登録日:2010/03/18(木) 21:31:32
更新日:2024/04/14 Sun 13:35:47
所要時間:約 4 分で読めます
■概要
1995年12月1日にチュンソフトから発売されたダンジョンRPG。後に
DSにてリメイクされたり、
WiiのVCで配信された。
「
トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」に続くダンジョン探索型RPGのシリーズ第二弾であり、「風来のシレン」シリーズ一作目。
トルネコ1から壺やダンジョン内の店、装備合成システムが追加され、より戦略性が高まった。
トルネコと違って世界観は新規の和風ものとなり、木と土で出来た家々に和装の人々が暮らしている。が、そこにドレインバスターとかドラゴンとかの単語も普通に出てくるのでカオス気味。
新ギミック「壺」と「肉」は手持ちと状況次第で無限ともいえる応用ができる画期的アイディアで、本作の大きな魅力である。
■バランス調整
ゲームバランスはやや極端。
俗に「36階の壁」と呼ばれる地下36階での急激な敵の強化(35階までの敵と比べ、攻撃力が3倍弱になる)、
スカイドラゴン・かすみ仙人のアウトレンジ砲撃や黒豚ことデブートンのハメで逃げる事も困難な46階の恐怖、
逆にそれさえ対策できれば99階まで代わり映えしない…という構造は反省点となり、
シレン2に活かされる事になる。
一方で妖怪にぎり変化やおばけ大根、ガイコツ魔道などアイテムを伴うモンスターが序盤から豊富なためパターン化がやりやすく、
高難易度ダンジョンでもある程度戦える仕様になっており古のRogueなどと比べると理不尽感がかなり軽減されている。
不思議のダンジョンシリーズのいずれもそうだが、本作も発売から25年を経てなおおかしな事をやり続けるプレイヤーが存在する。その最奥は遥かに見えない。
■あらすじ
黄金のコンドルが棲むところ… そこには、幻の黄金郷があるという
この黄金郷を求め旅を続ける、風来人と呼ばれる男達がいた
風来人シレンが黄金のコンドルが棲むと言われる、幻の黄金郷の伝説を求めて未だ未踏のテーブルマウンテンを登頂する。
■ダンジョン
洞窟ダンジョンのほか林や峠など屋外フィールド、さらには集落や町が登場し、旅の途中での体力回復・アイテムの購入ができるようになった。
こばみ谷とも呼ばれる。
屋外フィールドとテーブルマウンテンという山の中がメイン。
村や集落ではイベントが発生し、仲間が増えたり新たな店が出現したりする。
30階にいるボス、
魔蝕虫を倒せばクリア。
これをクリアしないと他のダンジョンはプレイできない。
DS版では途中まで往復が可能。
モンスターをワナに掛けることができ、自分はワナにかからなくなるようになる装備品「ワナ師の腕輪」を装備して進めるダンジョン。
自分の戦力は低く、必然的にダンジョンのワナを利用して逃げ回るプレイになる。
16F以降にいるガイバラに話しかければクリアだが、無視して潜り続けることも出来る。
アイテムが乏しく、このワナダンジョンで99階に到達するのは至難の業。
盾を強化するために数々の芸術的アイディアが考え出されたが、それらのテクを駆使してカンスト盾を作ってもなお殺される事がある。
特に46階以降のかすみスカイ発狂(大きな部屋で、無限射程のかすみ仙人とスカイドラゴンに一方的に撃たれる状態)にハメこまれると絶望的。
モンスターに変身できる肉をメインに使って進めるダンジョン。
一定の確率で倒したモンスターを肉にする「ブフーの包丁」を最初から装備した状態から始まる。
25F以降にいるナオキに話しかければクリア。無視して潜り続けることも出来る。
肉が強いので99階アタックの難易度は掛軸裏の洞窟と比べればマシ。
