鳴海亜樹子

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鳴海亜樹子 - (2018/06/01 (金) 21:28:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/10/25(日) 04:06:14
更新日:2024/03/15 Fri 19:16:30
所要時間:約 6 分で読めます




仮面ライダーW』のヒロイン。

演:山本ひかる


主人公、左翔太郎の師匠である鳴海荘吉の娘であり、翔太郎が住んでいる『鳴海探偵事務所』の権利書を持つ大家。

事務所の大家である事を盾にして鳴海探偵事務所の所長に勝手に就任した。当然ながら当初は認められていなかったが、いつの間にか正式に所長と認められるようになった。
肩書きこそ所長だが、主な仕事は事務所の経理と雑用である。
小説版では依頼人に提出する正式な調査報告書の製作など経理以外の事務面も一手に引き受けていることが明かされた。

小柄で童顔なためよく実年齢より若く見られ、二十歳にも関わらず初対面の相手には学生と間違われる(ただし役者は当時18歳)。


とにかく活発で行動力があり、憤りには素直に怒りをぶつける。
困った相手に親身になるなど優しい所もあり、依頼人に対する気遣いも備えている所は父親譲り。
だが、そのせいで「そっとしといてやれよ」な相手にずけずけと声をかけたり、心遣いに欠ける一面もあったりする。

口癖は「そんなの私聞いてない」で、トラブル等に遭遇する度に口にしている。
本当に聞いてない場合もあるが、ただ単に聞き逃している(忘れている)時もある模様。
ちなみに後述の「風都探偵」では変化系として「私、言ってない!」が使われた*1

◆例
翔「お前(フィリップ)は組織に狙われてんだぞ」

フィリップに同行中に敵出現。

「私聞いてないぃ……」


出身地は大阪。普段は標準語を使用しているが、テンションが高くなると関西弁が出る。
他にも「なんでやねん」等々様々な言葉が書かれたツッコミ専用のスリッパを持っていたり、「お客様は神様」精神だったり、大阪人的な特徴(?)がある。

また、所長としての性分なのか、あるいは元から守銭奴的な性格なのか金に釣られやすく、経費に関して厳しい。

寝言をはっきり発音するという、変な特技も持つ。

父親とは決して不仲ではなかったのだが、10年もの間ほとんど会っておらず、その理由は後述。


【性格】
放送序盤では顔芸披露その他で完全にネタキャラ。
言動は二十歳にしては幼さが見えた。
事務所は確かに彼女の父のものだが、唐突に乗り込んで所長宣言。
もちろん彼女は探偵についての知識もない。

作中で度々身勝手な行動、言動を繰り返し、明らかに自分が非がある場合でも反省せず開き直ることが多かった為に視聴者の批判の的になることもあった。


具体的には

  • 翔太郎に命を助けてもらっておいて逆切れし(身体が密着したため?)、事務所から追い出そうとする。
  • 興味本意で事件に首を突っ込み、ピンチに陥ってはWに助けられる。
  • やはり興味本意で翔太郎に同行し、現場を引っ掻き回す。
  • 自分のミスはスルーするが部下(翔太郎)のミスは責任追求する(そもそもミスの原因は亜樹子の勝手な行動)。
  • 理不尽なツッコミ。
  • 勝手に所長を名乗って上から目線。下扱いされると怒る。
等々……。


当然、現場では翔太郎に邪魔者扱いされ「大人しくしてろ」と言われるが、それで納得する事はなく「所長を何だと思ってんのよ!」と怒る。
しかも上記のような行為をしておいて依頼人の行動に「自分勝手で最低じゃん!」と言ったこともある。
だが、10話でこれらの行動は「自分の父親と共に過ごした翔太郎に対する嫉妬」であったことを吐露。
理由が明かされて以降は身勝手な面は薄れ、翔太郎とフィリップの一番の理解者として、彼らと共に事件に立ち向かった。
(10話以前のやや身勝手な部分が目立っていた頃でも度々翔太郎とフィリップに対する信頼や他者に対する優しさ、活躍を見せるシーンはしっかり描写されている)

ちなみに所長就任以降は彼女が仕事を引っ張ってくる(犬猫の捜索など)ため事務所の収入は増加したとかなんとか。

また中盤からは本格的に、父である鳴海荘吉譲りの「本質を見抜く直感力」「依頼人を思いやる心」を見せはじめる。
フィリップ回収係もすっかり自分の役割と認識したらしく、「倒れる身体は私に任せて!」と乗り気になっている。

2人「「変身!」」

亜樹子「任せて!」

ファング!ジョーカー!

