ゴッドガンダム

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ゴッドガンダム - (2020/03/14 (土) 09:54:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/01/18(月) 22:39:58
更新日:2024/04/09 Tue 08:14:52
所要時間:約 7 分で読めます







流派!東方不敗が最終奥義…

石破!天驚拳!!


機動武闘伝Gガンダム』に登場する後期主人公機。

◇機体概要
登録番号:GF13-017NJII
所属:ネオジャパン
開発:ミカムラ博士(超級!機動武闘伝Gガンダムではカッシュ博士)
全高:16.6m
重量:7.5t
装甲材質:
ガンダリウム合金
スーパーセラミック複合材
レアメタル・ハイブリッド多層材
武装:
ゴッドスラッシュ(ビームソード)×2
バルカン砲×4
マシンキャノン×2
搭乗者:ドモン・カッシュ

11ヶ月にも及ぶ予選「サバイバルイレブン」を戦い抜き、満身創痍となったシャイニングガンダムに代わる機体として、
決勝大会の為にミカムラ博士がほぼ独力で開発した最新鋭MF。

その性能はノーマルモードですらシャイニングガンダムのスーパーモードに匹敵すると言われる。

ただし『超級!機動武闘伝Gガンダム』ではドモンの父であるカッシュ博士がシャイニングガンダムより先にドモンに合わせて独力で開発した機体となっている。

前身のシャイニングガンダムが、鎧武者をイメージした角ばったデザインだったのに対し、
本機は全体的に丸みを帯びており、仏像を思わせるそれとなっている。


◇ハイパーモード
ドモンがギアナ高地の修行で体得した、明鏡止水の心境に感情システムが反応し発動する。
発動時には胸部中央の装甲が展開して内部の赤いエネルギーマルチプライヤーが露出し、キング・オブ・ハートの紋章が浮かび上がる。
更に、背部の羽状のエネルギー発生装置が展開して日輪のような光の輪を発する。

◇明鏡止水の境地
ドモンが真の明鏡止水の境地に達した時の状態。
発動すると機体全体が金色に光り輝く。
明鏡止水の境地はあくまで「ガンダムファイターとガンダムが一つになった状態」であり、
従ってゴッドガンダムに備えられた機能ではない(その証拠に、他のシャッフル同盟の機体も同様に金色に変化する)。

要するに黄金聖闘士もしくは俺がガンダムだ状態。

本編でもガンダムの顔がドモンらのものに変わる様があって余計ガンダムがドモンらの聖衣のように見えてくる。


余談であるが、未来世紀のガンダリウム合金の元になっているディマリウム系合金は、
重力制御出来て精神的な反応によって発光や共振、蠕動を起こすような要素があり、
さらにガンダリウム合金はレアメタルハイブリッド多層材という様々な性質を持った素材が複合したようなものであり、
これによりあらゆる状況や環境下でその性質や性能や形状を変化させる特徴を持っている。
それでいて、ガンダムファイトという厳しい戦いの中でも戦い抜くことが出来る非常に頑強と堅牢さを兼ね備えている

他の作品の設定で言うならば天然産でサイコフレームとガンダムF91のマルチプル・コンストラクション・アーマーにPS装甲とガンダニュウム合金を能力を兼ね備えた装甲なのである。


◇主な必殺技
  • 爆熱ゴッドフィンガー
ハイパーモード時のみ使用可能。
背面ジェネレーターで増幅されたエネルギーを掌に集め、一気に放出する。
平手のアイアンクローだったシャイニングフィンガーとは異なり中指と薬指の間を開けて相手のコクピットを狙った*1抜き手となっている。
場合によっては更に敵機をそのまま掴み上げ、「ヒート・エンドォ!」の掛け声と共に爆発を起こす事もある。
敵機に直接接触し高熱で装甲を融解させる、エネルギー火球に変換して発射する等のバリエーションがある。

シャイニングフィンガーは緑がかった金色だが、こちらは爆熱の名の通り焼け付いた鋼のような朱色。
これを真っ向から破ったのはドラゴンガンダムの「真・流星胡蝶剣」だけだが、ドモンは左手のゴッドフィンガーでこれを突破した。(因みに左手でのゴッドフィンガー自体はゼウスガンダム戦時点で披露しており元々できる。)
アニメではアレンビーのノーベルガンダムとタッグを組んだ際に合体攻撃のダブルゴッドフィンガーを使用した。
ゲーム作品ではマスターガンダムライジングガンダムウルトラマンゼロとの合体フィンガーも披露している。

使用時の口上は
俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶぅ!!
だが、本編では一度だけ後半部分がシャイニングフィンガーの「お前を倒せと輝き叫ぶぅ!!」になっていた事がある。

