人形草紙あやつり左近

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人形草紙あやつり左近 - (2014/06/29 (日) 18:06:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/20(水) 18:09:54
更新日:2024/02/13 Tue 15:45:09
所要時間:約 2 分で読めます





人形遣いは人間遣い。
腹話術は読心術。

真似るのはその声色だけでなく、

その内なる声…


人形草紙あやつり左近(からくりぞうしあやつりさこん)とは週刊少年ジャンプで連載されていた推理漫画。
原作は写楽麿(旧PN・宮崎まさる、現・宮崎克)、作画は小畑健。
『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』のヒットにより三匹目のドジョ…ゲフンゲフン、「ジャンプでも本格的推理漫画を!」という企画から鳴り物入りで始まった。
ところが、読者アンケートの結果が振るわずか半年程度で打ち切りとなってしまい、『力人伝説~鬼をつぐもの~』以来の縁だった写楽・小畑はコンビを解消し、小畑は約3年の沈黙に入る。
その後、小畑が『ヒカルの碁』(原作:ほったゆみ、監修:梅澤由香里)で漸くブレイクを果たすと本作も再評価され、99年には短期打ち切り作品としては異例のアニメ化を果たし、文庫版やコンビニコミックスにもなった。

小畑健の絵の迫力もあり、死体や人形がグロい
少なくとも夜読むものではない。


【あらすじ】

人形浄瑠璃の名門、橘家の跡取りにして人間国宝の文楽人形師・橘左衛門の孫である橘左近が人形である右近と共に事件を解決していく。


【登場人物】
※若干ネタバレ注意


主人公。年齢不詳。人形のような端正な顔をしている。
普段は気弱で口数が少なく、なよなよしている。だが右近を操るとクールで冷静な性格になり天才的な洞察能力を発揮する。
右近がいないと調子が出ないらしい。
右近のことを友達だと言っているが事件解決のために右近の眉毛を抜いたりした。
また、どこぞのバーローにならってか刺激物を舐めたり、ドラッグを染み込ませた紙を舐めたりした。
裸電球を素手で割ったりするなど案外握力が強いかもしれない(ちなみに次の話では手は治っている)。


  • 右近 (CV:くまいもとこ)
左近の相棒。明治初期に人形師、三代目小泉卯之助によって作られた傑作童人形。
ジジイとか言うな。
まるで魂がこもったように動き、口数が少ない左近の言葉を代弁する。
おしゃべり。
初期は眉毛が太かったが小畑の絵柄のせいかだんだん細くなった。決して左近が眉毛を抜いたからではない。
実は三代目の小泉卯之助は女性であり、その女性の幼なじみがモデル。


  • 橘 薫子 (CV:山田美穂)
左近の叔母。年齢が近いため「おばさん」ではなく「薫子姉さん」と呼ばせている。
だが右近には呼び捨てにされている。
刑事なのだがおっちょこちょいな性格であり迷推理ぶりを発揮しているため、コナンでいうところの毛利小五郎である。
だが可愛い。



【余談:ジャンプと推理漫画】
『あやつり左近』打ち切り後、ジャンプでは『心理捜査官(プロファイラー) 草薙葵』(月島薫)、『少年探偵Q』(原作:円陣、漫画:しんがぎん)と推理漫画を連発していたがいずれも短命に終わり、
『Q』にいたっては作画担当のしんがが「どう描けばいいのかわからない」とまで言わしめるほどシナリオが酷かったらしく、因果関係は不明だが同作打ち切り後に摂食障害を患い、この世を去っている。
こうして、「推理漫画はジャンプ最大の鬼門」というジンクスも出来上がってしまった。





追記修正は人形を操って、ジャンプでの推理漫画のヒットを祈りながらお願いします。

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