千石撫子

登録日:2009/06/16(火) 22:59:22
更新日:2021/05/29 Sat 13:17:38
所要時間:約 11 分で読めます




「ちゃんと見ててね、暦お兄ちゃん」

千石(せんごく) 撫子(なでこ)とは、『化物語』シリーズの登場人物である。


概要

阿良々木暦の母校に通う中学二年生。
阿良々木月火の元同級生にして友人。小学生の頃は暦ともよく遊んでいた。

常に帽子を目深に被り、長めの前髪で目を隠している。アニメ版ではそこまで隠れている訳ではない。
服装は長ズボンを穿いたりと結構カジュアル。帽子はありとあらゆる種類を揃えているが、ひさしの付いた物が好きらしい。
顔立ちは非常に整っていてかわいらしく、初見で神原駿河の百合ターゲットになった。「背が小さくて本棚の上側に手が届かない」など保護欲をそそられるエピソードも多い。

端的に言えば、内気で人見知りが激しい性格。
暦には、「自分の周りにいる女の子の中で、一番おとなしい子」「『あたためますか?』と訊かれてそれに返事をするのも怖いから、コンビニでは温める系の食品を買うことができないくらいの人見知り」などと評されている。
実際、羽川翼に初めて話しかけられたときには、声を裏返して脱兎の如く逃げ去った。対人恐怖症にもほどがある。

人の視線に敏感で、人を見ることや見られること、人に触れられる、果ては人の体温を感じることにも強い抵抗を感じる反面、スカートをつままれても動じないなど変わった感性を持っている。

しかし、高校前の正門で暦にブルマースクール水着を託すという常識では考えられない暴挙を行うあたり普通の女の子ではない。
また、授業中は最前列でうたた寝する(前髪を垂らしてるおかげでバレない)、職員室に呼ばれても怖くてすっぽかす、そもそも勉強が苦手など、おとなしいだけで優等生な訳ではない。
意外にも笑い上戸でなかなか会話のセンスが高く、暦の突っ込みが全開とまではいかなくとも結構冴えわたる。
ちなみに、彼女が振ってくるネタは非常にマニアックな漫画のネタが多い。

暦に好意を抱いており、その身体を狙って色々アピールしているが、
同級生から小学生まで様々な女の子に「好き」だの「結婚しよう」だの言っているはずの彼に、なぜか気づいてもらえない。
だが、それでもめげず、暦が気づいていないうちに次々と既成事実を作り上げ少しずつ追い詰めていくあたり、やはり普通の女の子ではない。
撫子の一途な恋心を見た神原駿河は、彼女のことを「真のラスボス」と称している。
いつか、撫子が最大の恋敵として戦場ヶ原ひたぎの前に立ちふさがる日が、ひょっとしたら来るのかもしれない。
ただ、月火からは「叶わない恋」とばっさり切られてしまった。

テーマ曲はあの有名な「恋愛サーキュレーション」。
TV版では一回しか放送されていないにも関わらず、OP映像のかわいらしさと一途さで多くのロリコンお兄ちゃんを撃沈させた。
恋愛サーキュレーションの魅力は当該項目にて。

ちなみにアニメではOPが2種類用意されていたり、DVD・BDでは特別版EDまで用意されるなど、他キャラに比べ少し優遇されている。
余談だが、第9話の手ブラブルマや第10話のスクール水着などやる(やらせられる)ことが結構エロい。これには演じた花澤香菜も若干切れ気味の様子だったらしい。

千石撫子の名(迷)言

「暦お兄ちゃんはもう大人だから……、撫子の裸を見て、いやらしい気持ちになったりは、しないよね?」

「暦お兄ちゃんと神原さんは、命と引き換えに撫子を助けてくれたんだから――」

「スネ夫くんだけだね。いつまで経ってもどんな場合でも成長しないのは」

「べ、べ、別に、暦お兄ちゃんが初めてうちに遊びに来てくれるんだからって、勇気を振り絞ったりなんて、撫子、してないよ」

「暑くなくとも、暦お兄ちゃんはそのパーカーを脱ぐ以外ないんだよ」

「じゃ、暦お兄ちゃん。まずジュースを飲もうか……コップはひとつしかないんだけど」

「王様ゲーム、しよ」

「……撫子、結婚するなら、暦お兄ちゃんがいいなあ」

「うん、教えてあげる……その身体に」

「暦お兄ちゃんはこの地球がどうなってもいいの!?」

「学級閉鎖って、憧れる。学級崩壊と同じくらい憧れる」

「台風中継で海の荒れもようがいまいち。テンション下がる」

「なーでこだYo!」

「ぜ、ぜんぜん!? ぜんぜんぜんぜぜんぜん!?」

「話しかけないでください。お兄ちゃんのことが嫌いだよ」

「撫子は千石撫子だよ、ゴメンなさい」

「無視だよ、シカトだよ」

「撫子チョップ、撫子……撫で」

「開けたら暦お兄ちゃんでも許さないから」

「え? 暦お兄ちゃん、どうしてせっかくの楽しい夏休みに、宿題みたいな大変なことをしなくちゃいけないの?」

「そ、そうだね…だったら撫子、がんばってエロくなる!」

「片思いをずっと続けられたら一一一それは両思いよりも幸せだと思わない?」

「撫子だって、暦お兄ちゃんが大好きなのに!」



「暦お兄ちゃんなんて大っ嫌いだよ!」


各話の活躍(ネタバレ注意)

