ウルトラマンサーガ

登録日:2012/03/17(土) 00:15:31
更新日:2021/04/26 Mon 22:28:24
所要時間:約 7 分で読めます






“本当の自分”を見つけとき、


“自分も誰かを守れるんだ”ということに気づいたとき、


その奇跡は起こった――


あきらめるな!!







『ウルトラマンサーガ』とは、2012年に松竹にて公開されたウルトラシリーズ劇場作品。


【ストーリー】

アナザースペースで戦っていたウルトラマンゼロは、何者かの声に導かれ別次元の地球「フューチャーアース」に降り立つ。
そこで子供を守るため命を落としかけた青年タイガ・ノゾムと融合する。

そんなタイガの前に、コスモスペースから駆けつけたウルトラマンコスモス=春野ムサシも現れる。

二人は荒廃した地球で、地球防衛隊「チームU」と出会い、この地球がバット星人に征服されたことを知る。
操られる怪獣達を救えず落胆するムサシ、そして勝手に一体化したゼロと馴染めないタイガ。

二人は、この地球にアスカ・シンウルトラマンダイナが来ていたことを知るのだが……。


【概要】

本作は『ウルトラシリーズ45周年記念作品』第2弾の映画作品。
当初はダイナの帰還、ウルトラマンジャスティスの再登場、コスモスはOVで登場させる、大合体ウルトラ祭り等の案があったが、
東北地方太平洋沖地震の影響もあって内容を変更し、本作の内容となった。
当初は前作、前々作同様、2011年12月公開を予定していたが延期となり、2012年3月公開となった。

前作で導入されたマルチバース設定を活かし、
今までと異なる次元の地球を舞台にすると同時に、様々なウルトラ世界のその後を描く。

又、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』以来4年ぶりのミニチュア特撮も復活する。

キャスト面では主人公であるタイガをDAIGOが演じ、つるの剛士・杉浦太陽がそれぞれかつて演じたアスカとムサシ役で出演。
さらにD4に真夏竜を加えてレジェンド5としてウルトラ兄弟達が出演。

また、初の全員女性隊員の防衛チームである「チームU」が登場し、隊員役にAKB48から7人が出演。

黒幕であるバット星人の声を、前宮崎県知事の東国原英夫が演じた。

一方、スタッフ面は監督を『ウルトラマンダイナ』から作品に参加し、
ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』で一定の評価を得たおかひでき、
脚本は物語の主軸となる『ダイナ』、『コスモス』の両作を手掛けた長谷川圭一が担当。

ちなみに本作は初めて第一期ウルトラシリーズに携わったスタッフが誰も参加していない。

上述したように「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」や各種雑誌などでのインタビュー、2012年4月13日に行われたトークイベント「ウルトラマンサーガ感謝祭」、
画コンテ集などで語られた初期プロットの内容では、完成作品に登場したウルトラ戦士や怪獣の他にも、
ウルトラマンキングウルトラマンメビウスウルティメイトフォースゼロのジャンボット、ミラーナイトグレンファイヤー
コスモスペースからはウルトラマンジャスティスやTEAM EYESのメンバーが登場。

怪獣も30体以上(確認されているのはペギラ、チャンドラー、ガボラ、ライブキング、タッコング)で、
さらには黒幕として『ウルトラマンネクサス』で未登場だったダークルシフェル*1など、より多くのキャラクターが登場しており、
クライマックスではコスモスとジャスティスが合体してウルトラマンレジェンドに、
ウルトラ兄弟とメビウスが合体してメビウス インフィニティーに、そしてゼロとダイナが合体してウルトラマンサーガとなり、ダークルシフェルと戦う内容が検討されていた。


【登場人物】

タイガ・ノゾム
(演:DAIGO)
本作の主人公で、スーパーGUTSのルーキー隊員。
かつてのアスカの様な無鉄砲で破天荒だが、勇敢な青年であり、命懸けで子供を守ろうとする行動に共感したゼロと一体化する。
過去のトラウマからウルトラマンの力を受け入れられず、変身を拒絶する。ニンジンが嫌い。
今作の顔芸要員


