カーネイジ(SPIDER-MAN)

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カーネイジ(SPIDER-MAN) - (2019/05/15 (水) 18:58:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/05 (水) 07:37:26
更新日:2024/03/13 Wed 09:56:51
所要時間:約 4 分で読めます




「二人で一つ、俺は一心同体だ。」



カーネイジ

「カーネイジ(Carnage)」スパイダーマンの敵(ヴィラン)。
93年に初登場した作中でも屈指の強敵で、スパイダーマン自身、そしてヴェノムに続く第3のスパイダーマンである。
現在では更にカーネイジから生まれたキャラクターも登場しており、ヒーロー的な立ち位置となったヴェノムとは違い、現在でもヴィランまっしぐらである。


【人物】

本名クレタス・キャサデイ
自らを迫害した世界を憎み連続殺人を繰り返していた、生粋の殺人鬼。
警察に捕らえられ、ライカーズ島の監獄に入れられていたが、よりにもよって同室となったのがエドワード"エディ"・ブロック=ヴェノムであった。
宿敵スパイダーマンを倒すべくエディはヴェノムに変身し脱出…。
クレタスは一人取り残された…筈だったのだが、脱出の際に壁に残っていた寄生体(シンビオート)の一部が取り付き、クレタスの凶暴な本性とヴェノムの能力が合体した存在『カーネイジ』が誕生したのであった。

サイコキラーであり力を求めるクレタスの本性故にか、まだ自己を持っていたエディに対してクレタスはシンビオートを内の内と呼べる段階までに受け入れてしまっており、クレタスの狂気に曝されたからかシンビオートも凶悪に変質しているのが特徴である。


【能力】

基本能力はヴェノムを基準にしており、スパイダーマンはおろかヴェノムをも超えるスピードとパワーを誇る。
更に寄生体を槍や触手の様に変化させて攻撃する事も可能で、これを投げ付けて(飛ばして)攻撃する能力も持つ。
クレタスとの完全な一体化故にか、生み出される糸の強さもスパイディやヴェノムよりも格段に上である。

無目的、常識無しの生まれつきの破壊者、殺人鬼である為にヴェノムの様に悩む事が無いのが純粋な力となっている様だ。
最終的にはピーター=スパイダーマンやエディ=ヴェノムとの知恵比べに敗れ、敗北する事が多いものの、悪知恵自体は働き、替え玉を用意して死を偽装した(※『マキシマム・カーネイジ』事件)事もある。
また、寄生体の特性を良く理解しており(本能的にか)無闇に寄生体をばら蒔き、人に取り付かせて分身を増殖させた事もある。
宿主の影響を受けたのか寄生体自体も凶暴で、分身を次々に生み出している。
尚、分身体は身体が傷つき血を流しただけで生まれる為に非常に厄介である。

暴走する最強ヒーロー、セントリーに宇宙空間で真っ二つにされて殺害されたと思われたが半身をサイボーグ化して復活。
飛行能力を得たり、小型の分身体を生み出す能力を得たりと、更なる強敵として帰って来てしまった。(エディもヴェノムやカーネイジより更に強力なトキシンの宿主になっているが)


【関連人物】

「あなたの親愛なる隣人」と呼ばれるスーパーヒーローで宿敵。
由来上はオリジナルに当たる存在で、幾度も激突している(と云うより邪魔しに来る)。


上記の様に本当の意味でのオリジナルに当たる存在。
悪のスパイダーマンとして生み出されたキャラクターながら、エディが生真面目な面もある律義な性格の持ち主であった為に完全な悪役とは呼べなくなった事がカーネイジの登場理由でもある。
スパイダーマン同様にいちいち邪魔しに来る為、鬱陶しがっている。

※カーネイジを止める為に共闘した事が二人のコンビの始まりである。
これは、アニメ等でも共通のシチュエーション。


デッドプールはヒーローの中では相当な実力者なのだが、カーネイジには三度挑んで三度とも敗北している。
特に三度目は、カーネイジによる虐殺の痕跡を見てギャグなしのシリアスモードだったにも関わらず、不意打ちだったとは言え瞬時に五体をバラバラに裂かれている。
その後、シンビオートに寄生された軍犬ラシャー*1と合体して復活したデッドプールと四度目の戦いを行った結果、相棒であったシュリークを半殺しにされたため、彼に復讐を誓った。

  • シュリーク
相棒…ていうか愛人?
音波を操って攻撃し、感情操作なども可能とする。ミュータントなのかどうかは不明。
上記の『マキシマム・カーネイジ』事件で協力して以降ときたまカーネイジと関わっている。
多少頭はおかしいがカーネイジほどでもない。


【ゲスト】
バットマン最大の宿敵。
DCコミックスとのクロスオーバー「Spider-Man and Batman: Disordered Minds」にて、その狂気に密かに感服していたカーネイジが自ら出向いて合流した。
そのときジョーカーは脳髄にチップを埋め込まれその狂気を制限されていたのだが、それをカーネイジが触手で破壊して復活させてしまった

ジョーカー「ひぃぃ……助けてくれぇ」

ジョーカー「ちょっと退いてくれ、これから色んな奴の手足をぶったぎってやんなきゃなんないんだ。つうかお前だれ?俺はさっきゴキブリとネズミとトランプして遊んでたのに!あ、ちょっと失礼(カーネイジの爪を使い自分の服を引き裂く)うっひょーこりゃあ最高のコーディネートだ!」

カーネイジ「…………」


何ということをしてくれたのでしょう!


……とまあどん引きこそしていたが、最凶コンビ結成と喜んだカーネイジ。
しかし破壊を好む者とそれすらもジョークにする者では美学が違い決裂…襲いかかるも、爆弾で吹き飛ばされる等、結局煮え湯を飲まされる事に…。
結論:アイツとは関わらない。





【余談】

扱いが悪かったとは云え、オリジナルのヴェノムと同様に映画版への登場が期待されている。
実際、本国の人気に比して日本では映像作品やゲームでの登場機会に全く恵まれていないために一般層への知名度は皆無であった。
アメイジング・スパイダーマン」シリーズでの登場は見送られたが、2018年の映画「ヴェノム」のラストにてクレタスが銀幕デビュー。
厳重な警戒態勢の中でも動じず自らの血で文字を描く、エディと対面する場面で彼の『秘密』を見せないと『大虐殺(カーネイジ)』を起こすぞと脅す、という風にヤバい奴っぷりを見せつけている。
ヴェノムのシリーズ化が決まればカーネイジの銀幕デビューも実現されるが、果たして…?

アニメ『アルティメット・スパイダーマン』では余りにやばすぎる設定なのでクレタスはオミットされ、基本的に改造シンビオートが暴走して生まれる生物ということになっている。
なおMJに取りついた時は「カーネイジ・クイーン」へと変化させたが、ことが解決した後に制御可能になって「スパイダーウーマン」となった。









「追記、修正すんなら、テメェの血の色を見せてからにしなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

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