登録日:2009/10/20 Tue 17:54:12
更新日:2021/04/03 Sat 17:59:58
所要時間:約 29 分で読めます
ゼロ……ウルトラマンゼロ!
セブンの息子だ!!
画像出典:大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009年)より
@円谷プロ、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会
ウルトラマンゼロとは、ウルトラシリーズに登場するウルトラ戦士の一人。
【プロフィール】
身長:ミクロ-49メートル
体重:3万5千トン
年齢:5900歳
出身:
M78星雲・光の国
飛行速度:マッハ7
走力:マッハ2.7
変身アイテム:ウルトラゼロアイ
【概要】
2009年に映画『
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で初登場、『
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で単独主演を飾る。
その後も主演・客演問わず多くの作品に登場しており、スタイリッシュかつ圧倒的な強さ、
若く親しみやすいキャラクターで高い人気を誇る、新世代ウルトラシリーズの顔役。
ウルトラマンにしては珍しくよく喋るが、お喋りなおかげで分かりやすいキャラクターも人気の秘訣といえよう。
登場する際に「待たせたな!」「ゼロ……ウルトラマンゼロだ!」などのセリフが入るのはお約束。
兄弟分のジードとの掛け合いでは「主役は遅れてやってくる」というフレーズもお馴染みとなりつつある。
【人物】
若さ故、基本的に真面目な人物が多いウルトラマンでは珍しいやや粗暴な性格をしており、
ウルトラマンにしては珍しく言葉遣いも悪く、元ヤンキー感が凄まじい。
口喧嘩にもめっぽう強い性格で、小馬鹿にされようものなら「2万年早いぜ!」と言い返すのがお約束。
高校生が大人の口ぶりを真似して「10年早いぜ!」と言うようなもの。
なお、ゼロの年齢は5900歳であり、1万年すら生きていないのだが、きっとベテランのウルトラ族の真似であろう。
上下関係関係なく、誰にでも基本タメ口で喋っており、自分より先輩で何千年前に活躍した
メビウスをなぜか「宇宙警備隊の若き戦士」と呼んでいた。
だが最近では母に多少敬語を使ったり、
ゾフィーを「ゾフィー隊長」、
ジャックやグレートを「~先輩」、80「80先生」と呼ぶなどしており、
最近ではほかの先輩ウルトラ戦士にも「~先輩」と言うようにもなっている(でもまだ基本は呼び捨て)。
レオに関しては呼び捨てだったのを「師匠」と呼び始めたりしたが最近はまた名前で読んだりとコロコロ変わる。
ちなみに映像作品では父親や師匠のような自身での人間体は披露していないが、ウルトラマンプレミアステージではモロボシ・シンという人間体が登場している。名前がハヤタやアスカと被ってる
心の奥底では弱者を守る優しさを持っており、正義感を熱く燃やす熱血漢であるが意外に繊細で傷付きやすい面も持つ。
つまり、ツンデレで強気にふるまっているけど実は繊細というヒロイン体質。
生まれ持っての強大な力を秘めていたが、慢心から更なる力を求めて「ある事件」を起こしてしまい、光の国を追放された過去を持つ。
その後は父セブンに師事していた経験のある
ウルトラマンレオとその弟
アストラの元で過酷な修行を積むと同時に精神も一から鍛えられ、
ウルトラマンとして一人前の成長を果たした。
荒っぽい育て方をされたため知識や教養はイマイチだが、それを補って余りある実力と経験が持ち味の戦士である。
逆に知識面を問われると一気にギャグ要員と化す。
体の色は赤と青。
初期案では全身のカラーが赤で名前も「ウルトラセブンアックス」だったが、
キャラを目立たせる為に意図的にM78ウルトラに馴染まないカラーに変更したらしい。
名称の方も、セブンと同じ数字であり、マックス(最大)→メビウス(無限大)と来て、ゼロ(原点)に立ち返るということだろうか。
外見は頭は父、セブンの別形態セブンX寄りの目つきの悪さに二つの
アイスラッガー「ゼロスラッガー」を持つ。
ゼロスラッガー2つに、プラズマスパーク・エネルギーコアの光を受けさせることで、2つが合体し、ゼロツインソードという弓状の大剣となる。
父と同じくプロテクターを持つが彼には
カラータイマーがある。
父のセブンがレッド族であることから、母親がブルー族と思われるが情報はなく、出生についても語られていない。
一応、セブンに登場したアンヌではなく、宇宙科学技術庁の科学者らしいという情報が出ている。映像作品ではないがゼロ本人は少し気にしているらしい。
平成セブンのDVD-BOX同梱のブックレットではまるでセブンが浮気してたような書き方をされていたが、
メビウスと銀河伝説での時間の差を考えればゼロが生まれたときにはアンヌは亡くなっているはずなので、浮気ではない(はず)。
円谷プロ監修の書籍『ウルトラの常識・ウルトラセブン・ウルトラマンゼロ篇』では
ウルトラマンレオ第29話『運命の再会! ダンとアンヌ』に登場した宇宙人の子供
ウリーがゼロの幼少期の姿ではないかとする仮説が語られている。
ウリーはアンヌらしき謎の女性に育てられており、作中ではダンとアンヌの息子ではないかと示唆するような描写があった。
現在5900歳のゼロが、『ウルトラ銀河伝説』の何千年前に当たる1974年時点で誕生していてもおかしくはないはず。
また強力な念動力の持ち主である事や、暴れん坊で破天荒な性格、鼻をこする癖、
変身後のウリンガの外見がどこと無くウルトラ戦士を髣髴とさせるといった点がゼロ=ウリー説の根拠として指摘されている。
(というかカラーリング的にはダークロプスゼロに近い。)
ただしウリンガは『ウルトラ銀河伝説』にてベリュドラの一部として登場しており、いまひとつ決め手にかけている。
(あのウリンガの姿がアーマーか何かでベリュドラの一部になったのは脱ぎ捨てられた残骸とすれば一応説明が付かなくもないか……?)