亜樹子「あ、そっちか!」

翔太郎「ア゙ギゴォ!」

彼女の何気ない発言が事件解決の糸口となったり、不自然な発言や行動から依頼人の正体を見破ったりと彼女が居なければ手詰まりとなっていた状況は多い。
かなり強い霊感を持ち、幽霊と会話できたりする。

彼女がメインとなる回では上述の性格を発揮し、周囲を大きく巻き込んでいく。


基本的に亜樹子と翔太郎の口論(漫才)は翔太郎の方がツッコミに回ることが多いが、趣味が絡んだ翔太郎に対しては亜樹子の方がツッコミに回る。

翔太郎「これ(ハードボイルド小説)経費で落ちねぇの?」

亜樹子「落ちるわけないでしょ!?」

また、一般人であるため『ドーパント』や『地球の本棚』等の専門用語について視聴者の代わりに質問する役割でもある。

また、本編中ではフィリップと園咲若菜の恋愛が目立ち、フィリップは翔太郎との信頼関係や相棒要素から、若菜はフィリップとの恋愛からヒロインとして見られ、ヒロイン要素では敗北している。
公式にネタにされた(囮捜査でフィリップが女役)ほどである。

亜樹子「女の子がフィリップくん……。フィリップくんは女の子で私は男の子……。男の子はフィリップくんなのに私が男の子」

平成ライダーのヒロインは大抵物語のキーパーソンだったりするが、彼女にはそんな素振りはなく、本当に最後まで一般人なキャラクターであった。(一話でフィリップが彼女を検索し終えており、特に何も言わなかった。)
(敵怪人であるドーパントに対してもスリッパで向かっていき、平然と突っ込みを入れられる彼女のパワフルさは充分「一般人」から逸脱している気もするが)


しかし、照井とのフラグはばんばん立て始めた。


コミカルな面ばかりが目立ち、ヒロインらしくないと言われる亜樹子であるが、探偵事務所で過ごす三人の関係を「家族」として人一倍大切にしている。

劇中ではそんな彼女の言葉や行動が翔太郎とフィリップそれぞれに相棒の大切さを再認識させるきっかけを与えている。


ただの一般人であっても、二人で一人の仮面ライダーを支える姿は紛れもなく「仮面ライダーのヒロイン」であったと言えるのではないだろうか。
また本作には昭和ライダーに対するオマージュ要素が多数含まれていることから翔太郎、フィリップ、照井を支え続けた彼女の存在はWの世界における「立花藤兵衛」とも言えるかもしれない。


【仮面ライダーW 亜樹子変身体】
第30話に登場した、夢の中で亜樹子と翔太郎(夢の中の)が変身したW。翔太郎がソウルサイドで、亜樹子の身体で変身する。
サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの三種のフォームとリボルギャリーを使った。

変身時にベルトから『なにわの美少女仮面』と表示されたり、サイクロンジョーカーでツッコミスリッパを装備したり、動きもコミカルだったりする。
所詮イメージで変身しただけなので、顔面パンチ一発で変身解除した。
「お前の罪を~ 数えろ~」
ちなみに、ヒートメタル、ルナトリガーは通常と同じ高さの変身音だが、サイクロンジョーカーの変身音だけ約半音高かった。





【余談】
第1話の放送直前に、亜樹子を演じている山本ひかるが、2年ほど前に2ちゃんねるに自身の裸体などの写真をアップしていたとリークされ、各メディアでスキャンダルが報じられた。

事務所側は「一部は本人と確認した」というが、全体的な真偽は不明。
初期のキャラのコミカルさも相まって「早くもヒロイン降板か」と話題になった。
一時期はネット上で祭りとなり大騒ぎだったが、現在は沈静化している模様。


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