ウルトラマンゼロ
(CV:宮野真守)
ウルティメイトフォースゼロのメンバー。
ベリアル銀河帝国軍の残党との戦闘の最中、別の宇宙からの声を聞き、次元を超えて初めて地球へと向かう。
タイガと一体化するが、あまり好ましく思われていない上に変身拒絶されてしまう。


アスカ・シンウルトラマンダイナ
(演:つるの剛士)
かつてネオフロンティアスペースの人々を怪獣や宇宙人、
スフィアの脅威から救い、光の中へと消えた伝説の英雄。本作品での事実上の主役。
今回はフラッシュタイプのみが登場。

別宇宙の旅を続けていた最中、地球からの助けを呼ぶ声を聞き、フューチャーアースに初めて訪れる。
そこで絶望に陥った子供達やチームUと出会い、彼らに勇気と希望を与え、尊敬と信頼を一身に集める。


春野ムサシ
(演:杉浦太陽)
かつてチームEYESに所属し、ウルトラマンコスモスと一体化した青年。
コスモスVSジャスティス』の後、惑星ジュランで怪獣達と共存する夢を実現し、
結婚したアヤノと息子のソラと共に平和に暮らしていたが、別の地球の危機を知ってコスモスと再び一体化する。


ウルトラマンコスモス
(CV:杉浦太陽、佐藤ゆうき)
人類と怪獣を守り通した慈愛の勇者。ムサシと再び一体化し、地球に向かう。
また、持ち前の優しさで怪獣達を救おうとする。佐藤ゆうき氏が新規に掛け声を喋ってくれるが、なぜか喋らない。

今回は怪獣と分かり合う時だけでなく、ハイパーゼットンとガチで戦っているにも関わらずルナモードのみだった。
当時を知る者からは「戦いなんだからコロナモードになれよ」という声が多かったが、
これはカオスヘッダー0を救うためのシーンが撮影されていたもののカットされた名残である。

とはいえ、公開から約半年後に発売されたDVDおよびブルーレイメモリアルボックスに付属の絵コンテ集に収録されていた初期稿では、
フューチャーモードに変身する展開があったので、(不遇だの微妙だの散々言われた事への挽回として)一部採用して登場させても良かったのではないだろうか……


チームUのメンバー
地球防衛隊(EDF)の防衛チームで、メンバーは全員女性。
作業用レイ……専用ビークル・Uローダーを駆使して怪獣と戦ったり、世界に通信を送るなどして生き残った子供達を守る最後の希望。


●地球に残された子供達
バット星人の目的の為に地球に残された子供達。


スーパーGUTSのメンバー
かつてアスカと共に戦った仲間達。


ウルトラ兄弟
バット星人の不穏な動きを察知し、ゼロに活躍を期待する。

劇場公開版や映像ソフト収録の本編ではカットされたが、
サーガに苦戦を強いられたバット星人が召喚した怪獣兵器相手に初代マン、セブン、新マン、エース、レオの5人が戦うシーンも存在しており、
ウルトラマン列伝』第39話及び『新ウルトラマン列伝』第29話~第33話『ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE』第18話~第22話で見ることができる。
5人ともオリジナルキャストが全員出演しており、後者のディレクターズカット版では変身シーンの新撮も存在している。。
レオとセブンが共に戦うのは38年ぶりになり、何気に「同じ画面でモロボシダンとおおとりゲンが同時変身した事」はこの映画がである。 


●春野アヤノ
(演:鈴木繭菓)
元チームEYESのメンバー。
ムサシと結婚し、惑星ジュランで家族と共に平和に過ごしていた。


●春野ソラ
(演:橋爪龍)
ムサシの息子。カオスヘッダー0と仲が良い様子。
後に……





本当の戦いはここからだ!