ウリンガ=ゼロ説は、書籍『怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影』において作家・福井晴敏氏も同様の説を提唱している。
又、ゼロ自身はセブンの息子である事を
ウルトラマンキングに聞かされるまで知らなかった。
そこ、ネグレクトとか言わない
銀河伝説において父がセブンであることを知り、親子対面と抱擁を経て和解。
その後は親子で抜群のコンビネーションを見せたり、父の危機にはゼロが駆けつけ、死地に向かう息子をセブンが援護するなど良い親子関係を築いている。
なおセブンから始まる
特訓の系譜ではゼロはレオを挟んでセブンの孫弟子にあたる。つまりメビウスの弟弟子。
ゼロから更にギンガ・ビクトリー・オーブと続いていくが、比較的安全なレオやビクトリーの特訓と違い
セブン親子の特訓は理不尽さと危険さが群を抜いている。
そんなとこまで親子で似なくても……。
あとゼロは可愛い物好きである。
その対象は小さくなった師であるレオにまで及ぶなど筋金入。
ちなみにセブンとは顔つきがあんまり似ていないが、
セブンのもう一つの姿とは非常によく似ている。
特に目元の影が濃い作りになっていたため、最初期のゼロのマスクはかなり人相が悪かった。現在では改修されて明るい顔つきになった。
戦闘能力
「光の国の若き最強戦士」と謳われるほどの凄まじい強さを誇る。
戦闘スタイルとして父譲りの光線・スラッガー技にレオ直伝の宇宙拳法を組み合わせたもの。
格闘にゼロスラッガーを用いたり、合間に光線を挟むなど、セブン譲りの光線やレオ譲りの格闘一辺倒ではない、自分なりの戦闘スタイルへと昇華させている。
ゼロスラッガーを扱える為、そのコントロールに必須なウルトラ念力の能力も高い筈だが念力系の技はあまり見られない。
一応、新ウルトラマン列伝の新撮映像ではウルトラ念力でジャックを足止めしてからの攻撃などをしているため、全く使わないというわけでもないようだ。
怪獣墓場ではウルトラ兄弟が大苦戦した怪獣軍団とベリアルを圧倒、エタルガーとの戦いではウルトラ10勇士の中でも最強と評価されていた。
更に
- 『ゼロ THE MOVIE』で「ウルティメイトイージス」
- 『サーガ』を経て『ゼロファイト』で「タイプチェンジ能力」と「シャイニング」
- 『ジード』で「ゼロビヨンド」
と次々に新たな力を手に入れ、際限なくパワーアップを続けている。
【必殺技】
光線系の技を放つ時に両手を横に広げ溜めてから放つことが多い。これは師匠であるレオの影響、ということで意図的に入れた演出であることを
坂本浩一監督が語っている。
●エメリウムスラッシュ
額から発射する必殺光線。
要はゼロ版
エメリウム光線だが、親父が必殺技として使うのに対し、こちらは主に牽制技として使われることが多い。
エメラルドスプラッシュではない。
●ワイドゼロショット
腕をL字に組んで発射する必殺光線で、
ワイドショットのゼロ版。
程よい威力と扱いやすさからか、初使用以降は通常必殺技として結構使用されている。
●ウルトラゼロキック
燃え上がる足で放つ、レオ直伝の強力なキック。奇襲をかける時に使うことが多い。
●ビッグバンゼロ
手刀を燃え上がらせて強力なチョップを放つ。
●ゼロドライバー
グレンファイヤーのグレンドライバーに触発されて編み出した技。
掴んだ相手をウルトラ投げの応用で上空に放る、もしくは掴んだまま空高く飛び上がり、急降下して地面にブチ当てる。
●ウルトラキック戦法
ゼロスラッガーを蹴りで撃ち出し更に威力を高める。
親父の使ったウルトラノック戦法のゼロ版である。
●ビームゼロスパイク
手の先から放つ光弾。
1回しか使っていない上にさらっと使われたのでイマイチ印象が薄い。
●ビームゼロクローザー
両手から白い光線を放ち、空間の歪みを直す。
『ジード』第12話でベリアルが潜む異次元への入り口を「嫌がらせ」と称して塞いだ。
●ウルトラゼロレクター
全身から放つ光で闇を払う
浄化技。
カイザーベリアルウイルスに冒され暴走するミラーナイトに使用して元に戻した。
●ウルトラゼロディフェンサー
長方形のバリアを形成し、敵の攻撃を防ぐ。
ミラーナイトと同時に使用すると「ディフェンスミラーゼロ」となり、防御力が上昇する。
●ゼロツインシュート
カラータイマーの両サイドにゼロスラッガーを装着して放つ必殺光線。あまりの威力に自分も後ずさる。
一応タイマーショットの派生と考えられる技。見た目は
どこぞの教官が使いそうなブ○ストファイヤー。
ゼロ単体での最強光線なのだが、カイザーベリアルのデスシウム光線には敵わず打ち負けている。
ゼロ自身が装備やタイプチェンジ取得等で強化されて以降は、使用プロセスに時間がかかることもあってか使用回数は少ない。
必殺技の紹介をワイドゼロショットに奪われることもしばしば。
●プラズマスパークスラッシュ
ゼロツインソードで繰り出す緑色に輝く斬撃。
ウルティメイトブレスレットを入手するまでの最初期におけるゼロの最強必殺技であり、ボス敵へのトドメとして何度か使用している。
その後もビートスター戦で久々に使った。
●レオゼロキック
レオのレオキックと同時にウルトラゼロキックを放つ。
●レオゼロダブルフラッシャー
ゼロとレオで放つウルトラダブルフラッシャー。
空間の壁に亀裂を入れるほどの威力がある。これが使えるのはレオとアストラの兄弟両方に師事を受けていたからであろう。
●コンビネーションゼロ
セブンのアイスラッガーと同時にゼロスラッガーを放ち、2人の念動力を3つのスラッガーに重ね合わせる事で敵を切り裂く。
●爆熱ビッグバンフィンガー
ゲームソフト『
ロストヒーローズ』シリーズにて使用した『
機動武闘伝Gガンダム』の主人公である
ゴッドガンダムとのクロスオーバー合体攻撃。
ゴッドガンダムの爆熱ゴッドフィンガーに合わせ、ゼロも炎の拳ビッグバンゼロで共に敵をぶち抜く。
続編の『2』及び『2』の特典である『BONUS EDITION』ではゼロ役の宮野氏とゴッドガンダム役の関智一氏による新規の必殺技口上も追加されている。