色恋沙汰が原因で、『蛇切縄』という呪いをかけられる。

同級生の男子生徒から告白を受けるが、暦お兄ちゃん一筋の撫子はそれを断った。
しかし、それが原因で、その男子生徒のことが好きだった撫子の友達、そして男子生徒本人から逆恨みされ、それぞれにより呪いをかけられた。


『蛇切縄』とは、蛇の怪異が少しずつ全身を縛り上げていき、最期には食い殺されるというもの。
本来、素人に行使できるものではないが、撫子が行った素人判断での解呪の儀式、そして儀式を行った場所に問題があり、偶発的に発動した。
最終的には、忍野メメが用意した御守りにより一匹は浄化。もう一匹は暦が無理矢理引き剥がし解決した。
蛇足になるが、暦に引き剥がされた蛇の怪異は行使者のもとに還っていった。つまり撫子の友達もしくは男子生徒のどちらかは、呪い殺されたことになる…。
まあ自業自得だが。

蛇足の補足で、アニメ版にて「蛇が還った先は男の子の方」とさりげなく暦が語っている。
これについては、還った先が分かったのは「女の子の危機が去ったことをアララギセンサーがキャッチしたから」、
「撫子は友達が行使した蛇切縄を対象に浄化を祈っていたから」など、様々な説があるが詳細は不明。

本作の主人公。
10月31日、通学途中に忍野扇と遭遇し、それから机の隙間などから白蛇を目撃するようになる。電話で暦に相談したところ忍が本調子になる夜まで待つことに。

しかし直後、北白蛇神社の神である「クチナワさん」が現れ、蛇切縄を払うときに殺した蛇の命の償いをするよう撫子に迫る。
償いの内容は「クチナワさんの生前の体を見つけること」。
撫子は蛇を殺した加害者なので、暦には嘘をつき秘密で行動することに。
腕にシュシュのように絡み付いたクチナワさんと共に御神体を探し始める。

夜間徘徊している時に暦に見つかりバレそうになるがなんとか隠し通す。そして阿良々木家に宿泊することに。
その夜、忍は撫子に「可愛いから保護欲をそそられるだけだ」と悪意のある一言を言い放つ。

そして翌朝、月火と暦のことについて話し合うが、暦に彼女がいると知りつつも暦に甘え続ける撫子に月火は憤りハサミで撫子の前髪をぶった切る

その日学校で、前髪が無いこととクチナワさんと意識がリンクしたこともあり、これまで溜め込んだ感情*1が爆発。
責任感のない担任にブチギレて扉を蹴破り、机を破壊し、未だにおまじないの影響を引きずるクラスメイトを罵倒して学校を去る。

そしてクチナワさんが阿良々木家に神体があることに気が付いたので、阿良々木家に侵入し見事神体を発見する。
神体を見つけた礼に願いを叶えてやると言われ、撫子は暦と両想いになりたいと願うが…

+ネタバレ注意
その直後、暦が現れ神体となっている札を早く床に置けとなだめる。札は臥煙伊豆湖から暦に託されたもので、クチナワさんが封印されていたものであった。
しかし、告白を聞かれた撫子はパニックに陥り、混乱と焦りとの挑発もあり、札を飲み込み、怪異へと神化し本当にラスボスになってしまった

攻撃をしかける忍に対し、蛇神となった数十万の蛇と化した髪で迎撃する。その際、撫子ではなく忍を助ける暦に対し怒り、暦の体を毒牙で貫いた。


2学期の始め、暦に彼女がいることを知った撫子は壊れており、北白蛇神社にお参りをしていた。お祈りの内容はひたぎを殺すこと。
そして扇から神体が手に入れば願いが叶い、その札は暦が持っていると聞かされる。
それを知ったその日に暦に対して怪異が見えると嘘をつき、暦が撫子を見つけるのを見越して夜間外出し、阿良々木家に入り込み鍵を盗んだ。
そして次の日の昼間、鍵を使い侵入しご神体をみつけた。

つまりクチナワさんというのはただの妄想。撫子のこの行動を正当化するための作り話であった。
札を飲み込んだ時に初めて本物のクチナワさんは撫子と同化し復活した。
なので学校でキレた時の撫子は素の状態である。

暦と忍にトドメを刺す時、暦の携帯電話にひたぎからの着信がありひたぎと会話する。
ひたぎの、皆を殺すのを卒業式まで延ばして欲しいという願いを聞き入れ、代わりに卒業式までひたぎに暦と触れ合うことを禁じる。


+本性
概要で述べた性格は半分本当であり、半分嘘である。
人見知りで恥ずかしがりやな一面が強調されているが、それは他人に対して完全な無関心であるがゆえの行動であり、誰も疑わないが信用もしない(貝木泥舟の言では「心の闇どころか闇の心」)。何故そこまでして他人に干渉されたくないのかにはある理由があるが……。
もう一つの性格は怠惰で無気力、甘やかされて育った故にややわがままで自己中心的。都合の悪いことからは目を逸らす癖がある。
周囲の人間から「可愛さを押し付けられる」ことを不満に感じており、感情が爆発すると粗暴で攻撃的になる。


決戦は三月某日卒業式
舞台は北白蛇神社
恋物語にて決着する。

「ようこそ、暦おにいちゃん。可愛がってあげるね」


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最終更新:2021年05月29日 13:17

*1 誰からも可愛いと言われて行動を制限されてきたことやおまじないによって学級崩壊したクラスの委員長を押し付けられたストレス。