ヴェノム(映画)

登録日:2018/12/17 (月) 23:24:44
更新日:2020/04/25 Sat 18:00:51
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◆ヴェノム


最も残虐な、(ダークヒーロー)が誕生する






概要


『ヴェノム(VENOM)』とは、2018年製作の米映画。
MARVEL社のコミックヴィラン、「ヴェノム」の実写映画化作品。


ヴェノムは元々『スパイダーマン』に登場するヴィランであり、スパイダーマンの姿をコピーした強敵として登場している。
しかし、今作ではスパイダーマンのヴィランとしてではなく、単体としてのダークヒーロー的立ち位置として完結した作品となった。

ヴェノムの単独映画の企画はサム・ライミ版三部作の完結を経て続行が検討されていた頃から存在しており、一度は『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのスピンオフとしての製作が内定していたが、『アメスパ』の打ち切りによって一時保留となっていた。
現在のスパイダーマンの映画事情としては、サム・ライミ版三部作アメイジングシリーズマーベル・シネマティック・ユニバースの三世界が存在し、非常に複雑な状況にある。
そのため、本作の製作告知時には「スパイダーマンは登場するのか?」「MCUと合流するのか?」「版権問題は?」といったファンからの疑問が寄せられていた。マーベルスタジオは本作の製作に関わっていないが、ソニー側はMCUの関連作品として製作したつもりだとしている。
冒頭のマーベルのロゴも、『X-MEN』シリーズなどで使われている物が採用され、更に上部には「IN ASSOCIATION WITH」と表示されており、マーベルスタジオが関わっていない事を強調している。
最終的にはソニー独自のマーベルユニバースとして位置付けられたが、結局本作にはスパイダーマンは登場せず、MCUとの関わりも曖昧な状況となっている。

主演は『ダークナイト ライジング』でベイン役を演じたトム・ハーディ。
凶悪だがどこか憎めない宇宙生物に振り回される等身大の青年を好演している。

監督は『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー。
予告は陰鬱な雰囲気を漂わせながらも、実際の本編では過激でグロテスクでありながらもエディとヴェノムの掛け合いなどブラックユーモア的なギャグが見られた。当初はR指定のレイティングも視野に入れられていたが、最終的にはPG-13に落ち着いた。
ちなみにメインターゲットの一つでありスポンサーである中国の検閲の関係で本編に流す予定であった場面が約30分も削られている。




ストーリー

社会の「悪」を暴くことを仕事としている記者、エディ・ブロック。
彼はある日、恋人のアンが顧客にしている大企業、ライフ財団の人体実験に関する訴訟を知り、早速それを追求するため取材を開始する。
しかし、財団の根回しによってエディは勤めていたテレビ局を解雇され、アンにまで捨てられてしまった。
無職になり腐った日々を送っていたエディは、ライフ財団のスカース博士から接触を受ける。
彼女の話はこういうことだった。
ライフ財団の代表ドレイクは、来るべき地球滅亡のため、宇宙への移住のために地球外生命体の研究を進めていた。
そのサンプルが宇宙から持ち帰られたものの、宇宙船が大破し一つは行方不明に。
残る三体の不定形生命体「シンビオート」を地球人と融合させるための人体実験を進めていたという。
博士の協力を得てライフ財団の研究所に潜入したエディは、そこでシンビオートに寄生された被験者に襲われ大怪我を負う。
そのまま命からがら脱出したエディだったが、ライフ財団の兵士に追われる身となってしまう。
しかし、そこで彼が耳にしたのは自分にしか聞こえない声。そして彼は「内側から」変身していく。
その名は「ヴェノム」。宇宙生命体「シンビオート」と完全適合した異形の怪物だった。





登場人物


  • エディ・ブロック
演:トム・ハーディ/吹き替え:諏訪部順一
社会を牛耳る悪や不正を見逃せない正義感あふれる記者。
行動力がありすぎるためアポなしの取材や危険な行動も厭わないのが玉に瑕。
ライフ財団の悪事を暴くための取材がきっかけで職と恋人を失い、そのせいでかつての正義感も失った腑抜けになってしまう。
そこへ勤めていた博士の内部告発によって、汚名を返上すべく研究所に潜入するも、そこでシンビオートの一体に襲われ寄生されてしまう。
シンビオートは彼の身体と適合し、意思を持った怪物「ヴェノム」として覚醒してしまい、「宿主」として利用されることとなる。
何かとつけて人間を喰おうとするヴェノムに振り回され続けるが、次第にまんざらでもなくなっていく。


  • ヴェノム
演:トム・ハーディ(二役)/吹き替え:中村獅童
エディに取り憑いた地球外生命体・シンビオート。
偶然、生体的に適合したエディと肉体を共にしながらも精神を共存させ、別人格として意思疎通が可能。
肉体の支配権を得ると、エディに肉体を強靭な怪物へと変身させることができる。
非常に獰猛で貪欲な怪物であるが、根は割と素直で、エディにアンとよりを戻そうと促したりするいい奴。
エディを「乗り物」と言い張って自分を宇宙に返すよう恐かt…頼むが、思わぬ宿敵とかち合ってしまう。
シンビオートの中では落ちこぼれとして扱われ、仲間からも嫌われている。
日本語吹き替えで担当した中村獅童氏はアメイジングシリーズでエレクトロ役を演じていた他、ジャパンプレミアでヴェノムのコスプレ姿を披露していた。