ゲーム中では最高クラスの単発火力を誇り、スキルを上手く組み合わせる事でボス相手だろうと桁外れのダメージをたたき出す。
ゲーム終盤では強力なダメージソースになってくれる。
また演出のカッコよさも最高クラスであり、プロモーションビデオの締めにも使われた。
ゴッドガンダム役の関智一氏はグレンファイヤー役も演じているので「声優ネタでは?」とファンにつっこまれることもある。
【武装】
●ゼロスラッガー/ゼロツインソード
頭部に2つ装着した宇宙ブーメランで、所謂ゼロ版
アイスラッガー。基本はセブン譲りの投擲か手持ち二刀流での使用がメイン。
プラズマスパークの光によって、スラッガーを合体させ三日月型の「ゼロツインソード」を形成できるようになった。
光線を反射する性質があり、対極暴タッグ戦にて正面からの光線は全て吸収してしまうタイラントが前衛になりヴィラニアスを庇うという連携に対し、予め放って滞空させておいたゼロスラッガーにエメリウムスラッシュを撃ち、
反射でヴィラニアスに届かせたことがある。要はレフレクタービット。
●ウルトラゼロブレスレット
旅立ちの際、
ウルトラの父から受け取った腕輪。
ウルトラマンジャックのウルトラブレスレットのごとく様々な武器に変化し、3つだけ予備エネルギーも内蔵していたが消滅。
後にゼロは『新ウルトラマン列伝』第151話「戦えウルトラ戦士!悪を切り裂く正義の刃!」の新撮シーンにおいて、
ウルトラゼロランスを使ってジャックのウルトラランスと模擬戦を行った。
イージスの力を手に入れて以降はそちらと同化しているため元のブレスレットよ出番はない。
●ウルティメイトイージス/ウルティメイトブレスレット
ウルトラマンノアから授かった「バラージの盾」。
ノアイージスと同じ能力を持っており、ゼロに
マルチバースを渡る力をもたらす。
ゼロ自身の内なる力を開放すると、取り込まれる一体化する。
またゼロブレスレットが変形する武具も収納している(ゼロランスはカラーリングが若干変わっている)。ダイナとコスモスの力も宿っている。ジードでは序盤で壊れてしまったが、最終話で元に戻った。
●ゼロスラッガーギア
ライブステージや児童誌で使用した鎧。
ゼロスラッガーが聖なる光によって変形したもの。
●ウルトラゼロマント
「ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED」第8回「続くぜ! 未来!!」でお披露目となった青いウルトラマント。
第13回「受け継げ! 精神!!」にて、ゼロ本人から師匠であるウルトラマンレオから授かったことが明らかになった。
戦闘時は投げ捨てて突撃することが多いが、ウルティメイトブレスレットに仕舞うこともできる。
【形態】
複数の形態が存在し、形態を使い分けている。
基本的に戦闘時はパワーに特化したストロングコロナとスピードや超能力に長けるルナミラクルを使い分け、
時間操作などの特殊能力を行使するための形態としてシャイニング、ゼロビヨンドは条件付きで使える強化戦闘形態として扱われる。
詳細は各項目から。
●テクターギア・ゼロ
訓練用の鎧「テクターギア」で力をセーブされていた修行時代の姿。
防御力自体は上がっているがそれ以外の能力は制御されている。
後に怪獣墓場に眠る怪獣の恨みから生まれたテクターギア・ヘイトリッドを装着させられることになる。実質色替え。
●ウルティメイトゼロ
イージスを鎧として纏った強化形態。ウルトラマンノアの力を持ち、ノアと同等の時空移動能力を持つ。
近年はもっぱら主に時空を超えて移動する目的で使用される。
ぶっちゃけタクシー
●ストロングコロナゼロ/ルナミラクルゼロ
前述の合体を機に身に付けたタイプチェンジ。
使い方はストロングタイプやミラクルタイプと似たようなもので、戦況に応じて使い分けながら戦う。
ただし、ゼロ自身ではなくブレスレットの方に力が宿っているため、破損するとチェンジ不能になる。
●シャイニングウルトラマンゼロ
カイザーダークネスとの戦いで絶望に陥った際、
仲間達の魂の叫びによって復活したゼロが、自身の潜在能力を解き放つことで発現した究極形態。
天体を操作して時間を操る力を持つチート形態。
イージスを具現化することも可能で、ウルティメイトゼロの能力もそのまま使える。
近年は切り札という扱いが多く、窮地に陥ったときにこれを使って危機を脱出することが多い。
ブレスレットと融合しているが、ゼロの潜在能力の解放形態のためブレスレット無しでも変身は可能と思われる。ジード超全集によるとジード本編で変身できないのは怪我のせいだと言われている。
●ウルトラマンゼロ ビヨンド
元々のケガに加え一度消滅してから復活した影響で疲弊し、ギャラクトロンとの戦いで苦戦する中、
ヒカリ宅急便ウルトラマンヒカリから送られてきたライザーと
それまでともに戦い絆を結んだ後輩達の力が宿るウルトラカプセルを用いて変身した形態。
それまでのゼロを超えるとされる強化形態で、能力が全体的に強化された
ライザーとゼロアイで発動するためか、基本的に伊賀栗レイトと一体化した状態でしか使えない。
一方で多少弱ってても十分に力を発揮できる手段らしく、弱体化時の強化手段と化している。
今のところ、映像作品では弱体化したときにしか使用していない一方が、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』では疲労していたゼロに後輩達の力を直接注ぎ込んで回復&能力を更にブーストさせた超強化形態「ギャラクシーグリッター」が登場した。
●スーパーフォーム/キーパーフォーム
ゼロスラッガーギアを装着した強化形態。2010年のウルフェスで登場。
スーパーフォームはスピードに優れ、キーパーフォームは剣と盾を持ち、攻撃力が優れている。
●グランセイバードゼロ
ウルトラマン フュージョンファイト!ゼットヒート1弾にて登場した
フュージョンファイトオリジナルの形態。
ウルトラゼットライザーに
レイトのウルトラアクセスカードを認証させ、
