遠野志貴

登録日:2009/05/30(土) 11:37:33
更新日:2020/04/25 Sat 21:12:47
所要時間:約 7 分で読めます




TYPE-MOON制作の同人ゲーム「月姫」の主人公。
CV:
鈴村健一(真月譚)/野島健児(その他型月作品)

年齢:17歳(月姫時)
身長:169cm
体重:57kg
誕生日:10月15日

大財閥である遠野家の長男。遠野秋葉の兄でもある。
子供の頃に負った重傷により体が弱くなってしまい、「長男といえど、いつ死ぬか分からぬ者を当主にはできない」と遠野家から半ば勘当され、親戚の有間家に預けられていた。
しかし、遠野家当主であり、志貴の父親である槙久の死に伴い、遠野秋葉からの要請により遠野家へと戻ってくることとなる。

基本的に温和で優しい青年だが怒ると荒っぽい口調になる。
器用なため、何にでもそれなりにこなせる。故に休みがちでありながらも、学校の成績は優秀。
ただ、幼少から死と向き合って来たため、年不相応に達観している。

根はクールといえば聞こえはいいが、人生何でも起こるものであり、何が起きても何とかなる、という生き方をしている。
良く言えばポジティブ、悪く言えば適当。

子供の頃に青子と出会い、彼女との約束で「正しい大人」になろうと生きてきたため誰にでも優しく平等にできるが、特定の誰かからの好意には気づかない。所謂朴念仁。

慢性的な貧血持ちで、激しい運動は苦手。しかし運動神経自体は非常に良く、特に瞬発力に関してはずば抜けたものがある。
護身用として父の形見である飛び出しナイフを所有しており、敵との交戦時はそれを用いた高い戦闘スキルを発揮する。

幼い頃の臨死体験をきっかけとして、モノの「死」を視ることのできる「直死の魔眼」を持つ。
これを使用すればモノならばなんでも殺せる(壊せる)のだが、使用する(モノの「死」を視る)と脳に多大な負担がかかるため、普段は青子から貰った魔眼を抑える特殊な眼鏡をかけている。
なお、志貴の視力は両目とも2.0のため、眼鏡に度は入っていない。
ちなみにアルクェイドでさえ破壊できないくらいに頑丈である。



以下ネタバレ














本名は七夜志貴。遠野槙久の実子ではなく、退魔の一族である七夜黄理の実子で、遠野家の養子である。


◆過去
幼少期は七夜の両親の下で暮らすが、ある日遠野槇久が差し向けた軋間紅摩の襲撃により、志貴以外の七夜の人間は彼の両親を含めて全滅してしまう。
しかし、志貴当人は殺されることなく、襲撃の首謀者と呼ぶべき槇久に引き取られた。
なお、引き取られた理由は良心等は関係なく、槇久の実子である遠野四季と名前の読みが同じだったため。要は槇久の気まぐれで生かされたのである。

引き取られてしばらくは『七夜志貴』の名前のまま過ごし、槇久の実子である四季や秋葉、屋敷にいた翡翠と仲良くしていたが、
特に親友と言っていいほど仲良くしていた四季が反転・暴走した現場に偶然居合わせ、同じく傍にいた秋葉を四季から庇って致命傷を負ってしまう。
志貴を救うべく秋葉が自身の異能で生命力を分け与えたことで蘇生するも、四季の一件が遠野家の世間体に与える悪影響を気にした槇久により、
今回の一件や四季の存在そのものを隠蔽するため、四季の代わりに遠野家の実子、つまりは『遠野志貴』として扱うために記憶を改竄された。
これにより、志貴は槇久に本当の家族だけでなく、『七夜志貴』という名前とその記憶も奪われてしまった。

しかし、記憶は奪われたものの、退魔の一族『七夜』の長男としての本能や幼い頃鍛えられた身体機能などは無意識ながら残っており、
劇中でも異能と対峙する際には、当人も思わぬ戦闘能力を発揮する。
出会い頭のアルクェイドに色欲にも似た強い殺意を覚えたのも、彼が退魔の一族の長男であり、「人ならざるもの」を狩ろうとする本能が焼きついているため。

殺人衝動が出ると自制心が薄くなり、対象に強い殺意や性的欲求が現れ、
作中では嫌がるアルクェイドと琥珀をレイプしたりしている。

彼の所持する飛び出しナイフも実は実父である七夜黄里から譲り受けたもので、「七ツ夜」という銘を持つれっきとした『短刀』。
刃物の扱いは病的なまでに上手く、趣味はナイフ集め。
良くナイフに見とれるらしい……結構危ない奴である。


◆戦闘能力
幼い頃に七夜家で基礎的な戦闘訓練を受けていたために、特に退魔衝動が生じた際の突発的な体術はかなりのもので、「蜘蛛」と揶揄されるほどの立体的な動きすら可能。
その体捌きで『直死の魔眼』で視える『死の線』や『死の点』を狙われれば常人であればひとたまりもなく、人間が相手であればまず負けることはない。

