電脳獣グレイガ/電脳獣ファルザー

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電脳獣グレイガ/電脳獣ファルザー - (2016/04/18 (月) 22:58:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/10/05(水) 11:58:03
更新日:2024/05/03 Fri 05:37:45
所要時間:約 7 分で読めます




キルルルルルルルル!!



ギャオオオオオオオ!!


電脳獣グレイガ、および電脳獣ファルザーとはロックマンエグゼ6のラスボスであり、エグゼシリーズ最後のボスである。

バージョン毎にラスボスが異なり、グレイガ版はグレイガ、ファルザー版はファルザーと戦う。


以下に本編のネタバレを含みます




獣を模した凶悪な破壊プログラムであり、『プロトの反乱』事件の後
ようやく復興を始めた当時のインターネットに突然現れ、大打撃を与えた。

2体の電脳獣は激しく衝突し、とあるエリア(アンダーグラウンド)で膠着状態になった所をそのエリアごと隔離することで封印されたが、
本編でネットワーク破壊組織WWWのネットナビであるサーカスマンによって現代のインターネットに蘇る。

目覚めた電脳獣の内、片方はエクサメモリと呼ばれる大容量プログラムを組み込まれているサーカスマンに持ち去られたが、
もう1体の電脳獣は同じくエクサメモリを持つロックマンにインストールされた。

ロックマンにインストールされた電脳獣はロックマンに獣化の力を与えながらも隙あらばロックマンの体を乗っ取ろうとしていた。
シナリオ中にも何度もロックマンを乗っ取ろうと追い込むが、ロックマンはその度持ち直し電脳獣を封じ込め続ける。

しかし終盤、WWWが手に入れた電脳獣のプログラムを現実世界に具現化する
『コピーロイド』にインストールすることで完全復活した電脳獣に共鳴し、ロックマンの体から分離して完全復活する。


WWWが手に入れた電脳獣はカーネルとアイリス兄妹に任せ、
熱斗とロックマンは世界を守るため自らの体に封印していた電脳獣と戦うことになる。

なお、アニメや鷹崎の漫画版では微妙にグレイガの方が優遇されている(バグ集合体であるオリジナルの電脳獣だからだろうか)。






グレイガ
グレイガ版のラスボス。


出現エリア:コピーロイドの電脳
無属性
HP:2500


電脳世界に生じた無数のバグのかけらが一つに集まり誕生した。
巨大な狼を思わせる姿をしており、その巨体に任せた力任せの攻撃を繰り出してくる。

その姿は「2」のラスボスであるゴスペルに酷似している。
これは偶然ではなく、プログラムであるバグが集まると獣の形になるという設定があるからであり、
開発スタッフもグレイガのデザインを「ゴスペル完全体」というコンセプトでデザインしたとのこと。


戦闘では轟音を挙げながら跳ね回り、3回目の着地時にブレスや電撃を放って攻撃する。
攻撃判定があるのは頭部と胴体の二ヶ所で、無敵時間の発生しない攻撃なら2ヒットする。

フルシンクロを利用すれば『リフレクメット3』を3枚使う([200×2×2]×3=2400)だけで瀕死に追い込める、なんとも情けないラスボスである。

また破壊規模は「2~3日でニホンのインターネットを壊滅させる程度」らしく、
数日で世界を滅ぼしてしまったりする他のラスボス達と比べると劣る。
戦闘面は愚か設定面でも負けているというのは……


●使用技

  • 落石
グレイガが跳び跳ねる度にロックマンのエリアに2つの落石が落ちてくる。
通常の落石の威力は低いがビーストプレッシャーで生じる落石は非常に威力が高い。

  • ライトニングブレス
ロックマンのエリアの最前列とグレイガのいる横一列を同時に攻撃する電撃を放つ。
技の使用時には必ずロックマンと横列を合わせる。

  • バーニングブレス
放射状に広がる火炎を噴出する。ゴスペルが使用したブレスオブゴスペルとほぼ同じ技。
攻撃範囲は広いが必ず中央で使用する。ライトニングブレスと見分けづらい。

  • ガトリングテイル
ロックマンのいる縦列に尻尾からのミサイルを9連射で撃つ。
使用時は隙だらけなのでチップ攻撃を当て放題になる。

  • ビーストアウトインパクト
ロックマンのエリアの縦3列、横2列を攻撃する爪を2回飛ばした後、頭部だけで突撃してくる。
爪には選択したバトルチップを破壊する効果がある。

  • ビーストプレッシャー
グレイガが雄叫びを上げた後にロックマンのエリア最後列まで突進し、壁に激突したあと大量の落石を降らす。
グレイガの使用する技の中では最も威力が高いが、単調なため避けやすい。





◆ファルザー
ファルザー版のラスボス。


出現エリア:コピーロイドの電脳
無属性
HP:2000


巨大な鷹のような風貌をしており、巨大な翼でエリアを飛行して移動する。
グレイガと違い自然に発生したものでは無く、出現したグレイガに対抗するためにある科学者が造り出した戦闘プログラムだったが、
グレイガとの衝突を繰り返す内に制御が効かなくなり暴走を始め、グレイガと同等の脅威となってしまった。