「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「ウルトラマンエース」の3枚のメダルをスキャンしてウルトラフュージョンした斬撃特化の形態。
ゼットのウルトラフュージョン形態と違い、ジードのギャラクシーライジング同様に力を借りたウルトラマンの特徴は見られない姿をしており、赤をメインカラーに水色のクリスタルが走っている姿はむしろ
ギンガに近い。
アルファベットの「A」に似た形の斬撃武器(おそらくゼロスラッガーが変化したもの)を使用し、
必殺技は両手からこの武器を上空に投げ、ワイドゼロショットに似た光線を当てて強化&分裂させて相手を切り刻む「ディファレーションカッター」。
ウルトラマンZのボイスドラマ13話ではイメージ映像として登場。
ゼットからどんなウルトラマンの力を借りたいか尋ねられた際に、「元々の能力を更に伸ばす」という方向性で斬撃光線の得意な
ウルトラマン、
ウルトラマンエース、そして
ウルトラセブンをチョイス。ゼロスラッガーの斬れ味を強化する、というコンセプトで発案した。
●ウルティメイトシャイニングゼロ
『
ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』にて時空を自在に移動する
アブソリュートタルタロス相手に対抗するため、時間を操るシャイニングウルトラマンゼロが空間を操るウルティメイトイージスを装備した形態。
チートにチートを重ねたとんでもない形態ではあるが、ただでさえ共に負担のかかる形態の力を同時に使用しているため、負担もエネルギーの消費も尋常ではなく、
長く維持することすら困難で、変身解除後もダメージが残ってしまうとされている。
【シリーズでの活躍】
かつて強さを求め、光の国の人工太陽・プラズマスパークのコアを手に入れようとし、
ウルトラ兄弟によって阻止された。
この一件で光の国を追放。ギアで力を抑えられ、境地K76星でレオ兄弟との修行を命じられる。
ウルトラマンベリアル襲来による光の国の危機を知らずに修行を続けていたが、
落石からピグモンを助けたことでウルトラ戦士に不可欠な「弱き者を助ける心」を身に付け修行は終わりを告げる。
同時にウルトラマンキングからセブン達のピンチと、セブンが自分の父という事実を知る。
キングによりギアを解除され、皆を助けるため
怪獣墓場での決戦へと赴いた。
到着後、力尽きたセブンを見届け、怪獣軍団との戦いに臨む。
過酷な修行を終えた彼の力は圧倒的で、残っていた怪獣軍団を全滅。
幽霊のような存在とはいえ、ウルトラ戦士を一度は破った、自力で倒すことができなかった、
ゼットン、キングパンドン、キングジョーブラック、バードン、タイラントまで瞬殺している。
ベリアルとも互角以上に渡り合った。
そして仲間達と共にベリアルの巨大怪獣ベリュドラを倒し、その野望を叩き潰した。
戦士として未熟だった彼は、本当の「ウルトラ戦士」として光の国を救ったのであった。
全てが終わった後、光の国で親子は本当の再会を果たし、その後は仲良くやっている様子。
サロメ星人の野望を打ち砕くべく、
ZAP SPACYと共に惑星チェイニーで数週間に渡る戦いを繰り広げる。
サロメ製のロボット・ニセウルトラ兄弟やメカゴモラ、そして自身に似た謎の敵
ダークロプスゼロと激突する。
画像出典:ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(2010年)より
@円谷プロ、「ウルトラマンゼロ THE MOVIE」製作委員会
絶対許さねぇ!
戦いの末、
ウルトラマンノアから授かった力と仲間との連携でベリアルを撃破。
ウルティメイトフォースゼロを結成し、アナザースペースへ残ることを選んだ。
仲間を連れ去った天球を追い、M78の宇宙へ帰郷。
ビートスター率いるロボット軍団と戦いを繰り広げる。
刺客の
ジャンキラーに苦戦を強いられるが、彼を説得の後に味方に加え、天球の侵攻を食い止めた。
変身を拒否されたりと、タイガと折り合いが悪かったが、
紆余曲折あって覚悟を決めたタイガと和解し、完全な状態となって
ハイパーゼットンと激突。
実力が高い分、暫くハイパーゼットン(ギガント)と一人で戦うこととなる。
完全体(イマーゴ)に完敗するが、合体戦士ウルトラマンサーガとなって再戦し、チームUの協力もあってイマーゴもろともバット星人を撃破。
因みにハイパーゼットン(イマーゴ)に敗北した際、コスモスやダイナと違い最初から戦い続けたにも関わらず、カラータイマーが鳴り始めるのは一番最後という、地味に凄いスタミナを見せている。(ウルティメイトブレスレットのお陰もあるだろうが)
平和を取り戻した後にタイガと分離し、アナザースペースへ帰還した。
「別に理由なんてねえよ。ずっと昔からそうやってきた! ただ、それだけの事だ!!」
ちなみに序盤の謎の声をダイナである
アスカ・シンだと認識できなかったことをおかしいという人もいるが、
長谷川氏曰くちょっとあっただけの人の声を判別できるわけがないとのこと。
というか、そもそも銀河伝説ではダイナとまともな会話をしていないので、むしろ普通の反応だという結論になった。
●ウルトラゼロファイト
第1部「新たなる力」
画像出典:ウルトラファイトゼロ第1部「新たなる力」(2012年)より
与えられた力の意味を考えたくて、怪獣墓場に来たって訳さ。
サーガで一体化した影響でダイナとコスモスの力を得るが、その力を与えられた意味に悩み、
自らが始めて「ウルトラマン」として戦った怪獣墓場を厨二臭い襤褸切れを纏って一人彷徨うというナイーブな面を見せた。
そこで復活した怪獣や、グラシエと名乗るバット星人と遭遇。
グラシエの操る再生怪獣「地獄の四獣士」を相手に、手違いで蘇ったピグモンを守りつつ新たに手に入れた力を駆使して戦う。
その中で力を与えられた意味を見出して迷いを振り切り、迎えに来たウルティメイトフォースゼロの仲間と合流した。
第2部「輝きのゼロ」
画像出典:ウルトラファイトゼロ第2部「輝きのゼロ」(2012年)より
守るべきものがある! 俺は、ウルトラマンだ!!
