貝木泥舟

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貝木泥舟 - (2018/04/15 (日) 19:24:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/22(土) 15:21:03
更新日:2024/03/27 Wed 23:15:33
所要時間:約 9 分で読めます




貝塚の貝に、枯れ木の木だ。俺の事を知りたいか。教えてやろう。金を払え。


物語シリーズの登場人物。
CV:三木眞一郎


貝木(かいき) 泥舟(でいしゅう)


葬式の帰りのような喪服のごとき漆黒のスーツに色の濃い黒ネクタイを締めた、とても不吉な、壮年の男。その怪しさは忍野メメと同等以上。
出会う人物ことごとくに、『不吉』と称される。名前からして貝木(怪奇)泥船(どろぶね)と怪しさ満点である。

正体は詐欺師であり、中学生相手に怪異を利用した『おまじない』を流行らせ、金を巻き上げていた。千石撫子はこれの最大の被害者。


性格は清々しいほどの守銭奴。彼の行動原理は基本的に金であり、金にならないことはしないし、金を得るためなら手段も努力も惜しまない。

一応、怪異にも精通しており、専門は偽物の怪異。ただ、商売道具としてしか捉えておらず、退治や交渉などはしない。


貝木泥舟の迷(名)言
「お前は善行を積むことで心を満たし、俺は悪行を積むことで貯金通帳を満たす。そこにどれほどの違いがある?」

「この世は金がすべてだ。俺は金のためなら死ねる」

「よせ、話し合おう」

「阿良々木。お前も中々どうして隅に置けんではないか。俺も悪だがお前も悪だな。
 こんな素晴らしい真夏の晴天の下、そんな金髪のロリ少女を我が物顔で連れ回しているとはな」

「知りたいか。教えてやる。金を払え」

「もっとも俺にとってはした金などという金はないのだがな。一円に笑う者は一円に泣くとは、実は俺が考えた言葉だ」

「阿良々木よ。俺も先ほどその言葉を口にしたが−−お前に対して偶然会ったのも何かの縁だと言いはしたが、
 しかしその、いわゆる一般的な意味での偶然って奴は、これがなかなかどうして曲者でな−−大抵の場合、偶然というのは何らかの悪意から生じるものだ」
「たかが神様を騙すのに自信なんかいらん。俺に騙せない相手はいない」

「それに――神様では、なれないものだ」


「ああ。お前ならきっとなれるさ。騙されたと思って、チャレンジしてみな」

「生きてりゃそのうち、いいことあるんじゃねえのかよ?」



以下、ネタバレ









阿良々木火憐の怪異を引き起こし、さらに阿良々木月火の秘密を影縫余弦に売った張本人。つまりは『偽物語』の黒幕。


戦場ヶ原ひたぎを騙した5人の詐欺師の内の最初の一人であり、彼女の両親を離婚に追い込んだ男。
蟹に行き逢ったひたぎに、『ゴーストバスター』(「お前これ、騙されるほうも悪くないか?」 by 阿良々木暦)という肩書きで近付いた。
泥舟の言を信じるならば、当時ひたぎは彼に惚れており、それが暦に対する負い目になっているらしい。

ひたぎとの対決後は、二度と姿を現さないことを約束し、街を去っていった。







……と思われたが、「二度とは来ない、だから一度来た」という脅威の屁理屈をもって再登場。
暦とミスタードーナツで遭遇し、彼をなんとも微妙な気分にさせた。
そして、全く盛り上がらないトークと高い情報料で暦をさらに微妙な気分にさせた後、今度こそ町から去った。
なんとこの男、月火の情報を余弦に売った後、さらにその余弦の情報を暦に売っている。

ちなみに、忍野メメとは同級生だが、泥舟は忍野のことが苦手だった。
泥舟に苦手意識を持たせたという一点においてのみ、暦はメメを本気で尊敬している。




以下花物語ネタバレ




まさかの再登場。
神原の母親に惚れていた事が判明し、昼間っから神原に焼き肉を見返り無しで奢ったり、困った事があったら電話しろと、名刺を渡したりと、
神原の前でだけ、普通の気のいいおっさんになった。

余談だが「加速装置」「縮地法」「Bダッシュ」などの異名を持つ神原より足が早い事が判明した。
通称「貝木ストライド」。ネーミングセンスの無さにつっこんではいけない。




以下恋物語のネタバレ






まさかの主役として登場。

戦場ヶ原からの依頼で神となった千石を騙すこととなる。

念入りに撫子のことを調べ上げ、一ヶ月かけて参拝して撫子と仲良くなり、暦たちは事故で死んだことにしようとする。

撫子が馬鹿で幼稚なので、事は順調に進んでいたが、撫子の「誰のことも相手にしない」という本質を見極めきれず失敗する。
殺されかける直前に、撫子の部屋の閉ざされたクローゼットの中にある書き溜めた漫画のことを暴露し、
似合いもしない正論を語り、騙されたつもりでもう一度人生を歩めと諭す。
蛞蝓豆腐という怪異を使い、札を撫子の体内から取り出し、人間に戻すことに成功し、再び暦に札を託した。



町を去ろうとした時、蛇切縄の呪い返しにあった中学生から後頭部を数回に渡り殴られ意識を失う。
中学生は「扇さんの言った通り、町に戻って来ていたんだこの詐欺師」と口走っていた…

ただし、花物語は本編の後日談的な位置なので、存命していることは確定である。とはいっても、鬼物語での暦と扇の会話からするとそもそもこの物語は―――



今回の件からお前達が得るべき教訓は、この項目に追記・修正をすべきだということだ。
最も、ここまでの事が真実であるかどうかは保障しない。全部嘘かもしれないし、本当かも知れない。
そもそも本当は貝木泥舟なんて奴は存在していないのかもしれない。

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