モスラ対ゴジラ

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モスラ対ゴジラ - (2014/08/07 (木) 08:41:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/02(木) 23:12:22
更新日:2023/12/17 Sun 21:54:35
所要時間:約 4 分で読めます





モスラ対ゴジラはゴジラシリーズ第4作目の作品である

1964年4月29日公開
観客動員数720万人
前作 キングコング対ゴジラ
次作 三大怪獣 地球最大の決戦


【概要】
前作キングコング対ゴジラに続いて今作では東宝のスター怪獣であるモスラとゴジラの対決となった。ゴジラ対モスラと誤記されることがあるが、モスラが先である。今作でゴジラは敗北することになるが、昭和シリーズでゴジラが負けたのは今作のみである。ちなみにゴジラは悪役である。
前作と比べると娯楽性の中にもメッセージ性があり、喜劇的な内容は大分削られている。


【あらすじ】
巨大台風が過ぎ去った翌日、高潮の被害を倉田干拓地を取材した新聞記者の酒井と助手の純子は奇妙な物体を拾う。また、静の浦には巨大な卵が流れ着いていた。ハッピー興業の熊山が卵を買い取り、卵を見せ物にテーマパークを作ろうとする。

その巨大な卵を調査する科学者の三浦と酒井達だが、小美人が現れ卵はモスラの卵であり、インファント島に返して欲しいと頼まれる。それを受け交渉する酒井や三浦だが、熊山とバックにいる虎畑には聞き入れてもらえなかった。

そんな中、倉田干拓地からゴジラが出現、名古屋市街地を破壊する。酒井達はインファント島へ向かいモスラにゴジラを撃退してもらうよう小美人に頼む。願いを聞き入れた小美人とモスラはゴジラ撃退のため、また卵を守るために日本に向かう。


【登場怪獣】
ゴジラ
今作では倉田干拓地の地中から出現する。大抵は海から出現するため地中から出現したのはさすがに今作のみである。
今作でも高圧電流には苦戦する。親モスラには苦戦しつつも何とか勝利するが、子モスラには緊縛プレイをされた上に水責めの放置プレイで敗北する。

モスラ(成虫)
インファント島の守り神。卵を生み寿命が尽きるのを待つだけだったが、卵と日本を守るために残りの命をゴジラ撃退に燃やす。
空中からの攻撃と命をかけた毒燐粉の攻撃で優位に立つが寿命とゴジラの熱線により、卵を守るように覆い被さりながら絶命した。

◆モスラ(幼虫)
親モスラが敗れた後に誕生した。双子であり、生まれたばかりではあるがゴジラと戦闘に入る。
ゴジラとは体格や力に差があるが、物陰に隠れながら糸を吐き、ゴジラをがんじがらめにすることで勝利した。双子のうちもう一匹はゴジラの尻尾に噛みつき、ゴジラが振り払おうと何度もぶつけられた怪我が原因で『三大怪獣地球最大の決戦』では死亡している。


【登場人物】
◆酒井市郎(演:宝田明)
毎朝新聞の記者。倉田干拓地と卵の取材をすることで、今回の物語に関わっていく。演じる宝田明は初代ゴジラに続きゴジラ映画の主役は2度目である。

◆中西純子(演:星由里子)
酒井の助手でカメラを担当している。小美人に対していち早く協力をしようとする。

◆三浦(演:小泉博)
今作の科学者。卵の調査を担当したことで酒井達と知り合い行動を共にする。
演じた小泉博はゴジラの逆襲の主役を演じていた。「モスラ」でも同じポジションの科学者を演じている。

◆小美人(演:ザ・ピーナッツ)
モスラには欠かせない二人組の妖精のような存在。双子の歌手ザ・ピーナッツが演じており、今作でも歌を披露する。
彼女達のために超巨大なイスやテーブルのセットが作られたりしている。

◆熊山(演:田島義文)
モスラの卵を買い取り見せ物にしようとする小悪党。小美人まで見せ物にしようとした。
虎畑の手下で「モスラ」のネルソンにあたる人物、
最期は金の分け前でもめて虎畑に殺害される。

◆虎畑二郎(演:佐原健二)
熊山のバックについていた興業師。行き過ぎた資本主義の悪い面を体現したような人物。
ウルトラQの万丈目準などの特撮常連の佐原健二が演じているが、数少ない悪役である
最期はホテルで熊山を殺害した後、ゴジラにホテルごと潰される。


【余談】
1980年には「ドラえもん のび太の恐竜」の併映として短縮版が公開された。
通常の短縮版と違い、タイトル前に特撮シーンのハイライトが流れる。
また、ポスターは松本零士が手掛けた。

ウルトラマンサーガ』でゴメスSが地中から出現するシーンは本作のゴジラが山岳地帯から出現したシーンのオマージュである。


【DVD】
上記の短縮版が収録されている他、オーコメは佐原健二氏が担当し、当時の思い出を語っている。


追記・修正は半熟ゆで卵を食べながらお願いします。
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