遠野四季

「遠野四季」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

遠野四季 - (2015/04/16 (木) 23:12:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/04/07(木) 04:16:33
更新日:2024/02/07 Wed 16:59:32
所要時間:約 5 分で読めます





騙されるな!俺がお前の兄貴だ!
俺が遠野シキなんだ!!


TYPE-MOONの作品、月姫の登場人物。


誕生日:9月29日/血液型:A型
身長:178cm/体重:65kg


遠野家の真の長男であり、遠野家の養子となった遠野志貴(七夜志貴)の義兄で、秋葉の実兄。
また、アルクェイド・ブリュンスタッドの仇敵であるミハイル・ロア・バルダムヨォンの転生体でもある。
通称はシキで、ファンからの愛称はハルオ。


幼少期は、養子に来た志貴とは親友で秋葉が嫉妬するほど仲が良かった。
だがロアの転生先に選ばれていた為、事件が起こる。

元々生まれつき異形の血が濃かったのに加え、ロアの影響もあって四季はかなり早い時期に反転してしまったのである。

通常、反転すると人間としての意識が消え、一般生活を送れなくなってしまうのだが、遠野家の人間は人間としての意識で異形の血を抑え、完全に反転するまでは通常生活を送るのが常だった。
しかし、四季はロアの意識によって『四季』の意識が消滅させられた為、非常に早く反転したのである。

反転直後、近くにいた秋葉を襲撃するも、それを庇った志貴を殺害する。
その後、父親の遠野槙久により、反転したものは処罰するという決まりにより、その場で殺害される。

しかし、混血としての能力、接触融合呪詛「蝕離」という能力で志貴から命を奪った為、何とか生き伸びた。
その後は地下室に監禁、戸籍も志貴を長男とする事で遠野四季と言う存在は居なかった事にされ、自分の居るべき場所を奪い、ある意味志貴に殺されたシキは志貴に対し深い恨みを持つようになる。

槙久としては父親として情もあり四季の状態が良くなればまた元通りの状態にする予定だったが、槙久に元々(能力目的で)強姦されて凌辱を繰り返された上に四季にも暴行、凌辱されたことで
完全に心が壊れた琥珀が遠野家に復讐する計画を行うために四季に『槙久は四季を死ぬまで表には出さない』という嘘を吹き込んだ事で、志貴のこともあって槙久も憎悪し、脱獄後に殺害する。

そして秋葉が当主になり、志貴を呼び戻す……と、本編に繋がっていく。


表ルート、裏ルートで姿が違うのはどちらかの意識が強く出ているかで表ルートではロアが、裏ルートではシキが強く出ている。

裏ルートのロアは反転する際、異形の血によって上手く出ず、シキに破壊衝動を送るだけの存在になっている。シキ曰く「頭の中にもう一人いて全てを破壊しろと訴えてくる」。
その為、本来得る筈の魔術知識はない。また、魔術回路もあるが大したものではないらしい。
ロアの精神よりシキの精神が強いため、アルクェイドにではなく秋葉に異常な執着を寄せる。
その執着ぶりはシスコンと言って差し支えないのだが、狂気じみたものが垣間見える恐ろしいシスコン。

あるルートで誤って秋葉を殺害した時は動揺して吐いたり、秋葉が志貴と肉体関係を持った際には志貴に激怒した。
極め付きには志貴に真っ二つにされ、死に掛けの際に上半身だけで秋葉に近づき助けを求めるなど。
ちなみにその時、秋葉は反転していた為、笑いながらグチャグチャにされて殺された、哀れ。

これはロア以前からのようで秋葉が自分より志貴に懐いているのに嫉妬していたようである。
しかし、当の秋葉はそこまで四季を慕っておらず、四季が反転し、志貴が兄となってからは「自分の兄は志貴だけ」と断言すらされている。
秋葉が四季が苦手だった理由は兄は自分とは違う物にしか見えなかったとか。


混血として能力は「不死」と「共融」。
欠損した肉体を再生させるのではなく、その部分がなくても生きていけるように作り替える「拒死性肉体」を持つ。
さらに血液を硬質化・変形させて血の刀などを作り武器とする。
そして接触融合呪詛「蝕離」は他人の肉体を摂取し、自身の肉体に還元する。臓器移植の何でもありバージョン。

トリッキーな戦い方をし、バッドエンドでは志貴を串刺しにして殺したりしている。
しかし、反転した秋葉には遠く及ばずあっさりやられた。


彼本来の性格はとにかくおしゃべり。結構な社会不適合者的で突飛な発想やよほど優れた相手しか記憶しない我儘さを持つ、という非常に敵を作りやすい性格。

しかし志貴とは親友になれるほど息が合い、反転前はとても仲が良かった。それは本編でも変わらない。
互いにお互いの正体を知らない状態なら、コーヒーを飲みながら談笑しているぐらいである。会話は殺人に付いてとか、いきなり殺しあったりとかなりハジケているが。
本人曰く「久し振りに人と話して楽しかったよ。」とのこと。人…?


一応秋葉に対しての愛情は本物で、秋葉も苦手意識があるとはいえ肉親の情もあるようで、シキの死に対して少し思う所もある模様。
しかし親友の筈の志貴には記憶操作によって完全に忘れられていて、秋葉には当主として処断しなければならないと思われたり、翡翠には深く憎まれ、琥珀には何とも思われていないなど、結構不憫な人。

カーニバルファンタズムではその事に嘆いていた。姿はロア寄りだけど。
四季「志貴は俺の事覚えてないし、秋葉はあんな態度だし、何だかな〜」
ネロ「飲み過ぎだぞ。ロア」
四季「ネロは、ネロはこんなに優しいのに〜」

琥珀が書いた洗脳探偵にも四季の姿で一瞬登場するが磔にされ口にこけしを突っ込まれ体には"シスコン"と書かれていた…

歌月十夜でも出番があり、志貴と仲良く話している。
ロアより人気がある為、メルブラでロアよりハルオ追加しろよという意見も多いらしい。


アニメ版ではビジュアルは四季、中身ロア

漫画版『真月譚 月姫』では、終盤で四季として志貴と対峙。
ロアの持つ魔術の知識と生き物の『生』を見る魔眼(『生』を断つことで直死の魔眼とほぼ同じ効果をもたらす)を利用して優位に立って志貴の左腕を断ち、"点"(死の"点"ではない)を突いて彼を殺害したと思い込む。
その際に四季の意識はかなり薄くなり、ロア寄りの思考なった様子。

その後はロアとして動くも、アルクェイドを瀕死に追い込まれた怒りで覚醒した志貴に『死の"点"』を突かれ、殺された。


ちなみに幼少期は志貴と本当に仲が良く、もし自分が『反転』したらその時は殺してくれ、と頼むほどだった。


濃すぎる遠野の「血」はすべからく魔に近付いていく
そうなったら俺もオマエもバケモノになるのさ
本物のバケモノに
もしも俺がそうなった時は頼むぜ

…オマエが
俺を…

頼むよ
ナナヤ…




追記・修正は服についた血を拭ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/