  • 爆熱ゴッドスラッシュ
背面ジェネレーターで増幅したエネルギーで強化したゴッドスラッシュ(ビームサーベル)で敵を斬る。
ゴッドフィンガーに比べリーチの長さとエネルギー消費が低いのが利点。
マンダラガンダム戦で使用。シャイニングフィンガーソードと違い、威力は上記のフィンガーの方が強い。

  • ゴッドスラッシュタイフーン
ゴッドスラッシュを構え、自身をコマのように回転し周りをなぎ払う攻防一体の技。
シュバルツのシュトゥルム・ウント・ドランクによく似ている。
ガンダムローズの新必殺技ローゼスハリケーンを打ち破り、ローゼス・ビットを駆逐した。
ゲーム作品では良く採用されている技だが本編での使用回数は少ない。

  • ゴッドフィールド・ダッシュ
背部の光輪を推進力に変えて加速する技。爆発的な突進力を誇り、一瞬で間合いを詰める事ができる。
ボルトガンダムの脚を破壊し、零距離ガイアクラッシャーを破った。

  • 分身殺法・ゴッドシャドー
名前通り、分身する技。チボデーに対抗する為に編み出された。
ガンダムマックスターの豪熱マシンガンパンチを10体に分身して受け止めた。
よく、「避けるのではなく、受け止めるのかよ!?」と突っ込まれることが多々あるが、そこはGガンダムの世界。
「増えたら全部に当てれば良い!」とチボデーがやりそうなので、ドモンはその上を行ったと考えられる。

質量のある分身生み出すという点では東方不敗が使った十二王方牌大車併もあり、これの応用とも言える。

「ガンダムvsガンダム」にも防御技として登場。ただし分身は4体に減っている。
スパロボシリーズでは敵の攻撃を避ける技として扱われている。

  • 超級覇王電影弾
流派・東方不敗の奥義。
自分自身がエネルギーの塊となって相手に突撃する技。その際、エネルギーの切っ先に搭乗者の顔が浮かび上がる。
初出はデスアーミーの大群を相手した時にドモンと東方不敗が協力して撃ったものだが、実は単体でも使用可能。
ガンダムファイト決勝戦では二人が共に単体で撃ち合い、メリーゴーランド状態を生み出して視聴者の腹筋をヒートエンドした。
大群を打ち破った事もあってか、スパロボでは主にマップ兵器として登場する事が多い。

  • 石破天驚拳
流派・東方不敗の最終奥義。
天然自然から気を借り受け、ゴッドフィンガーのエネルギーを撃ち出す。
撃ち出すエネルギーは火球状に圧縮して撃ち出したり、かめはめ波のような放射状に撃ち出したり、はたまた拳の形で撃ち出したり等描写が一定していない。
東方不敗自身によって伝授された技で、マスターガンダムも放つ事ができる。
ちなみに東方不敗は生身で撃てるし、ドモンもボンボン版では生身で撃ってデビルガンダムヘッドを破壊している

爆熱ゴッドフィンガーと並んで様々なドラマを生んだ技。

  • 石破天驚ゴッドフィンガー
石破天驚拳の応用技。
天驚拳のエネルギーを片手に集め、巨大な掌状のエネルギーを撃ち出し、敵機を掴んで握り潰す。
ガンダムファイト決勝戦で師匠との石破天驚拳との撃ち合いの末に繰り出し、決め技となった。

  • シャッフル同盟拳
シャッフル同盟5人の力を合わせた合体技。
5人同時にゴッドフィンガーの口上を叫びながら右手にシャッフルの紋章を輝かせたエネルギーを放出し
石破天驚拳を更に大きくしたような巨大なエネルギー球体に集約させ放つ。
グランドマスターガンダムを消滅させた。

  • 石破ラブラブ天驚拳
ドモンとレインが放つ石破天驚拳。
ハート型のビーム(withヒゲのおっさんこと初代キングオブハート)を撃ち出す。
2人分の「気」により、更に高い威力を誇り直撃した相手はハート型に打ち抜かれる。リア充爆熱しろ。
ゲーム作品などでは派生技として、ゴッドガンダムとマスターガンダムで放つ究極石破天驚拳などもある。


その他、ゴッドフィンガーソードもやろうと思えば出来るらしいのだが機体が熱に耐えられないために使えないとの事。


◇劇中の活躍

ギアナ高地で東方不敗のマスターガンダムとの死闘で動けなくなったシャイニングガンダムに変わりドモンが搭乗。
しかしシステムの不備で起動せず、レインがシャイニングを遠距離から動かし、戦闘データを直接移し替える事で遂に起動。