ファルザーを造り出した科学者は当初人々から「救世主」と呼ばれたが、
ファルザーが暴走した途端掌を返した人々によって「悪魔」と罵られ、社会から抹殺されることになった。


戦闘ではエリアを飛び回りながら、時々雄叫びをあげ攻撃してくる。
外見は巨大だが攻撃判定があるのは頭部のみであり、一部の技の使用中は攻撃が当たらない。
人工物だからか天然物のグレイガよりもHPが低い。

しかし前述の通り、グレイガには実質二倍のダメージを与えることができるうえ、
床がなく頭部がどこにあるのか誤認しやすいためHPは体感ではグレイガよりも多く感じられる。
頭を上げている間の無敵時間も何気にイライラさせられる。



●使用技

  • ソニックウェーブ
ロックマンのエリアの横一列とその先端の上下2列に風のブレスを放つ。
最後列以外は上下に移動するだけでかわせる。

  • ファイアバードブレス
火の鳥が連続でロックマンに向かってくる。
次の鳥が現れるまでの間隔が短く、若干回避が難しい。

  • クロウショット
ロックマンのエリアの最後列から縦3列、横2列にクロウが降り注ぐ。
攻撃速度が異常に早いが最前列は安全地帯になる。

  • ストライクフェザー
突風を吹かせながらロックマンの周囲に羽根の雨を降らす。
風が吹いているが羽根が着弾するまで間があるため回避は容易。

  • ビーストハリケーン
HPが半分以下になると使用するファルザーの必殺技。
ファルザー自身が竜巻を纏い、ロックマンのエリアの下2列→上2列の順に突進してくる。
この攻撃に当たると選択したバトルチップが破壊されてしまう。
どう見ても超級覇王電影弾



…ここまで書いたことからわかるとおり、こいつ等は二体とも明らかにラスボスとしては弱い部類に入る。
特にHP自体は歴代トップだというのにグレイガの弱さはひどい。
これほどにまで弱いのは恐らく前二作のラスボスであるデューオやネビュラグレイが強すぎた(特にデューオ)からではないかと思われる。

とはいえ流石に1のドリームウイルスよりは強い。




戦闘終了後、カーネル兄妹が戦った電脳獣は爆散するが、
ロックマンが倒した電脳獣は最後の力を振り絞り満身創痍のロックマンの体を乗っ取る。

同じく電脳獣と戦って満身創痍だったカーネル兄妹に襲い掛かろうとするが、
二人の最後の手段として残されていた兄妹の合体によって真の力を覚醒させたカーネルの一撃によってロックマンの体から引き剥がされ、
最期はカーネルの体内に仕込まれていた自爆装置の爆発によって完全に消滅した。


因みにSPバージョンも存在。そちらはSPナビの項目を参照。








◆アニメ
アニメ第4期の「Beast」で登場。
ゲーム版と違い、熱斗達の世界と平行して存在しているパラレルワールド『ビヨンダード』に君臨する存在として登場。

電脳獣信者としてゾアノロイドと呼ばれる獣化能力を持った自立型ネットナビ集団が存在し、
電脳獣同様グレイガ派とファルザー派に分かれて争っていた。

グレイガとファルザーは争いつつも熱斗達の世界を制圧する為に信者であるゾアノロイドを次々と遣わすが、
逆に熱斗達がビヨンダードにやって来てゾアノロイドは次々と倒されてしまう。

クライマックスではグレイガとファルザーの最終決戦の末、
グレイガの勝利で終わりファルザーはグレイガに吸収され超電脳獣となる。(通称グレイザー)
グレイガがファルザーを吸収した為、全体的にグレイガベースになっている。


ビヨンダードに存在した悪人のワイリーの精神データに意識を乗っ取られたグレイザーは全パラレルワールドを支配下におこうとしたが、
二種類の獣化の統合を果たしたクロスフュージョンロックマンに阻止され、ワイリーもろともデリートされた。





◆漫画版(鷹岬版)

ゲーム版と同じ設定でアンダーグラウンドに封印されていた。ただ設定的には微妙な強さであったゲーム版と異なり、
  • 封印されている状態でも漏れ出した力の余波でアンダーグラウンドを原生林のような地形に作り変える
  • 力を半分ほど取り込んだだけのロックマンが完全体のネビュラグレイを一撃で粉砕する
と作品全体のラスボスに相応しい圧倒的な実力の持ち主として描かれている。

グレイガが先に登場し、ネビュラグレイを倒す力を探していたロックマンに力を奪われると同時に自らも目覚めたが、
ロックマンに力を奪われてしまったため半透明の不完全な状態であった(しかしそれでも強大な力を残している)。

その後アンダーグラウンドを舞台にしたナビのバトルロワイヤルの最中にファルザーも登場。
強大な力でロックマンに襲い掛かるが、フォルテの介入により沈黙。
獣化の力を欲していたフォルテのゲットアビリティプログラムにより力を半分近く奪われ、グレイガ同様力を大きく失ってしまう。

グレイガとファルザーは失った力を埋め合わせる為、本来は宿敵である互いを求め合い融合、グレイザーとなって復活する。

復活したグレイザーは現実世界を電脳世界に変換して吸収を始め、星そのものを喰らう化物となったが、
超獣化したロックマンとフォルテの連携により、核を破壊されて消滅した。








追記・修正お願い致します。


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