登録日:2010/01/03 Sun 17:15:35
更新日:2025/03/01 Sat 12:10:36
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所謂メディアミックス展開の一種だが、ファン達の間ではどちらが好みかで揉める事がある。
〇アニメ版真月譚月姫
2003年10月~12月にBS-iにて放送された。
全12話
アルクェイドTrue√を元にしている。
限定的な地域にしか放送されなかったが、当時は珍しかったエロゲのアニメ――それも同人ゲームという事で話題になった。
その上、現在では大手声優達のデビュー作という事で、度々話題になる。
地味に音楽の評価も高い。
原作を知らない人が見ると凡~良アニメと称される事が多い(超傑作、って言う人もそりゃ探せばいるかもしれないけど)が、
原作ファンからは型月史上最悪のアニメ(いわゆる
原作レイプ)に挙げられる程酷い。
原作と切り離した視点で観ると評価される作品の典型的な例だろう。
純粋に話数が足りないという物もあるが、原作の設定を無視した展開が最大の要因。
特にシエル先輩がスパゲティを食べるシーンはあまりにも有名過ぎる。
例えるなら
キン肉マン/キン肉スグルがシラス丼をウマイウマイと言いながら食べるようなもんである。(
万太郎ならさておき)
ちなみに「
ひぐらしのなく頃に」に登場するシエル先輩に容姿も声もそっくりな
知恵留美子先生の嫌いな食べ物はスパゲティである。
なお、本作のメインキャストはそれ以外のメディアでは本作と同じキャラクターを担当しておらず、
基本的に『月姫』のキャラが出演する際には格闘ゲーム『MELTY BLOOD』でそのキャラを担当した声優がキャスティングされるが、
特にヒロインを務めた声優は、『月姫』以外のTYPE-MOON作品でメインキャラを務めていることが多い。
例えば琥珀役の
植田佳奈氏は後に『
Fate/stay night』でヒロインの一人である
遠坂凛役を担当している。
ただ例外として、本作で翡翠役を務めた
かかずゆみ氏は、『MELTY BLOOD』の翡翠役である
松来未祐氏が逝去した後、彼女が『プリズマ☆イリヤ』で担当したマジカルサファイア役を引き継いでいる。
余談だが、この作品は
生天目仁美さんのデビュー作の一つである。
〇漫画版真月譚月姫
アニメ化に合わせて2003年10月から月刊コミック電撃大王から連載された。
著者は佐々木少年。
当初6巻完結予定であったが、佐々木少年の大幅な加筆(愛)により全10巻となった。各巻の帯には原作者である
奈須きのこコメントがある。
こちらもアルクェイドルートを基本としつつも、原作のみならず
ファンディスクや設定集のみの情報を見事に融合。
「
浅神、
巫浄、
両儀」と、
空の境界から名前も登場している。
さらに作者の高い筆力により、志貴の三次元的な殺法、ロアやシエルや秋葉の大規模な魔術・妖術、めちゃくちゃかわいいアルクェイドなど、名シーンの数々が丹念に描かれる。
シエルvs秋葉、さつきの感じる志貴の不安など、オリジナルエピソードも評価が高い。
原作者から「これが真の月姫だ!」と言われた程。
…おいお前らリメイクするんじゃないのか
最新巻が出る度よく次巻の表紙が誰になるかが予想される。
4巻まででヒロインが全員表紙になり次は誰かが議論され、さっちんを望む声が多数あったが、5巻はアルクと志貴。
6巻は志貴7巻は姫アルク と一行に出る気配がない。
さつきファン涙目である。
しかし8巻の表紙裏側にやっと登場した。
やったね!さっちん!小さいけど!
9巻は再び志貴になった。
10巻は再びアルクェイドになり、9巻の志貴と向かい合うような表紙となっている。
ちなみにこの漫画版、ガチでアルクェイドとの
SEXシーンを本誌に載せてしまった。GJ!
気になる人は7巻をチェック。
上記の通りコミックス月姫の帯には奈須きのこ氏のコメントがあり、各巻きのこ節と漫画版月姫へのリスペクトが迸っている。
以下コミックス帯原文のママ
1巻
「月を穿つ、
直死の魔眼」
ゲームでもアニメでもない、佐々木少年の描く新しい、ある殺人鬼と白い
吸血鬼の物語。
ようこそ、この素晴らしき佐々木空間へ―――
漫画版月姫、待望の単行本化ですよ? 原作ファンも納得の面白さ、きのこに騙されたと思って読んでみたりみなかったり。
2巻
「死を畏れよ吸血鬼。
其は例外を許さぬ死神なり」
VSネロ。アルクェイドとの出会いを経て、志貴は雲霞の如き暴力と対決する――!