襲いかかる東方不敗を一撃で叩き伏せ、ネオホンコンに向かう。

4つの謎の影に妨害されながらもギリギリでネオホンコンに到着。
ガンダムファイト決勝戦に進む。

ここでドモンはサバイバルバトル全戦全勝を宣言。
サイサイシーやチボデーといったライバルとの激戦を繰り広げながら勝ち進む。

更にファイト期間中、ランタオ島に四天王を引き連れ三たび現れたデビルガンダムをシュバルツの命を賭けた攻撃で撃破する。

その後、ガンダムファイト決勝戦に於いて遂にマスターアジア・東方不敗の駆るマスターガンダムと激突。



壮絶な師弟対決の末、全身全霊をかけた石破天驚ゴッドフィンガーで勝利を納め、全勝宣言を達成した上で優勝。

「ガンダム・ザ・ガンダム」の栄冠を手に入れた。

決着後、再び蘇ってレインをコアに取り込み、ネオジャパンコロニーを丸ごと自身に変えたデビルガンダムにシャッフル同盟と共に戦いを挑む。
仲間たちの助けでコアにまで辿り着き、レインを恥ずかしい告白で取り戻し、追いすがるデビルガンダム(俺ら)に石破ラブラブ天驚拳でトドメを刺し、長き因縁に終止符を打った。





名前の由来は神ではなく、「ゴッドハンド」の異名で知られた故・大山倍達極真空手総裁だろう。

余談だが、海外では宗教上の関係のため機体名がバーニングガンダムとなっている。
これはこれでカッコいい。
タイトルの「G Gundam」はどうするんだ?という声もあるが、
「Gガンダム」には「Grapple GUNDAM」や「GUNDAM THE GUNDAM」の意味があるので特に問題ないだろう。

なお、公式でバーニングガンダムと呼ばれる格闘タイプのガンダムが登場しているが、本機を意識したのではなく偶然とのこと。



今は亡きコミックボンボンの増刊号に掲載された『機動武闘伝Gガンダム外伝“ザ・ネクスト・ジェネレーション”』では、
ドモンの一番弟子であるユウゴ・カガミが「ハイパーゴッドガンダム」なるMFに搭乗し、テンロウガンダム、ブラックガンダムと呼ばれる新世代のMFと闘っていたりする。



◇ゲームでの活躍

  • VS.シリーズ
ガンダムVS.ガンダムではコスト3000で参戦。
強力な前蹴りと射撃バリアの付いたゴッドフィンガーで厨機体の一角に。
一定の体力以下になると明鏡止水が発動し攻撃力が増加する。

ただしその性質上、対デビルガンダム戦では苦戦を強いられる。というかGガン勢は仕様上漏れなくデビルガンダムに弱い…
アシストはネーデルガンダム
因みに格闘チャージの超級覇王電影弾を使うと超低確率でゴッドガンダム自身の顔がドモンになるというまさかの原作再現がなされており、不意に表れたら腹筋崩壊必至。
これはマスターガンダムでも同様の現象が見られる

続編のNextではフィンガーの射撃バリアがなくなり、前蹴りの伸びが悪くなるなどかなり弱体化されたが、未だにその爆発力は健在。
アシストはガンダムマックスターに変更。

Extreme VSではコスト2500に変更。
数々の新技を得たほか、格闘もおおむね新規モーションに差し替えられており、全く新しい機体に生まれ変わった。
中でもメイン射撃の爆熱ゴッドフィンガー【照射】は射程限界はあるものの非常に当てやすく、その上ズサキャン可能なので今作以降のゴッドの立ち回りの要となる。
しかしそれ以外の択が貧弱で、格闘も格闘機らしからぬ微妙性能。ライバルのマスターガンダムがNサブ・横サブ・メインに加えて強力な格闘を備えるのに比べると、どうしても見劣りする(まあ、あちらは3000コストなんだが)。
その上で当然距離を離されるとほとんど打つ手がなくなるため、「いかに接近してメインを当てるか」に一点特化したピーキーな玄人向け機体となっている。

覚醒を使うとハイパーモードになる。
この状態では、まさかのゴッドフィンガー2連発(GFで吹っ飛んだ敵をGFで追撃)が可能になる。

覚醒技は石破ラブラブ天驚拳。
原作よろしく初代キングオブハートが現れる。
実用性はともかく見た目のインパクトは絶大。

フルブーストではサブのバルカンが風雲再起を呼び出すものに変化し、覚醒技にノーベルガンダムと連携攻撃を行うものが追加された。
更に新たな主力となる、ゴッドフィールドダッシュ射撃派生「ゴッドスラッシュ」を習得し、中距離の相手を斬撃で攻撃できるようになり大幅強化。
地上ダッシュ時は爆熱ゴッドフィンガー【照射】で、ゴッドフィールドダッシュ時はスラッシュで攻める変則的な立ち回りは、
冗談交じりに「ランニングファイヤーモードとエアリアルスラッシュモードを行き来する換装機」と呼ばれることもあった。

