ミリア・ファリーナ・ジーナス

登録日:2011/11/13 Sun 15:00:39
更新日:2024/01/03 Wed 08:33:10
所要時間:約 5 分で読めます





情けない……私と互角に戦える奴はいないのか……


ミリア・ファリーナ・ジーナスは、超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『マクロス7の登場人物。
マクロスシリーズ通しての最重要人物の一人。




プロフィール

名前:ミリア・ファリーナ・ジーナス(TV版、Milia Fallyna Jenius)、ミリア639(劇場版、Milia 639)
通称:エースのミリア、イーグル・マザー
性別:女性(ゼントラーディ)
年齢:15歳(地球人換算・推定)⇒ 49歳(7)
所属勢力:ゼントラーディ軍(TV版)、メルトランディ軍(劇場版)⇒ 新統合軍 ⇒ 民間 (7)
所属部隊:ラプラミズ艦隊(TV版・劇場版) ⇒ 特殊部隊ダンシング・スカル(M3)⇒ イーグルネスト空戦戦技センター ⇒ シティ7(7)
CV:竹田えり


概要

鮮やかな緑の髪が特徴の美女。
ゼントラーディ(メルトランディ)としては最も有名なエースパイロットの一人で、エースのミリアの異名を持つ。
パーソナルカラーはシリーズ通して赤。


第一次星間大戦ではゼントラーディ軍の婦人部隊であったラプラミズ艦隊の切り札としてSDF-1 マクロスを襲撃し、スカル隊と熾烈な空戦を繰り広げた。
戦いの中で天才マクシミリアン・ジーナスと邂逅、紆余曲折の末に恋に落ち、地球人類史上初の異星人同士のカップルとして星間結婚を果たす。
結婚式はマクロス艦内で盛大に催され、ゼントラーディ・ブリタイ艦隊との和平の切っ掛けの一つとなった。

戦後は銀河系各地で蜂起するはぐれゼントラーディに対し、マックスと共に特殊部隊「ダンシング・スカル」を結成して鎮圧に当たった。
第一線を引いた後はイーグルネスト空戦戦技センターの鬼教官としてガムリン木崎をはじめ数々のエースパイロットを育て、「イーグル・マザー」の異名を取った。

バロータ戦役の時点では軍を退役し、マクロス7船団のシティ7の市長として民間のトップに就く。
支持率90%以上の圧倒的な人気の下で辣腕を振るい、船団長である夫と共に船団を死守し続けた。
戦争の中、市長の職にありながらかつての愛機を引っ張り出し、大きな戦力としても活躍した。


性格は戦闘種族のゼントラーディらしく勇猛果敢で、強者との戦いに無上の喜びを感じる女傑。
退役後はこのような面は鳴りを潜め、娘の将来を心配する過保護な教育ママになっている。

嫉妬深い一面もあり、女性に分け隔てなく優しいマックスに対し幾度か浮気の疑いをかけたことも。
バロータ戦役の時点ですれ違いはピークに達し、別居状態に陥ってしまった。
夫婦円満の秘訣は「共に空を飛び、戦うこと」らしく、戦争の中で往年の絆と愛情を取り戻していく。


マックスとは七人姉妹を儲けており、各人が卓越したパイロットとしての才能を持つ。
五女エミリアと七女ミレーヌはアーティストとしても大成したが、ミリア本人は音痴。
娘達の詳細は夫の項目を参照。


パイロットとして

ゼントラーディ軍時代はパイロットとして絶対的な実力を誇り、敵味方双方から恐れられていた。
あまりに強すぎることから自身と対等に戦える強者に飢えており、マックスとの邂逅は実に衝撃的なものだった。
なお、自軍で唯一対等だったのはクロレのみだったとされる。

後に夫となるマックスとは天才同士として一般兵では及びもつかない激戦を繰り広げ、最終的に敗北する。
この時の悔しさからマクロスへの潜入任務に志願したことが結婚の遠因となった。


