サルーイン

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サルーイン - (2023/08/08 (火) 15:29:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/04(月) 02:35:47
更新日:2024/04/08 Mon 10:13:58
所要時間:約 5 分で読めます




サルーインはロマンシング サ・ガ及びそのリメイク作品、
ロマンシング サ・ガ ミンストレルソングに登場するマルディアスの神々の内の一人である。

三柱神の次兄にして憎悪を司る破壊の神。
ロマサガ公式絵では和服を着ている。
ミンサガでは金髪で、半裸+ネクタイというイカすファッションをしている。
本作のラスボス

サイヴァがマルダーたちに敗れたのち、その肉体が砕けても尚脈打ち続けたとされる黒き心臓から誕生した。
モンスターの父でもあり、兄と妹が戦いを止めた後も神々との戦いを止めなかったが、人間の英雄であるミルザに敗れて封印された。
「力」は主神エロールに匹敵するが幼稚な性格で、いつまでも神が人間に封印されたことを根に持っていて、
何かの間違いだとかエロールの汚い策略だとかとずーーーーーっと思っている(デスティニストーンの存在と力は元々知っており、失敗に終わっただけで周知して対策出来る力・時間もあったのに、それを込みでも汚いとか有り得ないことだと思っている)。


かつての戦いでモンスターの支配者たる『四天王』と、
『ジュエルビースト』を生み出したが、どちらも従えることはかなわなかった。
前者はモンスターを道具扱いしていたことから四天王の怒りを買ったせいで、後者はエロールのディステニィストーンに対抗して、
それに対応した『もう一組のディステニィストーン』を作り出してモンスターに埋め込んだが、あまりにも強くなりすぎて制御できなくなったから。

つまりサルーインはドジッ子である。かわい……くはない。

シナリオでは封印の中に在りながら分身(ミニオン)を生み出し、世界に混乱をもたらす。

ミニオンはヘイト(憎悪)、ストライフ(闘争)、ワイル(策略)の3人で、サルーインの忠実な部下。まあ分身ですから。
ロマサガだともう1体居たっぽい。
ロマサガでもミンサガでも赤い。ミンサガでの戦闘曲熱情の律動は名曲として知られる。
彼らの目的はサルーインの復活のために血でマルディアスを満たすこととディステニィストーンの捜索。
それぞれに担当地域があり、ロマサガとミンサガで異なる。
ロマサガでは、ヘイトは騎士団領とバルハラント、ストライフはバファル帝国、ワイルはフロンティア〜ローザリアで活動している。
ミンサガでは、ヘイトはローザリア~バルハラント、ストライフはクジャラート〜フロンティア、ワイルはバファル帝国で活動している。
このうちヘイトは前述の氷の城で一時的にだが仲間にできる。

その際は火風魔邪闇の術使い、あかまほうつかい(ミンサガでは赤魔道士)として仲間になる。
また、ロマサガでは普通に連れ出せるバグがある。デスの生け贄にしたり気や光の術を習得させてサルーインに挑んだりできる。
いずれもミンサガではイベントが強化されており、悪の組織の幹部的ポジションで活躍する(ネタ的な部分もあるが)。
二周目以降は「四天王」に乗り移るイベントがある等、以前の空気っぷりが嘘の様である。


彼らミニオンとはラストダンジョンで闘うことになるが、ヘイト、ストライフ、ワイルの連戦、
さらにトライアングルフォーメーション(3人同時戦闘)の計4連戦をこなさなくてはならない。
ロマサガとミンサガで戦闘スタイルの大幅なモデルチェンジをしており、
前者だと大技中心。ヘイトは主に即死攻撃のブラックスフィア、ストライフは縦1列攻撃のファイアウォール、ワイルはアニメートを使ってくる。
後者は小技の連発。3人ともヘルファイア・シャドウボルト・ウインドカッターを中心に手数で攻めてくる。

ミンサガではラストダンジョンのみならず、あちこちで戦う事になる。ミンサガでは実はラストダンジョンでは無視可能なので無視した方が楽ではある。ただし彼等がそれぞれ守る宝箱が取れなくなる。

決め台詞は「信じられん……だがその攻撃覚えたぞ!!」……だが。

ミニオン「は」覚えません。

ミニオンにトドメを刺した技はサルーインにディフレクトされやすくなるので、大技や使いやすい技でトドメを刺さないようにしよう。
倒すとその先にはとうとうサルーインの姿が。(ミンサガではディステニィストーンを捧げる祭壇があるが…)

いざ挑むとサルーインの独白が始まる。
パッと見だとラスボスらしい壮大な発言をしているようにも聞こえるが、実際はただのエロールやミルザへの恨み言。
これは主人公にどうでもいいと一蹴されるがミンサガではさらにその小物っぷりをボロクソに貶される。





そのことにサルーインが反論し、ロマサガの場合

「いざ 私のふっかつのぶたいへ!」

と言うと共にバトルフィールドが肉塊まみれの場所から日食が起きた太陽をバックにした祭壇のような場所に変わる。
そして流れるBGMが変わり、シンプルながらもプレイヤーを奮い立たせるようなBGMになる。
これでようやくバトルとなるのだが、彼の攻撃は気、光以外の術、サルーインソード
そして全体攻撃の撃剣波。術とは言ってもほとんどが低ランクだが、そこはラスボス。能力が高いのでそれでも十分な脅威。
サルーインソードや撃剣波も強く、ダイヤモンドウェポンを使った後はまさに脅威。