文句なしの佐々木版月姫! 一話ごとに加速する技量と魅力に僕も貴方もKOです。
3巻
今はただ、華やかな日常を。
やがて訪れる終幕を彩る為に。
第二幕、開始。ますますギアをあげていく佐々木版月姫。
アルクェイドはもとより、先輩と遠野家の人たちも遂に本領発揮です!
4巻
森を巡る蜘蛛の紅糸
撃ち破るは、鋼の如き埋葬の剣
秋葉VSシエル。原作サイドをも唸らせた珠玉のオリジナルエピソードを収録した、佐々木版月姫第四巻。
遠野家(兄・妹)の凶悪なまでの可愛さ&格好良さと、本当は華麗だったシエル先輩の勇姿をご覧あれ。
5巻
集束する断片 点滅する過去の硝痕。
ここに、終わりの刃が響きだす
物語はついに終盤へ。目眩く夏の記憶。開かれる胸の暇。洋館に隠された過去の残骸が、もう一人の殺人鬼を呼び起こす―――などと真面目な話はさておいて!
五巻の半分を使って描かれる佐々木アルクの可愛さは異常。お天気純真吸血姫の破壊力を思い知ってほしい! あ、あと琥珀さんの奸計も(笑)
6巻
果てを恐れよ泡沫の花。
其は有限越える無限なり。
八雲立つ死者の群れ。語られる七つ夜の童話。芯骨に刻まれる、あまりにも凄惨な死のカタチ。
封じていた過去を解体するため、黒衣のシスターは元凶と対決する―――!
お天気吸血姫の艶姿、本領を発揮する殺人貴、そしてシエルさん空中大決戦を収録した待望の第六巻をお楽しみください。
7巻
それは鮮血の記憶。あるいは殲滅の記録。
千年城に曰く、黄金の姫の昔語り―――
金は静かに鳴り響く。彼女の物語も彼の物語も、終幕に向けて走りだした。だがその前に始まりに立ち返ろう。
因果は呪いのように帳尻を合わせる。その過去を、彼は何より知らねばならない―――
佐々木少年版月姫、遂にクライマックス……!
それはともかくとして、シエル先輩の名脇役っぷりは異常。
8巻
「そして、彼女は死地に赴いた。あの一言が、千年に航る旅の報いだったと微笑みながら」
拮抗する死と命。背反する永遠と永続。だが永遠は既に無く。千年の妄執は、ここに収穫の時を迎えた―――
佐々木少年版月姫、怒濤の連続発刊! 宿敵との対決、過去の清算、最期の決戦と盛りだくさんの内容でお届けします。そう、夜はまだ明けない。原作サイドも目を見張った対決描写の末に残るのは、果たして―――
9巻
「月は翳り、夜は終わる。
―――さよなら、愛しき化身よ」
例外は無く、永遠もまた幻。転生の海を泳ぐ蛇は知る。これが、モノを殺すという事だと―――
死闘、決着。殺人貴と吸血姫の物語は、ここに一つの結末を見る……のですが!
まさかまさかの大幅加筆で、見ごたえ、さらにパワーアップ! 最終決戦に相応しい戦いをお楽しみください。
10巻
「オーバー・ザ・ムーン/ムーンライト。
彼女が夢見たお伽噺は、あの月の果ての果てに」
少年の頃、もしもの話を聞かされた。救いのない、救いのある、夕暮れのエンドロール。
その記憶は、今も胸を抉ったまま―――
佐々木少年版月姫、ついに完結。七年間の旅の終わり。漫画だけに託された結末がここにある。―――
追記・修正はアニメ版と漫画版を両方見た人にお願いします。
- 声優の配役は正直こっちのほうが好き -- 名無しさん (2013-10-29 19:26:47)
- なんでダグのところに真ゲッターってかいてあんだよ? -- 名無しさん (2013-10-29 20:19:53)
- 発音は似てる……じゃないよ! 向こうは真と書いてチェンジ!だよ。 -- 名無しさん (2013-10-29 20:23:13)
- 2003年か… -- 名無しさん (2013-11-17 13:57:43)
- ハガレンもこの年だったな。 -- 名無しさん (2013-11-17 14:06:38)
- ↑原作レイプなのに評価の高い作品が多発した年か -- 名無しさん (2013-12-09 01:37:06)
- ↑×4「新ゲッター」にすべきだったな -- 名無しさん (2013-12-31 11:22:12)
- 主要ヒロイン達はFateで活躍してるな。 -- 名無しさん (2014-01-28 17:12:00)
- 漫画版のネロ戦ほんと好き -- 名無しさん (2014-02-12 16:27:29)
- 佐々木少年版とか月刊連載だと凄く長くなるよな。 -- 名無しさん (2014-02-12 16:37:48)
- アルクがひと差しで死にネロがサクッと死にカレー先輩がパスタ食べるのが真ゲッター月姫。さらっと漫画の四コマでディスってたなw -- 名無しさん (2014-03-19 17:44:46)
