マクロスプラス

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マクロスプラス - (2014/04/06 (日) 10:18:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/16(月) 23:55:03
更新日:2024/04/18 Thu 22:14:02
所要時間:約 6 分で読めます




1994年から1995年にかけて発売されたOVA。全4巻。板野サーカスの最高傑作。

OP:VOICES/新居昭乃
ED:After,in the dark Troach song/山根麻衣、Gabriela Robin


超時空要塞マクロスから続くマクロスシリーズの一作。アニメ作品としての時系列的には4番目に当たる。

1995年には新作カットの追加、若干のストーリー変更が行われた劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION』が公開された。
同時上映はマクロス7 銀河がオレを呼んでいる!
元々はこのMOVIE EDITIONが原型であり、OVAはエピソード毎に振り分けた形になっている。


OVAでは地球突入時の迎撃システム突破戦、MOVIE EDITIONではゴーストX9とのドッグファイトがそれぞれ秀逸。裏を返せば一長一短があるため、ファンなら両方見ることをオススメする。
ちなみにセル画、アニメーターの限界を突破した『伝説の5秒』を見られるのはMOVIE EDITIONである。



◆ストーリー
第一次星間大戦から長い月日が流れた2040年、人類初の植民惑星『エデン』のニューエドワース基地では、新統合軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション『スーパー・ノヴァ計画』が行われていた。
【新星インダストリー】が開発した従来技術の結晶『YF-19』にはイサム・ダイソン、【ゼネラル・ギャラクシー】が開発した最新技術の結晶『YF-21』にはガルド・ゴア・ボーマンがそれぞれテストパイロットとして着任。
2人はかつて幼馴染みで親友だったが、7年前のある事件を機に袂を分かっていた。
そして2人は、偶然にもう1人の幼馴染みミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。
しかし、ミュンは絶大な人気を誇るバーチャル・アイドル『シャロン・アップル』の重大な秘密に関わっていた…



◆登場人物
イサム・アルヴァ・ダイソン
(CV:山崎たくみ)
主人公。
YF-19のテストパイロット。


ガルド・ゴア・ボーマン
(CV:石塚運昇)
主人公その2。
YF-21の開発主任にしてテストパイロット。


○ミュン・ファン・ローン
(CV:深見梨加、歌:新居昭乃)
ヒロイン。バーチャル・アイドル『シャロン・アップル』のプロデューサー。
イサム、ガルドとは幼馴染みの関係で、彼らとの三角関係で心を揺れ動かすことになる。立場的にはガルド寄りを取るが、本心はイサムに惹かれている。
学生時代は学園のアイドルで、文化祭では歌姫として絶大な人気を誇っていた。しかし、7年前の事件を機に歌をやめてしまった。
小説版では統合政府支援の『アップル・プロデュース』によって新人歌手に選ばれる。
表向きは新人歌手発掘プロジェクトであったが裏では人間並みの閃きを持つ次世代ゴースト、引いてはその核であるシャロン・アップルを生み出すためのものだった。
ミュンは見事銀河のアイドルの頂点に至るが、それはシャロンを育てる為のものでしかなく、その心を盗まれていく……
シャロンが完成し一度はお払い箱にされるが、シャロンに不足があり再度利用されることになる。

ちなみに3人の母校『ダルメシアン・ハイスクール』の他の卒業生には、マクロスFのボビー・マルゴがいる。


○ミラード・ジョンソン
(CV:内海賢二)
ニューエドワーズ基地司令。大佐。
スーパー・ノヴァ計画の主任。
なかなかイカした性格のナイスミドル。
かつてはスカル中隊に所属し、一条輝の部下として戦場を駆けた「空の男」


○ヤン・ノイマン
(CV:西村智博)
YF-19の主任設計者。
17歳で現在の地位に登りつめた天才。
またウィザード級のハッカーでもあり、趣味でシャロンのハッキングを試みる。


○ルーシー・マクミラン
(CV:林原めぐみ)
金髪の綺麗なねーちゃん
YF-19テストチームのオペレーター
当初はイサムを毛嫌いしていたが、
「スリリングだろ?」
で、あっさり口説き落とされた。


○マージ・グルドア
(CV:速水奨)
ミュンの補佐で、シャロンの開発者。
人工知能に執着している本作の黒幕。
小説版ではバイオニューロチップの産みの親。



シャロン・アップル
(CV:兵籐まこ)
最先端の人工知能やホログラム技術を駆使して誕生した史上初のバーチャロイド・シンガー。性別が女という以外、年齢・人種・容姿・歌声は一定ではなく、あらゆる姿に千変万化する。ある意味ボカラロの先駆け。
催眠術的に人間の感情・意識を操作する機能を持ち、デビューと同時に銀河系トップアイドルとなった。
公には自我を持つ人工知能を搭載しているとされるが、実際は感情プログラムが未完成。そのため、ミュンとリンクすることで機能していた。後に非合法チップを組み込まれ、ミュンの内と外で相反する感情を読み取って暴走を開始する。
今回の事件の影響で一時期彼女のCD等は発禁処分されることになる。劇場版マクロスFでは2009年のリン・ミンメイ、2045年のFIRE BOMBERらに並ぶ、2040年に活躍した最も有名なアーティストとしてシェリルのコンサートで紹介された。また、テロ等に荷担した美女の例としてミシェルに名を挙げられる場面もあった。










全編通して、戦闘シーンの作画レベルはセル画の最高峰に君臨。あれ以上を求めるならば、CGでしか再現不可能とされている。

華麗な美技たる「ミサイル避け」や、音速突破時の「大気の壁を突き破る」表現は、美しいの一言に尽きる。




イサムが駆ったYF-19(後のVF-19 エクスカリバー)は、マクロス7での銀河一の大馬鹿野郎の愛機のプロトタイプ。開発に携わったイサムですら、後に「戦場乱入用ライヴ機体」になるとは思わなかっただろう。


ちなみに、ガルドが駆ったYF-21は、マクロス史上「最強のエレメント」たるマックスミリアのジーナス夫妻がマクロス7で駆ったVF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡのプロトタイプである。


また、マクロスFのルカが従える3機のゴーストには、本作に登場するゴーストX9の人工知能を改良したものが搭載されている。
ユダ・システム解放時に発言した「かつてマクロスシティを恐怖の底に陥れた」というのはシャロンに操られた本機を指すが、実際に恐怖に陥れたのはシャロン・アップルであり、ゴーストは民衆の心神喪失時の出撃でしかも戦場は遠方の渓谷地帯なので、情報操作の跡が伺える。



ちなみに、PSゲームマクロスVF-X2の主人公にして特殊部隊『VF-Xレイヴンズ』の鬼畜見境無し絶倫隊長様こと“エンジェルエース”エイジス・フォッカー閣下が、ゲーム内にて酷い目に晒されるのは全てイサムとガルドのせい。
あのド阿呆2人が色々とヤラカしたおかげで滅茶苦茶な作戦に参加させられる。




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