敵を容赦なく完膚なきまでに叩きのめし、確実に殺害する戦闘スタイルを取る。
特に『劇場版』では敵を惨殺するシーンがよく見られた。

ゼントラーディ軍時代はクァドラン・ローを使用していたが、結婚後は可変戦闘機(バルキリー)に乗り換えた。
操縦性が大分違う機体に乗り換えても直ぐに順応し、実力を十二分に発揮していることからもミリアの天才振りがうかがえる。


劇中での活躍

TV版

ゼントラーディ軍ボドル基幹隊所属のラプラミズ艦隊一等空士長。
司令官であるラプ・ラミズ親衛隊の切り札的存在だった。

カムジン・クラヴシェラから凄腕パイロットの存在を聞き、無断出撃に近い形でマクロス襲撃作戦に参加。
マックスと邂逅し、死闘の末に人生初の敗北を味わい、その悔しさからマクロスへの潜入任務に志願する。

潜入中はゲームセンターを縄張りとし、ゲーマーとして生計を立てていた。
後に遊びにきたマックスとゲーム対決で敗北したことで先の戦闘の相手であることを悟り、ナイトデートに誘われたことに乗じて暗殺を試みるが、またしても敗北してしまう。
あまりの屈辱に耐えられずその場で死を乞うが、ミリアに一目惚れしていたマックスからプロポーズを受けたことで人類初の星間結婚を果たした。
星間結婚は両軍に衝撃を与え、マクロスとブリタイ艦隊の和平のきっかけとなるが、この状況を危惧したラプ・ラミズによりボドル基幹隊本隊が呼び寄せられ最終決戦へと突入していく。

結婚するまで戦闘以外の習慣がなかったため、マックスとの新婚生活は難航した。
特に家事は壊滅的にダメで、結局はマックスが大部分を担当している。
子育てに関しても長女コミリアを放り投げるといった奇行が目立ったが、家事とは違い自分の手でこなした。

乗機は「クァドラン・ロー」⇒「VF-1J バルキリー
VF-1は赤だが、クァドランは一般兵と同じ緑のカラーリング。

劇場版

メルトランディ軍ラプラミズ基幹隊所属のミリア艦の艦長。

一条輝リン・ミンメイ達を捕らえていたブリタイ艦隊を突如襲撃。
多数のゼントラーディ兵を惨殺し、その場を去っていた。
これがきっかけで輝と早瀬未沙は艦隊からの脱出に成功する。

マクロスの地球帰還後まもなく、地球上で襲撃をかける。
狙撃で柿崎速雄を撃墜し、マックスと激闘を繰り広げ、自艦での閉所白兵戦で敗北する。
この時血を流しながら横たわる自身に対して「美しい…」と見惚れるマックスに対し、「う・つ・く・し・い…?」と返し、後に結ばれる。

ボドル基幹隊との最終決戦では夫となったマックスと共に参戦する。

乗機は「クァドラン・ロー」
TV版と違いこちらはパーソナルカラーである赤。


ゼントラーディとは別種族の人物として設定されているが、本作はマクロス世界において「第一次星間大戦戦勝20周年記念映画」として位置付けられており、本作のヒットによってゼントラーディの女性をメルトランディと呼ぶことが流行ったとされる。
このため後年の作品ではゼントラーディがより一般的呼称ながら両呼称が登場する。

マクロス7

第37次超長距離移民船団「マクロス7」のシティ7市長として市民から絶大な支持を得ている。
マックスに対しては浮気を疑っていることに加え、お互い激務故にすれ違いがピークに達し別居状態に陥ってしまった。

バロータ戦役勃発後、大きな戦力としてかつての愛機を引っ張り出し、民間人でありながら前線に立つ。
当時としては既に旧式になったVF-1で新型相当のエルガーソルンに互角以上に渡り合うなど圧倒的な操縦技量は健在。
戦いの中でマックスと次第に和解していき、最終的には元の鞘に収まった。