グラシエに続いて自らを狙って現れた
ダークネスファイブを相手に、仲間と共に死闘を繰り広げる。
その中でグラシエやダークネスファイブの黒幕「カイザーダークネス」がかつて自分が倒したベリアルであると知り、三度ぶつかり合う。
激闘の末倒すことには成功したものの、実はそれこそがベリアルの狙いであり、
一瞬の隙を突かれてベリアルの霊に体を乗っ取られ、「ゼロダークネス」と化してしまった。
意識だけは残されたままベリアルが自分の体で仲間達を惨殺するところを見せ付けられて、絶望で心も死にかけてしまう。
しかし一匹になっても果敢にゼロダークネスの前に立ちはだかったピグモンの勇気と、
死んでいった仲間達の叱咤で「守るものがあるなら何度でも立ち上がり戦う」というウルトラマンの魂を呼び起こされ、
「シャイニングウルトラマンゼロ」に覚醒。ベリアルから体を取り戻すことに成功する。
そしてシャイニングゼロの時間を巻き戻すという超絶技で死んだ仲間達を蘇らせて、
体を失ったベリアルの霊が消滅してダークネスファイブが撤退したことで辛くも勝利した。
ゼロダークネスとして仲間を手にかけてしまったことは大きなトラウマになっており、
シャイニングゼロの力は自由には使えないことと、時間を巻き戻した余波によるベリアルの完全復活を感じたことから、
また同じような事態が起きることを恐れてウルティメイトフォースゼロから去ろうとする。
しかしグレンの怒りの説得で思い直し、仲間達と共に来るべきベリアルとの決着に挑む決意を固めるのだった。
ウルトラマンキングになにか頼まれたらしく、ウルティメイトゼロの次元移動の力で
エタルガーを追っていた。
実力は依然高く、エタルガーからは彼との対戦を「メインディッシュ-最後のお楽しみ」と称されるほど。
エタルガーに勝てなかったヒカルとショウに対して、
究極の力を手に入れてもらうべく親父譲りの特訓を施す。
できれば師匠のほうを参考にしてほしかったです
なお、ゼロ単体での人間体が(映像作品では)ないためヒカルとショウの特訓シーンも巨大なままだった。
ウルティメイトイージスによって時間制限のないゼロだからこそ可能な荒業である。
彼自身は時空城にてベリアルのエタルダミーと対決。
連続タイプチェンジからのシャイニングウルトラマンゼロでフィニッシュとなかなかのオーバーキルで倒した。
ちなみに今作のゲストウルトラマンで全タイプチェンジをさせてもらったのはゼロだけだったりする。
これは坂本監督がゼロを担当した際にはタイプチェンジがなかったため、意地でも全て登場させたかったからだとか。
(ゼロ、ダイナ、コスモスが揃っているのでサーガも出したかったそうだが、「それはさすがに……」ということで没になった)
後の新ウルトラマン列伝では自身が弟子をとるまで成長できていたことを驚いていた。
第五話に登場。
実は何気に純粋なTVシリーズへの登場は初である(ゼロファイトは短編だった為)。
ナックル星人バンデロを追ってウルトラマンXの世界へとやってきた。
グルマン博士が「あれが噂に名高いウルトラマンゼロ」と言っていたので、なんやかんやで多次元宇宙を超えては活躍し、大分有名になってきたようだ。
二人がかりで
エックスを圧倒していた
ナックル星人バンデロと
ブラックキング相手に戦いを挑む。
だがこのブラックキング、よほどしっかりと育成されていたのか妙に硬くさすがのゼロも決定打を与えられていなかったが、
ウルトラゼロキックによりブラックキングの角を折ることには成功する。
しかしその隙をついてバンデロには逃げられてしまいその後を追うが見失ってしまう。
その後、Xioがルイの電波を受信したことで居場所が判明したためぶっきらぼうにエックスに礼を言った後惑星ギレルモへと向かった。
(ちなみにこのときエクスデバイザーに無理矢理割り込んでいる)
そして惑星ギレルモでナックル星人バンデロ&ブラックキング“ドリルカスタム”コンビと戦うが、
バンデロがかなりの実力者であることとブラックキングがかなり強かったためさすがのゼロでも拮抗状態となる。
そこへXioのラボチームが開発したウルティメイトゼロのウルティメイトイージスを模したサイバーアーマー、
「ウルトラマンゼロアーマー」を装備したエックスが現れ加勢する。 「それ俺のー……」
その後はブラックキングをエックスに任せバンデロと対決。
ストロングコロナゼロとルナミラクルゼロへとタイプチェンジし、
最後にはカイザーベリアル戦以降最近不遇だったゼロツインシュートでバンデロに止めを刺した。
コスモス、ギンガは喋ってくれなかったが、今作ではエックスがきっちり会話してくれるため、
会話シーンがかなり面白いことになっている。
「とさかて……」等のセリフは宮野氏のアドリブらしい。
なお、新ウルトラマン列伝「決戦!ウルトラ10勇士!!」の回にも登場。
エクスデバイザーに割り込む形でXioの研究開発セクション・ラボチームに出張。
ナビゲーターの先輩として、ルイルイと意気投合しながら共にナビゲートした。
エックス「いいから出て行ってくれ…ッ!」
ゼロのサイバーカードの力で召喚されるという形で、『X』のTVシリーズに引き続き登場。
上海にてツルギデマーガと戦い、最終的にはエクシードX ベータスパークアーマーから供給されたエネルギーを利用したワイドゼロショットで撃破した。
決戦後は世界各国でツルギデマーガと戦っていたギンガ・ビクトリー・ネクサス・マックスと共にエックス達の前に現れ、エックスと大地を「いい面になった」と称賛して去っていった。
その際、『サーガ』以来久々にカラータイマーが鳴った他、あのポーズを披露し、同作のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
なお、ギンガ及びビクトリーとの会話は残念ながら無し。
最終話では
オーブオリジンが諸先輩方の力をお借りした際にイメージ映像で登場。
奇しくも、宿敵のベリアルと隣り合わせる形でワイドゼロショットを放った。
映画冒頭で
ギャラクトロンに苦戦するオーブオリジンを救うため、別の宇宙からウルティメイトゼロの状態で参戦。
共に撃破した後、
ギンガと
ビクトリーが消息を絶ったことを伝え、宇宙を襲う怪現象の調査をオーブに依頼し、ゼロ自身もその調査のため別の宇宙へと去った。
ラストではデザストロという怪獣の存在を伝えに現れ、ガイに協力を要請した。
●ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!
亡霊魔導士 レイバトスの力で復活したジュダ・スペクターと交戦。
駆けつけたオーブと共に、
メカゴモラともども迎え撃ち撃破した。
後に、
オーブトリニティですら敵わないレイバトスの力に対抗するため、
シャイニングウルトラマンゼロの新能力「シャイニングフィールド」で父たるセブンと共にオーブの特訓に挑んだ。
親子による訓練は省略されていたものの、
オーブに新たなフュージョンアップ形態「
エメリウムスラッガー」を得させるためとはいえ、地球時間に換算して
10年も費やすほど相当な試練だったと思われる。
さすがにジープで追い回しながら、岩石投げつけたりはしなかったようだ。
その分、エネルギーの消耗も半端ないのか、セブンとオーブとトリオで
タイラントを撃破後、オーブと共にレイバトスの下に向かった際、観戦モードに。
後輩のために少々無茶しすぎた反動か、立っているのが精一杯だったようだ。
とはいえ、オーブに対してセコンド的なアドバイスも行えている。
画像出典:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第6話「僕が僕であること」より
俺はゼロ……ウルトラマンゼロだ!