だからといって凶悪な難易度に変わりはないが、このダンジョンに「永住」する狂人も少なからずいるらしい。
掛軸裏の洞窟、食神のほこら、フェイの問題全問をクリアすると現れる最終ダンジョン(DS版では掛軸裏と食神は一回ずつプレイするだけで可)。
杖・壷・腕輪のほか、草・巻物までもが未識別状態で登場する。
要は「
もっと不思議のダンジョン」
序盤こそ運の要素が強いものの、あらかた識別ができた中盤以降は豊富な種類の道具をどれだけ活用できるか、真の実力が問われる。
地下60階から始まる「東のアーク、西のイッテツ」体制の破壊力は圧巻で、盾の防御力をカンストさせてもなお殺される事も…。
強化の壺や分裂の壺の存在があるため、99階アタックはワナや肉に比べれば遥かにマシ。逆に壺を縛ると地獄。
◇DS版で追加されたダンジョン
(全てアイテム持ち込み可)
魔蝕虫が封印されていた洞窟をさらに奥深く潜っていくダンジョン。
31Fから始まる。
40Fから10階ごとに魔触ソルジャーが待ち構えていて、99階にいる魔触クイーンを倒せばクリアとなる。
キグニ族のダンジョン。
ほとんどの階にキグニ族系・火炎入道系のモンスターが出現する。
30Fにいるキグニ王を倒すのが最初の目的である。
一度クリアするとレアな武具が出現するようになる。
DS追加ダンジョンの中で最難関。
アイテムがほとんど出現しない上にそのほとんどがギタン。
モンスターハウスの出現率が高い上に偽階段(ワナ)がある。
26階以降にいるペケジに話しかけるか、転送の方印に触れたらクリア。
■登場人物
主人公。
友の形見である三度笠と縞合羽を身に纏い、語りイタチのコッパと共にこばみ谷へとやってきた風来人。
今回は亡き友との約束を果たすため、テーブルマウンテンの頂上にあるという「太陽の大地」を目指す。
「シレンの弟」を自称するゾウリ頭の男。
シレンを兄貴として慕う。
最初はドジが多いが、何回か仲間にするたびに成長する
目潰しのお竜とも呼ばれる。
目潰しで恨みを買った相手に襲われそうになった所をシレンに助けられ、以後改心して旅仲間となる。
サバサバとした姉御肌。
指圧師としてこばみ谷を行脚する盲目の男。
居合いの名手でもあり、実は盲目ではないスケベオヤジ。
指圧される時は気をつけて。
DSで追加されたNPC。
フェイの最終問題をクリア後に仲間になる人造マムル。
要求する様々なアイテムを渡す事で、より強くなっていく。
山頂の町にいる陶芸家のオッサン。
合成の壺を作ってくれる。
元ネタは名前でわかる。
料理評論家でもあるが、女将を呼べなどと言ったりはしない。
ちなみにトルネコの大冒険2にも似た名前の人が登場する。
さすらいの料理人。
ある料理屋を立て直す。
冒険中にたまにおり、ブフーの杖[0]をくれる。
その後マムルの肉を渡すと料理を作ってくれる。
DS版では冒険中に倒れても(泥棒除く)、Wi-fi通信やパスワードで一回の冒険につき三回まで救助可能。
追記・修正はフェイの最終問題を制覇してからお願いします。
- 理不尽。このシリーズはまさにこの言葉に尽きる。 -- 名無しさん (2014-10-30 23:12:09)
- やりこめばハマるスルメのようなゲームでもある。 -- 名無しさん (2021-01-15 22:30:54)
- 何気に敵モンスターのデザインがコミカルで親しみやすい。なんか -- 名無しさん (2021-03-08 17:07:30)
- このダンジョンシリーズだけで終わらすのは勿体ないから和風RPGでも作ってくれないものか…… -- 名無しさん (2021-03-08 17:08:09)
- 罠99Fを目指すためのシステム化されたアイテム稼ぎパターンはまさに芸術 -- 名無しさん (2021-03-08 19:41:44)