私生活においてはかつての奇行はどこへ行ったのか、娘のミレーヌに過度に干渉する教育ママに。
まだミレーヌが14歳であるにも関わらず、ガムリンとのお見合いをセッティングする等かなり行き過ぎている。

乗機は「VF-J バルキリー」⇒「VF-17S ナイトメア」⇒「VF-22S シュトゥルムフォーゲルⅡ
VF-1は第一次星間大戦時からの愛機だったが、ガムリンにおしゃかにされてしまった。
VF-17は死亡したダイヤモンドフォース隊長の金龍の機体、VF-22はマックス機の予備で両機ともパーソナルカラーに染め変えている。


歴代作品における扱い

アニメ

ミリアポジションのキャラクターとしてクラン・クランが登場する。
また、マックスポジションのキャラクターとしてミハエル・ブランが登場。
それぞれパーソナルカラーが赤と青、バルキリーとクァドランを駆り、お互いを意識している。

小説版ではマクロス7船団がまだ航行中であることが語られている。
また、特殊部隊VF-Xの監査組織として娘の噂があるバンローズの名を冠した「バンローズ機関」が組織名のみ登場する。

ミシェルとクランがコンビネーション・マニューバ「フォーメーション・MMジーナス」を披露する。

小説版『恋離飛翼』では直接登場こそしないが、マックスと共に最終決戦に参戦。
VF-25 メサイアで戦場デートを楽しんだ。
マックスがまだ青年にしか見えない容姿をしているため、ミリアも若いままと思われる。

孫のミラージュがヒロインとして登場。
彼女の口から星間結婚の偉業が語られる。
この際『劇場版』を元にした「VF-1S vs. クァドラン・ロー」「ミリアに見惚れるマックス」、『TV版』を元にした「結婚式」の絵が登場した。

  • 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!
マックスやミラージュの台詞からまだまだ健在であることがうかがえる。
マックスとはバロータ戦役後も夫婦喧嘩と仲直りを繰り返しているらしく、離婚しそうな有名人カップルランキングで50年連続1位をマックスともども獲得していることが明らかとなった。

ゲーム

  • マクロスM3
主人公として登場。
ダンシング・スカル時代の活躍が描かれる。

本作に登場するバンローズは娘のテレーズである、という噂がある。

プロトカルチャー遺跡「ユルヴァ・アーガ」に歌姫の一人として選ばれたミレーヌに縁のある人物として、バロータ戦役後のミリア本人が召喚される。
当初はシャロン・アップルに洗脳されていたが、ミレーヌの歌で正気に戻り、ゲフィオンに力を貸すことになる。
クランからは憧れの存在として尊敬される様子が描かれた。

なお、『7』からはミレーヌの他、マックス、ガムリン、バサラが一緒に召喚されている。

シリーズ外作品

α』では劇場版準拠の設定で登場し、プレイヤーの選択によってTV版ルートと劇場版ルートに分かれるが、
基本的にクァドランよりバルキリーの方が優秀である上に、元々味方仕様のみのためそれなりの性能が与えられているマックス機とは逆にミリア機は敵仕様の火力が低い状態のまま仲間になってしまうため、大抵はTV版ルートが選ばれると思われる。
α外伝』以降のαシリーズではTV版ルートを通ったのが正史となっており、マイクローンの姿で登場する。
第3次α』では「マクロス7船団だけ時間の流れが違う宇宙にいた」という設定になっており、7時代の容姿で登場。
旧スカル小隊やイサムからは「こんなんじゃマックスもさぞ苦労してんだろうに」と突っ込まれた。
『α』で柿崎を撃ち落としているため、柿崎からは援護時に「俺を撃ち落とすなよ」と慄かれるなどトラウマを刻み込んでしまった模様。残当

『スクランブルコマンダーThe2nd』では劇場版のみの参戦であるが、EDでマイクローン化している。

D』では7時代の設定で登場。ヒルデからオバさん呼ばわりされてキレかかる一幕も…。



「追記修正…」
「ツ・イ・キ・シュ・ウ・セ・イ…?」



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最終更新:2024年01月03日 08:33