  • アン“アニー”・ウェイング
演:ミシェル・ウィリアムズ/吹き替え:中川翔子
エディの元恋人。弁護士。
付き合っていた頃は仲の良いカップルだったが、エディが自分の仕事のメールを盗み見て勝手に取材に突撃してしまい、情報漏洩のペナルティで事務所をクビになり、原因となった彼を振って家から追い出した。
その後は医者のダンと交際していたが、偶然エディと再会しすっかり変わり果てた彼に困惑。
さらにヴェノムに寄生されて挙動もおかしくなった彼を心配するが、やがてヴェノムの存在やライフ財団の件を知ってエディに協力する。


  • カールトン・ドレイク
演:リズ・アーメッド/吹き替え:花輪英司
ライフ財団のCEO。天才的頭脳で若くして一財産を築き上げた御曹司。しかし裏では悪どい商売にも手を染めていた。
地球がいずれ資源の枯渇や天変地異により壊滅し人類滅亡の誇大妄想に取り憑かれており、そのために人類を宇宙へ移住させるための計画を進めていた。
その第一段階として地球外生命体を人類と融合させ宇宙で生活可能な生物へと進化させるべく、地球外生命体のサンプルを地球に持ち帰る。
その生命体「シンビオート」を使って悪質な人体実験を繰り返していたが結果は失敗続き。
そんな中、唯一の成功例であるエディを発見し、彼を実験体とするために生け捕りの作戦を練る。
しかし、逃げ出したシンビオートのライオットに寄生され、宇宙移住の計画を強行するのだが…。


  • ドーラ・スカース
演:ジェニー・スレート/吹き替え:武田華
ライフ財団に勤める研究者。
人類の未来のためと信じてシンビオートの研究を続けていたが、非人道的な人体実験の数々を目の当たりにして良心に苛まれ、雇い主を裏切ることを決意。
以前取材しに来たエディに内部告発し、不正を暴くよう頼むが、結果エディはシンビオートの適合者となり、自身は裏切りがバレてドレイクから実験体にされ死亡する。


  • ローランド・トリース
演:スコット・ヘイズ/吹き替え:志村知幸
ライフ財団の実行部隊のリーダー格。
ドレイクの命令で部下たちを率いてエディを捕獲しようとし、テイザー銃やドローンで襲い掛かった。
またスカースの裏切りに気づいてドレイクに差し出した。
終盤用済みになったエディを掃除しようとするが…。


  • ダン・ルイス
演:リード・スコット/吹き替え:桐本拓哉
アンの現恋人。医者。
思慮深く何かと態度の悪い恋人の元カレにも優しく接する人格者。


  • マリア
演:メローラ・ウォルターズ/吹き替え:高乃麗
道端で新聞を拾い集めては売っているホームレスで、エディとは顔なじみ兼情報屋的存在。
ある日、ライフ財団に拉致されてシンビオート(ヴェノム)の人体実験にされる。
ドーラと共に財団に潜入したエディに助けられるが、結局エディに襲い掛かり死亡してしまった。


  • チェン
演:ペギー・ルー/吹き替え:田村聖子
エディ行きつけの食料品店の店主。
世話焼き好きで気のいいおばさんだが、強盗には強気に出れない気弱な性格。


  • ライオット
宇宙船から脱走したシンビオート。
宇宙飛行士に取り憑き、救急救命士や通行人、そして幼女と宿主を次々と入れ替え、宇宙船のあるライフ財団まで辿り着き、最終的にドレイクに寄生した。
ドレイクの開発したロケットに搭乗して仲間を次々と地球へ呼び、地球侵略を開始しようとするが、それを阻止しようとするヴェノムと対決する。
体の一部を武器に変化させる能力の持ち主で、両腕を鎌状に変化したり、全身から針を飛ばすなどヴェノム以上の戦闘力の持ち主。


  • スタン・リー
…また出てるよ!





シンビオート


ライフ財団が発見した地球外生命体。
不定形のアメーバ状の生命体で、地球の大気下では長時間の生存は不可能だが、別の生命体の肉体に宿ることで活動が可能。
しかし、肉体が適合しなければ宿主を死に至らしめるだけで、すぐ別の宿主を探さなければならない。
適合した人間は、意識を分離させ同じ肉体間で意思疎通も可能となり、また全身をシンビオートの膜で覆った怪人に変身させることができる。
弱点は高周波の音で、長時間にわたり晒された場合は宿主と肉体が分離してしまう。
一体一体が意思を持っており、同族間で文明、社会を形成しているようだ。







「その目玉…心臓…膵臓…全部追記修正してやる」















































  • クレタス・キャシディ
演:ウディ・ハレルソン/吹き替え:内田直哉
エディとヴェノムがサンフランシスコの刑務所内で取材を行った投獄中の連続凶悪殺人犯。
厳重な警備の中にもかかわらず、自らの血で文字を描く常軌を逸脱した行為を平然と行っていた。

対面したエディの中にいる存在を見抜き、それを見せなければ「大虐殺(カーネイジ)」を起こすと脅しかける。

吹き替え担当の内田直哉氏はアメイジングシリーズでもカート・コナーズ/リザード役で出演しており、もし続編が実現すれば異なるメインヴィランを2度演じる事になる模様。











VENOM

LET THERE BE CARNAGE


6.25.21











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