ラスト(鋼の錬金術師)

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ラスト(鋼の錬金術師) - (2019/05/18 (土) 22:44:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/19(土) 23:58:27
更新日:2024/05/05 Sun 21:49:48NEW!
所要時間:約 6 分で読めます






流血は流血を、憎悪は憎悪を呼び、
ふくれ上がった強大なエネルギーはこの地に根を下ろし、血の紋を刻む…

何度くり返しても、学ぶ事を知らない。

人間は愚かで…悲しい生き物だわ



漫画『鋼の錬金術師』の登場人物。

CV:井上喜久子(2期)
演:松雪泰子



「色欲」の名を持つホムンクルス。2番目に造られ、胸元にウロボロスの紋章を持つ。
名前のスペルはlastではなくlust

ウェーブがかった長髪にドレスのような服を纏う美女。ボイン

冷静沈着な性格で謀略に長けている。
自分達の手の平で踊る人間の事を見下してはいるが、マスタングらのように確固たる意志を持つものには敬意を抱く一面もある。良くも悪くも誇り高い人物である。

ホムンクルス内では実行隊長的な役割を持ち、アメストリス各地を周り計画を遂行している。
単独行動が多いが、グラトニーと行動することも多く、グラトニーからは慕われている。

ボイン故、肩こりが悩み。タバコは嫌い(一度挑戦したが、マズかったらしい)。
年長組である事をちょっと気にしている節もあり、おまけ4コマでは、悪口を滑らせたエンヴィーをよく半殺しにしていた。



ホムンクルスとしての固有能力は、指先(の、手袋)を伸縮自在の鋭利な刃に変える「最強の矛」
名の通りかなりの貫通力、切れ味を誇る。コンクリートや鉄を豆腐のように切断し、銃弾を弾き返すアルの装甲すらいとも簡単に貫いた。
シンプルゆえに非常に応用が利く能力と言える。

作中では数々の戦闘や暗殺を行ったが、他の兄弟と違ってラスト本人に特筆した身体能力はないので、
賢者の石の力ですぐに再生できるとは言え、銃弾や普通の錬金術であっさりやられてしまう事も少なくなかった。
が、非力な分頭と経験でカバーしているのか、エドとリンが協力してもかなわなかった真エンヴィーを圧倒したマスタングを追いつめているあたり、なんだかんだで戦闘力は、かなり上位なのかもしれない。


暗躍するマスタングらを牽制するため、『ソラリス』と名乗ってハボックに近づき、バリーを処分するために、動物の魂を入れたバリーの肉体を解放する。
ちなみにこの変装、原作では黒服のドレスは体の一部で脱げない為、バレバレである。
ただし、自分から正体をバラすまではバレなかった辺り、ハボックとは清いお付き合いだった模様。
…色欲なのに。

しかしながら、(偶然)仕事とプライベートを分けるタイプであったハボックからは何も情報は得られず失敗。
バリーの肉体を泳がせる形で利用し、第三研究所深部に侵入してきたマスタング達と戦うこととなる。

マスタングとハボックに重傷を負わせ、さらに懐まで侵入したバリーを倒し、ホークアイを迎え撃つ。
しかし、アルフォンスに攻撃を阻まれ、決死の覚悟のマスタングの前に敗北。
マスタングの誇り高い姿と覚悟に敬意を表し、これからの彼の運命を哀れむかのような言葉を残しながら消滅した。




完敗よ、悔しいけど貴方みたいな男に殺られるのも悪くない

その迷いのない真っ直ぐな目、好きよ



楽しみね。その目が苦悩にゆがむ日は…



……すぐ……そこ……


後に彼女の言葉は、見事に的中する事になる…


作者のお気に入りのキャラの一人らしく、ガンガン本誌などで
「(展開上仕方ないとはいえ)退場させるのが少し早過ぎた」とコメントしている。




【アニメ2003年版】


CV:佐藤ゆうこ

容姿は原作とほぼ同じだが、ドレスの色が緑がかっていたり、胸元の露出が高いなど、微妙な違いがある。
原作とは服の設定が違うため、軍服や民族衣装などいろいろな服に着替えている。微妙にコスプレ趣味。
ちなみに、第一期では、ホムンクルスは誕生時は素っ裸で、服はダンテが作り与えたものである。
つまりはラストも…

身長はハイヒール混みで170㎝
見かけによらず背は普通の女性よりちょっと高い、と言う程度である(実はスロウスの方が背が高い)。

ベースは「傷の男」の兄の恋人。
先代のラストも存在していた(一部では翔べない天使に登場したカミラではないかとも言われているが、詳細は不明)。
性格は基本的にはクールだが、感情的になったり、非情になりきれない詰めの甘い面も目立つなど、原作以上に人間臭い一面を見せている。
特に美味しい料理には目がないらしい。

原作とは逆に、実年齢がずっと若い(後述)。
そのため、仲間内での序列は原作とは逆転しており、終盤では自分よりも年上なラース(ブラッドレイではない)*1からおばはん呼ばわりされたり、
「とっととやれよぐずぐずすんじゃねえ!」と激昂されるなど使いっ走りのような扱いをされていた。
グラトニーを除いた他のホムンクルスからもぞんざいに扱われていたが、立場と境遇が似ているせいかスロウスとは仲が良く、友人とも言える関係になっていた。


上記の通りダンテからは不遇な扱いを受けていたが物語上では単なる悪役ではなく、ホムンクルス側の主人公、準ヒロインとも言える立ち位置になった。

自分のベースとなった人間の記憶が断片的に残っており、自分は何者なのかという問いに悩まされていた。
そのため賢者の石の力で完全な人間になりたいと強く願っていた。

終盤にて生前の記憶の一部を取り戻し、ダンテの扱いに我慢できなくなって彼女と決別。エルリック兄弟の味方になった。
同時に親友であるスロウスとも人間になりたい理由の違い(スロウスは今の自分のまま人間になりたかったが、ラストは昔の自分を取り戻したかったため)から
袂を分かち、彼女の封印に手を貸した。
それに激怒したラースも封印しようとしたが、逆に自身が封印の錬成陣に引っかかってしまい、ラースの錬金術で紅い石を吐き出し、封印されてしまう。

実はよく見ると、紅い石を吐いている際、涙を零している。
最期に自らが欲していたのは「人間としての死」と知り、安らかな表情を浮かべて眠りについた。
…ある意味では、2003年版で一番「人間」だったと言えるのは彼女なのかもしれない。


劇場版では扉の向こうの世界に彼女の似た女性が傷の男のそっくりさんと一緒に登場。
恋人であった兄ではなく弟の方である。
傷の男がラストのベースの女性に惚れていたと推察出来る場面が本編で幾度か出てくる。

裏鋼のラストは中の人全開のゆるゆる系でかわいい。


そしてこう見えて、実年齢は7歳である

7歳である。

大事な事なのでもう一度(ry

お時間があれば、この事を頭に入れてもう一度視聴して頂きたい。
きっと、違った見方ができるはずである。



悔しいけど、貴方みたいなヲタクに追記・修正されるのも悪くない

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