しかし、所詮は人間の域を超えるレベルでは無いので、サーヴァントのような人智を超えた存在にはまず太刀打ちできない。
だが万が一、『死の線』や『死の点』に攻撃を当てる事が出来れば格上すらも仕留められる為に、大富豪における「最強のジョーカーを倒せるスペードの3」に例えられている。

また、魔を持つ者と対峙すると精神が不安定になり、暗殺者としての「殺人鬼」へと反転する。
ネロ・カオス戦では退魔衝動が暴走し、その実力を遺憾なく発揮した。

二重人格者と間違われやすいが、反転は倫理観や価値観が文字通り「反転」したものなので、多重人格者ではない。


◆恋愛観
初恋の女性は自分と青子は冗談半分で言っていたが実際は翡翠らしい。
理由は当時は家に籠もりがちだった志貴を庭へ連れ出してくれたから。
まだ『七夜志貴』であった頃の初恋だからか、七夜志貴も翡翠だけは殺す気が湧かない模様。

誰にでも優しく接するために誘蛾灯のように女性を惹きつけ、彼に想いを寄せる異性は月姫とメルブラを合わせれば片手指に収まらないほどいる。
しかし琥珀曰くホントに好きになった女性にはかなり一途で、その女性のためなら例え人知を超えた存在や大切な義妹が敵に回っても揺るがない。
実際、各ルートではヒロインには一途な姿勢を崩さず、死にかけようがどんな苦境に陥ろうがヒロインへの愛を貫いている。
なお「はじめての人」は遠野家の専属医である時南宗玄の一人娘、時南朱鷺恵。時折「婿に来て欲しい」と言って志貴をからかっているとか。

さつきルート後の話である初代メルブラでは救えなかった弓塚さつきの事がトラウマになっていて、
彼女の事を不用意に触れたシオン・エルトナム・アトラシアに対して、強い怒りを見せながら殺意を放っていた。
さつきを救えなかった事は事件から1年が経っても引きずっている模様。

余談だがあっちの方はかなり盛んで、普段の病弱っぷりの嘘のように弾ける。
そのため、ファンからは「絶倫眼鏡」とネタにされている。


◆殺人貴
月姫2/the dark sixにおける志貴の異名。主人公として登場する予定。
月姫の1〜2年後の姿でアルクェイドの護衛として死徒狩りを行っている模様。
この頃は直死の魔眼の力が強くなったのか、魔眼殺しの眼鏡でも「死の線」を抑えられなくなった模様。
そのため、包帯で目をぐるぐる巻きにしている。
月姫2ではもう一人の主人公である死徒エンハウンスと協力したり、殺し合いをする関係になるらしい。

月姫2の少し前の話『Talk』では
アルクェイドの吸血衝動を抑える為に死徒二十七祖第七位アインナッシュの玉座にある実を目的にアインナッシュの森に侵入。
封印指定の魔術師であるフォルテを圧倒し、アインナッシュの死の点を穿ち、実を入手した。

更に月姫2の前日談『prologue』ではトラフィムの部下、死徒ルヴァレを不意討ちとはいえ
瞬く間に勝利するなど本編の頃と比べ非常に強くなっていると思える描写が多い。
ちなみにこの時、バルトメロイのターゲットにされた。



なお、月姫のエピローグである蒼崎青子との再会だが、実はこれは月姫2の後日談。
それによると志貴にはもう余り時間が残されていない事が示唆されている。


ドラマCD『アーネンエルベの一日』に唯一出演できた男の主人公。
なのだが、Fateのカレンネコアルクの策略で七夜志貴に早々とチェンジ。
秋葉達が来るまで戻れなかった。

もう一人の志貴である七夜志貴については当該項目を参照。


余談だが『Fate/stay night』の主人公である衛宮士郎とは目茶苦茶相性が悪いらしい。
ランサー(Fate)アーチャー(Fate)ばりに仲が悪いとしか説明されていないので詳細は不明だが恐らく性格的に合わないのだろう。
本当に大切な者以外割とどうでもいいという志貴と多くの人を助けたい士郎の考え方では考えが違い過ぎて相容れないのだと思われる。

Carnival Phantasm』で仲良くお互いの生存をかけたデートプランを考えていたが、まあギャグ補正もあるし、お互い喧嘩好きという訳ではないので少し話したぐらいでは険悪にはならないのだろう。

ちなみに彼の事を「士郎君」、士郎からは「志貴さん」と呼ばれているが、互いに17歳で実は年齢差はない。
コレはFateの物語は月姫の物語が終わった直後ぐらいから始まると言う発言からも伺える(変更された可能性もあるが……)。


一秒先にも世界が全て死んでしまうような錯覚をお前は知らない―――それが、死を視るということなんだ
―――教えてやる。これが、モノを殺すということだ。


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