今作では所謂サブトラマンポジションになり、初めてレギュラー格として登場。
自分の命を顧みずに子どもを事故から救おうとした
伊賀栗レイトに感銘を受けて彼と一体化する。
ただし、かつての戦いの影響で体調が万全ではない上にウルティメイトブレスレットも破損してしまっており、いつもと比べるとかなり弱体化している様子。
これを表すためか、今作での彼のテーマは「ベリアル銀河帝国」のものからフレーズがいくつか省略されたものになっている。
また、ウルトラゼロアイも形状が変化している(玩具版ではウルトラゼロアイNEOと呼称)。
主人公を支える存在でアイテムが故障しているのは『
ウルトラマンレオ』で変身できなくなった親父、またレイトに病室で一体化するシーンは『帰ってきたウルトラマン』第1話のオマージュであり、
後者については効果音も同様のものが用いられている。
融合者であるレイトがタイガと違いゼロに対して心を閉ざさず受け入れているせいか、
必要があればレイトの身体を借りて話したりする(この時は変身音と共に眼鏡を外し、声もゼロになる)が、
レイトの意思を尊重して怪獣や宇宙人が関わらない日常生活では干渉しない(コメントはする)姿勢を取っている。
ただ感覚は常に共有している事と、今まで戦闘時以外で人口密集地にいたことがなかったこともあってか、
満員電車に対して「それにしても…今朝の満員電車という乗り物はすさまじかった……精神の修行にはもってこいだな!」とか言ったり、
レイトの1人娘のマユを抱いた際に「なんて柔らかくてあったかいんだ…」ロリコンと呟くなど、地球人換算ではまだ高校生の年齢の為初体験が多い様子。
ちなみにマユのことはどうやら気に入っている様子で、「俺の娘」と嬉々として言ってレイトに「僕の娘です」と突っ込まれたりしている。
ウルトラマンジードを見てその目から過去に因縁のあるウルトラマンべリアルと想起し、自身の活動時間の短縮(2分程度)もあり、序盤は彼の見極めに専念。
本格参戦は6話から。リクが新たな
ベリアル融合獣サンダーキラーに圧倒されるのを見て変身する。
その後傷付いたリクを星雲荘へと運び、自身の経緯を説明する。
話題を掻っ攫われ、市民の自身への消えない疑念を聞き落ち込むリクに、「まあウルトラマンやってりゃ色々あるさ」と慰めるなど、先輩としてもかなり板についてきた。
ウルトラマンの父を持つもの同士として、「お互い苦労するよな、変な親父を持つとよ」と同情したりも。
……いや確かに変なところはあるし、ネグレクト気味なことされていたとも言えるが、言葉の綾とはいえベリアルと同じ扱いをされたセブンェ…
7話「サクリファイス」にて偶然(を装って現れた)人気小説家
伏井出ケイと会合。家族やリクら共々講演会に招待される。
彼の熱烈なファン(フクイデスト)であるルミナに強引に小説を渡され、
「SFってリアリティがない」というレイトに「この状態のお前が言うかぁ?」と突っ込みを入れるなど、コンビ仲は良好な様子。
伏井出の書いた小説に
炎の海賊や
鏡の騎士といった登場人物が出ると知り、彼の書いたシリーズが『ベリアルに都合のいいように書き換えられた、自分達の戦いの記録』だったことを知る。
講演会の中伏井出と対峙するが、人質、カメラなど、巧みに正体を隠しながらも立場を利用した様々な罠に身動きを封じられる。
そして伏井出が怪獣カプセルで召喚した
ギャラクトロンにジードが圧倒され、「助けたければあの怪獣の攻撃を受けろ」と言い渡される。
それを了承して外に飛び出したゼロにギャラクトロンはビームを発射。レイトの身体を借りていたゼロは変身せず、ウルトラゼロアイでそれを受ける。
ウルトラマンの巨体ですら倒れ伏す光線の中、レイトを庇う様にゼロアイから等身大のゼロが実体化。
「レイト…っ! よく…耐えてくれたな…!」
爆発が起き、後には軽症を負ったレイトと、石のようになったウルトラゼロアイが残された……。
しかし、第8話「運命を越えて行け」にて「大切な家族と家族が住む街を守りたい」と言うレイトの呼びかけに応える形で奇跡の復活を遂げる。
ジードとともにギャラクトロンと戦うが2体目のギャラクトロンが召喚され、復活したばかりと言うのも相まって大苦戦。
そこへウルトラマンヒカリによって届けられたライザーと4つのウルトラカプセルにて新たな姿・ゼロビヨンドへと変身。
バルキーコーラスにて見事ギャラクトロンを撃破した。
後に、第9話「誓いの剣」にてレイトの娘マユが発症したリトルスターを媒介にゼロのウルトラカプセルが起動。
第12話「
僕の名前」にてリクの名付け親である朝倉錘からのリトルスターを受けて
ウルトラの父のカプセルが起動し、
リクがゼロカプセルと共にジードライザーでリードすることで強大な力を秘めた崇高な戦士・
マグニフィセントへとフュージョンライズする。
第16話「世界の終わりが始まる日」では、前の話での「嫌がらせ」を突破し、地上に出現した宿敵・ベリアルを倒すべく変身。
初手からゼロビヨンドとなり正面から圧倒したが、自らのルーツの出現に動揺するジードが割り込み、その隙を突かれて吹き飛ばされてしまう。
それでもダメージらしいダメージは負わなかったが、ジードを吸収されてしまったことで手が出せなくなり、キメラベロスとなったベリアルを見送るしかなかった。
続く第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!」では、ジードを救出すべくゼロビヨンドの状態で月面へ急行。
ジードを取り込みその力を得つつあるベリアルを前に苦戦を強いられる(描写から考えるに、この時キメラベロスはベリアルに扇動されたジードが動かしていたと思われる)。
だが、ライハの呼びかけで覚醒したジードがベリアルから分離。この時、
と、ギャラクトロン戦の時を意識した台詞のやり取りがあった。
そして、ジードがベリアルもろとも地上に戻った直後、自身も帰還するが時間切れで変身が解除。
人々の応援を受け、ベリアルを圧倒するジードをレイトと共に見守った。
その後もジードと共にストルム星人を追い続けたが、最終局面でベリアルが完全復活。
地球への攻撃を開始するという宣言を受け、AIBが立案した
アトロシアスの弱体化作戦の先鋒を務めることになった。
ここでも初っ端からゼロビヨンドを持ち出して一進一退の戦いを繰り広げるが、
途中でレイトの家族がストルム星人に襲われたことで一時滅多打ちに。
ライハの横槍でストルム星人が撤退したのを機に反撃に出るが、
ネオブリタニア号が接近してきた際にベリアルの動きを止めた直後に振りほどかれ、デスシウムデストラクトを食らってネオ・フュージョンライズが解除されてしまった。
力尽きる寸前のところでジードが介入して来たため一旦は難を逃れたが、倒れ込んだ拍子に近くに不時着していたネオブリタニア号を発見。
ベリアルがジードに気を取られている隙をついて飛び込み、カラータイマーにカレラン粒子分解酵素を突き立てた。
アトロスヘルクローを立て続けに喰らいながらも分解酵素を流し込み続けるも、最後には振りほどかれ、
それでも殴りかかろうとしたが限界が来てしまい、変身が解除。レイトも重傷を負って病院に担ぎ込まれることになった。
