆を国内で栽培しようというエピソードもある
ジェームズ・ボンド 007シリーズ 英国人にしては珍しいコーヒー派……というか大の紅茶嫌いで、原作小説では「あんな泥水を飲んでいるから大英帝国は衰退したんだ」とまで言い切っている。映画版でも007が紅茶を飲む描写は全くない。なおコーヒーは濃い物を好む。
アズセナ 鉄拳シリーズ 自身でコーヒーを栽培するコーヒー農家の娘。なお正式名称はペルー人だからかめちゃくちゃ長い(アズセナ・ミラグロス・オルティス・カスティーリョ)。
喰種のみなさん 東京喰種 というか人肉以外では水とコーヒーしか摂取できない(当然、砂糖やミルクといったモノも身体が受け付けない為、ブラック一択)。
どせいさん MOTHERシリーズ 好むといえるかどうかは判らないが、住処であるサターンバレーを訪れた人々にコーヒーを振る舞う習性を持つ。
フェイト・アーウェルンクス 魔法先生ネギま! 1日に7杯は嗜む。
ルナ・マリアナ・ペレス・ルピアノ 闘神機ジーズフレーム カフェインが取れればコーヒー豆が酸化していても気にしない主義(なお、上官であるジョティス・パールは顔をしかめていた)。
アムリス 魔王城でおやすみ 今作の主人公ことスヤリス姫(オーロラ・栖夜・リース・カイミーン)の祖母。コーヒーはブラック派かつ「無糖以外はカス」とこだわるため、一度は魔王軍十傑集のシルモスと大ゲンカしたことも。
坂出アサ 駅メモ! -ステーションメモリーズ!- ブラック派で、砂糖を入れたものは飲めない。
調布みずか カフェ好きの一環として、スイーツに合うコーヒーも嗜んでいる。
ルイザ・ベロ・オリゾンテ 淹れるのも得意。
ルーシー・ユニオン コーヒー好きの協会員の影響。豆にこだわって焙煎もしている。

コーヒー及びそれに類する飲み物が苦手、嫌いなキャラ

キャラ名 作品名 備考
ヤン・ウェンリー 銀河英雄伝説 紅茶派。
彼曰く「コーヒーは泥水」
ネギ・スプリングフィールド 魔法先生ネギま! 同上。
さらには紅茶もアイス・レモンですら許さない。
シルモス 魔王城でおやすみ 魔王軍十傑集の一人で先述のアムリスおばあさまと旧知の中だが、ブラックコーヒーを「ドロ水だろあんなの##」と言い張り大ゲンカしたことも
コビー ONE PIECE ブラックが苦手らしい。
アグネスタキオン ウマ娘 プリティーダービー 紅茶派でコーヒーは苦くて飲めないが、マンハッタンカフェが気遣いで淹れてくれたコーヒーだけは受け取る。
セベク・ジグボルト ディズニー ツイステッドワンダーランド ブラックコーヒーは飲めないが、コーヒー牛乳は飲めるらしい。
彼自身は「(ブラックコーヒーも)飲めるようになりたい」と言っているが。
アネット=ファンティーヌ=ドミニク ファイアーエムブレム 風花雪月 二人とも嫌いなもの欄に明示されている。
アネットは苦いものが苦手で、ローレンツは紅茶党のため。
ローレンツ=ヘルマン=グロスタール
ゼロ少佐 METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER 英国人らしく紅茶派で、コーヒーの事を「下品な泥水」と呼び嫌っている。上述のジェームズ・ボンドのパロディネタでもある。
紅音也 仮面ライダーキバ 一気飲みすると倒れ込んでしまう(砂糖を入れれば何とか飲める模様)。


 _、_ コーヒーはブラック
( _ノ`)
   ζ
   [ ̄]E
    ̄
 _、_ 砂糖はいらねェ
( _ノ`)
 [ ̄]E ズズ
   ̄

 _、_ あんなもの…
( ◎E

    豚が
 _、_ なめるもんだ
( _ノ`)
      ガチャ
   [ ̄]E
    ̄










  ̄|"_____ ||
  ノ      ツ‥
  / ̄ ̄\
  /  ノヽ\
 // ̄ ̄ ̄ ̄~ヽ
/二二二二二二二>
Y(((/ィ=- =|)))
(((Y ー―)〈―ヽ))
(((( 。  | ヾ〃|)) ゚
(((| ・ヾ^ ^ ≦三。゚・
(((∧゚。≧   ≦≡゚。
ヽ/| \ァ    ≧=-
/ |\/彳、   ≧-
  | >Vヾ   \゚
  |イ\゚/。|ヘヾ。゚・

おい、あきこーー!
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最終更新:2025年05月06日 07:27

*1 市販のコピ・ルアクではコピ・ルアクが数%しか入っていないなんてものも。

*2 できれば別に沸かしたお湯を入れたほうが抽出温度が低くなりすぎないので良い。

*3 アルコールランプや電熱式ヒーターなどを用いる。

*4 というより現代のような多様な調理器具がなかった時代では、キンキンに冷やした食べ物という習慣自体が珍しかったという方が正しいか。冷えた食事は内臓に負担をかけ、健康に悪いというイメージがあったのである。ことコーヒーや茶は熱して香りを揮発させることで香りを楽しむものであり、それに逆行するアイスコーヒーはかなり奇異な存在だったと言える。