- パスタにカレーソースかかってればまた違ったんですかね -- 名無しさん (2014-03-19 17:54:24)
- 実際の話。シエルがパスタを1回食べたぐらいで騒ぎすぎたんだよな。 -- 名無しさん (2014-04-04 16:17:31)
- ↑お前それ本気で言ってんの? -- 名無しさん (2014-04-04 17:05:11)
- まあ流石にキャラの根幹にかかわるところを改変しちゃアカンわな -- 名無しさん (2014-04-04 17:16:20)
- ジャンジャジャーン今明かされる…え?お門違い?すいません良かれと思ってやったことなんです -- 名無しさん (2014-05-11 13:05:13)
- 別にアニメ版も評価が高いわけじゃないしな。まあ深夜アニメ的に凡作、物語として破綻してないってだけで。だって、問題は「破綻している」ことじゃなくて、主人公の性格を筆頭に「別物化」していることなんやから。 -- 名無しさん (2014-06-21 03:24:18)
- 演出とかもダメだったきがする -- 名無しさん (2014-07-11 21:19:51)
- ↑ネロの事かぁぁぁぁ!! -- 名無しさん (2014-08-16 17:06:01)
- 原作設定だと、シエルって一番のご馳走であるカレーライスは基本的には夜しか食べないんだよな。まぁ、昼とかはカレーうどんやカレーパンを食すけど。 -- 名無しさん (2014-08-16 17:11:17)
- 雑魚ネロもスパゲティも許す。しかし「好きだから吸わない」のシーンすらないってアニメお前・・・ -- 名無しさん (2014-09-21 02:38:13)
- アニメ版は絵が原作とかなり違うのに、何故かその事に対する批判が殆ど無いというか見かけないのは結構珍しい気がする。原作はファンが多いから尚更。 -- 名無しさん (2014-09-23 18:46:19)
- ↑されてるから、キャラデザ以前の問題だから目立ってないだけっしかないわ -- 名無しさん (2014-09-23 18:53:53)
- 北村一輝「やっぱりパスタ食ってるような先輩はダメだな、次!」 -- 名無しさん (2014-09-23 18:57:07)
- 絵については全員頭身が高いというか、原作絵に似せようという気がない、大人っぽくすぎとか言われてた記憶がある。 -- 名無しさん (2014-09-23 19:06:02)
- ↑4 されてたよ?俺も顔色悪すぎて好きじゃないなぁ。漫画はとてもよくできてる。アレンジもうまいし。セクロスシーンのせいでお勧めしづらいがw -- 名無しさん (2016-08-22 12:59:48)
- 佐々木先生に月姫2を書いてもらいたいなぁ -- 名無しさん (2017-04-12 04:11:23)
- パスタを食べるシエルの向かいで志貴がカレーを食べているので、シエルの好物はカレーだと理解したうえで意図的に無視したんだろうな。 -- 名無しさん (2019-01-04 06:50:19)
- シエルは留学生と周囲に暗示かけて溶け込んでるし人前では印象に残らないようにあえてカレーと固定しないって考えもありうる それよりアルクェイドが人間ごとき(初対面の士貴だが)にビビってにげた序盤だな -- 名無しさん (2020-11-01 15:26:34)
- 漫画版の方は同誌に掲載されていた古賀亮一の電撃テンジカーズで「前のページのアルクェイドのおっぱいでそれどころじゃなかった」って作品またいだネタ使われて腹筋が痛かった -- 名無しさん (2020-11-01 15:33:53)
- ゲームも佐々木氏の絵で書き直してくれるだけでも十分いいと思う。あの絵で他のキャラとのセクロスシーンも見てみたい。 -- 名無しさん (2021-03-04 18:49:51)
- 良いコミカライズだった。 -- 名無しさん (2024-05-01 16:54:44)
- アニメーション制作はまさかのJ.C.STAFF -- 横山翔竜 (2025-02-06 18:56:12)
- 漫画版は良い。アニメ版はノーコメント。 -- 名無しさん (2025-02-06 18:58:39)
- 漫画版は良作なのにアニメはどうして…そしてアニメーション制作はまさかのJ.C.STAFF… -- 横山翔竜 (2025-02-06 19:01:33)
- 琥珀役を演じた植田佳奈は後に「Fate stay/night」のヒロインの一人である遠坂凛役を演じている(TYPE-MOON繋がり) -- 横山翔竜 (2025-02-06 19:07:54)
最終更新:2025年03月01日 12:10