ウルトラマンサーガ
(CV:宮野真守)
ゼロ、ダイナ、コスモスの心が一つになった時に姿を現す奇跡の戦士。
今までのウルトラマンと全く違う姿、全身に身に纏う光のオーラが特徴。
左腕に装着されたサーガブレスから凄まじい光線技や超絶能力を発動する。



【敵】

●触角宇宙人 バット星人
(CV:東国原英夫)
本作の悪役。
かつて『帰ってきたウルトラマン』最終回でゼットンを引き連れ、「ウルトラ抹殺計画」を実行した宇宙人の同族。

ウルトラマンが存在しないフューチャーアースの地球を怪獣兵器の実験場とし、
殆どの人々を消し去り、残した人間達の「絶望」と「恐怖」を餌にゼットンを育てる。
ハイパーゼットン覚醒の暁には、神となって全宇宙を支配下にしようと目論む。

あのバット星人とは思えないほど狡猾かつ周到な悪魔で、人間を「つまらない生き物」と見下しきっていたが、
その傲慢さが文字通りの足元を掬うことに。


●帝国機兵 レギオノイド
ベリアル銀河帝国軍の機械兵士。
序盤に残党がゼロと交戦する。


宇宙球体 スフィア
かつてダイナやスーパーGUTSと戦った敵の生き残り。
ゼットンに美味しく……。


凶暴怪獣 アーストロン
40周年を迎えた『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣。
物語の冒頭でダイナと対戦する。企画段階ではガボラの予定だった。


古代怪獣 ゴメス(S)
ウルトラQ』第1話に登場した怪獣
中盤の戦いで姿を現すが……
初代ゴメスがゴジラの改造であることから地中から出現するシーンは『モスラ対ゴジラ』でゴジラが山岳地帯から出現したシーンのオマージュ。


深海怪獣 グビラ
45周年を迎えた『ウルトラマン』に登場した怪獣。
八つ裂き光輪すら弾き返したドリルを3Dで見せつける。
元々はタッコングの予定だったがゴメスとともにウルトラ怪獣初登場の年の最初と最後の怪獣だからということで選ばれた。


宇宙恐竜 ハイパーゼットン
バット星人に生み出された、圧倒的なスペックを誇るゼットンの進化体。
「絶望」と「恐怖」を栄養源として繭(コクーン)からやがて巨大怪獣(ギガント)として誕生し、最終的に成虫(イマーゴ)へ進化する。
詳細は項目参照。



【関連作品】



ウルトラマン列伝
第39話にて、本作に関わるウルトラ兄弟の戦いが描かれた。
元々、ウルトラマン列伝自体この作品への繋ぎだった(グッズ販売の貢献が大きく、1年以上も延期を重ねたが)。

●新ウルトラマン列伝
ウルトラマン列伝のリニューアル。
2014年の1月15日から2月12日にかけて五分割にして放送された。
DVD・BDにも収録されなかったディレクターズカット版かつ列伝オリジナルの新撮映像もあるので録画する価値あり。

●ウルトラゼロファイト
本作の後日談。『列伝』内で展開された。

●ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE
ウルトラマンゼロの主役格登場エピソードを総集した作品。
本作では再びディレクターズカット版が放送されたが、上述の新ウルトラマン列伝とはまた違った編集がなされた*2

バトルスピリッツ
コラボブースター【ウルトラ怪獣超決戦】【ウルトラヒーロー大集結】にハイパーゼットンとバット星人が収録。
超決戦ではイマーゴが効果を持たないバニラカードとして収録された程度だったが、大集結にて大幅強化を受ける。
完全にゼットン専用サポートカードと化したネクサス「フューチャーアース」を起点にコクーンを育て上げ、
コスト12の超強力スピリットとして帰ってきた『滅亡の邪神ハイパーゼットン』を降臨させる……という、
君もバット星人になってフューチャーアースを絶望に染め上げよう!といわんばかりのゼットンデッキが構築可能。




誰も見たことのない


ウルトラマン





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最終更新:2021年04月26日 22:28

*1 プロットではダークルシファーと表記

*2 『Lost the way』が途中で流れる。列伝オリジナルの新撮映像及びアスカとムサシのその後が描かれたエンディング部分はカット、など