ドクター・オブラー/尾村豪

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ドクター・オブラー/尾村豪 - (2016/02/04 (木) 12:46:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/01/23 (土) 20:24:25
更新日:2023/08/02 Wed 08:20:37
所要時間:約 3 分で読めます




超獣戦隊ライブマンの敵組織、武装頭脳軍ボルトの幹部にして元科学アカデミアの学生。

演:坂井徹 怪人態声:森篤夫


【概要】

本名は尾村豪。

第1話にて月形剣史仙田ルイと共にボルトに寝返り、幹部の一人であるドクター・オブラーとなった。
他の二名と違ってビアスに選ばれた天才ではなく、ビアスが二名に送った暗号と同じ問題の出題を懇願し、それを解いてボルトに入った経緯を持つ。
科学アカデミアではイエローライオン/大原丈の友人だった。

末席の秀才でしかなく、肉体もろくに泳げないほどに貧弱な彼ではあったが、第3話にて自身が開発した頭脳獣ウイルスヅノーと獣化ウイルスにより、強靭な肉体を持つ「獣人オブラー」へと進化することでビアスに認められ、幹部の地位を手に入れる。


【性格】

豪は本来、他者を気遣う優しさを持っており、泳げないながら犬を助けるべく海へ飛び込んだりしたほどであった。
しかし彼は幼少時代からガチガチの教育ママである母から徹底した詰め込み教育を強要され、年少の段階で中学生と同じ席を並べるに至ったものの、遊びを始めとする子供らしい生活を過ごせず、虚弱体質である点と併せて長年のコンプレックスになっていた。
結果、豪は母の期待に報いることとコンプレックスからの脱却を図るべく、自身の身を削ってでも「天才」としての成果を欲し、ビアスに寝返るという形で暴走してしまったのである。

ちなみに当の母親は息子は天才だと信じて疑わず、過保護に才能を伸ばす事こそが母親としての愛情だと信じて疑っていなかった。
そういった意味では、豪がオブラーと化した原因を作ってしまったのは彼女とも言えるのかも知れない。

獣人オブラーに「悪魔変身」した後はコンプレックスの反動により、人間の姿を維持しているケンプやマゼンダを中途半端と評するなど、他の幹部同様の傲慢さを見せていくようになる。

バイオテクノロジーの技術では他の追随を許さず、プライドの高いケンプですらもこの点は認めていた。
ウイルスヅノーによる獣化ウイルス開発、ヒヒヅノーによる人間の猿人化などバイ・テクの類を活用した作戦の他、タイムヅノーによるタイムスリップ作戦などを手掛けたが、度重なる失敗からビアスの信用を失い、他の幹部にも見下されるようになっていく。


【豪よ聞け! 母の声を…】

第19話では命をかけた作戦と称して自身の分身であるベンキョウヅノーを用いた洗脳教育作戦を遂行するも、人間時代の「遊びたい」という感情がベンキョウヅノーにも反映されてしまい失敗。
その上分身の作成に伴ってウイルスの効果が薄れ、肉体が人間に戻ってしまい、ビアスから見捨てられ破門されてしまった。

頭を抱える豪はギルドスの十字短剣とボフラー戦闘機を奪い、実家に帰郷。地下の実験室にてギルドスの短剣を用いた研究によりオブラーに戻ったが、今度はアシュラとガッシュに拿捕され、頭脳獣オブラーヅノーの素体にされてしまう。
オブラーヅノーはライブマンによって倒され、また涙の謝罪で豪へ呼びかけた母親とは和解できたものの、精神的に消耗してしまっていた彼はこれまでの反動から記憶も感情も失ってしまい、母に連れられる形でボルトから脱退した。


【透明人間、豪の告白!!】

その後、第41話にて再登場。実に数ヶ月ぶりの再会となったが彼は車椅子生活で、その上記憶喪失となり丈達の事を忘れていた。
しかし、頭脳獣トウメイヅノーのビームを浴びて透明人間となってしまい、その影響で記憶が復活。
これはケンプによるトウメイヅノーを用いた実験だったのだが、当のケンプはビアスに「抹殺しろ」と叱責された。
ビアスは豪の記憶が戻ることを恐れているらしく、幹部総動員での抹殺を命じるほどに豪に執着する。

実は豪はヅノーベースに入ったばかりの頃に偶然ビアスの自室を発見してしまい、その中に「12個のカプセルと11個の脳」が設置されている光景を見てしまっていた。
さらに、豪は独自にビアスを調査し、その過程で「姿を消してしまった天才科学者」の存在に気づいていた。

第46話では容態が回復したのか松葉杖で歩行するまでに回復。
クリスチャンとなり教会で祈りを捧げることで過去の贖罪をしていたが、ボフラー戦闘機の襲撃に遭い教会が崩壊。その中で毒島嵐に戻ったドクター・アシュラと再会し、彼の最期を見届けた。
第47話ではマゼンダの作戦で出現した彼女の分身に呼びかけ、ビアスの目的は「千点頭脳」と認めた科学者の頭脳を12個集めることだと告げ、「このままでは脳が盗られる」と彼女を説得したものの聞き入れられることはなく、最終的に彼女の最期も見届けることとなった。


数奇な運命を辿った尾村親子ではあったが、お互いに世間体やキャリアといった社会的ステータスに固執することなく本来の優しさを表に出せれば、違った人生を過ごせていたのかもしれない。


神様は追記・修正をお許しにはならなかったのですね…!

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