結局はこの時点で戦線離脱となってしまったが、作戦そのものは成功。
ベリアル撃破後はブレスレットの修復と共に自分も本調子に回復、伊賀栗一家に別れの挨拶を残してアナザースペースへ戻って行った。
アナザースペースで活動していたが、
ギルバリスの本拠であるサイバー惑星クシアがサイドアースに出現したことにより、ウルトラの父の指示を受けてウルティメイトフォースゼロとともに急行。
ジャンボット達はバリアに阻まれたがゼロはギリギリで突入に成功、
ギャラクトロンMK2と戦っていたオーブ・ジードと共闘した。
久々に決めゼリフ「待たせたな!」も出た。というか『ジード』では初めて。
この戦いで、ゼロはMK2の両肩にあるバリア発生装置を破壊しているが、これがなければ3人とも負けていた。
今回はブレスレットが直っていたため、ウルティメイトゼロでギャラクトロンペイルの投擲を弾き、
ルナミラクルゼロで高速攻撃を仕掛け、ストロングコロナゼロでガルネイトバスターを打ち込み…とタイプチェンジを存分に活用する。
しかしMK2の異常な防御力に苦戦を強いられ、焦りから突出したジードを庇ってMK2の攻撃をまともに受ける。
そのままではオーブ諸共消滅すると踏んだゼロはシャイニングにタイプチェンジ、シャイニングスタードライブでオーブと自分を数時間先の未来に飛ばして回避した。
が、反動で実体を維持できないレベルまで消耗。幸いこの時、戦場となった沖縄にレイトが来ていたため彼と再融合し、ゼロビヨンドとなって戦線に復帰した。
ウルティメイトファイナルの登場後はオーブや
ジャグラーと共にギャラクトロン軍団を粉砕し、その後はギルバリスと対峙。
猛攻を受けてノーマルモードに戻されるも、ゼロツインシュートをオーブのオーブスプリームカリバーと共に放ってギルバリスの装甲を破壊。露出したコアをジードが破壊したことで事件が解決したため、レイトから分離してウルティメイトフォースゼロと地上で合流した後、アナザースペースに帰って行った。
TV放送本編では披露できなかった要素の多くをこの劇場版で披露しており、脇役の立ち位置ながら全ゼロファン歓喜の展開だった。
画像出典:ウルトラマンタイガ(2019年7月6日~) 第23話「激突! ウルトラビッグマッチ!」より
©円谷プロ、「ウルトラマンタイガ」製作委員会・テレビ東京
ったく……妙な感じがしたと思えば、趣味の悪いことを考える奴もいたもんだ。
トレギア曰くゼロの評価は「心底つまらない」とのこと。
トレギアの格好の獲物は相手の心の弱さや不安であり、既に一人の戦士として成長したゼロは付け入る隙が無いのだろう。
事実、トレギアの挑発に対してゼロは激昂は全くせずに「二万年早いぜ」と言って冷静に受け流している。
そしてタイガに自身の力を宿した「プラズマゼロレット」を手渡し、様々な宇宙に出回っているベリアル因子を叩き潰すため、タイガたちトライスクワッドに『タイガ』世界の地球の平和を託して旅立った。
●ウルトラマンクロニクルZERO&GEED
ビヨンド学園20000年組担任ナビゲーターとして登場。
特に大きな進展はないのだが、ウルトラマンレオからウルトラマントを託されたことが明らかにされた。
1話に登場。
自称弟子の
ウルトラマンゼットと共に
ゲネガーグと交戦していたが、ゲネガーグの吐き出した
ブルトンの四次元空間に閉じ込められ、ゼットに自分・セブン・レオのウルトラメダルとウルトラゼットライザーを託して消息不明となってしまう。
だがシャイニングスタードライヴを発動し、閉じ込められる前まで時間を巻き戻す事でなんとか脱出に成功し、体力の回復を待ってからゼットの後を追う事となった。
そして体力が回復したゼロは
カブラギが変身した
ペダニウムゼットンに苦戦するゼットとジードの下へ合流。3人で力を合わせて撃破に成功する。
ゼロ10周年記念ということもあり、ストロングコロナゼロとルナミラクルゼロの形態にも変身して能力を存分に活用していた。
その後、ゼットのいる地球の事はゼットと
ハルキに任せ、デビルスプリンターによる宇宙規模の混乱を止める為にジードと共に地球を去って行った。
ゼロのウルトラメダルはゼットの基本形態である
アルファエッジのウルトラフュージョンに使われる。
また、ジード・ベリアルのメダルと共鳴すると「ウルトラマンゼロビヨンドライズメダル」に変化し、ゼットの最強形態・
デルタライズクローの変身にも使われる。
なおボイスドラマでゼットが弟子入り(?)するまでの経緯が明かされているが、その際(強さと功績の割に)
近寄りがたいほどの地位も無いとゼットに言われてしまっている。
なにげに本人も気にしているのか「帰れぇーっ!」と文句を言っていた。
宇宙警備隊に入隊した時は「戦闘の方がずば抜けてたから」知識の方が足りなくても免除だったらしい。
勉強が苦手なゼットに知識面の話題を振られると、都合が悪いのではぐらかそうとする場面が見られ、
また
セブンガーの持ち主を父親ではなくレオと間違って覚えていたと言う事実も発覚した。
Z放映までは影薄かったとは言えせめて父親の持ち物ぐらいは覚えておこうよ…
そして23・24話ではゼットの宇宙警備隊採用試験の実技の試験官として立ちはだかった事が判明。
どうやらPVでのゼットとの組み手はこの実技試験の様子だったらしい。
更にこの試験を通じて正式に弟子と認めるかどうか見極めると宣告した。
無論、ゼットではゼロに敵うはずもなく一方的な試合となっていたが、最後まで諦めずに立ち上がるゼットから遂に一発貰ってしまう。
そして、何とか一撃を当てて気絶したゼットに対して採用試験合格を伝え、「何もかもが、ここから始まるんだ」と激励した。
…結局弟子とは認めなかったが。
ただし、ゼットとの交流を進めている内に本心ではゼットの事を認めつつあるらしく、21話でメビウスが冗談めかして「そんな事言っちゃって、実は満更でもないんだろ?」「このままゼットを弟子に取っちゃおうかな〜?」と言った時は焦っていた。
見事なまでの
ツンデレである。
ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ
ナビゲーターとして別次元の戦士であるウルトラマンティガとウルトラマンゼットを紹介する。
ティガのことは10年前の『列伝』でも紹介し、『ギンガ』及び『X』劇場版でも共演しているが現時点では言及がなく、前者は正史に含まれるのかは不明。
●うーさーのその日暮らし 夢幻編
うーさーと『円谷プロダクション』のコラボにてウルティメイトフォースゼロと共に第一話に登場。
第二期・覚醒編のラストの
00ネタから続いており、
宇宙を彷徨いマイティベースに辿り着いたうーさーに発破をかけて地球へ送り出した。
最後にうーさーの自宅にソフビとしても登場した。
いわゆる
中の人ネタ……ではあるが、
マルチバース設定を考えると、
本当にうーさーはアナザースペースのマイティベースに迷い込み、ゼロ達本人と対面したのかもしれない……。
ちなみにこの作品に出たことで、陛下が祈願していたアニメ化を先にやったことになる。
【台詞の数々】
「その野望、俺が叩き潰す!」
「二万年早いぜ!」←初使用時はネタの迷言。サーガでは正しく名言。 10勇士とXでは…その中間?