マキシブーストでは解禁機体の1つであるシャイニングが2500で参戦したこともあってか久しぶりに3000コストに戻る。
左手版ゴッドフィンガーの復活や風雲再起に搭乗しての移動、攻撃の伸びや当たり方など動作面や性能面でも手が加わった。

マキシブーストONでは爆熱ゴッドフィンガー【照射】とゴッドスラッシュが両方とも弱体化し、3000の中では厳しい立ち位置に。
横格の初段性能など強化点がないわけではないが、弱体化に釣り合っていない。

  • Gジェネウォーズ
通常状態では最大射程が3マスまでしかない(シャイニングは4マス)ため少々使い勝手は劣るが、一度超強気で明鏡止水を発動すれば爆発する。
特に石破天驚ゴッドフィンガーは必殺技属性の中では最強。

ちなみに専用セリフが異常に豊富なので、色々なキャラを乗せて爆熱ゴッドフィンガーを使ってみよう。

  • スパロボシリーズ
初出は2次G。
リアル系かスーパー系かどっちつかずな立ち位置な為か性能は中途半端な場合が多い。
なのでシリーズ通してハイパーモードにならないと微妙だが、一旦ハイパーモードになるとリアル系の回避にスーパー系の攻撃力を持つようになる。
ただし射程と燃費は極悪で、何はともあれ真っ先にENをフル改造する事が求められる。
作品によってはドモンのレベルによってハイパーモードで追加される武器の改造レベルが上がるため、補給でレベルブーストすれば無改造で暴れられる。



劇中の活躍や見た目のカッコ良さで今もなおガンダムシリーズでもトップクラスの人気を誇る。
この度、HGFCでガンプラが発売された。

しかし、肝心の出来はというと……

  • 1/144にしては若干大きい
  • プロポーションは良い方だが、手足の長さに対して胴体が短い
  • コアランダーとの合体機能を再現したためかポリキャップレスで首が短く、可動が狭いし摩耗しやすい。
  • 首が短いのでマルチプライヤー展開すると顔が隠れてしまう。
  • Gガンダム系はその原作再現するために立体化される際は可動を重点を置かれていたが、HGFCは腕の関節が90°で止まる。足の接地が若干甘い。
  • 背部のウイング状のエネルギー発生装置の赤い部分は謎の肉抜き。テストショットが公開されたときから問題視されたが、製品版になっても修正されなかった。ちなみに付属シールの余白部分のところに、肉抜きにカットして貼ってくれと言わんばかりの赤い部分が存在している……。

と、当時のHGの水準からみても残念と言われて仕方ないものであった。
しかし、ネットなどでこれらの欠点を改修して格好良いゴッドガンダムの作例も多く存在するので、
それらを参考にHGFCゴッドガンダムでガンプラ製作のスキルアップをしてみるのも良いかもしれない。

2014年の9月にロボット魂のゴッドガンダムが発売。

プロポーションは佐野浩敏が作画を担当したOPのものを参考にした非常にスタイリッシュなもので、細身な胴体と長い手足が特徴的。細い四肢に対し肩や腰フロント、リアアーマーを大きく造形することで華奢な印象にならないよう調整されている。
コアランダー合体機能は省かれているものの可動に異常に力を入れており、肩、腰、股に引き出し間接があり、各種手首も角度をつけられ、バックパックのウイング基部が格闘ポーズの妨げにならないようにスイングする等々これでもかと可動箇所が仕込まれており、極め付きになんと膝にロール軸がある。そのため、劇中の数々のポーズを難なく決められる逸品となっており、売り切れた店が続出したそうである。

問題点としてはパッケージの説明文のハイパーモード周りがかなり怪しい点。
ドモンの怒りをエネルギーにして発動するハイパーモード→怒りに反応するのはシャイニングガンダムのスーパーモードの方。ゴッドガンダムのハイパーモードはより洗練され怒り以外の感情の昂りにも反応する。

ドモンが明鏡止水の境地を体得することで新たなハイパーモードへと開眼した→さも後々パワーアップしたみたいな書き方だが、ゴッドガンダムが登場した時点でドモンは既に明鏡止水を体得しており、その心でハイパーモードを自由自在にコントロールしていた。当然、気が極限まで高まり機体が金色に染まる状態も搭乗時点で既に体得している。

プレミアムバンダイ限定で拡張オプションセットが発売され、
それには腕組みパーツやマシンキャンの展開パーツなどのほかにガンダムファイト用のコーナーポストが付く。
後期OPの格好良い腕組みするゴッドガンダムを再現したいファンは必須である。



俺のこの手が真っ赤に燃える!!!
項目を直せと轟き叫ぶ!!!
爆熱!
ゴォォッド・フィンガァァァァ!!

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