さらに7ターンまでは無敵。
しかしこんな彼にも弱点が……、





なんと石化するのだ。


石化するのだ。




大事なことなので二回言いました。

もちろんそのまま戦闘終了。
つまりは元部下であるタイニィフェザーのせきかくちばしで倒される可能性がある。
低確率だがそれでも効くのだ。
SFC版限定だがこのことはプレイヤー達に衝撃を与えた。
さらに、SFC版ではもう一つ弱点がある。
ヘイトが氷の城で探していたのはのデステニィストーン、オブシダンソードである。
それをヘイトに譲るとサルーインの持つ剣が青っぽくなり、
能力が強化され、最後にコマンド選択した仲間の行動を真似するようになる。そう、どんな行動でも。
つまりは最後の仲間に意味のない行動をさせつづければ完封できるようになってしまうということになる。


しかしどちらも色々台無しになるのでご利用は計画的に。
ちなみに、発売から22年後となる2014年の生みの親の河津神のTwitterにてオブシダンソードを渡した場合には、ちゃんとステータスが変わっていたことと、石化は仕様ではなくやっぱりバグだったことが明かされている。


そして上記の通り他人にとっては全方面に負の面しかないような性格なので、潔さやら自分を倒した相手を称えるなどの度量などは皆無。
当然の行いのごとく最後は残った力を振り絞って、封印の地(戦いの舞台)やその入り口に近いイスマス城ごと崩壊させ心中を試みてくる。
こちらは神との闘いにはならず世界に大きな影響は与えないと判断してか、エロールが助けてくれたので事なきを得た。


WSC版ではどちらも通用しなくなり、オブシダンソードを渡すと物真似はせず普通に攻撃してくる。
撃剣波の代わりに邪剣波が使われるようになるが、
武器での攻撃は100ターンに一回のペースになったのでほぼ関係ないし、弱い術しか使わなくなったので対策しやすい。


ミンサガでは第二形態まであり、第一形態はロマサガのように剣を持ってラストダンジョンのまま闘う。使ってくる技も大体ロマサガと同じ。

ある程度ダメージを与えると第二形態に変身し、祭壇のような場所に移る。
技が少し増え、背景の柱の数に応じて攻撃力が増す剣の雨、多彩な状態異常を付加する心の闇などを使ってくるようになる。
弱くはないが、ラスボスであることを考えるとそう強いわけではない(もっと強い敵と戦う機会は色々とある。戦うかどうかは自由だが)。

が、二周目以降ディステニィストーンを前述の祭壇に捧げると強さが増していき、全て捧げるとRPGの中でも最強クラスの強さになる。
尚、全てのディスティニーストーンを捧げ、パラメーターが大幅にアップした状態を“真サルーイン”と呼ぶ。
10個のディスティニーストーンによって力を弱められたので、それを全部無効化した本来の力を発揮した状態である。
神は倒しても簡単に死ぬようなものではなく、封印内に力を温存させたまま解けた分の力だけ削るよりは、
わざと多くの力を引き出させて倒した方がそのぶん消耗が激しく回復にも長い年数がかかるので、勝てるのなら封印を解いて倒すのが良いという設定らしい。

リマスターではその真サルーインを撃破することを前提として大量出現する裏ボスをすべて倒すという果て無き道の末に、
“極サルーイン”と呼ばれる本作のエンドコンテンツの終着点として待ち構える。


余談

SFC版だと本編開始以前に闇のブラックダイヤを破壊した。
でも邪のオブシダンソードはちゃっかり使用している。
きっと1個くらい破壊しないと封印がきつかったけど、本当はブラックダイヤも装備したかったに違いない。
というかよくよく考えると宿敵の創った物で強化ってアレだよね!

ちなみにミンサガだと破壊しようとして、海に落としてしまったらしい。
ウコムが厳重に保護してるのはそのため・・・
そしてユーザーからミニオンがカマセに・・・
おいしいところだけかすめ取ろうとするから・・・

結局の所、サルーインの目的を一言で言えば「ミルザとかいうただの人間如きに負けたのは何かの間違いであり、ディステニィストーンを与えたエロールの小細工のせいだった」と証明するためだったのだが(その後は恐らく世界を破壊して回る気だったのだろう)、
ミンサガではプレイヤーが自ら神である自分の下へ敵が自分を倒すために用意したディステニィストーンが全て集まる超絶アドバンテージを得ておきながら人間に負けるというもはや言い訳の利かない無様な敗北も追加され、こちらでもやはり主人公達を道連れにしようとする最期を迎えるわで、ミルザ戦の敗北よりも更に小物化が激しくなってしまっている。

派生作品などでの描写によると、この性格は破壊神としてそういう性質で生まれたことが原因らしい。
神は人間と違って生まれながらに強大だが、変わる(成長する)ことが簡単にはできない。


追記・修正はオブシダンソードをお供えしてからお願いします。

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