「俺のビッグバンは……もう止められないぜ!!」
「これが、俺たちの光だッ!!」
「ブゥラックホールが吹き荒れるぜ!!」
「心ってのは……胸の奥で燃える熱い炎だ! 命の雄叫びだ!!」
「へへっ、子どもを助けたお前の勇気、感動したぜ! これから俺達は一心同体だ!」
(出てけ……)
「そうそう! 出てけ!! ……えっ」
「うそーん」
「残してんじゃねぇよ、いけないんだー」
「命の価値に、大きいも小せぇもねぇんだよ……! なんで、そんなこともわかんねぇんだ!!」
「ん? お前随分大きくなったな……俺がちっちゃくなってんのかぁ!?」
「「本当の戦いはここからだ!!」」
「コロコロ掌返すような奴が、仲間の価値を語ってんじゃねぇ!!」
「頭のネジを地獄に置き忘れてきたらしいな……だったら! このウルティメイトゼロが地獄に送り返してやるぜ!!」
「まだ……」
(進め!)
「俺は……」
(進め!)
「俺は……!」
(進め!)
「俺は!」
(進め!)
「俺は……まだ、飛べるッ!!」
「お前の闇を、切り裂く光だ!」
「お前は持っているのか? 守るべきものを……
何故奪うだけで、守るものを持たないんだ……
お前だって……ウルトラマンだろうがッ!!」
「俺には、もう迷いはない!
たとえ、どんな運命が待ち構えていたとしても……今はただ、自分と仲間達を信じて、前に進む。
そう、俺は……俺達は、もっと強くならなきゃいけないんだ!」
「みんな! いつも俺達の応援、ありがとな!
宇宙のどこにいても、俺達にはみんなの声が、しっかりと聞こえている。
君達のその声が持っている大きなパワーは、俺達だけじゃない、君の世界の大切な者達に届いて、光り輝いているはずだ。
そう、大切なものがあるのなら……
きっと君も、ウルトラマンなんだ!!」
「お前には守るべきものも、帰るべき場所もあるんだろ! さぁ行け! うーさー!! 愛すべきあの星へ!」
「俺達のこの手で宇宙が燃える!」
「闇を祓えと轟き叫ぶ!」
「ばぁぁぁぁぁくねつ!ビッグバンッ!!フィンガァァァァァ!!!!!」
「俺達に挑もうなど!」
「二万年早いぜ!」
「2人でこの崖を登れ」
「俺を信じろ!」
「ここはお前等の星でしょ!?お前等がやらなきゃ、誰がこの星を守るんだ!!」
「2人で息を合わせて逃げないとやばいぞぉ~」
「水くさいぜ、同じウルトラマンだろ!!」
「みんな、俺達ウルトラマンの力を見せてやろうぜ!反撃開始だ!!」
「ヒカル! ショウ! この星の未来、お前等に託したぜ」
「ヒカル! ショウ! 忘れんなよ、俺との特訓の成果!!」
「それ俺の……」
「ゼロ様?」
「とさかて……」
「よせよ、俺に惚れると火傷するぜ?」
「ウルトラマンエックスか……また次元のどこかで会える日を楽しみにしてるぜ」
「ウルトラマンオーブの力、お借りします!」
「決まってんだろ、特訓だ!」
「俺の相棒だったらもう30分早く判断しろ…」
「俺に限界はねぇ!」
「俺の娘に手を出そうなんざ……二万年早い!」
(あのぉ……マユは僕の娘です)
「嫌がらせ完了!」
「親父がどんな存在だろうと、お前はお前だ。自分の人生を生きろ。自分の道は自分で決めなきゃならない。道に迷ったら、仲間を思い出せ。過ごした時間を、夢を、自分がなぜここにいるのかを……」
「『家族が弱点だったな』……? それは違う!! 守るべきものがあるから、俺達は戦えるんだ!!」
なお、年齢は5900歳。人間に例えると高校一年生相当と判明。
こうして見るとあのやんちゃぶり、ぶっきらぼうながら優しい面、
お茶目さや厨二臭い迷言も納得がいくし、何か可愛く思えるから不思議である。
「二万年早いぜ!」もウルトラマン的に考えると、高校生が「20年早いぜ」といっているのと大差ない。
空想科学読本の柳田理科雄先生によると、これは16歳の高校一年生が「54年早いぜ!」と言うのと同じであるらしい。
なお、さすがに彼にとっても
ヒカルとショウは
若い奴らのようだ。
シリーズ45周年キャラ人気投票では、ウルトラマン部門の第一位に選ばれ、喜びのコメントが掲載された。
ちなみにゼロもツイッターのアカウントを持ち、数々の迷言を残している。
特に反響があったのがこの呟きであった。
何を指しているかは、アニヲタ民には一目瞭然と思われる。
もう助かるまい。
善良な魔法使い勧誘者に風評被害が起きていないか心配なところである。
バット星人「アニヲタwiki……つまらない読み物……なぜ時間を浪費して項目を追記・修正する!?」
別に理由なんてねぇよ。
ずっと昔からそうやってきた――
ただ、それだけのことだ!!
お前がwikiの価値を語るなんざ、2万年早いぜ!!
最終更新:2021年04月03日 17:59